JP5919231B2 - マルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構 - Google Patents

マルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構 Download PDF

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Description

本発明は、作業姿勢と退避姿勢とに姿勢変更可能とされたマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構に関するものである。
従来のマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構には、フィルムロールからマルチフィルムを繰り出すフィルム繰出機構の左右両側に、先端側に押圧輪と覆土板とが装着された左右一対の支持アームが支軸廻りに上下揺動自在に支持されて、押圧輪及び覆土板が接地される作業姿勢と押圧輪及び覆土板がフィルムロールの上方に持ち上げられる退避姿勢とに姿勢変更可能としたものがあり、この場合、支持アームを作業姿勢にしてマルチフィルムを畝の終端まで被覆した後、隣の畝にマルチフィルムを被覆する際には、左右の支持アームの先端部や該先端部に設けたアーム操作レバーを把持して、左右の支持アームを上方に持ち上げて退避姿勢にし、この状態でマルチフィルム敷設機をターンさせた後、左右の支持アームの先端部や該先端部の操作ハンドルを把持して、左右の支持アームを下方に引き押し下げて、再び左右支持アームを作業姿勢にし、次の畝にマルチフィルムを被覆するようにしていた(例えば特許文献1、2)。
特開2001−120082号公報 実公平6−31849号公報
しかし、従来の場合、左右の支持アームは作業姿勢にしたときに前後方向に長くなるように1本の棒材により構成されていたので、支持アームを退避姿勢にした際には支持アームの先端部が相当高い位置になるため、支持アームの先端部や先端部に設けたアーム操作レバーを把持して、支持アームを作業姿勢から退避姿勢に持ち上げたり退避姿勢から作業姿勢に引き下ろしたりする作業が非常に面倒であった。
本発明は上記問題点に鑑み、支持アームを作業姿勢と退避姿勢とにより簡単に姿勢変更することができるようにしたマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構を提供することを目的としている。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、フィルムロール11からマルチフィルムMを繰り出すフィルム繰出機構13の左右両側に、先端側に押圧輪50と覆土板51とが装着された左右一対の支持アーム52が支軸53廻りに上下揺動自在に支持されて、押圧輪50及び覆土板51が接地される作業姿勢Xと押圧輪50及び覆土板51がフィルムロール11の上方に持ち上げられる退避姿勢Yとに姿勢変更可能とされるマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構であって、
前記支持アーム52は、作業姿勢Xにしたときにフィルムロール11の前方から上方を通って後方に突出するように屈曲形成されていて、マルチフィルム敷設機1の機体側に前部が支軸53を介して支持された前アーム部57と、この前アーム部57の後部に前部が連結されかつ押圧輪50と覆土板51とが装着された後アーム部58とを有し、作業姿勢Xから前アーム部57を支軸53廻りに上方揺動したときに後アーム部58が前アーム部57に対して接近するように、後アーム部58は前アーム部57に横軸83廻り屈曲自在に連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、機体側のツールバー24の左右両端部に支持部材60が具備され、この支持部材60に前アーム部57の前部が支持されると共に、前記後アーム部58と支持部材60との間に4節リンク機構を構成する制御リンク107が連結され、
