JP5921207B2 - プリント基板およびプリント基板装置 - Google Patents

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この発明は、同軸コネクタを実装するプリント基板と、同軸コネクタとプリント基板とで構成されるプリント基板装置に関するものである。
従来、プリント基板と同軸ケーブルにおいてそれぞれのインピーダンスが一定な伝送線路構造となっているのに対して、プリント基板と同軸コネクタを接続する際に同軸コネクタの内部および基板実装部は伝送線路構造が崩れ、高周波での信号伝送性能低下および反射増大が生じる。
例えば、非特許文献1,2には、同軸コネクタの信号導体に屈曲部を設けてプリント基板に接続する同軸コネクタについて開示されている。ここで、図1は従来の同軸コネクタの斜視図を示しており、図1に示すように、同軸コネクタ1は、信号導体11とGND導体12によって構成されており、信号導体11は、同軸構造を有する同軸構造部111、屈曲した屈曲部112、はんだ付けによりプリント基板と接続されるはんだ付け部113とを備え、一方、GND導体12は、同軸構造を有する同軸構造部121、土台部分である土台部122を備える。
また、図2は、従来の同軸コネクタの推奨フットパターンを示しており、はんだ付けにより信号導体11のはんだ付け部113と接続される実装パッド部211と、はんだ付けによりGND導体12の土台部122と接続される実装パッド部221が示されている。
図3は、図1に示した従来の同軸コネクタを実装したマイクロストリップライン構造のプリント基板装置の信号導体11の中心線を含むA−A´平面の断面図およびプリント基板の第1層,第2層の構成図を示している。図3に示すように、プリント基板2の第1層は配線層31であり、実装パッド部211を有する信号導体21と、実装パッド部221を有するGND導体22と、信号導体21および実装パッド部211の周囲に切り欠き部23とを備え、表面はソルダーレジスト24に覆われている。また、第2層は一面にGND導体22を有するベタGND層32である。配線層31の切り欠き部23の先端に隣接するGND導体22の実装パッド部221にベタGND層32と接続するためのViaランドを有する。
Rosenberger製18S101−40ML5 Rosenberger製18S102−40ML5
しかしながら、従来のプリント基板装置では、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112とプリント基板2のGND導体22との距離が遠くなり、この信号導体11の屈曲部112のインピーダンスが高くなってしまい、伝送線路構造が崩れ、高周波での伝送特性劣化および低周波での反射増大が生じるという課題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、信号導体11の屈曲部112のインピーダンスが高くなるのを防ぎ、伝送線路構造を保ち、高周波での伝送特性劣化および低周波での反射増大が生じないプリント基板およびプリント基板装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明に係るプリント基板およびプリント基板装置は、信号導体が屈曲した同軸コネクタを実装するプリント基板において、切り欠き部を有するGND導体および前記切り欠き部に信号導体が配置された配線層と、一面にGND導体が配置されたベタGND層とを備え、前記配線層の切り欠き部の先端は、前記同軸コネクタの信号導体の屈曲に対応して、前記同軸コネクタのGND導体が接続される位置から離れており、前記配線層の切り欠き部の先端に隣接する位置で、前記GND導体が前記ベタGND層とViaで接続されていることを特徴とする。
本発明に係るプリント基板によれば、信号導体の屈曲部のインピーダンスが高くなるのを防ぎ、伝送線路構造を保ち、高周波での伝送特性劣化および低周波での反射増大が生じないようにすることができる。
従来の同軸コネクタの斜視図を示す。 従来の同軸コネクタの推奨フットパターンを示す。 従来の同軸コネクタを実装したマイクロストリップライン構造のプリント基板装置の断面図およびプリント基板の第1層,第2層の構成図を示す。 この発明の実施の形態1に係る同軸コネクタを実装したマイクロストリップライン構造のプリント基板装置の断面図、プリント基板の第1層〜第3層の構成図および詳細図を示す。 この発明の実施の形態2に係る同軸コネクタを実装したストリップライン構造のプリント基板装置の断面図およびプリント基板の第1層〜第5層の構成図を示す。 この発明の実施の形態3に係る同軸コネクタを実装したストリップライン構造のプリント基板装置の断面図およびプリント基板の第1層〜第5層の構成図を示す。 この発明の実施の形態4に係るプリント基板装置に実装する同軸コネクタの斜視図である。 この発明の実施の形態4に係るプリント基板装置の断面図およびプリント基板の第1層〜第5層の構成図を示す。
実施の形態1.
