JP5923291B2 - 伝導性作用基を有する化合物、その重合体、これを含んだ燃料電池用電極、これを含んだ燃料電池用電解質膜及びこれを採用した燃料電池 - Google Patents

伝導性作用基を有する化合物、その重合体、これを含んだ燃料電池用電極、これを含んだ燃料電池用電解質膜及びこれを採用した燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、伝導性作用基を有する化合物、その重合体、これを含んだ燃料電池用電極、これを含んだ電解質膜及びこれを採用した燃料電池に関する。
燃料電池は、化石エネルギーを代替することができる未来の清浄エネルギー源であって、出力密度及びエネルギー転換効率が高く、無公害自動車、家庭用発電システム、携帯用電子機器のような移動通信装備、医療機器、軍事用装備、宇宙事業用装備のような分野に幅広く使用可能である。
燃料電池は、カソード、アノード、及びそれらの間に介在する電解質膜を具備する。前記アノードには、燃料ガスが供給され、カソードには酸素が供給され、アノードでは燃料ガスの酸化反応が起こり、カソードでは酸素の還元反応が起こる。かようなカソード及びアノードの反応で生成する電子の移動によって電気を発生させ、熱と水分とを付随的に発生させる。
前記燃料電池の電極は、一般的に、カーボンブラックとポリテトラフルオロエチレンのような化合物からなる微細多孔性層(microporous layer)を具備する。
ところで、前述の電極は、伝導度特性が満足すべきレベルに達することができず、改善の余地が多い。
大韓民国公開特許公報2009−0045655号
本発明は、伝導性作用基を有する化合物、その重合体、その製造方法、これを含む燃料電池用電極、これを含む電解質膜、及びこれを採用した燃料電池を提供するものである。
本発明の一側面によって、下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上;架橋性化合物;を含む組成物を提供する。
前記化学式1及び2で、R〜Rは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アルケニル基、置換または非置換のC−C20アルキニル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20炭素環オキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、Rは、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アルケニレン基、置換または非置換のC−C20アルキニレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基、−C(=O)−、及び−SO−からなる群から選択され、RとR’とは互いに独立して、下記化学式3または4で表示される基、−S≡N及び−C≡CHから選択される一つであり、
前記化学式3及び4で、X及びXは互いに独立して、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基であり、R及びRは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、またはシアノ基であり、mとnは互いに独立して、1〜3の整数である。
本発明の他の側面によって、前述の組成物の重合反応生成物である重合体が提供される。
本発明の他の側面によって、フェノール化合物(A):
p−ホルムアルデヒド;及び
アミン化合物(B):RNHまたはR’NH
を、非プロトン性極性溶媒と有機溶媒との存在下で混合及び熱処理し、
下記化学式1で表示される化合物、または下記化学式2で表示される化合物を得る工程を含む製造方法であって、
下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物:
から選択される一つ以上を含む組成物を得る、組成物の製造方法を提供する。
前記化学式1、化学式2、化合物(A)及び化合物(B)で、R〜Rは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アルケニル基、置換または非置換のC−C20アルキニル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20炭素環オキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、Rは、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アルケニレン基、置換または非置換のC−C20アルキニレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基、−C(=O)−、及び−SO−からなる群から選択され、RとR’とは互いに独立して、下記化学式3または4で表示される基、−S≡N及び−C≡CHから選択される一つであり、
前記化学式3及び4で、X及びXは互いに独立して、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基であり、R及びRは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、またはシアノ基であり、mとnは互いに独立して、1〜3の整数である。
本発明の他の側面によって、下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物を含有する燃料電池用電極が提供される。
前記化学式1及び2で、R〜Rは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アルケニル基、置換または非置換のC−C20アルキニル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20炭素環オキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、Rは、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アルケニレン基、置換または非置換のC−C20アルキニレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、置換または非置換のC−C20 ヘテロアリーレン基、−C(=O)−、及び−SO−からなる群から選択され、RとR’とは互いに独立して、下記化学式3または4で表示される基、−S≡N及び−C≡CHから選択される一つであり、
前記化学式3及び4で、X及びXは互いに独立して、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基であり、R及びRは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、またはシアノ基であり、mとnは互いに独立して、1〜3の整数である。
前述の組成物には、架橋性化合物がさらに含まれる。
本発明の他の側面によって、前記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物の重合反応生成物である重合体を含む燃料電池用電解質膜が提供される。
前記組成物には、架橋性化合物がさらに含まれうる。
本発明の他の側面によって、カソード、アノード及びそれらの間に介在された電解質膜を含み、前記カソード、アノード及び電解質膜から選択される一つ以上が、前述の化学式1で表示される化合物及び化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物の重合反応生成物である重合体を含有する燃料電池が提供される。
本発明による伝導性作用基を有する化合物及びその重合体は、耐化学性、耐熱性、及び耐酸性にすぐれ、これを含んだ燃料電池用電極は、電気伝導度が向上する。前述の電極を利用すれば、電流密度が向上した燃料電池を製造することができる。
図1は、合成例1によって製造した化学式9の化合物の核磁気共鳴(NMR)スペクトルである。 図2は、実施例1、実施例3、実施例4、及び比較例1によって製造した微細多孔性層の伝導度を測定した結果を示したグラフである。 図3は、実施例3によって製造した微細多孔性層の電子走査顕微鏡(SEM)分析写真である。 図4は、比較例1によって製造した微細多孔性層の電子走査顕微鏡(SEM)分析写真である。 図5は、実施例1及び比較例1によって製造した燃料電池において、電流密度による電池電圧特性を示したグラフである。 図6は、実施例1、5及び比較例1によって製造した微細多孔性層の伝導度を測定した結果を示したグラフである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
下記化学式1で表示する化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上と、架橋性化合物とを含む組成物を提供する。
前記化学式1及び2で、R〜Rは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アルケニル基、置換または非置換のC−C20アルキニル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20炭素環オキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アルケニレン基、置換または非置換のC−C20アルキニレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基、−C(=O)−、及び−SO−からなる群から選択され、
およびR’は、伝導性作用基であって、互いに独立して、下記化学式3または4で表示される基、−S≡N及び−C≡CHから選択される一つであり、
前記化学式3及び4で、X及びXは互いに独立して、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基であり、
及びRは、互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、またはシアノ基であり、
mおよびnは、互いに独立して、1〜3の整数である。
前記RおよびR’は、互いに独立して、下記化学式5で表示される基であってよい。
前記化学式5で、aは、1〜5の整数である。
前記組成物が、前記化学式1で表示される化合物と、前記化学式2で表示される化合物とをいずれも含む場合、前記化学式2で表示される化合物の含有量は、化学式1で表示される化合物100重量部を基準として、0.1〜100重量部である。
前記化学式3及び4で、m,nが0である場合、(R及び(Rは、いずれも水素を示す。
