JP5911750B2 - ウェハ支持体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェハを研磨する際にウェハを支持するウェハ支持体およびその製造方法に関する。
スマートフォンなどに代表される携帯端末の薄型化に伴い、内部に実装される半導体素子(LSI、ICなど)も一層の薄型化が求められている。また、薄型化した半導体ウェハを多層積層した三次元実装タイプの半導体素子も広く利用されつつある。
このような薄型化された半導体素子に用いられる数十μm程度の厚みの半導体ウェハを得る場合、厚みが1mm程度の半導体ウェハの一面側に、接着剤を用いてガラスウェハなどのウェハ支持体を貼着させる。そして、ウェハ研磨装置によって半導体ウェハの他面側を研磨して薄厚化させる。この後、薄厚化した半導体ウェハとウェハ支持体とを剥離させる際には、溶剤を用いて接着剤層を溶解させる方法、レーザー光などのエネルギー線を用いて接着剤層を破壊、除去する方法、ウェハ支持体から薄厚化した半導体ウェハを物理的に引き剥がす方法などがある(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、薄厚化した半導体ウェハとウェハ支持体とを剥離させる際に、溶剤を用いて接着剤層を溶解させる方法では、溶剤による半導体ウェハの汚染、廃液の処理などの課題がある。またウェハ支持体から薄厚化した半導体ウェハを物理的に引き剥がす方法では、半導体ウェハのエッジ部分が破損しやすいという課題があった。
このため、光を透過させるガラスウェハからなるウェハ支持体を用いて、レーザー光の照射によって接着剤層を破壊、除去する方法が、薄厚化した半導体ウェハを汚染、破損させることなくウェハ支持体から剥離できる方法として利用されている。
特開2009−016771号公報 米国特許出願公開第2011/14774号明細書
しかしながら、上述したような、レーザー光の照射によって接着剤層を破壊、除去することによって、薄厚化した半導体ウェハをウェハ支持体から剥離する方法では、特にウェハ支持部のエッジ領域においてレーザー光が乱反射し、接着剤層へ充分なレーザー照射が行われず、接着剤層の一部が破壊されずに残ってしまうという懸念があった。
即ち、ウェハ支持体の端面や面取り部分には、ベベル加工など研削加工特有の微細な亀裂(マイクロクラック)が無数に生じている。この微細な亀裂に対して、ウェハの薄厚化加工などによって応力が加わると、容易に亀裂が進行し大きな(光学的に目視できる)クラックやハマ欠けが発生する。そして、接着剤層を破壊して薄厚化したウェハとウェハ支持体とを剥離する際に、ウェハ支持体の裏面よりレーザーを照射すると、このクラックやハマ欠けによってレーザー光が乱反射する。その結果、接着剤層に対して充分なレーザー光の照射が行われず、ウェハ支持部のエッジ領域に破壊されない接着剤層が残ってしまう。そして、接着剤層が残っている状態で薄厚化した半導体ウェハをウェハ支持体から剥離させると、半導体ウェハにストレスが加わり、傷や破損を生じる原因となる虞があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ウェハ支持体に接着した薄厚化後のウェハを、破損させることなく容易にウェハ支持体から剥離することが可能なウェハ支持体およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のいくつかの態様は、次のようなウェハ支持体およびその製造方法を提供した。
すなわち、本発明のウェハ支持体は、半導体ウェハを研磨する際に、該半導体ウェハを貼着して支持し、前記研磨した後には、エネルギー線を用いて前記貼着された状態にある該半導体ウェハを剥離するウェハ支持体であって、
前記ウェハ支持体は、円盤状の透明基材からなり、前記ウェハ支持体の周縁部は、前記ウェハ支持体の一面および他面に対して略垂直に広がる第一周面と、該第一周面および前記一面の間で、前記第一周面および前記一面に対して傾斜した角度で広がる第二周面と、前記第一周面および前記他面の間で、前記第一周面および前記他面に対して傾斜した角度で広がる第三周面と、前記一面および前記第二周面の間、前記第二周面および前記第一周面の間、前記第一周面および前記第三周面の間、前記第三周面および前記他面の間をそれぞれ繋ぐ湾曲面と、から構成され、前記周縁部は、表面粗さが10nm以上、100μm以下であることを特徴とする。


