JP5910312B2 - 硬貨収納装置および硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨収納装置および硬貨処理装置に関する。
自動販売機、両替機等では、投入された硬貨を識別し、収納もしくは返却する硬貨処理装置が使用されている。また、自動販売機には、販売した商品に対する釣銭の払出し機能を有した硬貨処理装置も使用されている。
このような硬貨処理装置を備えた自動販売機等において、ルートマンが釣銭硬貨を回収・補充する際には、カセットチューブ(カセット式コインチューブ)内に保持される硬貨を所定枚数とする必要がある。例えば、特許文献1では、シリコンゴム等の弾性体を、側面に設けられた開孔を介してカセットチューブの内方に突出させ、硬貨を対向する内壁面に押圧して支持することによって、硬貨の回収をスピーディに行うことができる硬貨処理装置が開示されている。
このようにして、開孔が設けられた位置に対応する所定枚数目の硬貨を弾性支持することによって、カセットチューブ内に所定枚数を残して、所定枚数を超える余剰硬貨を回収することができる。
特許第3197675号公報
しかしながら、特許文献1の硬貨処理装置では、設計や製造の段階で、カセットチューブ内に残すべき硬貨の保持枚数を決定しておく必要がある。そして、予め、決定された保持枚数に対応する位置に開孔を設け、さらにその開孔に対応して弾性体を設けておく必要がある。
したがって、ルートマンは、硬貨の保持枚数を、設計された開孔および弾性体の個数分の候補から選択する必要があり、それらの候補とは異なる新たな保持枚数の要求に対しては、開孔および弾性体の再設計が必要となるため、容易に対応することはできない。また、自動販売機等の用途・場所等により異なる保持枚数の要求をすべて満たすため、予め可能性があるすべての位置に開孔および弾性体を設けることは、製造コストの上昇を招くとともに、開孔および弾性体の個数が多くなると設計が困難である場合もある。
さらに、特許文献1の硬貨処理装置では、複数の種類の硬貨を一度に回収する場合、例えば100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨用の弾性体をそれぞれ人差し指、中指、薬指で押さえる必要があるため、押圧力が不安定になりやすい。一方、両手を使って複数の種類の硬貨を安定して押圧することもできるが、この場合には、両手が塞がってしまうため、集金袋などに硬貨を回収するのが困難となる。
前述した課題を解決する主たる本発明は、硬貨を収納する1つ以上のコインチューブを有し、前記硬貨の収納および払出しをする硬貨処理装置に着脱可能なカセットチューブと、前記カセットチューブに取り付けられる押圧部材と、前記カセットチューブに取り付けられ、前記押圧部材を係止する係止部材と、を備え、前記カセットチューブには、前記コインチューブごとに形成された開孔部、および前記開孔部に対応する位置に形成された係合溝が設けられ、前記押圧部材は、前記係合溝に係合して、前記押圧部材を前記カセットチューブに取り付ける第1係合部と、前記押圧部材が前記カセットチューブに取り付けられた状態で前記押圧部材に荷重が加えられると、前記開孔部を介して前記コインチューブの内径より内側に進入し、前記硬貨を前記コインチューブの内壁に押圧して保持する押圧部と、前記押圧部材が前記カセットチューブに取り付けられた状態で前記押圧部を前記コインチューブの内径より外側に退出させるように付勢する第1弾性部と、を有し、前記係止部材は、前記押圧部が前記開孔部を介して前記コインチューブの内径より内側に進入した状態で前記第1係合部と係合して、前記押圧部の位置を固定する第2係合部と、前記第2係合部が前記第1係合部と係合する方向に付勢する第2弾性部と、を有することを特徴とする硬貨収納装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、複数の種類の硬貨を一度に回収する場合の作業効率を向上させることができる。
硬貨処理装置の外観構成例を示す図である。 硬貨処理装置の内部構成例を示す図である。 カセットチューブの外観構成例を示す図である。 カセットチューブの内部構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における硬貨収納装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態における硬貨収納装置の内部構成を示す図である。 レバー600の構成の詳細を示す斜視図である。 スライド板630の構成の詳細を示す斜視図である。 固定片640の構成の詳細を示す斜視図である。 待機状態においてカセットチューブ200をレバー600の押圧部604の位置で切断した水平断面図である。 動作状態においてカセットチューブ200をレバー600の押圧部604の位置で切断した水平断面図である。 硬貨保持状態においてカセットチューブ200をレバー600の押圧部604の位置で切断した水平断面図である。 固定状態においてカセットチューブ200をスライド板630の位置で切断した垂直断面図である。 解除状態においてカセットチューブ200をスライド板630の位置で切断した垂直断面図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===硬貨処理装置の概要===
