JP2014156135A - 電動舵取機およびその据え付け方法 - Google Patents

電動舵取機およびその据え付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる電動舵取機を提供すること。
【解決手段】回転駆動力を生じさせる電動機21,22と、前記電動機21,22によって生じた回転駆動力を減速する高速段遊星歯車列23aと、前記高速段遊星歯車列23aで減速された回転駆動力をさらに減速する低速段遊星歯車列23bと、前記低速段遊星歯車列23bで減速された回転駆動力を舵に伝達する出力軸24と、を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、船舶に搭載されて、船舶の針路を変更する舵を回動させる電動舵取機およびその据え付け方法に関するものである。
船舶に搭載されて船舶の針路を変更する舵を回動させる電動舵取機としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2007−8189号公報
舵取機に電動機を適用するためには、電動機により生じた回転を大きく減速させる必要があり、上記特許文献1に開示されたものは、電動機9の回転軸に取り付けられたピニオン10の歯面が、旋回環5の外周面に形成された大歯車6の歯面と直接噛み合う(噛合する)ようになっている。しかしながら、上記特許文献1に開示されたものでは、歯車が一つの構成であり、大歯車6の直径を大きくして歯数を多くしなければならず、船首尾方向および船幅方向の寸法が増大してしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる電動舵取機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る電動舵取機は、回転駆動力を生じさせる電動機と、前記電動機によって生じた回転駆動力を減速する高速段遊星歯車列と、前記高速段遊星歯車列で減速された回転駆動力をさらに減速する低速段遊星歯車列と、前記低速段遊星歯車列で減速された回転駆動力を舵に伝達する出力軸と、を有している。
本発明に係る電動舵取機によれば、電動機の回転軸の回転が、高速段遊星歯車列と、低速段遊星歯車列と、を備えた二段式の遊星減速機を介して、舵を構成する舵頭材の上端部に連結される出力軸に伝達されることになる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる。
上記電動舵取機において、前記高速段遊星歯車列は、高速段太陽歯車と、高速段遊星歯車と、高速段キャリアと、高速段内歯車と、を有し、前記低速段遊星歯車列は、低速段太陽歯車と、低速段遊星歯車と、低速段キャリアと、低速段内歯車と、を有し、前記低速段太陽歯車は、前記高速段キャリアとともに自転するように構成されているとさらに好適である。
このような電動舵取機によれば、電動機の回転軸の回転が、高速段遊星歯車列と、低速段遊星歯車列と、を備えた二段式の遊星減速機を介して、舵を構成する舵頭材の上端部に連結される出力軸に伝達されることになる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる。
上記電動舵取機において、前記低速段内歯車は、径方向における内側を公転する前記低速段遊星歯車の外周面に設けられた歯面と噛み合う歯面が内周面に、周方向に沿って設けられたリング状の部材であり、それ自体が、前記高速段遊星減速機および前記低速段遊星減速機を収容するケーシングを構成しているとさらに好適である。
このような電動舵取機によれば、高速段遊星歯車列および低速段遊星歯車列を構成する構成要素の中で船首尾方向および船幅方向の寸法(径方向の寸法)が最も大きくなる低速段内歯車自体が、遊星減速機を収容するケーシングを構成していることになり、低速段内歯車を収容するためのケーシングが不要となる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法をさらに低減させることができる。
本発明に係る船舶は、上記いずれかの電動舵取機を備えている。
本発明に係る船舶によれば、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる電動舵取機を具備しているので、電動舵取機が設置される舵機室の船首尾方向および船幅方向における寸法を低減させることができる。
また、電動舵取機の船首尾方向および船幅方向における寸法が低減することにより、舵機室内の作業スペースとなる余剰スペースを拡げることができ、電動舵取機のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明に係る電動舵取機の据え付け方法は、低速段遊星歯車列を構成する低速段太陽歯車と、低速段遊星歯車と、低速段キャリアと、低速段内歯車とを据え付ける工程と、前記低速段遊星歯車列の上に、高速段遊星歯車列を構成する高速段太陽歯車と、高速段遊星歯車と、高速段キャリアと、高速段内歯車とを据え付ける工程と、を備えている。
