JP5914225B2 - 放送受信機 - Google Patents
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Description
図1に、本実施形態に係る放送受信機の構成を示す。
図示するように、放送受信機は、アンテナ1、フロントエンド部2、復調部3、ビデオデコーダ4、出力処理部5、アンプやスピーカなどを備えた音声出力装置6、表示装置7、入力装置8、制御部9、メモリ10を備えている。
このような構成において、フロントエンド部2は、制御部9から受信チャネルとして指定された周波数チャネルを受信し、受信信号を復調部3に出力する。復調部3は、入力する受信信号に対してOFDM復調やビタビ復号などの復調/復号処理を行ってTS(Transport Stream)を復元し、ビデオデコーダ4に送ると共に、NIT(Network Information Table)やBIT(Broadcaster Information Table)を復元し制御部9に送る。
出力処理部5は、制御部9の制御に従って、ビデオデコーダ4から入力する映像信号を表示装置7に表示したり、ビデオデコーダ4から入力する音声信号を音声出力装置6に出力したり、制御部9から指定されたユーザ操作受付用のメニュー画面を表示装置7に表示したり、制御部9から指定された操作案内音声を音声出力装置6に出力する処理を行う。
図2aに示すようにプリセットテーブルには、1から12までのプリセット番号が登録された12のエントリを有し、各エントリには、それぞれ一つの放送局の情報が登録されている。すなわち、各エントリには、当該エントリには放送局の放送局名(NID:Network_Identification)、放送局の系列(番組供給系列/ネットワーク)を表す系列ID(Affiliation ID)、放送局の放送を行っている各周波数チャネル(すなわち、放送局の各中継局の周波数チャネル)のうちの現在受信可能な一つの周波数チャネルを表す現用周波数チャネル、放送局の放送を行っている各周波数チャネル(すなわち、放送局の各中継局の周波数チャネル)を表す中継局周波数チャネル、オンまたはオフの値を設定することができるスキップ済フラグが登録される。
すなわち、放送受信機の初期設定時に、フロントエンド部2に各周波数チャネルをスキャンさせて、各プリセット番号について、当該プリセット番号と等しいRemote_Control_Key_IDを含む周波数チャネルのうちの復調部3から通知される受信状態が最も良好な放送を行っている周波数チャネルを探索し、当該プリセット番号のエントリに、探索した周波数チャネルを現用周波数チャネルに設定すると共に、当該現用周波数チャネルの放送に含まれる放送局名、系列ID、中継局周波数チャネルを登録する。ここで、このようなプリセットテーブルの各エントリの初期設定において、各プリセット番号のエントリの、スキップ済フラグにはオフを設定する。
次に、本実施形態において、メモリ10に格納するスキップフラグテーブルについて説明する。
図2bに示すように、スキップフラグテーブルには、オンまたはオフの値を設定することができるスキップフラグ、フラグ設定日時を登録することができる。
ここで、スキップフラグの初期値はオフとする
以下、このような放送受信機において、制御部9が放送の受信を制御するために行う受信制御処理について説明する。
図3aに、この受信制御処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、受信対象プリセット番号変更操作の発生(ステップ302)と、現在受信している周波数チャネルのT秒(たとえば、10秒)以上の受信不良の発生(ステップ304)を監視する。
ここで、ステップ302において、受信対象プリセット番号変更操作は、ユーザの入力装置8に対する現在の受信対象プリセット番号以外の、特定のプリセット番号の指定操作によって受け付ける。なお、現在の受信対象プリセット番号とは、現在、フロントエンド部2に指定している受信チャネルが現用周波数チャネルとして登録されているプリセット番号である。
そして、受信対象プリセット番号変更操作が発生したならば(ステップ302)、各部の受信チャネルの受信や出力の動作を停止した上(ステップ306)、図3bに示す受信チャネル切替処理を実行し(ステップ308)、受信チャネル切替処理が終了したならばステップ302、304の監視に戻る。
図4aに示すように中継局サーチ処理では、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの中継局周波数チャネルに登録されている各周波数チャネルの受信状態を、良好な受信状態で受信可能な周波数チャネルが発見されるまで(ステップ404)、順次、調査する(ステップ402)。
そして、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの中継局周波数チャネルに登録されている各周波数チャネルのうちに、良好な受信状態で受信可能な周波数チャネルが発見されたならば(ステップ404)、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの現用周波数チャネルを、発見された周波数チャネルに更新した上で(ステップ410)、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの現用周波数チャネルに、フロントエンド部2に指定する受信チャネルを変更し(ステップ412)、各部の受信チャネルの受信や出力の動作を再開させる(ステップ414)ことにより、発見した中継局の周波数チャネルの受信出力を開始し、中継局サーチ処理を終了する。
図4bに示すように、系列局サーチ処理では、(放送が行われている)全ての周波数チャネルの受信状態を、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの系列IDと同じ系列IDの周波数チャネルであって、良好な受信状態で受信可能な周波数チャネル(以下、「受信状態良好な系列局の周波数チャネル」)が発見されるまで(ステップ454)、順次、調査する(ステップ452)。