図4は、この発明の実施の形態1における同軸コネクタを実装したマイクロストリップライン構造のプリント基板装置の信号導体11の中心線を含むA−A´平面の断面図、プリント基板の第1層〜第3層の構成図および詳細図を示している。図4に示されたプリント基板2では、図3に示す従来のプリント基板2と比較して、配線層31における信号導体21の幅と実装パッド部211の幅を同程度の大きさとするとともに、信号導体21および実装パッド部211の周囲に切り欠き部231を有する配線層31とベタGND層32との間に切り欠き部232を有するGND層33を備える点で異なる。配線層31の切り欠き部231の先端およびGND層33の切り欠き部232の先端と隣接するGND導体22は、各下層と接続するためのViaランドを有する。なお、図4における同軸コネクタ1は、図1に示す従来の同軸コネクタ1と同じものを示しており、また、図4における実装パッド部211,221は、図2に示す従来の同軸コネクタの推奨フットパターンと同様である。
このプリント基板2は、配線層31とベタGND層32との間に切り欠き部232を有するGND層33を備えることにより、信号導体21とベタGND層32との距離が遠くなる。これにより、信号導体21の特性インピーダンスを所定の大きさとするには、図4に示すように、信号導体21の幅を広げる必要があるが、信号導体21の幅を実装パッド部211の幅と同程度かそれ以上の大きさとすることにより、実装パッド211に寄生容量が生じてインピーダンスが低下するのを防ぐとともに、信号導体21の導体損失が大きくなることを防ぐことが可能となる。
同軸コネクタ1の信号導体11のはんだ付け部113は、配線層31の信号導体21の実装パッド部211においてはんだ付けにより接続され、また、同軸コネクタ1のGND導体12の土台部122は、配線層31のGND導体22の実装パッド部221においてはんだ付けにより接続される。ここで、配線層31の実装パッド部221における切り欠き部231の先端は土台部122が接続される位置から離れており、図4のプリント基板装置の断面図に示すように、階段状構造223の一部を構成している。すなわち、配線層31の切り欠き部231の先端は、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲に対応して、同軸コネクタ1のGND導体12が接続される位置から離れているものとする。
また、プリント基板2は、配線層31の信号導体21および実装パッド部211の周囲に切り欠き部231を有しており、GND層33は配線層31の切り欠き部231の直下に対応する位置212に切り欠き部232を有している。ここで、図4のプリント基板装置の断面図に示すように、配線層31の切り欠き部231の先端の位置とGND層33の切り欠き部232の先端の位置は異なっており、配線層31における実装パッド部211から切り欠き部231の先端までの距離よりも、GND層33における実装パッド部211の直下に対応する位置212から切り欠き部232の先端までの距離が短くなるように形成することで階段状構造223の一部を構成している。
ここで、図4に示すプリント基板2は、切り欠き部232を有するGND層33を複数備える場合には、各GND層33と配線層31との距離が遠くなるに従って、各GND層33の実装パッド部211の直下に対応する位置212から切り欠き部232の先端までの距離が、徐々に短くなるように形成することで階段状構造223の一部を構成する。
なお、図4では、配線層31とベタGND層32との間にGND層33を1つ有する場合を示しているが、必ずしも配線層31とベタGND層32との間にGND層33を有する必要はない。また、反対に、挟むGND層33の数を増やしても構わない。
また、図4では第3層より下のViaおよび層を省略しているが、そこに他の信号導体や電源導体、あるいは図に示したGNDとViaを介して接続されているGND導体22があっても構わない。
また、プリント基板2のGND導体22の階段状構造223を、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112の後背側にのみに設けたが、信号導体11の屈曲部112の左右、はんだ付け部113の左右およびプリント基板2の信号導体21の左右において形成しても構わない。
階段状構造223の一段ごとの長さは、各層ごとに異なっていても構わない。また、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112の後背側と、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112や信号導体21の左右とで同じ層の段の長さが異なっていても構わない。
