缶商品やPETボトル商品等の様々な縦長形状の飲料商品を扱う自動販売機は、一般的に、自動販売機内に、投入口傾斜板等で構成される商品投入口部と、蛇行上に上下方向に伸びた商品通路、可動側板および商品搬出装置で構成される商品収容棚が、複数収納されている。そして、自動販売機で販売される飲料商品は、この商品収容棚に一旦収容され、その後、販売される構造となっている。
次に、自動販売機の商品収容棚への飲料商品の収容から販売までの流れを説明する。
まず、商品投入口部に水平状態(横倒し状態)で投入された飲料商品は、投入口傾斜板から水平状態(横倒し状態)を保持しながら商品通路へ収容され、収容された商品は商品通路の下端部に取り付けられた商品搬出装置上に水平状態(横倒し状態)で積み上げられ販売待機状態となる。
その後、販売信号に応じて、下から2本目の飲料商品を次期商品支持部材と商品通路板で一旦保持し、その間に最下部商品を搬出装置から払い出して、購入者に飲料商品を提供する。
その際、下から2本目の次期商品支持部材により保持される飲料商品には、上方に積み上げられた飲料商品の荷重がかかるため変形する可能性が高い。
自動販売機で販売される飲料商品は、缶商品やPETボトル商品やびん商品といった容器種類の違い、中身飲料の容量の違いから様々な種類の飲料商品が販売されており、また、一方で容器の原材料の削減を目的とした缶商品やPETボトル商品の容器の薄肉化が進んでいる。
そのため、自動販売機では前述したような多種多様な飲料商品が販売可能であることが望まれている。
前述のような多種多様な飲料商品、特に薄肉化の進んだ脆弱容器を商品収容棚で正常に販売するためには、販売信号に応じて下から2本目の飲料商品を、次期商品支持部材と商品通路板で一旦保持する際に生じる下から2本目の飲料商品の変形があっても、異常を発生することなく正常に販売することのできる商品搬出装置が必要とされている。
従来のこの種の自動販売機の商品搬出装置としては、例えば、特許文献1に開示された物がある。
以下、図面を参照しながら特許文献1に開示された従来の自動販売機の商品搬出装置について説明する。
自動販売機1は、図20に示すように、断熱性を有する箱状の本体部2の内部に、複数の商品収納棚3や、図示しない商品搬出装置、制御装置等を内蔵している。
商品収容棚3は、図21に示すように、対向して配置され商品収容棚3を構成する各部品を取り付けるための複数の穴を設けた側壁4と、商品収容棚3の前面に上下方向に複数配置された投入口傾斜板5と、上下方向に連続して配置された商品通路6を形成するセグメント7と、搬出口部8によって構成されている。
図22に示すように、商品収容棚3は、縦長形状の飲料商品9が横倒し状態で収容される複数の商品通路6によって構成されている。
商品投入口部11は、横倒し状態の飲料商品9が自重で転がる、または滑ることのできる程度の傾斜を有し、側壁4に設けた異形溝12内を動作可能に係合された投入口傾斜板5と、投入口傾斜板5上を幅方向に移動可能に係合された投入口幅規制部材13と、投入口傾斜板5と商品通路6の境界部に設けた投入口規制部材14によって構成される。
図22に示す商品通路6は、上下方向に複数蛇行するように配置された円弧状のセグメント7と、横倒し状態の飲料商品9が商品通路6内を落下する際の落下速度の抑制と姿勢制御の機能を有したフラッパ15、横倒し状態で収容される飲料商品9の全長にあわせて商品通路幅を変えるために、投入口幅規制部材13を設定するのと連動するように投入口幅規制部材13に係合された可動側板16、商品通路6の最下部には商品搬出装置17と商品搬出装置17に対向するように配置された通路規制板18で構成された搬出口部8によって構成されている。
ここで、飲料商品9が商品収容棚3に収容され販売されるまでの一連の流れについて説明する。
図22に示すように、投入口傾斜板5の上端部から水平状態(横倒し状態)で投入された飲料商品9は、水平状態(横倒し状態)を保ちながら投入口傾斜板5上を転動し投入口傾斜板5の下端部に至る。投入口傾斜板5の下端部から投げ出された飲料商品9は、進行方向を変え商品通路6内を落下し始める。
投入口傾斜板5から商品通路6への移行の際に進行方向が大きく変わり飲料商品9は姿勢を崩しやすいため、投入口傾斜板5の下端部上方に投入口規制部材14が設けられている。
この投入口規制部材14を介することで、投入口傾斜板5から商品通路6への移行の際に、飲料商品9は水平状態(横倒し状態)を保つことができる。
商品通路6は前述したように、上下方向に複数蛇行するように配置された円弧状のセグメント7とフラッパ15によって構成されており、飲料商品9はセグメント7とフラッパ15によって落下速度を抑制すると同時に、姿勢制御されながら商品通路6内を蛇行上に水平状態(横倒し状態)を保ちながら落下していく。
次に、飲料商品9は商品通路6を経て商品通路6の下部に設けられた搬出口部8に移行する。
前述したように、搬出口部8は商品搬出装置17と商品搬出装置17に対向するように配置された通路規制板18で構成されており、飲料商品9は商品搬出装置17のストッパーによって落下の終点を迎える。
この一連流れで飲料商品9は商品収容棚3内に次々に収容されていき、商品搬出装置17に積みあがった状態で販売待機状態となる。
その後、販売信号に応じて商品搬出装置17は最下部の飲料商品9のみを下方に払い出すことで飲料商品9を消費者へと提供する。
図23に示すように、商品搬出装置17には、次期商品支持部材200および主商品支持部材21が回転自在に設けられている。
ここで、主商品支持部材21は、商品通路6内の最も下流にある飲料商品9を保持し、次期商品支持部材200は商品通路6内の下から2番目の飲料商品9を保持する機能を有している。
図24に示すように、次期商品支持部材200の先端部には、商品保持補助板340が商品保持補助板回転ピン350を軸に回転自在に取り付けられている。
さらに、商品保持補助板340は、次期商品支持部材200の先端に設けた切り欠き部内で商品保持補助板回転ピン350に挿通されたねじりコイルバネ360によって商品保持面に沿う方向、すなわち、次期商品支持部材200の後退動作時の回転方向に付勢されている。
ところで、次期商品支持部材200の先端で飲料商品9を保持する商品保持面は、商品通路6から後退する時に、商品搬出装置17の他の構成部品との干渉をさけるため、後退方向側の端部は、不揃いの櫛の歯のような凹凸形状になっている。
また、後退した状態の次期商品支持部材200が飲料商品9の払い出しを妨害しないようにするために商品保持面における次期商品支持部材200の回動方向の寸法を充分に大きくできない。
そのため、次期商品支持部材200が商品通路6に突出している時に、次期商品支持部材200の商品保持面の後退方向側の凹凸形状または次期商品支持部材200後退方向側にできる隙間に飲料商品9が引っかかって、次期商品支持部材200が後退動作できなくなることを防止する必要がある。
そこで、次期商品支持部材200が突出した時に下から2番目の飲料商品9を保持する面が次期商品支持部材200の後退方向側に継ぎ足されるように、次期商品支持部材200の先端に商品保持補助板340を、商品保持補助板340が次期商品支持部材の後退動作を妨げないように回動可能に取り付けている。
販売信号によって商品搬出装置17に通電が行われると、次期商品支持部材200が回転、押し出される。
この動作によって、主商品支持部材21上に積み上げられた下から2本目の飲料商品9が、次期商品支持部材200の先端部に設けられた商品保持面及びこの商品保持面に重なる商品保持補助板340と、商品搬出装置17に対向して配置された通路規制板18によって一旦保持される。