前記化学式3及び4で、X及びXとしては、例えば、メチレン基、エチレン基、フェニレン基などを挙げることができる。
また、前述の組成物の重合反応の結果として得られた生成物である重合体を提供する。
前記化学式1で表示される化合物、及び前記化学式2で表示される化合物は、基本的に、耐化学性、耐熱性、耐酸性を有しつつ、伝導性作用基の保有によって、伝導性特性を有している。
前記化学式1で表示される化合物及び化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物、及びこれによって形成された重合体は、燃料電池電極の形成に有用である。前記組成物には、架橋性化合物がさらに含まれうる。
前記組成物及びその重合体を利用すれば、微細多孔成層(microporous layer)内での各成分の分散性及び結合力が向上し、クラックが発生せず、均一な厚みを有する微細多孔性層を形成させることができる。かような微細多孔性層を利用すれば、伝導度特性にすぐれる電極を製造することができる。
前記化学式2で表示される化合物の例として、下記化学式6〜8で表示される化合物が挙げられる。
前記化学式6〜8で、R、R’及びR”は互いに独立して、水素、C−C20アルキル基、C−C20アリール基、C−C20ヘテロアリール基、C−C20ヘテロアリールオキシ基、C−C20炭素環基、C−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、前記化学式6で、aは、1〜5の整数である。
前記化合物は、下記化学式9〜11及び化学式19で表示される化合物から選択される一つを使用する。
前記架橋性化合物は、前記化学式1で表示される化合物および化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上と架橋可能である官能基を有している化合物であるならば、いずれも使用可能である。
前記架橋性化合物は、例えば、窒素含有芳香族化合物であるならば、いずれも使用可能であり、具体的には、五員環(five membered cycle)の窒素含有芳香族化合物、ポリピリミジンのような六員環(six membered cycle)の窒素含有芳香族化合物などが使用可能である。
前記架橋性化合物は、ポリアゾール系化合物、ポリオキサゾール及びポリイミドからなる群から選択される一つ以上である。
前記架橋性化合物として、ポリアゾール系化合物を用いる場合、最終的に得られる生成物は、前記化学式1で表示される化合物および化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上の重合体に、ポリアゾール系化合物がグラフト重合して得られたグラフト共重合体であることができる。
前記用語「化学式1で表示される化合物および化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上と、ポリアゾール系化合物との重合反応生成物」は、前述のグラフト共重合体構造を包含する意味を有するものとして用いる。
前記ポリアゾール系化合物は、高分子内の反復単位が、少なくとも1つの窒素元素を有するアリール環一つ以上を含む高分子を指す。
前記アリール環は、1〜3個の窒素原子を有する五員環または六員環が、他の環、例えば、他のアリール環またはヘテロアリール環に縮合されていてよい。これと関連して、前記窒素原子は、酸素原子、リン原子及び/または硫黄原子によって置換されていてよい。前記アリール環の代表的な例として、フェニル、ナフチル、ヘキサヒドロインジル、インダニルまたはテトラヒドロナフチルがある。
前記ポリアゾール系化合物は、反復単位内に、少なくとも1つのアミノ基を有していてよい。これと関連して、アミノ基は、アリール環の一部分、またはアリールユニットの置換基部分として、一次アミノ基、二次アミノ基または三次アミノ基として存在することができる。
前記用語「アミノ基」は、窒素原子が、少なくとも1つの炭素またはヘテロ原子に共有結合しているものを示す。アミノ基は、例えば、−NHであっても、置換された部分(substituted moiety)を含むものであってもよい。
前記用語「アミノ基」には、窒素が少なくとも1つの付加的なアルキル基に結合したアルキルアミノ基、窒素が、独立して選択される、少なくとも一つまたは二つのアリール基に結合した、「アリールアミノ基」及び「ジアリールアミノ基」が含まれる。
ポリアゾール系化合物及びこれを含有する高分子フィルムの製造方法は、US2005/256296号に公示されている。
前記ポリアゾール系化合物としては、下記化学式21〜34で表示されるアゾールユニットを含むポリアゾール系化合物が挙げられる。
前記化学式21〜34で、Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、それらそれぞれは、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、それらそれぞれは、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、それらそれぞれは、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、それらそれぞれは、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、それらそれぞれは、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Arは、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Ar10は、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
Ar11は、互いに同一であるか、あるいは異なって、単環または多環であるC−C20アリール基またはC−C20ヘテロアリール基であり、
〜X11は、同一であるか、あるいは異なって、酸素、硫黄または−N(R’)であり、前記R’は、水素、C−C20アルキル基、C−C20アルコキシ基、またはC−C20アリール基であり、
は、同一であるか、あるいは異なって、水素、C−C20アルキル基またはC−C20アリール基を示し、
、n〜n16及びmは互いに独立して、10以上の整数であり、例えば、100以上の整数であって、100〜100,000である。
前記アリール基またはヘテロアリール基は、例えば、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、ジフェニルエーテル、ジフェニルメタン、ジフェニルジメチルメタン、ビスフェノン、ジフェニルスルホン、キノリン、ピリジン、ビピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、テトラジン、ピロール、ピラゾール、アントラセン、ベンゾピロール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾピリジン、ベンゾピラジン、ベンゾピリダジン、ベンゾピリミジン、ベンゾトリアジン、インドリジン、キノリジン、ピリドピリジン、イミダゾピリミジン、ピラジノピリミジン、カルバゾール、アジリジン、フェナジン、ベンゾキノリン、フェノキサジン、フェノチアジン、アクリジジン、ベンゾプテリジン、フェナントロリンまたはフェナントレンであり、それらは、置換基を有することができる。
前記Ar,Ar,Ar,Ar,Ar,Ar,Ar10,Ar11は、あらゆる可能な置換パターンを有することができる。例えば、フェニレンの場合、例えば、Ar,Ar,Ar,Ar,Ar,Ar,Ar10及びAr11は、オルトフェニレン、メタフェニレン、またはパラフェニレンである。
前記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、及びt−ブチル基のようなC−C単鎖アルキル基であり、前記アリール基は、例えば、フェニル基またはナフチル基である。
前記置換基としては、フッ素のようなハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、またはメチル基,エチル基のような単鎖アルキル基である。
前記ポリアゾール系化合物の具体的な例としては、ポリイミダゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンゾオキサゾール、ポリオキサジアゾール、ポリキノキサリン、ポリチアジアゾール、ポリピリジン、ポリピリミジンまたはポリテトラザピレンを挙げることができる。
前記ポリアゾール系化合物は、前記化学式21〜化学式34で、少なくとも2個のユニットを含む共重合体またはブレンドであってよい。前記ポリアゾール系化合物は、化学式21〜化学式34で、少なくとも2個のユニットを含むブロック共重合体(ジブロック、トリブロック)、ランダム共重合体、周期共重合体(periodic copolymer)、または交互重合体(alternating polymer)であってよい。
前記化学式21及び/または22のユニットだけを含むポリアゾール系化合物が使われ得る。
前記ポリアゾール系化合物としては、下記化学式35〜61で表示される高分子を、例として挙げることができる。
前記化学式35〜化学式61で、l、n17〜n43、及びm〜mは、それぞれ10以上の整数、例えば、100以上の整数であり、zは、化学結合を示すか、あるいは(CH−、−C(=O)−、−SO−、C(CH−またはC(CF−であり、sは、1〜5の整数である。
前記ポリアゾール系化合物としては、下記化学式12のm−ポリベンゾイミダゾール(PBI)または下記化学式13のp−PBIを有する化合物を使用することができる。
前記化学式12で、nは、10以上の整数であり、前記化学式13で、nは、10以上の整数である。
前記化学式12または13で表示される高分子の数平均分子量は、100万以下である。
前記ポリアゾール系化合物として、下記化学式14で表示されるベンズイミダゾール系高分子を使用することも可能である。
前記化学式14で、R及びR10は互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基であり、あるいはR及びR10は互いに連結され、C−C20炭素環またはC−C20ヘテロ環を形成し、Ar12は、置換または非置換のC−C20アリーレン基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基であり、R11〜R13は、それぞれ一置換または多置換の置換基を示し、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基であり、mは、0.01〜1であり、aは、0または1であり、nは、0〜0.99であり、kは、10〜250の数であり、Lは、連結基(linker)を示し、単に単結合を表すか、あるいは、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アルケニレン基、置換または非置換のC−C20アキニレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、置換または非置換のC−C20へテロアリーレン基、−C(=O)−、及び−SO−からなる群から選択される。