本発明に係る電動舵取機の据え付け方法によれば、電動機の回転軸の回転が、高速段遊星歯車列と、低速段遊星歯車列と、を備えた二段式の遊星減速機を介して、舵を構成する舵頭材の上端部に連結される出力軸に伝達されることになる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる。
本発明に係る電動舵取機よれば、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができるという効果を奏する。
本発明に係る電動舵取機を船舶に搭載した状態を示す船尾部の断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る電動舵取機の上面図、(b)は本発明の第1実施形態に係る電動舵取機を正面(背面)から見た断面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電動舵取機を正面(背面)から見た断面図である。 図5のVI−VI矢視断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る電動舵取機について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明に係る電動舵取機は、船舶1(より詳しくは、舵機室2)に搭載されて、船舶1の針路を変更する舵3を動かすものである。
なお、図1中の符号4は上部舵頭材、符号5は下部舵頭材、符号6はキャリアベアリング、符号7はスクリュープロペラ、符号8は上部ピントル、符号9は下部ピントルである。
また、図2(a)および図2(b)の左右方向は、船舶1の船幅方向と一致している。
図2から図4の少なくとも一図に示すように、本実施形態に係る電動舵取機20は、駆動源となる2台の電動機21,22と、遊星減速機(歯車機構)23と、出力軸24と、を備えている。
電動機21,22は、例えば、減速比1/51のサイクロ減速機付きの電動機であり、(第1の)電動機21を構成する回転軸21aの回転軸線と、(第2の)電動機22を構成する回転軸22aの回転軸線とが、同一の線上に位置するようにして、すなわち、噛み合い継手24の回転軸線を挟んで正反対のところに位置するようにして、ケーシング41を構成する下部ケーシング41aの頂部側面に設けられたアーム42の上に、横向きになるようにして取り付けられている。
電動機21,22の回転軸21a,22aにはそれぞれ、先端部にまがり歯傘歯車31を備えた回転軸32がローラチェーンカップリング33を介して連結されている。回転軸32はそれぞれ、軸方向に所定の距離離間して配置された2つのベアリング34を介して回転自在に軸受け支持されている。
回転軸21aおよび回転軸32の回転、および/または回転軸22aおよび回転軸32の回転は、軸方向(高さ方向)における中央部に、まがり歯傘歯車31の歯面と噛み合う(噛合する)歯面を周方向に沿って有する歯車35を備えた回転軸36を介して第1段(高速段)太陽歯車51に伝達される。回転軸36は、軸方向に所定の距離離間して配置された2つのベアリング37を介して回転自在に軸受け支持されている。また、回転軸36の先端部(下端部)38の外周面には、第1段(高速段)太陽歯車51の径方向における中央部に、第1段(高速段)太陽歯車51の上面から下面に向かって彫り込まれた(掘り下げられた)平面視円形状を呈する凹所39の内周面に周方向に沿って設けられた歯面と噛み合う歯面が周方向に沿って設けられている。そして、回転軸32、ベアリング34、歯車35、回転軸36、ベアリング37は、下部ケーシング41aとともにケーシング41を構成する上部ケーシング41b内に収容されている。
遊星減速機23は、第1段(高速段)遊星歯車列23aと、第2段(低速段)遊星歯車列23bと、を備えており、上部ケーシング41bとともにケーシング41を構成する下部ケーシング41a内に収容されている。
第1段遊星歯車列23aは、減速比が、例えば、1/6となるように構成された遊星歯車列であって、第1段(高速段)太陽歯車51と、第1段(高速段)遊星歯車52と、第1段(高速段)キャリア53と、第1段(高速段)内歯車54と、を備えている。
第1段太陽歯車51は、第1段遊星歯車列23aの径方向における中心に配置されて回転軸36とともに自転する歯車である。
第1段遊星歯車52は、第1段太陽歯車51の径方向外側に周方向に沿って複数個(本実施形態では4個)配置され、第1段キャリア53とともに第1段太陽歯車51の周りを公転する歯車である。また、第1段遊星歯車52の外周面には、第1段太陽歯車51の歯面および第1段内歯車54の歯面と噛み合う歯面が周方向に沿って設けられている。
第1段キャリア53は、第1段太陽歯車51の径方向外側に周方向に沿って配置されるとともに、第1段遊星歯車52を回転自在に支持して、第1段遊星歯車52とともに第1段太陽歯車51の周りを自転する歯車である。また、第1段キャリア53には、第1段キャリア53の下面から下方に向かって突出する中空円筒部53aが設けられており、中空円筒部53aの内周面には、第2段(低速段)太陽歯車61の外周面に周方向に沿って設けられた歯面と噛み合う歯面が周方向に沿って設けられている。
