JP2017052480A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

インホイールモータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017052480A
JP2017052480A JP2015179501A JP2015179501A JP2017052480A JP 2017052480 A JP2017052480 A JP 2017052480A JP 2015179501 A JP2015179501 A JP 2015179501A JP 2015179501 A JP2015179501 A JP 2015179501A JP 2017052480 A JP2017052480 A JP 2017052480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
wheel
drive device
motor drive
intermediate gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015179501A
Other languages
English (en)
Inventor
四郎 田村
Shiro Tamura
四郎 田村
真也 太向
Masaya Taiko
真也 太向
貴則 石川
Takanori Ishikawa
貴則 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2015179501A priority Critical patent/JP2017052480A/ja
Publication of JP2017052480A publication Critical patent/JP2017052480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短縮し、モータ部の重量に由来するモーメントがインホイールモータ駆動装置に作用することを低減する。
【解決手段】インホイールモータ駆動装置(11)は、軸線(O)方向一方端側に空間(S)を形成し軸線方向他方端側に内側軌道面(14)を有する内輪(12)、外側軌道面(15)を外周部に有する外輪(13)、および複数の転動体(16)を含む車輪用軸受部(11C)と、空間(S)に配置されるモータ部(11A)と、モータ部と結合する減速部入力軸(32)、減速部入力軸の先端部に設けられる入力歯車(33)、入力歯車と噛合する第1中間歯車(34)、および中間歯車に駆動される出力歯車(12g)を含み、モータ部の出力回転を減速して出力歯車へ伝達する減速部(11B)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、インホイールモータ駆動装置の内部レイアウトに関する。
インホイールモータは車輪中(in wheel)に配置されて当該車輪を駆動することから、従来の車両用内燃機関のように駆動源を車体に搭載する必要がなく、車体の内部空間を有効利用することができる。また従来の車両用内燃機関と比較して、駆動源の小型化・軽量化を図ることができる。かかるインホイールモータとしては従来、例えば、特開2009−174592号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。
特開2009−174592号公報
特許文献1のインホイールモータ駆動装置にあっては、車輪ハブ軸受部と、減速部と、モータ部が同軸かつ直列に配置されることから、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法が大きくなってしまう。インホイールモータの軸線方向寸法が大きいと、インホイールモータ駆動装置の車両側端部が車輪から突出する。そうすると、内燃機関自動車用の車体に設けられるホイールハウジングに、車輪およびインホイールモータを収容することが困難になる。この結果、インホイールモータ駆動装置を具備する電動車両に、内燃機関自動車用の車体を流用することができず、電動車両のコストアップの原因となる。このため軸線方向寸法において改善の余地がある。
図8は、特許文献1のインホイールモータ駆動装置を車体に取り付け、車両前後方向にみた状態を示す模式図である。インホイールモータ駆動装置111は、サスペンション装置112によって電動車両の車体113に取り付けられ、車輪ハブ軸受部114がインホイールモータ駆動装置111の軸線O方向一方側に配置され、モータ部115がインホイールモータ駆動装置111の軸線O方向他方側に配置される。車輪ハブ軸受部114の車輪ハブ116には車輪118が取り付けられる。車輪118から車輪ハブ116に付与される上向の加振力Fkないし図示しない下向きの加振力により、インホイールモータ駆動装置111に上下方向の慣性力が発生すると、インホイールモータ駆動装置111の中で最も大きな重量物であるモータ部115によって、下向きのモーメントMないし図示しない上向きのモーメントが作用する。モーメントMはサスペンション装置112の上下方向のストロークやインホイールモータ駆動装置111の転舵に影響を及ぼす。またモーメントMの変動は、サスペンション装置112を介して車体113に振動として伝達され、乗員の乗り心地を悪化させる。
