JP5915995B2 - 回転慣性質量ダンパー - Google Patents

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本発明は回転慣性質量ダンパーに関するものである。
周知のように、回転慣性質量ダンパーとはダンパー両端の相対変位に比例して錘部材に回転が生じる装置であり、錘部材の回転慣性モーメントと制動力の関係から「両端の相対加速度に比例した負担力」をもつ装置である。
この種の回転慣性質量ダンパーの具体例としては、特許文献1に示すようにボールねじ機構と回転錘(フライホイール)を組み合わせた減衰コマと称される形式のものが知られており、これによれば実際の錘質量に比較して1000倍以上もの質量効果が得られる特徴がある。
また、この種の回転慣性質量ダンパーでは、過大な加速度が作用した場合にはダンパー反力(負担力)を制限して頭打ちすることが好ましい場合があり、そのためたとえば特許文献2に示されるような伝達トルク制限機構(いわゆるトルクキーパー)を備えたものも提案されている。
ところで、この種の回転慣性質量ダンパーでは、大きな慣性質量を得るためには回転錘の質量や外径を大きくするか、あるいはボールねじ機構のリードを小さくする必要があるが、単に回転錘を大型化することではダンパー全体が大型化かつ大重量化するので好ましくなく、またボールねじ機構のリードを単に小さくすることはボールねじを構成しているボールベアリングの径が過小となって耐荷重性能が低下してしまうので好ましくなく、いずれも現実的ではない。
そこで、小型軽量であっても大きな慣性質量が得られるものとして、たとえば特許文献3に示されるように、リードが異なる2組のボールねじ機構を組み合わせた形式の回転慣性質量ダンパー(以下、このような形式の回転慣性質量ダンパーを本明細書においては便宜的に「リード差ダンパー」という)も提案されている。
特開平11−201224号公報 特開2010−19347号公報 特開2012−7635号公報
特許文献3に示されるようなリード差ダンパーは、リードがわずかに異なる2組のボールねじ機構を組み合わせることでそれ自体が十分な変位拡大機能と増速機能を有するものとなり、それにより小型軽量であっても大きな慣性質量が得られるので極めて有効なものである。
そして、このようなリード差ダンパーに対しても過大な加速度が作用した場合にはダンパー反力(負担力)を制限して頭打ちするための伝達トルク制限機構を付加することが検討されているが、現時点では特許文献3に示されるようなリード差ダンパーに対してたとえば特許文献2に示されるような伝達トルク制限機構をそのまま付加することは困難であり、その点ではさらなる改良が必要とされているのが実状である。
上記事情に鑑み、本発明はリード差ダンパーに対して伝達トルク制限機構を付加することによりダンパー反力(負担力)を制限して頭打ちすることが可能な有効適切な回転慣性質量ダンパーを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、互いに離接する方向に相対振動を生じる制振対象の2つの構造体である第1部材および第2部材の間に介装されて、前記第1部材および前記第2部材の間に生じる前記相対振動を低減するための回転慣性質量ダンパーであって、第1ねじ軸に対して第1ナットを第1ボールねじを介して螺着した構成とされて前記第1ねじ軸の基端が前記第1部材に対して回転不能に連結される第1ボールねじ機構と、第2ねじ軸に対して第2ナットを第2ボールねじを介して螺着した構成とされて前記第2ねじ軸の基端が前記第2部材に対して回転不能に連結される第2ボールねじ機構とを有するとともに、前記第1ボールねじ機構における第1ボールねじと前記第2ボールねじ機構における第2ボールねじを同じ向きでリードが互いに異なるボールねじとして形成し、前記第1ナットと前記第2ナットとを間隔をおいて対向配置してそれら第1ナットと第2ナットとの間に錘支持スリーブを連結固定するとともに、該錘支持スリーブ内において前記第1ねじ軸と前記第2ねじ軸の先端部どうしを相対回転不能かつ軸方向の相対変位可能に連結して、前記第1部材と前記第2部材との間で生じる前記相対振動によって前記第1ナットと前記第2ナットと前記錘支持スリーブの全体が前記第1ねじ軸および前記第2ねじ軸に対して軸方向に相対変位しつつ一体に回転可能とし、前記錘支持スリーブの外側に回転錘を装着し、前記回転錘と前記錘支持スリーブとの間に、前記錘支持スリーブから前記回転錘に伝達されるトルクが所定の制限値を超えるまでは該トルクを伝達して前記回転錘を前記錘支持スリーブとともに一体回転させるとともに、前記トルクが前記制限値を超えた時点で前記回転錘を前記錘支持スリーブに対して相対回転させてトルク伝達を制限するための伝達トルク制限機構を介装してなることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の回転慣性質量ダンパーであって、前記伝達トルク制限機構は、前記錘支持スリーブの端部において前記回転錘の端面に対向する位置に設置されていて、該伝達トルク制限機構は、前記回転錘の端面に対して押圧される摩擦板と、該摩擦板を前記回転錘の端面に対して押圧する圧縮バネと、該圧縮バネによる前記回転錘に対する前記摩擦板への押圧力を調整することによって前記摩擦板と前記回転錘との間の摩擦力を調整するための調整ボルトを具備してなることを特徴とする。
本発明によれば、第1ナットと第2ナットとを錘支持スリーブで連結してその外側に回転錘を装着したうえで、錘支持スリーブと回転錘との間に伝達トルク制限機構を介装した構成としたので、リードの異なる2組のボールねじ機構を併用したリード差ダンパーに対しても過負荷防止機構としての伝達トルク制限機構を支障なく組み込むことが可能となる。したがって、ダンパー両端の相対変位に対する各ボールねじ機構の変位を大幅に拡大でき、かつダンパー両端に生じるトルク反力を大幅に低減しつつ、伝達トルク制限機構によって構造躯体への負担を大幅に軽減し得る有効適切な回転慣性質量ダンパーを実現することができる。
特に、伝達トルク制限機構として、圧縮バネにより摩擦板を回転錘に対して押圧するととともにその押圧力を調整ボルトにより調整可能に構成することにより、所望の制限値を調整ボルトの操作により容易にかつ広範に設定することが可能である。
本発明の実施形態である回転慣性質量ダンパーを示すもので、(a)は全体図、(b)は要部拡大図、(c)は要部断面図((a)におけるc−c線視図)、(d)は要部断面図((a)におけるd−d線視図)である。 同、具体的な設計例を示す図であり、(a)は全体図、(b)は要部断面図((a)におけるb−b線視図)、(c)は第1ねじ軸と第2ねじ軸どうしを連結するスリーブを示す図である。 本発明の基礎となった先行発明の回転慣性質量ダンパーを示す図である。 本発明の基礎となった他の先行発明の回転慣性質量ダンパーを示す図であり、(a)は全体図、(b)は要部断面図((a)におけるb−b線視図)である。
本発明の実施形態を説明するに先立ち、まず本発明の基礎となった先行発明のリード差ダンパーについて図3および図4を参照して説明する。
まず、図3に示すものは特許文献3(特開2012-7635号公報)の図5に示されているもので、ボールねじのリードが異なる2組のボールねじ機構(第1ボールねじ機構20と第2ボールねじ機構30)をケーシング10内に同軸状態で対向配置した状態で組み込んで、それら2組のボールねじ機構によって1つの回転錘40を回転させることにより、それ自体で回転錘40に対する変位拡大機能および増速機能を有する構成としたものである。
これは、制振対象の構造体である二部材(第1部材および第2部材。いずれも図示せず)の間に介装されてそれらの間で生じる離接する方向の相対振動を低減させるためのものであって、一方(図示左側)の第1部材に対してクレビス11を介して回転不能に連結される第1ケーシング12と、他方(図示右側)の第2部材に対してクレビス13を介して回転不能に連結される第2ケーシング14と、それら第1ケーシング12および第2ケーシング14に対してスライド機構15を介して軸方向に相対変位可能かつ相対回転不能に装着された第3ケーシング16とによって全体の外殻をなすケーシング10が構成されている。
そして、そのケーシング10の内部に、第1ケーシング12に対して連結された第1ボールねじ機構20と、第2ケーシング14に対して連結された第2ボールねじ機構30とが収容され、それら第1ボールねじ機構20と第2ボールねじ機構30に対して回転錘40が連結された構成とされている。
第1ボールねじ機構20は、第1ねじ軸21と、その第1ねじ軸21に対して第1ボールねじ22を介して螺着された第1ナット23とからなり、第1ねじ軸21の基端が第1ケーシング12の内面に対して回転不能に(したがって制振対象の構造体である第1部材に対して回転不能に)固着され、それに螺着されている第1ナット23はベアリング24を介して第3ケーシング16に対して回転可能かつ軸方向変位不能に支持されている。
