JP5916582B2 - 舵取機及びこれを備えた船舶 - Google Patents
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Description
本発明は、舵取機及びこれを備えた船舶に関する。
従来から、船舶の舵を動作する舵取機として、ラプソンスライド型の舵取機等の油圧式の舵取機が知られている。油圧式の舵取機は、舵に連結される舵軸に大きな回転力を与えることができる利点があるものの、電動モータ等を用いて電力を油圧に変換するため、エネルギー効率が悪化するという欠点がある。また、油圧式の舵取機は、作動油が外部に漏れだして海洋汚染を引き起こす可能性がある。
以上のような油圧式の舵取機の問題点を鑑みて、油圧式とは異なる他の方式の舵取機が提案されている。
例えば、特許文献1には、船舶の舵軸に固定された旋回輪に設けられた歯車を、電動機に取り付けられたピニオンを介して回転させる舵取機が開示されている。
例えば、特許文献1には、船舶の舵軸に固定された旋回輪に設けられた歯車を、電動機に取り付けられたピニオンを介して回転させる舵取機が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された舵取機には、例えば以下のような問題がある。
舵軸に対して十分なトルクを伝達するために、旋回輪に設けられた歯車の回転数に対する電動機に取り付けられたピニオンの回転数の比(減速比)を十分に大きくする必要がある。しかしながら、減速比を大きくするには、旋回輪に設けられた歯車の歯数をピニオンの歯数よりも十分に多くする必要がある。そうすると、旋回輪に設ける歯車が大型化し、その結果、舵取機全体が大型化してしまうという問題がある。
舵軸に対して十分なトルクを伝達するために、旋回輪に設けられた歯車の回転数に対する電動機に取り付けられたピニオンの回転数の比(減速比)を十分に大きくする必要がある。しかしながら、減速比を大きくするには、旋回輪に設けられた歯車の歯数をピニオンの歯数よりも十分に多くする必要がある。そうすると、旋回輪に設ける歯車が大型化し、その結果、舵取機全体が大型化してしまうという問題がある。
また、特許文献1に開示された舵取機は、電動機のピニオンと旋回輪に設けられた歯車とで1段の減速を行うので、複数段の減速を行う場合に比べ、電動機の駆動軸に大きな力(反力)がかかる。そのため、駆動軸を十分に太くしたり、電動機を収納するケースの強度を高める等の対策が必要となる。更に、電動機が設置される座台にも大きな力がかかるため、座台の補強も必要となる。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、小型であり、かつ高い減速比で舵を駆動する舵取機及びこれを備えた船舶を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明に係る舵取機は、船舶の舵を該舵に連結された舵軸を介して駆動する舵取機であって、前記舵軸の端部に固定された舵軸歯車と、前記舵軸と同一軸線を有して設けられるとともに船体側に固定された固定軸の端部に固定された固定軸歯車と、前記固定軸の周りに回転可能に設置され、外周にキャリア歯車が設けられたキャリアと、前記キャリア歯車に駆動力を伝達し該キャリアを前記固定軸の周りに回転させる駆動歯車と、前記駆動歯車を駆動する駆動源とを備え、前記キャリアが、複数の遊星軸を有し、前記複数の遊星軸の各々が、前記固定軸歯車とかみ合う第1遊星歯車と、前記舵軸歯車とかみ合う第2遊星歯車を回転自在に支持し、前記第2遊星歯車がかみ合う前記舵軸歯車のかみ合いピッチ円直径と、前記第1遊星歯車がかみ合う前記固定軸歯車のかみ合いピッチ円直径とが異なることを特徴とする。
本発明に係る舵取機は、船舶の舵を該舵に連結された舵軸を介して駆動する舵取機であって、前記舵軸の端部に固定された舵軸歯車と、前記舵軸と同一軸線を有して設けられるとともに船体側に固定された固定軸の端部に固定された固定軸歯車と、前記固定軸の周りに回転可能に設置され、外周にキャリア歯車が設けられたキャリアと、前記キャリア歯車に駆動力を伝達し該キャリアを前記固定軸の周りに回転させる駆動歯車と、前記駆動歯車を駆動する駆動源とを備え、前記キャリアが、複数の遊星軸を有し、前記複数の遊星軸の各々が、前記固定軸歯車とかみ合う第1遊星歯車と、前記舵軸歯車とかみ合う第2遊星歯車を回転自在に支持し、前記第2遊星歯車がかみ合う前記舵軸歯車のかみ合いピッチ円直径と、前記第1遊星歯車がかみ合う前記固定軸歯車のかみ合いピッチ円直径とが異なることを特徴とする。
本発明に係る舵取機は、舵軸の端部に固定された舵軸歯車と、舵軸と同一軸線を有して設けられるとともに船体側に固定された固定軸の端部に固定された固定軸歯車と、固定軸の周りに回転可能に設置され、外周にキャリア歯車が設けられたキャリアと、キャリア歯車に駆動力を伝達しキャリアを固定軸の周りに回転させる駆動歯車と、駆動歯車を駆動する駆動源とを備える。また、キャリアが、複数の遊星軸を有し、複数の遊星軸の各々が、固定軸歯車とかみ合う第1遊星歯車と、舵軸歯車とかみ合う第2遊星歯車を回転自在に支持する。さらに、第2遊星歯車がかみ合う舵軸歯車のかみ合いピッチ円直径と、第1遊星歯車がかみ合う固定軸歯車のかみ合いピッチ円直径とが異なる。
本発明に係る舵取機によれば、駆動源の駆動力が駆動歯車からキャリア歯車に伝達され、キャリアが有する複数の遊星軸により支持される第2遊星歯車から舵軸歯車に駆動力が伝達される。このように駆動源の駆動力を2段階で舵軸に伝達する構成にすることで、各歯車が小型化される、その結果、舵取機が小型化される。また、第2遊星歯車がかみ合う舵軸歯車のかみ合いピッチ円直径と第1遊星歯車がかみ合う固定軸歯車のかみ合いピッチ円直径とが異なるので、キャリアが固定軸周りに回転するのに応じて固定軸に対して舵軸が相対的に回転する。このように、駆動源が2段階の歯車を介して舵軸に駆動力を伝達するとともに、舵軸が固定軸に対して相対的に回転するので、高い減速比で舵を駆動する舵取機を提供することができる。
また、本発明の第1態様の舵取機は、前記舵軸歯車、前記固定軸歯車、前記第1遊星歯車、及び前記第2遊星歯車のモジュールが等しく、前記固定軸歯車と前記第1遊星歯車の歯数の合計が、前記舵軸歯車と前記第2遊星歯車の歯数の合計と等しいことを特徴とする。このようにすることで、モジュールが等しい歯車を用いる際に、第1遊星歯車と第2遊星歯車とを同一の遊星軸により適切に支持することができる。