前アーム部57が支軸53廻りに揺動するときに押圧輪50及び覆土板51がフィルムロール11の上方で前アーム部57に遠近移動するように、制御リンク107の一端部が支持部材60の支軸53の後方で第1連結軸113を介して連結されると共に、制御リンク107の他端部が後アーム部58の前記横軸83の後方で第2連結軸115を介して連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前アーム部57と後アーム部58との間に、作業姿勢X時に後アーム部58を前アーム部57に対して離間方向側への伸張を規制する第1ストッパー85が設けられると共に、退避姿勢Y時に押圧輪50及び覆土板51が前アーム部57と干渉しないように後アーム部58を前アーム部57に対して近接方向側への屈曲を規制する第2ストッパー86が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記支持部材60に前後方向に長い支持バー88が設けられ、支持バー88に摺動体96が前後摺動自在に保持され、支持アーム52を作業姿勢X側に揺動したときに摺動体96を後方摺動させて前アーム部57を作業姿勢X方向に付勢すると共に、支持アーム52を退避姿勢Y側に揺動したときに摺動体96を前方摺動させて前アーム部57を退避姿勢Y方向に付勢するように、摺動体96と前アーム部57との間に付勢部材105が連結されている点にある。
本発明によれば、作業者が支持アームの先端部や先端部に設けられたアーム操作レバーを把持して、支持アームを上方に持ち上げて作業姿勢から退避姿勢にすれば、作業姿勢から前アーム部が支軸廻りに上方揺動し、このとき後アーム部が前アーム部に対して横軸廻り屈曲して、後アーム部が前アーム部に対して接近移動するので、支持アームを退避姿勢にする際に、支持アームの先端部である後アーム部の後部が従来のように上方に大きく持ち上がることがなくなり、このため支持アームの先端部や先端部に設けたアーム操作レバーを把持して、支持アームを作業姿勢から退避姿勢に簡単に持ち上げることができるし、退避姿勢から作業姿勢に簡単に引き下ろすことができ、支持アームをより簡単に姿勢変更することが可能になる。
本発明の第1実施形態を示すマルチフィルム敷設機の後部側の側面図である。 同マルチフィルム敷設機全体の側面図である。 同退避姿勢にした状態のフィルム覆土機構の側面図である。 同マルチフィルム敷設機の後部の平面図である。 同マルチフィルム敷設機の背面図である。 同フィルム覆土機構部分の平面図である。 同支持部材の拡大側面図である。 同支持部材の拡大平面図である。 同前アーム部と後アーム部との連結部分の拡大側面図である。 同前アーム部と後アーム部との連結部分の拡大平面図である。 同前アーム部と後アーム部との連結部分の拡大背面図である。 第2実施形態を示す退避姿勢にあるフィルム覆土機構の側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図11は本発明の第1実施形態を示している。図2において、マルチフィルム敷設機1はロータリ管理機4に装着されており、ロータリ管理機4は、エンジン2と、エンジン2に続くミッションケース3とを備え、これらの上方に左右一対の運転ハンドル5が設けられ、下方に走行駆動輪6が設けられ、ミッションケース3から走行駆動輪6に回転力を伝えて走行できるようになっている。また、ミッションケース3の後方にロータリ耕耘装置7と畝成形器8とが設けられている。
ロータリ管理機4の畝成形器8の後部上方に、マルチフィルム敷設機1が設けられ、マルチフィルム敷設機1は、フィルムロール11からマルチフィルムMを繰り出すフィルム
繰出機構13と、フィルムロール11の下方に設けられたフィルム押圧ローラ15と、フィルム繰出機構13の左右両側に設けられた左右一対のフィルム覆土機構17とを備えている。
而して、作業者が運転ハンドル5を把持して後ろ向きに移動しながらロータリ管理機4によるロータリ耕耘作業と畝成形作業とマルチフィルム敷設機1によるマルチフィルムMの敷設作業とを一工程で同時に行うようになっている。
ロータリ耕耘装置7は、ロータリ機枠19とロータリ耕耘部20とロータリカバー21とを備えている。
図1〜図6において、ロータリ耕耘装置7のロータリ機枠19の後端部に六角筒状の支持筒体23が固設されており、この支持筒体23に左右方向に長いツールバー24が左右に位置調整自在に挿通固定されている。ツールバー24の左右両端部に六角筒状の取付筒体25が左右方向に位置調整自在に外嵌固定され、左右の取付筒体25の外端部上面に角筒状の保持筒体26がそれぞれ固設されている。
畝成形器8は、側面視L字状に上方突出した取付板部8aを介して取付筒体25に固定されている。畝成形器8の外側方にロータリ耕耘部20の耕深を決定するゲージ輪28が配設されている。
フィルム繰出機構13は、マルチフィルムMが巻回されたフィルムロール11と、このフィルムロール11を左右方向の軸心廻りに回転自在に支持するロール軸30とを備えている。