そして、主商品支持部材21が回転し、主商品支持部材21上に積み上げられた最下部の飲料商品9のみを下方に払い出し、商品収容棚の下方に設けられた搬出傾斜板を経て、購入者のもとに飲料商品9がわたる。
この時、次期商品支持部材200は下から2本目の飲料商品9を保持する動作を継続し
ている。
主商品支持部材21上に積み上げられた最下部の飲料商品9のみを下方に払い出しが終わると、待機状態つまり販売前の状態に復帰することになる。
ここで、回転可能に商品保持補助板回転ピン350によって次期商品支持部材200の先端部に取り付けられた商品保持補助板340は、商品保持補助板340の回転軸側の端面と、次期商品支持部材200の先端部に構成された商品保持面が、商品保持補助板340の回転域において当接することで、回転領域の規制がなされている。
さらに、商品保持補助板340は、次期商品支持部材200の後退時に、商品搬出装置17における通路規制板18と対向する面に沿うように収納されている状態が回転の限度となるように形状が決定されている。
このように従来の商品搬出装置17においては、商品保持補助板340が、次期商品保持部材200の先端部の切り欠きに設けられた軸孔に挿通された商品保持補助板回転ピン350によって商品保持補助板340の回転付勢のためのねじりコイルバネ360とともに回転可能に取り付けられている。
そして、次期商品支持部材200が商品通路6の壁面側から中央側に向かって突出した時に、次期商品支持部材200の商品保持面の後退方向側の凹凸形状を上方から覆うと共に、飲料商品9を保持する面が次期商品支持部材200の後退方向側に継ぎ足されるように商品保持補助板340を配置させ、次期商品支持部材200が商品通路6に突出している時に、次期商品支持部材200の商品保持面の後退方向側の凹凸形状または次期商品支持部材200後退方向側にできる隙間に飲料商品9が引っかかって、次期商品支持部材200が後退動作できなくなることを防止している。
第1の発明は、突出時に商品通路の最下流側の商品を保持できるように前記商品通路に対して突出動作と後退動作を行う主商品支持部材と、前記主商品支持部材よりも前記商品通路の上流側で回動可能に設けられ前記主商品支持部材の後退動作で最下流側の商品が払い出される時に下流側から2番目の商品を上端部の上面に形成された商品保持面で保持できるように前記商品通路に対して突出動作と後退動作を行う次期商品支持部材と、前記次期商品支持部材の回動軸と平行な回動軸を中心に回動可能で前記次期商品支持部材が突出した時に前記商品保持面の上に重なるように前記次期商品支持部材に取り付けられる商品保持補助板とを備えた自動販売機の商品搬出装置である。
そして、前記商品保持補助板は、前記次期商品支持部材が突出した時に下流側から2番目の商品を保持する面が前記次期商品支持部材の後退方向側に継ぎ足されるように前記商品保持面の上に重なる商品保持部と、前記商品保持補助板の回動軸となるように前記商品保持面を構成する上端部分の下方で前記次期商品支持部材の後退方向側の面に取り付けられる略円弧部と、前記上端部の後退方向側を経由して前記商品保持部と前記略円弧部とをつなぐ連結部とを有することを特徴とするものである。
上記構成において、前記商品保持補助板の前記商品保持部と前記略円弧部とをつなぐ連結部は、前記次期商品支持部材の前記商品保持面を構成する前記上端部の後退方向側を経由するので、前記商品保持補助板における商品を保持する面と前記次期商品支持部材の前記商品保持面とに、前記商品保持補助板を前記次期商品支持部材に回動可能に取り付けるための凹凸を形成する必要が無い。また、前記次期商品支持部材の前記商品保持面と前記商品保持補助板の前記商品保持部とを部分的に応力が集中することのないように面同士で接触させて重ねるようにできる。
したがって、前記次期商品支持部材の前記商品保持面を構成する前記上端部と前記商品保持補助板の機械的強度を向上させて変形し難くできると共に、前記次期商品支持部材の前記商品保持面を構成する前記上端部と前記商品保持補助板に商品が引っかかる可能性を大幅に低減できるので、高価な材料を用いることなく、簡単な構成で容易に、次期商品支持部材と商品保持補助板の信頼性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明における前記商品保持補助板が、前記商品保持部が前記商品保持面の上に重なる位置から前記商品保持部における前記略円弧部に近い方の端が前記商品保持面と当接する位置まで回動可能に前記次期商品支持部材に取り付けられることを特徴とするものである。
そして、前記次期商品支持部材が商品通路から後退する時の前記商品保持補助板の回動範囲を、前記商品保持部が前記商品保持面の上に重なる位置から前記商品保持部における前記略円弧部に近い方の端が前記商品保持面と当接する位置までに制限することにより、前記商品保持補助板の回動範囲を制限するための部品を追加することなく回動範囲を制限し、前記商品保持補助板の回動動作の信頼性を高め、前記商品保持補助板が過剰に回動して商品通路の障害物になることがないようにできる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記商品保持部が前記商品保持面の上に重なっている時に前記商品保持部における前記略円弧部に近い方の端よりも前記次期商品支持部材の後退方向側になる部分で、前記商品保持部と前記連結部がつながっていることを特徴とするものである。
そして、前記商品保持部と前記連結部がつながっている箇所が前記商品保持部における前記略円弧部に近い方の端よりも前記次期商品支持部材の後退方向側に離れるほど、前記商品保持補助板の回動範囲において、前記上端部が前記商品保持補助板の回動動作の障害になり難くなり、前記上端部が前記商品保持補助板の回動動作の障害にならないようにするための前記上端部の形状の制限が少なくなり、前記連結部に近接する部分における前記次期商品支持部材の回動方向の前記商品保持面を広くできるので、前記商品保持面に商品が引っかかる可能性を更に少なくできる。
第4の発明は、第1から第3の発明において、前記商品保持部における前記略円弧部に近い方の端は、前記商品保持補助板の回動軸と平行で先端が一直線上に揃っていることを特徴とするものであり、前記商品保持部における前記略円弧部に近い方の端の部分で商品が引っかかる可能性を少なくできると共に、前記商品保持補助板の機械的強度を向上させて変形し難くできる。
第5の発明は、第1から第4の発明において、前記商品保持部における前記略円弧部に近い端部は前記商品保持面と対向する面側に折り返され、この折り返しにより二重になった部分が前記商品保持面に重なることを特徴とするものであり、前記商品保持補助板の軽量化(材料削減)を図りながら前記商品保持補助板の機械的強度を向上させて変形し難くできる。
第6の発明は、第5の発明における前記商品保持補助板が、金属板を折り曲げて前記商品保持部と前記略円弧部と前記連結部を構成したことを特徴とするものであり、所定形状の金属板を折り曲げることにより、前記商品保持部と前記略円弧部と前記連結部を一体に構成することができる。また、金属板を折り返して前記商品保持部における商品を保持する面と前記次期商品支持部材の前記商品保持面の上に重なる面のそれぞれを適した形状に形成することができる。