また、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112は直線状に折れ曲がっているが、曲線状であったとしても構わない。
以上により、この発明の実施の形態1に係るプリント基板は、第2層にGND層33を有さない2層構造の場合は、切り欠き部231を有するGND導体22および切り欠き部231に信号導体21が配置された配線層31と、一面にGND導体22が配置されたベタGND層32とを備え、配線層31の切り欠き部231の先端は、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲に対応して、同軸コネクタ1のGND導体12が接続される位置から離れており、配線層31の切り欠き部231の先端に隣接する位置でGND導体22がベタGND層32とViaで接続されているように構成したので、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112のインピーダンスが高くなるのを防ぎ、伝送線路構造を保ち、高周波での伝送特性劣化、および低周波からの反射増大が生じないようにすることができる。
また、この発明の実施の形態1に係るプリント基板は、図4に示すような3層以上の構造の場合は、切り欠き部231を有するGND導体22および切り欠き部231に信号導体21が配置され、同軸コネクタ1の信号導体11と接続するための実装パッド部211を有する配線層31と、一面にGND導体22が配置されたベタGND層32と、切り欠き部232を有し、配線層31とベタGND層32との間に挿入される1つまたは複数のGND層33とを備え、配線層31の切り欠き部231の先端は、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲に対応して、同軸コネクタ1のGND導体12が接続される位置から離れており、配線層31の実装パッド211から配線層31の切り欠き部231の先端までの距離およびGND層33における配線層31の実装パッド211に対応する位置からGND層33の切り欠き部232の先端までの距離が、各層と配線層31との距離が遠くなるほど小さくなり、配線層31の切り欠き部231の先端およびGND層33の切り欠き部232の先端と隣接する位置で各GND導体22が各下層とViaで接続されておりように構成したので、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112とプリント基板2のGND導体22との距離をより一定に保つことができるため、さらに屈曲部112のインピーダンスが高くなるのを防ぎ、伝送線路構造を保ち、高周波での伝送特性劣化、および低周波からの反射増大が生じないようにすることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係るストリップライン構造のプリント基板装置の信号導体11の中心線を含むA−A´平面の断面図および第1層〜第5層の構成図を示している。従来のストリップライン構造のプリント基板の構成は、第1層が表面層34、第2層が配線層31、第3層がベタGND層32であるのに対して、図5に示すプリント基板2は、構造的特徴を分かりやすくするため、第1層が表面層34、第3層が配線層31、第5層がベタGND層32であり、表面層34と配線層31の間にある第2層、および配線層31とベタGND層32の間にある第4層に、GND層33を追加で有している。表面層34の切り欠き部233の先端、配線層31の切り欠き部231の先端およびGND層33の切り欠き部232の先端と隣接する各GND導体22は、各下層と接続するためのViaランドを有する。なお、図5における同軸コネクタ1は、図1に示す従来の同軸コネクタ1と同じものを示しており、また、図5における実装パッド部211,221は、図2に示す従来の同軸コネクタの推奨フットパターンと同様である。
第1層である表面層34は、実装パッド部211と、実装パッド部221を有するGND導体22と、実装パッド部211の周囲に切り欠き部233とを備え、表面はソルダーレジスト24に覆われている。また、第3層である配線層31は、信号導体21と、GND導体22と、信号用Viaのランド部213と、信号導体21の周囲に切り欠き部231とを備えている。また、第2層であるGND層33は、表面層34の実装パッド部211と配線層31の信号導体21とを接続するための信号用Viaのランド部213と切り欠き部232を備えている。また、第4層であるGND層33は、切り欠き部232を備えている。また、第5層であるベタGND層32は、一面にGND導体22を備えている。