上述したモーメントMの原因は、図8に示すようにモータ部115の重心点117は車輪118のホイールセンタ120から軸線O方向にオフセットしているためである。モータ部115の重量Wmは、インホイールモータ駆動装置111の全重量の半分以上を占める。
本発明は、上述の実情に鑑み、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短縮し、車両への搭載を容易にするとともに、モータ部の重量に由来するモーメントを低減することができる構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、軸線方向一方端部の内径側に空間を形成し軸線方向他方端部の外径側に内側軌道面を有する内輪、内輪の内側軌道面と対向する外側軌道面を内径側に有する外輪、これらの外側軌道面と内側軌道面の間に形成される環状隙間に配置される複数の転動体を含み、内輪を回転自在に支持する車輪用軸受部と、内輪の軸線方向一方端部の空間に配置されるモータ部と、一方端がモータ部のモータ回転軸と結合し他方端には入力歯車が設けられる減速部入力軸、入力歯車と噛合する第1中間歯車、および内輪の軸線方向他方端部に設けられて第1中間歯車に駆動される出力歯車を含み、モータ部の出力回転を減速して出力歯車へ伝達する減速部とを備える。
かかる本発明によれば、車輪用軸受部の軸線に関し、モータ部の軸線方向位置と内輪の軸線方向位置を重ねることができ、軸線方向一方側と他方側でモータ部と車輪用軸受部を直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短くすることができる。
またモータ部の重心点を、車輪のホイールセンタに一致ないし近づけることができ、接地面から車輪へ上向きの加振力が加わったり、車輪から内輪に下向きの加振力が加わったりしても、重量物になるモータ部に由来するモーメントを低減することができる。
また第1中間歯車と出力歯車の間に複数の歯車を介在させることにより、減速部は高減速比を得ることができる。本発明の一実施形態として減速部は、出力歯車に噛合して該出力歯車に第1中間歯車の駆動力を伝達する第2中間歯車をさらに含み、第1中間歯車および第2中間歯車は車輪用軸受部の軸線からオフセット配置される。かかる実施形態によれば減速部が車輪用軸受部の軸線からオフセット配置されることから、特許文献1のインホイールモータ駆動装置と比較してインホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を益々短くすることができる。なお本発明の減速部は歯車式減速機であればよい。
出力歯車の形状は特に限定されないが、本発明の好ましい実施形態として出力歯車は、内輪の内周部に形成される歯列からなる内歯歯車であり、第2中間歯車は内輪の内径側に配置されるピニオンである。かかる実施形態によれば車輪用軸受部の軸線に関し、内輪の軸線方向他方端部の軸線方向位置に、減速部の出力歯車の軸線方向位置を重ねて、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を益々短くすることができる。また出力歯車を大径化して歯数を多くし、減速比を高くすることができる。本発明の他の実施形態として、出力歯車は外歯歯車であってもよい。
本発明のさらに好ましい実施形態として車輪用軸受部の軸線に関し、出力歯車の軸線方向位置は、内側軌道面の軸線方向位置と重なる。かかる実施形態によればインホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を益々短くすることができる。本発明の他の実施形態として出力歯車は内側軌道面よりも軸線方向他方側または一方側に配置されてもよい。
第1および第2中間歯車の大きさおよび配置は特に限定されないが本発明の一実施形態として第1中間歯車は、内輪の最大外径寸法よりも内径側に配置される。かかる実施形態によれば、減速部のレイアウトが好適なものとなり、インホイールモータ駆動装置の小型化に資する。本発明の他の実施形態として中間歯車は内輪の最大外径寸法を越えて外径側に配置されてもよい。
本発明の一実施形態として車輪用軸受部の軸線に関し、第1中間歯車は、内輪の軸線方向他方端と隣り合うよう配置される。かかる実施形態によればインホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を小さくすることができる。あるいは本発明の他の実施形態として車輪用軸受部の軸線に関し、第1中間歯車と内輪の間に別な機構を介在させてもよい。
本発明の一実施形態として減速部は、車輪用軸受部の軸線と平行に延びる軸であって一端が出力歯車の中心と結合し、他端が中間歯車の中心と結合する中間軸をさらに含む。かかる実施形態によれば中間軸を車輪用軸受部の軸線からオフセットして配置することができる。したがって車輪用軸受部と減速部を同軸かつ直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を小さくすることができる。本発明の他の実施形態として減速部は、軸線と平行に延びる中間軸と、中間軸の両端に形成される歯車対を複数有し、モータ部の出力回転を一層減速する平行軸式減速機であってもよい。