前記ベンズイミダゾール系高分子は、下記化学式15または化学式16で表示される化合物であってよい。
(化学式15中、kは、重合度であり、10〜300の数である。)
(化学式16中、mは、0.01〜1である。)
一実施例によれば、1または0.1〜0.9であり、n44は、0〜0.99であり、例えば、0または0.1〜0.9であり、Kは、10〜250の数である。
前記化学式1で表示される化合物および化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上がポリアゾール系化合物と重合反応をする場合、架橋性化合物の含有量は、前記化学式1で表示される化合物及び化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上の合計100重量部を基準として、5〜210重量部、例えば、40〜210重量部であることが好ましい。架橋性化合物の含有量が、前記範囲である場合、プロトン伝導性にすぐれる。
以下、本発明の一具現例による化学式1で表示される化合物および化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物の製造方法について説明する。
まず、化学式1で表示される化合物及び/または化学式2で表示される化合物を合成する。
次に、必要によっては、前記過程によって得た化学式1で表示される化合物と化学式2で表示される化合物とを混合して、目的とする組成物を製造することができる。ここで、化学式2で表示される化合物の含有量は、前記化学式1で表示される化合物100重量部を基準として、0.01〜100重量部である。
前述の化学式1または2で表示される化合物の製造方法について詳細に説明すれば、次の通りである。
フェノール化合物(A):

p−ホルムアルデヒド;及び
アミン化合物(B):RNHまたはR’NH
を、混合及び熱処理する過程を経る。
上記化学式1及び2、化合物(A)、(B)で、R〜Rは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アルケニル基、置換または非置換のC−C20アルキニル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20炭素環オキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、Rは、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アルケニレン基、置換または非置換のC−C20アルキニレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基、−C(=O)−、及び−SO−からなる群から選択され、RおよびR’は、互いに独立して、伝導性作用基であって、下記化学式3または4で表示される基、−S≡N及び−C≡CHから選択される一つであり、
前記化学式3及び4で、X及びXは互いに独立して、置換または非置換のC−C20アルキレン基、置換または非置換のC−C20アリーレン基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基であり、R及びRは互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、またはシアノ基であり、mおよびnは互いに独立して、1〜3の整数である。
前記フェノール化合物(A)、p−ホルムアルデヒド及びアミン化合物(B)の混合の際に、非プロトン性極性溶媒及び有機溶媒を添加することができる。このように、非プロトン性極性溶媒及び有機溶媒を添加すれば、フェノール化合物(A)、p−ホルムアルデヒド及びアミン化合物(B)の混合が均一になされ、目的とする化学式1または化学式2で表示される化合物を高い収率で得ることができる。
前記フェノール化合物(A)、p−ホルムアルデヒド及びアミン化合物(B)の混合の際に、非プロトン性極性溶媒を用いない場合には、化学式1または2で表示される化合物を得ることが困難な場合がある。
前記非プロトン性極性溶媒の例としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、テトラメチレンスルホン、1,2−ジメチル−2−イミダゾリジノン、及びN−メチルホルムアミドからなる群から選択される一つ以上が挙げられる。
前記有機溶媒としては、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼン系溶媒、またはその混合物が挙げられる。
前記ベンゼン系溶媒としては、トルエン及びキシレンからなる群から選択される一つ以上が挙げられる。
本発明の一具現例によれば、前記有機溶媒としては、ベンゼン系溶媒を使用する。
前記非プロトン性極性溶媒と有機溶媒との混合体積比は、1:9〜9:1、例えば、1:5〜5:1、具体的には1:3であってよい。
前記フェノール化合物(A)、p−ホルムアルデヒド、及びアミン化合物(B)の混合の際に、p−トルエンスルホン酸、五塩化リン(PCl)、及び塩化ホスホリル(POCl)からなる群から選択される一つ以上の触媒を添加してもよい。
前記触媒の含有量は、フェノール化合物(A)1モルを基準として、10−6〜5×10−1モルであってよい。触媒の含有量が前記範囲であるとき、化学式1または2で表示される化合物の収率にすぐれる。
前記熱処理は、80〜250℃で実施する。
p−ホルムアルデヒドの含有量は、フェノール化合物(A)1モルを基準として、2〜5モルであり、例えば、約4.4モルである。
前記アミン化合物(B)の含有量は、フェノール化合物(A)1モルを基準として、1〜4モルであり、例えば、約2.2モルを使用する。
前記p−ホルムアルデヒド及びアミン化合物(B)の含有量が前記範囲であるとき、目的とする化合物の収率にすぐれる。
前記化学式1または2で表示される化合物の重合体の製造方法について、一具現例を挙げてさらに詳細に説明するが、化学式2で表示される化合物のうち1つである化学式6の化合物の製造方法について、非制限的な例として説明する。
下記化学式6で表示される化合物は、下記反応式1に示すように、フェノール化合物(A)、p−ホルムアルデヒド、及びアミン化合物(B)の反応を介して製造可能である。ここで、前記反応条件は、非プロトン性極性溶媒と有機溶媒とを含む混合溶媒を使用する条件で進められる。
前記フェノール化合物(A)、p−ホルムアルデヒド、及びアミン化合物(B)の反応の際に、p−トルエンスルホン酸、五塩化リン(PCl)、及び塩化ホスホリル(POCl)からなる群から選択される1つの触媒を添加することができる。
前記非プロトン性極性溶媒及び有機溶媒の種類及び含有量、並びに前記触媒の含有量は、前述した通りである。
前記反応温度は、80〜250℃の範囲で実施される。具体的な反応温度は、置換基の種類によってさまざまである。
前記反応式1及び化学式6で、R、R’及びR”は互いに独立して、水素、C−C20アルキル基、C−C20アリール基、C−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、C−C20炭素環基、C−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、またはシアノ基であり、aは、1〜5の整数である。
前記反応式1で、p−ホルムアルデヒドの含有量は、フェノール化合物(A)1モルを基準として、2〜5モルであり、例えば、約4.4モルである。
前記アミン化合物(B)の含有量は、フェノール化合物(A)1モルを基準として、1〜4モルであり、例えば、約2.2モルを使用する。
前記p−ホルムアルデヒド及びアミン化合物(B)の含有量が前記範囲であるとき、化学式6の化合物の収率にすぐれる。
前記化学式1で表示される化合物は、化学式2で表示される化合物のうち1つである化学式6の化合物の合成方法と類似した方法によって合成することができる。
本発明の一具現例による重合体は、例えば、下記化学式17で表示される化合物であってよい。化学式17は、重合体の一部構造を示したものである。
(化学式17中、n44は、5〜200の整数である。)
前記組成物及び/またはその重合体は、燃料電池用電極添加剤として有用である。
燃料電池用電極は、触媒層とガス拡散層(GDL:gas diffusion layer)とを含む構造を有する。前記ガス拡散層と触媒層との間には、微細多孔性層がさらに備わっていてよい。前記微細多孔性層は、触媒層との接触抵抗を減らし、ガス透過及び副産物である水の排出を向上させる役割を担う。
本発明の一具現例による燃料電池用電極は、前記微細多孔性層と触媒層とから選択される一つ以上、例えば、微細多孔性層または触媒層に、前述の化学式1で表示される化合物、及び化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物、及び/または前記組成物の重合反応生成物である重合体を含む。
前述の化学式1で表示される化合物、及び化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物には、架橋性化合物がさらに含まれていてよい。
まず、前記燃料電池用電極が、触媒層、微細多孔性層、及びガス拡散層を具備した構造を有する場合の、燃料電池用電極の製造方法についてさらに詳細に説明する。もし燃料電池用電極が微細多孔性を具備しない場合には、ガス拡散層の上部に触媒層を直接形成することによって、製造可能である。
前記微細多孔性層は、導電性物質と、前記組成物及び/またはその重合体とを含む。
前記組成物及び/またはその重合体は、前記導電性物質1重量部を基準として、0.1〜0.5重量部である。前記組成物及び/またはその重合体が前記範囲であるとき、導電性物質を結合させ、電極層との接触抵抗が最小化される。
前記導電性物質としては、カーボンブラック、黒鉛、ガラス質炭素、活性木炭、炭素ファイバ、活性炭、炭素エアロゲルまたはそれらの混合物が挙げられる。
前記微細多孔性層の製造方法について述べれば、次の通りである。
まず、導電性物質を溶媒に分散または溶解させ、混合物Aを準備する。前記溶媒としては、エチレングリコール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミドなどを使用する。溶媒の含有量は、導電性物質100重量部を基準として、200〜500重量部を使用し、溶媒の含有量が前記範囲であるとき、微細多孔性層の形成のための作業性にすぐれる。