同軸コネクタ1の信号導体11のはんだ付け部113は、表面層34の信号導体21の実装パッド部211とはんだ付けにより接続され、また、同軸コネクタ1のGND導体12の土台部122は、表面層34のGND導体22の実装パッド部221とはんだ付けにより接続される。ここで、表面層34の実装パッド部221における切り欠き部233の先端は土台部122が接続される位置から離れており、図5のプリント基板装置の断面図に示すように、階段状構造223の一部を構成している。
プリント基板2で信号導体21の幅をViaランド213の直径と同じかそれ以上にすることで、実装パッド211に寄生容量が生じてインピーダンスが低下するのを防ぐとともに、信号導体21の導体損失が大きくなることを防ぐことが可能となる。
また、図5のプリント基板装置の断面図に示すように、第1層である表面層34の切り欠き部233の先端の位置と、第2層であるGND層33の切り欠き部232の先端の位置と、第3層である配線層31の切り欠き部231の先端の位置と、第4層であるGND層33の切り欠き部232の先端の位置は異なっており、第1層である表面層34における実装パッド部211から切り欠き部233の先端までの距離よりも、第2層から第4層
における各実装パッド部211の直下に対応する各位置212からの切り欠き部231,232の先端までの距離が、各層の位置が表面層34から遠くなるにつれて短くなるように形成することで階段状構造223の一部を構成している。
なお、図5では、表面層34と配線層31との間および配線層31とベタGND層32との間にGND層33をそれぞれ1つ有する場合を示しているが、必ずしも表面層34と配線層31との間および配線層31とベタGND層32との間にGND層33を有する必要はない。また、反対に、挟むGND層33の数を増やしても構わない。
ここで、プリント基板2は、切り欠き部232を有するGND層33を追加で備える場合には、切り欠き部232を有するGND層33の実装パッド部211の直下に対応する位置212から切り欠き部231,232の先端までの距離が、各層の位置が表面層34から遠くなるにしたがって、徐々に短くなるように形成することで階段状構造223の一部を構成する。
また、図5では第5層より下のViaおよび層を省略しているが、そこに他の信号導体や電源導体、あるいは図に示したGNDとViaを介して接続されているGND導体があっても構わない。
また、プリント基板2のGND導体22の階段状構造223を、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112の後背側にのみに設けたが、信号導体11の屈曲部112の左右、はんだ付け部113の左右およびプリント基板2の信号導体21の左右において形成しても構わない。
階段状構造223の一段ごとの段の長さは、各層ごとに異なっていても構わない。また、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112の後背側と、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112や信号導体21の左右とで同じ層の段の長さが異なっていても構わない。
また、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112は直線状に折れ曲がっているが、曲線状であったとしても構わない。
なお、第1層から第3層までの信号導体21と接続されたViaについてもGND導体22と接続されたViaと同様に階段状構造を形成していても構わない。
以上により、この発明の実施の形態2に係るプリント基板は、第2層と第4層にGND層33を有さない3層構造の場合は、切り欠き部233を有するGND導体22および同軸コネクタ1の信号導体11を接続するための実装パッド211を備える表面層34と、切り欠き部231を有するGND導体22および切り欠き部231に信号導体21が配置された配線層31と、一面にGND導体22が配置されたベタGND層32とを備え、表面層34の切り欠き部233の先端は、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲に対応して、同軸コネクタ1のGND導体12が接続される位置から離れており、配線層31における表面層34の実装パッド211に対応する位置から配線層31の切り欠き部231の先端までの距離が、表面層34の実装パッド211から表面層34の切り欠き部233の先端までの距離よりも、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲に対応して、短くなるように形成し、表面層34の切り欠き部233の先端および配線層31の切り欠き部231の先端と隣接する位置で各GND導体22が各下層とViaで接続されているように構成したので、信号導体11の屈曲部112のインピーダンスが高くなるのを防ぎ、伝送線路構造を保ち、高周波での伝送特性劣化、および低周波からの反射増大が生じないようにすることができる。
