JP5909157B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

実施形態は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造過程では、多層配線や素子分離などの工程において、ウェーハ表面を平坦化するために化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法が用いられる。例えば、ウェーハ表面に形成されたシリコン酸化膜、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)膜などを研磨し、配線やコンタクトプラグを形成する。そして、半導体装置の微細化の進展にともない、平坦性の向上、表面欠陥の低減、および、生産性の向上が求められている。特に、コロージョン、金属残渣などの表面欠陥は、製造歩留まりへの影響が大きいため、その低減が強く求められている。
特開2005−159166号公報
実施形態は、コロージョンを抑制しつつ金属残渣を低減し、配線のショートを抑制できる半導体装置の製造方法を提供する。
実施形態は、研磨パッドにスラリーを供給し、ウェーハの表面に形成された金属層を研磨する半導体装置の製造方法である。前記スラリーは、無機粒子と、前記無機粒子と同極性の官能基を表面に有しポリスチレンを含む樹脂粒子であって0.001重量%以上0.1重量%以下の濃度で配合され平均粒子径200nm以上1μm以下の樹脂粒子と、前記金属層を酸化する酸化剤と、前記金属層の表面に有機錯体を形成する錯体形成剤と、前記有機錯体の表面に親水性膜を形成する界面活性剤と、を含有する。そして、前記研磨パッドにガスを吹き付けながら前記金属層を研磨する。
実施形態に係る研磨装置を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る製造過程を表す模式断面図である。 実施形態に係る研磨過程を表す模式断面図である。 実施形態に係る別の研磨過程を表す模式断面図である。 ウェーハ表面の一部を示す写真である。 研磨特性を示すグラフである。 別の研磨特性を示すグラフである。
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面中の同一部分には同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。
本実施形態は、半導体装置の製造方法に関わり、例えば、メモリ、システムLSI(Large Scale Integrated circuit)、高速ロジックLSI、メモリ・ロジック混載LSIなどの配線工程におけるシリコン絶縁膜や金属配線層の研磨方法に関する。
図1は、実施形態に係る研磨装置10を模式的に表す斜視図である。研磨装置10は、研磨ステージ3と、ウェーハホルダ15と、スラリーノズル23と、ガスノズル27と、を備える。研磨ステージ3の上面には、研磨パッド7が取り付けられる。一方、ウェーハホルダ15の研磨パッド7に対向する面には、ウェーハが固定される。そして、研磨ステージ3を研磨面7aに平行に回転させ、ウェーハホルダ15を研磨パッド7の表面に当接させることにより、ウェーハ20の表面に形成された金属層を研磨する。
研磨パッド7の表面には、スラリーノズル23を介してスラリー25が供給される。本実施形態に係る研磨過程はCMPであり、スラリー25は、無機粒子と、樹脂粒子と、酸化剤と、錯体形成剤と、界面活性剤と、を含む。
無機粒子は、例えば、コロイダルシリカ、フュ−ムドシリカ、コロイダルアルミナ、フュ−ムドアルミナ、コロイダルチタニア、およびフュームドチタニアから選択される少なくとも一種を含む。無機粒子は、一次粒子径10〜50nm、二次粒子径10〜100nmであることが好ましい。この範囲を逸脱した場合には、コロージョンやスクラッチ等の表面欠陥が発生するおそれがある。ここで言うコロージョンとは、例えば、金属層の表面における局部的な化学反応の進行による表面欠陥を言い、腐食やディッシング等の窪みとして表れる。
無機粒子の粒子径は、例えば、TEM(Transmission Electron Microscope)またはSEM(Scanning Electron Microscope)により直接測定することができる。
樹脂粒子は、ポリスチレンを含む樹脂からなり、無機粒子と同極性の官能基を表面に有する。ポリスチレンを加えることにより、樹脂粒子は適切な硬さに形成される。また、樹脂粒子は、その表面に、例えば、カルボキシル基およびスルフォニル基の少なくともいずれか一方を有する。これにより、無機粒子と、樹脂粒子と、の凝集を防ぐ。