同様に、第2ボールねじ機構30は、第2ねじ軸31と、その第2ねじ軸31に対して第2ボールねじ32を介して螺着された第2ナット33とからなり、第2ねじ軸31の基端が第2ケーシング14の内面に対して回転不能に(したがって制振対象の構造体である第2部材に対して回転不能に)固着され、それに螺着されている第2ナット33はベアリング34を介して第3ケーシング16に対して回転可能かつ軸方向変位不能に支持されている。
そして、第1ボールねじ機構20における第1ナット23と第2ボールねじ機構30における第2ナット33とは第3ケーシング16の中央部において互いに間隔をおいて対向配置され、それら第1ナット23と第2ナット33の間には円筒状の回転錘40が配置されてその両端がそれぞれ第1ナット23と第2ナット33の先端面に対して相対回転不能に連結され、同時に第1ねじ軸21の先端部および第2ねじ軸31の先端部がそれぞれ回転錘40の中心孔40aに対して相対回転可能かつ軸方向相対変位可能に挿入されている。
これにより、制振対象の構造体である第1部材と第2部材との間で離接する方向の相対振動が生じた際には、ケーシング10の全長が伸縮するように変化し、第1ねじ軸21と第2ねじ軸31とは同軸状態を維持したまま離接するように軸方向に相対変位し、それに伴い、第1ナット23と第2ナット33およびそれらを連結している回転錘40の全体が第1ねじ軸21と第2ねじ軸31に対して軸方向に相対変位しつつ回転せしめられるようになっている。
なお、第1ナット23と回転錘40と第2ナット33の全体がケーシング10に接触することなくその内部において支障なく軸方向に変位可能であるためには、第1ナット23と第1ケーシング12との間に少なくとも第1ボールねじ機構20の作動量に相当するクリアランス(後述する相対変位量S1)を確保し、第2ナット33と第2ケーシング14との間に少なくとも第2ボールねじ機構30の作動量(同、相対変位量S2)に相当するクリアランスを確保する必要がある。さらに、第1ねじ軸21および第2ねじ軸31の先端部を回転錘40の中心孔40aに対してそれぞれ少なくとも上記の寸法(相対変位量S1、S2)相当分は挿入するとともに、それらの間には後述するダンパーストロークS相当分のクリアランスを確保する必要がある。
そして、第1ボールねじ機構20における第1ボールねじ22と第2ボールねじ機構30における第2ボールねじ32は互いに同じ向き(図示例ではいずれも右ねじ)で形成されているが、第1ボールねじ22のリードLd1と、第2ボールねじ32のリードLd2とは互いに異なるものとされ(図示例ではLd1>Ld2)、これによりこのリード差ダンパーはそれ自体で変位拡大機能と増速機構を有するものとされている。
すなわち、このリード差ダンパーの両端に変位xが生じて、第1ねじ軸21が第3ケーシング16に対して1リード分のLd1だけ右方に変位した場合、第1ナット23と回転錘40と第2ナット33の全体が1回転し、それに応じて第2ねじ軸31は1リード分のLd2だけ右方に変位し、したがってダンパー全長はLd1−Ld2だけ変化する。
この場合、ダンパーストロークをSとすると、第1ボールねじ機構20の作動量(第1ねじ軸21に対する第1ナット23の相対変位量)S1、および第2ボールねじ機構30の作動量(第2ねじ軸31に対する第2ナット33との相対変位量)S2はそれぞれ次式で表され、いずれもダンパーストロークSに対して拡大されることになる。
換言すると、第1ボールねじ機構20と第2ボールねじ機構30はそれぞれのリードLd1、Ld2に応じて大きく作動するが、ダンパー全体としての伸縮量であるダンパーストロークSは、第1ボールねじ機構20の作動量S1と第2ボールねじ機構30の作動量S2との差(絶対値)になる。
Figure 0005915995
そして、この場合における回転錘40の回転慣性モーメントIθ(回転錘40と一体に回転する第1ナット23および第2ナット33による回転慣性モーメントも含む)、ダンパー変位xとすると、ダンパー負担力Pは
Figure 0005915995
となる。これは、単一のボールねじ機構による従来型の回転慣性質量ダンパーの場合のリードLdをリード差Ld1−Ld2に読み替えたもの、つまり単一のボールねじ機構のリードLdをリード差Ld1−Ld2に変更した場合と等価になり、それによりダンパー負担力Pが十分に拡大される効果が得られ、その効果はリード差Ld1−Ld2が小さいほど顕著に得られるものとなる。
具体例として、たとえば、Ld1=25mm、Ld2=20mmとした場合には、リードLd=Ld1−Ld2=5mmとした小リードの単一のボールねじ機構を用いた場合と等価になる。
