JP2017040350A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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四郎 田村
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真也 太向
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Abstract

【課題】インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短縮し、モータ部の重量に由来するモーメントがインホイールモータ駆動装置に作用することを低減する。
【解決手段】インホイールモータ駆動装置(11)は、軸線(O)方向一方端側に空間(S)を形成し軸線方向他方端側に外側軌道面(15)を有する外輪(13)、内側軌道面(14)を外径側に有する内輪(12)、および複数の転動体(16)を含む車輪用軸受部(11C)と、空間(S)に配置されるモータ部(11A)と、モータ部と結合して内輪の中心孔を貫通する減速部入力軸(32)、減速部入力軸の先端部に設けられる入力歯車(33)、入力歯車に駆動される中間歯車(34,36)、および外輪に設けられて中間歯車に駆動される出力歯車(13g)を含み、モータ部の出力回転を減速して外輪へ伝達する減速部(11B)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、インホイールモータ駆動装置の内部レイアウトに関する。
インホイールモータは車輪中(in wheel)に配置されて当該車輪を駆動することから、従来の車両用エンジンのように駆動源を車体に搭載する必要がなく、車体の内部空間を有効利用することができる。また従来の車両用エンジンと比較して、駆動源の小型化・軽量化を図ることができる。かかるインホイールモータとしては従来、例えば、特開2009−174592号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。
特開2009−174592号公報
特許文献1のインホイールモータ駆動装置にあっては、車輪ハブ軸受部と、減速部と、モータ部が同軸かつ直列に配置されることから、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法が大きくなってしまう。インホイールモータの軸線方向寸法が大きいと、インホイールモータ駆動装置の端部が車輪から突出する。そうすると、エンジン自動車用の車体に設けられるホイールハウジングに、車輪およびインホイールモータを収容することが困難になる。この結果、インホイールモータ駆動装置を具備する電動車両に、エンジン自動車用の車体を流用することができず、電動車両のコストアップの原因となる。このため軸線方向寸法において改善の余地がある。
図8は、車体に取り付けられた特許文献1のインホイールモータ駆動装置を車両前後方向にみた状態を示す模式図である。インホイールモータ駆動装置111は、サスペンション装置112によって電動車両の車体113に取り付けられ、車輪ハブ軸受部114がインホイールモータ駆動装置111の軸線O方向一方側に配置され、モータ部115がインホイールモータ駆動装置111の軸線O方向他方側に配置される。車輪ハブ軸受部114の車輪ハブ116には車輪118が取り付けられる。路面から車輪118に付与される上向きの加振力Fkないし図示しない下向きの加振力により、インホイールモータ駆動装置111に上下方向の慣性力が発生すると、インホイールモータ駆動装置111の中で最も大きな重量物であるモータ部115によって、下向きのモーメントMないし図示しない上向きのモーメントが発生する。モーメントMはサスペンション装置112の上下方向のストロークやインホイールモータ駆動装置111の転舵に影響を及ぼす。またモーメントMは、サスペンション装置112を介して車体113に付与され、乗員の乗り心地を悪化させる。
図8に示すようにモータ部115の重心点117は車輪118のホイール中心点120から軸線O方向にオフセットしている。重心点117に作用するモータ部115の重量Wmとオフセット距離Lの積になるモーメントMは、車輪118のホイール中心点120回りの圧縮力Fpおよび引張力Fqを、車輪ハブ軸受部114に与える。これらの圧縮力Fpおよび引張力Fqは、車輪ハブ軸受部114の疲労の原因となり、好ましくない。
