JP5915369B2 - 車両の操舵制御装置及び操舵制御方法 - Google Patents

車両の操舵制御装置及び操舵制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の操舵制御装置、特に、ステアバイワイヤ方式の車両の操舵制御装置及び操舵制御方法に関する。
車両の転舵輪を制御する車両の操舵装置として、操舵操作子(ステアリングホイール)と転舵輪とを、機械的に分離させたステアバイワイヤ方式の車両の操舵制御装置がある。ステアバイワイヤ方式の車両の操舵制御装置では、モータ制御部(ECU)に演算異常が発生しても転舵輪を転舵可能な状態を維持するために、例えば、二つのモータ制御部を備える(特許文献1参照)。なお、通常時には、二つのモータ制御部のうち、一方のモータ制御部で制御する主制御システム側により、左右の転舵輪に連結したシャフトをそれぞれ駆動させる二つの転舵モータの駆動状態を制御する。
特開2004‐291877号公報
特許文献1に記載されているように、二つのモータ制御部を備える構成では、例えば、一方のモータ制御部で制御する主制御システム側に発生した演算異常を検出し、この検出した演算異常が確定すると、主制御システム側の転舵モータを停止させる。そして、他方のモータ制御部で制御する副制御システム側の転舵モータのみによって、左右の転舵輪に連結したシャフトを駆動させる。
しかしながら、演算異常を検出してから演算異常が確定するまでの間は、演算異常が発生しているモータ制御部で演算した転舵モータ指令電流により、転舵モータを駆動させることとなる。このため、運転者による操舵操作子の操舵量と転舵輪の転舵量とが乖離して、車両の挙動安定性が低下するという問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、モータ制御部の演算異常を検出した場合であっても、挙動安定性の低下を抑制することが可能な、車両の操舵制御装置及び操舵制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、三つ以上のモータ指令電流演算部がそれぞれ演算した転舵モータ指令電流が演算結果の異なる二つのグループに区分されると、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部を判定する。具体的には、二つのグループのうち含まれる転舵モータ指令電流の個数が少ないグループが含む転舵モータ指令電流を演算したモータ指令電流演算部を、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部と判定する。さらに、判定結果に応じて、演算異常が発生していると判定したモータ指令電流演算部以外のモータ指令電流演算部が演算した転舵モータ指令電流を、第一転舵モータ及び第二転舵モータを駆動制御するための転舵モータ指令電流として選択する。
これに加え、判定結果に応じて選択した転舵モータ指令電流を、検出した第一転舵モータの回転角度と検出した第二転舵モータの回転角度との偏差であるモータ間オフセット量を用いて補正する。また、演算異常と判定していない状態では、検出した第一転舵モータの回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算し、演算異常と判定した状態では、検出した第二転舵モータの回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算する。
本発明によれば、モータ指令電流演算部に演算異常が発生していると判定すると、演算異常が発生していないモータ指令電流演算部で演算した転舵モータ指令電流により、第一転舵モータ及び第二転舵モータを駆動させることが可能となる。
このため、モータ指令電流演算部の演算異常を検出した場合であっても、運転者による操舵操作子の操舵量と転舵輪の転舵量との乖離を抑制して、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
本発明の第一実施形態の操舵制御装置を備えた車両の概略構成を示す図である。 第一モータ制御部、第二モータ制御部、反力モータ制御部の詳細な構成を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本実施形態の車両の操舵制御装置(以降の説明では、「操舵制御装置」と記載する場合がある)を備えた車両の概略構成を示す図である。
本実施形態の操舵制御装置1を備えた車両は、ステアバイワイヤ(SBW:Steer By Wire、以降の説明では、「SBW」と記載する場合がある)と呼称するシステム(SBWシステム)を適用した車両である。
ここで、SBWシステムでは、車両の運転者が操舵操作する操舵操作子(ステアリングホイール)の操作に応じて転舵モータを駆動制御し、転舵輪を転舵する制御を行うことにより、車両の進行方向を変化させる。転舵モータの駆動制御は、操舵操作子と転舵輪との間に介装するクラッチを、通常状態である開放状態に切り換えて、操舵操作子と転舵輪との間のトルク伝達経路を機械的に分離した状態で行う。
そして、例えば、断線等、SBWシステムの一部に異常が発生した場合には、開放状態のクラッチを締結状態に切り換えて、トルク伝達経路を機械的に接続することにより、運転者が操舵操作子に加える力を用いて、転舵輪の転舵を継続する。
図1中に示すように、本実施形態の操舵制御装置1は、第一転舵モータ2と、第二転舵モータ4と、クラッチ6と、操舵角検出部8と、第一転舵角検出部10と、第二転舵角検出部12を備える。これに加え、操舵制御装置1は、反力モータ14と、第一モータ制御部16と、第二モータ制御部18と、反力モータ制御部20を備える。
第一転舵モータ2は、第一モータ制御部16が出力する転舵モータ指令電流に応じて駆動するモータであり、回転可能な第一転舵モータ出力軸22を有する。また、第一転舵モータ2は、転舵モータ指令電流に応じて駆動することにより、転舵輪を転舵させるための転舵トルクを出力する。
第一転舵モータ出力軸22の先端側には、歯車(図示せず)を設けてあり、この歯車は、ラックギア24と噛合する。
ラックギア24は、第一転舵モータ出力軸22及び後述する第二転舵モータ出力軸の回転に応じて車幅方向へ変位するラック軸26を有する。
ラック軸26の両端は、それぞれ、タイロッド28及びナックルアーム30を介して、転舵輪32に連結する。
転舵輪32は、車両の前輪(左右前輪)であり、第一転舵モータ出力軸22及び第二転舵モータ出力軸の回転に応じてラック軸26が車幅方向へ変位すると、タイロッド28及びナックルアーム30を介して転舵し、車両の進行方向を変化させる。なお、本実施形態では、転舵輪32を、左右前輪で形成した場合を説明する。これに伴い、図1中では、左前輪で形成した転舵輪32を、転舵輪32FLと示し、右前輪で形成した転舵輪32を、転舵輪32FRと示す。
第二転舵モータ4は、第二モータ制御部18が出力する転舵モータ指令電流に応じて駆動するモータであり、回転可能な第二転舵モータ出力軸34を有する。また、第二転舵モータ4は、転舵モータ指令電流に応じて駆動することにより、転舵輪を転舵させるための転舵トルクを出力する。
