JP5915323B2 - 電気自動車の空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリからの供給電力を利用して走行する電気自動車の空調装置、特にバッテリ残容量の低下により冷暖房を停止したときの車室内雰囲気を快適化する制御に関し、電気自動車の空調技術の分野に属する。
近年、自動車による環境負荷を低減しようという意識が広がっており、内燃機関に代えてモータを動力源として搭載した電気自動車の普及が進んでいる。
従来、エンジン自動車では一般的に鉛蓄電池が使用されているが、鉛蓄電池は電気自動車の動力源として使用するには課題が多い。そのため、近年の電気自動車には、鉛蓄電池に代えてリチウムイオン電池が使用されるようになってきており、これにより、従来に比べてバッテリの重量や大きさだけでなく、電池密度や容量が改善されている。
しかしながら、電気自動車の充電インフラの整備は依然として不十分であるとともに、充電作業の際、ガソリン自動車やディーゼル自動車への給油に比べて長い時間を要する問題もある。さらに、現状の電気自動車では、ガソリン自動車等に比べて航続距離が著しく短い問題もある。これらの問題に鑑みて、電気自動車では、航続距離の延長ひいては充電頻度の低減を図るべく、バッテリの電力消費をできるだけ抑えることが求められている。
電気自動車においてバッテリの電力消費を抑える技術の一つとして、バッテリの残容量が所定値以下になったときに空調モードを冷房モードや暖房モードから送風モードに切り換えることで、電力消費を抑制することが考えられる。なお、これに関連して、特許文献1には、電気自動車において、バッテリの残容量に応じて空調装置のコンプレッサや電気ヒータへの通電を抑制する技術が開示されている。
特開平8−244439号公報
しかしながら、上記のように、バッテリ残容量の低下により空調モードが強制的に冷房モードまたは暖房モードから送風モードに切り換えられると、車室内温度が次第に上昇または低下していき、車室内の快適性が次第に損なわれていくという問題が生じる。
そこで、本発明は、電気自動車において、バッテリ残容量の低下により冷暖房が停止された場合の車室内温度の上昇や低下に対し、車室内の快適性を維持することができる空調装置を実現することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る電気自動車の空調装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
バッテリの残容量を検出するバッテリ残容量検出手段と、空調モードが冷房モード又は暖房モードである状態で前記バッテリ残容量検出手段により検出されるバッテリの残容量が所定値以下になったときに、空調モードを送風モードに切り換える空調制御手段と、を備えた電気自動車の空調装置であって、
車室内に香りを送出する香り送出手段と、
バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが送風モードに切り換えられたとき、前記香り送出手段によって車室内に送出される香りを変化させる香り制御手段と、を有することを特徴とする。
ここで、香りを変化させる態様には、車室内に香りを送出していない状態から送出する状態に変化させる場合と、送出している香りの種類を変化させたり、香り液の送出量や送出濃度等によって香の強さを変化させたりする場合が含まれる。
また、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記香り制御手段は、
バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられたときは、前記香り送出手段により涼感作用を有する香りを送出させ、
バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられたときは、前記香り送出手段により暖感作用を有する香りを送出させることを特徴とする。
さらに、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、
車室内の温度を検出する温度検出手段が備えられ、
前記香り制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第1所定温度まで上昇し又は上昇温度が第1所定値に達したときに、前記香り送出手段により送出させる涼感作用を有する香りを強めることを特徴とする。
ここで、香りを強くする態様には、香りの素となる液として濃度の高いものを用いる場合、該液の送出量を多くする場合、及び、涼感作用が強いものに香りの種類を変更する場合がある。
またさらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、
前記空調制御手段は、空調モードが冷房モード又は暖房モードである状態でバッテリの残容量が所定値以下になったとき、空調モードを内気循環の送風モードに切り換えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、
車室内の温度を検出する温度検出手段が備えられ、
前記空調制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第1所定温度よりも高い第2所定温度まで上昇し又は上昇温度が第1所定値よりも大きな第2所定値に達したとき、空調モードを外気導入の送風モードに切り換えることを特徴とする。
さらに、請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明において、
前記香り制御手段は、
バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられたときは、前記香り送出手段により涼感作用を有する香りを送出させ、
車室内温度が第2所定温度まで上昇し又は上昇温度が第2所定値に達したことにより前記空調制御手段により空調モードが外気導入の送風モードに切り換えられるとき、この切り換えと同時または所定時間経過したときに、涼感作用を有する香りの送出を停止することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の発明において、
車室内の温度を検出する温度検出手段が備えられ、
前記香り制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第3所定温度まで低下し又は低下温度が第3所定値に達したときに、前記香り送出手段により送出させる暖感作用を有する香りを強めることを特徴とする。
なお、請求項5及び請求項7に記載の「温度検出手段」は、請求項3に記載の「温度検出手段」と同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。また、請求項7に記載の発明において、香りを強くする態様には、香りの素となる液として濃度の高いものを用いる場合、該液の送出量を多くする場合、及び、暖感作用が強いものに香りの種類を変更する場合がある。
さらに、請求項8に記載の発明は、前記請求項7に記載の発明において、