また、フィルム繰出機構13は、ツールバー24の左右の保持筒体26にそれぞれ後方突設した左右一対の取付アーム31と、左右の取付アーム31の後部に固設した支持筒32と、支持筒32に左右方向に位置調整自在に内嵌固定した左右の支持杆33と、支持杆33の外端部に取り付けた係合体34を有するロール支持具35とを有し、左右の係合体34間に左右方向に長いロール軸30が保持され、このロール軸30にフィルムロール11が左右方向の軸心廻りに回転自在に支持されており、フィルムロール11からマルチフィルムMを繰り出すことができるようになっている。
フィルム押圧ローラ15は、フィルムロール11の前側下方に配置され、縦取付杆39及び前後支持杆40等を介して機体側に支持されている。
即ち、支持筒体23に縦取付杆39が上方突設され、この縦取付杆39の上部に取付筒43が上下調整自在に外嵌固定され、取付筒43に前後支持杆40が後方に突設され、前後支持杆40の後部に縦支持杆44が下方に突設され、この縦支持杆44に側面視L字状に屈曲したローラ支持具45が下方側に突設され、ローラ支持具45の先端部に左右一対のローラ軸47が左右方向外方に突設されており、このローラ軸47にフィルム押圧ローラ15が軸心廻りに回転自在に外嵌保持され、フィルムロール11から繰り出されたマルチフィルムMを畝の上面に押圧するようになっている。
フィルム覆土機構17は、左右一対あって独立してツールバー24に装着されており、左右各フィルム覆土機構17は、先端側に押圧輪50と覆土板51とが装着された支持アーム52をそれぞれ備え、互いに左右対称になっている。
機体側のツールバー24の左右両端部に支持アーム52を支持するための支持部材60が具備されている。各支持部材60は、左右一対の支持板61と左右支持板61の前側下部から左右方向内方に突設された支持横杆62とを備え、支持横杆62がツールバー24の保持筒体26に左右方向に位置調整自在に挿通固定されており、これにより、支持部材60がツールバー24の左右両端部に左右に位置調整自在に取り付けられている。左右の支持板61と支持横杆62とは溶接等により互いに固着されている。
各支持アーム52はその前部(基部)がマルチフィルム敷設機1の機体側に支軸53廻りに上下揺動自在に支持されて、押圧輪50及び覆土板51が接地される作業姿勢Xと押圧輪50及び覆土板51がフィルムロール11の上方に持ち上げられる退避姿勢Yとに姿勢変更可能とされている。
支持アーム52は、作業姿勢Xにしたときにフィルムロール11の前方から上方を通って後方に突出するようにその中途部が円弧状に屈曲形成されていて、機体側に前部が支軸
53を介して支持された前アーム部57と、押圧輪50と覆土板51とが装着された後アーム部58とを有している。
図7及び図8に示すように、前アーム部57の前部は左右支持板61の上部間に挿入され、前アーム部57の前部に取付孔を介して内嵌した筒体64を支持板61間に配置すると共に、左右支持板61及び筒体64に挿通したボルトナット65により左右支持板61を筒体64を介して締め付けることにより、前アーム部57の前部が支持部材60に左右方向の支軸53廻りに上下揺動自在に支持されている。
覆土板51は後アーム部58の先端部に取付部材68等を介して回転自在に支持され、押圧輪50は後アーム部58の先端部にU字杆69等を介して回転自在に支持され、取付部材68に支持アーム52を作業姿勢Xと退避姿勢Yとに揺動操作するためのアーム操作レバー70と覆土板51の傾斜角度を調整するための覆土操作体71とが設けられている。
押圧輪50と後アーム部58との間に弾下機構74が設けられている。弾下機構74は、連結杆75と連結杆75に外嵌したコイルバネ76と後アーム部58に突設したブラケット77とバネ受け78とを有し、連結杆75の上部がブラケット77に挿通され、連結杆75の下部が押圧輪50側に係合されており、弾下機構74は押圧輪50を後アーム部58に対してコイルバネ76の弾性力で下方に押圧すると共にその弾性力をバネ受け78の位置変更によって調整できるように構成されている。
図9〜図11に示すように、前アーム部57の後部の左右両側面に左右一対の連結板81が溶接等により外方突出状に固着されている。左右の連結板81の外方突出部間に後アーム部58の前部が内嵌挿入され、これら左右の連結板81及び後アーム部58の前部にボルトナット82を挿通して締め付けることにより、前アーム部57の後部に後アーム部58の前部が横軸83廻り屈曲自在に連結され、作業姿勢Xから前アーム部57を支軸53廻りに上方揺動したときに後アーム部58が前アーム部57に対して接近するように、後アーム部58は前アーム部57に対して屈曲可能になっている。
左右の連結板81の後アーム部58側の幅方向の一端部(後端部)間に第1ストッパー85が溶接等により固着されている。この第1ストッパー85は、作業姿勢X時に後アーム部58の前部(基部)が前側から接当して後アーム部58を前アーム部57に対して離間方向側への伸張を規制する。