その場合においてダンパーストロークS=60mmとした場合、上式より第1ねじ軸21に対する第1ナット23の相対変位量S1=300mm、第2ねじ軸31に対する第2ナット33の相対変位量S2=240mmとなり、回転錘40の所要長さはそれらS1,S2にダンパーストロークSを加えて少なくとも600mm以上とすれば良い。
そこで、回転錘40の長さを必要最少限の600mmとし、回転錘40の外径D1=350mmφ、内径D2=150mmφとすると、回転錘40の質量m=0.37ton、回転慣性モーメントIθ=6.71×10-3ton・m2となるから、その場合の慣性質量ψは下式から10000ton以上にもなる。
Figure 0005915995
そのような大きな慣性質量ψを、リードLdが16mm程度とされることが限界である従来一般的な単一のボールねじ機構による従来型の回転慣性質量ダンパーによって実現しようとすると、回転錘40の所要外径寸法は630mmφにもなるから、それに比べてかなりのコンパクト化と軽量化、コストダウンを実現し得るものである。
以上のように、図3に示す先行発明のリード差ダンパーは、ボールねじのリードが異なる2組のボールねじ機構20,30を組み合わせて使用して双方のリード差を小さく設定することにより、双方のボールねじ機構の作動量(それぞれのナットに対するそれぞれのねじ軸の相対変位量S1,S2)をダンパーストロークSに対して大幅に拡大できる変位増幅機能を有するものであり、そのような変位拡大機能は同時に双方のボールねじ機構の回転速度を増加させる増速機能でもある。したがって、双方のボールねじ機構のリードLd1、Ld2を実際に小さくせずとも、また回転錘40の外径D1やダンパー全長を過度に大きくせずとも、大きな慣性質量効果が得られるものであり、この点で十分に有効なものである。
しかし、図3に示した先行発明のリード差ダンパーは、第1ボールねじ機構20と第2ボールねじ機構30と回転錘40の全体をケーシング10内に収容した構成であることから、そのケーシング10の全体を第1ケーシング12と第2ケーシング14と第3ケーシング16とをスライド機構15を介して軸方向相対変位可能かつ相対回転不能に組み合わせた構成とする必要があり、さらに第1ナット23および第2ナット33を第3ケーシング16に対してベアリング24、34を介して回転可能かつ軸方向変位不能に支持する必要があり、それらの点でダンパーとしての構成がやや複雑に過ぎる嫌いがあるので、その点では改良の余地を残しているものでもあった。
そこで、本出願人は図3に示した先行発明のリード差ダンパーの基本構成を踏襲しつつその構成のさらなる簡略化を実現するべく改良を行い、先に図4に示すようなリード差ダンパーを提供した(特願2012−066011号)。
これは、図3に示した先行発明のリード差ダンパーにおけるケーシング10を省略するとともに、第1ねじ軸21と第2ねじ軸31とをスリーブ50によって軸方向相対変位可能かつ相対回転不能に連結したことを主眼とするものである。
具体的には、図4に示すリード差ダンパーにおいては、第1ボールねじ機構20における第1ねじ軸21の基端にクレビス11を直接的に固定して、その第1ねじ軸21をクレビス11を介して制振対象の一方の構造体である第1部材(図示せず)に対して相対回転不能に直接的に連結するものとしている。
同様に、第2ボールねじ機構30における第2ねじ軸31の基端にクレビス13を直接的に固定して、その第2ねじ軸31をクレビス13を介して他方の構造体である第2部材(図示せず)に対して相対回転不能に直接的に連結するものとしている。
なお、必要であればクレビス11,13に代えてボールジョイントを用いることも可能であるが、いずれにしても第1部材や第2部材に対する第1ねじ軸21、第2ねじ軸31の相対回転は確実に拘束してそれら第1ねじ軸21、第2ねじ軸31からのトルクを制振対象の構造体に対して伝達する必要があるから、クレビス11,13あるいはそれに代わるボールジョイントとしてはそのような機能を備えたものを用いる必要がある。
そして、このリード差ダンパーにおいても、第1ナット23は第1ねじ軸21に対して第1ボールねじ22を介して螺着されていてそのリードLd1に応じて軸方向に相対変位しつつ回転し、かつ第2ナット33は第2ねじ軸31に対して第2ボールねじ32を介して螺着されていてそのリードLd2に応じて軸方向に相対変位しつつ回転し、それら第1ナット23と第2ナット33とそれらの間に連結されている回転錘40の全体が一体に回転するようにされている。
なお、図3に示したリード差ダンパーにおけるケーシング10が省略されていることから当然にベアリング24、34も省略されているが、第1ナット23および第2ナット33を回転させるうえでは特に支障がない。