これと別途に、化学式1で表示される化合物および化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を溶媒に分散または溶解して、混合物Bを得る。
前記混合物Bの製造の際に、架橋性化合物をさらに添加してもよい。
前記溶媒としては、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド(DMAc)などを使用する。
そして、前記溶媒の含有量は、化学式1で表示される化合物および化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上100重量部を基準として、1,000〜2,000重量部である。溶媒を前記範囲で用いると、微細多孔性層の形成の際の作業性が高められる。
前記混合物Aと混合物Bとを混合し、これをガス拡散層上に塗布する。
前記塗布方法としては、非制限的な例として、バーコーティング、テープキャスティング、スクリーンプリンティングなどを挙げることができる。
前記ガス拡散層としては、多孔性炭素支持体を使用し、例として、カーボンペーパー、カーボンクロスなどを使用することができる。
次に、前記結果物に対して熱処理を選択的に実施し、微細多孔性層を形成させる。
前記熱処理温度は、200〜270℃の範囲である。
前記過程によって形成された微細多孔性層は、厚みが30〜80nmであり、電気抵抗は、12〜14Ωcm/cmである。
前記ガス拡散層としては、カーボンペーパー、カーボンクロスなどを利用する。
前記微細多孔性層の上部に触媒層を形成し、燃料電池用電極を完成する。
前記触媒層は、触媒を含む。
前記触媒としては、白金(Pt)単独;または金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、スズ、モリブデン、コバルト、クロムからなる群から選択される一種以上の金属と白金との合金あるいは混合物を使用するか、またはそれらの物質がカーボン系担体に担持された担持触媒を使用する。
前記電極の触媒層は、バインダーをさらに含むことができる。
前記バインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、及びポリウレタンからなる群から選択される一つ以上を挙げることができる。
本発明の一具現例によれば、前記バインダーとして、前記化学式1で表示される化合物と、前記化学式2で表示される化合物とから選択される一つ以上を含む組成物、及び/またはその重合体を利用することができる。
前記組成物には、架橋性化合物がさらに含まれていてよい。
このように、前記微細多孔性層と触媒層とが、前記化学式1で表示される化合物と、前記化学式2で表示される化合物とから選択される一つ以上の組成物、及び/またはその重合体をともに使用して形成されると、導電性物質の分散性が高まって拡散層を均一に製造することができ、導電性物質の結合力を高めることができるという利点がある。
前記バインダーの含有量は、触媒1重量部を基準として、0.001〜0.5重量部、例えば、0.01〜0.1重量部である。バインダーの含有量を前記範囲にすることによって、電極内の導電性物質の結合力を高め、電気伝導性の特性を改善することができる。
前述の燃料電池用電極触媒層は、この分野で公知の多様な方法を利用して製造することができ、その製造方法が特別に制限されるものではないが、例えば、次のような方法によって製造することができる。
まず、溶媒に触媒を分散させる。このとき、溶媒としては、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド(DMAc)などを使用し、その含有量は、触媒1重量部を基準として、1〜10重量部である。
前記分散液に、前記化学式1で表示される化合物と、前述の化学式2で表示される化合物とから選択される一つ以上と溶媒とを含む混合物を、添加した後、撹拌し、コーティング液を得る。前記コーティング液には、一般的なバインダーをさらに添加することもできる。または、前記コーティング液に、ポリアゾール系化合物をさらに添加することもできる。
前記溶媒としては、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド(DMAc)などを使用し、前述の化学式1で表示される化合物と、前述の化学式2で表示される化合物とから選択される一つ以上の合計の含有量は、触媒1重量部を基準として、0.001〜0.5重量部である。もし前述の化学式1で表示される化合物と、前述の化学式2で表示される化合物とから選択される一つ以上以外に、一般的なバインダーが共に使われる場合には、前述の化学式1で表示される化合物と、前述の化学式2で表示される化合物とから選択される一つ以上の含有量は、触媒1重量部を基準に、0.001〜0.1重量部であってよい。
前記化学式1で表示される化合物及び前述の化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上の含有量が、前記範囲であるならば、電極の伝導度特性を改善することができる。
前記コーティング液を微細多孔性層の表面にコーティング及び乾燥させ、電極を完成する。もし電極が微細多孔性層を具備しない場合には、ガス拡散層の上部に、触媒層を直接形成させる。
前記コーティング法としては、特別に制限されるものではないが、ドクターブレードを利用したコーティング、バーコーティング、スクリーンプリンティングなどの方法を利用することができる。
前記コーティング液をコーティングした後で乾燥させる過程を経るが、溶媒を除去する過程として、20〜150゜Cの温度範囲で実施する。そして、乾燥時間は、乾燥温度によって異なり、10〜120分の範囲内で実施する。
電極触媒層の形成の際、前記コーティング液を微細多孔性層の表面やガス拡散層の上部に直接コーティングせずに、別途の支持体上にコーティング及び乾燥させ、これを支持体から剥離して触媒層を製造し、これを前記微細多孔性層またはガス拡散層の上部に位置させて電極を形成することも可能である。
前記組成物及び/またはその重合体を、電極触媒層の形成の際に使用する場合、燃料電池用電極触媒層は、前記組成物及び/またはその重合体を含む。
前記燃料電池用電極を利用して、燃料電池を製造する方法について説明する。
電解質膜は、燃料電池で一般的に使われる電解質膜であるならば、いずれも使用可能である。例えば、ポリベンズイミダゾール電解質膜、ポリベンゾオキサジン−ポリベンズイミダゾール共重合体電解質膜、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質膜、フルオロスルホン酸系膜、スルホン系炭化水素膜、米国特許公開20070275285A公報に記述された電解質膜などを使用することができる。
または、前記電極と同様に、前記化学式1の化合物と化学式2の化合物とから選択される一つ以上を含む組成物の重合反応生成物を含む電解質膜を使用することも可能である。
前記電解質膜を、プロトン伝導体にさらに含浸させる。
前記プロトン伝導体としては、ポリリン酸、亜リン酸(HPO)、オルトリン酸(HPO)、ピロリン酸(H)、トリリン酸(H10)、メタリン酸またはその誘導体を例として挙げることができる。
前記プロトン伝導体の濃度は、例えば、80〜98重量%であり、具体的には、80重量%、90重量%、95重量%、または98重量%でありうる。
前記化学式1の化合物と化学式2の化合物とから選択される一つ以上の重合反応生成物を利用して電解質膜を製造する過程は、米国特許公開20070275285A公報に記述された方法によって製造可能である。
化学式で用いる置換基の定義は、次の通りである。
化学式で使われる用語「アルキル」は、完全飽和された分枝型または非分枝型(直鎖すなわち線形)の炭化水素をいう。
前記「アルキル」の非制限的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、iso−アミル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチルなどを挙げることができる。
前記「アルキル」のうち一つ以上の水素原子は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されたC−C20アルキル基(例:CCF、CHCF、CHF、CClなど)、C−C20アルコキシ、C−C20アルコキシアルキル、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボキシル基やその塩、スルホニル基、スルファモイル(sulfamoyl)基、スルホン酸基やその塩、リン酸やその塩、C−C20アルキル基、C−C20アルケニル基、C−C20アルキニル基、C−C20ヘテロアルキル基、C−C20アリール基、C−C20アリールアルキル基、C−C20ヘテロアリール基、C−C20ヘテロアリールアルキル基、C−C20ヘテロアリールオキシ基、C−C20ヘテロアリールオキシアルキル基、またはC−C20ヘテロアリールアルキル基で置換されうる。
用語「ハロゲン原子」は、フッ素、ブロム、塩素、ヨードなどを含む。
用語「ハロゲン原子で置換されたC−C20アルキル基」は、一つ以上のハロ基が置換されたC−C20アルキル基をいい、非制限的な例としては、モノハロアルキル、ジハロアルキルまたはパーハロアルキルを含有したポリハロアルキルを挙げることができる。
モノハロアルキルは、アルキル基内に1つのヨード、ブロム、塩素またはフッ素を有するアルキル基であり、ジハロアルキル及びポリハロアルキルは、2つ以上の同一または異なるハロ原子を有するアルキル基を示す。
化学式で使われる用語「アルコキシ」は、アルキル−O−を示し、前記アルキルは、前述の通りである。前記アルコキシの非制限的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどがある。前記アルコキシ基のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換可能である。
化学式で使われる用語「アルコキシアルキル」は、アルキル基が前述のアルコキシによって置換された場合をいう。前記アルコキシアルキルのうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換可能である。このように、前記用語「アルコキシアルキル」は、置換されたアルコキシアルキル部分を包含する意義を有する。
化学式で使われる用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する分枝型または非分枝型の炭化水素をいう。アルケニル基の非制限的な例としては、ビニル、アリル、ブテニル、イソプロペニル、イソブテニルなどを挙げることができ、前記アルケニルのうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換されうる。
