JP5922878B2 - ブレーキパッド - Google Patents

ブレーキパッド Download PDF

Info

Publication number
JP5922878B2
JP5922878B2 JP2011078633A JP2011078633A JP5922878B2 JP 5922878 B2 JP5922878 B2 JP 5922878B2 JP 2011078633 A JP2011078633 A JP 2011078633A JP 2011078633 A JP2011078633 A JP 2011078633A JP 5922878 B2 JP5922878 B2 JP 5922878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back plate
brake pad
brake
fiber
lining layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011078633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012211676A (ja
Inventor
泰啓 原
泰啓 原
剛典 阿部
剛典 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Brake Industrial Co Ltd
Original Assignee
Japan Brake Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Brake Industrial Co Ltd filed Critical Japan Brake Industrial Co Ltd
Priority to JP2011078633A priority Critical patent/JP5922878B2/ja
Publication of JP2012211676A publication Critical patent/JP2012211676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5922878B2 publication Critical patent/JP5922878B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は、二輪車または四輪自動車のディスクブレーキに用いられるブレーキパッドに関する。
二輪車または四輪自動車に取り付けられているディスクブレーキは、ディスクブレーキを構成するサポート部とブレーキパッドとの間にアンチラトルスプリングを組み込んで、非制動時のラトル音(がたつき音)や、制動中の鳴きの発生を防止している。このようなアンチラトルスプリングには、従来から鋼製のものや弾性を有する金属線製のものが使用されてきた。一方、音を発生させる要因となっているブレーキパッドには、鉄製バックプレート(例えば、JIS G 3113:2006に規定される鋼板:SAPH400製等)に基材繊維、有機結合材、摩擦調整剤からなる摩擦ライニング層を重ね合わせ、熱圧成形したものが用いられている。
例えば、特許文献1に記載されたアンチラトルスプリング付のディスクブレーキにおいては、車輪とともに回転するロータをまたぐ形で設けられたディスクブレーキのサポート部に、ブレーキパッドが係合する部分の係合溝に沿ってアンチラトルスプリングが取り付けられ、ラトル音を防止する方法が示されている。
特公昭62−37261号公報
しかしながら、上記特許文献により示される構造では、アンチラトルスプリングのばね力の調整が容易でなく、ばね力が低いときにはラトル音が発生しやすくなり、ばね力が高いときには、ブレーキパッドの戻りが悪くなり、ブレーキパッドとロータが接触して、ブレーキパッドが引きずる現象が発生することがある。そのような場合には、早期摩耗やブレーキロータの偏摩耗によって引き起こされるブレーキ振動(ジャダー)、燃費の悪化等を引き起こす。
そこで本発明は、ラトル音が発生しにくくかつ引きずりを起こしにくいブレーキパッドを提供することを課題とした。
前記課題を解決するために本発明は、請求項に記載の通りの構成を備えるブレーキパッドである。
請求項1記載の発明は、摩擦ライニング層と金属製のバックプレートが積層され、一体に固着されてなるブレーキパッドであって、前記金属製のバックプレートのキャリパートルク受け部に当接する両端部分に繊維強化樹脂で形成される繊維強化樹脂部を有し、ブレーキキャリパーのサポート部とブレーキパッドのバックプレートの金属部分が直接当接しないようにしたブレーキパッドである。