第二転舵モータ出力軸34の先端側には、歯車(図示せず)を設けてあり、この歯車は、ラックギア24と噛合する。
クラッチ6は、運転者が操作する操舵操作子36と転舵輪32との間に介装し、反力モータ制御部20が出力するクラッチ指令電流に応じて、開放状態または締結状態に切り換わる。なお、クラッチ6は、通常状態では、開放状態である。
ここで、クラッチ6の状態を開放状態に切り換えると、ステアリングシャフト38の一端側とピニオン軸40の一端側を離間させる。これにより、操舵操作子36と転舵輪32との間のトルク伝達経路を機械的に分離させて、操舵操作子36の操舵操作が転舵輪32へ伝達されない状態とする。なお、ステアリングシャフト38は、一端側をクラッチ6の内部で操舵側クラッチ板(図示せず)に連結し、他端側を操舵操作子36に連結して、操舵操作子36と共に回転する。また、ピニオン軸40は、一端側をクラッチ6の内部で転舵側クラッチ板(図示せず)に連結し、他端側に設けた歯車(図示せず)をラックギア24に噛合させる。
一方、クラッチ6の状態を締結状態に切り換えると、ステアリングシャフト38の一端側とピニオン軸40の一端側を連結する。これにより、操舵操作子36と転舵輪32との間のトルク伝達経路を機械的に結合させて、操舵操作子36の操舵操作が転舵輪32へ伝達される状態とする。
操舵角検出部8は、例えば、レゾルバ等を用いて形成し、操舵操作子36を回転可能に支持するステアリングコラム(図示せず)に設ける。
また、操舵角検出部8は、操舵操作子36の現在の回転角度(操舵操作量)である現在操舵角を検出する。そして、操舵角検出部8は、検出した操舵操作子36の現在操舵角を含む情報信号を、第一モータ制御部16、第二モータ制御部18及び反力モータ制御部20へ出力する。なお、以降の説明では、現在操舵角を、「現在操舵角θs」と記載する場合がある。
第一転舵角検出部10は、例えば、レゾルバ等を用いて形成し、第一転舵モータ2に設ける。
また、第一転舵角検出部10は、第一転舵モータ2の回転角度(転舵角度)を検出する。そして、第一転舵角検出部10は、検出した転舵角度(以降の説明では、「第一転舵モータ回転角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第一モータ制御部16、第二モータ制御部18及び反力モータ制御部20へ出力する。なお、以降の説明では、第一転舵モータ回転角を、「第一実転舵角θt1」と記載する場合がある。
第二転舵角検出部12は、第一転舵角検出部10と同様、例えば、レゾルバ等を用いて形成し、第二転舵モータ4に設ける。
また、第二転舵角検出部12は、第二転舵モータ4の回転角度(転舵角度)を検出する。そして、第二転舵角検出部12は、検出した転舵角度(以降の説明では、「第二転舵モータ回転角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第一モータ制御部16、第二モータ制御部18及び反力モータ制御部20へ出力する。なお、以降の説明では、第二転舵モータ回転角を、「第二実転舵角θt2」と記載する場合がある。
反力モータ14は、操舵操作子36とクラッチ6との間に配置する。
また、反力モータ14は、反力モータ制御部20が出力する反力モータ指令電流に応じて駆動するモータであり、ステアリングシャフト38を回転させて、操舵操作子36へ操舵反力を出力可能である。
ここで、反力モータ14が操舵操作子36へ出力する操舵反力は、転舵輪32に作用しているタイヤ軸力や操舵操作子36の操舵状態に応じて演算する。これにより、操舵操作子36を操舵する運転者へ、適切な操舵反力を伝達する。なお、操舵反力の演算に用いるタイヤ軸力や操舵操作子36の操舵状態は、クラッチ6を開放状態に切り換えて、操舵操作子36と転舵輪32との間のトルク伝達経路を機械的に分離させている状態における、タイヤ軸力や操舵操作子36の操舵状態である。
すなわち、反力モータ14が操舵操作子36へ出力する操舵反力は、運転者が操舵操作子36を操舵する操作方向とは反対方向へ作用する反力である。
第一モータ制御部16は、第二モータ制御部18及び反力モータ制御部20と、CAN(Controller Area Network)等の通信ライン42を介して、情報信号の入出力を行う。
また、第一モータ制御部16は、通信ライン42を介して入力を受けた情報信号や、操舵角検出部8、第一転舵角検出部10及び第二転舵角検出部12から入力を受けた情報信号に基づき、第一転舵モータ2を駆動制御する。なお、第一モータ制御部16の詳細な構成については、後述する。
第二モータ制御部18は、第一モータ制御部16及び反力モータ制御部20と、通信ライン42を介して、情報信号の入出力を行う。
また、第二モータ制御部18は、通信ライン42を介して入力を受けた情報信号や、操舵角検出部8、第一転舵角検出部10及び第二転舵角検出部12から入力を受けた情報信号に基づき、第二転舵モータ4を駆動制御する。なお、第二モータ制御部18の詳細な構成については、後述する。
反力モータ制御部20は、第一モータ制御部16及び第二モータ制御部18と、通信ライン42を介して、情報信号の入出力を行う。
また、反力モータ制御部20は、通信ライン42を介して入力を受けた情報信号や、操舵角検出部8、第一転舵角検出部10及び第二転舵角検出部12から入力を受けた情報信号に基づき、反力モータ14を駆動制御する。なお、反力モータ制御部20の詳細な構成については、後述する。
(第一モータ制御部、第二モータ制御部、反力モータ制御部の詳細な構成)
以下、図1を参照しつつ、図2を用いて、第一モータ制御部16、第二モータ制御部18、反力モータ制御部20の詳細な構成を説明する。
図2は、第一モータ制御部16、第二モータ制御部18、反力モータ制御部20の詳細な構成を説明するブロック図である。
まず、第一モータ制御部16の構成を、図2中に示す他の構成との関連を含めて説明する。
図2中に示すように、第一モータ制御部16は、第一モータ指令電流演算部44と、第一監視部46と、第一切替部48と、第一誤差補正部50を備える。
第一モータ指令電流演算部44は、操舵角検出部8、第一転舵角検出部10及び第二転舵角検出部12が出力した情報信号の入力を受ける。そして、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していない通常時では、操舵角検出部8及び第一転舵角検出部10が出力した情報信号に基づき、例えば、現在操舵角θsと第一実転舵角θt1との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算する。
ここで、転舵モータ指令電流は、運転者による操舵操作子36の操作に応じた目標転舵角を算出し、この算出した目標転舵角に応じて第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動制御するための、電流指令値である。
そして、第一モータ指令電流演算部44は、演算した転舵モータ指令電流を含む情報信号(以降の説明では、「第一モータ指令電流信号」と記載する場合がある)を、第一監視部46及び第一切替部48へ出力する。これに加え、第一モータ指令電流演算部44は、第一モータ指令電流信号を、後述する第二監視部56及び第二切替部58と、第三監視部64へ出力する。