図1ないし図4を参照しつつ、硬貨処理装置(コインメック)1000の概要について説明する。なお、図1は、硬貨処理装置1000の外観構成例を示す斜視図である。図2は、硬貨処理装置1000の内部構成例を示す図である。図3は、カセットチューブ200の外観構成例を示す斜視図である。図4は、カセットチューブ200の内部構成例を示す図である。
以下の説明において、図中の+z軸方向は硬貨処理装置1000の鉛直上向きに対応し、+y軸方向は硬貨処理装置1000の正面側から背面側に向かう向きに対応し、+x軸方向は硬貨処理装置1000を正面から見たときに左側から右側に向かう向きに対応するものとする。
図1に例示されるように、硬貨処理装置1000は、筐体100内に硬貨投入口101と硬貨選別部110とカセットチューブ200とが収容されるとともに、ケーブル120を有して構成されている。
ケーブル120は、硬貨処理装置1000が設置される自動販売機(不図示)の各種制御回路や電源等と、硬貨処理装置1000とを接続するための接続部である。
硬貨選別部110は、硬貨投入口101に投入された硬貨Cの真偽を判別するとともに、硬貨Cを種類別に分類する装置である。
カセットチューブ200は、硬貨選別部110により種類別に分類された硬貨Cを種類別に収納しておく装置である。
図2に例示されるように、硬貨処理装置1000は、筐体100の上面側に硬貨投入口101を備え、硬貨投入口101の下部において、硬貨Cの投入を検出するとともにその種類や真偽等を判別する硬貨検出部102、判別の結果に基づいて受け入れた硬貨Cを金種別に振り分けるゲート111、112、113、114、振り分けた硬貨Cを釣銭硬貨として金種別に収納するカセットチューブ200等を備えている。
またカセットチューブ200は、釣銭硬貨としての硬貨Cの満杯の有無を検出する満杯センサ103や、釣銭硬貨としての硬貨Cの有無を検出する釣銭センサ104、硬貨Cを釣銭として払出すための所定の払出し手段(不図示)等を備えている。
図2の点線の矢印で示されるように、硬貨投入口101から投入された硬貨Cは、硬貨検出部102で検出されるとともに所定の判別が行なわれた後、この判別結果に応じてゲート111、112、113、114によって金種別に振り分けられて、カセットチューブ200に収納されるようになっている。
そしてこのカセットチューブ200内に貯蔵される硬貨Cは、定期的にルートマン等の保守員により回収あるいは補充される。保守員は、自動販売機のメンテナンス時に、カセットチューブ200を硬貨処理装置1000から取り外し、カセットチューブ200内の硬貨Cが規定の枚数あるいは金額になるように、各種類の硬貨Cを補充あるいは回収する。
カセットチューブ200の外観構成例を図3に示す。またカセットチューブ200の内部構成例を図4に示す。
カセットチューブ200は、硬貨Cの種類に応じた内径を有する複数の円筒(コインチューブ)を有している。図4に示す例では、カセットチューブ200は、500円硬貨用チューブ201と、100円硬貨用チューブ202と、10円硬貨用チューブ203と、50円硬貨用チューブ204と、予備チューブ205とを有している。
また図4に示すように、カセットチューブ200はベース210とカバー220とを有して構成される。ベース210とカバー220とは開閉可能に構成されている。図4は、カバー220を開いた状態を示す。
ベース210は、硬貨Cが収納される円筒の一部を形成する半円筒面が、硬貨Cの種類毎に複数形成されている。またカバー220は、硬貨Cが収納される円筒の他の一部を形成する半円筒面が、硬貨Cの種類毎に形成されている。
そしてベース210とカバー220とを閉じてそれぞれの半円筒面を合体することにより、硬貨Cが収納される円筒が形成される。
===硬貨収納装置の構成===
以下、図5ないし図9を参照して、本発明の一実施形態における硬貨収納装置の構成について説明する。なお、本実施形態の硬貨収納装置は、カセットチューブ200、レバー600(押圧部材)、スライド板630、および固定片640からなる。ここで、スライド板630および固定片640は、レバー600を係止する係止部材に相当し、当該係止部材として一体に構成されていてもよい。