第7の発明は、第1から第6の発明において、前記商品保持補助板の回動軸となるように前記商品保持面を構成する上端部分の下方で前記次期商品支持部材の後退方向側の面に取り付けられ外周面が前記略円弧部の内周面に当接する固定ピンを有することを特徴とするものである。
上記構成により、前記固定ピンを介して前記商品保持補助板と前記次期商品支持部材を連結でき、前記固定ピンを前記商品保持補助板の回動軸に利用することにより、前記商品保持補助板の回動動作をスムーズにでき、前記固定ピンを使わない場合に比べて、前記商品保持補助板の回動に必要な力を小さくすることができる。
第8の発明は、第7の発明において、前記商品保持補助板を、前記商品保持部が前記商品保持面に重なる方向に回動するように付勢するねじりコイルバネを前記固定ピンに取り付けたことを特徴とするものである。
上記構成により、前記商品保持補助板と前記次期商品支持部材を前記固定ピンで連結して、前記固定ピンを前記商品保持補助板の回動軸に利用する場合は、ねじりコイルバネを前記固定ピンに取り付けることにより、前記商品保持補助板を、前記商品保持部が前記商品保持面に重なる方向に回動するように付勢することが容易に実現できる。
第9の発明は、第8の発明において、前記略円弧部のうち少なくとも一つの前記略円弧部は、前記ねじりコイルバネを収納するコイルバネ収納穴が形成されると共に前記次期商品支持部材の後退方向側の面に形成された爪部に前記商品保持補助板の回動軸に平行な方向の両側から挟まれることにより前記商品保持補助板の回動軸に平行な方向の移動が制限
されることを特徴とするものである。
上記構成により、前記ねじりコイルバネを使って前記商品保持補助板を前記商品保持部が前記商品保持面に重なる方向に回動するように付勢しながら、前記商品保持補助板の回動軸に平行な方向の位置ずれ(がたつき)を小さくできる。
第10の発明は、第9の発明において、前記略円弧部のうち少なくとも一つの前記略円弧部は、前記略円弧部の外周面が前記次期商品支持部材の後退方向側の面に形成された爪部に保持されることを特徴とするものである。
上記構成により、最初に、外周面が前記爪部に保持される方の前記略円弧部については、それを前記爪部に保持させ、前記コイルバネ収納穴が形成された前記略円弧部は、その両側に所定の爪部が位置するようにし、次に、前記コイルバネ収納穴に前記ねじりコイルバネを配置し、最後に、前記コイルバネ収納穴が形成された前記略円弧部と前記コイルバネ収納穴に配置された前記ねじりコイルバネの内周に固定ピンを挿入するという手順で、前記商品保持補助板と前記次期商品支持部材を連結することができる。
第11の発明は、第10の発明における前記爪部に保持される前記略円弧部と、前記コイルバネ収納穴が形成された前記略円弧部とを、前記商品保持補助板の回動軸方向の寸法の半分の寸法以上離したことを特徴とするものである。
上記構成により、前記次期商品支持部材の所定取付箇所に前記商品保持補助板を配置する作業を、最初に、前記爪部に形成された挿入穴に挿入される方の前記略円弧部を前記爪部に形成された挿入穴に挿入し、その後、前記挿入穴への前記略円弧部の挿入量を調節しながら、前記コイルバネ収納穴が形成された前記略円弧部の両側に所定の爪部が位置するようにするという手順で容易に行うことができる。
また、前記略円弧部を、互いに所定間隔あけて複数設けたので、前記略円弧部が一つだけの場合に比べて、前記商品保持補助板を回動自在に前記次期商品支持部材に取り付けるための構造を小さくして、前記商品保持補助板を回動自在に前記次期商品支持部材に取り付けるための構造による悪影響を少なくすることができると共に、前記次期商品支持部材の前記商品保持面に対する前記商品保持補助板の前記商品保持部の位置の前記商品保持補助板の回動方向でのバラツキを小さく抑えることができる。
以下、本発明の自動販売機の商品搬出装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
また、特に断りのない限り上下方向、幅方向、奥行き方向等の位置関係については、自動販売機やこれに組み込まれる商品収納棚の通常の設置状態を基準として説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17を商品通路6に露出する側とは反対側から見た平面図であり、図2は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17を商品通路6に露出する側から見た斜視図である。
なお、本実施の形態の自動販売機の商品搬出装置17を適用する自動販売機の構成は、図20から図22に示した従来の構成と同様である。
図1、図2に示すように、本実施の形態の商品搬出装置17の枠状のフレーム17aに
は、開口部19が設けられており、この開口部19に次期商品支持部材20および主商品支持部材21が、フレーム17aおよび支持棒22a、支持棒22bによって軸支されたピン23c、ピン23dによって回転自在に設けられている。
ここで、主商品支持部材21は、商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略平行になる状態とフレーム17a(または通路規制板18)に対して略垂直になる状態とに変化するように、主商品支持部材21の上端部が商品通路6内の飲料商品9の長手方向と略平行なピン23dによって回転自在に支持され、商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略垂直になる状態で商品通路6内の最も下流にある飲料商品9を下から保持するものである。
ここで、主商品支持部材21は、ピン23dに取り付けられたねじりコイルバネによって商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略垂直になる方向に付勢されている。
なお、主商品支持部材21には、商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略垂直になる状態で商品通路6内の最も下流にある飲料商品9を保持する時に、飲料商品9から受ける力でフレーム17aの方に後退する(商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略平行になる状態とフレーム17a(または通路規制板18)に対して略垂直になる)ように回動するのを阻止する後退阻止部材24が配備されている。
一方、次期商品支持部材20は、下端部が商品通路6内の飲料商品9の長手方向と略平行なピン23cによって回転自在に支持され、主商品支持部材21の後退動作で商品通路6最下流側の飲料商品9が払い出される時に下流側から2番目の飲料商品9を上端部の上面に形成された商品保持面31と通路規制板18とで保持できるように、主商品支持部材21よりも上側(商品通路6の上流側)で、先端部(上端部)が商品通路6に対して突出動作と後退動作を行うものである。
なお、次期商品支持部材20は、ピン23cに取り付けられたねじりコイルバネによって商品通路6に対して途中まで突出した位置になるように付勢されている。
また、商品搬出装置17には、販売信号に応じて電流が流れた時に磁力で吸引してプランジャー28を上方に引き上げるソレノイド25が設けられている。ソレノイド25の下側でソレノイド25により上下動するプランジャー28の下端部には、略角穴形状の穴があり、その穴には上下方向に長い連動部材26がプランジャー28の上下動と連動して上下動できるように係合されている。
この連動部材26の中央部の両端は互いに対向するように直角に曲げられた一対のフランジを形成しており、各フランジには互いに対向する位置に穴が設けられており、両フランジの穴にピン23cと平行にスライドピン27が挿入されている。