本発明は、上述の実情に鑑み、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短縮し、モータ部の重量に由来するモーメントを低減することができる構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、軸線方向一方端部の内径側に空間を形成し軸線方向他方端部の内径側に外側軌道面を有する外輪、外輪の外側軌道面と対向する内側軌道面を外径側に有する内輪、および外側軌道面と内側軌道面の間に形成される環状隙間に配置される複数の転動体を含み、外輪を回転自在に支持する車輪用軸受部と、外輪の軸線方向一方端部の内径側の空間に配置されるモータ部と、内輪の中心孔を貫通して延び一方端がモータ部のモータ回転軸と結合し他方端には入力歯車が設けられる減速部入力軸、入力歯車に駆動される中間歯車、および外輪の軸線方向他方端部に設けられて中間歯車に駆動される出力歯車を含み、モータ部の出力回転を減速して外輪へ伝達する減速部とを備える。
かかる本発明によれば、モータ部の軸線方向位置と外輪の軸線方向位置を重ねることができ、軸線方向一方側と他方側でモータ部と車輪ハブ軸受部を直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短くすることができる。また重量物であるモータ部の重心点を車輪のホイール中心点に近づけるか一致させることができる。したがって車輪用軸受部の軸線に関し、モータ部の重心点の軸線方向位置を、車輪の接地面の軸線方向範囲に含めることができ、モータ部の重心点および重量に由来するモーメントを解消ないし抑制することができる。
また本発明によれば、モータ部のモータ回転軸と結合して内輪の中心を貫通する減速部入力軸、減速部入力軸の端部に設けられる入力歯車、入力歯車に駆動される中間歯車、および中間歯車によって駆動される出力歯車を含み、モータ部の出力回転を減速して外輪へ伝達する減速部を備えることから、車輪用軸受部の軸線を中心とする入力歯車よりも外径側や、外輪の軸線方向他方端部外周に形成される出力歯車よりも外径側に、減速部をオフセットして配置することができる。したがって軸線方向一方側と他方側で減速部と車輪ハブ軸受部を直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短くすることができる。
また本発明によれば、入力歯車と出力歯車の間に複数の中間歯車を介在させることにより、減速部は高減速比を得ることができる。本発明の一実施形態として中間歯車は、入力歯車と噛合する第1中間歯車、および出力歯車に噛合して該出力歯車に前記第1中間歯車の駆動力を伝達する第2中間歯車を含み、第1中間歯車および第2中間歯車は車輪用軸受部の軸線からオフセット配置される。かかる実施形態によれば、減速部が車輪用軸受部の軸線からオフセット配置されることから、特許文献1のインホイールモータ駆動装置と比較してインホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を益々短くすることができる。
モータ部の出力回転は減速部で減速されて外輪に伝達される。外輪の形状は特に限定されないが本発明の一実施形態として外輪の軸線方向一方端部の外径が軸線方向他方端部の外径よりも大きく、第2中間歯車は外輪の軸線方向一方端部の最大外径寸法よりも内径側に配置される。かかる実施形態によれば、大径になる軸線方向一方端部の最大外径寸法と小径になる軸線方向他方部の最大外径寸法の間に環状空間が既定される。そして第2中間歯車は環状空間に配置される。これによりインホイールモータ駆動装置の部品レイアウトをコンパクトにまとめて、インホイールモータ駆動装置の小型化に資する。本発明の他の実施形態として第2中間歯車は外輪の軸線方向一方端部の最大外径寸法を越えて外径側に配置されてもよい。
減速部の歯車の径寸法は特に限定されないが本発明の好ましい実施形態として第1中間歯車は、車輪用軸受部の軸線に関し、外輪の軸線方向一方端部の最大外径寸法よりも内径側に配置される。かかる実施形態によれば、大径になる軸線方向一方端部の最大外径寸法と小径になる軸線方向他方部の最大外径寸法の間に環状空間が既定される。そして第1中間歯車は環状空間に配置される。これにより減速部のレイアウトが好適なものとなり、インホイールモータ駆動装置の小型化に資する。本発明の他の実施形態として第1中間歯車は軸線方向一方端部の最大外径寸法を越えて外径側に配置されてもよい。
