JP5914322B2 - スプレーガン - Google Patents

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本発明はスプレーガンに係り、特に、液体流と空気流を混合させた混合流を噴出させるスプレーガンに関する。
たとえば自動車シャーシの防錆塗布に用いられるスプレーガンとして、たとえば下記特許文献1に開示されるものが知られている。
該特許文献1に示すスプレーガンは、被塗物の塗布場所の形状その他によって種々適合される複数の吹付ノズルのうちの一つが着脱可能に取り付けられ、塗布材を貯留させる加圧容器からの該塗布材と空気の混合流を該吹付ノズルを介して噴出させるものであって、該加圧容器の蓋上に、塗布材の塗布量を調節する弁(塗布量調節弁)と空気の空気量を調節する弁(空気量調節弁)とを備えて構成されている。
特開平10−286497号公報
しかし、該特許文献1に示すスプレーガンは、塗布材の塗布量および空気の空気量をそれぞれ調節できるように構成されているが、これらの調整は、被塗物の塗布場所の形状その他によって選択される吹付ノズルのそれぞれに応じ、経験則に基づいて感覚的に行うようにできるにすぎなかった。
このため、塗布材の塗布量および空気の空気量の調整は、それを適切に行おうとした場合に、困難を伴うものとなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、用途別に選定される互換用ノズルを装着でき、極めて簡単な操作で、選定された互換用ノズルに適切に対応する空気と液体の混合流を該互換用ノズルを介して噴出させることができるスプレーガンを提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明のスプレーガンは、液体流と空気流を混合させた混合流を、着脱可能な複数の互換用ノズルのうちいずれかを選択して装着し噴出させるスプレーガンであって、ガン本体と、前記ガン本体に取り付けられ、先端部を有し前記先端から前記液体流を噴出させる液体噴出ノズルと、前記ガン本体に取り付けられた支持部に軸方向に移動可能に支持されるとともに、前記互換用ノズルが装着されるノズル装着部と、前記ノズル装着部を前記支持部に対して移動させる際に前記互換用ノズルに対応させた位置に設定できる位置決め機構と、を備え、前記ノズル装着部は、前記液体噴出ノズルの前記先端部を囲み前記液体噴出ノズルとの間に前記空気流を噴出させる空気供給口を形成し得、前記空気供給口を通して前記液体噴出ノズルからの液体流および前記空気供給口からの空気流との混合流を前記互換用ノズルへ導くように構成されるとともに、前記空気供給口の開口面積が前記ノズル装着部の移動により調整可能としたことを特徴とする。
(2)本発明のスプレーガンは、(1)の構成において、着脱可能な複数の互換用ノズルは、第1互換用ノズルと第2互換用ノズルからなり、前記位置決め機構は、前記第1互換用ノズルおよび前記第2互換用ノズルのそれぞれに対応させて第1位置および第2位置に設定できるように構成でき、前記ノズル装着部は、前記液体噴出ノズルの前記先端部を囲み前記液体噴出ノズルとの間に前記空気流を噴出させる空気供給口を形成し得、前記空気供給口を通して前記液体噴出ノズルからの液体流および前記空気供給口からの空気流との混合流を前記互換用ノズルへ導くように構成されるとともに、前記第1位置に設定された際に、前記空気供給口は第1の開口面積を有し、前記第2位置に設定された際に前記空気供給口は第2の開口面積を有するように構成されていることを特徴とする。
(3)本発明のスプレーガンは、(2)の構成において、前記ノズル装着部の前記空気供給口は、前記液体噴出ノズルの先端部を囲んで形成される第1の孔と、前記第1の孔とは別個の第2の孔とから構成され、前記ノズル装着部の前記第1位置の設定において、前記第1の孔は、その内周が前記液体噴出ノズルの先端部の外周に当接されて塞がれ、前記空気供給口は、前記第2の孔によって構成されることを特徴とする。
(4)本発明のスプレーガンは、(3)の構成において、前記第1の孔の内周面に軸方向に沿った複数の溝部が形成され、前記各溝は、前記第1の孔の中心軸の周りに時計方向あるいは反時計方向のうちの一方の方向へ傾いて形成されているのに対し、前記第2の孔は、前記第1の孔の中心軸の回りに時計方向あるいは反時計方向のうちの他方の方向へ傾いて形成されていることを特徴とする。