前記湾曲面の形状が10μmR以上、1mmR以下であることを特徴とする。
また、前記周縁部において存在する微小クラックの深さが50nm以下であることを特徴とする。
前記第二周面および前記第三周面は、前記一面および前記他面に対して略45°で広がることを特徴とする。
本発明のウェハ支持体の製造方法は、前記各項記載のウェハ支持体の製造方法であって、第一の剛性を有するブラシによる研磨と、第二の剛性を有するブラシによる前記周縁部の研磨とを行う工程を備えたことを特徴とする。なお、第一の剛性を有するブラシと、第二の剛性を有するブラシを複合されたブラシにて研磨される工程であってもよいし、第一の剛性を有するブラシによる第一研磨工程と、第二の剛性を有するブラシによる第二研磨工程によってもよい。
本発明の本発明のウェハ支持体およびその製造方法によれば、互いに剛性の異なる複数種類のブラシを用いてウェハ支持体の周縁部を研磨することによって、周縁部の表面粗さが10nm以上、100μm以下の範囲といった極めて平滑性の高い表面状態にできる。10nm未満まで研磨する場合には研磨工程に多大なる時間を有するために好ましくなく、100μmを越える場合には、表面粗さが大きいために、所定とする特性を所望することができないので好ましくない。より好ましくは、10nm以上、1μmの表面粗さである。また、周縁部に存在する微小クラックも深さが50nm以下のものにすることができる。これによって、ウェハ支持体の周縁部に照射されたレーザー光は、光路の途上で乱反射されることなく、指向性を保ったまま接着剤層に入射させることが可能になる。微小クラックは研磨工程によって、さらに20nm以下とすることも可能である。
これによって、ウェハ支持体は周縁部を含む全域に渡って、レーザー光を乱反射させること無く接着剤層に向けて透過させる。ゆえに、接着剤層はウェハ支持体の周縁部を含む全体がムラなく分解される。そして、薄厚化されたウェハのエッジ部分を損傷させること無くウェハ支持体からウェハを剥離することが可能になる。
本発明のウェハ支持体を示す断面図である。 ウェハ支持体の製造方法を示す要部拡大断面図である。 本発明のウェハ支持体を用いたウェハの薄厚化工程を示す断面図である。 本発明のウェハ支持体を用いたウェハの薄厚化工程を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るウェハ支持体、およびその製造方法の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1(a)は、本発明のウェハ支持体の全体を示す断面図である。また、図1(b)は、ウェハ支持体の周縁部を示す要部拡大断面図である。
本発明のウェハ支持体10は、全体がレーザー光を透過可能な透明基材、例えばガラスから形成された円盤状部材である。ガラスの種類としては、耐衝撃性に優れ、かつ透明性に優れたガラス材料、例えば、酸化物、炭酸塩、硝酸塩及び水酸化物等を含むガラスがあげられる。例として、石英、朋珪酸ガラス、無アルカリガラス、ソーダライムガラス、その他、上記にあげたガラスに酸化物、炭酸塩、硝酸塩など添加されたガラスなども挙げることができる。
このようなウェハ支持体10は、例えば、半導体などのウェハ12の薄厚化工程(研磨、研削工程)において、ウェハ12を支持するために用いられ、一面F1側に接着剤層11を介してウェハ12が貼着される。
図1(b)に示すように、ウェハ支持体10の周縁部(エッジ)Aeは、ウェハ支持体10の一面F1および他面F2に対して略垂直に広がる第一周面E1と、第一周面E1および一面F1の間で、第一周面E1および一面F1に対して傾斜した角度で広がる第二周面E2と、第一周面E1および他面F2の間で、第一周面E1および他面F2に対して傾斜した角度で広がる第三周面E3とが形成されている。