また、連動部材26には、ソレノイド25の磁力の吸引力でプランジャー28と共に連動部材26が引き上げられると延びるコイルバネが取り付けられている。
販売信号に応じてソレノイド25に電流が流れると、プランジャー28が上方に引き上げられ、それに伴いプランジャー28に係合された連動部材26が引き上げられ、連動部材26に挿入されたスライドピン27が引き上げられることで、スライドピン27は次期商品支持部材20に設けられた板状突起部30に当接し、この板状突起部30がスライド
ピン27から受ける力により、次期商品支持部材20を商品通路6内に回動突出させる。
次期商品支持部材20は、商品通路6内に突出し主商品支持部材21上に積み上げられた飲料商品9の下から2番目の飲料商品9と当接し、商品搬出装置17に対向して配置された通路規制板18と挟み込むことによって下から2番目の飲料商品9を保持し、その間に主商品支持部材21から飲料商品9が下方に払い出される。
なお、次期商品支持部材20が、下から2番目の飲料商品9を保持した時に主商品支持部材21から飲料商品9が下方に払い出される仕組みは、連動部材26の上方への移動に連動して後退阻止部材24が、飲料商品9から受ける力で主商品支持部材21がフレーム17aの方に後退する(主商品支持部材21における商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略平行になるように主商品支持部材21が回動する)のを阻止できない状態になるからである。
その後、ソレノイド25への通電が終了すると、プランジャー28を吸引する磁力がなくなることによりプランジャー28が重力と連動部材26に取り付けられたコイルバネの縮もうとする力で下方に移動することで、プランジャー28の穴に係合した連動部材26および連動部材26のフランジの穴に挿入されたスライドピン27も下方に移動し、スライドピン27と当接することで商品通路6内に回転突出していた次期商品支持部材20が元の位置に回転復帰する。
これにより、次期商品支持部材20上に保持されていた飲料商品9が主商品支持部材21上に落下し、販売待機状態となる。
商品搬出装置17は、この一連の動作を繰り返すことによって、商品通路6内に収納された飲料商品9を販売する構造となっている。
図3は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる次期商品支持部材20を商品通路6に露出する側とは反対側から見た斜視図であり、図4は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる次期商品支持部材20を商品通路6に露出する側から見た斜視図である。
また、図5は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17において商品保持補助板38が次期商品支持部材20の商品保持面31に重なる方向とは反対方向に最も回動した状態の商品保持補助板38と次期商品支持部材20を回動軸に垂直な平面で切断した場合の要部断面図である。
また、図6は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17において次期商品支持部材20の商品保持面31に商品保持補助板38が重なった状態の商品保持補助板38と次期商品支持部材20を回動軸に垂直な平面で切断した場合の要部断面図である。
図3、図4に示すように、次期商品支持部材20は、高剛性のエンジニアリングプラスチックや金属のダイガストで成形されたものであり、本体部29と、本体部29における商品通路6に露出する側とは反対側の面から次期商品支持部材20の回動軸に垂直に次期商品支持部材20の後退方向に突出する複数の板状突起部30と、次期商品支持部材20における回動軸から遠い方の端で商品保持面31となる先端部(上端部)と、先端部(上端部)から次期商品支持部材20の後退方向に商品搬出装置17の他の構成部品を避けるように突出する爪部32と、ピン23cが挿入され次期商品支持部材20をフレーム17aに回転軸支するためのピン挿通穴33を持つ。
そして、次期商品支持部材20は、連動部材26の中間部に挿通軸支されたスライドピン27が連動部材26と伴って往復動する際に、スライドピン27と板状突起部30が当接することにより、次期商品支持部材20が商品通路6側へ回転、押し出される。
すなわち、次期商品支持部材20の板状突起部30の形状によって、スライドピン27が連動部材26と伴に往復動する際の次期商品支持部材20の商品通路6側への突出量が決定されている。
商品保持面31の先端部に形成される爪部32の一部には、商品保持補助板38の回転軸部(固定ピン42)を挿通固定するために挿通穴34が複数個所設けられている。
また、上記挿通穴34が設けられている爪部32間に構成される先端部(上端部)の下方には挿通穴34と同心軸となる円弧状の挿通円弧部35が設けられている。
前述したように挿通円弧部35の上方には商品保持面31を有しており、商品保持面31は、図5、図6に示す挿通円弧部35の断面図のように爪部32に構成される商品保持面31の下方には挿通穴34を覆うように円弧形状部36と略直線部37が設けられている。
また、上記の挿通円弧部35の上方の商品保持面31を構成する先端部(上端部)は、販売信号に応じ下から2本目の飲料商品9を保持する際に必要な強度を有する程度の厚みを持たせ形状が決定されている。
図7は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38を次期商品支持部材20が商品通路6から後退した時に商品通路6に露出している側から見た斜視図であり、図8は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38を次期商品支持部材20の商品保持面31に重なる面側から見た斜視図である。
図7、図8に示すように、商品保持補助板38は、高剛性のエンジニアリングプラスチックや金属により構成されており、商品保持補助板38を次期商品支持部材20の商品保持面31の下方に構成される挿通穴34に回転軸支するための略円弧部39と、販売信号に応じ下から2本目の飲料商品を保持する際に商品保持面となる商品保持部40と、略円弧部39と商品保持部40とをつなぐ連結部41からなる。
ここで、商品保持補助板38に構成される商品保持部40は、販売信号に応じ下から2本目の飲料商品を保持する際に次期商品支持部材20の先端部に形成される爪部32の上方に配置され商品保持面を形成するため次期商品支持部材20の先端部に形成される爪部32の表面形状とほぼ平行となるように形状が決定されている。
商品保持補助板38の略円弧部39は、商品保持部40の回動軸側の端の近傍で回動軸方向の両側(おおよそ両端)に2箇所設けられている。
2つの略円弧部39のうちの一つは、次期商品支持部材20の商品保持面31の下方に構成される挿通円弧部35に収納され固定ピン42によって回転自在に次期商品支持部材20の挿通穴34に軸支される回転ピン挿通円弧部43である。
2つの略円弧部39のうちのもう一つは、回転ピン挿通円弧部43とは離れた他方側に配置され、次期商品支持部材20の商品保持面31の下方に構成される挿通円弧部35お
よび挿通穴34に回転自在に軸支される回転軸円弧部44である。