(5)本発明のスプレーガンは、(2)の構成において、前記ノズル装着部は前記支持部内に螺合されるとともに、前記ノズル装着部の外周に前記支持部側へ付勢されたバネを備え、前記ノズル装着部が前記第1位置に設定された際に、前記バネは、前記支持部との間に位置づけられ、前記ノズル装着部が前記第2位置に設定された際に、前記支持部から露出されるようにしたことを特徴とする。
(6)本発明のスプレーガンは、(5)の構成において、前記ノズル装着部の前記第2位置から前記第1位置への移動は、前記バネを押圧しながら前記支持部との間に位置づけることにより、行われることを特徴とする。
(7)本発明のスプレーガンは、(2)の構成において、前記第1互換用ノズルはその軸方向に放射状に前記混合流が噴出され、前記第2互換用ノズルはその軸方向とほぼ直交する方向に放射状に混合流が噴出されるように構成されていることを特徴とする。
このように構成されたスプレーガンは、用途別に選定される互換用ノズルを装着でき、極めて簡単な操作で、選定された互換用ノズルに適切に対応する空気と液体の混合流を該互換用ノズルを介して噴出させるようにできる。
本発明のスプレーガンの全体の構成を示す概略図である。 本発明のスプレーガンのノズル装着部が支持部に対して第1位置に設定されている場合を示した説明図である。 本発明のスプレーガンのノズル装着部が支持部に対して第2位置に設定されている場合を示した断面図である。 本発明のスプレーガンに内蔵される円形バネを軸方向から観た平面図で、ノズル装着部の断面図と対応づけて示した図である。 本発明のスプレーガンのノズル装着部の突出部に形成された第1の孔および第2の孔を示す断面図である。 図5の断面箇所を示すノズル装着部の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
図1は、本発明のスプレーガンの全体の構成を示す概略図である。
図1に示すスプレーガン10は、ガン本体20と、加圧容器30と、第1互換用ノズル40と、第2互換用ノズル50と、からなっている。
加圧容器30は、その蓋部31において、ガン本体20に取り付けられるようになっている。加圧容器30には、塗布液32が充填され、図示しない圧縮空気源から空気取入れ口21に導入された圧縮空気がたとえばチューブ37を介し調圧された空気33として供給され該加圧容器30内の塗布液32が加圧されるようになっている。
塗布液32は、該加圧容器30の底部34まで伸長する吸上管35を通して圧送され、ガン本体20に形成される塗布液供給路(図2において符号28で示す)を介してガン本体20の先端に設けられる液体噴出ノズル(図2において符号22で示す)に導入されるようになっている。
なお、液体噴出ノズル22は、ガン本体20に設けられた引金23の操作によって該液体噴出ノズル22に導入された塗布液32を該液体噴出ノズル22の先端から噴射させるようになっている。
加圧容器30内の加圧された空気33は、加圧容器30のジョイント36に取り付けられた前記チューブ37を介してガン本体20から導入されるようになっており、この空気33の空気流は、ガン本体20に形成される空気供給路(図2において符号24で示す)を介し、前記液体噴出ノズル22の周囲から該液体噴出ノズル22の先端部(図2において符号22Aで示す)側にも導入され、該液体噴出ノズル22から噴出される塗布液32の液体流と混合されるようになっている。
液体噴出ノズル22の中心軸上に配置されたニードル弁25は、引金23の操作によって軸方向に移動し、これまで閉塞されていた前記液体噴出ノズル22の先端部22Aの噴出口22Mを開口するようになっている。液体噴出ノズル22の噴出口22Mの開口によって、該液体噴出ノズル22に導入されていた塗布液32を該液体噴出ノズル22から噴出させるようになっている。
また、ノズル装着部60が、ガン本体20の先端側に取り付けられた円筒状の支持部27に挿通されて支持されている。これにより、ノズル装着部60は、前記液体噴出ノズル22の前方側(塗布液32の噴射側)に配置されるようになっている。ノズル装着部60は、該支持部27に対して螺合されることで、その軸方向に移動(図中矢印A)できるとともに、該ノズル装着部60の支持部27に対して任意の位置に設定できるが、第1位置および第2位置のいずれかに特定して設定できるようにもなっている。ノズル装着部60には、第1互換用ノズル40あるいは第2互換用ノズル50が着脱自在に取付けられるようになっており、液体噴出ノズル22からの塗布液32は、第1互換用ノズル40あるいは第2互換用ノズル50を介して噴出されるようになっている。