第一監視部46は、第一モータ指令電流演算部44から、第一モータ指令電流信号の入力を受ける。これに加え、第一監視部46は、後述する第二モータ指令電流演算部54から、後述する第二モータ指令電流信号の入力を受ける。さらに、第一監視部46は、後述する第三モータ指令電流演算部62から、後述する第三モータ指令電流信号の入力を受ける。
三種類のモータ指令電流信号の入力を受けた第一監視部46は、各モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流を比較する。そして、比較結果を含む情報信号(以降の説明では、「第一比較結果信号」と記載する場合がある)を、第一切替部48、第一モータ指令電流演算部44及び第一誤差補正部50へ出力する。
ここで、第一監視部46が行なう具体的な処理を説明する。なお、この処理は、後述する第二監視部56及び第三監視部64についても、同様である。
まず、各モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流が、演算結果(演算値)の異なる二つのグループに区分されるか否かを判定する。
各モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流が、演算結果の異なる二つのグループに区分されると判定すると、二つのグループに対し、各グループに含まれる転舵モータ指令電流の個数を検出する。
次に、含まれる転舵モータ指令電流の個数が少ないグループが含む転舵モータ指令電流を演算したモータ指令電流演算部を検出し、この検出したモータ指令電流演算部を、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部であると判定する。
第一切替部48は、第一監視部46から、第一比較結果信号の入力を受ける。これに加え、第一切替部48は、第一モータ指令電流演算部44から、第一モータ指令電流信号の入力を受ける。さらに、第一切替部48は、第二モータ指令電流演算部54から、第二モータ指令電流信号の入力を受ける。
上述した各種情報信号の入力を受けた第一切替部48は、まず、第一比較結果信号が含む比較結果を参照し、この比較結果に応じて、第一モータ指令電流信号または第二モータ指令電流信号を、第一誤差補正部50へ出力する。
具体的には、第一監視部46及び第一切替部48は、第一比較結果信号が含む比較結果に応じて、以下の(1‐A)から(1‐D)の処理を行う。
(1‐A)第一モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第一監視部46が、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していると判定する。そして、第一切替部48が、第二モータ指令電流信号を、第一誤差補正部50へ出力する。
(1‐B)第二モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第一監視部46が、第二モータ指令電流演算部54に演算異常が発生していると判定する。そして、第一切替部48が、第一モータ指令電流信号を、第一誤差補正部50へ出力する。
(1‐C)第三モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第一監視部46が、第三モータ指令電流演算部62に演算異常が発生していると判定する。そして、第一切替部48が、第一モータ指令電流信号を、第一誤差補正部50へ出力する。
(1‐D)三種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が等しい場合は、第一監視部46が、各モータ指令電流演算部が通常の状態(演算異常が発生していない状態)であると判定する。そして、第一切替部48が、第一モータ指令電流信号を、第一誤差補正部50へ出力する。
すなわち、第一切替部48は、演算異常が発生していると判定したモータ指令電流演算部以外のモータ指令電流演算部が演算した転舵モータ指令電流を、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動制御するための転舵モータ指令電流として選択する。この選択は、第一監視部46の判定結果に応じて行なう。なお、この処理は、後述する第二切替部58についても、同様である。
また、第一監視部46は、他のモータ指令電流演算部と異なる転舵モータ指令電流を演算した一つのモータ指令電流演算部を、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部であると判定する。この判定は、三つのモータ指令電流演算部がそれぞれ演算した、第一モータ指令電流信号、第二モータ指令電流信号、第三モータ指令電流信号に基づいて行なう。なお、この処理は、後述する第二監視部56及び第三監視部64についても、同様である。
ここで、第一監視部46及び第一切替部48が上述した(1‐A)の処理を行う場合、第一比較結果信号の入力を受けた第一モータ指令電流演算部44は、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していると判定する。そして、操舵角検出部8及び第二転舵角検出部12が出力した情報信号に基づき、例えば、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算する。これは、第一モータ指令電流演算部44に発生している演算異常が、第一モータ指令電流演算部44の機能低下等に起因せず、第一転舵角検出部10の機能低下等に起因する場合があるためである。これにより、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算することで、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生する可能性を低減させる。
すなわち、第一モータ指令電流演算部44は、第一監視部46が演算異常と判定していない状態では、第一実転舵角θt1を用いて転舵モータ指令電流を演算する。一方、第一監視部46が演算異常と判定した状態では、第二実転舵角θt2を用いて転舵モータ指令電流を演算する。なお、この処理は、後述する第二モータ指令電流演算部54及び第三モータ指令電流演算部62についても、同様である。
第一誤差補正部50は、第一監視部46、第一切替部48及びモータ間オフセット量検出部52から、情報信号の入力を受ける。
ここで、モータ間オフセット量検出部52は、モータ間オフセット量を検出する。そして、検出したモータ間オフセット量を含む情報信号(以降の説明では、「モータ間オフセット量信号」と記載する場合がある)を、第一誤差補正部50及び後述する第二誤差補正部60へ出力する。なお、モータ間オフセット量検出部52は、第一モータ制御部16及び第二モータ制御部18が備える構成としてもよく、また、第一モータ制御部16及び第二モータ制御部18から独立した構成としてもよい。