第1段内歯車54は、第1段遊星歯車52の外周面に設けられた歯面と噛み合う歯面が内周面に、周方向に沿って設けられたリング状の部材である。
第2段遊星歯車列23bは、減速比が、例えば、1/5.8となるように構成された遊星歯車列であって、第2段(高速段)太陽歯車61と、第2段(高速段)遊星歯車62と、第2段(高速段)キャリア63と、第2段(高速段)内歯車64と、を備えている。
第2段太陽歯車61は、第2段遊星歯車列23bの径方向における中心に配置されて第1段キャリア53とともに自転する歯車である。
第2段遊星歯車62は、第2段太陽歯車61の径方向外側に周方向に沿って複数個(本実施形態では4個)配置され、第2段キャリア63とともに第2段太陽歯車61の周りを公転する歯車である。また、第2段遊星歯車62の外周面には、第2段太陽歯車61の歯面および第2段内歯車64の歯面と噛み合う歯面が周方向に沿って設けられている。
第2段キャリア63は、第2段太陽歯車61の径方向外側に周方向に沿って配置されるとともに、第2段遊星歯車62を回転自在に支持して、第2段遊星歯車62とともに第2段太陽歯車61の周りを自転する歯車である。また、第2段キャリア63には、第2段キャリア63の下面から下方に向かって突出する中空円筒部63aが設けられており、中空円筒部63aの内周面には、出力軸24の上端部の外周面に周方向に沿って設けられた歯面と噛み合う歯面が周方向に沿って設けられている。
第2段内歯車64は、第2段遊星歯車62の外周面に設けられた歯面と噛み合う歯面が内周面に、周方向に沿って設けられたリング状の部材であり、それ自体が下部ケーシング41aを構成している。
出力軸24は、第2段キャリア63の回転を上部舵頭材4(図1参照)の上端部に伝達して、舵3を回動させる円筒状の部材である。出力軸24の上端部の外周面には、中空円筒部63aの内周面に周方向に沿って設けられた歯面と噛み合う歯面が周方向に沿って設けられている。また、出力軸24の下端部には、上部舵頭材4の上端部を受け入れる(上端部と嵌合する)凹所24aが設けられており、凹所24aの内周面には、噛み合い継手25が設けられている。すなわち、出力軸24と上部舵頭材4とは、噛み合い継手25を介して連結されている。
出力軸24は、下部ケーシング41aの径方向における中央部に、軸方向に沿って設けられた穴26内に挿通されており、穴26内に、軸方向に所定の距離離間して配置された2つのベアリング27を介して回転自在に軸受け支持されている。
なお、電動舵取機20は、下部ケーシング41aの下面(底面)41cが、舵機室2の床面2a(図1参照)と接するようにして設置されている。
また、下部ケーシング41aの内部は、潤滑油で満たされており、遊星減速機23は、潤滑油に浸かった状態になっている。すなわち、遊星減速機23は、油浴・二段式の遊星減速機である。
本実施形態に係る電動舵取機20によれば、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転が、第1段遊星歯車列23aと、第2段遊星歯車列23bと、を備えた二段式の遊星減速機23を介して、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24に伝達されることになる。
これにより、従来のように直径が大きな大歯車を使って減速する必要がなくなり、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる。
また、本実施形態に係る電動舵取機20によれば、第1段遊星歯車列23aおよび第2段遊星歯車列23bを構成する構成要素の中で船首尾方向および船幅方向の寸法(径方向の寸法)が最も大きくなる第2段内歯車64自体が、遊星減速機23を収容するケーシング41(より詳しくは、下部ケーシング41a)を構成していることになり、第2段内歯車64を収容するためのケーシングが不要となる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法をさらに低減させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機20を備えた船舶1によれば、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる電動舵取機20を具備しているので、電動舵取機20が設置される舵機室2の船首尾方向および船幅方向における寸法を低減させることができる。
また、電動舵取機20の船首尾方向および船幅方向における寸法が低減することにより、舵機室2内の作業スペースとなる余剰スペースを拡げることができ、電動舵取機20のメンテナンス性を向上させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機20の据え付け方法は、第2段遊星歯車列23bを構成する第2段太陽歯車61と、第2段遊星歯車62と、第2段キャリア63と、第2段内歯車64とを据え付ける工程と、第2段遊星歯車列23bの上に、第1段遊星歯車列23aを構成する第1段太陽歯車51と、第1段遊星歯車52と、第1段キャリア53と、第1段内歯車54とを据え付ける工程と、を備えている。