第1互換用ノズル40は、その先端40Fにおいて、その軸方向の前方に放射状に塗布液32と空気33の混合流を噴出させるように構成されている。また、第1互換用ノズル40は、その基端40Bがノズル装着部60に挿入されることによって、取り付けられるようになっている。
この第1互換用ノズル40は、たとえば自動車のシャーシの裏面全体を防錆塗布に適するものとなり、塗布液32に対して比較的少量の空気33を混合させ、細かいミストの発生を抑制させて噴射させることが要求されるようになっている。
この場合、後述するように、ノズル装着部60を支持部27に対して第1位置に位置づけることによって、該ノズル装着部60に装着される第1互換用ノズル40には、塗布液32に対して比較的少量の空気33が混合された混合流が噴出されるようになっている。
また、第2互換用ノズル50は、その先端50Fにおいて、その軸方向とほぼ直交する方向に放射状に塗布液と空気の混合流が噴出されるように構成されている。また、第2互換用ノズル50は、その基端50Bがノズル装着部60に挿入されることによって、取り付けられるようになっている。
この第2互換用ノズル50は、たとえば自動車のサスペンションアーム内の防錆塗布に適するものとなり、塗布液32に対して比較的多量の空気33を混合させた混合液を噴射させることが要求されるようになっている。
この場合、後述するように、ノズル装着部60を支持部27に対して第2位置に位置づけることによって、該ノズル装着部60に装着される第2互換用ノズル50には、塗布液32に対して比較的多量の空気33が混合された混合流が噴出されるようになっている。
図2(a)は、ノズル装着部60が支持部27に対して第1位置に設定されている場合を示した断面図である。この場合、ノズル装着部60には、第1互換用ノズル40が着脱可能に取付けられている。
なお、図2(a)には、上述した液体噴出ノズル22が示されている。該液体噴出ノズル22は、ノズル装着部60側を先端部22Aとする円筒材からなっている。液体噴出ノズル22の該先端部22Aは先端にかけて先細りとなる形状をなし、該液体噴出ノズル22内には該液体噴出ノズル22の中心軸上にニードル弁25が配置されている。上述したように、ニードル弁25は引金23(図1参照)に連動されて、その軸方向に移動でき、該引金23の操作によって、これまで閉塞されていた前記液体噴出ノズル22の噴出口22Mを開口するようになっている。図2(a)では、液体噴出ノズル22の噴出口22Mは開口されている状態を示している。
液体噴出ノズル22には、前記加圧容器30(図1参照)からの塗布液32が塗布液供給路28を介して導入されるようになっている。
また、液体噴出ノズル22の周囲には、先端部22Aを囲むように円環状の空気供給路24が形成され、この空気供給路24に流れる空気は同時に、前記加圧容器30にも供給されるようになっている。空気供給路24から供給された空気は、前記ノズル装着部60の後端部とで形成し得る空気供給口70を介して、液体噴出ノズル22の先端部22Aの前方に導入され、液体噴出ノズル22の噴出口22Mから噴出された塗布液32と混合されるようになっている。
ここで、支持部27に対して第1位置に設定されているノズル装着部60は、支持部27の内周面に形成された螺子溝27Sに螺合され、液体噴出ノズル22に最も近づいた位置に配置されている。
そして、ノズル装着部60の液体噴出ノズル22側の後端部は、該ノズル装着部60の中心軸側に突出し、該中心軸と同軸となる第1の孔60Hを有する突出部60Tが形成されている。また、前記突出部60Tには、前記第1の孔60Hとは別個の第2の孔60Gが形成されている。図2(b)は、図2(a)のb−b線における断面図であり、第2の孔60Gは第1の孔60Hと同心上の外周の周りに複数(たとえば4個)形成されていることを示している。
これら第1の孔60H、第2の孔60Gについては後にさらに詳述する。