モータ間オフセット量とは、第一転舵角検出部10が出力した情報信号が含む第一実転舵角θt1と、第二転舵角検出部12が出力した情報信号が含む第二実転舵角θt2との機械的な偏差である。また、モータ間オフセット量は、例えば、第一転舵モータ出力軸22に設けた歯車とラックギア24とのバックラッシと、第二転舵モータ出力軸34に設けた歯車とラックギア24とのバックラッシに起因して発生する。
また、第一誤差補正部50は、第一監視部46及び第一切替部48が上述した(1‐B)から(1‐D)の処理を行う場合、第一切替部48から入力を受けた第一モータ指令電流信号を、転舵モータ指令電流として、第一転舵モータ2へ出力する。なお、第一誤差補正部50から第一転舵モータ2への、転舵モータ指令電流の出力は、図示しないインバータを介して行なう。
一方、第一監視部46及び第一切替部48が上述した(1‐A)の処理を行う場合、第一誤差補正部50は、モータ間オフセット量検出部52から入力を受けたモータ間オフセット量信号が含むモータ間オフセット量を参照する。そして、第一切替部48から入力を受けた第二モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量を用いて補正する。さらに、モータ間オフセット量を用いて補正した転舵モータ指令電流を、第一転舵モータ2へ出力する。
上記の補正は、モータ間オフセット量が、第一実転舵角θt1が第二実転舵角θt2未満である偏差の場合は、第二モータ指令電流信号を、モータ間オフセット量に応じて増加させる補正である。一方、モータ間オフセット量が、第二実転舵角θt2が第一実転舵角θt1未満である偏差の場合は、第二モータ指令電流信号を、モータ間オフセット量に応じて減少させる補正である。
次に、第二モータ制御部18の構成を、図2中に示す他の構成との関連を含めて説明する。
図2中に示すように、第二モータ制御部18は、第二モータ指令電流演算部54と、第二監視部56と、第二切替部58と、第二誤差補正部60を備える。
第二モータ指令電流演算部54は、操舵角検出部8、第一転舵角検出部10及び第二転舵角検出部12が出力した情報信号の入力を受ける。そして、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していない通常時では、操舵角検出部8及び第一転舵角検出部10が出力した情報信号に基づき、例えば、現在操舵角θsと第一実転舵角θt1との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算する。
そして、第二モータ指令電流演算部54は、演算した転舵モータ指令電流を含む情報信号(以降の説明では、「第二モータ指令電流信号」と記載する場合がある)を、第二監視部56及び第二切替部58へ出力する。これに加え、第二モータ指令電流演算部54は、第二モータ指令電流信号を、第一監視部46及び第一切替部48と、第三監視部64へ出力する。
第二監視部56は、第二モータ指令電流演算部54から、第二モータ指令電流信号の入力を受ける。これに加え、第二監視部56は、第一モータ指令電流演算部44から、第一モータ指令電流信号の入力を受ける。さらに、第二監視部56は、第三モータ指令電流演算部62から、第三モータ指令電流信号の入力を受ける。
三種類のモータ指令電流信号の入力を受けた第二監視部56は、各モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流を比較する。そして、比較結果を含む情報信号(以降の説明では、「第二比較結果信号」と記載する場合がある)を、第二切替部58、第二モータ指令電流演算部54及び第二誤差補正部60へ出力する。
第二切替部58は、第二監視部56から、第二比較結果信号の入力を受ける。これに加え、第二切替部58は、第二モータ指令電流演算部54から、第二モータ指令電流信号の入力を受ける。さらに、第二切替部58は、第一モータ指令電流演算部44から、第一モータ指令電流信号の入力を受ける。
上述した各種情報信号の入力を受けた第二切替部58は、まず、第二比較結果信号が含む比較結果を参照し、この比較結果に応じて、第一モータ指令電流信号または第二モータ指令電流信号を、第二誤差補正部60へ出力する。
具体的には、第二監視部56及び第二切替部58は、第二比較結果信号が含む比較結果に応じて、以下の(2‐A)から(2‐D)の処理を行う。
(2‐A)第一モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第二監視部56が、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していると判定する。そして、第二切替部58が、第二モータ指令電流信号を、第二誤差補正部60へ出力する。
(2‐B)第二モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第二監視部56が、第二モータ指令電流演算部54に演算異常が発生していると判定する。そして、第二切替部58が、第一モータ指令電流信号を、第二誤差補正部60へ出力する。
(2‐C)第三モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第二監視部56が、第三モータ指令電流演算部62に演算異常が発生していると判定する。そして、第二切替部58が、第一モータ指令電流信号を、第二誤差補正部60へ出力する。
(2‐D)三種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が等しい場合は、第二監視部56が、各モータ指令電流演算部が通常の状態であると判定する。そして、第二切替部58が、第一モータ指令電流信号を、第二誤差補正部60へ出力する。
ここで、第二監視部56及び第二切替部58が上述した(2‐A)または(2‐B)の処理を行う場合、第二比較結果信号の入力を受けた第二モータ指令電流演算部54は、操舵角検出部8及び第二転舵角検出部12が出力した情報信号を参照する。そして、例えば、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算する。これは、第二モータ指令電流演算部54に発生している演算異常が、第二モータ指令電流演算部54の機能低下等に起因せず、第一転舵角検出部10の機能低下等に起因する場合があるためである。これにより、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算することで、第二モータ指令電流演算部54に演算異常が発生する可能性を低減させる。
第二誤差補正部60は、第二監視部56、第二切替部58及びモータ間オフセット量検出部52から、情報信号の入力を受ける。
また、第二誤差補正部60は、第二監視部56及び第二切替部58が上述した(2‐B)から(2‐D)の処理を行う場合、第二切替部58から入力を受けた第一モータ指令電流信号を、転舵モータ指令電流として、第二転舵モータ4へ出力する。なお、第二誤差補正部60から第二転舵モータ4への、転舵モータ指令電流の出力は、図示しないインバータを介して行なう。