また、本発明の第2態様の舵取機は、前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車の歯数が等しく、前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車の転位量が異なることを特徴とする。このようにすることで、第1遊星歯車と第2遊星歯車の歯数を等しくしつつ、固定軸歯車と舵軸歯車の歯数を異ならせることができる。
本発明の第2態様の舵取機においては、前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車が一体成形されているようにしてもよい。一体成形された歯車に、固定軸歯車にかみ合う部分と舵軸歯車にかみ合う部分の転位量を異ならせる加工を施すことで、第1遊星歯車と第2遊星歯車として機能させることができる。
また、本発明の第3態様の舵取機は、前記駆動源を複数備え、前記複数の駆動源の各々が、前記駆動歯車を介して前記キャリア歯車に駆動力を伝達することを特徴とする。このようにすることで、キャリアに伝達される駆動力が増強されるとともに、ある駆動源が故障した場合であっても他の駆動源を用いてキャリアに駆動力を伝達することができる。
また、本発明の第4態様の舵取機は、前記舵軸歯車と前記固定軸歯車の間に配置され、前記舵軸の軸方向の荷重を支持する軸受パッドを備えることを特徴とする。このようにすることで、舵軸の軸方向の荷重が適切に支持されるとともに、舵軸の軸方向の荷重を他の構造により支持する場合に比べて、舵取機を小型化することができる。
また、本発明の第5態様の舵取機は、前記舵軸と前記固定軸の間に配置され、前記舵軸を回転可能に支持するジャーナル軸受を備えることを特徴とする。このようにすることで、舵軸の軸方向に直交する半径方向に加わる荷重を適切に支持することを可能にした舵取機を提供することができる。
また、本発明の第6態様の舵取機は、前記駆動源が前記固定軸が設置される座台に設置されていることを特徴とする。このようにすることで、固定軸が設置される座台に駆動源を設置し、駆動源の駆動力を適切にキャリアに伝達することができる。
また、本発明の第7態様の舵取機は、前記舵軸歯車、前記固定軸歯車、前記キャリアを外部から保護する保護カバーを備え、前記駆動源が前記保護カバーの上部に設置されるとともに、前記駆動歯車を駆動する駆動軸が該保護カバーの上部から下方に向けて突出しており、前記キャリア歯車が前記キャリアの上部に配置されており、前記駆動軸により駆動される前記駆動歯車とかみ合うことを特徴とする。
このようにすることで、キャリアを外部から保護する保護カバー上部に駆動源が設置されるので、駆動源を固定軸が設置される座台に設置する場合に比べ、固定軸の長さを短くすることができる。
また、本発明の第8態様の舵取機は、前記キャリアが、前記舵軸歯車の上方に配置されたフランジ部を有し、前記舵軸歯車と前記フランジ部の間に配置され、前記キャリアの荷重を支持するスラスト軸受を備えることを特徴とする。このようにすることで、キャリアの荷重を、舵軸歯車とフランジ部の間に配置されたスラスト軸受で適切に支持することができる。
また、本発明に係る船舶は、前述した舵取機を備えることを特徴とする。
本発明によれば、小型であり、かつ高い減速比で舵を駆動する舵取機及びこれを備えた船舶を提供することができる。
〔第1実施形態〕
以下、第1実施形態の舵取機100について、図1および図2を用いて説明する。図1は、第1実施形態の舵取機100の部分縦断面図である。また、図2は、図1に示される舵取機100のA−A矢視横断面図である。
以下、第1実施形態の舵取機100について、図1および図2を用いて説明する。図1は、第1実施形態の舵取機100の部分縦断面図である。また、図2は、図1に示される舵取機100のA−A矢視横断面図である。
本実施形態にかかる舵取機100は、図1に示されるように、船舶の舵(不図示)を、舵に連結された舵軸1を介して駆動する装置である。舵取機100は、舵軸1と、舵軸歯車2と、固定軸3と、固定軸歯車4と、キャリア5と、駆動装置6とを備える。また、本実施形態に係る船舶は、内燃機関(不図示)により駆動されるスクリューにより推進力を得て推進するものである。そして、本実施形態に係る船舶には、舵取機100が船体に固定されており、舵取機100により舵を操作することにより、船舶の進行方向を任意に制御することができる。
舵軸1は、鉛直方向の中心軸Cに沿って配置される円筒状の部材であり、下端部には舵が連結されている。また、舵軸1の上端部には舵軸歯車2が固定されている。舵軸歯車2は、例えば、ボルト等により舵軸1と締結されており、舵軸歯車2が回転すると舵軸歯車2に固定された舵軸1も回転する。従って、舵軸歯車2が回転することにより、舵軸1に連結された舵が中心軸Cを中心に回転する。舵軸1には、舵軸1の直径よりも径の大きいフランジ部1aが設けられており、舵軸1と一体となって回転する。
次に、舵軸1の自重を支持する舵軸支持機構18について説明する。舵軸支持機構18は、舵軸受15と、支持軸16と、座台17とを備える。
支持軸16は、舵軸1と同一軸線を有して設けられる筒状の部材であり、下端部は船体側である座台17に対してボルト等の締結部材により固定されている。また、支持軸16の上面とフランジ部1aの下面の間には、舵軸1の軸方向の荷重を支持する舵軸受15が配置されている。舵軸受15は、支持軸16の上面の外周端部に固定されており、フランジ部1aの下面と接している。舵軸1の荷重は、舵軸受15を介して船体側の座台に固定された支持軸16に伝達される。
支持軸16は、舵軸1と同一軸線を有して設けられる筒状の部材であり、下端部は船体側である座台17に対してボルト等の締結部材により固定されている。また、支持軸16の上面とフランジ部1aの下面の間には、舵軸1の軸方向の荷重を支持する舵軸受15が配置されている。舵軸受15は、支持軸16の上面の外周端部に固定されており、フランジ部1aの下面と接している。舵軸1の荷重は、舵軸受15を介して船体側の座台に固定された支持軸16に伝達される。
固定軸3は、舵軸1と同一軸線を有して設けられる筒状の部材であり、下端部は、船体側である座台7に対してボルト等の締結部材により固定されている。また、固定軸3の上端部には、固定軸歯車4がボルト等の締結部材により固定されている。固定軸3の内周の径は、舵軸1の外周の径よりも大きい。