このように本発明によれば、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を従来と比較して短縮することができる。したがって車輪の中にインホイールモータ駆動装置全体を収容することができ、インホイールモータ駆動装置を具備する電動車両に、従来から存在する内燃機関自動車用の車体を流用して、電動車両のコストを下げることができる。またモータ部をホイールセンタから軸線方向にオフセットして配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、モータ部の重量に由来するモーメントを低減することができる。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す断面図である。 同実施形態のインホイールモータ駆動装置を軸線方向一方側からみて示す正面図である。 同実施形態の減速部を軸線方向他方側からみて示す模式図である。 同実施形態の車輪用軸受部を示す横断面図である。 同実施形態のモータ部および内輪を軸線方向他方側からみて示す模式図である。 同実施形態から内輪を取り出して模式的に示す斜視図である。 同実施形態から内輪を取り出して模式的に示す斜視図である。 従来のインホイールモータ駆動装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す断面図である。図2は、同実施形態のインホイールモータ駆動装置を軸線方向一方側からみて示す正面図である。図3は同実施形態の減速部を軸線方向他方側からみて示す模式図である。図4は同実施形態の車輪用軸受部を示す横断面図である。図5は同実施形態のモータ部および内輪を軸線方向他方側からみて示す模式図である。図6および図7は、同実施形態から内輪を取り出して示す斜視図であり、図6が軸線方向一方からみた状態を、図7が軸線方向他方からみた状態を表す。本実施形態のインホイールモータ駆動装置11は、図1に示すようにモータ部11A、減速部11B、および車輪用軸受部11Cを備える。インホイールモータ駆動装置11は電動車両の車幅方向両側に配置され、車輪用軸受部11Cの軸線Oは電動車両の車幅方向に延びる。そしてモータ部11Aおよび車輪用軸受部11Cは車幅方向外側に配置される。また減速部11Bは車幅方向内側に配置される。
車輪用軸受部11Cは、非回転部材である外輪13と、回転部材である内輪12と、複数の転動体16を備える複列の転がり軸受であり、軸線Oを有する。内輪12は、軸線O方向の一方端領域12mと、軸線O方向の他方端領域12nを含む。一方端領域12mは車幅方向外側に配置され、他方端領域12nは車幅方向外側に配置される。以下の説明では、軸線Oに関し、一方端領域12m側を軸線方向一方側とし、他方端領域12n側を軸線方向他方側とする。
内輪12の一方端領域12mは内径側に所定の大きさの空間Sを区画する。内輪12の他方端領域12nは外輪13に包囲される。内輪12の他方端領域12nの外周部には内側軌道面14が設けられる。外輪13の内周部には外側軌道面15が設けられる。内側軌道面14と外側軌道面15は径方向に間隔を空けて互いに向き合う。内側軌道面14と外側軌道面15の環状空間には周方向に間隔を空けて複数の転動体16が複列に配置される。本実施形態の転動体16は玉であるが、円筒ころや円錐ころ等、その他の形状であってもよい。
内輪12の軸線O方向一方端には、円板部材101が取付固定される。一方端領域12mの端面にはボルト孔17が形成され、円板部材101を貫通するボルト19が螺合する。円板部材101は車輪のロードホイールであったり、あるいはブレーキ装置のブレーキディスクであったりする。図示しない車輪のロードホイールは、空間Sに配置されるモータ部11A全体を収容する。
モータ部11Aは、内輪12の一方端領域12mに収容され、モータ部ケーシング22と、ステータ23と、ロータ24と、モータ回転軸25を有する。モータ部ケーシング22は、外径寸法が軸線方向寸法よりも大きな円筒形状であってモータ部11Aの外郭をなし、軸線方向一方端面が円板部材101に覆われる。つまり空間Sは円板部材101によって閉塞され、空間Sに設置されるモータ部11Aは外部から遮断される。
モータ部ケーシング22の外周面は隙間を介して一方端領域12mの内周面と対面する。一方端領域12mは内輪12の一部であり図示しない車輪とともに回転するが、モータ部ケーシング22は減速部11Bの減速部ケーシング31に固定される非回転部材である。モータ部ケーシング22の軸線O方向他方端は、内輪12の軸線O方向他方端に設けられる歯車12gと軸線O方向に隣り合い、ボルト28で減速部ケーシング31の軸線方向一方端に取付固定される。つまりモータ部11Aは、減速部11Bによって、減速部11Bの軸線方向一方側に片持ち支持される。これに対し内輪12は、モータ部11Aを包囲しつつ、2列の転動体16を介して外輪13に回転自在に支持される。