ノズル装着部60の後端部の突出部60Tに形成された前記第1の孔60Hは、その内周面の一端が液体噴出ノズル22の先細りの先端部22Aの外周に当接されることによって、すなわち該液体噴出ノズル22の先端部22Aによって塞がれた状態となっている。
このため、空気供給路24からの空気は、ノズル装着部60の後端部の突出部60Tに形成された前記第2の孔60Gを通してノズル装着部60に導入され、該第2の孔60Gがノズル装着部60への空気供給口70(この面積を第1の開口面積と称する場合がある)として機能するようになっている。
また、ノズル装着部60が支持部27に対して第1位置に設定されている場合において、ノズル装着部60の外周に該ノズル装着部60の中心軸の周りに沿って形成された凹部61に円形ばね(一部が切断された)63が配置され、この円形バネ63は、外方に付勢力を有し、この付勢力によって支持部27の内周面を押圧するようになっている。
図4(a)は、前記円形バネ63の軸方向から観た平面図を示し、この平面図は、ノズル装着部60の凹部61に配置された円形バネ63の断面図と対応づけて示している。図4(a)に示すように円形バネ63は、その一部が切断され、これにより、ノズル装着部60の凹部61に嵌合できるようにするとともに、外方に付勢力が生じるようになっている。
このように、円形バネ63が支持部27の内周面を押圧し、該支持部27によって隠されている状態は、ノズル装着部60が支持部27に対して第1位置に設定されていることを明確に認識できる効果を奏する。
上述したように、ノズル装着部60が支持部27に対して第1位置に設定されている場合、空気供給路24からの空気33は、ノズル装着部60の後端部に形成された第2の孔60Gを通してのみ(第1の孔60Hは液体噴出ノズル22の先端部22Aによって塞がれている)、ノズル装着部60側に導入され、液体噴出ノズル22からの塗布液32と混合され、該ノズル装着部60に取り付けられた第1互換用ノズル40を通して、噴出されるようになる。上述したように、第1互換用ノズル40は、塗布液32に対して比較的少量の空気33を混合させた混合液を噴射させることが要求されるようになっている。
図3(a)は、ノズル装着部60が支持部27に対して第2位置に設定されている場合を示した断面図である。また、図3(b)は、図3(a)のb−b線における断面図である。この場合、ノズル装着部60には、第2互換用ノズル50が着脱可能に取付けられている。
支持部27に対して第2位置に設定されているノズル装着部60は、支持部27に螺合されるノズル装着部60の回転によって、液体噴出ノズル22から最も遠のいた位置に配置されている。
ノズル装着部60の後端部の突出部60Tに形成された前記第1の孔60Hの内周面は、液体噴出ノズル22の先端部22Aが先端にかけて先細りとなる形状となっていることから、該先端部22Aの外周から離間されるようになっている。これにより、空気供給路24からの空気は、ノズル装着部60の後端部の突出部60Tに形成された前記第1の孔60Hおよび第2の孔60Gを通してノズル装着部60に導入され、該第1の孔60Hおよび第2の孔60Gがノズル装着部60への空気供給口70(この面積を第2の開口面積と称する場合がある)として機能するようになっている。
また、ノズル装着部60が支持部27に対して第2位置に設定されている場合において、ノズル装着部60の凹部61に配置された円形バネ63は、支持部27から露出されるともに、円形バネ63の外方への付勢力によってノズル装着部60の外周面から突出し、この円形バネ63の突出は支持部27の前端に当接され、該ノズル装着部60の支持部27側への移動を規制できるようになっている。図4(b)は、前記円形バネ63の軸方向から観た平面図を示し、この平面図は、ノズル装着部60の凹部61に配置された円形バネ63の断面図と対応づけて示している。図4(b)に示すように円形バネ63は、外方への付勢力によって、ノズル装着部60の外周面から突出され、この円形バネ63の突出は支持部27の前端に当接されていることを示している。
このように、円形バネ63が支持部27から露出されている状態は、ノズル装着部60が支持部27に対して第2位置に設定されていることを明確に認識できる効果を奏する。
なお、ノズル装着部60の第2位置から第1位置への移動は、前記円形バネ63を押圧しながら支持部27との間に位置づけることにより、容易に行うことができるようになる。