減速部は遊星歯車組などであってもよく特に限定されないが、本発明のさらに好ましい実施形態として減速部は、車輪用軸受部の軸線と平行に延びる軸であって一端が第1中間歯車の中心と結合し、他端が第2中間歯車の中心と結合する中間軸をさらに含む。かかる実施形態によれば中間軸を車輪用軸受部の軸線からオフセットして配置することができる。したがって車輪用軸受部と減速部を同軸かつ直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を小さくすることができる。本発明の他の実施形態として減速部は、軸線と平行に延びる中間軸を複数有し、モータ部の出力回転を一層減速する平行軸式減速機であってもよい。
このように本発明によれば、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を従来と比較して短縮することができる。したがって車輪の中にインホイールモータ駆動装置全体を収容することができ、インホイールモータ駆動装置を具備する電動車両に、従来から存在するエンジン自動車用の車体を流用して、電動車両のコストを下げることができる。またモータ部をホイール中心点から軸線方向にオフセットして配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、モータ部の重量に由来するモーメントを低減することができる。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す断面図である。 同実施形態のインホイールモータ駆動装置を軸線方向一方側からみて示す正面図である。 同実施形態の減速部を軸線方向他方側からみて示す模式図である。 同実施形態の減速部および外輪を軸線方向他方側からみて示す模式図である。 同実施形態のモータ部および外輪を軸線方向他方側からみて示す横断面図である。 同実施形態から外輪を取り出して示す斜視図である。 同実施形態から外輪を取り出して示す斜視図である。 従来のインホイールモータ駆動装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す断面図である。図2は、円板部材が取り外された同実施形態のインホイールモータ駆動装置を軸線方向一方側からみて示す正面図である。図3は同実施形態の減速部を軸線方向他方側からみて示す模式図である。図4は同実施形態の減速部および外輪を軸線方向他方側からみて示す模式図である。図5は同実施形態のモータ部および外輪を軸線方向他方側からみて示す横断面図である。参考のため図3〜図5に示される横断面を、図1にIII、IV、およびVでそれぞれ表す。図6および図7は、同実施形態から外輪を取り出して示す斜視図であり、図6が軸線方向一方からみた状態を、図7が軸線方向他方からみた状態を表す。本実施形態のインホイールモータ駆動装置11は、図1に示すようにモータ部11A、減速部11B、および車輪用軸受部11Cを備える。インホイールモータ駆動装置11は電動車両の車幅方向両側に配置され、車輪用軸受部11Cの軸線Oは電動車両の車幅方向に延びる。そしてモータ部11Aおよび車輪用軸受部11Cは車幅方向外側に配置される。また減速部11Bは車幅方向内側に配置される。以下の説明では、図1に表される軸線Oに関し、紙面左側になる車幅方向外側を軸線方向一方側とし、紙面右側になる車幅方向内側を軸線方向他方側とする。
車輪用軸受部11Cは、非回転部材である内輪12と、回転部材である外輪13と、複数の転動体16を備える複列の転がり軸受であり、軸線Oを有する。外輪13は、内輪12の外周を包囲する小径部13nと、内輪12よりも軸線O方向一方側へ突出する大径部13mを有する。外輪13の軸線O方向一方端領域に形成される大径部13mは比較的に大径とされ、外輪13の軸線O方向他方端領域に形成される小径部13nは比較的に小径とされる。大径部13mと小径部13nはフランジ部13fで一体に結合する。大径部13mは車幅方向外側に配置され、小径部13nは車幅方向外側に配置される。以下の説明では、軸線Oに関し、大径部13m側を軸線方向一方側とし、小径部13n側を軸線方向他方側とする。