一方、第二監視部56及び第二切替部58が上述した(2‐A)の処理を行う場合、第二誤差補正部60は、モータ間オフセット量検出部52から入力を受けたモータ間オフセット量信号が含むモータ間オフセット量を参照する。そして、第二切替部58から入力を受けた第二モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量を用いて補正する。さらに、モータ間オフセット量を用いて補正した転舵モータ指令電流を、第二転舵モータ4へ出力する。
次に、反力モータ制御部20の構成を、図2中に示す他の構成との関連を含めて説明する。
図2中に示すように、反力モータ制御部20は、第三モータ指令電流演算部62と、第三監視部64と、反力モータ指令電流演算部66と、クラッチ指令電流演算部68を備える。
第三モータ指令電流演算部62は、操舵角検出部8、第一転舵角検出部10及び第二転舵角検出部12が出力した情報信号の入力を受ける。そして、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していない通常時では、操舵角検出部8及び第一転舵角検出部10が出力した情報信号に基づき、例えば、現在操舵角θsと第一実転舵角θt1との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算する。
そして、第三モータ指令電流演算部62は、演算した転舵モータ指令電流を含む情報信号(以降の説明では、「第三モータ指令電流信号」と記載する場合がある)を、第三監視部64へ出力する。これに加え、第三モータ指令電流演算部62は、第三モータ指令電流信号を、第一監視部46と第二監視部56へ出力する。
第三監視部64は、第三モータ指令電流演算部62から、第三モータ指令電流信号の入力を受ける。これに加え、第三監視部64は、第一モータ指令電流演算部44から、第一モータ指令電流信号の入力を受ける。さらに、第三監視部64は、第二モータ指令電流演算部54から、第二モータ指令電流信号の入力を受ける。
三種類のモータ指令電流信号の入力を受けた第三監視部64は、各モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流を比較する。そして、比較結果を含む情報信号(以降の説明では、「第三比較結果信号」と記載する場合がある)を、第三モータ指令電流演算部62、反力モータ指令電流演算部66及びクラッチ指令電流演算部68へ出力する。
具体的には、第三監視部64は、第三比較結果信号が含む比較結果に応じて、以下の(3‐A)から(3‐D)の処理を行う。
(3‐A)第一モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していると判定する。
(3‐B)第二モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第二モータ指令電流演算部54に演算異常が発生していると判定する。
(3‐C)第三モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が、他の二種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値と異なる場合は、第三モータ指令電流演算部62に演算異常が発生していると判定する。
(3‐D)三種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値が等しい場合は、各モータ指令電流演算部が通常の状態であると判定する。
ここで、第三監視部64が上述した(3‐A)または(3‐C)の処理を行う場合、第三比較結果信号の入力を受けた第三モータ指令電流演算部62は、操舵角検出部8及び第二転舵角検出部12が出力した情報信号を参照する。そして、例えば、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算する。これは、第三モータ指令電流演算部62に発生している演算異常が、第三モータ指令電流演算部62の機能低下等に起因せず、第一転舵角検出部10の機能低下等に起因する場合があるためである。これにより、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2との偏差を用いて、転舵モータ指令電流を演算することで、第三モータ指令電流演算部62に演算異常が発生する可能性を低減させる。
反力モータ指令電流演算部66は、例えば、第一転舵角検出部10が出力した情報信号に基づき、第一実転舵角θt1に、予め設定した反力モータ用ゲインを乗算して、反力モータ指令電流を演算する。ここで、反力モータ用ゲインは、反力モータゲイン用マップを用いて、予め設定する。なお、反力モータゲイン用マップは、車速や転舵輪32の転舵角に依存するマップであり、予め形成して、反力モータ指令電流演算部に格納する。
そして、反力モータ指令電流演算部66は、演算した反力モータ指令電流を含む情報信号を、反力モータ指令電流として、反力モータ14へ出力する。なお、反力モータ指令電流演算部66から反力モータ14への、反力モータ指令電流の出力は、図示しないインバータを介して行なう。
なお、本実施形態では、一例として、第三監視部64が上述した(3‐C)の処理を行う場合、反力モータ指令電流演算部66は、反力モータ14への反力モータ指令電流の出力を停止する場合を説明する。
クラッチ指令電流演算部68は、クラッチ指令電流を演算し、この演算したクラッチ指令電流を含む情報信号(以降の説明では、「クラッチ指令電流信号」と記載する場合がある)を、クラッチ6へ出力する。
クラッチ指令電流の演算は、例えば、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の温度と、予め設定したクラッチ締結温度を用いて行う。なお、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の温度は、例えば、第一モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流の値に基づいて推定する。これは、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の過熱は、電流の通電による抵抗発熱に起因する場合が多いためである。
具体的には、まず、クラッチ6を開放状態に切り換えた状態で、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の温度と、クラッチ締結温度とを比較し、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の温度がクラッチ締結温度を超えているか否かを判定する。
ここで、クラッチ締結温度は、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4を正常(通常状態、通常制御)に使用することが困難な使用限界温度よりも、予め設定した温度差分低い温度であり、予め設定して、クラッチ指令電流演算部68に記憶させておく。
なお、上記の使用限界温度は、例えば、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の温度に予め設定されている定格や、「JIS C 4003」等を用いて設定する。