図5は、カセットチューブ200のカバー220側(硬貨処理装置1000の背面側)にレバー600を取り付けた状態を示し、図6は、カセットチューブ200のベース210側(硬貨処理装置1000の正面側)にスライド板630および固定片640を取り付けた状態を示している。また、図7ないし図9は、それぞれレバー600、スライド板630、および固定片640の構成の詳細を示している。
図5に示すように、カセットチューブ200のカバー220側には、各コインチューブのz軸方向(硬貨の板厚方向)に複数形成された開孔部620、および開孔部620のz軸方向の位置に対応して各コインチューブ間に形成された係合溝610が設けられている。なお、係合溝610および開孔部620は、各コインチューブに対応して設けられるが、図5においては、2つのコインチューブについてのみ示されている。
図7に示すように、レバー600は、ボディ部601(本体)、(第1)弾性部602、(第1)係合部603、および押圧部604を有し、プラスチック等の樹脂で形成されている。弾性部602は、その先端がボディ部601より−j軸方向に位置するように、ボディ部601からk軸方向の両側(+k軸方向および−k軸方向)に弓形に延びるように形成されている。また、ボディ部601の−j軸方向(弾性部602への荷重の方向)側には、両側の弾性部602の中間点付近から延びる係合部603が形成され、係合部603より−i軸方向の位置に押圧部604が形成されている。
レバー600は、図7における+i軸方向、+j軸方向、+k軸方向が、それぞれ図5における+x軸方向、+y軸方向、+z軸方向と一致するように、係合部603が係合溝610に係合してカセットチューブ200(カバー220)に取り付けられる。なお、レバー600の係合部603は、各係合溝610に対して着脱可能に係合する。
レバー600がカバー220に取り付けられると、弾性部602の先端がカバー220に当接し、弾性部602は、レバー600全体を+y軸方向(カバー220から離れる方向)に付勢する。ここで、開孔部620は、レバー600の係合部603を各係合溝610に係合させた状態での押圧部604の位置に対応して形成されている。
図8に示すように、スライド板630は、(第2)係合部631および溝部632を有し、プラスチック等の樹脂で略長方形の板状に形成されている。図8において、k軸方向およびj軸方向は、それぞれスライド板630の長手方向および短手方向に対応し、i軸方向は、スライド板630の板厚方向に対応する。また、スライド板630の長手方向の側面のうち、+j軸方向側の側面には、係合部631が形成され、−j軸方向側の側面には、+k軸方向側の端部付近に溝状に切り欠かれた溝部632が形成されている。
なお、レバー600の係合部603とスライド板630の係合部631とは、互いに係合可能なフック状に形成されている。また、係合部631の個数および間隔は、カセットチューブ200のカバー220側に設けられる開孔部620および係合溝610に応じて定まり、図8に示す例では、スライド板630に係合部631が3個形成されている。
図9に示すように、固定片640は、突起部641および(第2)弾性部642を有し、プラスチック等の樹脂で形成されている。突起部641は、固定片640の本体から+j軸方向に突出して形成されている。また、弾性部642は、その先端が基端より−k軸方向に位置するように、固定片640の本体からi軸方向の両側(+i軸方向および−i軸方向)に略半円状に延びるように形成されている。
なお、スライド板630の溝部632と固定片640の突起部641とは、嵌合可能に形成されている。また、図9に示す例では、固定片640に突起部641が2個形成されており、それらは、2個のスライド板630の溝部632にそれぞれ嵌合することとなる。
スライド板630および固定片640は、図9における+i軸方向、+j軸方向、+k軸方向が、それぞれ図6における+x軸方向、+y軸方向、+z軸方向と一致するように、カセットチューブ200(ベース210)に取り付けられる。その際、固定片640は、各コインチューブと干渉しないベース210の−y軸方向側に、弾性部642の先端部の位置を固定して取り付けられる。また、ベース210には、各コインチューブ間にスライド板630を取り付けるためのスリットが設けられており、スライド板630は、当該スリットを介して、溝部632に固定片640の突起部641が嵌合するように取り付けられる。