化学式で使われる用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する分枝型または非分枝型の炭化水素をいう。前記「アルキニル」の非制限的な例としては、エチニル、ブチニル、イソブチニル、イソプロピニルなどを挙げることができる。
前記「アルキニル」のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換されうる。
化学式で使われる用語「アリール」は、単独または組み合わせて使われ、一つ以上の環を含む芳香族炭化水素を意味する。
前記用語「アリール」は、芳香族環が一つ以上のシクロアルキル環に縮合した基も含む。
前記「アリール」の非制限的な例としては、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルなどがある。
また前記「アリール」のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換されていてよい。
用語「アリールアルキル」は、アリールで置換されたアルキルを意味する。アリールアルキルの例としては、ベンジルまたはフェニル−CHCH−を挙げることができる。
化学式で使われる用語「アリールオキシ」は、O−アリールを意味し、アリールオキシ基の例としては、フェノキシなどがある。前記「アリールオキシ」のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換可能である。
化学式で使われる用語「ヘテロアリール」基はN,O,PまたはSから選択される一つ以上のヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である単環(monocyclic)または二環(bicyclic)の芳香族有機基を意味する。前記ヘテロアリール基は、例えば1〜5個のヘテロ原子を含むことができ、5〜10環員(ring member)を含むことができる。
前記SまたはNは、酸化されて、さまざまな酸化状態を有することができる。
単環ヘテロアリール基としては、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、イソチアゾール−5−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、テトラゾリル、ピリド−2−イル、ピリド−3−イル、2−ピラジン−2−イル、ピラジン−4−イル、ピラジン−5−イル、2−ピリミジン−2−イル、4−ピリミジン−2−イル、または5−ピリミジン−2−イルを挙げることができる。
用語「ヘテロアリール」は、ヘテロ芳香族環が、一つ以上のアリール、脂環族(cyclyaliphatic)、またはヘテロ環に縮合している場合を含む。
二環ヘテロアリールの例としては、インドリル(indolyl)、イソインドリル(isoindolyl)、インダゾリル(indazolyl)、インドリジニル(indolizinyl)、プリニル(purinyl)、キノリジニル(quinolizinyl)、キノリニル(quinolinyl)、イソキノリニル(isoquinolinyl)、シノリニル(cinnolinyl)、フタラジニル(phthalazinyl)、ナフチリジニル(naphthyridinyl)、キナゾリニル(quinazolinyl)、キナキサリニル(quinaxalinyl)、フェナントリジニル(phenanthridinyl)、フェナントロリニル(phenathrolinyl)、フェナジニル(phenazinyl)、フェノチアジニル(phenothiazinyl)、フェノキサジニル(phenoxazinyl)、ベンズイソキノリニル(benzisoqinolinyl)、チエノ[2,3−b]フラニル(thieno[2,3−b]furanyl)、フロ[3,2−b]−ピラニル(furo[3,2−b]−pyranyl)、5H−ピリド[2,3−d]−o−オキサジニル(5H−pyrido[2,3−d]−o−oxazinyl)、1H−ピラゾロ[4,3−d]−オキサゾリル(1H−pyrazolo[4,3−d]−oxazolyl)、4H−イミダゾ[4,5−d]チアゾリル(4H−imidazo[4,5−d]thiazolyl)、ピラジノ[2,3−d]ピリダジニル(pyrizino[2,3−d]pyridazinyl)、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル(imidazo[2,1−b]thiazolyl)、イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリajiニル(imidazo[1,2−b][1,2,4]triazinyl)、7−ベンゾ[b]チエニル(7−benzo[b]thienyl)、ベンゾオキサゾリル(benzoxazolyl)、ベンズイミダゾリル(benzimidazolyl)、ベンゾチアゾリル(benzothiazolyl)、ベンゾオキサピニル(benzoxapinyl)、ベンゾオキサジニル(benzoxazinyl)、1H−ピロロ[1,2−b][2]ベンズアザピニル(1H−pyrrolo[1,2−b][2]benzazapinyl)、ベンゾフリル(benzofuryl)、ベンゾチオフェニル(benzothiophenyl)、ベンゾトリアゾリル(benzotriazolyl)、ピロロ[2,3−b]ピリジニル(pyrrolo[2,3−b]pyridinyl)、ピロロ[3,2−c]ピリジニル(pyrrolo[3,2−c]pyridinyl)、ピロロ[3,2−b]ピリジニル(pyrrolo[3,2−b]pyridinyl)、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル(imidazo[4,5−b]pyridinyl)、イミダゾ[4,5−c]ピリジニル(imidazo[4,5−c]pyridinyl)、ピラゾロ[4,3−d]ピリジニル(pyrazolo[4,3−d]pyridinyl)、ピラゾロ[4,3−c]ピリジニル(pyrazolo[4,3−c]pyridinyl)、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル(pyrazolo[3,4−c]pyridinyl)、ピラゾロ[3,4−d]ピリジニル(pyrazolo[3,4−d]pyridinyl)、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル(pyrazolo[3,4−b]pyridinyl)、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル(imidazo[1,2−a]pyridinyl)、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル(pyrazolo[1,5−a]pyridinyl)、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル(pyrrolo[1,2−b]pyridazinyl)、イミダゾ[1,2−c]ピリミジニル(imidazo[1,2−c]pyrimidinyl)、ピリド[3,2−d]ピリミジニル(pyrido[3,2−d]pyrimidinyl)、ピリド[4,3−d]ピリミジニル(pyrido[4,3−d]pyrimidinyl)、ピリド[3,4−d]ピリミジニル(pyrido[3,4−d]pyrimidinyl)、ピリド[2,3−d]ピリミジニル(pyrido[2,3−d]pyrimidinyl)、ピリド[2,3−b]ピラジニル(pyrido[2,3−b]pyrazinyl)、ピリド[3,4−b]ピラジニル(pyrido[3,4−b]pyrazinyl)、ピリミド[5,4−d]ピリミジニル(pyrimido[5,4−d]pyrimidinyl)、ピラジノ[2,3−b]ピラジニル(pyrizino[2,3−b]pyrazinyl)、またはピリミド[4,5−d]ピリミジニル(pyrimido[4,5−d]pyrimidinyl)を挙げることができる。
前記「ヘテロアリール」のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換可能である。
用語「ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリールで置換されたアルキルを意味する。
用語「ヘテロアリールオキシ」は、O−ヘテロアリール部分を有するものを意味する。前記ヘテロアリールオキシのうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換可能である。
用語「ヘテロアリールオキシアルキル」は、ヘテロアリールオキシで置換されたアルキルを意味する。前記ヘテロアリールオキシアルキルのうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換可能である。
化学式で使われる「炭素環」は、飽和または部分的に不飽和の非芳香族(non-aromatic)単環、二環、または三環の炭化水素基をいう。
前記単環炭化水素の例としては、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニルなどがある。
前記二環炭化水素の例としては、ボルニル(bornyl)、デカヒドロナフチル(decahydronaphthyl)、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル(bicyclo[2.1.1]hexyl)、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(bicyclo[2.2.1]heptyl)、ビシクロ[2.2.1]ヘプテニル(bicyclo[2.2.1]heptenyl)、またはビシクロ[2.2.2]オクチル(bicyclo[2.2.2]octyl)が挙げられる。
前記三環炭化水素の例としては、アダマンチル(adamantyl)などが挙げられる。
前記「炭素環」のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基で置換可能である。
化学式で使われる「ヘテロ環」は、窒素、硫黄、リン、酸素のようなヘテロ原子を含有している5〜10原子からなる環基を指し、具体的な例としては、ピリジルなどがあり、かようなヘテロ環基のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ基で置換可能である。