また、樹脂粒子は、0.001重量%以上、0.1重量%以下の濃度で配合され、200nm以上、1μm以下の平均粒子径を有する。樹脂粒子の平均粒子径は、例えば、BET法により粒子の表面積を測定し、この値を球状換算して粒子径を得て、その平均から求めることができる。あるいは、TEMまたはSEMにより粒子径を測定し、平均粒子径を算出してもよい。
酸化剤は、金属層の表面を酸化し、錯体形成剤は、金属酸化物と結合した有機錯体を金属層の表面に形成する。有機錯体は、金属層の表面を保護し、その化学反応を抑制する。界面活性剤は、疎水性の有機錯体の表面に親水性膜を形成する。そして、金属層の表面に形成された有機錯体を、無機粒子と、親水性の樹脂粒子と、が削り取ることにより研磨が進行する。すなわち、CMPの過程では、有機錯体を形成して金属層の表面を保護しながら、その有機錯体を削り取ることにより研磨が進行する。これにより、コロージョンの発生を抑制し、金属層を均一に研磨することができる。
金属層が銅(Cu)の場合、酸化剤には、例えば、過硫酸アンモニウムおよび過酸化水素水などを用いることができる。Cu層の表面の酸化を促進するために、酸化剤の濃度は、少なくとも0.1重量%以上であることが好ましい。一方、酸化剤が過剰に含有された場合、Cu層の表面に形成された有機錯体の溶解度が高くなり、コロージョンが増加するおそれがある。このため、濃度の上限は5重量%以下にとどめることが好ましい。
錯体形成剤には、例えば、キナルジン酸(キノリンカルボン酸)、キノリン酸(ピリジン−2,3−ジカルボン酸)、ベンゾートリアゾール(BTA)、ニコチン酸(ピリジン−3−ジカルボン酸)、ピコリン酸、マロン酸、シュウ酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、グリシン、アラニン、アンモニア水などから選ばれる少なくとも一種を用いることができる。
錯体形成剤の濃度は、0.01〜1重量%程度とすることが好ましい。0.01重量%未満の場合には、有機錯体の形成が不十分となる。一方、1重量%を越えた場合には、有機錯体が厚くなり、研磨速度が低下する。
界面活性剤には、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸アンモニウム、ヒドロキシセルロース、アセチレンジオール系ノニオン、ポリオキシエチレンアルキレンエーテルなどを挙げることができる。有機錯体の表面に親水性の膜を形成するため、界面活性剤の濃度は、少なくとも0.01重量%以上とすることが望ましい。また、有機錯体の溶解を避けるために、その上限は0.5重量%とすることが好ましい。
さらに、研磨装置10は、ガスノズル27を備え、研磨パッド7の研磨面7aにガス33を吹き付けながら金属層を研磨する。ガス33は、例えば、圧縮空気、窒素などである。
研磨面7aの温度は、例えば、ウェーハ20と、研磨面7aと、の間に生じる摩擦熱もしくは反応熱により上昇する。これにより、金属層の表面の化学反応が進みコロージョンが発生し易くなる。このため、本実施形態では、研磨パッド7にガス33を吹き付けることによりその温度を下げ、コロージョンの発生を抑制する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。図2(a)〜図2(d)は、ウェーハ20の表面に配線を形成する過程を表す模式断面図である。
図2(a)に示すように、例えば、図示しないトランジスタ等が形成されたシリコン基板13の上に、絶縁層43を形成する。絶縁層43は、例えば、シリコン酸化膜である。絶縁層43には、配線溝41を形成する。配線溝41は、シリコン基板13に形成されたコンタクト領域17に連通するコンタクトホール42を含む。
次に、図2(b)に示すように、絶縁層43の上面および配線溝41の内面を覆う第1の金属層であるバリアメタル(BM)層45を形成する。BM層45は、例えば、チタン(Ti)、タンタル(Ta)あるいはこれら窒化物などが用いられる。コンタクトホール42では、その底面において、BM層45がコンタクト領域17に接する。
続いて、BM層45の上に第2の金属層47(以下、金属層47)を形成する。金属層47は、例えば、銅(Cu)の電界メッキ層であり、配線溝41の内部を埋め込み、BM層45の表面を覆う。
次に、図2(c)に示すように、BM層45の上に形成された金属層47を、CMP法を用いて除去する(メイン研磨)。配線溝41の内部には、金属層47を残す。この際、研磨パッド7にガスを吹き付け冷却する。