したがって図4に示すリード差ダンパーによれば、図3に示したリード差ダンパーと同様に機能して上述したような効果が得られることはもとより、ケーシング10を省略したことで全体構成のさらなる簡略化と小形化、コストダウンを実現し得るものである。
加えて、図4に示すリード差ダンパーでは、回転錘40の中心孔40aの内径を図3に示したリード差ダンパーの場合よりも大きくして、その中心孔40aに第1ねじ軸21および第2ねじ軸31の先端部をそれぞれ緩挿状態で挿入して、それらをスリーブ50を介して連結している。
具体的には、第2ねじ軸31の先端部にスリーブ50を同軸状態で固定して、そのスリーブ50内に第1ねじ軸21の先端部を軸方向変位可能に挿入するとともに、図4(b)に示すように第1ねじ軸21の先端部外周面に形成した2本のキー51をスリーブ50内面に形成したキー溝に嵌合させて、それらスリーブ50と第1ねじ軸21との間の相対回転を拘束している。なお、第1ねじ軸21の先端部の周面には、スリーブ50の内面に摺接する2本の補強リング52が形成されている。
これにより、回転錘40の中心孔40a内において第1ねじ軸21と第2ねじ軸31の先端部どうしがスリーブ50を介して相対回転不能(一体回転可能)かつ軸方向相対変位可能な状態で連結されている。
このように、第1ボールねじ機構20における第1ねじ軸21と第2ボールねじ機構30における第2ねじ軸31どうしが相対回転しないように連結することにより、第1ボールねじ機構20における第1ボールねじ22と第2ボールねじ機構30における第2ボールねじ32はそれぞれ第1ナット23および第2ナット33の内部において軸方向のみに移動し、したがって第1ナット23や第2ナット33の端部でベアリングに部分的な大きな支圧力が生じることがなく、双方のボールねじ機構の回転抵抗が増してしまうこともない。
また、第1ねじ軸21とスリーブ50との間の相対回転を2本のキー51によって拘束することにより、第1ねじ軸21とスリーブ50とは十分な曲げ剛性をもって連結されるため、自重による曲げモーメントに対しても第1ねじ軸21と第2ねじ軸31とが軸直交方向に屈曲することなく双方のボールねじ機構が円滑に作動し得るものである。
この場合において、回転錘40の回転慣性モーメントIθは、回転錘40の外径D1、内径(中心孔40aの径)D2、密度ρ、長さLとすると、次式で表される。回転慣性モーメントIθは径の4乗に比例することから、内径を多少大きくしても回転慣性モーメントIθはあまり変化せず、回転慣性モーメントIθに比例する慣性質量もあまり低下しない。
Figure 0005915995
また、ダンパー負担力Pのとき、回転錘40の両側にある第1ボールねじ機構20および第2ボールねじ機構30で生じるトルクT1、T2はそれぞれ次式となる。
Figure 0005915995
第1ボールねじ22と第2ボールねじ32の向きが同じ(本例ではいずれも右ねじ)なので、双方のトルクT1、T2は逆向きとなる。そして、第1ねじ軸21と第2ねじ軸31をスリーブ50を介して相対回転を拘束して連結しているので、トルクT1、T2の大半は相殺され、ダンパー両端に生じるトルクの合計は次式となる。
Figure 0005915995
それに対し、リードLdの単一のボールねじ機構による従来型の慣性質量ダンパーでは、トルクTは次式となる。
Figure 0005915995
以上から、図4に示す先行発明のリード差ダンパーでは、第1ボールねじ機構20のリードLd1と第2ボールねじ機構30のリードLd2のリード差を小さくすることにより、本体構造に作用する反力を小さくすることができる。
たとえば、上述したようにLd1=25mm、Ld2=20mmとすれば、それらのリード差を単一のボールねじ機構による従来型のダンパーにおけるリードLdと読み替えられることから、リードLd=5mmのダンパーが実現できたこととなる。従来一般の回転慣性質量ダンパーにおけるボールねじ機構のリードLdは16mm程度であるから、ダンパー負担力(軸力)が同じ場合の反力トルク合力は、リード差ダンパーにおいてはリード比から従来型に比べて5/16=0.31倍と大幅に低減されることになり、これは構造体への負担が十分に小さくなることを意味している。
以上で本発明の基礎となった先行発明のリード差ダンパーについて説明したが、それら先行発明のリード差ダンパーに対して従来のようにボールナットと回転錘との間に摩擦板を設けた場合は、双方のボールナットに相対回転が生じてしまって上述したように過負荷防止機構としての伝達トルク制限機構を組み込むことが困難であることから、本発明はこの種のリード差ダンパーに対してさらに伝達トルク制限機構を組み込むことを可能としたものであり、以下、図1を参照して本発明の実施形態である回転慣性質量ダンパーについて説明する。