モータ部11Aのステータ23は、モータ部ケーシング22の内周面に固定される。ロータ24はステータ23よりも内径側に配置され、モータ回転軸25に連結固定される。モータ回転軸25は、車輪用軸受部11Cの軸線Oに沿って延びる。このことからわかるようにモータ部11Aは車輪用軸受部11Cに同軸に配置される。モータ回転軸25の両端部は、転がり軸受26,27を介してモータ部ケーシング22に回転自在に支持される。モータ回転軸25は管状体であり、軸線Oに沿って延びる中空孔25xを有する。中空孔25xの軸線O方向他方端には減速部11Bの減速部入力軸32がスプライン嵌合あるいはセレーション嵌合する。
ロータ24には径方向に延びる通路24xが形成される。通路24xの内径側端は中空孔25xと接続する。通路24xの外径側端はロータ24の外周面まで延び、ステータ23のステータコイル23cへ指向する。
減速部11Bは、減速部ケーシング31、減速部入力軸32、入力歯車33、第1中間歯車34、中間軸35、第2中間歯車36、および出力歯車12gを有し、これら歯車の噛合によりモータ部11Aの出力回転を減速して内輪12へ伝達する。出力歯車12gはこれら歯車のうちのファイナルギヤになる。減速部11Bは平行軸歯車式減速機である。
減速部入力軸32は、根元部でモータ部11Aのモータ回転軸25と連結し、軸線Oに沿って延びる。内輪12から軸線O方向他方側へ突出する減速部入力軸32の先端部外周には、入力歯車33が形成される。入力歯車33は外歯歯車であって、第1中間歯車34と噛合する。入力歯車33から第1中間歯車34への減速比(1段目の減速比)は例えば約3.3である。また入力歯車33は噛合相手である第1中間歯車34よりも小径のピニオンである。減速部入力軸32の先端は、転がり軸受40を介して、減速部ケーシング31に回転自在に支持される。減速部入力軸32は、外輪13を貫通する。
第1中間歯車34は入力歯車33よりも大径の外歯歯車であり、軸線Oと平行に延びる中間軸35と結合する。入力歯車33、第1中間歯車34、および中間軸35は減速部ケーシング31に収容される。非回転部材になる減速部ケーシング31は、ボルト37によって、外輪13の軸線O方向他方端に取付固定される。中間軸35は管状体であり、中空孔35xを有する。減速部ケーシング31のうち中空孔35xの軸線方向他方端と対向する部位には貫通孔31pが設けられる。
中間軸35は、第1中間歯車34から軸線方向一方へ延び、軸線方向一方端側で第2中間歯車36と結合する。第2中間歯車36は出力歯車12gと噛合する。第2中間歯車36から出力歯車12gへの減速比(2段目の減速比)は例えば約3.3である。これにより、前述した1段目の減速比および2段目の減速比を共に約3,3として、減速部11B全体の減速比を約11とする。第2中間歯車36は出力歯車12gよりも小径の外歯歯車、つまりピニオン、である。中間軸35の軸方向両端部は、転がり軸受38,39を介して、減速部ケーシング31に回転自在に支持される。転がり軸受38,39の間には、第1中間歯車34および第2中間歯車36が配置される。これまで説明してきた転がり軸受26,27,38,39,40は深溝玉軸受であるが、他の構造の軸受であってもよい。
第1中間歯車34、中間軸35、および第2中間歯車36は、軸線Oに関し、軸線直角方向にオフセットして配置される。減速部ケーシング31は、第2中間歯車36をさらに収容する。第1中間歯車34、中間軸35、第2中間歯車36、転がり軸受38,39、および減速部ケーシング31は、内輪12の最大外径寸法Dmよりも内径側の空間に配置される。また第2中間歯車36は、内輪12の最大外径寸法Dmと入力歯車33の外径寸法Dsの間で規定される環状空間Tに配置される。なお外径寸法Dsは、例えば入力歯車33の歯底の外径寸法である。
減速部入力軸32は管状体であり、軸線Oに沿って延びる中空孔32xを有する。中空孔32xはモータ回転軸25の中空孔25xと接続する。減速部ケーシング31のうち中空孔32xの軸線O方向他方端と対向する部位には貫通孔31qが設けられる。
モータ部11Aや減速部11Bの内部空間には所定量の潤滑油が封入され、貫通孔31p,31qは図1に示すようにシールされる場合、モータ部11Aの回転要素や減速部11Bの各歯車は掻き上げ潤滑される。
あるいは本実施形態は、モータ部11Aや減速部11Bに潤滑油を供給する軸心給油方式の潤滑油回路を備える。例えば貫通孔31qを入口として潤滑油を供給するとよい。潤滑油は転がり軸受40と入力歯車33を潤滑する。また潤滑油は中空孔32xと、中空孔25xを順次流れ、転がり軸受26を潤滑する。また潤滑油は中空孔25xから分岐して通路24xを順次流れ、ステータ23に噴射される。これによりロータ24およびステータ23を効率よく冷却できる。ロータ24およびステータ23を冷却した潤滑油は、モータ部11Aの内部を落下し、モータ部11Aの下部で回収されて、図示しないオイルポンプによって再び貫通孔31qに供給される。
また例えば貫通孔31pを入口として潤滑油を供給するとよい。潤滑油は転がり軸受39と第1中間歯車34を潤滑する。また潤滑油は中空孔35xを流れ、中間軸35の軸線方向一方端から減速部11B内部に噴射され、転がり軸受38、第2中間歯車36、出力歯車12g、および車輪用軸受部11Cを潤滑する。各歯車33,34,36および外側軌道面15を潤滑した潤滑油は、減速部11Bの内部を落下し、減速部11Bの下部で回収されて、図示しないオイルポンプによって再び貫通孔31pに供給される。