スライド板630および固定片640がベース210に取り付けられると、スライド板630の係合部631はレバー600の係合部603と対向する。このとき、各コインチューブ間に設けられたスリットがガイドレールとして機能し、スライド板630は、溝部632に固定片640の突起部641が嵌合した状態でz軸方向にスライド可能となる。そして、固定片640は、弾性部642の先端部の位置が固定されているため、スライド板630を+z軸方向(係合部631がレバー600の係合部603と係合する第1の方向)に付勢する。
===硬貨収納装置の作用===
以下、図10ないし図14を適宜参照して、本実施形態における硬貨収納装置の作用について説明する。
図10ないし図12は、係合部603を何れかの係合溝610に係合させてレバー600をカセットチューブ200(カバー220)に取り付けた状態を示している。図10は、ボディ部601に荷重を加えていない待機状態において、カセットチューブ200をレバー600の押圧部604の位置で切断した水平断面図である。一方、図11は、ボディ部601に指等で荷重を加えて、レバー600全体を−y軸方向(−j軸方向)に動作させた動作状態において、カセットチューブ200を押圧部604の位置で切断した水平断面図である。また、図12は、動作状態、特に押圧部604でコインチューブ内の硬貨を押圧して保持した硬貨保持状態において、カセットチューブ200を押圧部604の位置で切断した水平断面図である。
また、図13は、スライド板630および固定片640によってレバー600が係止され、押圧部604の位置が固定された固定状態において、カセットチューブ200をスライド板630の位置で切断した垂直断面図である。一方、図14は、スライド板630(係合部631)とレバー600(係合部603)との係合が解除された解除状態において、カセットチューブ200をスライド板630の位置で切断した垂直断面図である。
図10に示すように、待機状態では、弾性部602によってレバー600全体が+y軸方向に付勢され、押圧部604はコインチューブの内径より外側にある。そのため、待機状態では、コインチューブ内の硬貨は、押圧部604で押圧されず、保持されない。したがって、この状態でコインチューブを傾斜させると、コインチューブ内の硬貨がすべて回収される。
一方、図11に示すように、動作状態では、レバー600全体が−y軸方向に動作することによって、押圧部604が開孔部620を介してコインチューブの内径より内側に進入する。そのため、図12に示すように、コインチューブ内の硬貨Cは、押圧部604によって、コインチューブの押圧部604とは反対側の内壁に押圧されて保持される。したがって、この状態でコインチューブを傾斜させると、押圧部604の位置より上にある硬貨は回収されるものの、押圧部604の位置以下の硬貨はコインチューブ内に残される。なお、ボディ部601に加えられる荷重のばらつきを吸収するため、押圧部604のうち、少なくとも硬貨との接触面をシリコンゴム等の弾性体で構成してもよい。
このようにして、レバー600のボディ部601に荷重を加え、開孔部620を介して押圧部604で硬貨Cをコインチューブの内壁に押圧して保持することによって、押圧部604の位置以下の所定枚数の硬貨を残して、余剰硬貨を回収することができる。ここで、レバー600の係合部603は、各係合溝610に対して着脱可能に係合する。そのため、レバー600を取り付ける位置(係合溝610)を変更することによって、カセットチューブ内の硬貨の保持枚数を容易に変更することができる。
さらに、動作状態では、図13に示すように、固定片640(弾性部642)によって+z軸方向に付勢されたスライド板630(係合部631)がレバー600(係合部603)と係合し、レバー600の押圧部604の位置が固定されて固定状態となる。そのため、指等を離してボディ部601に荷重が加えられなくなっても、硬貨保持状態が継続することとなる。したがって、複数のコインチューブに対してそれぞれレバー600を取り付け、それらを固定状態としたうえでコインチューブを傾斜させると、複数の種類の硬貨について、押圧部604の位置以下の所定枚数の硬貨を残して、余剰硬貨を回収することができる。その際、両手が自由に使えるため、集金袋などに硬貨を回収するのも容易となり、作業効率が向上する。
そして、固定状態において、図14に示すように、固定片640の本体に−z軸方向(弾性部642の付勢力に抗する第2の方向)の荷重が加えられると、スライド板630(係合部631)が−z軸方向にスライドしてレバー600(係合部603)との係合を解除し、解除状態となる。ここで、弾性部602の弾性力によってレバー600全体が+y軸方向に付勢されているため、解除状態となると、押圧部604がコインチューブの内径より外側に退出して、レバー600は再び待機状態となる。