固定軸3の外面には、キャリア5の荷重を支持するキャリア軸受8の内輪内面が、圧入状態で嵌合している。また、固定軸3の外面には、環状部材9の内面が圧入状態で嵌合しており、環状部材9はキャリア軸受8の下方に配置されている。環状部材9の下端は座台7により支持されており、環状部材9の上端はキャリア軸受8の内輪下面と接している。
キャリア軸受8の外輪外面は、キャリア5に設けられた段部5aに圧入状態で嵌合している。キャリア軸受8は、転がり軸受であり、前述したように、内輪内面が固定軸3の外面に圧入状態で嵌合している。従って、キャリア5は、固定軸3の周りに回転可能に設置されている。
キャリア軸受8の外輪上面には、段部5aを介してキャリア5の荷重がかかっている。キャリア軸受8の外輪上面にかかったキャリア5の荷重は、キャリア軸受8の内輪下面を介して環状部材9に伝達される。このように、キャリア軸受8は、キャリア5の荷重を支持するとともに、キャリア5を固定軸3の周りに回転可能に設置するという機能を備える。
キャリア5は、中心軸C方向の断面形状が円形の部材であり、固定軸3の周りに回転可能に設置されている。キャリア5は、段部5aの半径方向外方の外周面に、キャリア歯車5bが設けられている。キャリア歯車5bは、キャリア5の外周面を加工することにより設けられたものである。
キャリア歯車5bには駆動源6aに駆動軸6bを介して連結されている駆動歯車6cがかみ合っている。駆動源6aは、電動モータと減速機により構成され、駆動軸6bを介して駆動歯車6cを回転させる。駆動歯車6cは、キャリア歯車5bに駆動力を伝達しキャリア5を固定軸3の周りに回転させる。駆動源6aは、駆動歯車6cを駆動してキャリア歯車5bに駆動力を伝達する。駆動源6aは、固定軸3が設置される座台7に設置されている。
キャリア5は、4本の遊星軸30a,30b,30c(不図示),30d(不図示)を有する。図1は舵取機100の部分縦断面図であるため、遊星軸30aと遊星軸30bが示されている。遊星軸30aは、上端と下端がそれぞれキャリア5に固定されている軸状部材である。遊星軸30aには、内輪が圧入状態で嵌合した2つの転がり軸受(不図示)が設置されており、遊星歯車10a及び遊星歯車20aが2つの転がり軸受の外輪に圧入状態で嵌合している。このようにして、遊星軸30aが、固定軸歯車4とかみ合う遊星歯車10a(第1遊星歯車)と、舵軸歯車2とかみ合う遊星歯車20a(第2遊星歯車)を回転自在に支持している。
同様に、遊星軸30bは、遊星歯車10bと遊星歯車20bを回転自在に支持している。同様に、遊星軸30cは、遊星歯車10c(不図示)と遊星歯車20c(不図示)を回転自在に支持している。同様に、遊星軸30dは、遊星歯車10d(不図示)と遊星歯車20d(不図示)を回転自在に支持している。遊星歯車10a〜10d(第1遊星歯車)は固定軸歯車4とかみ合っており、遊星歯車20a〜20d(第2遊星歯車)は舵軸歯車2とかみ合っている。
図2は、図1に示される舵取機100のA−A矢視横断面図である。図2に示されるように、遊星歯車20a〜20dは、舵軸歯車2の円周方向の4箇所に、それぞれ90°ずつの間隔を空けて、舵軸歯車2とかみ合うように配置されている。遊星歯車20(遊星歯車20a〜20dの総称)は、キャリア5が固定軸3の周りを回転するのに従い、それぞれ90°ずつの間隔を維持したまま固定軸3に対して回転する。
図3は、図1に示される舵取機100のB−B矢視横断面図である。図3に示されるように、遊星歯車10a〜10dは、固定軸歯車4の円周方向の4箇所に、それぞれ90°ずつの間隔を空けて、固定軸歯車4とかみ合うように配置されている。遊星歯車10(遊星歯車10a〜10dの総称)は、キャリア5が固定軸3の周りを回転するのに従い、それぞれ90°ずつの間隔を維持したまま固定軸3に対して回転する。
ここで、本実施形態において駆動歯車6cから舵軸歯車2に伝達される駆動力の速度比(減速比)について説明する。以下の説明においては、固定軸歯車4が遊星歯車10にかみ合う場合の、固定軸歯車4のモジュールと遊星歯車10のモジュールが等しいものとする。また、舵軸歯車2が遊星歯車20にかみ合う場合の、舵軸歯車2のモジュールと遊星歯車20のモジュールが等しいものとする。ここで、モジュールとは、ピッチ円直径を歯数で除した値のことをいう。
本実施形態に係る舵取機100は、以下の条件式を満たしている。
i0=(Zb・Zd)/(Za・Zd) (1)
i1=(1−i0)/i0 (2)
i2=Zf/Ze (3)
i3=i1・i2 (4)
Za+Zb=Zc+Zd (5)
Za≠Zd (6)
Zb≠Zc (7)
ここで、Za:固定軸歯車4の歯数、Zb:遊星歯車10の歯数、Zc:遊星歯車20の歯数、Zd:舵軸歯車2の歯数、Ze:駆動歯車6cの歯数、Zf:キャリア歯車5bの歯数、i1:キャリア5と舵軸1の速度比(減速比)、i2:駆動歯車6cとキャリア5の速度比(減速比)、i3:駆動歯車6cと舵軸1の速度比(減速比)である。
i0=(Zb・Zd)/(Za・Zd) (1)
i1=(1−i0)/i0 (2)
i2=Zf/Ze (3)
i3=i1・i2 (4)
Za+Zb=Zc+Zd (5)
Za≠Zd (6)
Zb≠Zc (7)
ここで、Za:固定軸歯車4の歯数、Zb:遊星歯車10の歯数、Zc:遊星歯車20の歯数、Zd:舵軸歯車2の歯数、Ze:駆動歯車6cの歯数、Zf:キャリア歯車5bの歯数、i1:キャリア5と舵軸1の速度比(減速比)、i2:駆動歯車6cとキャリア5の速度比(減速比)、i3:駆動歯車6cと舵軸1の速度比(減速比)である。
以上の条件式から明らかなように、駆動歯車6cと舵軸1の減速比は、固定軸歯車4の歯数Za、遊星歯車10の歯数Zb、遊星歯車20の歯数Zc、舵軸歯車2の歯数Zd、駆動歯車6cの歯数Ze、キャリア歯車5bの歯数Zfにより定まる。
なお、遊星歯車10の歯数は、それぞれ同一であり、Zbはその同一の歯数をいう。また、遊星歯車20の歯数は、それぞれ同一であり、Zcはその同一の歯数をいう。
なお、遊星歯車10の歯数は、それぞれ同一であり、Zbはその同一の歯数をいう。また、遊星歯車20の歯数は、それぞれ同一であり、Zcはその同一の歯数をいう。
条件式(5)は、舵軸1と固定軸3が同一軸線を有して設けられ、遊星歯車10と遊星歯車20が遊星軸30(遊星軸30a〜30dの総称)に支持されることを可能にする条件である。このような条件を満たすようにすることで、舵軸1と遊星軸30の軸間距離と、固定軸3と遊星軸30の軸間距離を等しくすることができる。