前記香り制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第3所定温度よりも低い第4所定温度まで低下し又は低下温度が第3所定値よりも大きな第4所定値に達したとき、暖感作用を有する香りの送出を停止することを特徴とする。
またさらに、請求項9に記載の発明は、前記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の発明において、
前記香り送出手段は、香り送出状態と香り送出停止状態とを交互に繰り返す間欠的送出機構を有し、
前記香り制御手段は、前記香り送出手段の香り送出状態の実行時間と香り送出停止状態の実行時間とを調整することにより車室内への香りの送出量を制御することを特徴とする。
以上の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、電気自動車において、バッテリの残容量の低下により空調モードが送風モードに切り換えられたとき、香り送出手段が作動して車室内に香りが送出され、或は既に香りを送出している場合には、送出している香りの種類や強さが変化することになる。この香りの送出による快適な環境の創出、向上効果によって、冷房または暖房の停止による車室内環境の悪化が解消または軽減されるため、空調モードが送風モードへ切り換えられた後も車室内環境の快適性が維持されることになる。
また、請求項2に記載の発明によれば、空調モードが冷房モードから送風モードに切り換わったときは涼感作用を有する香りが車室内に送出され、空調モードが暖房モードから送風モードに切り換わったときは暖感作用を有する香りが車室内に送出されるので、冷房が止まったときには、車室内温度が上昇することによる不快感が涼感作用を有する香りによって軽減され、また、暖房が止まったときには、車室内温度が低下することによる不快感が暖感作用を有する香りによって軽減され、いずれの場合にも、車室内の快適性が維持されることになる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた後、車室内温度が第1所定温度まで上昇し又は上昇温度が第1所定値に達したときに、車室内に送出される涼感作用を有する香りが強められるため、香り送出による不快感抑制効果が高められることにより、引き続き車室内の快適性が維持される。
また、請求項4に記載の発明によれば、バッテリの残容量が所定値以下になったとき、空調モードが内気循環の送風モードに切り換えられるため、外気が導入されることによる車室内の快適性の悪化が抑制されることになる。つまり、外気温度が高く、切り換え前の空調モードが冷房モードであったときには、冷房が停止された状態で高温の外気が導入されることによる車室内温度の上昇が抑制され、また、外気温度が低く、切り換え前の空調モードが暖房モードであったときには、暖房が停止された状態で低温の外気が導入されることによる車室内温度の低下が抑制されることになる。
またさらに、請求項5に記載の発明を請求項4に記載の発明に適用すれば、空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた後、車室内温度が第1所定温度からさらに上昇して第2所定温度に達したとき又は上昇温度が第1所定値からさらに増大して第2所定値に達したとき、空調モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換えられるため、車室内に走行風を取り込むことができ、これにより、車室内温度の上昇による不快感を緩和することができる。
加えて、請求項6に記載の発明を請求項5に記載の発明に適用すれば、外気導入モードへの切り換えと同時または所定時間経過後に、涼感作用を有する香りの送出が停止されるため、車室内に外気が導入される状態となったことにより冷感香りによる不快感抑制効果を期待できなくなったときに、香り送出手段を作動させるための電力消費や、香りの素となる液の浪費を抑えることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられた後、車室内温度が第3所定温度まで低下し又は低下温度が第3所定値に達したときに、車室内に送出される暖感作用を有する香りが強められるため、香り送出による不快感抑制効果が高められることにより、引き続き車室内の快適性が維持される。
さらに、請求項8に記載の発明を請求項7に記載の発明に適用すれば、車室内温度がさらに低下して第4所定温度に達し又は低下温度が第4所定値に達したとき、暖感作用を有する香りの送出が停止されるため、著しい温度低下により暖感香り送出による不快感抑制効果を十分に期待できなくなった状態において、香り送出手段を作動させるための電力消費や、香りの素となる液の浪費を抑えることができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、間欠的送出機構を有する香り送出手段の香り送出状態の実行時間と香り送出停止状態の実行時間とを調整することにより、車室内への香りの送出量を容易に制御することができる。
本発明の実施形態が適用される電気自動車を示す側面図である。 図1に示す電気自動車のインストルメントパネル及びその周辺部を示す斜視図である。 同実施形態における空調ユニットの構造を示す断面図である。 図3のX−X線で切断した香り送出ユニットの断面図である。 図4のY−Y線で切断した香り送出ユニットの断面図である。 香り送出ユニットにおける香り液タンクの断面図である。 香り液を噴霧する制御の説明図である。 香り送出制御を行うシステムのブロック図である。 香り送出制御の第1制御例の動作を示すフローチャートである。 同制御例の暖房停止時の動作を示すフローチャートである。 同制御例の冷房停止時の動作を示すタイムチャートである。 同制御例の暖房停止時の動作を示すタイムチャートである。 香り液噴霧量の制御の変形例を示す説明図である。 香り送出制御の第2制御例の動作を示すフローチャートである。 同制御例の暖房停止時の動作を示すフローチャートである。 同制御例の冷房停止時の動作を示すタイムチャートである。 同制御例の暖房停止時の動作を示すタイムチャートである。 香り送出制御の第3制御例の動作の要部を示すフローチャートである。 香り送出制御の第4制御例の動作の要部を示すフローチャートである。 他の実施形態における香り送出ユニットの断面図である。 香り送出制御で用いられる精油の例を示すリストである。
以下、本発明に係る空調装置の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の空調装置を備えた電気自動車100を示す側面図である。図1に示すように、電気自動車100には、動力源としてのモータ65と、該モータ65に電力を供給するバッテリ68とが搭載されている。
モータ65は、例えばフロアトンネル102前端部の内部に配設され、バッテリ68は、例えばフロアトンネル102の内部およびリアシート104の下部空間に配設されている。但し、本発明において、電気自動車100におけるモータ65及びバッテリ68の配置は特に限定されるものでない。
モータ65は、減速機やディファレンシャルギヤ等を介して駆動輪(例えば前輪)106に連結されており、バッテリ68からの供給電力によりモータ65が回転駆動されると、このモータ65の回転が減速されて駆動輪106に伝達されるようになっている。