本発明のバックプレートは、キャリパートルク受け部に当接する両端部分が、金属製ではなく、繊維強化樹脂により成形されているために、ブレーキキャリパーのサポート部とブレーキパッドのバックプレートの金属部分が直接当たらず、発生音を小さくできる。また、アンチラトルスプリングの締め付け力を低くする事もできる。そして、ブレーキパッドの戻りが悪くなり、ブレーキパッドとロータが接触して、ブレーキパッドが引きずる現象の発生を防止することができ、早期摩耗やブレーキロータの偏摩耗によって引き起こされるブレーキ振動(ジャダー)、燃費の悪化を引き起こすことがない。
本発明のブレーキパッドの実施形態を示す斜視図である。 本発明のブレーキパッドの他の実施形態を示す斜視図である。
図1に本発明のブレーキパッドの一例の斜視図を示す。ブレーキパッドは、繊維基材、結合材、摩擦調整材等を含有する摩擦ライニング層とバックプレートが積層され、バックプレートの両端に繊維強化樹脂部を有している。バックプレートの両端の繊維強化樹脂部の接合部分には、図2に示すような段部、又は凹凸接合部(図示省略)を設けると、繊維強化樹脂部が剥がれにくくなり、好ましい。
本発明のブレーキパッドに用いるバックプレートとしては、鉄等の金属製のものを用いることができる。
このようなバックプレートに摩擦ライニング層を積層する。摩擦ライニング層は基材繊維、結合材、摩擦調整剤を攪拌・混合して得られる。上記で製作されたバックプレートの片面(摩擦ライニング層側)に接着剤を塗布し、コンプレッション成形機にセットし、その上に枠型を置き、摩擦ライニング層となる成形粉原料を枠型内に投入し、摩擦ライニング層をバックプレートと一体にして、指定の形状に成形する。
摩擦ライニング層に用いられる基材繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、ロックウール、アラミド繊維、アクリル繊維等を用いることができる。
摩擦ライニング層に用いられる有機結合材は熱硬化性樹脂であって、フェノール骨格を有する熱劣化しても炭素として残りにくい樹脂が好ましい。フェノール樹脂やアクリルや各種エラストマで変性したフェノール樹脂等を用いる事ができる。
摩擦ライニング層に用いられる摩擦調整剤は、アルミナやジルコニア等の無機粉末粒子、黒鉛、硫化アンチモン、硫化錫等の金属硫化物、カシューダスト、ゴムダスト等の有機粉末を用いることができる。
次いで、摩擦ライニング層をバックプレートと積層し、一体に成形した後に加熱処理を行う。これは、摩擦ライニング層とバックプレートに含まれる熱硬化樹脂の反応を促進するためのものである。一般に、熱処理は、熱硬化樹脂の硬化が促進され、分解反応が進まない180〜250℃で数時間保持して行う。
以下の実施例により本発明のブレーキパッドについて、さらに具体的に説明する。
[実施例1]
バックプレートの両端部分の繊維強化樹脂の結合材にはフェノール樹脂を用いた。混合する耐熱性の繊維としては、ガラス繊維とロックウールを用いた。混合するガラス繊維の平均繊維長は3.0mmのものを採用した。これらの繊維を全体で60質量%混入して粉末状の原料を得た。
鉄製のバックプレートは、端面をショットブラストによって粗面にして繊維強化樹脂部分との接着性が高まるようにした。
粉末状の原料を70MPaで予備成形して、90℃に予備加熱した。成形金型内に鋼板1を置き、予備加熱した繊維強化樹脂原料2を置き、160℃、50MPaの加圧力で3分間保持して一体成形した。
摩擦ライニング層となる成形品の組成は、銅繊維、ロックウール、アラミド繊維を基材繊維として全体の8体積%、フェノール樹脂を有機結合材として20体積%、黒鉛、硫酸バリウム等摩擦調整剤を残部含むものを用いた。
成形されたバックプレートに摩擦ライニング層を積層してブレーキパッドを作製するために、バックプレートの片面に接着剤を塗布した。バックプレートをコンプレッション成形機にセットし、その上に枠型を置き、摩擦ライニング層となる成形粉原料を枠型内に投入した。しかる後、150℃、40MPaで加熱加圧しつつ、摩擦ライニング層とバックプレートを一体に成形した。
さらに、摩擦ライニング層と繊維強化樹脂に使用されている樹脂を硬化させるため、200℃の熱処理炉内に4時間保持して加熱処理を行った。ブレーキパッドのライニング面の厚みを研磨機で整えた。
以上のようにして製作したブレーキパッドをディスクブレーキ装置に組み込み、アンチラトルスプリングの締め付け力を低くして評価した結果、従来の鉄製バックプレートを有するブレーキパッドを用いたものと比較して、ラトル音が小さくなることが確認された。
[実施例2]
図2に示す形状の鋼板を用いて実施例1と同様に鋼板の両端に繊維強化樹脂部を成形したブレーキパッドを製作した。
実施例1と同様にしてブレーキパッドを評価した結果、従来の鉄製バックプレートを有するブレーキパッドを用いたものと比較して、ラトル音が小さくなることが確認された。
1 バックプレート
2 繊維強化樹脂
3 摩擦ライニング層