条件式(6)及び(7)は、キャリア5が固定軸3周りに回転するのに応じて固定軸3に対して舵軸1を相対的に回転させるための条件である。条件式(6)及び(7)が共に満たされない場合、固定軸歯車4の歯数Zaと舵軸歯車2の歯数Zdが等しく、かつ、遊星歯車10の歯数Zbと遊星歯車20の歯数Zcが等しくなる。この場合、遊星歯車20は舵軸歯車2の周りを周方向に回転するものの、舵軸歯車2は固定軸歯車4に対して相対的に回転することはなく静止したままとなる。条件式(6)及び(7)を満たすようにすることで、キャリア5が固定軸3周りに回転するのに応じて固定軸3に対して舵軸1を相対的に回転させることができる。
以上においては、固定軸歯車4が遊星歯車10にかみ合う場合の、固定軸歯車4のモジュールと遊星歯車10のモジュールが等しいものとして説明した。また、舵軸歯車2が遊星歯車20にかみ合う場合の、舵軸歯車2のモジュールと遊星歯車20のモジュールが等しいものとして説明した。しかしながら、本実施形態は、これらのモジュールが異なる場合であっても適用可能である。この場合の舵取機100は、前述した条件式(5)〜(7)の代わりに以下の条件式(8)〜(10)を満たすものとなる。
r1+r2=r4+r5 (8)
r1≠r3 (9)
r2≠r4 (10)
ここで、図4及び図5に示されるように、r1:舵軸歯車2の中心O1からかみ合い点P1の距離、r2:遊星歯車20(遊星歯車20a)の中心O2からかみ合い点P1の距離、r3:固定軸歯車4の中心O3からかみ合い点P2の距離、r4:遊星歯車10(遊星歯車10a)の中心O4からかみ合い点P2の距離である。
r1≠r3 (9)
r2≠r4 (10)
ここで、図4及び図5に示されるように、r1:舵軸歯車2の中心O1からかみ合い点P1の距離、r2:遊星歯車20(遊星歯車20a)の中心O2からかみ合い点P1の距離、r3:固定軸歯車4の中心O3からかみ合い点P2の距離、r4:遊星歯車10(遊星歯車10a)の中心O4からかみ合い点P2の距離である。
r1の2倍の距離である2r1が舵軸歯車2のかみ合いピッチ円直径であり、r3の2倍の距離である2r3が固定軸歯車4のかみ合いピッチ円直径である。また、r2の2倍の距離である2r2が遊星歯車20のかみ合いピッチ円直径であり、r4の2倍の距離である2r4が遊星歯車10のかみ合いピッチ円直径である。
条件式(8)は、舵軸1と固定軸3が同一軸線を有して設けられ、遊星歯車10と遊星歯車20が遊星軸30に支持されることを可能にする条件である。このような条件を満たすようにすることで、舵軸1と遊星軸30の軸間距離と、固定軸3と遊星軸30の軸間距離を等しくすることができる。
条件式(9)は、遊星歯車20がかみ合う舵軸歯車2のかみ合いピッチ円直径2r1と、遊星歯車10がかみ合う固定軸歯車4のかみ合いピッチ円直径2r3とが異なることを示す条件式である。また、条件式(10)は、舵軸歯車2がかみ合う遊星歯車20のかみ合いピッチ円直径2r2と、固定軸歯車4がかみ合う遊星歯車10のかみ合いピッチ円直径2r4とが異なることを示す条件式である。
条件式(9)及び(10)は、キャリア5が固定軸3周りに回転するのに応じて固定軸3に対して舵軸1を相対的に回転させるための条件である。条件式(9)及び(10)が共に満たされない場合、舵軸歯車2の中心O1からかみ合い点P1の距離r1と固定軸歯車4の中心O3からかみ合い点P2の距離r3が等しく、遊星歯車20の中心O2からかみ合い点P1の距離r2と遊星歯車10aの中心O4からかみ合い点P2の距離r4が等しくなる。この場合、遊星歯車20は舵軸歯車2の周りを周方向に回転するものの、舵軸歯車2は固定軸歯車4に対して相対的に回転することはなく静止したままとなる。条件式(9)及び(10)を満たすようにすることで、キャリア5が固定軸3周りに回転するのに応じて固定軸3に対して舵軸1を相対的に回転させることができる。
このように本実施形態係る舵取機100によれば、駆動源6aによる駆動力が駆動歯車6cからキャリア歯車5bに伝達され、キャリア5が有する複数の遊星軸30により支持される遊星歯車20から舵軸歯車2に駆動力が更に伝達される。このように駆動源6aの駆動力を2段階で舵軸1に伝達する構成にすることで、各歯車が小型化される、その結果、舵取機100が小型化される。また、遊星歯車20がかみ合う舵軸歯車2のかみ合いピッチ円直径2r1と遊星歯車10がかみ合う固定軸歯車4のかみ合いピッチ円直径2r3とが異なるので、キャリア5が固定軸3周りに回転するのに応じて固定軸3に対して舵軸1が相対的に回転する。このように、駆動源6aが2段階の歯車を介して舵軸1に駆動力を伝達するとともに、舵軸1が固定軸3に対して相対的に回転するので、高い減速比で舵を駆動する舵取機100を提供することができる。
また、本実施形態の舵取機100においては、舵軸歯車2、固定軸歯車4、遊星歯車10、及び遊星歯車20のモジュールが等しく、固定軸歯車4と遊星歯車10の歯数の合計が、舵軸歯車2と遊星歯車20の歯数の合計と等しい。このようにすることで、モジュールが等しい歯車を用いる際に、遊星歯車10と遊星歯車20とを同一の遊星軸30により適切に支持することができる。
また、本実施形態の舵取機100は、舵軸歯車2と固定軸歯車4の間に配置され、舵軸1の軸方向の荷重を支持する軸受パッド40を備える。このようにすることで、舵軸1の軸方向の荷重が適切に支持されるとともに、舵軸1の軸方向の荷重を他の構造により支持する場合に比べて、舵取機100を小型化することができる。
また、本実施形態の舵取機100は、固定軸3が設置される座台7に駆動源6aが設置されている。このようにすることで、固定軸3が設置される座台7に駆動源6aを設置し、駆動源6aの駆動力を適切にキャリア5に伝達することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態の舵取機200について、図6を用いて説明する。図6は、第2実施形態の舵取機200の部分縦断面図である。
第1実施形態は、遊星歯車10と、遊星歯車20とを、それぞれ独立した歯車としたものである。それに対して、第2実施形態は、遊星軸30に一体成形された単一の遊星歯車を配置し、遊星歯車の軸方向における歯車の転位量を異ならせたものである。
なお、第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。また、図6には、第1実施形態の舵軸支持機構18が示されていないが、第1実施形態と同様の舵軸支持機構18が備わっているものとする。