バッテリ68は、前記モータ65に加えて、後述の空調ユニット10やオーディオユニット等の種々の車両搭載機器に電力を供給可能となっている。また、バッテリ68は、充電ステーション又は家庭用電源等の外部電源から供給される電力、及びモータ65から供給される回生電力によって充電可能となっている。このバッテリ68としては、例えばリチウムイオン電池を用いることが好ましく、これにより、バッテリ68の容量拡大と軽量化とを図ることができる。
図2に示すように、電気自動車100の前席前方のインストルメントパネル1には、幅方向の一方側にステアリングホイール2が、中央部にオーディオ操作・表示部86と空調操作部3とが備えられ、また、インストルメントパネル1の中央部下方のコンソール部4には運転操作部5がそれぞれ配設されている。
また、インストルメントパネル1の内部(車両前方側)には、空調ユニット10(図3参照)が配置され、この空調ユニット10で生成された空調エアを車室内に送出する送出口として、インストルメントパネル1の前端部に設けられて空調エアをフロントガラスに向けて送出するデフロスタ6と、インストルメントパネル1の正面(後面)の左右両側部及び中央部に設けられて空調エアを乗員に向けて送出する複数のベンチレータ7と、インストルメントパネル1の下部に設けられて空調エアを乗員の足元に送出するフットエア送出口(図示せず)と、が設けられている。
図3に示すように、空調ユニット10は、車室内に送風するためのブロアファン11を有する。空調ユニット10は、このブロアファン11の作動により車室外又は車室内から吸入した空気を、エバポレータ12で冷却し或いはヒータコア13で暖めて所要の温度及び湿度の空調エアを生成するものであり、エアミックスドア14の作動位置により、エバポレータ12で冷却されたエアが直接又はヒータコア13で温められた上で導入されるエアミックス室15を有する。
また、このエアミックス室15から前記デフロスタ6に通じるデフロスタダクト16と、前記ベンチレータ7に通じるベンチレータダクト17と、前記フットエア送出口に通じるフットエアダクト18とが設けられ、これらのダクト16、17、18への空調エアの供給、非供給をそれぞれ切り換えるデフロスタドア21、ベンチレータドア22及びフットドア23が備えられている。
そして、前記エバポレータ12には、コンプレッサにより冷媒が供給され、ヒータコア13には、ヒータで加熱された高温の循環水が供給され、このエバポレータ12への冷媒の供給、ヒータコア13への高温の循環水の供給、及び、エアミックスドア14の作動位置の制御等により、空調ユニット10の運転モード(空調モード)として、ブロアファン11からのエアを冷やしてエアミックス室15に導入する冷房モード、該エアを暖めてエアミックス室15に導入する暖房モード、及び、エアを冷やしたり暖めたりすることなくエアミックス室15に導入する送風モードの切り換えが可能とされている。
また、前記デフロスタドア21、ベンチレータドア22及びフットドア23の作動位置の切り換え制御により、車室内への空調エアの吹き出しモードの選択が可能とされている。さらに、内外気切換ドア(図示せず)の作動により、各空調モードにおいて、外気導入モードと内気循環モードとの選択が可能とされている。
なお、前記コンプレッサを駆動するモータ、及び循環水加熱用の前記ヒータは、バッテリ68から供給される電力を利用して駆動されるため、冷房モードや暖房モードでは、ブロアファン11のみが作動する送風モードに比べて、バッテリ68の電力消費量が多くなる。
以上の構成に加えて、この実施形態に係る空調装置は、前記空調ユニット10におけるベンチレータダクト17を介して車室内へ香りを送出する香り送出ユニット30を備えている。
図4、図5に示すように、この香り送出ユニット30は、ベンチレータダクト17の側方に設けられたガイド部31にスライド可能に支持されたスライド台32と、該スライド台32をベルト33を介して前記ガイド部31上をスライドさせるモータ(図示せず)とを有し、スライド台32上に、複数の香り液タンク40…40が前記ベンチレータダクト17に沿って一列に載置されている。そして、前記モータによってスライド台32をスライドさせることにより、前記複数の香り液タンク40…40のいずれか1つをベンチレータダクト17の側壁に設けられた開口部17aに対応する噴霧位置A(図5参照)に位置させるようになっている。
ここで、前記香り液タンク40…40として、この実施形態では、人に涼感を与える作用を有する香りを発生させる香り液を貯留した涼感香り液タンク40と、同種の香り液で濃度が高いものを貯留した高濃度涼感香り液タンク40と、人に暖感を与える作用を有する香りを発生させる香り液を貯留した暖感香り液タンク40と、同種の香り液で濃度が高いものを貯留した高濃度暖感香り液タンク40の4個のタンクが備えられている。
図6に示すように、これらの香り液タンク40は、香り液を貯留するタンク本体41と、該本体41の上部のオネジ部41aに内面のメネジ部42aが着脱可能に螺合されたキャップ42と、該キャップ42の上部に一体的に設けられたポンプ43と、該ポンプ43のケース43aに上下摺動可能に嵌合されたプッシュボタン44とを有する。
また、前記ポンプ43のケース43aの底面中央からタンク本体41の底部に向けてストロー部45が垂下され、該ストロー部45の内部が、タンク本体41の底部から前記ポンプ43のケース43a内に連通する香り液の吸入路45aとされている。
前記ポンプ43は、前記吸入路45aのケース43a内への開口部を開閉するボール43bと、前記ブッシュボタン44に結合されて該ボタン44の押し下げ操作によりケース43a内の容積を減少させるピストン43cと、該ピストン43cを上方位置、即ちケース43a内の容積が最大となる位置に付勢するスプリング43dとを有し、前記ピストン43cに、ケース43a内をプッシュボタン44の側面に設けられた噴霧孔44aに連通させる香り液の噴出路43eが設けられている。
そして、プッシュボタン44を押し下げた後、スプリング43dにより前記ピストン43c及びプッシュボタン44が上方へ押し上げられるときに、前記吸入路45aを通ってタンク本体41内の香り液がポンプ43のケース43a内に吸い上げられると共に、ボール43bが吸入路45aの開口部を閉鎖することにより香り液がケース43a内に貯留され、次に、プッシュボタン44をピストン43cと共に押し下げたときに、該ケース43a内に貯留されている香り液が、前記噴出路43eを介してプッシュボタン44の側面の噴霧孔44aから噴霧されるようになっている。
また、図4、図5に示すように、香り送出ユニット30は、スライド台32上に一列に載置された香り液タンク40…40の上方に設けられた香り液噴霧機構50を有し、前記インストルメントパネル1に設けられた開口部を閉鎖するカバー1aの下面に設けられている。
この香り液噴霧機構50は、前記カバー1aの下面に取り付けられたモータ51と、該モータ51によって駆動されるカム軸52とを有し、このカム軸52は、前記香り液タンク40…40が並ぶ列方向に延び、先端が前記カバー1aの下面に設けられた軸受部53に支持されていると共に、該カム軸52に、前記香り液タンク40…40のうちの噴霧位置Aにある香り液タンク40の上方に位置するようにカム52aが設けられている。