Claims (1)

  1. 摩擦ライニング層と金属製のバックプレートが積層され、一体に固着されてなるブレーキパッドであって、前記金属製のバックプレートのキャリパートルク受け部に当接する両端部分に繊維強化樹脂で形成される繊維強化樹脂部を有し、ブレーキキャリパーのサポート部とブレーキパッドのバックプレートの金属部分が直接当接しないようにしたブレーキパッド。
JP2011078633A 2011-03-31 2011-03-31 ブレーキパッド Active JP5922878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011078633A JP5922878B2 (ja) 2011-03-31 2011-03-31 ブレーキパッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011078633A JP5922878B2 (ja) 2011-03-31 2011-03-31 ブレーキパッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012211676A JP2012211676A (ja) 2012-11-01
JP5922878B2 true JP5922878B2 (ja) 2016-05-24

Family

ID=47265792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011078633A Active JP5922878B2 (ja) 2011-03-31 2011-03-31 ブレーキパッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5922878B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014119572A1 (ja) * 2013-02-01 2014-08-07 住友ベークライト株式会社 ブレーキパッドおよびキャリパ装置
DE102014111548A1 (de) * 2014-08-13 2016-02-18 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Bremsbelag einer Scheibenbremse
JP6577186B2 (ja) * 2014-12-26 2019-09-18 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ装置のラトル音評価方法及びラトル音評価システム
US20200011389A1 (en) * 2017-02-03 2020-01-09 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Brake pad for disc brake and method of manufacturing the same
JP7226448B2 (ja) * 2018-07-24 2023-02-21 株式会社レゾナック バックプレート、ディスクブレーキパッド及びキャリパーアッセンブリ
CN110259859A (zh) * 2019-06-03 2019-09-20 山西中聚晶科半导体有限公司 一种利用蓝宝石制备的刹车片及其制备方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57124134A (en) * 1981-01-27 1982-08-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd Pad plate backing metal and its manufacture
JPS62127525A (ja) * 1985-11-27 1987-06-09 Honda Motor Co Ltd デイスクブレ−キ装置のパツド裏板
JPH05180251A (ja) * 1992-01-07 1993-07-20 Hitachi Chem Co Ltd ディスクパッド
JP2002206578A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Endless Project:Kk ディスクブレーキのブレーキパッド構造及び製法
DE10134067A1 (de) * 2001-07-13 2003-05-15 Tmd Friction Gmbh Bremsbacke, insbesondere für eine Scheibenbremse
JP2005155811A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Nisshinbo Ind Inc 摩擦部材
JP2007120699A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Advics:Kk ディスクブレーキ用のパッド
JP2008014453A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Akebono Brake Ind Co Ltd ブレーキの鳴き防止用シム板
JP2010048387A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Mitsubishi Plastics Inc ブレーキパッド
JP2010255773A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ用パッドおよびその製造方法
JP5544263B2 (ja) * 2010-09-29 2014-07-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブレーキパッド
JP2012072848A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Hitachi Automotive Systems Ltd ディスクブレーキおよび摩擦パッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012211676A (ja) 2012-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5922878B2 (ja) ブレーキパッド
US9689449B2 (en) Friction material
JP5183900B2 (ja) ノンアスベスト摩擦部材
JP5272396B2 (ja) 摩擦材組成物及びこれを用いた摩擦材
JP6042599B2 (ja) 摩擦材
JP2013053687A (ja) ブレーキパッド
JP5512456B2 (ja) ブレーキパッド
JP5753518B2 (ja) 摩擦材
JP4089509B2 (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JP2014025014A (ja) 摩擦材
JP2012211675A (ja) ブレーキパッド
JP6490942B2 (ja) 摩擦材組成物、摩擦材及び摩擦部材
JP2013057337A (ja) ブレーキパッドおよびその製造方法
JP2015157914A (ja) 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材及び摩擦部材
JP2017186469A (ja) 摩擦材組成物、該摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材
JP2017132918A (ja) 摩擦材
WO2019106805A1 (ja) ディスクブレーキ
JP4029026B2 (ja) 非石綿系摩擦材
JP2013053688A (ja) ブレーキパッド
JP2014077505A (ja) 摩擦材及びそれを用いたブレーキパッド
JP4458724B2 (ja) 摩擦部材の製造方法
JPH109312A (ja) ディスクブレーキパッドの製造法
JP6031393B2 (ja) ブレーキ摩擦材
JP2006275198A (ja) ディスクパッド
RU2296253C1 (ru) Тормозная колодка

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5922878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150