次に、第2実施形態の舵取機200について、図6を用いて説明する。図6は、第2実施形態の舵取機200の部分縦断面図である。
第1実施形態は、遊星歯車10と、遊星歯車20とを、それぞれ独立した歯車としたものである。それに対して、第2実施形態は、遊星軸30に一体成形された単一の遊星歯車を配置し、遊星歯車の軸方向における歯車の転位量を異ならせたものである。
なお、第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。また、図6には、第1実施形態の舵軸支持機構18が示されていないが、第1実施形態と同様の舵軸支持機構18が備わっているものとする。
図6に示されるように、遊星軸30a,30bにより支持される遊星歯車11a,11bは、一体成形された単一の部材であり、一定の歯数の歯車である。一方で、舵軸歯車2と固定軸歯車4は、第1実施形態と同様に歯数が異なる。
同一軸線を有した舵軸歯車2と固定軸歯車4の歯数が異なるので、それぞれの歯車がかみ合う相手が標準的な歯車であれば、遊星軸30a,30bに配置された遊星歯車11a,11bとのかみ合いが成立しないこととなる。そこで、本実施形態では、成形する際に、舵軸歯車2とかみ合う位置の転位量と、固定軸歯車4とかみ合う位置の転位量を異ならせた遊星歯車11a,11bを用いている。
同一軸線を有した舵軸歯車2と固定軸歯車4の歯数が異なるので、それぞれの歯車がかみ合う相手が標準的な歯車であれば、遊星軸30a,30bに配置された遊星歯車11a,11bとのかみ合いが成立しないこととなる。そこで、本実施形態では、成形する際に、舵軸歯車2とかみ合う位置の転位量と、固定軸歯車4とかみ合う位置の転位量を異ならせた遊星歯車11a,11bを用いている。
ここで、図7を用いて転位量について説明する。転位とは、標準歯車よりも歯車の歯厚や歯形を変形させることをいう。図7(a)に示すマイナス転位とは、標準歯車よりも歯車の歯厚を薄くし、歯面を歯車の中心方向に後退させることをいう。また、図7(b)に示すプラス転位とは、標準歯車よりも歯車の歯厚を厚くし、歯面を歯車の中心方向から遠ざかる方向に前進させることをいう。
例えば、固定軸歯車4の歯数が舵軸歯車2の歯数よりも多い場合、舵軸歯車2とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bをプラス転位された遊星歯車(第2遊星歯車)とし、固定軸歯車4とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bをマイナス転位された遊星歯車(第1遊星歯車)とする。この場合、マイナス転位された位置の遊星歯車11a,11bとプラス転位された位置の遊星歯車11a,11bの歯数が等しく、マイナス転位された位置の遊星歯車11a,11bとプラス転位された位置の遊星歯車11a,11bの標準歯車に対する転位量が異なったものとなる。
このようにすれば、プラス転位された位置の遊星歯車11a,11b(第2遊星歯車)がかみ合う舵軸歯車2のかみ合いピッチ円直径2r1とマイナス転位された位置の遊星歯車11a,11b(第1遊星歯車)がかみ合う固定軸歯車4のかみ合いピッチ円直径2r3とが異なるので、キャリア5が固定軸3周りに回転するのに応じて固定軸3に対して舵軸1が相対的に回転する。
以上の説明においては、舵軸歯車2とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bをプラス転位された遊星歯車(第2遊星歯車)とし、固定軸歯車4とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bをマイナス転位された遊星歯車(第1遊星歯車)としたが、他の態様であっても良い。
例えば、第1実施形態の条件式(8)〜(10)を満たすようにすれば、舵軸歯車2と固定軸歯車4の形状に合わせて、種々の転位量の遊星歯車11a,11bを採用しても良い。転位量は、一方をプラス転位とし、他方をマイナス転位するものだけに限られず、双方をプラス転位あるいはマイナス転位としても良い。双方をプラス転位あるいはマイナス転位とする場合は、舵軸歯車2とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bと固定軸歯車4とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bの転位量を異ならせるようにすればよい。
例えば、第1実施形態の条件式(8)〜(10)を満たすようにすれば、舵軸歯車2と固定軸歯車4の形状に合わせて、種々の転位量の遊星歯車11a,11bを採用しても良い。転位量は、一方をプラス転位とし、他方をマイナス転位するものだけに限られず、双方をプラス転位あるいはマイナス転位としても良い。双方をプラス転位あるいはマイナス転位とする場合は、舵軸歯車2とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bと固定軸歯車4とかみ合う位置の遊星歯車11a,11bの転位量を異ならせるようにすればよい。
このように本実施形態係る舵取機200によれば、遊星歯車の歯数が等しく、遊星歯車において転位量の異なる部分(第1遊星歯車と第2遊星歯車)がある。このようにすることで、転位量の異なる部分を備える遊星歯車の歯数を等しくしつつ、固定軸歯車と舵軸歯車の歯数を異ならせることができる。
また、遊星軸30に配置される遊星歯車を単一の部材とすることで、軸方向の高さを低く抑えて、舵取機200を小型化することができる。また、第2実施形態においては、第1実施形態と異なり、キャリア歯車5bをキャリア5の外周面に設けたので、駆動源をキャリア5の下方に設置する第1実施形態に比べ、軸方向の高さを低く抑えて、舵取機200を小型化することができる。
また、遊星軸30に配置される遊星歯車を単一の部材とすることで、軸方向の高さを低く抑えて、舵取機200を小型化することができる。また、第2実施形態においては、第1実施形態と異なり、キャリア歯車5bをキャリア5の外周面に設けたので、駆動源をキャリア5の下方に設置する第1実施形態に比べ、軸方向の高さを低く抑えて、舵取機200を小型化することができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態の舵取機300について、図8を用いて説明する。図8は、第3実施形態の舵取機300の部分縦断面図である。