図1に示す本実施形態の回転慣性質量ダンパーは、図4に示した先行発明のリード差ダンパーをさらに改良してそれに伝達トルク制限機構60を付加したことを主眼とするものであって、(a)は全体概略構成を示す図、(b)は要部拡大図、(c)、(d)は要部断面図である。
なお、図1に示す実施形態の回転慣性質量ダンパーにおける構成要素のうち、図3および図4に示した先行発明のリード差ダンパーと同一の機能を有する共通の構成要素については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の回転慣性質量ダンパーでは、(b)に示すように、第1ナット23と第2ナット33との間に、両端部にフランジ部61aを形成した錘支持スリーブ61を配して双方のフランジ部61aをそれら第1ナット23と第2ナット33に対して連結固定して双方のナットの回転量が同じになるようにしている。
また、(a)に示すように、その錘支持スリーブ61内において第1ねじ軸21と第2ねじ軸31の先端部どうしをスリーブ50を介して相対回転不能かつ軸方向の相対変位可能に連結しており、したがって第1部材と第2部材(図示せず)との間で生じる相対振動によって第1ナット23と第2ナット33と錘支持スリーブ61の全体が第1ねじ軸21および第2ねじ軸31に対して軸方向に相対変位しつつ一体に回転可能としている。
そして、(b)に示すように、錘支持スリーブ61の外側に回転錘40をベアリング62を介して装着して(つまり、回転錘40の中心孔40aに錘支持スリーブ61を挿通して)、回転錘40を錘支持スリーブ61に対して一体回転可能かつ相対回転可能に支持し、その回転錘40と錘支持スリーブ61との間(図1では錘支持スリーブ61の左側のフランジ部61aと回転錘40の左端面との間)に伝達トルク制限機構60を介装している。
図示例の伝達トルク制限機構60は、基本的には特許文献2に示されているものと同様の伝達トルク制限機能を有するもので、錘支持スリーブ61から回転錘40に伝達されるトルクが所定の制限値を超えるまではトルクを伝達して回転錘40を錘支持スリーブ61とともに一体回転させるとともに、トルクが制限値を超えた時点で回転錘40を錘支持スリーブ61に対して相対回転(空転)させてトルク伝達を制限するものである。
具体的には、回転錘40の端面に対して対向配置した押圧ブロック63の前部に環状の摩擦板64を固定して、その押圧ブロック63を錘支持スリーブ61に対してキー65により相対回転を拘束したうえで、押圧ブロック63を圧縮バネ66により前方に押圧することで摩擦板64を回転錘40の端面に対して押圧するようにしている。
図示例では、(c)に示すように6本の圧縮バネ66を有していてそれらを回転錘40の周方向に等間隔で分散配置するとともに、錘支持スリーブ61の端部に対して相対回転不能かつ軸方向変位不能に固定した支持ブロック67に対して調整ボルト68を螺着し、その調整ボルト68によって押圧板69を介して圧縮バネ66を前方に押圧することにより、圧縮バネ66によって押圧ブロック63を介して摩擦板64を回転錘40に対して押圧する構成とされている。
これにより、支持ブロック67に対する調整ボルト68のねじ込み量を調整することによって、回転錘40に対する摩擦板64の押圧力(つまりは摩擦板64と回転錘40との間の摩擦力)を自由にかつ広範に調整可能とされている。
本実施形態の回転慣性質量ダンパーは、図4に示した先行発明のリード差ダンパーに対して上記構成の伝達トルク制限機構60を付加したことにより、この回転慣性質量ダンパーの両端に相対変位が生じると第1ナット23と第2ナット33の双方が同じ回転を生じ(双方のナットの回転量は自ずと一致する)、それら第1ナット23と第2ナット33と一体化された錘支持スリーブ61も同じだけ回転する。
一方、回転錘40は摩擦板64を介して錘支持スリーブ61に支持されているので、回転錘40と錘支持スリーブ61との間で伝達されるトルクは一定値で頭打ちとされ、その頭打ちトルクに達した時点で摩擦板64が回転錘40に対してスリップを生じて回転錘40は錘支持スリーブ61に対して相対回転(空転)し、これにより過大加速度に対する過負荷防止機能が発揮される。
その頭打ちトルクは摩擦板64の摩擦係数を一定とすれば圧縮バネ66で付加される押圧力に比例することから、所望の制限値を調整ボルト68のねじ込み量で自由に調整することができる。