そして、前記モータ51によりカム軸52を回転させれば、前記カム52aが噴霧位置Aにある香り液タンク40のプッシュボタン44を押し下げることにより、前述のようにして、該タンク40に貯留されている香り液が噴霧孔44aから、開口部17aを通ってベンチレータダクト17内に噴霧されるようになっている。
このように構成された香り液噴霧機構50は、図7に示すように、香り液の噴霧時に、カム52aにより香り液タンク40のプッシュボタン44を間欠的に押し下げるようになっており、これにより、香り液が噴霧される香り送出状態と噴霧されない香り送出停止状態とを交互に繰り返す間欠的送出機構として機能するようになっている。そのため、香り液の噴霧量、即ち車室内への香りの送出量は、香り液噴霧機構50の香り送出状態の実行時間(ON時間)と香り送出停止状態の実行時間(OFF時間)とを調整することにより制御可能となっている。
一方、この実施形態に係る空調装置は、バッテリ68の残容量が所定値以下になったときに、空調ユニット10における空調モードの制御と共に、香り送出ユニット30を動作させて、車室内への香りの送出制御を行うようになっている。
図8に示すように、香りの送出制御は、モータ65を制御するパワーコントロールユニット60と、空調ユニット10を制御する空調制御ユニット70とが協働して行うようになっている。
パワーコントロールユニット60は、バッテリ68の残容量を検出するSOCセンサ61からの信号、モータ65の回転数を検出するモータ回転センサ62からの信号、アクセルペダルの踏込み状態を検出するアクセルセンサ63からの信号、ブレーキペダルの踏込み状態を検出するブレーキセンサ64からの信号等を入力し、モータ65の駆動等、電気自動車100の走行に関する種々の制御を行う。
また、パワーコントロールユニット60は、SOCセンサ61からの入力信号に基づいてバッテリ68の残容量を監視するSOC監視部66を有する。パワーコントロールユニット60は、該SOC監視部66で監視するバッテリ68の残容量に応じて、空調ユニット10を含む種々の車両搭載機器に対して、電力消費を抑制するための種々の制御信号を出力可能となっている。
一方、空調制御ユニット70は、乗員によって操作されるモード設定ボタン71からの信号、内外気切換ボタン72からの信号、冷暖房モードにおける温度設定ボタン73からの信号、車室内の温度を検出する温度センサ74からの信号等を入力し、空調ユニット10の内外気の切り換えを含む空調モードの切り換え、吹き出しモードの切り換え、及び空調エアの温度の制御等を行う。なお、モード設定ボタン71、内外気切換ボタン72及び温度設定ボタン73は前記空調操作部3に設けられ、温度センサ74は車室内の適所に設けられている。
また、該空調制御ユニット70には、香り送出ユニット30による車室内への香りの送出制御を行う香り制御部75と、該香り制御部75による制御で必要とされる情報を記憶する記憶部76とが設けられている。香り制御部75は、前記パワーコントロールユニット60のSOC監視部66からの信号と前記温度センサ74からの信号とを入力し、バッテリ68の残容量が所定値以下になったとき、空調ユニット10の空調モードの制御を行うと共に、香り送出ユニット30によるベンチレータダクト17への香り液の噴霧制御、即ち車室内への香り送出制御を行うようになっている。
次に、バッテリ68の残容量が所定値以下になったときの前記香り制御部75による制御の具体的動作を説明する。
[第1制御例]
まず、図9、図10にフローチャートを示す第1制御例について説明する。
この第1制御例では、まず、ステップS1で、前記SOC監視部66からの入力信号に基づいてバッテリ68の残容量SOCが所定値SOC以下であるかを判定し、所定値SOC以下のときは、ステップS2で、空調ユニット10がONであるか否かを判定し、ONのときは、さらにステップS3で、空調モードが送風モード以外の冷房モード又は暖房モードのいずれかであるか否かを判定する。
なお、ステップS1において、前記所定値SOCとしては、バッテリ68の残容量SOCの低下を乗員に報知するときの基準値よりも大きな値として予め設定された値が用いられる。また、この所定値SOCは、電気自動車100の走行状態に応じて変化するように予め設定しておいてもよい。
そして、ステップS3の判定により冷房モード又は暖房モードのいずれかであるときは、ステップS4で、その空調モードが冷房モードと暖房モードのいずれであるかを判定し、冷房モードのときは、ステップS5〜S12による冷房停止時の香り送出制御を実行する。
この冷房停止時の香り送出制御では、まず、ステップS5で、空調ユニット10の空調モードを冷房モードから内気循環の送風モードに切り換えて冷房を停止すると共に、ステップS6で、涼感作用を有する香り(以下、「涼感香り」ともいう)を車室内に送出する。
なお、ステップS5で空調モードが送風モードに切り換えられた後の制御では、充電によりバッテリ68の残容量SOCが所定値SOC以上になるまで増加しない限り、冷房モードに復帰することなく送風モードが維持される。
また、ステップS6において、具体的には、図4、図5に示す香り送出ユニット30のスライド台32をスライドさせ、涼感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させると共に、香り液噴霧機構50のモータ51を作動させて、カム52aにより前記タンク40のプッシュボタン44を間欠的に押し下げ、涼感作用を有する香り液をベンチレータダクト17内に噴霧させる。
これにより、図11に符号aで示すように、バッテリ68の残容量SOCが所定値SOCまで低下したときに、バッテリ68の電力消費抑制のために、空調モードが冷房モードから内気循環の送風モードに切り換えられ、これにより車室内の温度が上昇することとなった場合に、涼感香りが車室内に送出されることになる。
その結果、乗員に涼感が与えられ、車室内の温度が上昇することによる不快感が抑制される。また、この送風モードでは内気循環とされるため、高温の外気が導入されることによる車室内温度の上昇自体も抑制されることになり、前記香りによる涼感作用と相まって、冷房が止まった後においても車室内の快適性が維持される。
なお、前記ステップS6で、送風モードのもとで涼感香りを送出する際、空調ユニット10の送風量を増大させることにより、乗員に与える涼感をより強めるようにしてもよい。
次に、香り制御部75は、ステップS7で、温度センサ74からの信号に基づいて車室内温度Tを検出し、ステップS8で、該温度Tが涼感香り強化温度TCI(請求項3の「第1所定温度」)まで上昇したか否かを判定する。
なお、ステップS7では、車室内温度Tに加えて、車外温度も検出するようにしてもよく、ステップS8の判定、及び以下で説明する各ステップにおける温度に関する判定において、車室内温度Tだけでなく車外温度も考慮してもよい。
この涼感香り強化温度TCIは、それ以上温度が上昇すると、香り送出ユニット30により送出させる涼感香りを強めなければ車室内の快適性が維持されなくなる可能性がある温度に設定されており、車室内温度Tがこの涼感香り強化温度TCIに上昇するまでは、ステップS6による比較的弱い涼感香りを送出する制御が継続される。