続いて、図2(d)に示すように、絶縁層43の上面に形成されたBM層45を、CMP法を用いて除去する(タッチアップ研磨)。これにより、絶縁層43の上面のBM層45および金属層47を除去し、配線溝41の内部に金属層47およびBM層45を含む配線49が形成される。
次に、図3および図4を参照して、本実施形態に係る研磨方法について説明する。図3および図4は、ウェーハ20の表面に設けられた配線層40〜60を模式的に表す部分断面図である。なお、研磨過程を表す意味で、図2の上下を逆にしている。
図3(a)は、層間絶縁膜43の上面に形成された金属層47を除去し、層間絶縁膜43に形成された配線溝41の中に金属層47を残す研磨過程を示している。
同図に示すように、研磨過程の終盤において、配線層40の研磨面に薄く残る有機錯体51は、粒子径の小さな無機粒子53では完全に削り取ることができず、金属残滓として残る場合がある。配線層の上に残る有機錯体51は導電性を有するため、隣接する配線間をショートさせる。そこで、スラリー25に粒子径の大きな樹脂粒子57を添加し、無機粒子53では除去できない有機錯体51を削り取る。これにより、配線層40の表面に残る金属残渣を低減する。
図3(b)は、配線層50における研磨過程を示している。層間絶縁膜43は、横幅の異なる配線溝41aおよび41bを有する。同図に示すように、粒子径の大きい樹脂粒子57を加えたスラリー25を用いた場合、横幅の広い配線溝41aの方が、横幅の狭い配線溝41bよりも深く研磨される。このため、配線溝41aの金属面63の段差dは、配線溝41bの金属面65の段差よりも大きくなる。
このように、樹脂粒子57を添加することにより、下地の構造に追従する研磨が可能となる。例えば、配線層は、下層のデバイス構造を反映した凹凸を有する。そして、配線層の表面に形成された金属層47を除去する際には、凹凸の形状に沿って研磨することが望ましい。
図4(a)に示す配線層60は、その表面に凹部71を有する。凹部71の上に形成される金属層47は、横幅の広い配線溝を埋め込んだ金属層47と同等であり、その研磨量は、横幅の狭い配線溝41cの研磨面75よりも多くなる。これにより、例えば、凹部71における金属面73の研磨がより進行し、図4(b)に示すように、配線層60の凹部71に沿って金属層47を除去することができる。その結果、凹部71の表面に残る金属層47の残渣を減らすことが可能となり、配線間のショートを防ぐことができる。
このように、スラリーに粒子径の大きな樹脂粒子を添加することにより、下地に対する研磨量の追従性を向上させることができる。
次に、図5〜図7を参照して、実施例を説明する。本実施例では、研磨パッドとして、ニッタハース製 発泡性パッド(IC1000)を用いた。
スラリーの成分は、以下の通りである。
無機粒子:コロイダルシリカ(0.4重量%、平均粒子径30nm)、
樹脂粒子:ポリスチレン粒子(0.1重量%、平均粒子径200nm、カルボキシル基およびスルフォニル基を表面に有する。)、
酸化剤:過硫酸アンモニウム(1.5重量%)、
錯体形成剤:キナルジン酸(0.1重量%)、BTA(0.0001重量%)、アラニン(0.4重量%)、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム(0.02重量%)、アンモニア水(0.2重量%)、
界面活性剤:アセチレンジオールエチレンオキシド付加物(HLB値18、0.1wt%)、
pH調整剤:水酸化カリウム適量(pH9)、
残部:水。
なお、比較例1として、上記の成分のうちの樹脂粒子を添加しないスラリーを用いた例を示す。また、比較例2として、研磨パッドへのガスの吹きつけない例を示す。
図5は、研磨後の配線層の表面を例示する写真である。図5(a)は、樹脂粒子を添加しない比較例1に係る研磨後の表面である。図5(b)は、研磨パッドに空気を吹きつけない比較例2に係る研磨後の表面である。図5(c)は、本実施例による研磨後の表面である。
図5(a)に示す比較例1の表面では、金属層47の表面、および、それを囲む層間絶縁膜43の表面に白い金属残渣が多数見られる。これらは、有機錯体41であり研磨が不足していることを示す。すなわち、比較例1のスラリーは樹脂粒子を含まないため、有機錯体を除去しきれないことを示している。
これに対し、図5(b)および図5(c)に示すように、本実施例および比較例2の研磨後の表面に有機錯体41は残らない。また、図5(b)および図5(c)に示す表面の間に差は見られないことから、樹脂粒子を添加したスラリーを用いた研磨力に、ガスの吹きつけの有無による差は生じないことがわかる。