フランジ部13fは外輪13の軸線O方向中央部に形成される。小径部13nの外周部には出力歯車13gの歯列が周方向等間隔に形成される。小径部13nの内径側には外側軌道面15が形成される。内輪12の外径側には内側軌道面14が形成される。内側軌道面14と外側軌道面15は径方向に間隔を空けて互いに向き合う。内側軌道面14と外側軌道面15の環状空間には複列の転動体16が複数配置される。本実施形態の転動体16は玉であるが、円筒ころや円錐ころ等、その他の形状であってもよい。
外輪13の軸線O方向一方端には、円板部材101が取付固定される。大径部13mの端面にはボルト孔17が形成され、円板部材101を貫通するボルト19が螺合する。円板部材101は車輪のロードホイールであったり、あるいはブレーキ装置のブレーキディスクであったりする。大径部13mは内径側に所定の大きさの空間Sを形成する。図示しない車輪のロードホイールは、モータ部11A全体を収容する。
モータ部11Aは、外輪13の大径部13mに収容され、モータ部ケーシング22と、ステータ23と、ロータ24と、モータ回転軸25を有する。モータ部ケーシング22は、外径寸法が軸線方向寸法よりも大きな円筒形状であってモータ部11Aの外郭をなし、軸線方向一方端面が円板部材101に覆われる。つまり空間Sは円板部材101によって閉塞され、空間Sに設置されるモータ部11Aは外部から遮断される。
モータ部ケーシング22の外周面は隙間を介して大径部13mの内周面と対面する。大径部13mは外輪13の一部であり図示しない車輪とともに回転するが、モータ部ケーシング22は内輪12に固定される非回転部材である。モータ部ケーシング22の軸線O方向他方端は、外輪13のフランジ部13fと対向し、ボルト28で内輪12の軸線方向一方端に取付固定される。つまりモータ部11Aは、内輪12によって、内輪12の軸線方向一方側に片持ち支持される。これに対し外輪13は、モータ部11Aを包囲しつつ、2列の転動体16を介して内輪12に回転自在に支持される。
モータ部11Aのステータ23は、モータ部ケーシング22の内周面に固定される。ロータ24はステータ23よりも内径側に配置され、モータ回転軸25に連結固定される。モータ回転軸25は、車輪用軸受部11Cの軸線Oに沿って延びる。このことからわかるようにモータ部11Aは車輪用軸受部11Cに同軸に配置される。モータ回転軸25の両端部は、転がり軸受26,27を介してモータ部ケーシング22に回転自在に支持される。モータ回転軸25は管状体であり、軸線Oに沿って延びる中空孔25xを有する。中空孔25xの軸線O方向他方端には減速部11Bの減速部入力軸32がスプライン嵌合あるいはセレーション嵌合する。
ロータ24には径方向に延びる通路24xが形成される。通路24xの内径側端は中空孔25xと接続する。通路24xの外径側端はロータ24の外周面まで延び、ステータ23のステータコイル23cへ指向する。
減速部11Bは、減速部ケーシング31、減速部入力軸32、入力歯車33、第1中間歯車34、中間軸35、第2中間歯車36、および出力歯車13gを有し、これら歯車の噛合によりモータ部11Aの出力回転を減速して外輪13へ伝達する。出力歯車13gはこれら歯車のうちのファイナルギヤになる。減速部11Bは平行軸式歯車減速機である。なお本実施形態の減速部11Bは、入力歯車33から出力歯車13gまでの駆動力伝達経路上に2個の中間歯車(第1中間歯車34、第2中間歯車36)を有するが、図示しない変形例としてさらに多くの中間歯車を有してもよい。
減速部入力軸32は、根元部でモータ部11Aのモータ回転軸25と連結し、軸線Oに沿って延び、中央部で内輪12の中心孔を貫通する。内輪12から軸線O方向他方側へ突出する減速部入力軸32の先端部外周には、入力歯車33が形成される。入力歯車33は外歯歯車であって、第1中間歯車34と噛合する。また入力歯車33は噛合相手である第1中間歯車34よりも小径のピニオンである。減速部入力軸32の先端は、転がり軸受40を介して、減速部ケーシング31に回転自在に支持される。
第1中間歯車34は入力歯車33よりも大径の外歯歯車であり、軸線Oと平行に延びる中間軸35と結合する。入力歯車33、第1中間歯車34、および中間軸35は減速部ケーシング31に収容される。非回転部材になる減速部ケーシング31は、ボルト37によって、内輪12の軸線O方向他方端に取付固定される。これにより内輪12は、減速部11Bによって軸線方向一方側に片持ち支持される。減速部ケーシング31には、図示しないサスペンション部材が取り付けられる。中間軸35は管状体であり、中空孔35xを有する。減速部ケーシング31のうち中空孔35xの軸線方向他方端と対向する部位には貫通孔31pが設けられる。