そして、図11に符号bで示すように、車室内温度Tが前記涼感香り強化温度TCIまで上昇したときは、ステップS9で、香り送出ユニット30から車室内に送出される涼感香りを強める。
具体的に、ステップS9では、香り送出ユニット30を作動させ、高濃度涼感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させて、噴霧される香り液の涼感作用を有する成分(以下、「涼感成分」ともいう)を増大させることで、より強い涼感香りを車室内に送出する。これにより、涼感香りによる不快感抑制効果が高められるため、冷房停止により車室内温度が前記涼感香り強化温度TCIまで上昇しても、引き続き車室内の快適性が維持される。
このステップS9では、高濃度の香り液を噴霧するため、ステップS6による香り送出時に比べて香り液の噴霧量を増大させなくても、涼感香りを強めることができる。
ただし、ステップS9において、ステップS6の香り送出時よりも香り液の噴霧量を増大させてもよく、また、例えば図13に示すように時間の経過と共に香り液の噴霧量を次第に増大させるようにしてもよい。
また、ステップS9では、必ずしも高濃度涼感香り液タンク40からの噴霧に切り換える必要はなく、ステップS6で開始した涼感香り液タンク40からの噴霧を、通常はプッシュボタンの押し下げを1回とするが、複数回連続して押し下げをするようにモータ51を制御することで継続し、その噴霧量を増大させることで涼感香りを強めるようにしてもよい。
さらに、いずれの場合においても、香り液の噴霧量を増大させるためには、前述の香り液タンク40又は40のプッシュボタン44を間欠的に押し下げる際のON時間のOFF時間に対する比率を増大させればよい。
また、ステップS9において涼感香りを強める際、前記ステップS6の香り送出時よりも空調ユニット10の送風量を増大させることにより、乗員に与える涼感をより強めるようにしてもよい。
続くステップS10では、該温度Tが冷房停止中における香り送出終了温度TCE(請求項5の「第2所定温度」)まで上昇したか否かを判定する。
この香り送出終了温度TCEは、それ以上温度が上昇すると、涼感作用を有する香りを送出しても車室内の快適性が維持されなくなる可能性がある温度に設定されており、車室内温度Tがこの香り送出終了温度TCEに上昇するまでは、内気循環の送風モードのもとで涼感香りを送出する制御を継続する。
そして、図11に符号cで示すように、車室内温度Tが前記香り送出終了温度TCEまで上昇したときは、ステップS11で空調ユニット10を外気導入の送風モードに切り換えると共に、該外気導入モードへの切り換えと同時または所定時間経過したときに、ステップS12で、全ての香り送出制御を終了する。
このようにステップS11で空調モードを内気循環モードから外気導入モードに切り換えることで、車室内に走行風を取り込むことができ、これにより、車室内温度の上昇による不快感を緩和することができる。
また、ステップS11により車室内に外気が導入されるようになると、涼感香りによる不快感抑制効果を期待できなくなるが、ステップS12において涼感香りの送出を停止することで、香り送出ユニット30を作動させるための電力消費や、香り液の浪費を抑えることができる。
一方、前記ステップS4で、空調モードが暖房モードと判定されたときは、図10のステップS13〜S19による暖房停止時の香り送出制御を実行する。
この暖房停止時の香り送出制御において、香り制御部75は、まず、ステップS13で、空調ユニット10の空調モードを暖房モードから内気循環の送風モードに切り換えて暖房を停止すると共に、ステップS14で、暖感作用を有する香り(以下、「暖感香り」ともいう)を車室内に送出する。
なお、ステップS13で空調モードが送風モードに切り換えられた後の制御では、充電によりバッテリ68の残容量SOCが所定値SOC以上に増加しない限り、暖房モードに復帰することなく送風モードが維持される。
また、ステップS14における暖感香りの送出は、図4、図5に示す香り送出ユニット30において暖感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させた上で、モータ51を作動させることにより行われる。
これにより、図12に符号dで示すように、バッテリ68の残容量SOCが所定値SOCまで低下したときに、バッテリ68の電力消費抑制のために、空調モードが暖房モードから内気循環の送風モードに切り換えられ、これにより車室内の温度が低下することとなった場合に、暖感香りが車室内に送出されることになる。
その結果、乗員に暖感が与えられ、車室内の温度が低下することによる不快感が抑制される。また、この送風モードでは内気循環とされるため、低温の外気が導入されることによる車室内温度の低下自体も抑制されることになり、前記香りによる暖感作用と相まって、暖房が止まった後においても車室内の快適性が維持される。
なお、前記ステップS14で、送風モードのもとで暖感香りを送出する際、空調ユニット10の送風量を減少させることにより、乗員に与える暖感が送風によって低減されることを抑制するようにしてもよい。
次に、香り制御部75は、ステップS15で、温度センサ74からの信号に基づいて車室内温度Tを検出し、ステップS16で、該温度Tが暖感香り強化温度TWI(請求項7の「第3所定温度」)まで低下したか否かを判定する。
この暖感香り強化温度TWIは、それ以上温度が低下すると、香り送出ユニット30により送出させる暖感香りを強めなければ車室内の快適性が維持されなくなる可能性がある温度に設定されており、車室内温度Tがこの暖感香り強化温度TWIに低下するまでは、ステップS14による比較的弱い暖感香りを送出する制御が継続される。
そして、図12に符号eで示すように、車室内温度Tが前記暖感香り強化温度TWIまで低下したときは、ステップS17で、香り送出ユニット30から車室内に送出される暖感香りを強める。
具体的に、ステップS17では、香り送出ユニット30を作動させ、高濃度暖感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させて、噴霧される香り液の暖感作用を有する成分(以下、「暖感成分」ともいう)を増大させることで、より強い暖感香りを車室内に送出する。これにより、暖感香りによる不快感抑制効果が高められるため、暖房停止により車室内温度が前記暖感香り強化温度TWIまで低下しても、引き続き車室内の快適性が維持される。
このステップS17では、高濃度の香り液を噴霧するため、ステップS14の香り送出時に比べて香り液の噴霧量を増大させなくても、暖感香りを強めることができる。
ただし、ステップS17において、ステップS14の香り送出時よりも香り液の噴霧量を増大させてもよく、また、例えば図13に示すように時間の経過と共に香り液の噴霧量を次第に増大させるようにしてもよい。
また、ステップS17では、必ずしも高濃度暖感香り液タンク40からの噴霧に切り換える必要はなく、ステップS14で開始した暖感香り液タンク40からの噴霧を、通常はプッシュボタンの押し下げを1回とするが、複数回連続して押し下げをするようにモータ51を制御することで継続し、その噴霧量を増大させることで暖感香りを強めるようにしてもよい。