一方、受信状態良好な系列局の周波数チャネルが発見されたならば(ステップ454)、系列局サーチ処理の呼び出し元が中継局サーチ処理であるか否かを判定する(ステップ458)。
そして、次に、プリセットテーブルの全エントリのスキップ済フラグをオフにクリアする(ステップ462)。
そして、プリセットテーブルの全てのプリセット番号のエントリのスキップ済フラグがオンに設定されたかどうかを調べ(ステップ468)、設定されていない場合には、そのままステップ472に進み、設定されている場合にはスキップフラグテーブルのスキップフラグをオフに設定した上で(ステップ470)、ステップ472に進む。
そして、ステップ472に進んだならば、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの現用周波数チャネルに、フロントエンド部2に指定する受信チャネルを変更する。そして、各部の受信チャネルの受信や出力の動作を再開させる(ステップ474)ことにより、発見した系列局の周波数チャネルの受信出力を開始し、系列局サーチ処理を終了する。
図3bに示すように、受信チャネル切替処理では、まず、受信対象プリセット番号を、図3aの受信制御処理のステップ302で受け付けた受信対象プリセット番号変更操作によって指定された変更後のプリセット番号に更新する(ステップ352)。
そして、スキップフラグテーブルのスキップフラグがオンに設定されているかどうかを調べ(ステップ354)、設定されていなければ、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの現用周波数チャネルに、フロントエンド部2に指定する受信チャネルを変更し(ステップ356)、各部の受信チャネルの受信や出力の動作を再開させる(ステップ358)ことにより、受信対象プリセット番号変更操作によって指定された変更後のプリセット番号の現用周波数チャネルの受信出力を開始し、受信チャネル切替処理を終了する。
以上、制御部9が放送の受信を制御するために行う受信制御処理について説明した。
なお、制御部9は、以上の処理の他、スキップフラグテーブルに登録されているフラグ設定日時が、あまりに古い日時(たとえば、数ヶ月前)となった場合には、スキップフラグやプリセットテーブルの各エントリのスキップ済フラグを全てオフに設定する処理も行うようにしてもよい。
このような受信制御処理の処理例を図5に示す。
ここで、我が国においては、各放送局の放送エリアは、放送送信所を複数の放送局で共用している等の理由により、およそ複数のエリアに共通化されている。いま、ここでは、放送エリアとして、「東京エリア」と、「東京エリア」に隣接する「茨城エリア」が存在するものとして説明を行う。
ところで、以上の実施形態は、図1bに示すように、フロントエンド部2と復調部3とより構成されるチューナ部100を複数備えるとともに、複数のチューナ部100の一部をフォアグランドチューナ部として受信チャネルの放送の受信、出力に用いるように制御するダイバシティ受信制御部11を備える放送受信機にも適用することができる。なお、図1bに示した放送受信機における上述した受信チャネルは、フォアグランドチューナ部のフロントエンド部2に当該フロントエンド部2が受信する周波数チャネルとして設定される周波数チャネルである。
すなわち、受信制御処理では、図3aに示した受信制御処理のステップ306、310を廃して、フォアグランドチューナ部を用いた受信チャネルの受信、出力を停止することなく継続したまま、ステップ308の受信チャネル切替処理と、ステップ312の中継局サーチ処理を実行するようにする。
すなわち、受信チャネル切替処理では、まず、受信対象プリセット番号を、図3aの受信制御処理のステップ302で受け付けた受信対象プリセット番号変更操作によって指定された変更後のプリセット番号に更新する(ステップ602)。
そして、スキップフラグテーブルのスキップフラグがオンに設定されているかどうかを調べ(ステップ604)、設定されていなければ、プリセットテーブルの受信対象プリセット番号のエントリの現用周波数チャネルに、フォアグランドチューナ部のフロントエンド部2に指定する受信チャネルを変更(ステップ606)することにより、受信対象プリセット番号変更操作によって指定された変更後のプリセット番号の現用周波数チャネルの受信出力を開始し、受信チャネル切替処理を終了する。
図示するように、バックグランドスキャン処理では、まず、バックグランドチューナ部を用いて、(放送が行われている)全ての周波数チャネルの受信状態と、各周波数チャネルで送信されるRemote_Control_Key_ID、放送局名、系列ID、中継局周波数チャネルを調査する(ステップ652)。
ここで、以上のように受信制御処理、中継局サーチ処理、系列局サーチ処理、受信チャネル切替処理を行った場合の処理例を図7に示す。
さて、いま、スキップフラグはオフに設定されており、図示するように、フォアグランドチューナ部でプリセット番号1に登録されている放送局「MHK総合 東京」を受信中に、自動車が東京エリアから茨城エリアに移動すると、放送局「MHK総合 東京」の放送の受信不良(701)がT秒以上発生する。
Claims (4)
- 同じ番組供給系列に属する各放送局の放送が地域毎に異なる周波数チャネルで放送される放送システムに適用される、移動体に搭載される放送受信機であって、
受信中の周波数チャネルに受信不良が生じた場合に、受信中の周波数チャネルと同じ放送局の放送が行われている受信状態が良好な周波数チャネルである中継局チャネルを探索し、当該中継局チャネルの探索が成功した場合に当該探索された中継局チャネルに、受信する周波数チャネルを切り替える中継局サーチ処理を行い、当該中継局サーチ処理において前記中継局チャネルの探索が失敗した場合に、受信中の周波数チャネルの放送局と同じ番組供給系列に属する放送局の放送が行われている受信状態が良好な周波数チャネルである系列局チャネルを探索し、当該系列局チャネルの探索が成功した場合に当該探索された前記系列局チャネルに、受信する周波数チャネルを切り替える系列局サーチ処理を行う受信制御手段と、