商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43と商品保持部40とをつなぐ連結部41は、商品保持補助板38の商品保持部40における次期商品支持部材20の商品保持面31に重なる面から略直角方向(回転ピン挿通円弧部43を軸とする周方向)に伸び、さらに略直角方向(回転ピン挿通円弧部43に近づく方向)に曲げられ、商品保持補助板38の商品保持部40と回転ピン挿通円弧部43をつなぐ形状となっている。
なお、回転ピン挿通円弧部43と商品保持部40とをつなぐ連結部41は、回転ピン挿通円弧部43の円弧形状に対して商品保持部40から遠い方の接線となるようにつながっている。
上記記載の連結部41および回転ピン挿通円弧部43は、図8に示すように一部に切り欠き形状が設けられており、コイルバネ収納穴45を形成する。
また、商品保持補助板38の回転軸円弧部44と商品保持部40とをつなぐ連結部41は、商品保持補助板38の商品保持部40における次期商品支持部材20の商品保持面31に重なる面から略直角方向(回転軸円弧部44を軸とする周方向)に伸び、さらに略直角方向(回転軸円弧部44に近づく方向)に曲げられ、商品保持補助板38の商品保持部40と回転軸円弧部44をつなぐ形状となっている。
なお、回転軸円弧部44と商品保持部40とをつなぐ連結部41は、回転軸円弧部44の円弧形状に対して商品保持部40から遠い方の接線となるようにつながっている。
商品保持補助板38の回転軸円弧部44は、図8に示すように連結部41よりも回動軸方向に非対称に突出した形状になっている。そして、回転軸円弧部44における商品保持補助板38の回転軸方向の端部側に突出した部分が回転軸長円弧部46で、商品保持補助板38の回転軸方向の中央方向に突出した部分が回転軸長円弧部46よりも短い回転軸短円弧部47である。
次に、図9から図18を参照しながら、本発明の実施の形態における自動販売機の商品搬出装置17の次期商品支持部材20と商品保持補助板38の組み立て手順を説明する。
図9は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38の回転軸円弧部44の回転軸長円弧部46を傾けて次期商品支持部材20の回動軸方向の一端の爪部32aの挿通穴34aに挿入した状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図10は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38の回転軸長円弧部46を次期商品支持部材20の回動軸方向の一端の爪部32aの挿通穴34aに挿入して、回転軸短円弧部47を、爪部32aと爪部32aに回動軸方向で隣接する爪部32cとの間の挿通円弧部35cと略平行にした状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図11は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38の回転軸短円弧部47を次期商品支持部材20の爪部32cの挿通穴34cに挿入した状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図12は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43を所定の挿通円弧部35eと対向するよ
うに次期商品支持部材20の所定の一対の爪部32d、爪部32fの間に入れた状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図13は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43のコイルバネ収納穴45にねじりコイルバネ49を収納後に固定ピン42を次期商品支持部材20の回動軸方向の他端の爪部32gの挿通穴34gに挿入しようとしている状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図14は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる固定ピン42を次期商品支持部材20の端部側の爪部32gの挿通穴34gと商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43とコイルバネ収納穴45に収納されたねじりコイルバネ49に挿入した状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図15は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる固定ピン42を所定位置まで挿入した状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図16は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる固定ピン42における挿入方向とは反対側のカシメ形状部50の爪を広げて固定ピン42が抜けないようにした状態を爪部32が形成された面側から見た斜視図である。
また、図17は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38取付終了後の次期商品支持部材20を商品通路6に露出する側とは反対側から見た斜視図である。
また、図18は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置17に用いる商品保持補助板38取付終了後の次期商品支持部材20を商品通路6に露出する側から見た斜視図である。
まず、図9に示すように、次期商品支持部材20を板状突起部30が上向きになるように置く。
次に、商品保持補助板38の回転軸円弧部44の回転軸長円弧部46を、次期商品支持部材20の商品保持面31における次期商品支持部材20の後退方向の端部から次期商品支持部材20の後退方向に突出する爪部32のうち次期商品支持部材20の回動軸方向の一端(図9では右端)の爪部32aの挿通穴34aに挿入する。
このとき、回転ピン挿通円弧部43が次期商品支持部材20の商品保持面31側にあり、回転軸円弧部44の回転軸短円弧部47が爪部32aと爪部32aに回動軸方向で隣接する爪部32cの先端に近接し、回転軸長円弧部46の先端が爪部32aにおける爪部32cと対向する面の挿通穴34aに対向するように、商品保持補助板38を次期商品支持部材20に対して傾斜させる。
そして、回転軸長円弧部46の略突出方向に商品保持補助板38を移動させ、商品保持補助板38の回転軸円弧部44の連結部41が爪部32aにおける爪部32cと対向する面に当接する位置まで、回転軸長円弧部46を挿通穴34aに挿入する。
なお、挿通穴34aの内径寸法は、回転軸長円弧部46を上記傾斜状態で何とか挿通穴34aに挿入できる程度に回転軸長円弧部46の外径寸法よりも若干大きい。また、挿通
穴34aは円形の貫通穴であり、回転軸長円弧部46は略円筒形状になっている。
ここで、爪部32aと爪部32cとの間隔の寸法は、回転軸円弧部44の(回転軸長円弧部46の先端から回転軸短円弧部47の先端までの)長さ寸法より小さく、回転軸円弧部44の連結部41における回動軸方向の幅寸法と回転軸短円弧部47の長さ寸法の合計寸法より大きく、回転軸円弧部44の連結部41における回動軸方向の幅寸法と回転軸長円弧部46の長さ寸法の合計寸法より小さい。