左右の連結板81の前アーム部57側の幅方向の他端部(前端部)間に第2ストッパー86が溶接等に固着されている。この第2ストッパー86は、退避姿勢Y時に後アーム部58の前部が上側から接当して押圧輪50及び覆土板51が前アーム部57と干渉しないように後アーム部58を前アーム部57に対して近接方向側への屈曲を規制する。
図7及び図8に示すように、前記支持部材60に前後方向に長い支持バー88が設けられている。支持バー88は、前部に左右方向内方に屈曲した係合部89を有し、後部にナット90が固着されている。左右支持板61の前部に係止孔92が設けられ、後部に3つの取付孔93が係止孔92を中心とした円弧軌跡上に並んで設けられ、支持バー88の係合部89を支持板61の係止孔92に挿入係合して、支持板61のいずれかの取付孔93にボルト94を挿通してその挿通端部をナット90に螺合して締め付けることにより、取付孔93の選択によって支持バー88が連結位置を変更可能として支持部材60に連結されている。
支持バー88に摺動体96が前後摺動自在に外嵌保持されている。この摺動体96は、上部側に結合板部97を有すると共に、結合板部97から左右に二股状に分かれて両者で筒部を形成するように円弧状に湾曲した左右一対の嵌合板部98と、左右の嵌合板部98からそれぞれ下方に延長突出して互いに左右に離間した左右一対の連結板部99とを有しており、摺動体96が左右の嵌合板部98を介して支持バー88に前後摺動自在に外嵌され、左右の連結板部99間に連結ピン101が左右方向に挿通されて図示省略の抜止ピン等で抜け止めされている。連結ピン101の連結板部99間に支持バー88を転動するコロ体102が回転自在に外嵌保持され、結合板部97に後述するコイルバネより構成した付勢部材105の一端が係合される係止孔103が設けられている。
前アーム部57の中途部と摺動体96との間にコイルバネにより構成した付勢部材105が連結されており、支持アーム52を作業姿勢X側に揺動したときに摺動体96を後方摺動させて前アーム部57を作業姿勢X方向に付勢すると共に、支持アーム52を退避姿勢Y側に揺動したときに摺動体96を前方摺動させて前アーム部57を退避姿勢Y方向に付勢するようになっている。そして、支持アーム52が作業姿勢X側と退避姿勢Y側の間を揺動する途中では、摺動体96が前後摺動することにより付勢部材105の伸長が抑制されるようになっている。また、上記取付孔93の選択によって支持バー88の連結位置を変更することにより、付勢部材105の付勢力を調整できるようになっている。
後アーム部58と支持部材60との間に4節リンク機構を構成する制御リンク107が連結されている。制御リンク107は、左右の支持アーム52の内側方にあってそれぞれ平面視で支持アーム52と平行に配置されている。
図7及び図8に示すように、制御リンク107の一端部にボルト109の頭部が溶接等により固着され、このボルト109が支持部材60の左右支持板61の支軸53の後方に取付孔を介して挿通され、このボルト109にナット110を螺合して締め付けることにより、制御リンク107の一端部が第1連結軸113で支持部材60に連結されている。
図9〜図11に示すように、制御リンク107の他端部に第2連結軸115が左右方向外方に突設されており、後アーム部58の中途部に固設した連結筒116に第2連結軸115を挿通してその突出端部を図示省略の抜止ピン等で抜け止めすることにより、制御リンク107の他端部が第2連結軸115を介して後アーム部58に連結されている。
而して、制御リンク107は、支持アーム52の支軸53廻りの揺動に伴って第1連結軸113廻りに揺動し、支持アーム52を作業姿勢Xにしたときに、制御リンク107が支持アーム52に略沿うようになっており、このときに制御リンク107は支持アーム52と同様にフィルムロール11の前方から上方を通って後方に突出するようにその中途部が円弧状に屈曲形成されている。
また、制御リンク107の一端部が支持部材60の支軸53の後方で第1連結軸113を介して連結されると共に、制御リンク107の他端部が後アーム部58の前記横軸83の後方で第2連結軸115を介して連結されることにより、上記4節リンク機構が、制御リンク107と支持板61の一部と前アーム部57と後アーム部58の基部とで構成され、前アーム部57が支軸53廻りに上下揺動するときに押圧輪50及び覆土板51がフィルムロール11の上方で前アーム部57に遠近移動し、押圧輪50及び覆土板51がフィルムロール11の両端部に衝当するのを回避するようになっている。