第1実施形態は、キャリア歯車5bに駆動力を伝達する駆動装置として単一の駆動装置を設けたものであった。それに対して第2実施形態は、キャリア歯車5bに駆動力を伝達する駆動装置として複数の駆動装置を設けたものである。
なお、第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
次に、第3実施形態の舵取機300について、図8を用いて説明する。図8は、第3実施形態の舵取機300の部分縦断面図である。
第1実施形態は、キャリア歯車5bに駆動力を伝達する駆動装置として単一の駆動装置を設けたものであった。それに対して第2実施形態は、キャリア歯車5bに駆動力を伝達する駆動装置として複数の駆動装置を設けたものである。
なお、第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
図8に示されるように、キャリア歯車5bには駆動源6aに駆動軸6bを介して連結されている駆動歯車6cがかみ合っている。駆動源6aは、電動モータと減速機により構成され、駆動軸6bを介して駆動歯車6cを回転させる。駆動歯車6cは、キャリア歯車5bに駆動力を伝達しキャリア5を固定軸3の周りに回転させる。駆動源6aは、駆動歯車6cを駆動してキャリア歯車5bに駆動力を伝達する。駆動源6aは、固定軸3が設置される座台7に設置されている。
同様に、キャリア歯車5bには駆動源60aに駆動軸60bを介して連結されている駆動歯車60cがかみ合っている。駆動源60aは、電動モータと減速機により構成され、駆動軸60bを介して駆動歯車60cを回転させる。駆動歯車60cは、キャリア歯車5bに駆動力を伝達しキャリア5を固定軸3の周りに回転させる。駆動源60aは、駆動歯車60cを駆動してキャリア歯車5bに駆動力を伝達する。駆動源60aは、固定軸3が設置される座台7に設置されている。
このように本実施形態に係る舵取機300は、駆動源を複数備え、複数の駆動源6a,60aの各々が、駆動歯車6c,60cを介してキャリア歯車5bに駆動力を伝達する。このようにすることで、キャリア5に伝達される駆動力が増強されるとともに、ある駆動源が故障した場合であっても他の駆動源によりキャリア5に駆動力を伝達することができる。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態の舵取機400について、図9を用いて説明する。図9は、第4実施形態の舵取機400の部分縦断面図である。
第3実施形態の舵取機300は、舵軸1の自重を支持する舵軸支持機構18を備えるものであった。それに対して第4実施形態の舵取機400は、舵軸1の自重を支持するための軸受パッド40を備えるものである。
なお、第4実施形態は、第3実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第3実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
次に、第4実施形態の舵取機400について、図9を用いて説明する。図9は、第4実施形態の舵取機400の部分縦断面図である。
第3実施形態の舵取機300は、舵軸1の自重を支持する舵軸支持機構18を備えるものであった。それに対して第4実施形態の舵取機400は、舵軸1の自重を支持するための軸受パッド40を備えるものである。
なお、第4実施形態は、第3実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第3実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
第4実施形態の舵取機400は、舵軸1の自重を支持するための第3実施形態の舵軸支持機構18を備えない。その代わりに、舵軸1の自重を支持するための軸受パッド40を備える。軸受パッド40は、舵軸1の軸方向の荷重を支持するものであり、舵軸歯車2と固定軸歯車4の間に配置されている。軸受パッド40は、固定軸歯車4の外周端部の上面に固定されており、舵軸歯車2の外周端部の下面と接している。
このように、第4実施形態の舵取機400は、舵軸歯車2と固定軸歯車4の間に軸受パッド40を配置することで、第3実施形態のように舵軸支持機構18を設けなくても適切に舵軸1の自重を支持することができる。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態の舵取機500について、図10を用いて説明する。図10は、第5実施形態の舵取機500の部分縦断面図である。
第5実施形態は第4実施形態の変形例であり、舵軸1と固定軸3の間に、舵軸1を回転可能に支持するジャーナル軸受50を設けた点が異なる。
ジャーナル軸受50を設けることで、舵軸1の軸方向に直交する半径方向に加わる荷重を適切に支持することが可能となる。
次に、第5実施形態の舵取機500について、図10を用いて説明する。図10は、第5実施形態の舵取機500の部分縦断面図である。
第5実施形態は第4実施形態の変形例であり、舵軸1と固定軸3の間に、舵軸1を回転可能に支持するジャーナル軸受50を設けた点が異なる。
ジャーナル軸受50を設けることで、舵軸1の軸方向に直交する半径方向に加わる荷重を適切に支持することが可能となる。
〔第6実施形態〕
次に、第6実施形態の舵取機600について、図11を用いて説明する。図11は、第6実施形態の舵取機600の部分縦断面図である。
第3実施形態は、複数の駆動源を座台に設置してキャリア歯車を駆動するものであった。それに対して、第6実施形態は、キャリア5を外部から保護する保護カバーを設け、保護カバーの上部に複数の駆動源を設置したものである。
なお、第6実施形態は、第3実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第3実施形態及び第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
次に、第6実施形態の舵取機600について、図11を用いて説明する。図11は、第6実施形態の舵取機600の部分縦断面図である。
第3実施形態は、複数の駆動源を座台に設置してキャリア歯車を駆動するものであった。それに対して、第6実施形態は、キャリア5を外部から保護する保護カバーを設け、保護カバーの上部に複数の駆動源を設置したものである。
なお、第6実施形態は、第3実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第3実施形態及び第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
