JP2012072848A - ディスクブレーキおよび摩擦パッド - Google Patents

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隆裕 徳永
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Abstract

【課題】裏板への圧痕の発生を抑制することにより摩擦パッドの引き摺りを抑制することができるディスクブレーキおよび摩擦パッドの提供。
【解決手段】摩擦パッド13が、ディスク11に当接する摩擦材40と、摩擦材40が一面側に設けられ少なくともディスク回転方向一側にキャリアと凹凸嵌合する被支持部50が設けられた合成樹脂製の裏板42とからなり、裏板42の被支持部50が、裏板42のディスク回転方向中央部51よりもディスク11から離間する方向に突出して厚肉に形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ディスクブレーキおよび摩擦パッドに関する。
合成樹脂を主体とし金属板を芯材として用いて裏板を形成し、この裏板を芯材においてキャリアに支持させる摩擦パッドがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−240273号公報
上記の摩擦パッドにおいては、金属板を芯材として用いているため、裏板に合成樹脂を用いることの軽量化効果が減少してしまう。
軽量化効果を得るため、裏板のキャリアに支持される部分を合成樹脂で形成することを検討したが、摩擦材が摩耗することでキャリアに対する裏板の当接位置がずれて裏板とキャリアとの接触面積が減少した場合に、これらの面圧が高くなって裏板のキャリア当接面に圧痕が発生してしまう可能性があった。裏板のキャリア当接面に圧痕が発生すると、摩擦パッドの戻りが悪くなり、引き摺りの一因となってしまう。
したがって、本発明は、裏板への圧痕の発生を抑制することにより摩擦パッドの引き摺りを抑制することができるディスクブレーキおよび摩擦パッドの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のディスクブレーキは、摩擦パッドが、ディスクに当接する摩擦材と、該摩擦材が一面側に設けられ少なくともディスク回転方向一側にキャリアと凹凸嵌合する被支持部が設けられた合成樹脂製の裏板とからなり、前記裏板の被支持部が、前記裏板のディスク回転方向中央部よりも前記ディスクから離間する方向に突出して厚肉に形成されている。
また、本発明の摩擦パッドは、ディスクに当接する摩擦材と、該摩擦材が一面側に設けられ少なくともディスク回転方向一側にキャリアと凹凸嵌合する被支持部が設けられた合成樹脂製の裏板とからなり、前記裏板の被支持部が、前記裏板のディスク回転方向中央部よりも前記一面とは反対方向に突出して厚肉に形成されている。
本発明によれば、裏板への圧痕の発生を抑制することができ、摩擦パッドの引き摺りを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るディスクブレーキおよび摩擦パッドを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る摩擦パッドを示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキおよび摩擦パッドを示す図1のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキおよび摩擦パッドを示す図1のB−B断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキおよび摩耗状態の摩擦パッドを示す図1のB−B断面図である。
本発明の一実施形態に係るディスクブレーキおよびブレーキパッドを図面を参照して以下に説明する。
図1に示すディスクブレーキ10は、自動車等の車両用のもので、図示略の車輪とともに回転するディスク11を制動する。なお、以下においては、ディスク11の半径方向をディスク半径方向と称し、ディスク11の軸線方向をディスク軸線方向と称し、ディスク11の回転方向をディスク回転方向と称す。また、図1における矢印Rが車両前進時のディスク11の回転方向となっている。
ディスクブレーキ10は、キャリア12と、キャリア12にディスク11の軸線方向に摺動可能となるように支持される一対の摩擦パッド13(図1においては正面図とした関係上一方のみ図示)と、キャリア12にディスク11の軸線方向に摺動可能に支持されるキャリパ14とを備えている。
キャリア12は、ディスク11の外径側を跨ぐように配置されて車両の非回転部に固定される。一対の摩擦パッド13は、ディスク11の両面に対向配置された状態でディスク回転方向両側がキャリア12に支持される。キャリパ14は、ディスク11の外径側を跨いだ状態でディスク11の軸線方向に摺動可能となるようにキャリア12に支持され、一対の摩擦パッド13をディスク11に押圧することによりディスク11に摩擦抵抗を付与する。