そして、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の温度がクラッチ締結温度を超えていると判定すると、開放状態(通常状態)のクラッチ6を締結状態に切り換える指令信号を演算し、この演算した指令信号を、クラッチ指令電流とする。
なお、クラッチ指令電流演算部68は、第一転舵モータ2または第二転舵モータ4の温度の温度に応じて、締結状態のクラッチ6を開放状態に切り換える指令信号の演算も行う。
なお、本実施形態では、一例として、第三監視部64が上述した(3‐C)の処理を行う場合、クラッチ指令電流演算部68は、開放状態のクラッチ6を締結状態に切り換える指令信号を演算する場合を説明する。
以上説明したように、本実施形態の車両の操舵制御装置1では、通常時には、第一モータ指令電流演算部44が演算した転舵モータ指令電流を用いて、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させる。すなわち、通常時では、第一モータ指令電流演算部44を、メイン側(主側)のモータ指令電流演算部として用いる。
一方、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生した場合には、第二モータ指令電流演算部54が演算した転舵モータ指令電流を用いて、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させる。すなわち、通常時では、第二モータ指令電流演算部54を、スレーブ側(従側)のモータ指令電流演算部として用いる。
(動作)
次に、図1及び図2を参照して、本実施形態の車両の操舵制御装置1を用いて行なう動作の一例を説明する。
本実施形態の車両の操舵制御装置1を備える車両では、走行時に、第一モータ指令電流演算部44、第二モータ指令電流演算部54、第三モータ指令電流演算部62において、それぞれ、転舵モータ指令電流を演算する。
そして、第一監視部46、第二監視部56、第三監視部64において、それぞれ、入力を受けた三種類のモータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流を比較し、その比較結果に応じて、各モータ指令電流演算部に演算異常が発生しているか否かを判定する。
すなわち、本実施形態では、奇数の監視部(第一監視部46、第二監視部56、第三監視部64)を用いて、三つのモータ指令電流演算部に対し、転舵モータ指令電流を参照して、多数決による演算異常の監視を行なう。
ここで、本実施形態では、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生していない通常時では、第一モータ指令電流演算部44が演算した転舵モータ指令電流を用いて、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させる。すなわち、第一モータ指令電流演算部44が演算した転舵モータ指令電流を、第一モータ制御部16から第一転舵モータ2へ出力し、第二モータ制御部18から第二転舵モータ4へ出力する。
一方、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生している場合には、第二モータ指令電流演算部54が演算した転舵モータ指令電流を用いて、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させる。すなわち、第二モータ指令電流演算部54が演算した転舵モータ指令電流を、第一モータ制御部16から第一転舵モータ2へ出力し、第二モータ制御部18から第二転舵モータ4へ出力する。
これに加え、本実施形態では、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生している場合には、第二モータ指令電流信号が含む転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量を用いて補正する。さらに、モータ間オフセット量を用いて補正した転舵モータ指令電流を、第一モータ制御部16から第一転舵モータ2へ出力し、第二モータ制御部18から第二転舵モータ4へ出力する。
上述したように、本実施形態では、通常時にメイン側のモータ指令電流演算部として用いる第一モータ指令電流演算部44に発生した演算異常を検出すると、メイン側のモータ指令電流演算部を、第二モータ指令電流演算部54に切り替える。
したがって、本実施形態では、第一モータ指令電流演算部44に発生した演算異常を検出すると、演算異常が発生していない第二モータ指令電流演算部54で演算した転舵モータ指令電流により、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させる。
このため、本実施形態では、運転者による操舵操作子36の操舵量と転舵輪32の転舵量との乖離を抑制して、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
また、本実施形態では、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生すると、第二モータ指令電流演算部54が、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2に基づいて、転舵モータ指令電流を演算する。さらに、第二モータ指令電流演算部54が演算した転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量を用いて補正し、この補正した転舵モータ指令電流により、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させる。
このため、本実施形態では、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2に基づいて演算した転舵モータ指令電流を、第一実転舵角θt1と第二実転舵角θt2との機械的な偏差に応じて補正する。これにより、転舵モータ指令電流の演算に用いる実転舵角θtを切り替えても、第一実転舵角θt1と第二実転舵角θt2との偏差による、転舵モータ指令電流の演算への影響を低減させることが可能となるため、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
なお、上述したように、本実施形態の操舵制御装置1の動作で実施する操舵制御方法では、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部の判定を行なう。具体的には、まず、三つのモータ指令電流演算部がそれぞれ演算した転舵モータ指令電流が演算結果の異なる二つのグループに区分されると、二つのグループのうち含まれる転舵モータ指令電流の個数が少ないグループを検出する。そして、検出したグループが含む転舵モータ指令電流を演算したモータ指令電流演算部を、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部であると判定する。