そして、本実施形態に係る電動舵取機20の据え付け方法によれば、電動機21,22の回転軸21a、22aの回転が、第1段遊星歯車列23aと、第2段遊星歯車列23bと、を備えた二段式の遊星減速機23を介して、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24に伝達されることになる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機20によれば、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24の船首尾方向および船幅方向の移動、すなわち、舵軸舵心の船首尾方向および船幅方向の移動が、出力軸24が挿通される下部ケーシング41aの穴26内に、軸方向に所定の距離離間して配置された2つのベアリング27、および舵軸とキャリアベアリング6との隙間により制限されることになる。
これにより、舵軸舵心の船首尾方向および船幅方向の移動を低減させることができ、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に伝達する遊星減速機23に過大な荷重がかかるのを防止することができる。
本実施形態に係る電動舵取機20を備えた船舶1によれば、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転を、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に伝達する遊星減速機23に過大な荷重がかかるのを防止することができる電動舵取機20を具備しているので、当該船舶1の信頼性を向上させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機20の組立方法は、出力軸24が挿通される下部ケーシング41aの穴26内に、出力軸24を回動自在に軸受け支持するベアリング27を、軸方向に所定の距離離間して配置する工程と、ベアリング27の径方向内側に、出力軸24を取り付ける工程と、を備えている。
そして、本実施形態に係る電動舵取機20の組立方法によれば、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24の船首尾方向および船幅方向の移動、すなわち、舵軸舵心の船首尾方向および船幅方向の移動が、出力軸24が挿通される下部ケーシング41aの穴26内に、軸方向に所定の距離離間して配置された2つのベアリング27、および舵軸とキャリアベアリング6との隙間により制限されることになる。
これにより、舵軸舵心の船首尾方向および船幅方向の移動を低減させることができ、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に伝達する遊星減速機23に過大な荷重がかかるのを防止することができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る電動舵取機について、図5および図6を参照しながら説明する。
本実施形態に係る電動舵取機70は、緩衝装置71を介して舵機室2の床面2a(図1参照)に設置されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、上述した第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態において、出力軸24は、下部ケーシング41aの径方向における中央部に、軸方向に沿って設けられた穴26内に挿通されており、穴26内に、軸方向に所定の距離離間して配置された2つのベアリング27を介して回転自在に軸受け支持されていた。しかし、本実施形態において、穴76内の下端に配置された1本のオイルシールリング77を介して回転自在に支持されている。
また、図5および図6の左右方向は、船舶1(図1参照)の船幅方向と一致している。
緩衝装置71は、可動部78と、静止部79と、を備えている。
可動部78は、上板81と、下板82と、連結棒83と、を備えている。
上板81は、下部ケーシング41aの高さ方向における中央よりも上方に位置する側面から、回転軸21aの回転軸線、および回転軸22aの回転軸線に沿って延びる板状の部材である。
下板82は、下部ケーシング41aの下端に位置する側面から、回転軸21aの回転軸線、および回転軸22aの回転軸線に沿って延びる板状の部材である。
連結棒83は、上板81の一端部における下面と、下板82の一端部における上面とを連結するとともに、上板81の他端部における下面と、下板82の他端部における上面とを連結する棒状の部材である。
静止部79は、ベース91と、アーム92と、を備えている。
ベース91は、側面から見た形状が直角三角形状を呈する部材であり、下面(底面)91aが舵機室2の床面2aと接するようにして設置される。