図11に示されるように、第6実施形態の舵取機600は、キャリア5を外部から保護する保護カバー70を備えている。また、駆動源6aを含む駆動装置6は、保護カバー70の上部に設置されるとともに、駆動歯車6cを駆動する駆動軸6bが保護カバー70の上部から下方に向けて突出している。同様に、駆動源60aを含む駆動装置60は、保護カバー70の上部に設置されるとともに、駆動歯車60cを駆動する駆動軸60bが保護カバー70の上部から下方に向けて突出している。本実施形態のキャリア5において、キャリア歯車5bは、キャリア5の上部に配置されており、駆動軸6b,60bにより駆動される駆動歯車6c,60cとかみ合っている。
このように、本実施形態に係る舵取機600は、舵軸歯車2、固定軸歯車4、キャリア5を外部から保護する保護カバー70を備え、駆動源が保護カバー70の上部に設置されるとともに、駆動歯車を駆動する駆動軸が保護カバー70の上部から下方に向けて突出しており、キャリア歯車5bがキャリア5の上部に配置されており、駆動軸6b,60bにより駆動される駆動歯車6c,60cとかみ合う。
このようにすることで、キャリア5を外部から保護する保護カバー70上部に駆動源6a,60aが設置されるので、駆動源6a,60aを固定軸3が設置される座台7に設置する場合に比べ、固定軸3の長さを短くすることができる。
〔第7実施形態〕
次に、第7実施形態の舵取機700について、図12を用いて説明する。図12は、第7実施形態の舵取機700の部分縦断面図である。
第7実施形態は、第6実施形態の変形例であり、キャリア5の上部にフランジ部5cが設けられており、舵軸歯車2とフランジ部5cの間にスラスト軸受80が配置されている点が異なる。
なお、第7実施形態は、第6実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第6実施形態及び第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
次に、第7実施形態の舵取機700について、図12を用いて説明する。図12は、第7実施形態の舵取機700の部分縦断面図である。
第7実施形態は、第6実施形態の変形例であり、キャリア5の上部にフランジ部5cが設けられており、舵軸歯車2とフランジ部5cの間にスラスト軸受80が配置されている点が異なる。
なお、第7実施形態は、第6実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、他の構成は第6実施形態及び第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
図12に示されるように、第7実施形態の舵取機700では、舵軸歯車2の上方にキャリア5に含まれるフランジ部5cが配置されている。また、舵取機700は、舵軸歯車2とフランジ部5cの間に配置され、キャリア5の荷重を支持するスラスト軸受80を備える。このようにすることで、キャリア5の荷重を、舵軸歯車2とフランジ部5cの間に配置されたスラスト軸受80で適切に支持することができる。
〔第8実施形態〕
次に、第8実施形態の舵取機の舵軸歯車について、図13を用いて説明する。
第8実施形態は、第1実施形態の変形例であり、舵軸歯車に、舵に外力が加わった場合の安全機構が備わっている点に特徴がある。
図13に示されるように、第8実施形態の舵軸歯車2は、中心軸Cから半径方向外側に設けられた舵軸歯車部2aと半径方向内側に設けられた円板状の舵軸連結部2bと、舵軸歯車部2aと舵軸連結部2bを連結する複数の連結ピン2cにより構成されている。
次に、第8実施形態の舵取機の舵軸歯車について、図13を用いて説明する。
第8実施形態は、第1実施形態の変形例であり、舵軸歯車に、舵に外力が加わった場合の安全機構が備わっている点に特徴がある。
図13に示されるように、第8実施形態の舵軸歯車2は、中心軸Cから半径方向外側に設けられた舵軸歯車部2aと半径方向内側に設けられた円板状の舵軸連結部2bと、舵軸歯車部2aと舵軸連結部2bを連結する複数の連結ピン2cにより構成されている。
舵軸連結部2bは、舵軸1と連結される部材であり、舵軸1に連結される舵に、海底や岩礁に衝突した場合等の外力が加わった場合に舵軸1を介して外力が伝達される部材である。そして、舵軸連結部2bに外力が伝達された場合、予め定められた許容範囲の外力であれば舵軸歯車部2aと舵軸連結部2bを連結する複数の連結ピン2cは連結されたままとなる。一方、予め定められた許容範囲を超える外力が舵に加えられた場合、複数の連結ピン2cが破断し、舵軸歯車部2aと舵軸連結部2bとの連結が断たれる。このようにすることで、予め定められた許容範囲を超える外力が舵に加えられた場合、舵軸歯車2が損傷するものの、舵取機の他の部分に損傷を与えないようにすることができる。つまり、予め定められた許容範囲を超える外力が舵に加えられた場合、その外力による衝撃により舵取機全体が損傷してしまうことを防ぐことができる。
なお、舵軸連結部2bの半径は、固定軸歯車の内周の半径Lよりも長いものとする。このようにすることで、舵軸歯車部2aと舵軸連結部2bとの連結が断たれた場合であっても、舵軸連結部2bが固定軸歯車4の上部に残留するので、舵軸1が下方に落下してしまうことを防止することができる。
〔他の実施形態〕
以上説明した実施形態において、駆動源を電動モータとし、電動モータの回転数を検知するセンサを設けるようにしてもよい。この場合、センサの検出値が入力される制御部を更に設けるようにし、制御部が入力されたセンサの検出値に基づいて、舵角を制御するようにする。このようにすることで、舵角の制御を精度良く実行することができる。
また、第5実施形態及び第6実施形態に示したように、舵取機にキャリアを保護する保護カバーを設ける場合、保護カバー内部に潤滑油を充填するようにしてもよい。この場合、潤滑油とは、グリースを歯車に塗布する方法、歯車全体を浸漬する方法、給油ポンプ等から直接的に給油する方法等、種々の方法を採用することができる。
また、保護カバーを設けない実施形態おいては、駆動源の故障等の際に操作者が自らの操作で舵を操作できるようにするため、キャリア5の外部にレバーを設ける望ましい。このようにすることで、駆動源の故障等があっても、舵を操作することができる。