図6は、金属層47の平坦性を、配線幅(横幅)に対して示したグラフである。グラフAは、本実施例の特性を示し、グラフBは、比較例1、グラフCは、比較例2の特性をそれぞれ示している。配線の被覆率(Density)は、50%である。
グラフCは、配線幅が10μmを越えると段差が増加することを示している。一方、グラフAでは、配線幅が30μmを越えると段差が増加する。この差は、研磨パッドへの空気の吹きつけの有無によるものであり、研磨パッドの表面を冷却することにより研磨力が低くなることがわかる。さらに、グラフBでは、配線幅が50μmを越えると段差が増加する。
グラフCをグラフBと比較すると、スラリーに樹脂粒子を加えたことによる段差の増加が顕著である。すなわち、比較例2では、樹脂粒子の効果により、下地の形状に対する追随性が大幅に向上する。一方、本実施例では、比較例2に比べて劣るものの、比較例1に比べると、下地形状に対する追随性は大きいと言える。
さらに、樹脂粒子の種類を変えて実験を行った。表1は、樹脂粒子として、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)とPST(ポリスチレン樹脂)とを用いた実験1〜4の結果を示している。表中の○は、Cu残り無し、Cuコロージョン無し、および、下地追従性が良好であることを示す。ここで、Cu残り無し、および、Cuコロージョン無しとは、それぞれ、Cu膜残り及びCuコロージョンが発生したとしても実用上問題無いレベルである状態も含む。×は、Cu残り有り、Cuコロージョン有り、および、下地追従性が悪いことを示す。
表1に示すように、いずれの樹脂粒子でも下地追従性は良好である。しかしながら、PMMAを用いた実験1の結果では、Cu残りおよびCuコロージョンが発生している。PSTを用いた実験2の場合は、Cu残りについては良好であるが、Cuコロージョンが発生している。一方、実験3の結果に示すように、PSTであっても、無機粒子と官能基の極性が異なる場合にはCu残りが生じる。また、実験4に示すように、PMMAにPSTを加えるとCu残りが改善される。
このように、無機粒子と同極性の官能基を有し、PSTを含む樹脂粒子を用いれば、下地追従性を向上させ、Cu残りを低減できることがわかる。
次に、PSTの粒子径および配合濃度を変えて実験した。樹脂粒子の径は、150nm、200nmおよび500nmとし、それぞれの配合濃度を0.0001重量%(wt%)〜0.1重量%の範囲で変化させた。
表2に実験の結果を示す。ここで、○および×は、表1と同じ判定を示し、△は、一応の効果が見られるものの、不十分であることを示す。
表2に示すように、粒子径150nmのPSTを用いた場合(実験5〜6)、Cu残りおよび下地追従性は、樹脂粒子の濃度を高くするにしたがい向上するが、十分なレベルには至らない。一方、Cuコロージョンは、樹脂粒子の濃度を高くするほど多くなる。粒子径200nm、500nmの場合(実験9〜16)、0.001重量%以上の濃度において、Cu残りが無く、下地追従性が良好な結果が得られる。一方、濃度が高くなるほどCuコロージョンが多くなる傾向は変わらない。
これらの結果より、粒径200nm以上、配合濃度0.001%以上のPSTを含む樹脂粒子を用いることにより、Cu残り、および、下地追従性が良好な状態を実現できることが分かる。一方、Cuコロージョンは、樹脂粒子の濃度が高くなるほど多く発生する。
図7は、研磨後の金属層47に生じるコロージョンの数を比較したグラフである。同図に示す比較例1のコロージョン数と、比較例2のコロージョン数と、を比べると、樹脂粒子を加えた比較例2に係る研磨方法の方が、コロージョンの発生が多いことがわかる。すなわち、樹脂粒子を含むスラリーにより研磨力が向上するため、有機錯体に覆われない銅表面の露出頻度が高くなり、化学反応が促進されるためと考えられる。
一方、本実施例では、樹脂粒子を含むスラリーを使用するにもかかわらず、比較例2よりもコロージョンの数が少なく、比較例1のコロージョンの数と同じレベルである。すなわち、研磨パッドに空気を吹きつけ冷却することにより、金属層47の表面における化学反応が抑制され、コロージョンの発生を抑えることができるものと考えられる。
表3は、樹脂粒子の濃度を0.001重量%以上とした実験10〜12および14〜16と同条件において、研磨パッドに空気を吹き付けた場合(圧縮空気500L/分)の結果を示している。