上述したように、ノズル装着部60が支持部27に対して第2位置に設定されている場合、空気供給路24からの空気33は、ノズル装着部60の後端部に形成された第1の孔60Hおよび第2の孔60Gを通して、ノズル装着部60側に導入され、液体噴出ノズル22からの塗布液32と混合され、該ノズル装着部60に取り付けられた第2互換用ノズル50を通して、噴出されるようになる。上述したように、第2互換用ノズル50は、塗布液32に対して比較的多量の空気33を混合させた混合液を噴射させることが要求されるようになっている。
図5(a)、(b)は、ノズル装着部60の突出部60Tに形成された第1の孔60Hおよび第2の孔60Gを示す断面図である。
ここで、図5(a)は、ノズル装着部60の断面を示す図6のIV(a)−IV(a)における断面を示し、図5(b)は、図6のIV(b)−IV(b)における断面を示している。
図5(a)に示すように、第1の孔60Hは、ノズル装着部60の突出部60Tにおいて該ノズル装着部60の中心軸Oと同軸の円形の孔からなり、その側面には、等間隔に配置された複数(たとえば4個)の溝部65が該ノズル装着部60の中心軸Oに対して、時計方向あるいは反時計方向のうちの一方の方向(たとえば図中αの方向)に傾き、かつノズル装着部60の後端部に向かうにつれ深さが浅くなるように形成されている。この場合、溝部65はノズル装着部60の後端部に至ることなく、該後端部の手前で深さが0となって途切れるようになっている。
また、第2の孔60Gは、第1の孔60Hの周囲に同心状に複数(たとえば4個)の孔が等間隔に複数形成されて構成され、各孔は、該ノズル装着部60の中心軸Oに対して、時計方向あるいは反時計方向のうちの他方の方向(たとえば図中βの方向)に傾き、ノズル装着部60の後端部にまで至って形成されている。
図5(b)は、第5(a)と比較して判るように、第1の孔60Hの各溝部65が図中α方向に傾いて伸長され、第2の孔60Gが図中β方向に傾いて伸長されている。なお、図5(a)には、図5(b)にまで至る前記第1の孔60Hの各溝部65および第2の孔60Gをそれぞれ点線で示している。
このように、ノズル装着部60の後端部に至る前記溝部65と第2の孔60Gとを、該第1の孔60Hの中心軸の周りに対してそれぞれ異なる方向に傾けて構成することにより、液体噴出ノズル22からの液体流は、前記溝部65によって該溝部65の傾きの方向へ螺旋を描いて噴出され、空気供給路24からの空気流は、前記第2の孔60Gによって該第2の孔60Gの傾きの方向へ螺旋を描いて噴出されるようになる。このため、液体流と空気流とが攪乱され、混合液の微粒化の促進を図ることができる効果を奏するようになる。
以上述べたことから明らかとなるように、上述したスプレーガンによれば、
用途別に選定される互換用ノズルを装着でき、極めて簡単な操作で、選定された互換用ノズルに適切に対応する空気と液体の混合流を該互換用ノズルを介して噴出させることができるようになる。
(実施形態2)
図5では、第1の孔60Hの側面に形成された溝部65は、該第1の孔60Hの中心軸の周りの図中α方向へ傾け、第2の孔60Gは、該第1の孔60Hの中心軸の周りの図中β方向へ傾けて構成したものである。しかし、これに限定されることはなく、第1の孔60Hの側面に形成された溝部65は、該第1の孔60Hの中心軸の周りの図中β方向へ傾け、第2の孔60Gは、該第1の孔60Hの中心軸の周りの図中α方向へ傾けて構成するようにしてもよい。同様の効果が得られるからである。
(実施形態3)
実施形態1では、選択して装着される互換用ノズルは2種類とし、空気供給口の開口面積も2段階に切り替わるようにしたものである。しかし、これに限定されることはなく、互換用ノズルは複数の種類とし、空気供給口の開口面積も互換用ノズルの種類に応じて調整可能とするように構成してもよいことはいうまでもない。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10……スプレーガン、20……ガン本体、21……空気取入れ口、22……液体噴出ノズル、22A……先端部、22M……噴出口、23……引金、24……空気供給路、25……ニードル弁、27……支持部、27S……螺子溝、28……塗布液供給路、30……加圧容器、31……蓋部、32……塗布液、33……空気、34……底部、35……吸上管、36……ジョイント、37……チューブ、32……蓋部、40……第1互換用ノズル、40F……先端、40B……基端、50……第2互換用ノズル、50F……先端、50B……基端、60……ノズル装着部、60T……突出部、60H……第1の孔、60G……第2の孔、61……凹部、63……円形バネ(一部が切断された)、65……溝部、70……空気供給口。