さらに、本実施形態の操舵制御方法では、演算異常が発生していると判定したモータ指令電流演算部以外のモータ指令電流演算部が演算した転舵モータ指令電流を、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動制御するための転舵モータ指令電流として選択する。
これに加え、本実施形態の操舵制御方法では、演算異常が発生しているか否かの判定結果に応じて選択した転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量を用いて補正する。また、演算異常と判定していない状態では、検出した第一転舵モータ2の回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算する。一方、演算異常と判定した状態では、検出した第二転舵モータ4の回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算する。
(第一実施形態の効果)
本実施形態では、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)第一監視部46、第二監視部56及び第三監視部64が、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生しているか否かを判定する。これに加え、第一切替部48及び第二切替部58が、第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生している場合、第二モータ指令電流演算部54が演算した転舵モータ指令電流を、各転舵モータを駆動制御するための転舵モータ指令電流として選択する。
さらに、第一誤差補正部50及び第二誤差補正部60が、第一切替部48及び第二切替部58が選択した転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量検出部52が検出したモータ間オフセット量を用いて補正する。また、各モータ指令電流演算部が、各監視部が第一モータ指令電流演算部44の演算異常を判定していない状態では、第一転舵角検出部10が検出した第一転舵モータ2の回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算する。一方、各監視部が第一モータ指令電流演算部44の演算異常を判定した状態では、第二転舵角検出部12が検出した第二転舵モータ4の回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算する。
このため、第一モータ指令電流演算部44に発生した演算異常を検出すると、演算異常が発生していない第二モータ指令電流演算部54で演算した転舵モータ指令電流により、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させることが可能となる。
その結果、第一モータ指令電流演算部44の演算異常を検出した場合であっても、運転者による操舵操作子36の操舵量と転舵輪32の転舵量との乖離を抑制して、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(2)第一モータ指令電流演算部44に演算異常が発生すると、第二モータ指令電流演算部54が、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2に基づいて、転舵モータ指令電流を演算する。さらに、第二モータ指令電流演算部54が演算した転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量を用いて補正し、この補正した転舵モータ指令電流により、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させる。
このため、現在操舵角θsと第二実転舵角θt2に基づいて演算した転舵モータ指令電流を、第一実転舵角θt1と第二実転舵角θt2との機械的な偏差に応じて補正する。
その結果、転舵モータ指令電流の演算に用いる実転舵角θtを切り替えても、第一実転舵角θt1と第二実転舵角θt2との偏差による、転舵モータ指令電流の演算への影響を低減させることが可能となる。
これにより、第一モータ指令電流演算部44の演算異常を検出し、転舵モータ指令電流を演算するための転舵角を、第一実転舵角θt1から第二実転舵角θt2へ切り替えた場合であっても、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(3)第一誤差補正部50及び第二誤差補正部60が、第一実転舵角θt1が第二実転舵角θt2未満である場合は、第一切替部48及び第二切替部58が選択した転舵モータ指令電流をモータ間オフセット量に応じて増加させる補正を行う。一方、第二実転舵角θt2が第一実転舵角θt1未満である場合は、第一切替部48及び第二切替部58が選択した転舵モータ指令電流をモータ間オフセット量に応じて減少させる補正を行う。
このため、第一モータ指令電流演算部44の演算異常の検出時に、第一実転舵角θt1と第二実転舵角θt2との偏差に応じて、第一切替部48及び第二切替部58が選択した転舵モータ指令電流を補正することが可能となる。
その結果、転舵モータ指令電流を演算するための転舵角を、第一実転舵角θt1から第二実転舵角θt2へ切り替えた場合であっても、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(4)第一監視部46、第二監視部56及び第三監視部64が、第三モータ指令電流演算部62に演算異常が発生していると判定すると、反力モータ指令電流演算部66が、反力モータ14への反力モータ指令電流の出力を停止する。これに加え、クラッチ指令電流演算部68が、開放状態のクラッチ6を締結状態に切り換える指令信号を演算する。
このため、反力モータ制御部20に演算異常が発生している場合には、SBWシステムの一部に異常が発生したと判定して、運転者が操舵操作子36に加える力を用いて、転舵輪32の転舵を継続する。これに加え、運転者が操舵操作子36に加える力に対する反力の出力を停止させる。
その結果、反力モータ制御部20に演算異常が発生しており、反力モータ指令電流演算部66及びクラッチ指令電流演算部68に演算異常が発生している可能性がある場合に、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(5)本実施形態の操舵制御方法では、三つのモータ指令電流演算部がそれぞれ演算した転舵モータ指令電流が演算結果の異なる二つのグループに区分されると、二つのグループのうち含まれる転舵モータ指令電流の個数が少ないグループを検出する。そして、検出したグループが含む転舵モータ指令電流を演算したモータ指令電流演算部を、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部であると判定する。さらに、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部以外のモータ指令電流演算部が演算した転舵モータ指令電流を、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動制御するための転舵モータ指令電流として選択する。