また、この発明の実施の形態2に係るプリント基板は、図5に示すような5層構造の場合は、切り欠き部233を有するGND導体22および同軸コネクタ1の信号導体11を接続するための実装パッド211を備える表面層34と、切り欠き部231を有するGND導体22および切り欠き部231に信号導体21が配置された配線層31と、一面にGND導体22が配置されたベタGND層32と、表面層34と配線層31との間および配線層31とベタGND層32との間にそれぞれ切り欠き部232を有するGND層33とを備え、表面層34の切り欠き部233の先端は、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲に対応して、同軸コネクタ1のGND導体12が接続される位置から離れており、表面層34の実装パッド211から表面層34の切り欠き部233の先端までの距離、GND層33における表面層34の実装パッド211に対応する位置からGND層33の切り欠き部232の先端までの距離および配線層31における表面層34の実装パッド211に対応する位置から配線層31の切り欠き部231の先端までの距離が、各層と表面層34との距離が遠くなるほど小さくなるように形成し、表面層34の切り欠き部233の先端、配線層31の切り欠き部231の先端およびGND層33の切り欠き部232の先端と隣接する位置で各GND導体22が各下層とViaで接続されているように構成したので、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112とプリント基板2のGND導体22との距離をより一定に保つことができるため、さらに屈曲部112のインピーダンスが高くなるのを防ぎ、伝送線路構造を保ち、高周波での伝送特性劣化、および低周波からの反射増大が生じないようにすることができる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係る同軸コネクタを実装したストリップライン構造のプリント基板装置の信号導体11の中心線を含むA−A´平面の断面図およびプリント基板の第1層〜第5層の構成図を示している。なお、実施の形態2で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。図6に示すプリント基板装置と図5に示すプリント基板装置との違いは、同軸コネクタ1において、信号導体11の屈曲部112の後背側と向かい合うGND導体12の土台部122の内面123が、屈曲部112と同じ方向に傾斜している点である。なお、図5と同様に、表面層34の切り欠き部233の先端、配線層31の切り欠き部231の先端およびGND層33の切り欠き部232の先端と隣接する各GND導体22は、各下層と接続するためのViaランドを有する。
同軸コネクタ1の土台部122の内面123が屈曲部112と同じ方向に傾斜していることにより、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112の後背側と、その向かい合うプリント基板2のGND導体22の土台部122の内面123との距離が遠くなることを防ぐことが可能となり、屈曲部112の高インピーダンス化が緩和され、同軸コネクタ1単体で高周波特性の性能改善や反射抑制に効果がある。
また、同軸コネクタ1の信号導体11のはんだ付け部113は、表面層34の信号導体21の実装パッド部211とはんだ付けにより接続され、また、同軸コネクタ1のGND導体12の土台部122は、表面層34のGND導体22の実装パッド部221とはんだ付けにより接続される。ここで、表面層34の実装パッド部221における切り欠き部233の先端は土台部122の内面123の下端が接続される位置から離れており、図6のプリント基板装置の断面図に示すように、同軸コネクタ1の土台部122の内面123と階段状構造223が信号導体11の屈曲部112から信号導体21までの線路に対する連続した傾斜のあるReferenceを形成している。
以上により、この発明の実施の形態3に係るプリント基板装置は、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲の後背面と向かい合う同軸コネクタ1のGND導体12の内面が信号導体11の屈曲と同じ方向に傾斜した同軸コネクタ1をプリント基板2が実装して構成されるので、信号導体11の屈曲部112と向かい合うGND導体12の土台122の内面123の電気的距離の変化が緩和されるか、あるいは一定に保たれ、同軸コネクタ1の信号導体11の屈曲部112の後背側に対しても、Referenceの連続性が保たれ、実施の形態2と比較して、さらに高インピーダンス化が抑制でき、さらに高周波特性の性能改善や反射抑制に効果がある。