アーム92は、連結棒83の外径よりも大きな内径を有する中空円筒状の部材である。
また、連結棒83とアーム92との間には、例えば、ゴム製で、厚み50mm程度を有する中空円筒状の緩衝材93が設けられている。緩衝材93は、連結棒83またはアーム92のいずれか一方(本実施形態では、連結棒83)に固定されている。
本実施形態に係る電動舵取機70によれば、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転が、第1段遊星歯車列23aと、第2段遊星歯車列23bと、を備えた二段式の遊星減速機23を介して、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24に伝達されることになる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる。
また、本実施形態に係る電動舵取機70によれば、第1段遊星歯車列23aおよび第2段遊星歯車列23bを構成する構成要素の中で船首尾方向および船幅方向の寸法(径方向の寸法)が最も大きくなる第2段内歯車64自体が、遊星減速機23を収容するケーシング41(より詳しくは、下部ケーシング41a)を構成していることになり、第2段内歯車64を収容するためのケーシングが不要となる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法をさらに低減させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機70を備えた船舶1によれば、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる電動舵取機70を具備しているので、電動舵取機70が設置される舵機室2の船首尾方向および船幅方向における寸法を低減させることができる。
また、電動舵取機70の船首尾方向および船幅方向における寸法が低減することにより、舵機室2内の作業スペースとなる余剰スペースを拡げることができ、電動舵取機70のメンテナンス性を向上させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機70の据え付け方法は、第2段遊星歯車列23bを構成する第2段太陽歯車61と、第2段遊星歯車62と、第2段キャリア63と、第2段内歯車64とを据え付ける工程と、第2段遊星歯車列23bの上に、第1段遊星歯車列23aを構成する第1段太陽歯車51と、第1段遊星歯車52と、第1段キャリア53と、第1段内歯車54とを据え付ける工程と、を備えている。
そして、本実施形態に係る電動舵取機70の据え付け方法によれば、電動機21,22の回転軸21a、22aの回転が、第1段遊星歯車列23aと、第2段遊星歯車列23bと、を備えた二段式の遊星減速機23を介して、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24に伝達されることになる。
これにより、船首尾方向および船幅方向の寸法を低減させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機70によれば、少なくとも一台の電動機21,22、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転を出力軸24に伝達する遊星減速機23、遊星減速機23を収容する下部ケーシング41aは、出力軸24に連結された上部舵頭材4とともに、船首尾方向および船幅方向へ移動することになる。すなわち、舵軸舵心が船首尾方向および船幅方向へ移動したとしても、少なくとも一台の電動機21,22と、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24と、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転を出力軸24に伝達する遊星減速機23と、遊星減速機23を収容する下部ケーシング41aとの相対位置には、変わりがないことになる。言い換えれば、舵軸舵心が船首尾方向および船幅方向へ移動したとしても、遊星減速機23を構成する歯車の歯当たりが一定に保たれることになる。
これにより、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に伝達する遊星減速機23に過大な荷重がかかるのを防止することができる。
本実施形態に係る電動舵取機70を備えた船舶1によれば、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転を、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に伝達する遊星減速機23に過大な荷重がかかるのを防止することができる電動舵取機70を具備しているので、当該船舶1の信頼性を向上させることができる。