これに加え、演算異常が発生しているか否かの判定結果に応じて選択した転舵モータ指令電流を、モータ間オフセット量を用いて補正する。また、演算異常と判定していない状態では、検出した第一転舵モータ2の回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算し、演算異常と判定した状態では、検出した第二転舵モータ4の回転角度を用いて転舵モータ指令電流を演算する。
このため、第一モータ指令電流演算部44に発生した演算異常を検出すると、演算異常が発生していない第二モータ指令電流演算部54で演算した転舵モータ指令電流により、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ4を駆動させることが可能となる。
これに加え、転舵モータ指令電流の演算に用いる実転舵角θtを切り替えても、第一実転舵角θt1と第二実転舵角θt2との偏差による、転舵モータ指令電流の演算への影響を低減させることが可能となる。
その結果、第一モータ指令電流演算部44の演算異常を検出した場合であっても、運転者による操舵操作子36の操舵量と転舵輪32の転舵量との乖離を抑制して、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(変形例)
(1)本実施形態では、モータ指令電流演算部を備えるモータ制御部として、三つのモータ制御部(第一モータ制御部16、第二モータ制御部18、反力モータ制御部20)を備える構成としたが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、四つ以上且つ偶数のモータ制御部を備える構成や、五つ以上且つ奇数のモータ制御部を備える構成としてもよい。ここで、四つ以上且つ偶数のモータ制御部を備える構成とする場合、例えば、転舵モータ指令電流を参照した多数決による演算異常の監視を行なう処理において、反力モータ制御部20の寄与度を、他のモータ制御部未満の寄与度としてもよい。
1 操舵制御装置
2 第一転舵モータ
4 第二転舵モータ
6 クラッチ
8 操舵角検出部
10 第一転舵角検出部
12 第二転舵角検出部
14 反力モータ
16 第一モータ制御部
18 第二モータ制御部
20 反力モータ制御部
22 第一転舵モータ出力軸
24 ラックギア
26 ラック軸
28 タイロッド
30 ナックルアーム
32 転舵輪(32FL、32FR)
34 第二転舵モータ出力軸
36 操舵操作子
38 ステアリングシャフト
40 ピニオン軸
42 通信ライン
44 第一モータ指令電流演算部
46 第一監視部
48 第一切替部
50 第一誤差補正部
52 モータ間オフセット量検出部
54 第二モータ指令電流演算部
56 第二監視部
58 第二切替部
60 第二誤差補正部
62 第三モータ指令電流演算部
64 第三監視部
66 反力モータ指令電流演算部
68 クラッチ指令電流演算部

Claims (3)

  1. 転舵輪を転舵させるための転舵トルクを出力する第一転舵モータと、
    前記転舵トルクを出力する第二転舵モータと、
    前記第一転舵モータの回転角度を検出する第一転舵角検出部と、
    前記第二転舵モータの回転角度を検出する第二転舵角検出部と、
    前記第一転舵角検出部が検出した回転角度と前記第二転舵角検出部が検出した回転角度との偏差であるモータ間オフセット量を検出するモータ間オフセット量検出部と、
    操舵操作子の操作に応じて前記第一転舵モータ及び前記第二転舵モータを駆動制御するための転舵モータ指令電流を演算する三つ以上のモータ指令電流演算部と、
    三つ以上の前記モータ指令電流演算部がそれぞれ演算した転舵モータ指令電流が演算結果の異なる二つのグループに区分され、前記二つのグループのうち含まれる転舵モータ指令電流の個数が少ないグループが含む転舵モータ指令電流を演算したモータ指令電流演算部を、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部であると判定する監視部と、
    前記監視部の判定結果に応じて、前記演算異常が発生していると判定したモータ指令電流演算部以外のモータ指令電流演算部が演算した転舵モータ指令電流を、前記第一転舵モータ及び前記第二転舵モータを駆動制御するための転舵モータ指令電流として選択する切替部と、
    前記モータ間オフセット量検出部が検出したモータ間オフセット量を用いて、前記切替部が選択した転舵モータ指令電流を補正する誤差補正部と、を備え、
    前記モータ指令電流演算部は、前記監視部が前記演算異常と判定していない状態では前記第一転舵角検出部が検出した第一転舵モータの回転角度を用いて前記転舵モータ指令電流を演算し、前記監視部が前記演算異常と判定した状態では前記第二転舵角検出部が検出した第二転舵モータの回転角度を用いて前記転舵モータ指令電流を演算することを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 前記誤差補正部は、前記第一転舵角検出部の検出した回転角度が前記第二転舵角検出部の検出した回転角度未満である場合は、前記切替部が選択した転舵モータ指令電流を前記モータ間オフセット量に応じて増加させる補正を行い、前記第二転舵角検出部の検出した回転角度が前記第一転舵角検出部の検出した回転角度未満である場合は、前記切替部が選択した転舵モータ指令電流を前記モータ間オフセット量に応じて減少させる補正を行うことを特徴とする請求項1に記載した車両の操舵制御装置。
  3. 転舵輪を転舵させるための転舵トルクを出力する第一転舵モータの回転角度を検出し、
    前記転舵トルクを出力する第二転舵モータの回転角度を検出し、
    前記検出した第一転舵モータの回転角度と前記検出した第二転舵モータの回転角度との偏差であるモータ間オフセット量を検出し、
    操舵操作子の操作に応じて前記第一転舵モータ及び前記第二転舵モータを駆動制御するための転舵モータ指令電流を演算する三つ以上のモータ指令電流演算部がそれぞれ演算した転舵モータ指令電流が演算結果の異なる二つのグループに区分され、前記二つのグループのうち含まれる転舵モータ指令電流の個数が少ないグループが含む転舵モータ指令電流を演算したモータ指令電流演算部を、演算異常が発生しているモータ指令電流演算部であると判定し、
    前記判定結果に応じて、前記演算異常が発生していると判定したモータ指令電流演算部以外のモータ指令電流演算部が演算した転舵モータ指令電流を、前記第一転舵モータ及び前記第二転舵モータを駆動制御するための転舵モータ指令電流として選択し、
    前記検出したモータ間オフセット量を用いて、前記選択した転舵モータ指令電流を補正し、
    前記演算異常と判定していない状態では前記検出した第一転舵モータの回転角度を用いて前記転舵モータ指令電流を演算し、前記演算異常と判定した状態では前記検出した第二転舵モータの回転角度を用いて前記転舵モータ指令電流を演算することを特徴とする車両の操舵制御方法。
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