具体的には、摩擦板64の内径および外径をD2、D1(実質的に回転錘40の内径および外径と等しくしておけば良い)、圧縮バネ66による押圧力Pk、摩擦板64に生じる面圧σ0、摩擦係数μから、頭打ちトルクT0は次式で表される。
Figure 0005915995
実際には、回転錘40が空転しても錘支持スリーブ61と一体に回転する部材の慣性モーメントIθ0もあるので、ダンパー負担力が全く増加しないわけではないが、上記の頭打ちトルクT0に達するとその後の負担力増加はわずかとなる。
具体的には、回転錘40の回転慣性モーメントIθ1とすると、ダンパー反力Fは次式で求められる。
Figure 0005915995
勿論、本実施形態の回転慣性質量ダンパーにおいても、図4に示した先行発明のシード差ダンパーの場合と全く同様に、第1ナット23と第2ナット33とが錘支持スリーブ61により相対回転を拘束されて一体に回転するから、ダンパー負担力Pのとき第1ボールねじ機構20および第2ボールねじ機構30に生じる逆向きのトルクT1、T2([数5]参照)は錘支持スリーブ61で相殺され、ダンパー外部にはその差分しか作用せず、両端のトルクは合計でΣt([数6]参照)となる。これは、単一のボールねじ機構による従来型の回転慣性質量ダンパーの場合のトルク反力ΣT([数7]参照)に比較して半分以下に低減させることができるものである。
図2は上記実施形態の回転慣性質量ダンパーの具体的な設計例を示すものである(図1と共通の構成要素に対して同一符号を付してある)。
これは第1ボールねじ機構20のリードLd1=20mm、第2ボールねじ機構30のリードLd2=14mm(したがってリード差6mm)、回転錘40の質量約100kg、ダンパー負担力P=500kN、慣性質量ψ=2580ton、ねじ軸の径63mmφ、ダンパー全体の外径275mmφ、全長約2mとしたもので、少なくとも外径500mm以上となることが不可避であった従来型の回転慣性質量ダンパーに比べて十分に軽量かつコンパクトでありながら同等の性能を確保することができるものである。
なお、図2に示す設計例のダンパーでは、第1ねじ軸21と第2ねじ軸31の先端部どうしを連結するスリーブ50の構成を、(c)に示すように本スリーブ50aの外側に補助スリーブ50bを装着した二重構造として、本スリーブ50aを第1ねじ軸21に対して接合するとともに、(a)、(b)に示すように第2ねじ軸31の先端部周面に設けたカムフォロワ31aを本スリーブ50aの周面に形成したガイド溝50cに係合させることにより、第2ねじ軸31をスリーブ50を介して第1ねじ軸21に対して軸方向に変位可能かつ相対回転不能に連結するようにしている。
また、(a)に示すように、第2ねじ軸31の先端部にストッパー31bを突出させて設けて、そのストッパー31bを第1ねじ軸21の先端部に設けた中空部21a内に出没自在に挿入するとともに、第1ねじ軸21の先端部には抜け止めのストッパーゴム21bを設けてある。
さらに、必要に応じて、(a)に鎖線で示しているようにダンパー全体を被覆してその外殻となるカバー70を設けることも可能としている。
本実施形態の回転慣性質量ダンパーによれば以下のような効果が得られる。
(1)リードの異なる2組のボールねじ機構を併用して、ダンパー両端の相対変位に対する各ボールねじ機構の変位(ナットに対するねじ軸の移動量)を大幅に拡大できる効果をもちつつ、ダンパー両端に生じるトルク反力を大幅に低減し、構造躯体への負担を軽減することができ、さらに過負荷防止機構としての伝達トルク制限機構を備えた有効な回転慣性質量ダンパーを実現できる。
(2)過負荷防止機構としての伝達トルク制限機構の頭打ち荷重(頭打ちトルク)は、摩擦板を押圧する圧縮バネに対する押し込み量を調整ボルトにより増減することで容易にかつ広範に調整することができる。
(3)ダンパーを構成する部品として、従来はボールねじ機構の他に軸受けやシリンダー等が必要であったが、これらが不要であって構成部品が減り、メカニズムが大幅に簡略化される。そのため、大容量ダンパーをローコストに製造できる。
(4)ボールねじ機構の実際のリードを小さくする必要がないので、ボールベアリングも過小な径とする必要はなく、そのため、ねじ軸の径に合わせた適切なリードを確保できるので耐荷重性能の問題は生じない。
(5)この種の回転慣性質量ダンパーは静的な剛性を持たず復元力は保持しないし、手動で回転錘を回転させることも可能であるので、現場での設置工事の際に寸法調整を容易に実施することも可能である。