用語「ヘテロ環オキシ」は、O−ヘテロ環を意味し、ヘテロ環オキシ基のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ基で置換可能である。
用語「スルホニル」は、R”−SO−を意味し、R”は、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−アルキル、ヘテロアリール−アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、シクロアルキルまたはヘテロ環である。
用語「スルファモイル」は、HNS(O)−、アルキル−NHS(O)−、(アルキル)NS(O)−アリール−NHS(O)−、アルキル−(アリール)−NS(O)−、(アリール)NS(O)−、ヘテロアリール−NHS(O)−、(アリール−アルキル)−NHS(O)−、または(ヘテロアリール−アルキル)−NHS(O)−を含む。
前記スルファモイルのうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ基で置換可能である。
前記用語「アミノ」は、窒素原子が少なくとも1つの炭素またはヘテロ原子に共有結合された構造を示す。アミノ基は、例えば、−NHであっても、置換された部分(substituted moiety)を含むものであってもよい。
前記用語「アミノ」は、窒素が少なくとも1つの付加的なアルキル基に結合したアルキルアミノ、窒素が少なくとも一つまたは二つ以上が、独立して選択されるアリール基に結合された「アリールアミノ」基及び「ジアリールアミノ」基を含む。
用語「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「アリーレン」及び「ヘテロアリーレン」は、それぞれ一価の「アルキル」,「アルケニル」,「アルキニル」,「アリール」及び「ヘテロアリール」が、二価の基(divalent group)に変更されたことを除いては、同一に定義される。
前記「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「アリーレン」及び「ヘテロアリーレン」のうち一つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ基で置換可能である。
前記燃料電池は、電気伝導度特性が改善された電極を具備し、電流密度のようなセル性能が改善される。かような燃料電池は、高温無加湿条件で有用である。
以下、下記実施例を挙げて説明するが、下記実施例にのみ限定されることを意味するものではない。
合成例1:化学式9の化合物の製造
p−ホルムアルデヒド4.4モル及び2−チオフェン−メチルアミン2.2モルを、トルエン120ml、N,N−ジメチルホルムアミド40mlと混合し、ここに触媒量のp−トルエンスルホン酸を加え、これに対して80℃で1時間反応を行い、ここにビスフェノール−S 1モルを入れ、120℃で2時間反応させ、粗生成物(crude product)を得た。
前記粗生成物に対して、1N NaOH水溶液で2回、蒸溜水で1回洗浄する過程を順次に実施した後、これを硫酸マグネシウムを利用して乾燥させた。次に、前記結果物を濾過してから溶媒を除去し真空乾燥し、化学式9で表示される化合物を80%の収率で収得した。
前記過程によって得た化合物は、図1のNMR(nuclear magnetic resonance)スペクトルによってその構造を確認した。
合成例2:化学式19の化合物の製造
2−チオフェン−メチルアミン及びビスフェノール−Sの代わりに、下記化学式18で表示される4−(チオフェン−3−イル)アニリン及びフェノールをそれぞれ使用したことを除いては、合成例1と同一に実施し、化学式19の化合物を製造した。
合成例3:化学式10の化合物の製造
2−チオフェン−メチルアミンの代わりに、下記化学式20で表示される4−(チオフェン−2−イル)アニリンを添加することを除いては、合成例1と同一に実施し、化学式10の化合物を製造した。
製造例1:組成物の製造
合成例1によって得た化学式9の化合物65重量部と化学式12の化合物35重量部とを混合して組成物を得た。
実施例1:燃料電池用電極及びこれを利用した燃料電池の製造
カーボンブラック1gをエチレングリコール4gと混合した後、これを、化学式9で表示される化合物0.2gをN−メチルピロリドン0.8gと混合した溶液と混合させた。
前記混合物に対して、5重量%のポリテトラフルオロエチレンで処理された常用カーボンペーパー上にテープキャスティングを実施し、これを250℃で熱処理して微細多孔性層を形成させることによって、微細多孔性層が形成されたカーボンペーパーを製造した。
これと別途に、撹拌容器に、カーボンに45重量%Ptと5重量%のCoとが担持された触媒0.5g及び溶媒N−メチル−2−ピロリドン(NMP)3gを加え、これをもって高速撹拌基を利用してスラリを作った。
次に、前記混合物に5重量%のフッ化ビニリデン−co−ヘキサフルオロプロピレン共重合体のNMP溶液を加え、フッ化ビニリデン−co−ヘキサフルオロプロピレン共重合体が0.026gになるように添加し、10分間混合してカソード触媒層形成用スラリを製造した。
前記微細多孔性層の上部に、前記カソード触媒層形成用スラリをコーティングし、これを常温で1時間乾燥させ、80℃で1時間乾燥させ、120℃で30分乾燥させて150℃で15分間乾燥させ、カソードを製造した。完成されたカソードでのPtの含有量は、1.5mg/cm値を有する。
アノードとしては、下記過程によって得た電極を利用した。
撹拌容器に、カーボンに30重量%Ptと15重量%Ruとが担持された触媒0.5g及び溶媒NMP 6gを加え、これを、高速撹拌基を利用して2分間撹拌した。次に、前記混合物に、ポリフッ化ビニリデン0.05gをNMP 1gに溶解させ溶液を加え、2分間さらに撹拌して、アノード触媒層形成用スラリを製造した。これをもって、前記微細多孔性層がコーティングされたカーボンペーパー上に、バーコータ(bar coater)でコーティングして製造した。完成されたアノードの白金ローディング量は、0.9mg/cm値を有する。
これと別途に、下記化学式62で表示される化合物65重量部及び化学式12のポリベンズイミダゾール(m−PBI)35重量部をブレンドした後、これに対して、80〜220℃の範囲で硬化反応を実施した。
次に、前記結果物を、85重量%リン酸で80℃に4時間以上含浸して、電解質膜を形成した。ここで、リン酸の含有量は、電解質膜総重量100重量部に対して、約500重量部であった。
前記カソードとアノードとの間に前記電解質膜を介在させ、膜・電極接合体(MEA)を製造した。ここで、前記カソードおよびアノードは、リン酸に含浸させることなしに使用した。
前記カソードとアノードとの間のガス透過を防止するために、主ガスケット用として200μm厚のポリテトラフルオロエチレン膜と、サブガスケット用として20μm厚のポリテトラフルオロエチレン膜とを、電極と電解質膜との界面に重ねて使用した。そして、MEAに加えられる圧力を、トルクレンチを使用して調節し、1,2,3N−m Torqueまで段階的に上昇させつつ組み立てた。
温度150℃、電解質膜に対して加湿しない条件で、アノードに水素(流速:100ccm)、カソードに空気(250ccm)を流通させて発電させ、電池特性の測定を行った。このとき、リン酸をドーピングした電解質を使用するので、経時的に燃料電池の性能が向上するので、作動電圧が最高点に達するまでエージングした後で最終評価する。そして、前記カソードとアノードとの面積は、2.8×2.8=7.84cmに固定し、カソード電極の厚みは約390μmであり、アノード電極の厚みは約390μmであった。
実施例2:燃料電池用電極及びこれを利用した燃料電池の製造
カーボンブラック1gをエチレングリコール4gと混合させた後、これを、ポリテトラフルオロエチレン0.2gをN−メチルピロリドン0.8gと混合した溶液と混合させた。
前記混合物をもって、5重量%のポリテトラフルオロエチレンで処理された常用カーボンペーパー上にテープキャスティングを実施し、これを250℃で熱処理して微細多孔性層を形成し、微細多孔性層が形成されたカーボンペーパーを製造した。
これと別途に、撹拌容器に、カーボンに45wt%のPt、5wt%のCoが担持された触媒0.5g及び溶媒NMP 3gを加え、これをもって高速撹拌基を利用してスラリを作った。
次に、前記混合物に、化学式9で表示される化合物のNMP溶液を加え、化学式9で表示される化合物が0.025gになるように添加し、10分間混合してカソード触媒層形成用スラリを製造した。
前記微細多孔性層の上部に、前記カソード触媒層形成用スラリをコーティングし、これを常温で1時間乾燥させ、80℃で1時間乾燥させ、120℃で30分乾燥させて150℃で15分間乾燥させ、カソードを製造した。完成されたカソードでのPtの含有量は、1.5mg/cm値を有する。
アノードとしては、下記過程によって得た電極を利用した。
撹拌容器に、カーボンに30重量%Ptと15wt%Ruとが担持された触媒0.5g及び溶媒NMP 6gを加え、これを、高速撹拌基を利用して2分間撹拌した。
次に、前記混合物に、ポリフッ化ビニリデン0.05gをNMP 1gに溶解させ溶液を加え、2分間さらに撹拌し、アノード触媒層形成用スラリを製造した。これをもって、前記微細多孔性層がコーティングされたカーボンペーパー上に、バーコータでコーティングして製造した。完成されたアノードの白金ローディング量は、0.9mg/cm値を有する。
これと別途に、下記化学式62で表示される化合物65重量部、及び化学式12のポリベンズイミダゾール(m−PBI)35重量部をフレンドさせた後、これをもって80〜220℃の範囲で硬化反応を実施した。
次に、これを85重量%リン酸に80℃にて4時間以上含浸させ、電解質膜を形成した。ここで、リン酸の含有量は、電解質膜総重量100重量部に対して、約500重量部であった。
前記カソードとアノードとの間に、前記電解質膜を介在させてMEAを製造した。ここで、前記カソードおよびアノードは、リン酸に含浸させることなしに使用した。
前記カソードとアノードとの間のガス透過を防止するために、主ガスケット用として200μm厚のポリテトラフルオロエチレン膜と、サブガスケット用として20μm厚のポリテトラフルオロエチレン膜とを、電極と電解質膜との界面に重ねて使用した。そして、MEAに加えられる圧力は、トルクレンチを使用して調節し、1,2,3N−m Torqueまで段階的に上昇させつつ組み立てた。
温度150℃、電解質膜に対して加湿しない条件で、アノードに水素(流速:100ccm)、カソードに空気(250ccm)を流通させて発電させ、電池特性の測定を行った。このとき、リン酸をドーピングした電解質を使用するので、経時的に燃料電池の性能が向上するので、作動電圧が最高点に達するまでエージングさせた後で最終評価する。そして、前記カソードとアノードとの面積は、2.8×2.8=7.84cmに固定し、カソード電極の厚みは約390μmであり、アノード電極の厚みは約390μmであった。