ところで本実施形態によれば、内輪12の軸線O方向一方端部の内径側に空間Sを形成し、空間Sにモータ部11Aを配置する。これにより軸線Oに関し、モータ部11Aの軸線O方向位置と内輪12の軸線O方向位置を重ねることができ、軸線方向一方側と他方側でモータ部と車輪用軸受部を直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短くすることができる。
また軸線Oに関し、モータ部11Aの重心点Waの軸線方向位置を、車輪の接地面の軸線方向範囲に含めることができる。つまり重量の大きなモータ部11Aの重心点Waを、車輪(円板部材101)のホイールセンタCwに一致ないし近づけることができる。したがって、接地面から車輪へ上向きの加振力が加わったり、車輪から内輪12に下向きの加振力が加わったりしても、モータ部11Aの重量に由来するモーメントを低減することができる。
また本実施形態によれば、モータ回転軸25と結合して内輪12の中心を貫通する減速部入力軸32、減速部入力軸32の先端部に設けられる入力歯車33、入力歯車33と噛合する第1中間歯車34、および出力歯車12gと噛合する第2中間歯車36を含み、モータ部11Aの出力回転を減速して出力歯車12gへ伝達する減速部11Bを備えることから、減速部11Bを軸線Oからオフセットして配置することができる。したがって軸線方向一方側と他方側で減速部と車輪ハブ軸受部を直列に配置する従来のインホイールモータ駆動装置と比較して、インホイールモータ駆動装置の軸線方向寸法を短くすることができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド自動車において有利に利用される。
11 インホイールモータ駆動装置、 11A モータ部、
11B 減速部、 11C 車輪用軸受部、 12 内輪、
12g 出力歯車、 12m 一方端領域、 12n 他方端領域、
13 外輪、 14 内側軌道面、 15 外側軌道面、
16 転動体、 17 ボルト孔、 22 モータ部ケーシング、
23 ステータ、 24 ロータ、 24x 通路、
25 モータ回転軸、 25x 中空孔、 26 転がり軸受、
31 減速部ケーシング、 31p,31p 貫通孔、
32 減速部入力軸、 33 入力歯車、 34 第1中間歯車、
35 中間軸、 36 第2中間歯車、 101 円板部材、
Wa モータ部重心点、 Cw ホイールセンタ、
Dm 最大外径寸法、 Ds 外径寸法、 M モーメント、
O 軸線、 S 空間、 T 環状空間。

Claims (7)

  1. 軸線方向一方端部の内径側に空間を形成し軸線方向他方端部の外径側に内側軌道面を有する内輪、前記内輪の前記内側軌道面と対向する外側軌道面を内径側に有する外輪、前記外側軌道面と前記内側軌道面の間に形成される環状隙間に配置される複数の転動体を含み、前記内輪を回転自在に支持する車輪用軸受部と、
    前記内輪の前記空間に配置されるモータ部と、
    一方端が前記モータ部のモータ回転軸と結合し他方端には入力歯車が設けられる減速部入力軸、前記入力歯車と噛合する第1中間歯車、および前記内輪の軸線方向他方端部に設けられて前記第1中間歯車に駆動される出力歯車を含み、前記モータ部の出力回転を減速して前記出力歯車へ伝達する減速部とを備える、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記減速部は、前記出力歯車に噛合して該出力歯車に前記第1中間歯車の駆動力を伝達する第2中間歯車をさらに含み、
    前記第2中間歯車および前記第1中間歯車は前記車輪用軸受部の軸線からオフセット配置される、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記出力歯車は、前記内輪の内周部に形成される歯列からなる内歯歯車であり、
    前記第2中間歯車は、前記内輪の内径側に配置されるピニオンである、請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記車輪用軸受部の軸線に関し、前記出力歯車の軸線方向位置は、前記内側軌道面の軸線方向位置と重なる、請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記第1中間歯車は、前記内輪の最大外径寸法よりも内径側に配置される、請求項2〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記車輪用軸受部の軸線に関し、前記第1中間歯車は、前記内輪の軸線方向他方端と隣り合うよう配置される、請求項2〜5のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記減速部は、前記車輪用軸受部の軸線と平行に延びる軸であって一端が前記第2中間歯車の中心と結合し、他端が前記第1中間歯車の中心と結合する中間軸をさらに含む、請求項2〜6のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