放送を受信する周波数チャネルの、ユーザが指定した周波数チャネルである指定周波数チャネルへの切り替えをユーザから指示されたときに、以前に前記受信制御手段の前記系列局サーチ処理によって前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えが行われていない場合には、前記指定周波数チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えを行い、以前に前記受信制御手段の前記系列局サーチ処理によって前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えが行われている場合には、前記指定周波数チャネルの放送と同じ番組供給系列に属する放送局の放送が行われている受信状態が良好な周波数チャネルである系列局チャネルを探索し、当該系列局チャネルの探索が成功した場合に、当該探索された系列局チャネルに受信する周波数チャネルを切り替える系列局先行サーチ処理を行うチャネル切替制御手段とを有することを特徴とする放送受信機。 - 請求項1記載の放送受信機であって、
前記チャネル切替制御手段は、前記指定周波数チャネルへの切り替えをユーザから指示されたときに、以前に前記受信制御手段の前記系列局サーチ処理によって前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えが行われている場合であっても、前記指定周波数チャネルが、過去最後に行われた前記受信制御手段の前記系列局サーチ処理による前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替え以降に、当該チャネル切替制御手段による前記系列局先行サーチ処理によって前記系列局チャネルとして探索され受信する周波数チャネルとされた周波数チャネルと同じ放送局の周波数チャネルである更新済放送局チャネルである場合には、前記系列局先行サーチ処理を行わずに、前記指定周波数チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えを行うことを特徴とする放送受信機。 - 請求項1記載の放送受信機であって、
複数のプリセット番号の各々に対して周波数チャネルを登録したプリセットテーブルと、
ユーザからのプリセット番号の指定を、指定されたプリセット番号に対して前記プリセットテーブルに登録されている周波数チャネルを前記指定周波数チャネルとする、放送を受信する周波数チャネルの指示として受け付ける指示受け付け手段とを有し、
前記受信制御手段は、
前記中継局サーチ処理において前記中継局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えを行った場合、及び、前記系列局サーチ処理において前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えを行った場合に、前記プリセットテーブルに登録されている当該切り替え前に受信中であった周波数チャネルを、当該切り替え後の周波数チャネルに更新し、
前記チャネル切替制御手段は、
前記系列局先行サーチ処理において前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えを行った場合に、前記ユーザから指定されたプリセット番号に対して前記プリセットテーブルに登録されている周波数チャネルを、当該切り替え後の周波数チャネルに更新するとともに、
前記指定周波数チャネルへの切り替えをユーザから指示されたときに、以前に前記受信制御手段の前記系列局サーチ処理によって前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えが行われている場合であっても、ユーザから指定されたプリセット番号に対して登録されている周波数チャネルが、過去最後に行われた前記受信制御手段の前記系列局サーチ処理による前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替え以降に、当該チャネル切替制御手段によって更新されている場合には、前記系列局先行サーチ処理を行わずに、前記指定周波数チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えを行うことを特徴とする放送受信機。 - 請求項3記載の放送受信機であって、
ユーザに対して出力する放送の受信に用いるフォアグランドチューナとして用いるチューナと、バックグランドチューナとして用いるチューナとを含む、各々一つの周波数チャネルを受信可能な複数のチューナを有し、
前記受信制御手段は、前記フォアグランドチューナで受信中の放送に受信不良が生じた場合に、前記中継局サーチ処理における前記探索と前記系列局サーチ処理における前記探索とを、前記バックグランドチューナを用いて行い、
前記チャネル切替制御手段は、前記系列局先行サーチ処理における前記探索を、前記フォアグランドチューナを用いて行い、
かつ、前記チャネル切替制御手段は、前記受信制御手段の前記系列局サーチ処理によって前記系列局チャネルへの受信する周波数チャネルの切り替えが行われた後に、最初に前記ユーザから放送を受信する周波数チャネルの切り替えを指示されたときに、前記バックグランドチューナを用いて受信状態が良好な周波数チャネルを探索し、前記プリセットテーブルにおいて各プリセット番号に対して登録されている周波数チャネルの各々を、探索した受信状態が良好な周波数チャネルに更新するスキャン処理を行うことを特徴とする放送受信機。
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