なお、固定状態から解除状態にするためには、固定片640のうち、例えば図9におけるAの箇所を指等で荷重を加えればよい。また、図9におけるBの箇所は、図13に示したように、固定状態ではベース210より+z軸方向に突出しているため、固定状態のままカセットチューブ200を硬貨処理装置1000に取り付けると、固定片640の本体に−z軸方向の荷重が加わることとなる。したがって、各コインチューブの回収後は、カセットチューブ200をそのまま硬貨処理装置1000に戻すことができる。
前述したように、カセットチューブ200、レバー600、スライド板630、および固定片640からなる硬貨収納装置において、カバー220側に設けられた係合溝610に係合部603を係合させてレバー600をカセットチューブ200に取り付け、レバー600に指等で荷重を加えて、弾性部602によってコインチューブの内径より外側に退出させるように付勢された押圧部604を、開孔部620を介してコインチューブの内径より内側に進入させることによって、硬貨をコインチューブの内壁に押圧して保持して、押圧部604の位置以下の所定枚数の硬貨を残しつつ、それより上にある余剰硬貨を回収することができる。そして、固定片640(弾性部642)によって付勢されたスライド板630(係合部631)がレバー600(係合部603)と係合し、レバー600の押圧部604の位置を固定することによって、指等を離してボディ部601に荷重が加えられなくなっても硬貨保持状態が継続するため、複数の種類の硬貨を一度に回収する場合の作業効率を向上させることができる。
また、スライド板630をz軸方向にスライド可能とし、固定片640(弾性部642)によって+z軸方向に付勢することによって、固定片640の本体に荷重を加えてスライド板630(係合部631)を−z軸方向にスライドさせ、レバー600(係合部603)との係合を解除し、再び待機状態とすることができる。
また、コインチューブごとに、硬貨の板厚方向に複数形成された開孔部620、および開孔部620の硬貨の板厚方向の位置に対応して複数形成された係合溝610を設け、レバー600の係合部603を各係合溝610に対して着脱可能とすることによって、レバー600を取り付ける位置(係合溝610)を変更して、カセットチューブ内の硬貨の保持枚数を容易に変更することができる。
また、レバー600がカバー220に取り付けられた状態で先端がカバー220に当接するように、ボディ部601から硬貨の板厚方向の両側に延びる弓形に弾性部602を形成することによって、レバー600全体がカバー220から離れる方向に付勢され、解除状態となると押圧部604をコインチューブの内径より外側に退出させ、レバー600を再び待機状態とすることができる。
また、前述したように、カセットチューブ200、レバー600、スライド板630、および固定片640からなる硬貨収納装置を自動販売機等の硬貨処理装置に用いることによって、複数の種類の硬貨を一度に回収する際に両手が自由に使えるため、作業効率を向上させることができる。
また、固定状態において、固定片640の一部をベース210より+z軸方向に突出させることによって、固定状態のままカセットチューブ200を硬貨処理装置1000に取り付けると、固定片640の本体に−z軸方向の荷重が加わることとなり、各コインチューブの回収後は、カセットチューブ200をそのまま硬貨処理装置1000に戻すことができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
100 筐体
101 硬貨投入口
102 硬貨検出部
103 満杯センサ
104 釣銭センサ
110 硬貨選別部
111〜114 ゲート
120 ケーブル
200 カセットチューブ
201 500円硬貨用チューブ
202 100円硬貨用チューブ
203 10円硬貨用チューブ
204 50円硬貨用チューブ
205 予備チューブ
210 ベース
220 カバー
600 レバー(押圧部材)
601 ボディ部(本体)
602 (第1)弾性部
603 (第1)係合部
604 押圧部
610 係合溝
620 開孔部
630 スライド板
631 (第2)係合部
632 溝部
640 固定片
641 突起部
642 (第2)弾性部
1000 硬貨処理装置(コインメック)
C 硬貨

Claims (7)

  1. 硬貨を収納する1つ以上のコインチューブを有し、前記硬貨の収納および払出しをする硬貨処理装置に着脱可能なカセットチューブと、
    前記カセットチューブに取り付けられる押圧部材と、
    前記カセットチューブに取り付けられ、前記押圧部材を係止する係止部材と、
    を備え、
    前記カセットチューブには、前記コインチューブごとに形成された開孔部、および前記開孔部に対応する位置に形成された係合溝が設けられ、
    前記押圧部材は、