JP2015179501A 2015-09-11 2015-09-11 インホイールモータ駆動装置 Pending JP2017052480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015179501A JP2017052480A (ja) 2015-09-11 2015-09-11 インホイールモータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015179501A JP2017052480A (ja) 2015-09-11 2015-09-11 インホイールモータ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017052480A true JP2017052480A (ja) 2017-03-16

Family

ID=58320093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015179501A Pending JP2017052480A (ja) 2015-09-11 2015-09-11 インホイールモータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017052480A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102117885B1 (ko) * 2018-12-05 2020-06-04 현대트랜시스 주식회사 인휠 구동 장치
JP2020526451A (ja) * 2017-07-14 2020-08-31 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 電気車両及びそのホイールアセンブリ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020526451A (ja) * 2017-07-14 2020-08-31 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 電気車両及びそのホイールアセンブリ
KR102117885B1 (ko) * 2018-12-05 2020-06-04 현대트랜시스 주식회사 인휠 구동 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4293263B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP5450542B2 (ja) ダンプトラックの走行駆動装置
JP4968363B2 (ja) 差動装置の潤滑構造
JP5374215B2 (ja) サイクロイド減速機、インホイールモータ駆動装置、および車両用モータ駆動装置
EP2627529A2 (en) Electric vehicle drive system
JP6826378B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP5529091B2 (ja) ダンプトラックの走行駆動装置
JP6933775B2 (ja) 車両用パワーユニット
WO2018083808A1 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2017052480A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2017040350A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2017159883A (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2019054381A1 (ja) 車両駆動装置
JP6725464B2 (ja) 車両駆動装置
JP6725466B2 (ja) 車両駆動装置
WO2019059140A1 (ja) 車両駆動装置
WO2019177104A1 (ja) 車両駆動装置
WO2019172255A1 (ja) 車両駆動装置
JP6100354B1 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP7028671B2 (ja) 車両駆動装置
JP6800670B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2016210231A (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2018073979A1 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2016223554A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2017024613A (ja) インホイールモータ駆動装置