JP5913891B2 - カッティングペン、ジグおよびカッティングプロッタ - Google Patents
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Description
このカッティングプロッタは、被切断媒体駆動型とフラットベット型とに大別される。被切断媒体駆動型は、「グリッドローラ型」とも呼ばれ、シート状の被カッティング媒体(以下、単に「被カッティング媒体」という。)の両端部分を駆動ローラと従動ローラ(ピンチローラ)とで挟持して、駆動ローラを正逆回転させることにより被カッティング媒体を第1の方向(X軸方向)に移動させるとともに、この第1の方向と直交する第2の方向(Y軸方向)に移動可能に設けられるキャリッジにペンブロックを搭載し、このペンブロックに保持されたカッティングペンを被カッティング媒体に対して相対的に2次元方向に移動させるものである。一方、フラットベット型は、被カッティング媒体が載置される平板状のテーブル(載置テーブル)から離間してX軸方向に移動可能に設けられるYバーと、このYバー上を摺動することによりY軸方向に移動可能に設けられるキャリッジとを備え、このキャリッジにペンブロックを搭載することによって、カッティングペンを被カッティング媒体に対して相対的に二次元的に移動させるものである。
いずれのカッティングプロッタにおいても、キャリッジに搭載されるペンブロックは、保持したカッティングペンを被カッティング媒体に対して選択的に圧接離反させる機構を備えている。
図9に示すように、一般的にカッティングペン100は、本体である円筒状に形成されたホルダ101と、このホルダ101内に回動自在に保持されて、刃先がホルダ101の一端から軸線方向に突出するカッター刃102と、カッター刃102が設けられたホルダ101の一端に着脱可能に取り付けられるキャップ200とから構成されている。
このキャップ200は、ホルダ101の一端に取り付けられた状態でカッター刃102の刃先を露出させる孔200aが形成されている。
このようなキャップ200は、ホルダ101に取り付けられた際に孔200aから露出するカッター刃102の刃先の長さ、すなわち刃出し量が異なるように、複数種類用意されており、切断する被カッティング媒体の厚さに応じてキャップ200を取り替えることによって、適当な刃出し量を実現している。
図1に示すように、本実施の形態に係るカッティングプロッタ1は、いわゆるグリッドローリング型のカッティングプロッタであり、被カッティング媒体10の両端部分を駆動ローラ2aとピンチローラ2bとで挟持する保持機構2と、駆動ローラ2aを正逆回転させることにより被カッティング媒体10を第1の方向(X軸方向)に移動させるとともに、ペンブロック3を第1の方向と直交する第2の方向(Y軸方向)に移動させることにより、ペンブロック3を被カッティング媒体10に対して相対的に2次元方向に移動させる移動機構5とを備えている。ペンブロック3は、カッティングペン4を保持し、このカッティングペン4の刃先を被カッティング媒体10に圧接および離反させることができる。これら保持部2、ペンブロック3、移動機構5は筐体6に収容されてている。また、この筐体6には、被カッティング媒体と接触しない位置に後述するジグ7が取り付けられている。
なお、ジグ7は、カッティングプロッタ1の筐体6の一部に収容することができればよく、筐体6の一部として半永久的に固定されていてもよければ、着脱可能に取り付けられてもよい。本実施の形態においては、筐体6に設けられた凹部に嵌め込まれるなど、筐体6に着脱可能に着脱可能に取り付けられるものとする。
カッティングペン4は、図2に示すように、棒状の本体41と、この本体41に保持されたカッター42と、本体41の一端に螺着される円筒形状のキャップ44とから構成される。
カッティングペン4の刃出し量は、ジグ7を用いてキャップ44を回動させることによって調整する。このジグ7は、図5,図6に示すように円筒状に形成されており、ジグ7の内径は、キャップ44の外径と略同一であるとともに、一端側の内周面に複数の凸部71が形成されている。
ここで、凸部71は、キャップ44の凹部443と同様、ジグ7の軸線に直交する平面において、その軸線を通る1つの直線に対して線対称に5つ形成されている。したがって、対応する凸部71と凹部443と同士を対向させた状態で、ジグ7内部にキャップ44を挿入すると、1箇所のみでジグ7にキャップ44が嵌合する。
なお、本実施の形態では、ジグ7が筐体6に取り付けられる場合を例に説明するが、ジグ7が筐体6から独立しているようにしてもよい。