さらに、いずれの場合においても、香り液の噴霧量を増大させるためには、前述の香り液タンク40又は40のプッシュボタン44を間欠的に押し下げる際のON時間のOFF時間に対する比率を増大させればよい。
また、ステップS17において暖感香りを強める際、前記ステップS14の香り送出時よりも空調ユニット10の送風量を減少させることにより、乗員に与える暖感が送風によって低減されることを抑制するようにしてもよい。
続くステップS18では、該温度Tが暖房停止中における香り送出終了温度TWE(請求項8の「第4所定温度」)まで低下したか否かを判定する。
この香り送出終了温度TWEは、それ以上温度が低下すると、暖感作用を有する香りを送出しても車室内の快適性が維持されなくなる可能性がある温度に設定されており、車室内温度Tがこの香り送出終了温度TWEまで低下するまでは、内気循環の送風モードのもとで暖感香りを送出する制御を継続する。
そして、図12に符号fで示すように、車室内温度Tが前記香り送出終了温度TWEまで低下したときは、ステップS19で全ての香り送出制御を終了する。
このステップS19における暖感香りの送出停止により、著しい温度低下により暖感香り送出による不快感抑制効果を十分に期待できなくなった状態において、香り送出ユニット30を作動させるための電力消費や、香り液の浪費を抑えることができる。
なお、この暖房停止時の香り送出制御では、上述の冷房停止時の香り送出制御と異なり、香り送出制御を終了する際に空調モードが内気循環モードに維持されるようになっており、これにより、低温の外気が車室内に入り込むことが抑制されることで、車室内温度のさらなる低下が抑制されると共に、車室内に残された暖感香りが車室外へ流出することが抑制されて、この残留した暖感香りによって車室内の温度低下による不快感が幾分軽減される。
[第2制御例]
次に、図14、図15にフローチャートを示す第2制御例について説明する。
先ず、第2制御例のステップS21〜S24は、前記第1制御例のステップS1〜S4と同じである。
そして、ステップS24の判定において、冷房モードのときは、図14のステップS25〜S33において冷房停止時の香り送出制御を実行し、暖房モードのときは、図15のステップS34〜S41において暖房停止時の香り送出制御を実行する。
冷房停止時の制御では、まず、ステップS25で、空調モードを冷房モードから内気循環の送風モードに切り換える。これにより、冷房が停止されてバッテリ68の残容量低下が抑制されると共に、内気循環とされることで、高温の外気が導入されることによる車室内温度の上昇が抑制される。
なお、ステップS25で空調モードが送風モードに切り換えられた後の制御では、第1制御例と同様、充電によりバッテリ68の残容量SOCが所定値SOC以上になるまで増加しない限り、冷房モードに復帰することなく送風モードが維持される。
そして、第2制御例では、この時点では香り送出制御を開始せず、ステップS26で車室内温度Tを検出し、ステップS27で、車室内温度Tが冷房停止中の香り送出開始温度TCSまで上昇したか否かを判定して、図16に符号gで示すように、該温度TCSまで上昇したときに、ステップS28で、涼感香りを車室内に送出する。
ステップS28の涼感香りの送出は、第1制御例のステップS6(図9)と同様に行われ、送出された香りの涼感作用により、車室内の温度上昇による不快感が抑制される。なお、このとき、空調ユニット10の送風量を増大させることにより、乗員に与える涼感をより強めるようにしてもよい。
次に、ステップS29で、前記車室内温度Tがさらに上昇し、前記温度TCSより高温の涼感香り強化温度TCI(請求項3の「第1所定温度」)まで上昇したか否かを判定し、図16に符号hで示すように、該温度TCIまで上昇したときに、ステップS30で、香り送出ユニット30から車室内に送出される涼感香りを強める。一方、車室内温度Tがこの涼感香り強化温度TCIに上昇するまでは、ステップS28による比較的弱い涼感香りを送出する制御が継続される。
ステップS30による涼感香りを強める制御は、第1制御例のステップS9(図9)と同様に行われ、涼感香りが強められることで、車室内の更なる温度上昇に対して、引き続き車室内の快適性が維持される。
なお、ステップS30において涼感香りを強める際、前記ステップS28の香り送出時よりも空調ユニット10の送風量を増大させることにより、乗員に与える涼感をより強めるようにしてもよい。
続いて、ステップS31で、車室内温度Tが冷房停止中における香り送出終了温度TCE(請求項5の「第2所定温度」)まで上昇したか否かを判定し、車室内温度Tがこの香り送出終了温度TCEに上昇するまでは、内気循環の送風モードのもとで涼感香りを送出する制御を継続する。
そして、図16に符号iで示すように、車室内温度Tが前記香り送出終了温度TCEまで上昇したときは、ステップS32で空調ユニット10を外気導入の送風モードに切り換えると共に、該外気導入モードへの切り換えと同時または所定時間経過したときに、ステップS33で、全ての香り送出制御を終了する。これにより、車室内に走行風を取り込むことによって、車室内温度の上昇による不快感を緩和することができると共に、香り送出に伴う電力消費や香り液の浪費を抑えることができる。
一方、暖房停止中の制御では、まず、図15のステップS34で、空調モードを内気循環の送風モードに切り換える。これにより、暖房が停止されてバッテリ68の残容量低下が抑制されると共に、内気循環とされることで、低温の外気が導入されることによる車室内温度の低下が抑制される。
なお、ステップS34で空調モードが送風モードに切り換えられた後の制御では、第1制御例と同様、充電によりバッテリ68の残容量SOCが所定値SOC以上になるまで増加しない限り、暖房モードに復帰することなく送風モードが維持される。
そして、第2制御例では、この時点では香り送出制御を開始せず、ステップS35で車室内温度Tを検出し、ステップS36で、車室内温度Tが暖房停止中の香り送出開始温度TWSまで低下したか否かを判定して、図17に符号jで示すように、該温度TWSまで低下したときに、ステップS37で、暖感香りを車室内に送出する。
ステップS37の暖感香りの送出は、第1制御例のステップS14(図10)と同様に行われ、送出される香りの暖感作用により、車室内の温度低下による不快感が抑制される。なお、このとき、空調ユニット10の送風量を減少させることにより、乗員に与える暖感が送風によって低減されることを抑制するようにしてもよい。
次に、ステップS38で、前記車室内温度Tがさらに低下し、前記温度TWSより低温の暖感香り強化温度TWI(請求項7の「第3所定温度」)まで低下したか否かを判定し、図17に符号kで示すように、該温度TWIまで低下したときに、ステップS39で、香り送出ユニット30から車室内に送出される暖感香りを強める。一方、車室内温度Tがこの暖感香り強化温度TWIに低下するまでは、ステップS37による比較的弱い暖感香りを送出する制御が継続される。
ステップS39による暖感香りを強める制御は、第1制御例のステップS17(図10)と同様に行われ、暖感香りが強められることで、車室内の更なる温度低下に対して、引き続き車室内の快適性が維持される。
なお、ステップS39において涼感香りを強める際、前記ステップS37の香り送出時よりも空調ユニット10の送風量を減少させることにより、乗員に与える暖感が送風によって低減されることを抑制するようにしてもよい。