そのため、商品保持補助板38の回転軸円弧部44の連結部41が爪部32aにおける爪部32cと対向する面に当接する位置まで、回転軸長円弧部46を挿通穴34aに挿入すると、回転軸短円弧部47の先端は、爪部32cよりも爪部32aに近い位置になる。
次に、図10に示すように、回転ピン挿通円弧部43の外周面が次期商品支持部材20の商品保持面31と略当接し、商品保持補助板38の回転軸円弧部44の回動軸(回転軸)が、次期商品支持部材20の爪部32aの挿通穴34aと爪部32cの挿通穴34cと爪部32aと爪部32cの間に配置される挿通円弧部35cの円弧中心軸48とおおよそ平行になる向きに、挿通穴34aに保持されている部分を支点にして回動させる。
その結果、回転軸短円弧部47の先端が、爪部32cにおける爪部32aと対向する面の挿通穴34aと対向する位置にくる。また、回転軸短円弧部47が、爪部32aと爪部32cとの間の挿通円弧部35cと略平行になる。
その後、図11に示すように、商品保持補助板38を、図11内の矢印方向にスライドさせて、回転軸短円弧部47を次期商品支持部材20の爪部32cの挿通穴34cに挿入する。
なお、挿通穴34cの内径寸法は、回転ピン挿通円弧部43の外周面が次期商品支持部材20の商品保持面31と略当接する状態で回転軸短円弧部47を挿通穴34cに挿入でき、回転軸短円弧部47を挿通穴34cに挿入した状態で回転ピン挿通円弧部43を所定の一対の爪部32d、爪部32fの間に配置する作業ができる程度に回転軸短円弧部47の外径寸法よりも若干大きい。また、挿通穴34cは円形の貫通穴であり、回転軸短円弧部47は略円筒形状になっている。
次に、図12に示すように、商品保持面31における次期商品支持部材20の後退方向側を経由させて、商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43を、所定の挿通円弧部35eと対向するように次期商品支持部材20の所定の一対の爪部32d、爪部32fの間に嵌め込む。なお、爪部32dと爪部32fの間隔寸法は、回転ピン挿通円弧部43の回動軸方向の寸法より大きい。
次に、図13に示すように、ねじりコイルバネ49のコイル中心が回転ピン挿通円弧部43と同心となる向きになるように、回転ピン挿通円弧部43のコイルバネ収納穴45にねじりコイルバネ49を収納する。
なお、コイルバネ収納穴45にねじりコイルバネ49を収納する時は、ねじりコイルバネ49の一端が回転ピン挿通円弧部43の連結部41の略直角に曲がった部分近傍の爪部32d寄りの内面に当接可能なように、ねじりコイルバネ49の一端を先にコイルバネ収納穴45内に挿入する。一方、ねじりコイルバネ49の他端は、コイルバネ収納穴45の外に出しておく。
その後、一端にカシメ形状部50を有する固定ピン42を、カシメ形状部50がない方
の端部から、爪部32gの挿通穴34g、爪部32fの挿通穴34f、回転ピン挿通円弧部43の一方、ねじりコイルバネ49、回転ピン挿通円弧部43の他方、爪部32dの挿通穴34dの順に挿入できるように、図13の矢印の向きに、次期商品支持部材20の回動軸方向の他端の爪部32gの挿通穴34gから挿入する。
なお、回転ピン挿通円弧部43の内径と、爪部32gの挿通穴34gと爪部32fの挿通穴34fと爪部32dの挿通穴34dの内径と、ねじりコイルバネ49の内径は、ほぼ同寸法で、それぞれ、固定ピン42の外径寸法より大きい。
また、爪部32dの挿通穴34dは、爪部32dにおける回転ピン挿通円弧部43と対向する面にはあるが、爪部32dにおける回転ピン挿通円弧部43と対向する面とは反対側の面には挿通穴34dがない。つまり、爪部32dの挿通穴34dは爪部32dを貫通しておらず、爪部32dにおける回転ピン挿通円弧部43と対向する面に開口した底のある穴である。
また、固定ピン42の長さは、爪部32gから挿通穴34dの底までの距離より短く、爪部32fにおける爪部32gと対向する面から挿通穴34dの底までの距離より長い。
図14は、固定ピン42を次期商品支持部材20の端部側の爪部32gの挿通穴34gと商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43とコイルバネ収納穴45に収納されたねじりコイルバネ49に挿入した状態と、固定ピン42のカシメ形状部50の拡大したものを示している。
固定ピン42は、円筒状に丸めたものであり、カシメ形状部50は、固定ピン42の端部から軸方向に3つの切り込みを入れることにより、固定ピン42の端部に3つの爪部を形成したものである。
そして、図15に示すように、固定ピン42を、カシメ形状部50がない方の端部から、次期商品支持部材20の爪部32gの挿通穴34g、爪部32fの挿通穴34f、回転ピン挿通円弧部43の一方、ねじりコイルバネ49、回転ピン挿通円弧部43の他方、爪部32dの挿通穴34dの順に挿入して、挿通穴34dの底に当接させると、固定ピン42のカシメ形状部50の3つの爪部の全体が、爪部32gと爪部32fの間に位置するようになる。
次に、固定ピン42のカシメ形状部50に対して、爪部32g側から、外周面が爪部32gの挿通穴34gより若干小さいが固定ピン42の内径よりは大きい先が尖ったカシメピン(図示せず)を押し当てて、図16に示すように、3つの爪部の先端が爪部32gの挿通穴34gの外周になるように固定ピン42の半径方向外側に押し広げる。
その結果、固定ピン42における挿入方向とは反対側のカシメ形状部50側の端部は、爪部32gの挿通穴34gに入れなくなり、固定ピン42は、爪部32gと、爪部32dの挿通穴34dの底との間に保持されることになる。
つまり、固定ピン42が、図16において左方向(爪部32g側)に抜け落ちることなく、次期商品支持部材20の爪部32fの挿入穴34fと爪部32dの挿入穴34dに挿通され、商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43を回転(回動)自在に固定することができる。
次に、図17に示すように、コイルバネ収納穴45の外に出ているねじりコイルバネ49の他端を、爪部32fに近い方の板状突起部30に形成した穴に引っ掛ける。
その結果、ねじりコイルバネ49により商品保持補助板38は次期商品支持部材20の商品保持面31に重なる方向に付勢されることになる。
図19は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品搬出装置の動作を示すものである。
商品搬出装置17には、商品通路6内の最も下流にある飲料商品9を保持する主商品支持部材21と、商品通路6内の下から2番目の飲料商品9を保持する次期商品支持部材20が回転自在に設けられている。また、次期商品支持部材20の先端部(上端部)には、商品保持補助板38が、固定ピン42及び回転ピン挿通円弧部43と回転軸円弧部44を軸に回転自在(回動自在)に取り付けられている。
さらに、商品保持補助板38は、ねじりコイルバネ49によって次期商品支持部材20の商品保持面31に沿う方向、すなわち、次期商品支持部材20の後退動作時の回転方向に付勢されている。
ところで、次期商品支持部材20の先端で飲料商品9を保持する商品保持面31は、商品通路6から後退する時に、商品搬出装置17の他の構成部品との干渉をさけるため、後退方向側の端部は、不揃いの櫛の歯のような凹凸形状になっている。
また、後退した状態の次期商品支持部材20が飲料商品9の払い出しを妨害しないようにするために商品保持面31における次期商品支持部材20の回動方向の寸法を充分に大きくできない。