キャリア12は、ディスク軸線方向一側であるインナ側(車幅方向内側)にキャリア部20を、ディスク軸線方向他側であるアウタ側(車幅方向外側)にキャリア部21をそれぞれ有しており、インナ側のキャリア部20のディスク11の半径方向内側に二カ所の取付穴22が形成されている。キャリア12は、これら取付穴22に挿通される締結具によって車両の非回転部に固定される。
両側のキャリア部20,21の摩擦パッド13の支持構造は、略同様の構造であるため、ここではアウタ側のキャリア部21を例にとり説明する。
キャリア部21は、ディスク回転方向両側に、摩擦パッド13を支持する一対の支持部23が互いに対向するように形成されている。これら支持部23は、ディスク回転方向に沿って外側に凹む凹部24と、凹部24のディスク半径方向外側の面部26と、凹部24のディスク半径方向内側の面部27とからなっている。一対の面部26間の距離は、一対の面部27間の距離よりも大きくなっており、よって、同じ支持部23を構成する面部26,27はディスク回転方向にオフセットしている。
ディスク回転方向両側の支持部23には、パッドガイド31がそれぞれ配置されている。パッドガイド31は、面部26を覆うガイド板部32と、このガイド板部32のディスク半径方向内側に連続形成されて凹部24内に入り込む凹状ガイド板部33と、この凹状ガイド板部33のディスク半径方向内側に連続形成されて面部27を覆うガイド板部34と、このガイド板部34のディスク半径方向内側に連続形成されて摩擦パッド13をディスク半径方向外側に押圧するバネ板部35とを有している。ガイド板部32,34も面部26,27に合わせてディスク回転方向にオフセットしている。
キャリパ14は、ディスク11を跨いだ状態でキャリア12にディスク軸線方向に摺動可能に支持されるキャリパボディ37と、ディスク11の一方の面に対向するようにキャリパボディ37に摺動可能に支持される図示略のピストンと、ディスク11の他方の面に対向するようにキャリパボディ37に一体に形成される爪部38とを有している。キャリパ14は、ブレーキ液圧により前進するピストンと爪部38とで両側の摩擦パッド13を挟持しディスク11に向かって押圧して摩擦抵抗を発生させ、制動力を発生させる。
摩擦パッド13は、図2に示すように、摩擦材40と、この摩擦材40が一の面部41側に設けられる裏板42とからなっている。摩擦パッド13は、裏板42がキャリア12に摺動可能に支持されることになり、摩擦材40が制動時にディスク11に当接することになる。
摩擦材40は、結合材としてフェノール樹脂等の合成樹脂を主体として形成されている。
裏板42は、全体がフェノール樹脂等の、摩擦材40との接着性の高い合成樹脂で形成されている。裏板42は、摩擦材40よりも一回り大きく形成されて摩擦材40が貼付される主板部45と、この主板部45のディスク回転方向両側におけるディスク半径方向の中間位置から、ディスク回転方向に沿って突出する一対の耳部46とを有している。
なお、摩擦パッド13は、図1に示すように、その裏板42が、一対の耳部46において、一対のパッドガイド31の凹状ガイド板部33を介してキャリア12の一対の凹部24に入れ子状に入り込み、これら一対の凹部24に摺動可能に支持されることになる。
また、裏板42は、耳部46よりもディスク半径方向外側の面部48が、パッドガイド31のガイド板部32を介してキャリア12の面部26に対向しており、耳部46よりもディスク半径方向内側の面部49が、パッドガイド31のガイド板部34を介してキャリア12の面部27に突き当て可能となっている。一対の面部48間の距離は、一対の面部49間の距離よりも大きくなっており、よって、ディスク回転方向同側の面部48,49は面部26,27に合わせてディスク回転方向にオフセットしている。
そして、裏板42のディスク回転方向一側の耳部46および主板部45のディスク回転方向一側の面部48,49を含むこの耳部46と連続する一部と、ディスク回転方向他側の耳部46および主板部45のディスク回転方向他側の面部48,49を含むこの耳部46と連続する一部とが、それぞれ、キャリア12の支持部23と凹凸嵌合してキャリア12に支持される被支持部50を構成している。つまり、摩擦パッド13の裏板42には、ディスク回転方向両側にキャリア12と凹凸嵌合する被支持部50が設けられている。
そして、本実施形態において、図2に示すように、裏板42の一方の被支持部50と、他方の被支持部50とは、これらの間、つまりディスク回転方向中央部の薄肉部51より厚肉となっている。これら被支持部50と薄肉部51とは、摩擦材40側の面部41が同一の平面をなしており、厚肉の被支持部50は摩擦材40が設けられる一の面部41とは反対方向に薄肉部51よりも突出している。つまり、被支持部50は、薄肉部51に対し、ディスク11から離間する方向に突出して厚肉に形成されている。耳部46と面部48との間の凹状の隅部52および耳部46と面部49との間の凹状の隅部53も厚肉の被支持部50に形成されている。