また、舵に予め定められた許容範囲の外力が加わった場合に、駆動装置が備える駆動軸あるいは駆動軸と駆動歯車の連結部分が破断するように、それらの部分の強度を設定するようにしてもよい。このようにすることで、舵に予め定められた許容範囲の外力が加わった場合に、駆動源や駆動源が備える減速機が損傷してしまうことを適切に防止することができる。
以上説明した実施形態において、駆動源を電動モータとし、電動モータの回転数を検知するセンサを設けるようにしてもよい。この場合、センサの検出値が入力される制御部を更に設けるようにし、制御部が入力されたセンサの検出値に基づいて、舵角を制御するようにする。このようにすることで、舵角の制御を精度良く実行することができる。
また、第5実施形態及び第6実施形態に示したように、舵取機にキャリアを保護する保護カバーを設ける場合、保護カバー内部に潤滑油を充填するようにしてもよい。この場合、潤滑油とは、グリースを歯車に塗布する方法、歯車全体を浸漬する方法、給油ポンプ等から直接的に給油する方法等、種々の方法を採用することができる。
また、保護カバーを設けない実施形態おいては、駆動源の故障等の際に操作者が自らの操作で舵を操作できるようにするため、キャリア5の外部にレバーを設ける望ましい。このようにすることで、駆動源の故障等があっても、舵を操作することができる。
また、舵に予め定められた許容範囲の外力が加わった場合に、駆動装置が備える駆動軸あるいは駆動軸と駆動歯車の連結部分が破断するように、それらの部分の強度を設定するようにしてもよい。このようにすることで、舵に予め定められた許容範囲の外力が加わった場合に、駆動源や駆動源が備える減速機が損傷してしまうことを適切に防止することができる。
1 舵軸
1a フランジ部
2 舵軸歯車
3 固定軸
4 固定軸歯車
5 キャリア
5b キャリア歯車
6,60 駆動装置
6a,60a 駆動源
6b,60b 駆動軸
6c,60c 駆動歯車
7 座台
10a,10b,10c,10d 遊星歯車(第1遊星歯車)
15 舵軸受
16 支持軸
17 座台
18 舵軸支持機構
20a,20b,20c,20d 遊星歯車(第2遊星歯車)
30a,30b,30c,30d 遊星軸
40 軸受パッド
50 ジャーナル軸受
70 保護カバー
80 スラスト軸受
100,200,300,400,500,600,700 舵取機
1a フランジ部
2 舵軸歯車
3 固定軸
4 固定軸歯車
5 キャリア
5b キャリア歯車
6,60 駆動装置
6a,60a 駆動源
6b,60b 駆動軸
6c,60c 駆動歯車
7 座台
10a,10b,10c,10d 遊星歯車(第1遊星歯車)
15 舵軸受
16 支持軸
17 座台
18 舵軸支持機構
20a,20b,20c,20d 遊星歯車(第2遊星歯車)
30a,30b,30c,30d 遊星軸
40 軸受パッド
50 ジャーナル軸受
70 保護カバー
80 スラスト軸受
100,200,300,400,500,600,700 舵取機
Claims (11)
- 船舶の舵を該舵に連結された舵軸を介して駆動する舵取機であって、
前記舵軸の端部に固定された舵軸歯車と、
前記舵軸と同一軸線を有して設けられるとともに船体側に固定された固定軸の端部に固定された固定軸歯車と、
前記固定軸の周りに回転可能に設置され、外周にキャリア歯車が設けられたキャリアと、
前記キャリア歯車に駆動力を伝達し該キャリアを前記固定軸の周りに回転させる駆動歯車と、
前記駆動歯車を駆動する駆動源とを備え、
前記キャリアが、複数の遊星軸を有し、
前記複数の遊星軸の各々が、前記固定軸歯車とかみ合う第1遊星歯車と、前記舵軸歯車とかみ合う第2遊星歯車を回転自在に支持し、
前記第2遊星歯車がかみ合う前記舵軸歯車のかみ合いピッチ円直径と、前記第1遊星歯車がかみ合う前記固定軸歯車のかみ合いピッチ円直径とが異なることを特徴とする舵取機。 - 前記舵軸歯車、前記固定軸歯車、前記第1遊星歯車、及び前記第2遊星歯車のモジュールが等しく、
前記固定軸歯車と前記第1遊星歯車の歯数の合計が、前記舵軸歯車と前記第2遊星歯車の歯数の合計と等しいことを特徴とする請求項1に記載の舵取機。 - 前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車の歯数が等しく、
前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車の転位量が異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の舵取機。 - 前記第1遊星歯車と前記第2遊星歯車が一体成形されていることを特徴とする請求項3に記載の舵取機。
- 前記駆動源を複数備え、
前記複数の駆動源の各々が、前記駆動歯車を介して前記キャリア歯車に駆動力を伝達することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の舵取機。 - 前記舵軸歯車と前記固定軸歯車の間に配置され、前記舵軸の軸方向の荷重を支持する軸受パッドを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の舵取機。
- 前記舵軸と前記固定軸の間に配置され、前記舵軸を回転可能に支持するジャーナル軸受を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の舵取機。
- 前記駆動源が前記固定軸が設置される座台に設置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の舵取機。
- 前記舵軸歯車、前記固定軸歯車、前記キャリアを外部から保護する保護カバーを備え、
前記駆動源が前記保護カバーの上部に設置されるとともに、前記駆動歯車を駆動する駆動軸が該保護カバーの上部から下方に向けて突出しており、
前記キャリア歯車が前記キャリアの上部に配置されており、前記駆動軸により駆動される前記駆動歯車とかみ合うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の舵取機。 - 前記キャリアが、前記舵軸歯車の上方に配置されたフランジ部を有し、
前記舵軸歯車と前記フランジ部の間に配置され、前記キャリアの荷重を支持するスラスト軸受を備えることを特徴とする請求項9に記載の舵取機。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の舵取機を備えることを特徴とする船舶。
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