    前記係合溝に係合して、前記押圧部材を前記カセットチューブに取り付ける第1係合部と、
    前記押圧部材が前記カセットチューブに取り付けられた状態で前記押圧部材に荷重が加えられると、前記開孔部を介して前記コインチューブの内径より内側に進入し、前記硬貨を前記コインチューブの内壁に押圧して保持する押圧部と、
    前記押圧部材が前記カセットチューブに取り付けられた状態で前記押圧部を前記コインチューブの内径より外側に退出させるように付勢する第1弾性部と、
    を有し、
    前記係止部材は、
    前記押圧部が前記開孔部を介して前記コインチューブの内径より内側に進入した状態で前記第1係合部と係合して、前記押圧部の位置を固定する第2係合部と、
    前記第2係合部が前記第1係合部と係合する方向に付勢する第2弾性部と、
    を有することを特徴とする硬貨収納装置。
  2. 前記係止部材は、前記第2係合部が前記第1係合部と対向して前記硬貨の板厚方向にスライド可能に、前記カセットチューブに取り付けられ、
    前記第2弾性部は、前記硬貨の板厚方向のうち、前記第2係合部が前記第1係合部と係合する第1の方向に付勢し、
    前記第2係合部は、前記第1係合部と係合した状態で、前記係止部材に前記第1の方向と反対の第2の方向の荷重が加えられると、前記第2の方向にスライドして前記第1係合部との係合を解除することを特徴とする請求項1に記載の硬貨収納装置。
  3. 前記開孔部は、前記コインチューブごとに前記硬貨の板厚方向に複数形成され、
    前記係合溝は、前記開孔部の前記硬貨の板厚方向の位置に対応して複数形成され、
    前記押圧部材は、前記第1係合部が前記係合溝のそれぞれに着脱可能に係合して、前記カセットチューブに取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の硬貨収納装置。
  4. 前記第1弾性部は、前記押圧部材が前記カセットチューブに取り付けられた状態で先端が前記カセットチューブに当接するように、前記押圧部材の本体から前記硬貨の板厚方向の両側に延びる弓形に形成され、前記押圧部材が前記カセットチューブから離れる方向に付勢することを特徴とする請求項3に記載の硬貨収納装置。
  5. 硬貨の収納および払出しをする硬貨処理装置であって、
    筐体と、
    前記硬貨を収納する1つ以上のコインチューブを有し、前記筐体に着脱可能なカセットチューブと、
    前記カセットチューブに取り付けられる押圧部材と、
    前記カセットチューブに取り付けられ、前記押圧部材を係止する係止部材と、
    を備え、
    前記カセットチューブには、前記コインチューブごとに形成された開孔部、および前記開孔部に対応する位置に形成された係合溝が設けられ、
    前記押圧部材は、
    前記係合溝に係合して、前記押圧部材を前記カセットチューブに取り付ける第1係合部と、
    前記押圧部材が前記カセットチューブに取り付けられた状態で前記押圧部材に荷重が加えられると、前記開孔部を介して前記コインチューブの内径より内側に進入し、前記硬貨を前記コインチューブの内壁に押圧して保持する押圧部と、
    前記押圧部材が前記カセットチューブに取り付けられた状態で前記押圧部を前記コインチューブの内径より外側に退出させるように付勢する第1弾性部と、
    を有し、
    前記係止部材は、
    前記押圧部が前記開孔部を介して前記コインチューブの内径より内側に進入した状態で前記第1係合部と係合して、前記押圧部の位置を固定する第2係合部と、
    前記第2係合部が前記第1係合部と係合する方向に付勢する第2弾性部と、
    を有することを特徴とする硬貨処理装置。
  6. 前記係止部材は、前記第2係合部が前記第1係合部と対向して前記硬貨の板厚方向にスライド可能に、前記カセットチューブに取り付けられ、
    前記第2弾性部は、前記硬貨の板厚方向のうち、前記第2係合部が前記第1係合部と係合する第1の方向に付勢し、
    前記第2係合部は、前記第1係合部と係合した状態で、前記係止部材に前記第1の方向と反対の第2の方向の荷重が加えられると、前記第2の方向にスライドして前記第1係合部との係合を解除することを特徴とする請求項5に記載の硬貨処理装置。
  7. 前記係止部材の一部は、
    前記第2係合部が前記第1係合部と係合した状態で前記カセットチューブより突出し、
    前記第2係合部が前記第1係合部と係合した状態で前記カセットチューブが前記筐体に取り付けられると、前記第2の方向の荷重が加えられることを特徴とする請求項6に記載の硬貨処理装置。
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