実施例3:燃料電池用電極及びこれを利用した燃料電池の製造
微細多孔性層の形成時、化学式9で表示される化合物の含有量を0.3gに変化させたことを除いては、実施例1と同一に実施し、燃料電池用電極及び燃料電池を製造した。
実施例4:燃料電池用電極及びこれを利用した燃料電池の製造
微細多孔性層の形成時、化学式9で表示される化合物の含有量を0.4gに変化させたことを除いては、実施例1と同一に実施し、燃料電池用電極及び燃料電池を製造した。
実施例5:燃料電池用電極及びこれを利用した燃料電池の製造
カソード及びアノードの製造時、5重量%のポリテトラフルオロエチレンで処理された常用カーボンペーパーの代わりに、下記過程によって得たガス拡散層を使用したことを除いては、実施例1と同一に実施し、燃料電池用電極及び燃料電池を製造した。
化学式9で表示される化合物として、N−メチルピロリドンを溶解して得た8重量%の化学式9化合物のNMP溶液を準備し、ここをカーボンペーパー(Toray−060 plain)にディップコーティング(dip-coating)し、これを250℃で硬化してガス拡散層を準備した。
これと別途に、ここに、カーボンブラック1g及びエチレングリコール4gを混合させた後、これを、化学式9で表示される化合物0.2gをN−メチルピロリドン0.8gと混合させた溶液と混合した。
前記混合物をもって、前記ガス拡散層上にテープキャスティングを実施し、これを250℃で熱処理して、微細多孔性層を形成した。
比較例1:燃料電池用電極及びこれを利用した燃料電池の製造
微細多孔性層の形成時、化学式9で表示される化合物0.2gの代わりに、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)0.3gを使用したことを除いては、実施例1と同じ方法によって実施し、燃料電池用電極及び燃料電池を製造した。
比較例2:燃料電池用電極及びこれを利用した燃料電池の製造
カソード触媒層の形成時、化学式9で表示される化合物0.025gの代わりに、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)0.3gを使用したことを除いては、実施例2と同じ方法によって実施し、燃料電池用電極及び燃料電池を製造した。
前記実施例1,3,4及び比較例1によって製造した微細多孔性層の伝導度を測定し、その結果を図2に示した。
図2を参照することによって、実施例1,3及び4の微細多孔性層は、比較例1の場合と比較して、伝導度特性が改善されるということが分かる。
前記実施例1及び比較例1によって製造した微細多孔性層を、電子走査顕微鏡(SEM)を利用して分析し、その結果をそれぞれ図3及び図4に示した。
これを参照すれば、実施例3の微細多孔性層は、各成分が均一に分散された状態を示しているが、一方、比較例1の微細多孔性層は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の集塊(agglomerated)現象を観察することができる。
前記実施例1及び比較例1によって製造した燃料電池において、電流密度による電池電圧変化を調べ、その結果を図5に示した。
図5を参照すると、実施例1の燃料電池は、比較例1の場合と比較して、セル電圧特性が向上している。
前記実施例1,5及び比較例1によって製造した微細多孔性層の伝導度を測定し、その結果を図6に示した。
図6を参照すると、実施例1及び5の微細多孔性層の伝導度は、比較例1の場合に比べて向上している。
前記で望ましい実施例を参照して説明したが、当該技術分野の当業者は、特許請求の範囲に記載された思想及び領域から外れない範囲内で多様に修正及び変更させることができることを理解することができるであろう。

Claims (34)

  1. 下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上と、
    架橋性化合物と、を含む組成物:
    [化学式1及び2中、R〜Rは互いに独立して、水素、C −C20アルキル基、C −C20アルコキシ基、C −C20アリール基、C −C20アリールオキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、C −C20炭素環基、C −C20ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、
    は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、−C(=O)−、または−SOであり
    及びR’は、互いに独立して、下記化学式3で表示される基であり
    化学式3中
    は、非置換のC−C20アルキレン基または非置換のC−C20アリーレン基であり
    は水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    は、1〜3の整数である。]。
  2. 前記RおよびR’が、互いに独立して、下記化学式5で表示される基のうちから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物:
    (化学式5中、aは、1〜5の整数である)。
  3. 前記化学式2の化合物が、下記化学式6〜8で表示される化合物のうちから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物:
    (化学式6〜8中、R、R’及びR”は、互いに独立して、水素、C−C20アルキル基、C−C20アリール基、C−C20ヘテロアリール基、C−C20ヘテロアリールオキシ基、C−C20炭素環基、C−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    aは、1〜5の整数である)。
  4. 前記化学式2で表示される化合物が、下記化学式9〜11及び化学式19で表示される化合物のうち選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記架橋性化合物は、ポリアゾール系化合物、ポリイミド及びポリオキサゾールからなる群から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記架橋性化合物の含有量は、前記化学式1で表示される化合物及び化学式2で表示される化合物の合計の100重量部を基準として、5〜210重量部であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記架橋性化合物が、下記化学式12〜14で表示される化合物から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物:
    (化学式12中、n1は10以上の整数である);
    (化学式13中、n2は10以上の整数である);
    (化学式14中、R及びR10は互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、あるいは置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基であり、あるいはR及びR10は互いに連結され、C−C20炭素環またはC−C20ヘテロ環を形成し、
    Ar12は、置換または非置換のC−C20アリーレン基または置換または非置換のC−C20ヘテロアリーレン基であり、
    11〜R13は、それぞれ一置換または多置換の置換基を示し、水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アルコキシ基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20アリールオキシ基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、および置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基からなる群から選択され、
    Lは、連結基を示し、
    m1は、0.01〜1であり、
    は、0または1であり、
    は、0〜0.99であり、
    kは、10〜250の数である)。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の組成物の重合反応生成物である重合体。
  9. 下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物を得る組成物の製造方法であって、
    フェノール化合物(A):

    p−ホルムアルデヒド;及び
    アミン化合物(B):RNHまたはR’NH
    を、非プロトン性極性溶媒および有機溶媒の存在下で混合及び熱処理し、
    下記化学式1で表示される化合物または下記化学式2で表示される化合物を得る工程を含む製造方法:
    [化学式1及び2中、R〜Rは互いに独立して、水素、C −C20アルキル基、C −C20アルコキシ基、C −C20アリール基、C −C20アリールオキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、C −C20炭素環基、C −C20ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、
    は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、−C(=O)−、または−SOであり
    及びR’は、互いに独立して、下記化学式3で表示される基であり
    化学式3中
    は、非置換のC−C20アルキレン基または非置換のC−C20アリーレン基であり
    は水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    は、1〜3の整数である。]。
  10. 前記非プロトン性極性溶媒と有機溶媒との混合体積比は、1:9〜9:1であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物の製造方法。
  11. 前記非プロトン性極性溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、テトラメチレンスルホン、1,2−ジメチル−2−イミダゾリジノン及びN−メチルホルムアミドからなる群から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物の製造方法。
  12. 前記有機溶媒が、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼン系溶媒、またはこれらの混合物であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物の製造方法。