続いて、ステップS40で、車室内温度Tが暖房停止中における香り送出終了温度TWE(請求項8の「第4所定温度」)まで低下したか否かを判定し、車室内温度Tがこの香り送出終了温度TWEに低下するまでは、内気循環の送風モードのもとで暖感香りを送出する制御を継続する。
そして、図17に符号lで示すように、車室内温度Tが前記香り送出終了温度TWEまで低下したときは、ステップS41で、全ての香り送出制御を終了する。これにより、著しい温度低下により暖感香り送出による不快感抑制効果を十分に期待できなくなった状態において、香り送出に伴う電力消費や香り液の浪費を抑えることができると共に、内気循環モードを維持することにより、車室内に残留した暖感香りによって車室内の温度低下による不快感を幾分軽減することができる。
以上のように、この第2制御例では、バッテリ68の残容量低下時における香り送出制御が、冷房停止時には車室内温度Tが所定の開始温度TCSまで上昇した時点から、暖房停止時には該温度Tが所定の開始温度TWSまで低下した時点から開始される。したがって、冷房又は暖房が停止しても、乗員が不快に感じ始めるまでにしばらくの時間があると考えられる場合に、その間の無駄な香りの送出が回避される。
なお、以上の第1、第2制御例では、香り送出制御の開始時期、香りを強める時期、及び終了時期を車室内の温度に基づいて制御したが、これに代えて、以下の第3、第4制御例のように、空調モードを冷房モード又は暖房モードから送風モードへ切り換えたときからの温度の変化量に基づいて、香り送出制御の開始時期、香りを強める時期、及び終了時期を制御するようにしてもよい。これら第3、第4制御例は、乗員が不快に感じるのは、そのときの車室内温度よりも、冷房又は暖房が停止してからの温度の上昇量や低下量によると考えられる場合に有効である。以下、第3、第4制御例の要部について説明する。
[第3制御例]
図18を参照しながら、第3制御例について説明する。この第3制御例は、上述した第1制御例の変形例であり、ステップS1〜S4は第1制御例と共通するため、これらの図示及び説明を省略する。また、第3制御例の説明において、ステップS5以降において第1制御例と共通するステップについては、第1制御例と同じ符号を用いると共に説明を省略する。
まず、図18(a)に示すように、ステップS5の冷房モードから内気循環の送風モードへの切り換え時に、ステップS5’で、そのときの車室内温度を検出して初期値TCとして記憶部76に記憶し、その後、ステップS8’で、車室内温度の上昇温度(T−TC)が所定値TCI(請求項3の「第1所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS9で涼感香りを強める。また、その後の更なる温度上昇により、ステップS10’で、車室内温度の上昇温度(T−TC)が、前記所定値TCIよりも大きな所定値TCE(請求項5の「第2所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS11の外気導入モードへの切り換えや、ステップS12の香り送出制御の停止を行う。
また、図18(b)に示すように、ステップS13の暖房モードから内気循環の送風モードへの切り換え時に、ステップS13’で、そのときの車室内温度を検出して初期値TWとして記憶部76に記憶し、その後、ステップS16’で、車室内温度の低下温度(TW−T)が所定値TWI(請求項7の「第3所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS17で暖感香りを強める。また、その後の更なる温度低下により、ステップS18’で、車室内温度の低下温度(TW−T)が、前記所定値TWIよりも大きな所定値TWE(請求項8の「第4所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS19の香り送出制御の停止を行う。
[第4制御例]
図19を参照しながら、第4制御例について説明する。この第4制御例は、上述した第2制御例の変形例であり、ステップS21〜S24は第2制御例と共通するため、これらの図示及び説明を省略する。また、第4制御例の説明において、ステップS25以降において第2制御例と共通するステップについては、第2制御例と同じ符号を用いると共に説明を省略する。
まず、図19(a)に示すように、ステップS25の冷房モードから内気循環の送風モードへの切り換え時に、ステップS25’で、そのときの車室内温度を検出して初期値TCとして記憶部76に記憶し、その後、ステップS27’で、車室内温度の上昇温度(T−TC)が所定値TCSに達したことを判定したときに、ステップS28で涼感香りの送出を行う。また、その後の温度上昇により、ステップS29’で、車室内温度の上昇温度(T−TC)が所定値TCI(請求項3の「第1所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS30で涼感香りを強める。また、その後の更なる温度上昇により、ステップS31’で、車室内温度の上昇温度(T−TC)が、前記所定値TCIよりも大きな所定値TCE(請求項5の「第2所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS32の外気導入モードへの切り換えや、ステップS33の香り送出制御の停止を行う。
また、図19(b)に示すように、ステップS34の暖房モードから内気循環の送風モードへの切り換え時に、ステップS34’で、そのときの車室内温度を検出して初期値TWとして記憶部76に記憶し、その後、ステップS36’で、車室内温度の低下温度(TW−T)が所定値TWSに達したことを判定したときに、ステップS37で暖感香りの送出を行う。また、その後の温度低下により、ステップS38’で、車室内温度の低下温度(TW−T)が所定値TWI(請求項7の「第3所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS39で暖感香りを強める。また、その後の更なる温度低下により、ステップS40’で、車室内温度の低下温度(TW−T)が、前記所定値TWIよりも大きな所定値TWE(請求項8の「第4所定値」)に達したことを判定したときに、ステップS41の香り送出制御の停止を行う。
なお、本発明において用いられる涼感作用する香り及び暖感作用を有する香りとしては、例えば図21に示すような精油を有効成分として配合した香料組成物を用いることができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、香りが送出されていない状態でバッテリの残容量が所定値以下に低下した場合に、第1、第3制御例のステップS6、ステップS14及び第2、第4制御例のステップS28、ステップS37で香りを送出する構成について説明したが、本発明は、既に香りが送出されている状態でバッテリの残容量が所定値以下に低下した場合において、前記の各ステップで、送出している香りの種類や強さを変化させる構成も含むものである。