配合濃度0.001重量%(実験10および14)の結果では、Cuが残り、下地追従性がやや劣化するが、それ以上の濃度では、Cu残り、下地追従性のいずれも良好な結果が得られている。そして、Cuコロージョンの発生は、0.001重量%以上のどの濃度においも抑制される。
上記の結果によれば、樹脂粒子を添加したスラリーを用いることにより研磨力を向上させ、配線層の表面に残る金属残渣(有機錯体)を低減できる。さらに、下地の形状に対する追随性を向上させることが可能であることを示している。しかしながら、樹脂粒子の添加により研磨力が向上すれば、コロージョンが発生し易くなるデメリットも生じる。そして、研磨パッドにガスを吹き付ける冷却方法が、この相反関係を緩和するために有効である。すなわち、スラリーに樹脂粒子を加え、研磨パッドにガスを吹き付けながら研磨を行うことにより、金属残渣の低減(金属残渣のクリア性)と、下地追従性と、を向上させ、且つ、コロージョンの発生を抑制する研磨方法を実現することができる。
また、金属残渣のクリア性と、下地追従性と、を向上させるため、平均粒子形200nm以上の樹脂粒子をスラリーに添加することが望ましい。また、樹脂粒子の平均粒子径は、1μmを越えないことが望ましい。平均粒子径が1μmを越えると沈降を生じ、スラリー中に均等に分散させることが難しくなる。
さらに、樹脂粒子の濃度は、0.001重量%以上、0.1重量%以下であることが望ましい。樹脂粒子の濃度が0.001重量%を下回ると、金属残渣のクリア性および下地追従性が低下する。一方、0.1重量%を越えると研磨力が過剰となり、コロージョンが増える。
上記の通り、本実施形態は、金属層の表面におけるコロージョンの発生を抑制しながら、金属残渣のクリア性、および、下地追従性を向上させた研磨方法を実現する。そして、この研磨方法を用いた半導体装置の製造過程では、配線間のショートの発生が抑制され、製造歩留まりを向上させることができる。
上記の実施例では、樹脂粒子を添加したスラリーを用いたCu層のCPMを例に説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、アルミ配線の形成過程にも適用可能である。また、研磨パッドの冷却方法は、ガスの吹きつけに限定されるものではなく、例えば、スラリーを冷却して供給しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3・・・研磨ステージ、 7・・・研磨パッド、 7a・・・研磨面、 10・・・研磨装置、 13・・・シリコン基板、 15・・・ウェーハホルダ、 17・・・コンタクト領域、 20・・・ウェーハ、 23・・・スラリーノズル、 25・・・スラリー、 27・・・ガスノズル、 33・・・ガス、 40、50、60・・・配線層、 41、41a、41b、41c・・・ビアホール、 43・・・層間絶縁膜、 45・・・バリアメタル層、 47、47a・・・金属層、 49・・・配線、 51・・・有機錯体、 53・・・無機粒子、 57・・・樹脂粒子、 63、65、73、75・・・金属面、 71・・・凹部、

Claims (5)

  1. 研磨パッドにスラリーを供給し、ウェーハの表面に形成された金属層を研磨する半導体装置の製造方法であって、
    前記スラリーは、無機粒子と、前記無機粒子と同極性の官能基を表面に有しポリスチレンを含む樹脂粒子であって0.001重量%以上0.1重量%以下の濃度で配合され平均粒子径200nm以上1μm以下の樹脂粒子と、前記金属層を酸化する酸化剤と、前記金属層の表面に有機錯体を形成する錯体形成剤と、前記有機錯体の表面に親水性膜を形成する界面活性剤と、を含有し、
    前記研磨パッドにガスを吹き付けながら前記金属層を研磨する半導体装置の製造方法。
  2. 前記樹脂粒子の平均粒子径は、前記無機粒子の平均粒子径よりも大きい請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記金属層は、銅(Cu)を含む請求項1または2記載の半導体装置の製造方法
  4. 前記ガスは、空気または窒素ガスである請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記樹脂粒子は、その表面にカルボキシル基およびスルフォニル基の少なくともいずれか一方を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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