中間軸35は、第1中間歯車34の中心から軸線方向一方へ延び、軸線方向一方端側で第2中間歯車36の中心と結合する。第2中間歯車36は出力歯車13gと噛合する。第2中間歯車36は出力歯車13gよりも小径の外歯歯車、つまりピニオン、である。中間軸35の軸方向両端部は、転がり軸受38,39を介して、減速部ケーシング31に回転自在に支持される。転がり軸受38,39の間には、第1中間歯車34および第2中間歯車36が配置される。これまで説明してきた転がり軸受26,27,38,39,40は深溝玉軸受であるが、他の構造の軸受であってもよい。
第1中間歯車34、中間軸35、および第2中間歯車36は、軸線Oに関し、軸線直角方向にオフセットして配置される。減速部ケーシング31は、フランジ部13fの軸線O方向他方側に隣り合って配置され、第2中間歯車36をさらに収容する。第1中間歯車34、中間軸35、第2中間歯車36、転がり軸受38,39、および減速部ケーシング31は、大径部13mの最大外径寸法Dmよりも内径側の空間に配置される。第2中間歯車36は、図1に示すように軸線Oに関し、大径部13mの最大外径寸法Dmと小径部13nの外径寸法Dnで規定される環状空間Tに配置される。なお外径寸法Dnは出力歯車13gの歯底における外径寸法である。
減速部入力軸32は管状体であり、軸線Oに沿って延びる中空孔32xを有する。中空孔32xはモータ回転軸25の中空孔25xと接続する。減速部ケーシング31のうち中空孔32xの軸線O方向他方端と対向する部位には貫通孔31qが設けられる。
モータ部11Aや減速部11Bの内部空間には所定量の潤滑油が封入され、貫通孔31p,31qは図1に示すようにシールされる場合、モータ部11Aの回転要素や減速部11Bの各歯車は掻き上げ潤滑される。
あるいは本実施形態は、モータ部11Aや減速部11Bに潤滑油を供給する軸心給油方式の潤滑油回路を備える。例えば貫通孔31qを入口として潤滑油を供給するとよい。潤滑油は転がり軸受40と入力歯車33を潤滑する。また潤滑油は中空孔32xと、中空孔25xを順次流れ、転がり軸受26を潤滑する。また潤滑油は中空孔25xから分岐して通路24xを順次流れ、ステータ23に噴射される。これによりロータ24およびステータ23を効率よく冷却できる。ロータ24およびステータ23を冷却した潤滑油は、モータ部11Aの内部を落下し、モータ部11Aの下部で回収されて、図示しないオイルポンプによって再び貫通孔31qに供給される。
また例えば貫通孔31pを入口として潤滑油を供給するとよい。潤滑油は転がり軸受39と第1中間歯車34を潤滑する。また潤滑油は中空孔35xを流れ、中間軸35の軸線方向一方端から減速部11B内部に噴射され、転がり軸受38、第2中間歯車36、および出力歯車13gを潤滑する。各歯車33,34,36を潤滑した潤滑油は、減速部11Bの内部を落下し、減速部11Bの下部で回収されて、図示しないオイルポンプによって再び貫通孔31pに供給される。
ところで本実施形態によれば、車輪用軸受部11Cの外輪13のうち軸線方向一方端部の大径部13mは内径側に空間Sを形成し、外輪13の空間Sにモータ部11Aを配置する。これにより軸線Oに関し、モータ部11Aの軸線O方向位置と外輪13の軸線O方向位置を重ねることができ、軸線方向一方側と他方側でモータ部と車輪ハブ軸受部を直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短くすることができる。
また軸線Oに関し、モータ部11Aの重心点Waの軸線方向位置を、車輪の接地面の軸線方向範囲に含めることができる。つまり重量の大きなモータ部11Aの重心点Waを、車輪(円板部材101)のホイール中心点Cwに一致ないし近づけることができる。したがって、接地面から車輪へ上向きの加振力が加わったり、車輪から外輪13に下向きの加振力が加わったりしても、モータ部11Aの重量に由来するモーメントを解消することができる。
また本実施形態によれば、モータ回転軸25と結合して内輪12の中心を貫通する減速部入力軸32、減速部入力軸32の先端部に設けられる入力歯車33、入力歯車33と噛合する第1中間歯車34、および出力歯車13gと噛合する第2中間歯車36を含み、モータ部11Aの出力回転を減速して出力歯車13gへ伝達する減速部11Bを備えることから、内輪12および小径部13nよりも外径側に減速部11Bをオフセットして配置することができる。したがって軸線方向一方側と他方側で減速部と車輪ハブ軸受部を直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短くすることができる。