本実施形態に係る電動舵取機70の据え付け方法は、ケーシング41に固定されて、電動機21,22、出力軸24、遊星減速機23とともに移動する可動部78と、舵機室2の床面2aに固定される静止部79と、可動部78と静止部79との間に配置されて可動部78と静止部79とを連結する緩衝材93と、を備えた緩衝装置71を具備した電動舵取機70の据え付け方法であって、舵機室2の床面2aに静止部79を固定する工程と、緩衝材93を介して、静止部79と、可動部78とを連結する工程と、を備えている。
そして、本実施形態に係る電動舵取機70の据え付け方法によれば、少なくとも一台の電動機21,22、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転を出力軸24に伝達する遊星減速機23、遊星減速機23を収容する下部ケーシング41aは、出力軸24に連結された上部舵頭材4とともに、船首尾方向および船幅方向へ移動することになる。すなわち、舵軸舵心が船首尾方向および船幅方向へ移動したとしても、少なくとも一台の電動機21,22と、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に連結される出力軸24と、電動機21,22の回転軸21a,22aの回転を出力軸24に伝達する遊星減速機23と、遊星減速機23を収容する下部ケーシング41aとの相対位置には、変わりがないことになる。言い換えれば、舵軸舵心が船首尾方向および船幅方向へ移動したとしても、遊星減速機23を構成する歯車の歯当たりが一定に保たれることになる。
これにより、舵3を構成する上部舵頭材4の上端部に伝達する遊星減速機23に過大な荷重がかかるのを防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更・変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、遊星減速機23として第1段遊星歯車列23aと、第2段遊星歯車列23bと、を備えた二段式の遊星減速機を一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊星歯車列を1段だけ備えた一段式の遊星減速機であってもよいし、遊星歯車列を3段以上備えた複数段式の遊星減速機であってもよい。
また、上述した実施形態では、遊星減速機23として下部ケーシング41aの内部が、潤滑油で満たされた油浴式の遊星減速機を一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、油浴式以外のもの、例えば、グリースで満たされたものであってもよい。
1 船舶
3 舵
4 上部舵頭材(舵頭材)
20 電動舵取機
21 電動機
21a 回転軸
22 電動機
22a 回転軸
23 遊星減速機(歯車機構)
23a 第1段(高速段)遊星歯車列
23b 第2段(低速段)遊星歯車列
24 出力軸
41 ケーシング
41a 下部ケーシング
41b 上部ケーシング
51 第1段(高速段)太陽歯車
52 第1段(高速段)遊星歯車
53 第1段(高速段)キャリア
54 第1段(高速段)内歯車
61 第2段(低速段)太陽歯車
62 第2段(低速段)遊星歯車
63 第2段(低速段)キャリア
64 第2段(低速段)内歯車
70 電動舵取機

Claims (5)

  1. 回転駆動力を生じさせる電動機と、
    前記電動機によって生じた回転駆動力を減速する高速段遊星歯車列と、
    前記高速段遊星歯車列で減速された回転駆動力をさらに減速する低速段遊星歯車列と、
    前記低速段遊星歯車列で減速された回転駆動力を舵に伝達する出力軸と、を有することを特徴とする電動舵取機。
  2. 前記高速段遊星歯車列は、高速段太陽歯車と、高速段遊星歯車と、高速段キャリアと、高速段内歯車と、を有し、
    前記低速段遊星歯車列は、低速段太陽歯車と、低速段遊星歯車と、低速段キャリアと、低速段内歯車と、を有し、
    前記低速段太陽歯車は、前記高速段キャリアとともに自転することを特徴とする請求項1に記載の電動舵取機。
  3. 前記低速段内歯車は、径方向における内側を公転する前記低速段遊星歯車の外周面に設けられた歯面と噛み合う歯面が内周面に、周方向に沿って設けられたリング状の部材であり、それ自体が、前記高速段遊星減速機および前記低速段遊星減速機を収容するケーシングを構成していることを特徴とする請求項1または2に記載の電動舵取機。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電動舵取機を備えていることを特徴とする船舶。
  5. 低速段遊星歯車列を構成する低速段太陽歯車と、低速段遊星歯車と、低速段キャリアと、低速段内歯車とを据え付ける工程と、
    前記低速段遊星歯車列の上に、高速段遊星歯車列を構成する高速段太陽歯車と、高速段遊星歯車と、高速段キャリアと、高速段内歯車とを据え付ける工程と、を備えていることを特徴とする電動舵取機の据え付け方法。
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