以上で本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで好適な一例であって本発明は上記実施形態に限定されるものでは勿論なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、すなわちリード差のある2組のボールねじ機構の双方のナットどうしを錘支持スリーブで連結してそれに回転錘を装着したうえで、錘支持スリーブと回転錘との間に伝達トルク制限機構を介装するという構成とする限りにおいて、本願発明の各部の具体的な構成や仕様については適宜の設計的変更や応用が可能であることはいうまでもない。
たとえば、伝達トルク制限機構の構成としては、上記実施形態のように回転錘に対して摩擦板を圧縮バネにより押圧する構成としてその押圧力を可変とすることが好ましく現実的であるが、同様の機能を有するものであれば伝達トルク制限機構の構成は様々に変更に可能である。
また、上記実施形態では1組の伝達トルク制限機構を回転錘の片側の端面に対向する位置に設置したが、2組の伝達トルク制限機構を回転錘の両側に対称的に設置することも考えられる。
10 ケーシング
11 クレビス
12 第1ケーシング
13 クレビス
14 第2ケーシング
15 スライド機構
16 第3ケーシング
20 第1ボールねじ機構
21 第1ねじ軸
21a 中空部
21b ストッパーゴム
22 第1ボールねじ
23 第1ナット
24 ベアリング
30 第2ボールねじ機構
31 第2ねじ軸
31a カムフォロワ
31b ストッパー
32 第2ボールねじ
33 第2ナット
34 ベアリング
40 回転錘
40a 中心孔
50 スリーブ
50a 本スリーブ
50b 補助スリーブ
50c ガイド溝
51 キー
52 補強リング
60 伝達トルク制限機構
61 錘支持スリーブ
61a フランジ部
62 ベアリング
63 押圧ブロック
64 摩擦板
65 キー
66 圧縮バネ
67 支持ブロック
68 調整ボルト
69 押圧板
70 カバー

Claims (2)

  1. 互いに離接する方向に相対振動を生じる制振対象の2つの構造体である第1部材および第2部材の間に介装されて、前記第1部材および前記第2部材の間に生じる前記相対振動を低減するための回転慣性質量ダンパーであって、
    第1ねじ軸に対して第1ナットを第1ボールねじを介して螺着した構成とされて前記第1ねじ軸の基端が前記第1部材に対して回転不能に連結される第1ボールねじ機構と、第2ねじ軸に対して第2ナットを第2ボールねじを介して螺着した構成とされて前記第2ねじ軸の基端が前記第2部材に対して回転不能に連結される第2ボールねじ機構とを有するとともに、前記第1ボールねじ機構における第1ボールねじと前記第2ボールねじ機構における第2ボールねじを同じ向きでリードが互いに異なるボールねじとして形成し、
    前記第1ナットと前記第2ナットとを間隔をおいて対向配置してそれら第1ナットと第2ナットとの間に錘支持スリーブを連結固定するとともに、該錘支持スリーブ内において前記第1ねじ軸と前記第2ねじ軸の先端部どうしを相対回転不能かつ軸方向の相対変位可能に連結して、前記第1部材と前記第2部材との間で生じる前記相対振動によって前記第1ナットと前記第2ナットと前記錘支持スリーブの全体が前記第1ねじ軸および前記第2ねじ軸に対して軸方向に相対変位しつつ一体に回転可能とし、
    前記錘支持スリーブの外側に回転錘を装着し
    前記回転錘と前記錘支持スリーブとの間に、前記錘支持スリーブから前記回転錘に伝達されるトルクが所定の制限値を超えるまでは該トルクを伝達して前記回転錘を前記錘支持スリーブとともに一体回転させるとともに、前記トルクが前記制限値を超えた時点で前記回転錘を前記錘支持スリーブに対して相対回転させてトルク伝達を制限するための伝達トルク制限機構を介装してなることを特徴とする回転慣性質量ダンパー。
  2. 請求項1記載の回転慣性質量ダンパーであって、
    前記伝達トルク制限機構は、前記錘支持スリーブの端部において前記回転錘の端面に対向する位置に設置されていて、
    該伝達トルク制限機構は、前記回転錘の端面に対して押圧される摩擦板と、該摩擦板を前記回転錘の端面に対して押圧する圧縮バネと、該圧縮バネによる前記回転錘に対する前記摩擦板への押圧力を調整することによって前記摩擦板と前記回転錘との間の摩擦力を調整するための調整ボルトを有してなることを特徴とする回転慣性質量ダンパー。
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