また、上述の実施形態では、第1、第3制御例のステップS9及び第2、第4制御例のステップS30において、涼感香り液の種類を変更することなく、同種で高濃度の涼感香り液を使用することにより涼感香りを強めるとともに、第1、第3制御例のステップS17及び第2、第4制御例のステップS39において、暖感香り液の種類を変更することなく、同種で高濃度の暖感香り液を使用することにより暖感香りを強める場合について説明したが、本発明では、同種で高濃度の香り液の噴霧に代え、涼感作用または暖感作用が強い別の種類の香り液を噴霧することにより、涼感または暖感の香りを強めるようにしてもよい。
さらに、本発明では、香り液の種類および濃度のいずれも変更することなく、噴霧量のみを増大させることで、涼感または暖感の香りを強めるようにしてもよい。この場合、図5に示す香り送出ユニット30に代えて、例えば図20に示すように、涼感香り液タンク40及び暖感香り液タンク40の2個のタンクのみを備えた香り送出ユニット30’を使用してもよい。
またさらに、本発明では、香り液の濃度の増大、種類の変更、及び噴霧量の増大のうち複数を併用することで、涼感または暖感の香りを強めるようにしてもよい。
また、本発明では、上述の実施形態で述べたように、涼感香りを送出するときには送風量を増大させ、暖感香りを送出するときには送風量を減少させるようにしてもよいが、いずれの場合にも送風量を増大させて、香りを車室内へ送出する際の勢いを強めてもよく、逆に、いずれの場合にも送風量を減少させて、送風モードに切り換わる前の冷房状態又は暖房状態を維持するようにしてもよい。
さらに、本発明では、送風モードから冷房モード又は暖房モードに切り換わったとき又はその後に香りを車室内に送出する際に、遅滞なく送出開始できるように、冷房時には涼感香り液タンク40を、暖房時には暖感香り液タンク40を、予め噴霧位置Aに移動させておくようにしてもよい。
さらにまた、本発明では、上述の各制御例において、涼感または暖感の香りを強めるステップを省略することも可能である。
以上のように、本発明によれば、電気自動車において、バッテリ残容量の低下により冷暖房が停止された場合の車室内温度の上昇や低下に対し、車室内の快適性を維持することが可能になるため、空調装置を備えた電気自動車の製造産業分野において、好適に利用される可能性がある。
10 空調ユニット(空調装置)
30 香り送出ユニット(香り送出手段)
50 香り液噴霧機構(間欠的送出機構)
60 パワーコントロールユニット
61 SOCセンサ(バッテリ残容量検出手段)
65 モータ
66 SOC監視部
68 バッテリ
70 空調制御ユニット(空調制御手段)
74 温度センサ(温度検出手段)
75 香り制御部(香り制御手段)
76 記憶部
100 電気自動車

Claims (9)

  1. バッテリの残容量を検出するバッテリ残容量検出手段と、空調モードが冷房モード又は暖房モードである状態で前記バッテリ残容量検出手段により検出されるバッテリの残容量が所定値以下になったときに、空調モードを送風モードに切り換える空調制御手段と、を備えた電気自動車の空調装置であって、
    車室内に香りを送出する香り送出手段と、
    バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが送風モードに切り換えられたとき、前記香り送出手段によって車室内に送出される香りを変化させる香り制御手段と、を有することを特徴とする電気自動車の空調装置。
  2. 前記香り制御手段は、
    バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられたときは、前記香り送出手段により涼感作用を有する香りを送出させ、
    バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられたときは、前記香り送出手段により暖感作用を有する香りを送出させることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車の空調装置。
  3. 車室内の温度を検出する温度検出手段が備えられ、
    前記香り制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第1所定温度まで上昇し又は上昇温度が第1所定値に達したときに、前記香り送出手段により送出させる涼感作用を有する香りを強めることを特徴とする請求項2に記載の電気自動車の空調装置。
  4. 前記空調制御手段は、空調モードが冷房モード又は暖房モードである状態でバッテリの残容量が所定値以下になったとき、空調モードを内気循環の送風モードに切り換えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気自動車の空調装置。
  5. 車室内の温度を検出する温度検出手段が備えられ、
    前記空調制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第1所定温度よりも高い第2所定温度まで上昇し又は上昇温度が第1所定値よりも大きな第2所定値に達したとき、空調モードを外気導入の送風モードに切り換えることを特徴とする請求項4に記載の電気自動車の空調装置。
  6. 前記香り制御手段は、
    バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられたときは、前記香り送出手段により涼感作用を有する香りを送出させ、
    車室内温度が第2所定温度まで上昇し又は上昇温度が第2所定値に達したことにより前記空調制御手段により空調モードが外気導入の送風モードに切り換えられるとき、この切り換えと同時または所定時間経過したときに、涼感作用を有する香りの送出を停止することを特徴とする請求項5に記載の電気自動車の空調装置。
  7. 車室内の温度を検出する温度検出手段が備えられ、
    前記香り制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第3所定温度まで低下し又は低下温度が第3所定値に達したときに、前記香り送出手段により送出させる暖感作用を有する香りを強めることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電気自動車の空調装置。
  8. 前記香り制御手段は、バッテリの残容量が所定値以下になったことにより前記空調制御手段により空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられた後、前記温度検出手段によって検出される車室内温度が第3所定温度よりも低い第4所定温度まで低下し又は低下温度が第3所定値よりも大きな第4所定値に達したとき、暖感作用を有する香りの送出を停止することを特徴とする請求項7に記載の電気自動車の空調装置。
  9. 前記香り送出手段は、香り送出状態と香り送出停止状態とを交互に繰り返す間欠的送出機構を有し、
    前記香り制御手段は、前記香り送出手段の香り送出状態の実行時間と香り送出停止状態の実行時間とを調整することにより車室内への香りの送出量を制御することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気自動車の空調装置。
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