前記第1実施形態によれば、マルチフィルム敷設機1でマルチフィルムMの敷設作業をする場合、左右の支持アーム52を作業姿勢Xにして、作業者が運転ハンドル5を把持して後ろ向きに移動すればよく、ロータリ耕耘装置7により圃場が耕耘され、畝成形器8で畝成形がなされ、同時にフィルム繰出機構13のフィルムロール11から繰り出されたマルチフィルムMをフィルム押圧ローラ15により畝上面に押圧し、マルチフィルムMの両側部をフィルム覆土機構17の左右の押圧輪50で押さえ付けて左右の覆土板51で覆土し、これにより、畝成形器8で形成した畝上にマルチフィルムMが被覆される。
このように支持アーム52を作業姿勢Xにした状態では、摺動体96が支持バー88の後部に摺動しており、付勢部材105が前アーム部57を作業姿勢X方向に付勢し、また、第1ストッパー85が後アーム部58を前アーム部57に対して離間方向側への伸張を規制するので、後アーム部58が前アーム部57に対して屈曲自在であるにも拘わらず、支持アーム52乃至前アーム部57及び後アーム部58が作業姿勢Xに安定に保持される。
そして、ロータリ管理機4乃至マルチフィルム敷設機1で圃場の終端までマルチフィルム敷設作業をした後には、支持アーム52先端部のアーム操作レバー70を把持して、左右の支持アーム52を上方に持ち上げることにより退避姿勢Yにし、この状態でロータリ管理機4乃至マルチフィルム敷設機1をターンさせる。
その後、左右の支持アーム52先端部のアーム操作レバー70を把持して、左右の支持アーム52を下方に引き下げることにより、再び左右支持アーム52を作業姿勢Xにし、
マルチフィルムMを被覆した畝の隣りにロータリ管理機4乃至マルチフィルム敷設機1で新たな畝を形成してマルチフィルムMを被覆して行けばよい。
上記の如く支持アーム52を姿勢変更する場合、作業姿勢Xから前アーム部57を支軸53廻りに上方揺動したときには、後アーム部58が前アーム部57に対して横軸83廻り屈曲して、後アーム部58が前アーム部57に対して接近移動するので、後アーム部58の先端部(後部)は、従来のように高い位置にならずに済み、また、図1に2点鎖線で示すようにアーム操作レバー70の移動距離Lも短くなり、作業者はアーム操作レバー70を把持して支持アーム52を作業姿勢Xから退避姿勢Yに簡単に姿勢変更することができるし、同様にして支持アーム52を退避姿勢Yから作業姿勢Xに簡単に姿勢変更することができる。
また、支持アーム52を姿勢変更する際に、図1に2点鎖線及び1点鎖線で示すように、4節リンク機構を構成する制御リンク107が前アーム部57の支軸53廻りの揺動に応じて後アーム部58の横軸83廻りの屈曲を制御し、前アーム部57が支軸53廻りに揺動するときに押圧輪50及び覆土板51がフィルムロール11の上方で前アーム部57に遠近移動するので、後アーム部58が前アーム部57に対して屈曲自在であるにも拘わらず、押圧輪50又は覆土板51がフィルムロール11に衝当するのを防止することができる。
また、支持アーム52を退避姿勢Y側に揺動したときに、摺動体96が支持バー88を前方に摺動して、付勢部材105が前アーム部57を退避姿勢Y方向に付勢するようになり、支持アーム52が付勢部材105の付勢によって退避姿勢Yに安定に保持される。
また、姿勢変更する際に、摺動体96が支持バー88を前後に摺動することにより、付勢部材105が大きく伸長するのを抑制して、支持アーム52をより軽い力で支軸53廻りに揺動できるようになり、この点からも支持アーム52をより一層簡単に姿勢変更することが可能になる。
また、支持アーム52を退避姿勢Yにしたときには、前アーム部57と後アーム部58との間に、第2ストッパー86が後アーム部58を前アーム部57に対して近接方向側への屈曲を規制して、押圧輪50及び覆土板51が前アーム部57と干渉するのを防止する。
図12は本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は、第1実施形態の制御リンク107に代えて不安定切換機構117を設けたもので、不安定切換機構117は、前アーム部57の先端部(後部)に突設した取付片118と、取付片118と後アーム部58の中途部とに連結したコイルバネ119とを備え、前アーム部57を支軸53廻りに作業姿勢X側に揺動しながら後アーム部58を横軸83廻りに伸長したとき、コイルバネ119が後アーム部58を前アーム部57に対して横軸83廻りに離間方向へ付勢し、前アーム部57を支軸53廻りに退避姿勢Y側に揺動しながら後アーム部58を横軸83廻りに屈曲したとき、コイルバネ119が後アーム部58を前アーム部57に対して近接方向に付勢するように構成されている。その他の点は前記第1実施形態の場合と同様の構成である。