これら第二周面E2、および第三周面E3は、第一周面E1に対して、互いに逆方向に例えば、45°の角度を成している。前記角度は30°〜60°であってもよい。これら第一周面E1、第二周面E2、および第三周面E3は、ウェハ支持体10の円周方向に沿って広がる二次元曲面を成している。
一方、一面F1および第二周面E2の間、第二周面E2および第一周面E1の間、第一周面E1および第三周面E3の間、第三周面E3および他面F2の間には、それぞれ湾曲面Sが形成されている。これら湾曲面Sは、ウェハ支持体10の円周方向に沿って広がる三次元湾曲面を成している。
これらる第一周面E1、第二周面E2、第三周面E3、および湾曲面Sからなるウェハ支持体10の周縁部Aeは、表面粗さが10nm以上、100μm以下となるように表面が形成されている。
次に、上述したような構成のウェハ支持体の製造方法を説明する。
図2は、ウェハ支持体の製造方法のうち、特に周縁部の加工工程を段階的に示した断面図である。本発明のウェハ支持体10を製造する際には、まず、例えは円盤状のガラス板101を用意する(図2(a)参照)。
次に、このガラス板101の周縁部Aeにおける、一面F1と他面F2の角部に対して、例えばダイヤモンド砥粒を分散させたグラインダー110を当接させ、角部を面取りする(図2(b)参照)。グラインダー110は、例えば400番以上の面荒さをもった砥石であればよい。
このようなガラス板101の周縁部Aeにおける一面F1と他面F2の角部の面取りによって、一面F1側に第二周面E2が、また他面F2側に第三周面E3がそれぞれ形成される。また、この第二周面E2と第三周面E3との間には、一面F1および他面F2に対して略垂直に広がる第一周面E1が形成される(図2(c)参照)。なお、第二周面E2および第三周面E3は、それぞれ一面F1、他面F2に対して、例えば45°の角度をもつようにグラインダー110によって面取り加工されればよい。
次に、第一周面E1、第二周面E2および第三周面E3が形成されたガラス板101の周縁部Aeに対して、研磨加工を行う(図2(d)参照)。周縁部Aeの研磨加工においては、剛性の異なる2種類以上の回転ブラシ120を順次、周縁部Aeに当接させつつ回転させ、同時に研磨材130を回転ブラシ120と周縁部Aeとの接触部分に滴下することによって行う。この時、ガラス板101も所定の回転数で回転させる。
例えば、最初に第一の剛性を有する第一ブラシを用いて周縁部Aeを研磨する第一研磨工程と、次に第二の剛性を有する第二ブラシを用いて周縁部Aeを研磨する第二研磨工程の2つの研磨工程によって、ガラス板101の周縁部Aeの研磨を行う。
これら剛性の異なる回転ブラシ(第一ブラシ,第一ブラシ)120としては、例えば、0.03〜0.1mmφの径と、0.2〜0.5mmφの径を有するナイロンブラシ、もしくは0.1mmφにてナイロンとPP、PVCを組み合わせたブラシなどが挙げられる。強い剛性のナイロンと、ナイロンより弱い剛性のPP、PVCの組合せによって、互いに剛性の異なる2種類以上の回転ブラシを実現することが可能である。なお、異なる径、異なる材質の双方を組み合わせることにより、一層効果を発揮することもできる。
具体的な研磨方法としては、例えば、ガラス板101を任意のギャップを保持したまま、端面より3mm以上空間ができるように保持し、回転ブラシ120をガラス板101の回転数の10倍以上の回転数にて回転させ、さらに、第一周面E1からガラス板101の中心に向かって3mm以上、回転ブラシ120(異なる径を有するブラシ、又は、異なる材料からなるブラシ)の毛先121を押し込んで研磨する。
また、回転ブラシ120と周縁部Aeとの接触部分に滴下する研磨材130をとしては、例えば、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、コロイダルシリカなどが挙げられる。
このように、互いに剛性の異なる複数種類の回転ブラシ120を順次、ガラス板101の周縁部Aeに当接させて研磨を行うことによって、一面F1および第二周面E2の間、第二周面E2および第一周面E1の間、第一周面E1および第三周面E3の間、第三周面E3および他面F2の間に、それぞれ湾曲面Sが形成され、本発明のウェハ支持体10が得られる(図2(e)参照)。