ここで、図2(a)に示すように、被支持部50の面部41とは反対側の薄肉部51側の端縁部は、薄肉部51側ほど薄肉部51からの突出量が小さくなるように傾斜しており、図2(b)に示すように、面部48と平行をなす縁部55と面部49と平行をなす縁部56とこれらを結ぶように傾斜する縁部57とを有している。
なお、摩擦パッド13の被支持部50は、図3および図4に示すように、爪部38側に配置される場合には爪部38とは干渉することのない範囲に形成されており、図示略のピストン側に配置される場合にはピストンに干渉することのない範囲に形成されている。言い換えれば、爪部38およびピストンは摩擦パッド13の裏板42の薄肉部51を押圧する。
以上に述べた本実施形態によれば、摩擦パッド13の裏板42の、キャリア12に支持される被支持部50が、ディスク回転方向中央部の薄肉部51よりもディスク11から離間する方向(摩擦材40が設けられる面部41とは反対方向)に突出して厚肉に形成されているため、図5に示すように摩擦材40が摩耗してディスク11とキャリア12とのクリアランス部分まで裏板42が移動したとしても、裏板42とキャリア12とのディスク軸線方向の掛かり代を確保することができ、これらの間の面圧が高くなることを防止できる。したがって、裏板42への圧痕の発生を抑制することができ、圧痕に起因して摩擦パッド13がキャリア12に引っ掛かって生じる引き摺りを抑制することができる。
また、図1に示すように、摩擦パッド13に制動力F1が生じると、裏板42の面部49に反力F2が負荷されることになるが、この面部49を含む被支持部50が厚肉になっているため、面部49に生じる圧縮応力を低減することができる。
また、制動力F1と反力F2とのオフセットYにより、摩擦パッド13に回転しようとするモーメントMが生じて、裏板42の耳部46のディスク半径方向内側および外側の面に反力F3,F4が負荷されることになるが、耳部46の基端の隅部52,53を含む被支持部50が厚肉になっているため、隅部52,53に生じる曲げ応力を低減することができる。
また、金属板を芯材として用いずに、裏板42の全体を合成樹脂で形成しているため、軽量化効果を最大限に得ることができる。また、厚肉の被支持部50は、爪部38および図示略のピストンとは干渉することのない範囲に形成されているため、ディスクブレーキ10のディスク軸線方向の大型化を抑制することができる。
ここで、ディスク11とキャリア12との隙間から考慮すると、被支持部50の肉厚は、薄肉部51の肉厚に対し2mm以上厚肉とするのが良い。但し、極端に厚肉とすると成形不良を生じる可能性が高まるので、厚肉量の上限値は成形性に基づいて設定することになる。
以上の実施形態においては、裏板42のディスク回転方向両側にキャリア12と凹凸嵌合する被支持部50が設けられるものを例にとり説明したが、ディスク回転方向のいずれか一側のみに被支持部50が設けられるものにも適用可能である。また、支持部23および被支持部50凹凸嵌合は、上記とは逆に裏板42側を凹形状としキャリア12側を凸形状としても良い。
10 ディスクブレーキ
11 ディスク
12 キャリア
13 摩擦パッド
14 キャリパ
40 摩擦材
41 面部(一面)
42 裏板
50 被支持部
51 薄肉部(ディスク回転方向中央部)

Claims (2)

  1. ディスクの両面に対向配置される摩擦パッドをディスク回転方向両側で支持するキャリアと、該キャリアに摺動可能に支持され前記摩擦パッドを前記ディスクに向かって押圧するキャリパとを有し、
    前記摩擦パッドが、前記ディスクに当接する摩擦材と、該摩擦材が一面側に設けられ少なくともディスク回転方向一側に前記キャリアと凹凸嵌合する被支持部が設けられた合成樹脂製の裏板とからなるディスクブレーキにおいて、
    前記裏板の被支持部は、前記裏板のディスク回転方向中央部よりも前記ディスクから離間する方向に突出して厚肉に形成されていることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. ディスクに当接する摩擦材と、該摩擦材が一面側に設けられ少なくともディスク回転方向一側にキャリアと凹凸嵌合する被支持部が設けられた合成樹脂製の裏板とからなる摩擦パッドにおいて、
    前記裏板の被支持部は、前記裏板のディスク回転方向中央部よりも前記一面とは反対方向に突出して厚肉に形成されていることを特徴とする摩擦パッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012211676A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Nippon Brake Kogyo Kk ブレーキパッド
JP2014098407A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Advics Co Ltd ディスクブレーキ用パッド

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