次に、カッティングペン4の刃出し量の調整方法について説明する。
このとき、上述したように、キャップ44の凹部443とジグ7の凸部71とは、キャップ44とジグ7とを嵌め合わせるべく互いに対向させたときに、これらの軸線周りの一箇所のみで一対一に対応するように、それぞれ軸線を中心に点対称とならないように形成されているので、キャップ44とジグ7とは、相対的に軸線周りの1箇所のみで互いに嵌合することができる。
なお、キャップ44とジグ7とを嵌合させる際の位置あわせのために、キャップ44に予め目印を設けておけば、この目印にジグ7に設けられた指示部72を合わせることにより、容易にキャップ44とジグ7とが嵌合する位置を見いだすことができる。
このときの刃出し量は、ジグ7の外周面に記載された指示部72と、この指示部72が示すスリーブ45の外周面に設けられた表示部451の数字とにより確認することができる。したがって、ユーザは、指示部72が所望する刃出し量に対応する表示部451の数字を示すように、ジグ7を用いてキャップ44をカッティングペン4の本体41に対してその軸線回りに回動させることにより、所望する刃出し量を実現することができる。
Claims (3)
- 棒状の本体と、
この本体に保持されて、前記本体の一端において前記本体の軸線方向に突出する刃先を有するカッターと、
前記カッターの刃先を挿通する孔を有するとともに、前記本体の前記一端に螺着され、前記本体の軸線回りに回動させられると前記本体の軸線方向に移動するキャップと
を備え、
前記キャップは、当該キャップを回動させるためのジグと前記本体の軸線周りの所定の位置のみで嵌合し、
前記本体は、前記キャップの孔から前記軸線方向に突出する前記カッターの刃出し量に対応づけられた複数の目印を有し、
前記キャップと前記ジグとが嵌合した状態で、前記ジグに設けられた指示部によって、当該キャップの孔から前記軸線方向に突出する前記カッターの刃出し量に対応する前記目印が指示される
ことを特徴とするカッティングペン。 - カッターの刃先を挿通する孔を有するとともに、棒状の本体の一端に螺着されて、当該本体の一端において前記本体の軸線方向に突出する刃先を有するカッターの刃出し量を調整するキャップを前記本体の軸線回りに回動させるためのジグであって、
前記キャップと前記本体の軸線周りの所定の位置のみで嵌合し、
前記キャップと嵌合した状態で、前記本体に設けられ、前記キャップの孔から前記軸線方向に突出する前記カッターの刃出し量に対応づけられた複数の目印のうち、当該キャップの孔から前記軸線方向に突出する前記カッターの刃出し量に対応する目印を指示する指示部を有する
ことを特徴とするジグ。 - 被カッティング媒体を保持する保持機構と、
カッティングペンを保持してこのカッティングペンの刃先を前記被カッティング媒体に圧接および離反させるペンブロックと、
このペンブロックを前記被カッティング媒体に対して相対的に2次元方向に移動させる移動機構と、
前記保持機構、前記ペンブロックおよび前記移動機構を収容する筐体とを備え、
前記ペンブロックを前記被カッティング媒体に対して相対的に二次元的に移動させながら、前記カッティングペンの刃先を選択的に前記被カッティング媒体に圧接および離反させることにより前記被カッティング媒体を所望の形状に切断するカッティングプロッタであって、
前記カッティングペンは、
棒状の本体と、
この本体に保持されて、前記本体の一端において前記本体の軸線方向に突出する刃先を有するカッター刃と、
前記カッターの刃先を挿通する孔を有するとともに、前記本体の前記一端に螺着され、前記刃先と対向する位置に当該刃先が挿通する孔が形成され、前記本体の軸線回りの所定の位置のみで嵌合するジグにより前記本体の軸線回りに回動させられると、前記本体の軸線方向に移動して当該刃先が前記孔から前記本体の軸線方向に露出する長さである刃出し量を変化させるキャップと、
前記本体に設けられ、前記キャップの前記孔から前記軸線方向に突出する前記カッターの刃出し量に対応づけられた複数の目印と
を有し、
前記筐体は、前記カッティングペンの前記キャップを前記本体の軸線回りに回動させるためのジグを保持する保持部を備え、
前記ジグは、
前記キャップの前記本体の軸線周りの所定の位置のみで嵌合し、
前記キャップと嵌合した状態で、前記本体に設けられ、前記複数の目印のうち、当該キャップの孔から前記軸線方向に突出する前記カッターの刃出し量を表示する指示部を有する
ことを特徴とするカッティングプロッタ。
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