そのため、次期商品支持部材20が商品通路6に突出している時に、次期商品支持部材20の商品保持面31の後退方向側の凹凸形状または次期商品支持部材20後退方向側にできる隙間に飲料商品9が引っかかって、次期商品支持部材20が後退動作できなくなることを防止する必要がある。
そこで、次期商品支持部材20が突出した時に下から2番目の飲料商品9を保持する面が次期商品支持部材20の後退方向側に継ぎ足されるように、次期商品支持部材20の先端部(上端部)に商品保持補助板38を、商品保持補助板38が次期商品支持部材20の後退動作を妨げないように回動可能に取り付けている。
商品保持補助板38は、販売待機状態では、商品保持部40が通路規制板18と略平行になるように商品搬出装置17の商品通路側のフレーム17a上に収納されている。
販売信号によってソレノイド25に電流が流れると、プランジャー28が上方に引き上げられ、それに伴いプランジャー28に係合された連動部材26が引き上げられ、連動部材26に挿入されたスライドピン27が引き上げられる。
これにより、スライドピン27は次期商品支持部材20に設けられた板状突起部30に当接し、この板状突起部30がスライドピン27から受ける力により、次期商品支持部材20を商品通路6内に回動突出させる。
このとき、商品保持補助板38における回動軸から遠い方の端に形成された格納ガイド部が商品搬出装置17のフレーム17aから離れると、商品保持補助板38の回転ピン挿通円弧部43に固定ピン42により軸支されたねじりコイルバネ49によって、商品保持補助板38が次期商品支持部材20の先端部(上端部)の商品保持面31に重なる。
この動作によって、主商品支持部材21上に積み上げられた下から2本目の飲料商品9が、次期商品支持部材20の先端部(上端部)に設けられた商品保持面31及びこの商品保持面31に重なる商品保持補助板38と、商品搬出装置17に対向して配置された通路規制板18によって一旦保持される。
一方、連動部材26の上方への移動に連動して後退阻止部材24が、飲料商品9から受ける力で主商品支持部材21がフレーム17aの方に後退する(主商品支持部材21における商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略平行になるように主商品支持部材21が回動する)のを阻止できない状態になる。
その結果、主商品支持部材21が下方に回動し、主商品支持部材21上に積み上げられた最下部の飲料商品9を下方に払い出し、商品収容棚の下方に設けられた搬出傾斜板を経て、購入者のもとに飲料商品9がわたる。
主商品支持部材21上に積み上げられた最下部の飲料商品9を下方に払い出すと、待機状態つまり販売前の状態に復帰する。
その後、ソレノイド25への通電が終了すると、プランジャー28を吸引する磁力がなくなることによりプランジャー28が重力と連動部材26に取り付けられたコイルバネの縮もうとする力で下方に移動することで、プランジャー28の穴に係合した連動部材26および連動部材26のフランジの穴に挿入されたスライドピン27も下方に移動し、スライドピン27と当接することで商品通路6内に回転突出していた次期商品支持部材20が元の位置に回転復帰する。
一方、連動部材26の下方への移動に連動して後退阻止部材24が、飲料商品9から受ける力で主商品支持部材21がフレーム17aの方に後退する(主商品支持部材21における商品通路6内の飲料商品9と対向する面がフレーム17a(または通路規制板18)に対して略平行になるように主商品支持部材21が回動する)のを阻止できる状態に戻ることになる
これにより、次期商品支持部材20上に保持されていた飲料商品9が主商品支持部材21上に落下し、販売待機状態となる。
次期商品支持部材20が元の位置に回転復帰する時に、次期商品支持部材20の先端部(上端部)に取り付けられた、商品保持補助板38は、自由端側がフレーム17aに当接して、ねじりコイルバネ49の付勢方向とは逆方向に回動して、商品保持補助板38は商品保持部40が通路規制板18と略平行に、商品搬出装置17の商品通路側のフレーム17a上に収納されるようになる。
以上のように本実施の形態の自動販売機の商品搬出装置17は、突出時に商品通路6の最下流側の飲料商品9を保持できるように商品通路6に対して突出動作と後退動作を行う主商品支持部材21と、主商品支持部材21よりも商品通路6の上流側で回動可能に設けられ主商品支持部材21の後退動作で最下流側の飲料商品9が払い出される時に下流側から2番目の飲料商品9を上端部の上面に形成された商品保持面31で保持できるように商品通路6に対して突出動作と後退動作を行う次期商品支持部材20と、次期商品支持部材20の回動軸(ピン23c)と平行な回動軸(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43、固定ピン42)を中心に回動可能で次期商品支持部材20が突出した時に商品保持面31の上に重なるように次期商品支持部材20に取り付けられる商品保持補助板38とを備えている。
そして、商品保持補助板38は、次期商品支持部材20が突出した時に下流側から2番目の飲料商品9を保持する面が次期商品支持部材20の後退方向側に継ぎ足されるように商品保持面31の上に重なる商品保持部40と、商品保持補助板38の回動軸となるように商品保持面31を構成する上端部分の下方で次期商品支持部材20の後退方向側の面に取り付けられる略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)と、上端部の後退方向側を経由して商品保持部40と略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)とをつなぐ連結部41とを有する。
上記構成において、商品保持補助板38の商品保持部40と略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)とをつなぐ連結部41は、次期商品支持部材20の商品保持面31を構成する上端部の後退方向側を経由するので、商品保持補助板38における商品を保持する面と次期商品支持部材20の商品保持面31とに、商品保持補助板38を次期商品支持部材20に回動可能に取り付けるための凹凸を形成する必要が無い。また、次期商品支持部材20の商品保持面31と商品保持補助板38の商品保持部40とを部分的に応力が集中することのないように面同士で接触させて重ねるようにできる。
したがって、次期商品支持部材20の商品保持面31を構成する上端部と商品保持補助板38の機械的強度を向上させて変形し難くできると共に、次期商品支持部材20の商品保持面31を構成する上端部と商品保持補助板38に飲料商品9が引っかかる可能性を大幅に低減できるので、高価な材料を用いることなく、簡単な構成で容易に、次期商品支持部材20と商品保持補助板38の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、商品保持補助板38が、商品保持部40が商品保持面31の上に重なる位置から商品保持部40における略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)に近い方の端が商品保持面31と当接する位置まで回動可能に次期商品支持部材20に取り付けられる。