Claims (7)

  1. 液体流と空気流を混合させた混合流を、着脱可能な複数の互換用ノズルのうちいずれかを選択して装着し噴出させるスプレーガンであって、
    ガン本体と、
    前記ガン本体に取り付けられ、先端部を有し前記先端から前記液体流を噴出させる液体噴出ノズルと、
    前記ガン本体に取り付けられた支持部に軸方向に移動可能に支持されるとともに、前記互換用ノズルが装着されるノズル装着部と、
    前記ノズル装着部を前記支持部に対して移動させる際に前記互換用ノズルに対応させた位置に設定できる位置決め機構と、を備え、
    前記ノズル装着部は、前記液体噴出ノズルの前記先端部を囲み前記液体噴出ノズルとの間に前記空気流を噴出させる空気供給口を形成し得、前記空気供給口を通して前記液体噴出ノズルからの液体流および前記空気供給口からの空気流との混合流を前記互換用ノズルへ導くように構成されるとともに、
    前記空気供給口の開口面積が前記ノズル装着部の移動により調整可能としたことを特徴とするスプレーガン。
  2. 着脱可能な複数の互換用ノズルは、第1互換用ノズルと第2互換用ノズルからなり、
    前記位置決め機構は、前記第1互換用ノズルおよび前記第2互換用ノズルのそれぞれに対応させて第1位置および第2位置に設定できるように構成でき、
    前記ノズル装着部は、前記液体噴出ノズルの前記先端部を囲み前記液体噴出ノズルとの間に前記空気流を噴出させる空気供給口を形成し得、前記空気供給口を通して前記液体噴出ノズルからの液体流および前記空気供給口からの空気流との混合流を前記互換用ノズルへ導くように構成されるとともに、
    前記第1位置に設定された際に、前記空気供給口は第1の開口面積を有し、前記第2位置に設定された際に前記空気供給口は第2の開口面積を有するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプレーガン。
  3. 前記ノズル装着部の前記空気供給口は、前記液体噴出ノズルの先端部を囲んで形成される第1の孔と、前記第1の孔とは別個の第2の孔とから構成され、
    前記ノズル装着部の前記第1位置の設定において、前記第1の孔は、その内周が前記液体噴出ノズルの先端部の外周に当接されて塞がれ、
    前記空気供給口は、前記第2の孔によって構成されることを特徴とする請求項2に記載のスプレーガン。
  4. 前記第1の孔の内周面に軸方向に沿った複数の溝部が形成され、前記各溝は、前記第1の孔の中心軸の周りに時計方向あるいは反時計方向のうちの一方の方向へ傾いて形成されているのに対し、前記第2の孔は、前記第1の孔の中心軸の回りに時計方向あるいは反時計方向のうちの他方の方向へ傾いて形成されていることを特徴とする請求項3に記載のスプレーガン。
  5. 前記ノズル装着部は前記支持部内に螺合されるとともに、前記ノズル装着部の外周に前記支持部側へ付勢されたバネを備え、
    前記ノズル装着部が前記第1位置に設定された際に、前記バネは、前記支持部との間に位置づけられ、前記ノズル装着部が前記第2位置に設定された際に、前記支持部から露出されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のスプレーガン。
  6. 前記ノズル装着部の前記第2位置から前記第1位置への移動は、前記バネを押圧しながら前記支持部との間に位置づけることにより、行われることを特徴とする請求項5に記載のスプレーガン。
  7. 前記第1互換用ノズルはその軸方向に放射状に前記混合流が噴出され、前記第2互換用ノズルはその軸方向とほぼ直交する方向に放射状に混合流が噴出されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のスプレーガン。
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