  13. 前記有機溶媒が、ベンゼン、トルエン、及びキシレンからなる群から選択される一つ以上のベンゼン系溶媒であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物の製造方法。
  14. 前記フェノール化合物(A)、p−ホルムアルデヒド、及びアミン化合物(B)を混合する際に、p−トルエンスルホン酸、五塩化リン(PCl)、及び塩化ホスホリル(POCl)からなる群から選択される一つ以上の触媒をさらに添加することを特徴とする、請求項9に記載の組成物の製造方法。
  15. 前記熱処理を、80〜250℃で実施することを特徴とする、請求項9に記載の組成物の製造方法。
  16. 下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物を含有する燃料電池用電極:
    [化学式1及び2中、R〜Rは互いに独立して、水素、C −C20アルキル基、C −C20アルコキシ基、C −C20アリール基、C −C20アリールオキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、C −C20炭素環基、C −C20ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、
    は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、−C(=O)−、または−SOであり
    及びR’は、互いに独立して、下記化学式3で表示される基であり
    化学式3中
    は、非置換のC−C20アルキレン基または非置換のC−C20アリーレン基であり
    は水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    は、1〜3の整数である。]。
  17. 架橋性化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の燃料電池用電極。
  18. 前記架橋性化合物が、ポリアゾール系化合物、ポリイミド、及びポリオキサゾールからなる群から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項17に記載の燃料電池用電極。
  19. 前記架橋性化合物の含有量が、前記化学式1で表示される化合物及び化学式2で表示される化合物の合計の100重量部を基準として、5〜210重量部であることを特徴とする、請求項17に記載の燃料電池用電極。
  20. 下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物の重合反応生成物である重合体を含有する燃料電池用電極:
    [化学式1及び2中、R〜Rは互いに独立して、水素、C −C20アルキル基、C −C20アルコキシ基、C −C20アリール基、C −C20アリールオキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、C −C20炭素環基、C −C20ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、
    は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、−C(=O)−、または−SOであり
    及びR’は、互いに独立して、下記化学式3で表示される基であり
    化学式3中
    は、非置換のC−C20アルキレン基または非置換のC−C20アリーレン基であり
    は水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    は、1〜3の整数である。]。
  21. 前記電極が、ガス拡散層及び微細多孔性層から選択される1層以上と触媒層とを含み、
    前記重合体が、前記ガス拡散層及び微細多孔性層から選択される1層以上;前記触媒層;または前記ガス拡散層及び微細多孔性層から選択される一層以上と前記触媒層との両方に含まれることを特徴とする、請求項20に記載の燃料電池用電極。
  22. 前記微細多孔性層が導電性物質を含み、
    前記微細多孔性層中の重合体の含有量が、導電性物質1重量部に対して、0.1〜0.5重量部であることを特徴とする、請求項21に記載の燃料電池用電極。
  23. 前記微細多孔性層の電気抵抗が、12〜14Ωcm/cmであることを特徴とする請求項21に記載の燃料電池用電極。
  24. 前記触媒層が触媒を含み、
    前記触媒層中の重合体の含有量が、触媒1重量部を基準として、0.001〜0.5重量部であることを特徴とする、請求項21に記載の燃料電池用電極。
  25. 前記電極が、ガス拡散層、微細多孔性層、及び触媒層を含み、
    前記重合体が、前記ガス拡散層及び微細多孔性層に含まれることを特徴とする請求項20に記載の燃料電池用電極。
  26. 架橋性化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の燃料電池用電極。
  27. 前記架橋性化合物が、ポリアゾール系化合物、ポリイミド、及びポリオキサゾールからなる群から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項26に記載の燃料電池用電極。
  28. 下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物の重合反応生成物である重合体を含有する燃料電池用電解質膜:
    [化学式1及び2中、R〜Rは互いに独立して、水素、C −C20アルキル基、C −C20アルコキシ基、C −C20アリール基、C −C20アリールオキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、C −C20炭素環基、C −C20ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、
    は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、−C(=O)−、または−SOであり
    及びR’は、互いに独立して、下記化学式3で表示される基であり
    化学式3中
    は、非置換のC−C20アルキレン基または非置換のC−C20アリーレン基であり
    は水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    は、1〜3の整数である。]。
  29. 架橋性化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項28に記載の燃料電池用電解質膜。
  30. 前記架橋性化合物が、ポリアゾール系化合物、ポリイミド、及びポリオキサゾールからなる群から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項29に記載の燃料電池用電解質膜。
  31. カソード、アノード、及びそれらの間に介在する電解質膜を含み、
    前記カソード、アノード、及び電解質膜から選択される一つ以上が、下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物を含む、燃料電池:
    [化学式1及び2中、R〜Rは互いに独立して、水素、C −C20アルキル基、C −C20アルコキシ基、C −C20アリール基、C −C20アリールオキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、C −C20炭素環基、C −C20ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、
    は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、−C(=O)−、または−SOであり
    及びR’は、互いに独立して、下記化学式3で表示される基であり
    化学式3中
    は、非置換のC−C20アルキレン基または非置換のC−C20アリーレン基であり
    は水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    は、1〜3の整数である。]。
  32. ポリアゾール系化合物、ポリイミド、及びポリオキサゾールからなる群から選択される一つ以上の架橋性化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項31に記載の燃料電池。
  33. カソード、アノード、及びそれらの間に介在する電解質膜を含み、
    前記カソード、アノード、及び電解質膜から選択される一つ以上が、下記化学式1で表示される化合物及び下記化学式2で表示される化合物から選択される一つ以上を含む組成物の重合反応生成物である重合体を含む、燃料電池:
    [化学式1及び2中、R〜Rは互いに独立して、水素、C −C20アルキル基、C −C20アルコキシ基、C −C20アリール基、C −C20アリールオキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、C −C20炭素環基、C −C20ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、
    は、置換または非置換のC−C20アルキレン基、−C(=O)−、または−SOであり
    及びR’は、互いに独立して、下記化学式3で表示される基であり
    化学式3中
    は、非置換のC−C20アルキレン基または非置換のC−C20アリーレン基であり
    は水素、置換または非置換のC−C20アルキル基、置換または非置換のC−C20アリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリール基、置換または非置換のC−C20ヘテロアリールオキシ基、置換または非置換のC−C20炭素環基、置換または非置換のC−C20ヘテロ環基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、またはシアノ基であり、
    は、1〜3の整数である。]。
  34. ポリアゾール系化合物、ポリイミド、及びポリオキサゾールからなる群から選択される一つ以上の架橋性化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項33に記載の燃料電池。
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