このような第一周面E1、第二周面E2、第三周面E3、および湾曲面Sからなるウェハ支持体10の周縁部Aeは、表面粗さが10nm以上、100μm以下となるように表面が研磨される。また、第一周面E1、第二周面E2、第三周面E3の間を結ぶ湾曲面Sの形状は、微小クラックを生じさせることの無い10μmR以上、1mmR以下となるように研磨される。
また、このウェハ支持体10の周縁部Aeは、互いに剛性の異なる複数種類の回転ブラシ120を順次、ガラス板101の周縁部Aeに当接させて研磨を行うことによって、周縁部Aeに存在する微小クラックの深さを50nm以下にすることができる。
本ガラス基板の具体的な実施例として、下記に記す。
以下に具体的な実施例を挙げて本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
まず、ボロフロート(SCHOTT社製TENPAX FLOAT)厚み0.7mm材を、直径151mmの寸法で切断したガラスウェハを準備した。得られたガラスウェハの周縁部Aeは切断されたままの状態であり、図2(a)に示すとおりである。
次にNC面取り装置を用い、メタルボンド砥石#400番により、E1及びE2の研削面取り加工を同時におこなった。このときガラスウェハの直径は150.4mm、面取り幅E2は0.25mmになるようNC面取り装置のプログラムを設定し、また同時に、一面F1、他面F2に対してE1は90°、E2は45°の角度をもたせるようメタルボンド砥石を調整した(図2(b)参照)。
これにより得られたガラスウェハの面取り部E2、E3の表面粗さを触針式粗さ測定器で測定したところ、Ra0.3μmであった(図2(c)参照)。
上記研削面取り加工により得られたガラスウェハの周縁部をブラシ研磨装置を用いて研磨した。
使用する研磨材は、線径0.3mmのナイロンと線径0.06mmのナイロンとを4:6の割合で混在させたブラシ121をポリッシャーとして使用し、平均粒径2.0μm、20wt%濃度の酸化セリウム130をスラリーとして使用した(図2(d)参照)。
ブラシ研磨装置へのセットは、ガラスウェハの第一周面E1がブラシ120の回転軸に対して平行になるようF1面、F2面に干渉材を入れて保持した。このときガラスウェハの第一周面E1から干渉材まで5mmの空間を持たせた。
そして、保持したガラスウェハの中心を基準に15rpmで回転させ、同時に上下40mmの範囲で80mm/minの速度で上下動させた。ブラシは750rpmで回転させ、回転しているガラスウェハの第一周面E1から毛先121を3mm押し込み、且つ酸化セリウムスラリー130をブラシとガラスウェハが接触する部分に滴下しながら60分間研磨した。
上記加工により得られたガラスウェハの面取り部E2、E3の表面粗さをAFMで測定したところ、Rmax0.02μmであった。またF1,F2面とE2,E3面との湾曲面Sを触針式形状測定器で測定したところ、R0.5mmであった。
次に、上述した構成のウェハ支持体の作用を、ウェハの薄厚化工程を例示して説明する。
図3、図4は、本発明のウェハ支持体を用いたウェハの薄厚化工程を段階的に示した断面図である。
まず、図3(a)に示すように、ウェハ支持体10を用意する。
次に、このウェハ支持体10の一面F1に接着剤層11を形成(塗布)する。接着剤層11は、例えば、紫外線など特定波長の光によって分解され、接着性が消失ないし低減する接着剤を用いる(図3(b)参照)。
次に、この接着剤層11を介して、ウェハ支持体10の一面F1に研磨前のウェハ12Bを貼着する(図3(c)参照)。ウェハとしては、例えば、直径が6インチから12インチ、厚みが0.5〜8.0mmの半導体ウェハが挙げられる。
次に、ウェハ支持体10に支持されたウェハ12Bをウェハ研磨装置140にセットして、ウェハ12の一面12a側からウェハ12Bを研磨ないし研削し、薄厚化する(図3(d)参照)。ウェハ12Aは、ウェハ研磨装置140によって、例えば0.01〜0.1mm程度の厚みになるまで薄厚化され、薄厚化後のウェハ12Aが得られる(図3(e)参照)。