なお、前記実施形態では、ロータリ耕耘装置7と畝成形器8と有するロータリ管理機4に装着したマルチフィルム敷設機1にフィルム覆土機構17を設けて、ロータリ耕耘作業と畝成形作業とマルチフィルムMの敷設作業とを一工程で同時に行うようにしているが、これに代え、ロータリ耕耘装置7及び畝成形器8を有さない作業機等に装着したマルチフィルム敷設機1にフィルム覆土機構17を取り付けて、既成の畝にマルチフィルムMを被覆するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、支持アーム52の先端部にアーム操作レバー70が設けられているが、これに代えて、アーム操作レバー70を省略して、支持アーム52を姿勢変更する際には、支持アーム52の先端部や該先端部に装着した部材を把持して支持アーム52を支軸53廻りに揺動するようにしてもよい。
1 マルチフィルム敷設機
11 フィルムロール
13 フィルム繰出機構
17 フィルム覆土機構
24 ツールバー
50 押圧輪
51 覆土板
52 支持アーム
53 支軸
57 前アーム部
58 後アーム部
60 支持部材
83 横軸
85 第1ストッパー
86 第2ストッパー
88 支持バー
96 摺動体
105 付勢部材
107 制御リンク
113 第1連結軸
115 第2連結軸
M マルチフィルム
X 作業姿勢
Y 退避姿勢

Claims (3)

  1. フィルムロール(11)からマルチフィルム(M)を繰り出すフィルム繰出機構(13)の左右両側に、先端側に押圧輪(50)と覆土板(51)とが装着された左右一対の支持アーム(52)が支軸(53)廻りに上下揺動自在に支持されて、押圧輪(50)及び覆土板(51)が接地される作業姿勢(X)と押圧輪(50)及び覆土板(51)がフィルムロール(11)の上方に持ち上げられる退避姿勢(Y)とに姿勢変更可能とされるマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構であって、
    前記支持アーム(52)は、作業姿勢(X)にしたときにフィルムロール(11)の前方から上方を通って後方に突出するように屈曲形成されていて、マルチフィルム敷設機(1)の機体側に前部が支軸(53)を介して支持された前アーム部(57)と、この前アーム部(57)の後部に前部が連結されかつ押圧輪(50)と覆土板(51)とが装着された後アーム部(58)とを有し、作業姿勢(X)から前アーム部(57)を支軸(53)廻りに上方揺動したときに後アーム部(58)が前アーム部(57)に対して接近するように、後アーム部(58)は前アーム部(57)に横軸(83)廻り屈曲自在に連結され
    機体側のツールバー(24)の左右両端部に支持部材(60)が具備され、この支持部材(60)に前アーム部(57)の前部が支持されると共に、前記後アーム部(58)と支持部材(60)との間に4節リンク機構を構成する制御リンク(107)が連結され、
    前アーム部(57)が支軸(53)廻りに揺動するときに押圧輪(50)及び覆土板(51)がフィルムロール(11)の上方で前アーム部(57)に遠近移動するように、制御リンク(107)の一端部が支持部材(60)の支軸(53)の後方で第1連結軸(113)を介して連結されると共に、制御リンク(107)の他端部が後アーム部(58)の前記横軸(83)の後方で第2連結軸(115)を介して連結されていることを特徴とするマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構。
  2. 前アーム部(57)と後アーム部(58)との間に、作業姿勢(X)時に後アーム部(58)を前アーム部(57)に対して離間方向側への伸張を規制する第1ストッパー(85)が設けられると共に、退避姿勢(Y)時に押圧輪(50)及び覆土板(51)が前アーム部(57)と干渉しないように後アーム部(58)を前アーム部(57)に対して近接方向側への屈曲を規制する第2ストッパー(86)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構。
  3. 前記支持部材(60)に前後方向に長い支持バー(88)が設けられ、支持バー(88)に摺動体(96)が前後摺動自在に保持され、支持アーム(52)を作業姿勢(X)側に揺動したときに摺動体(96)を後方摺動させて前アーム部(57)を作業姿勢(X)方向に付勢すると共に、支持アーム(52)を退避姿勢(Y)側に揺動したときに摺動体(96)を前方摺動させて前アーム部(57)を退避姿勢(Y)方向に付勢するように、摺動体(96)と前アーム部(57)との間に付勢部材(105)が連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチフィルム敷設機のフィルム覆土機構。
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