上記構成により、次期商品支持部材20が商品通路6から後退する時の商品保持補助板38の回動範囲を、商品保持部40が商品保持面31の上に重なる位置から商品保持部40における略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)に近い方の端が商品保持面31と当接する位置までに制限することにより、商品保持補助板38の回動範囲を制限するための部品を追加することなく回動範囲を制限し、商品保持補助板38の回動動作の信頼性を高め、商品保持補助板38が過剰に回動して商品通路6の障害物になることがないようにできる。
また、本実施の形態では、商品保持部40が商品保持面31の上に重なっている時に商品保持部40における略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)に近い方の端よりも次期商品支持部材20の後退方向側になる部分で、商品保持部40と連結部41がつながっている。
上記構成により、商品保持部40と連結部41がつながっている箇所が商品保持部40における略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)に近い方の端よりも次期商品支持部材20の後退方向側に離れるほど、商品保持補助板38の回動範囲において、次期商品支持部材20の上端部が商品保持補助板38の回動動作の障害になり難くなり、上端部が商品保持補助板38の回動動作の障害にならないようにするための上端部の形状の制限が少なくなり、連結部41に近接する部分における次期商品支持部材20の回動方向の商品保持面31を広くできるので、商品保持面31に商品が引っかかる可能性を更に少なくできる。
また、本実施の形態では、商品保持部40における略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)に近い方の端は、商品保持補助板38の回動軸(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43、固定ピン42)と平行で先端が一直線上に揃っているので、商品保持部40における略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)に近い方の端の部分で飲料商品9が引っかかる可能性を少なくできると共に、商品保持補助板38の機械的強度を向上させて変形し難くできる。
また、本実施の形態では、商品保持部40における略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)に近い端部は商品保持面31と対向する面側に折り返され、この折り返しにより二重になった部分が商品保持面31に重なるので、商品保持補助板38の軽量化(材料削減)を図りながら商品保持補助板38の機械的強度を向上させて変形し難くできる。
また、本実施の形態の商品保持補助板38は、所定形状の金属板を折り曲げて、商品保持部40と略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)と連結部41を一体に構成することができる。また、金属板を折り返して商品保持部40における飲料商品9を保持する面と次期商品支持部材20の商品保持面31の上に重なる面のそれぞれを適した形状に形成することができる。
また、本実施の形態は、商品保持補助板38の回動軸となるように商品保持面31を構成する上端部分の下方で次期商品支持部材20の後退方向側の面に取り付けられ外周面が回転ピン挿通円弧部43の内周面に当接する固定ピン42を有する。
上記構成により、固定ピン42を介して商品保持補助板38と次期商品支持部材20を連結でき、固定ピン42を商品保持補助板38の回動軸に利用することにより、商品保持補助板38の回動動作をスムーズにでき、固定ピン42を使わない場合に比べて、商品保持補助板38の回動に必要な力を小さくすることができる。
また、本実施の形態は、商品保持補助板38を、商品保持部40が商品保持面31に重なる方向に回動するように付勢するねじりコイルバネ49を固定ピン42に取り付けている。
上記構成により、商品保持補助板38と次期商品支持部材20を固定ピン42で連結して、固定ピン42を商品保持補助板38の回動軸に利用する場合は、ねじりコイルバネ49を固定ピン42に取り付けることにより、商品保持補助板38を、商品保持部40が商品保持面31に重なる方向に回動するように付勢することが容易に実現できる。
また、本実施の形態は、略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)のうち回転ピン挿通円弧部43は、ねじりコイルバネ49を収納するコイルバネ収納穴45が形成されると共に次期商品支持部材20の後退方向側の面に形成された爪部32dと爪部32fに商品保持補助板38の回動軸に平行な方向の両側から挟まれることにより商品保持補助板38の回動軸に平行な方向の移動が制限される。
上記構成により、ねじりコイルバネ49を使って商品保持補助板38を商品保持部40が商品保持面31に重なる方向に回動するように付勢しながら、商品保持補助板38の回動軸に平行な方向の位置ずれ(がたつき)を小さくできる。
また、本実施の形態は、略円弧部39(回転軸円弧部44、回転ピン挿通円弧部43)のうち回転軸円弧部44は、回転軸長円弧部46の外周面の一部が次期商品支持部材20の後退方向側の面に形成された爪部32aの挿通穴34aに保持され、回転軸短円弧部4
7の外周面の一部が次期商品支持部材20の後退方向側の面に形成された爪部32cの挿通穴34cに保持される。
上記構成により、最初に、外周面が爪部32a,32cに保持される方の回転軸円弧部44については、それを爪部32a,32cに保持させ、コイルバネ収納穴45が形成された回転ピン挿通円弧部43は、その両側に所定の爪部32d,32fが位置するようにし、次に、コイルバネ収納穴45にねじりコイルバネ49を配置し、最後に、回転ピン挿通円弧部43とコイルバネ収納穴45に配置されたねじりコイルバネ49の内周に固定ピン42を挿入するという手順で、商品保持補助板38と次期商品支持部材20を連結することができる。
また、本実施の形態は、爪部32a,32cに保持される回転軸円弧部44と、コイルバネ収納穴45が形成された回転ピン挿通円弧部43とを、商品保持補助板38の回動軸方向の寸法の半分の寸法以上離している。
上記構成により、次期商品支持部材20の所定取付箇所に商品保持補助板38を配置する作業を、最初に、回転軸円弧部44を爪部32a,32cに形成された挿入穴34a,34cに挿入し、その後、挿入穴34a,34cへの回転軸円弧部44の挿入量を調節しながら、回転ピン挿通円弧部43の両側に所定の爪部32d,32fが位置するようにするという手順で容易に行うことができる。
また、略円弧部39を、互いに所定間隔あけて複数設けたので、略円弧部39が一つだけの場合に比べて、商品保持補助板38を回動自在に次期商品支持部材20に取り付けるための構造を小さくして、商品保持補助板38を回動自在に次期商品支持部材20に取り付けるための構造による悪影響を少なくすることができると共に、次期商品支持部材20の商品保持面31に対する商品保持補助板38の商品保持部40の位置の商品保持補助板38の回動方向でのバラツキを小さく抑えることができる。
なお、本実施の形態では、回転軸短円弧部47は省略しても所定の効果が得られるが、回転軸短円弧部47があることによって、回転軸円弧部44が次期商品支持部材20から外れにくくなるので、回転ピン挿通円弧部43を次期商品支持部材20に取り付ける作業中に商品保持補助板38が次期商品支持部材20から脱落し難くなると共に、商品保持補助板38の次期商品支持部材20に対する位置ずれを小さくすることができる。