JP5914905B2 - 反応基を有する両親媒性のカチオン性高分子組成物 - Google Patents
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セパラブルフラスコに攪拌機、N2ガス導入管、ガストラップを取り付け、DADMAC、Tri−AACとALACのモル比を(DADMAC/Tri−AAC/ALAC)を76.5/8.5/15(実施例1)、45/5/50(実施例2)、となるように仕込み、溶媒に水を用い、[全モノマー濃度](以下[M]と略称)=2mol/L、開始剤として2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩(和光純薬製、以下V−50と略称)を使用し、[開始剤濃度](以下[I]と略称)=0.015 mol/L、重合温度50℃の条件下に共重合を行った。重合途中の重合液をアセトン中に投入し重合体を沈殿させ、得られた白色固体をアセトンにて再沈殿を繰り返し行い精製した。得られた白色固体のプロトン核磁気共鳴分光法(以下1H−NMRと略称)測定結果において、5.5ppmにメチレンプロトンに帰属されるシグナルが、また5.8ppmにメチンプロトンに帰属されるシグナルが検出されたことから重合体中にペンダントアリル基が残基していることを確認した。
セパラブルフラスコに攪拌機、N2ガス導入管、ガストラップを取り付け、Tri−AAC/アリルオクチルアミン塩酸塩=10/90、となるように仕込み、溶媒に水を用い、[M]=4mol/L、開始剤としてV−50を使用し、[I]=0.06 mol/L、重合温度65℃の条件下に共重合を行った。重合途中の重合液をアセトン中に投入し重合体を沈殿させ、得られた白色固体をアセトンにて再沈殿を繰り返し行い精製した。得られた白色固体の1H−NMR測定結果において、5.5ppmにメチレンプロトンに帰属されるシグナルが、また5.8ppmにメチンプロトンに帰属されるシグナルが検出されたことから重合体中にペンダントアリル基が残基していることを確認した。
セパラブルフラスコに攪拌機、N2ガス導入管、ガストラップを取り付け、DADMAC、Tri−AACとASACのモル比を(DADMAC/Tri−AAC/ASAC)を85.5/9.5/5となるように仕込み、溶媒に水/メタノールの混媒を用い、[M]=2mol/L、開始剤としてV−50を使用し、[I]=0.015mol/L、重合温度60℃の条件下に共重合を行った。重合途中の重合液をアセトン中に投入し重合体を沈殿させ、得られた白色固体をアセトンにて再沈殿を繰り返し行い精製した。得られた白色固体の1H−NMR測定結果において、5.5ppmにメチレンプロトンに帰属されるシグナルが、また5.8ppmにメチンプロトンに帰属されるシグナルが検出されたことから重合体中にペンダントアリル基が残基していることを確認した。
セパラブルフラスコに攪拌機、N2ガス導入管、ガストラップを取り付け、DADMAC、Tri−AAC、ブレンマーPE−350(ポリエチレングリコールモノメタクリレート、オキシエチレン基の繰り返し単位数は約8、固形分100%、日油株式会社製)のモル比を(DADMAC/Tri−AAC/ブレンマーPE−350)を63/7/30(実施例5)、27/3/70(実施例6)となるように仕込み、溶媒に水/メタノールの混媒を用い、[M]=2mol/L、開始剤としてV−50を使用し、[I]=0.015mol/L、重合温度60℃の条件下に共重合を行った。反応終了後、アセトン中に投入し重合体を沈殿させ、得られた白色固体をアセトンにて再沈殿を繰り返し行い精製した。得られた白色固体の1H−NMR測定結果において、5.5ppmにメチレンプロトンに帰属されるシグナルが、また5.8ppmにメチンプロトンに帰属されるシグナルが検出されたことから重合体中にペンダントアリル基が残基していることを確認した。
セパラブルフラスコに攪拌機、N2ガス導入管、ガストラップを取り付け、DADMACとTri−AACのモル比を、90/10(比較例1)となるように仕込み、溶媒に水を用い、[M]=2mol/L、開始剤としてV−50を使用し、[I]=0.015mol/L、重合温度50℃の条件下に共重合を行った。重合途中の重合液を2−プロパノール(以下IPAと略称)中に投入し重合体を沈殿させ、得られた白色固体をIPAにて再沈殿を繰り返し行い精製した。得られた白色固体の1H−NMRによる測定結果において、5.5ppmにメチレンプロトンに帰属されるシグナルが、また5.8ppmにメチンプロトンに帰属されるシグナルが検出されたことから重合体中にペンダントアリル基が残基していることを確認した。
セパラブルフラスコに攪拌機、N2ガス導入管、ガストラップを取り付け、DADMACとALACのモル比を、85/15(比較例2)となるように仕込み、溶媒に水を用い、[M]=2mol/L、開始剤としてV−50を使用し、[I]=0.015mol/L、重合温度60℃の条件下に共重合を行った。重合途中の重合液をアセトン/IPAの混媒中に投入し重合体を沈殿させ、得られた白色固体をアセトン/IPAの混媒にて再沈殿を繰り返し行い精製した。得られた白色固体の1H−NMRによる測定結果において、5.5〜5.8ppmにアリル基のメチレンプロトン、メチンプロトンに帰属されるシグナルが検出されなかった。
A:水、B:メタノール、C:エタノール、D:n−プロパノール、E:n−ブタノール、F:n−ヘキサノール、G:n−ヘプタノール、H:n−オクタノール、I:クロロホルム、J:テトラヒドロフラン、K:N, N−ジメチルホルムアミド、L:N−メチル−2−ピロリドン
実施例2で得られたポリマーの1H−NMRスペルトル
比較例1で得られたポリマーの1H−NMRスペクトル
Claims (2)
- 下記一般式(1)で表される化合物、
- 下記一般式(1)で表わされる化合物、
[式中、R 1 、及びR 2 は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3の直鎖又は分岐のアルキル基又はメトキシエチル基又はメトキシプロピル基又はエトキシエチル基を表し、R 3 は水素原子又は炭素数1〜3の直鎖又は分岐のアルキル基又はメトキシエチル基又はメトキシプロピル基又はエトキシエチル基又はフェニル基を表す。X 1 はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン又は有機酸、無機酸のアニオンを表す。]
及び下記一般式(2)で表される化合物、
[式中、R 4 、及びR 5 は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3の直鎖又は分岐のアルキル基又はメトキシエチル基又はメトキシプロピル基又はエトキシエチル基又はフェニル基を表す。X 2 はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン又は有機酸、無機酸のアニオンを表す。]
及び下記一般式(5)で表される化合物、
[式中、R 7 、及びR 8 は同一又は異なって水素原子又は炭素数4〜18の直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はベンジル基又はフェニルエチル基を表し、R 9 は炭素数4〜18の直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はベンジル基又はフェニルエチル基を表す。X 5 はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン又は有機酸、無機酸のアニオンを表す。]
及び下記一般式(6)で表される化合物、
[式中、R 10 は水素原子又は炭素数4〜18の直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はベンジル基又はフェニルエチル基を表し、R 11 は炭素数4〜18の直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はベンジル基又はフェニルエチル基を表す。X 6 はハロゲン化物イオン、水酸化物イオンまたは有機酸、無機酸のアニオンを表す。]
の中から選ばれる少なくとも1種と、下記一般式(3)で表される化合物、
[式中、R 6 は水素原子又は炭素数1〜3の直鎖又は分岐のアルキル基又はメトキシエチル基又はメトキシプロピル基又はエトキシエチル基又はフェニル基を表す。X 3 はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン又は有機酸、無機酸のアニオンを表す。]
及び下記一般式(4)で表される化合物、
[X 4 はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン又は有機酸、無機酸のアニオンを表す。]
及び下記一般式(7)で表される化合物、
[式中、R 12 は炭素数4〜18の直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はベンジル基又はフェニルエチル基を表す。X 7 はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン又は有機酸、無機酸のアニオンを表す。]
の中から選ばれる少なくとも1種と、下記一般式(8)で表される化合物、
[式中、エチレングリコールユニットの繰り返し単位はl=0〜30、プロピレングリコールユニットの繰り返し単位はm=0〜13、ブチレングリコールユニットの繰り返し単位はn=0〜6を表す(l+m+n≠0)。R13は水素原子又は炭素数1〜18の直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はベンジル基又はフェニルエチル基を表す。R14は水素原子又はメチル基を表す。]の中から選ばれる少なくとも1種とを、1〜98/1〜98/1〜98モル%の比率で多元共重合を行って得られる高分子であって、高分子鎖中にペンダントアリル基を1個以上含有することを特徴とする反応基を有する新規な両親媒性のカチオン性高分子組成物。
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