ウェハ12の薄厚化が完了したら、次に薄厚化後のウェハ12Aをウェハ支持体10から剥離させる(図4(a)参照)。ウェハ12Aをウェハ支持体10から剥離させる際には、ウェハ支持体10の他面F2側から、紫外線など特定波長のレーザー光Lを照射する。他面F2側からレーザー光Lを照射すると、透明なガラスからなるウェハ支持体10をレーザー光Lが透過して、接着剤層11に入射する。レーザー光Lを照射された接着剤層11は、その成分がレーザー光Lのエネルギーによって分解され、接着性が消失ないし低減される。
このようなレーザー光Lは、ウェハ支持体10の他面F2側を走査するなどして、一方の周縁部から他方の周縁部までムラ無く照射される。特に、ウェハ支持体10の周縁部Aeにおいては、従来、ベベル加工など研削加工特有の微細な亀裂(マイクロクラック)が無数に生じており、この微細な亀裂によって照射したレーザー光が乱反射し、周縁部の接着剤層を確実に分解、除去できなかった。
しかしながら、本発明のウェハ支持体10のように、互いに剛性の異なる複数種類の回転ブラシを用いてウェハ支持体10の周縁部Aeを研磨することによって、周縁部Aeの表面粗さが10nm以上、100μm以下の範囲といった極めて平滑性の高い表面状態ににできる。また、周縁部Aeに存在する微小クラックも深さが50nm以下のものにすることができる。これによって、ウェハ支持体10の周縁部Aeに照射されたレーザー光Lは、光路の途上で乱反射されることなく、指向性を保ったまま接着剤層11に入射させることが可能になる。
これによって、ウェハ支持体10は周縁部Aeを含む全域に渡って、レーザー光Lを乱反射させること無く接着剤層11に向けて透過させる。ゆえに、接着剤層11はウェハ支持体10の周縁部Aeを含む全体がムラなく分解される。そして、薄厚化されたウェハ12Aのエッジ部分を損傷させること無く、ウェハ支持体10からウェハ12Aを剥離することが可能になる(図4(b)参照)。
なお、上述した実施形態では、ウェハ支持体10の周縁部Aeの研磨にあたって、互いに剛性の異なる2種類の回転ブラシを用いる場合を挙げているが、3種類以上の剛性の異なるブラシを用いて、ウェハ支持体の周縁部を段階的に研磨するしてもよく、2種類のブラシに限定するものではない。
10…ウェハ支持体、11…接着剤層、12…ウェハ、Ae…周縁部。

Claims (5)

  1. 半導体ウェハを研磨する際に、該半導体ウェハを貼着して支持し、前記研磨した後には、エネルギー線を用いて前記貼着された状態にある該半導体ウェハを剥離するウェハ支持体であって、
    前記ウェハ支持体は、円盤状の透明基材からなり、
    前記ウェハ支持体の周縁部は、前記ウェハ支持体の一面および他面に対して略垂直に広がる第一周面と、該第一周面および前記一面の間で、前記第一周面および前記一面に対して傾斜した角度で広がる第二周面と、前記第一周面および前記他面の間で、前記第一周面および前記他面に対して傾斜した角度で広がる第三周面と、前記一面および前記第二周面の間、前記第二周面および前記第一周面の間、前記第一周面および前記第三周面の間、前記第三周面および前記他面の間をそれぞれ繋ぐ湾曲面と、から構成され、
    前記周縁部は、表面粗さが10nm以上、100μm以下であることを特徴とするウェハ支持体。
  2. 前記湾曲面の形状が10μmR以上、1mmR以下であることを特徴とする請求項1に記載のウェハ支持体。
  3. 前記周縁部において存在する微小クラックの深さが50nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のウェハ支持体。
  4. 前記第二周面および前記第三周面は、前記一面および前記他面に対して略30〜60°の範囲で広がることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載のウェハ支持体。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項記載のウェハ支持体の製造方法であって、
    第一の剛性を有するブラシによる研磨と、第二の剛性を有するブラシによる前記周縁部の研磨とを行う工程を備えたことを特徴とするウェハ支持体の製造方法。
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