また本実施形態の外輪13によれば、軸線O方向一方端部になる大径部13mの外径が軸線O方向他方端部になる小径部13nの外径よりも大きく、これら大径部13mと小径部13nをフランジ部13fで一体に結合する。そして第2中間歯車36は、軸線Oに関し、大径部13mの最大外径寸法Dmよりも内径側に配置されることから、インホイールモータ駆動装置の部品レイアウトをコンパクトにまとめて、インホイールモータ駆動装置の小型化に資する。最大外径寸法Dmのインホイールモータ駆動装置11は、ロードホイールの内空領域に収容される。
また本実施形態の第1中間歯車34は、車輪用軸受部11Cの軸線Oに関し、大径部13mの最大外径寸法Dmよりも内径側に配置されることから、減速部11Bのレイアウトが好適なものとなり、インホイールモータ駆動装置11の小型化に資する。
また本実施形態の中間軸35は車輪用軸受部11Cの軸線Oと平行に延びる軸であって一端が第2中間歯車36の中心と結合し他端が第1中間歯車34の中心と結合することから、中間軸35を軸線Oからオフセットして配置することができる。したがって車輪ハブ軸受部と減速部を同軸かつ直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を小さくすることができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
11 インホイールモータ駆動装置、 11A モータ部、
11B 減速部、 11C 車輪用軸受部、 12 内輪、
13 外輪、 13f フランジ部、 13g 出力歯車、
13m 大径部、 13n 小径部、 14 内側軌道面、
15 外側軌道面、 16 転動体、 17 ボルト孔、
19 ボルト、 22 モータ部ケーシング、
23 ステータ、 24 ロータ、 25 モータ回転軸、
26,27 転がり軸受、 31 減速部ケーシング、
32 減速部入力軸、 33 入力歯車、 34 第1中間歯車、
35 中間軸、 36 第2中間歯車、
Dm 最大外径寸法、 O 軸線、 S 空間。

Claims (5)

  1. 軸線方向一方端部の内径側に空間を形成し軸線方向他方端部の内径側に外側軌道面を有する外輪、前記外輪の前記外側軌道面と対向する内側軌道面を外径側に有する内輪、および前記外側軌道面と前記内側軌道面の間に形成される環状隙間に配置される複数の転動体を含み、前記外輪を回転自在に支持する車輪用軸受部と、
    前記外輪の前記空間に配置されるモータ部と、
    前記内輪の中心孔を貫通して延び一方端が前記モータ部のモータ回転軸と結合し他方端には入力歯車が設けられる減速部入力軸、前記入力歯車に駆動される中間歯車、および前記外輪の軸線方向他方端部に設けられて前記中間歯車に駆動される出力歯車を含み、前記モータ部の出力回転を減速して前記外輪へ伝達する減速部とを備える、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記中間歯車は、前記入力歯車と噛合する第1中間歯車、および前記出力歯車に噛合して該出力歯車に前記第1中間歯車の駆動力を伝達する第2中間歯車を含み、
    前記第1中間歯車および前記第2中間歯車は前記車輪用軸受部の軸線からオフセット配置される、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記外輪の前記軸線方向一方端部の外径が前記軸線方向他方端部の外径よりも大きく、
    前記第2中間歯車は、前記外輪の前記軸線方向一方端部の最大外径寸法よりも内径側に配置される、請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記第1中間歯車は、前記車輪用軸受部の軸線に関し、前記外輪の軸線方向一方端部の最大外径寸法よりも内径側に配置される、請求項2または3に記載のインホイーモータ駆動装置。
  5. 前記減速部は、前記車輪用軸受部の軸線と平行に延びる軸であって一端が前記第1中間歯車の中心と結合し、他端が前記第2中間歯車の中心と結合する中間軸をさらに含む、請求項2〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
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