なお、図6のプリント基板2はストリップライン構造であるが、マイクロストリップライン構造であっても構わない。
なお、第1層から第3層までの信号導体21と接続されたViaについてもGND導体22と接続されたViaと同様に階段状構造を形成していても構わない。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係るプリント基板装置に実装する同軸コネクタの斜視図である。なお、実施の形態3で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。図7に示す同軸コネクタ1と図6に示す同軸コネクタ1との違いは、コプレナー構造部13およびコプレナー構造部13と同軸コネクタ1の内部構造が連続的に変化する変化部14とを備える点のみである。
コプレナー構造部13は、信号導体11のはんだ付け部113とGND導体12がコプレナー構造を形成する部分であり、変化部14は、同軸コネクタ1の内部の信号導体11とGND導体12とコプレナー構造部13との間の部分である。
この変化部14は、少なくとも信号導体11のうちのはんだ付け部113の途中から、信号導体11と土台部122の断面形状が、コプレナー構造部13に向かって連続的に変化している。これにより、インピーダンスが同じであっても断面形状が異なる伝送路を接続した場合の反射増大を抑制でき、高周波特性を向上させる効果がある。
また、図8は、この発明の実施の形態4に係るプリント基板装置の信号導体11の中心線を含むA−A´平面の断面図およびプリント基板の第1層〜第5層の構成図を示す。図8に示すプリント基板装置は、図7に示すコプレナー構造部13および変化部14を有する同軸コネクタ1と、実施の形態3の図6と同様のストリップライン構造のプリント基板2によって構成されている。
図8に示すプリント基板2は、実施の形態3と同様にGND導体22の階段状構造223を有している。また、同軸コネクタ1がコプレナー構造部13の構成を有しているために、GND導体12の土台部122と接続されるプリント基板2の表面層34における実装パッド部221が、図6に示す実装パッド部221よりも切り欠き部233の方向に寸法が長くなっている。なお、図6と同様に、表面層34の切り欠き部233の先端、配線層31の切り欠き部231の先端およびGND層33の切り欠き部232の先端と隣接する各GND導体22は、各下層と接続するためのViaランドを有する。
図8はストリップライン構造について示しているが、図3や図4と同様に、配線層31の信号導体21とGND導体22がコプレナー構造部13を有する同軸コネクタ1を実装するコプレナーマイクロストリップ構造としてもよい。
以上により、この発明の実施の形態4に係るプリント基板装置は、同軸コネクタ1の信号導体11とGND導体12がコプレナー構造部13を形成しており、コプレナー構造部13と同軸コネクタ1の内部の同軸構造部との間で、信号導体11とGND導体12との間の内部構造が連続的に変化している同軸コネクタ1をプリント基板2が実装して構成されるので、実施の形態3と比較して、さらに高インピーダンス化が抑制でき、さらに高周波特性の性能改善や反射抑制に効果がある。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 同軸コネクタ、11 信号導体、111 同軸構造部、112 屈曲部、113 はんだ付け部、12 GND導体、121 同軸構造部、122 土台部、123 土台部122の内面、13 コプレナー構造部、14 変化部、2 プリント基板、21 信号導体、211 実装パッド部、212 実装パッド部211の直下に対応する位置、213 信号用Viaのランド部、22 GND導体、221 実装パッド部、223 階段状構造、23 切り欠き部、231 切り欠き部、232 切り欠き部、233 切り欠き部、24 ソルダーレジスト、31 配線層、32 ベタGND層、33 GND層、34 表面層。

Claims (6)

  1. 信号導体が屈曲した同軸コネクタを実装するプリント基板において、
    切り欠き部を有するGND導体および前記切り欠き部に信号導体が配置された配線層と、
    一面にGND導体が配置されたベタGND層とを備え、
    前記配線層の切り欠き部の先端は、前記同軸コネクタの信号導体の屈曲に対応して、前記同軸コネクタのGND導体が接続される位置から離れており、
    前記配線層の切り欠き部の先端に隣接する位置で、前記GND導体が前記ベタGND層とViaで接続されている
    ことを特徴とするプリント基板。
  2. 信号導体が屈曲した同軸コネクタを実装するプリント基板において、
    切り欠き部を有するGND導体および前記切り欠き部に信号導体が配置され、前記同軸コネクタの信号導体と接続するための実装パッドを有する配線層と、
    一面にGND導体が配置されたベタGND層と、
    切り欠き部を有し、前記配線層と前記ベタGND層との間に挿入される1つまたは複数のGND層とを備え、
    前記配線層の切り欠き部の先端は、前記同軸コネクタの信号導体の屈曲に対応して、前記同軸コネクタのGND導体が接続される位置から離れており、
    前記配線層の前記実装パッドから前記配線層の切り欠き部の先端までの距離および前記配線層、前記ベタGND層、および前記GND層が積層される方向から見て前記配線層の前記実装パッドと重なる前記GND層の位置から前記GND層の切り欠き部の先端までの距離が、各層と前記配線層との距離が遠くなるほど小さくなり、
    前記配線層の切り欠き部の先端および前記GND層の切り欠き部の先端と隣接する位置で、前記各GND導体が各下層とViaで接続されている
    ことを特徴とするプリント基板。
  3. 信号導体が屈曲した同軸コネクタを実装するプリント基板において、
    切り欠き部を有するGND導体および前記同軸コネクタの信号導体を接続するための実装パッドを備える表面層と、
    切り欠き部を有するGND導体および前記切り欠き部に信号導体が配置された配線層と、
    一面にGND導体が配置されたベタGND層とを備え、
    前記表面層の切り欠き部の先端は、前記同軸コネクタの信号導体の屈曲に対応して、前記同軸コネクタのGND導体が接続される位置から離れており、
    前記表面層、前記配線層、および前記ベタGND層が積層される方向から見て前記表面層の前記実装パッドと重なる前記配線層の位置から前記配線層の切り欠き部の先端までの距離が、前記表面層の前記実装パッドから前記表面層の切り欠き部の先端までの距離よりも、前記同軸コネクタの信号導体の屈曲に対応して、短くなるように形成し、
    前記表面層の切り欠き部の先端および前記配線層の切り欠き部の先端と隣接する位置で、前記各GND導体が各下層とViaで接続されている
    ことを特徴とするプリント基板。
  4. 信号導体が屈曲した同軸コネクタを実装するプリント基板において、
    切り欠き部を有するGND導体および前記同軸コネクタの信号導体を接続するための実装パッドを備える表面層と、
    切り欠き部を有するGND導体および前記切り欠き部に信号導体が配置された配線層と、
    一面にGND導体が配置されたベタGND層と、
    前記表面層と前記配線層との間および前記配線層と前記ベタGND層との間にそれぞれ切り欠き部を有するGND層とを備え、
    前記表面層の切り欠き部の先端は、前記同軸コネクタの信号導体の屈曲に対応して、前記同軸コネクタのGND導体が接続される位置から離れており、
    前記表面層の前記実装パッドから前記表面層の切り欠き部の先端までの距離、前記表面層、前記配線層、前記ベタGND層、前記GND層が積層される方向から見て前記表面層の前記実装パッドと重なる前記GND層の位置から前記GND層の切り欠き部の先端までの距離および、前記積層される方向から見て前記表面層の前記実装パッドと重なる前記配線層の位置から前記配線層の切り欠き部の先端までの距離が、各層と前記表面層との距離が遠くなるほど小さくなるように形成し、
    前記表面層の切り欠き部の先端、前記配線層の切り欠き部の先端および前記GND層の切り欠き部の先端と隣接する位置で、前記各GND導体が各下層とViaで接続されている
    ことを特徴とするプリント基板。
  5. 前記同軸コネクタの信号導体の屈曲の後背面と向かい合う前記同軸コネクタのGND導体の内面が前記信号導体の屈曲と同じ方向に傾斜した同軸コネクタを請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のプリント基板が実装して構成されることを特徴とするプリント基板装置。
  6. 前記同軸コネクタの信号導体とGND導体がコプレナー構造を形成しており、前記コプレナー構造と前記同軸コネクタの内部の同軸構造部との間で、信号導体とGND導体との間の内部構造が連続的に変化している同軸コネクタを請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のプリント基板が実装して構成されることを特徴とするプリント基板装置。
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