JP5908857B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、真空チャンバの開閉機構を備える成膜装置に関する。
従来、真空チャンバの開閉を行う開閉機構を備える成膜装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の成膜装置の開閉機構は、基板を搬入又は搬出するための真空チャンバの孔部を塞ぐための弁体と、弁体で押圧されることで孔部を封止するOリングと、孔部の開閉のために弁体を移動させる一本のシリンダと、を備えている。このシリンダの端部は、弁体に直接接続されている。
特開平06−338469号公報
上述のような成膜装置の開閉機構では、弁体のうち、シリンダの端部が接続されている部分のみ押圧力が強くなり、弁体によるOリングの押圧が不均一になるという問題が生じる。ここで、弁体の長手方向に沿って延在する棒状部材を設け、当該棒状部材と弁体とを接続すると共に、棒状部材の端部に回転駆動力を付与する機構が考えられる。しかしながら、当該構成を適用したとしても、棒状部材の一端側と他端側との間ではねじれが生じ、ねじれの影響によって、弁体による押圧力はやはり不均一となる。従って、弁体による押圧力が不均一となることを抑制することが従来より求められていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、弁体による押圧力が不均一になることを抑制できる成膜装置を提供することを目的とする。
本発明に係る成膜装置は、成膜材料の粒子を成膜対象物に付着させる成膜装置であって、成膜対象物を搬入又は搬出するための孔部を有する真空チャンバと、孔部を閉じる位置と、孔部を介して搬入又は搬出される成膜対象物と干渉しない位置との間で移動可能であって、長手方向に延びる弁体と、弁体の長手方向に沿って延び、弁体に接続された管状部材と、少なくとも一部が管状部材の内部に進入し、弁体の長手方向における中央位置にて、管状部材に締結された棒状部材と、棒状部材に回転駆動力を付与する回転駆動部と、を備える。
本発明に係る成膜装置は、弁体の長手方向に沿って延びて弁体に接続された管状部材と、少なくとも一部が管状部材の内部に進入する棒状部材と、棒状部材に回転駆動力を付与する回転駆動部と、を備えている。また、棒状部材は、弁体の長手方向における中央位置にて管状部材に締結されている。従って、回転駆動部によって棒状部材に付与された回転駆動力は、当該棒状部材を介し、弁体の長手方向における中央位置にて管状部材に伝達される。従って、当該回転駆動力は、弁体の長手方向に沿って延びる管状部材を介して、長手方向における両側へバランス良く弁体に伝達される。これによって、弁体による押圧力が不均一になることが抑制される。
本発明に係る成膜装置は、真空チャンバの内部において、棒状部材を回転可能に支持する第1の軸受部を更に備えてよい。第1の軸受部は、真空チャンバの内部、すなわち、弁体へ荷重を伝達する管状部材の近くで棒状部材を支持することが可能となる。従って、弁体の押付け反力を支持する際に、棒状部材に大きな曲げ応力がかかることを抑制できる。これによって、剛性確保のために棒状部材の径が大きくなることを抑制できる。
本発明に係る成膜装置において、管状部材は、弁体の長手方向に沿って分割されており、分割された管状部材同士の間には、棒状部材が進入していると共に、棒状部材を回転可能に支持する第2の軸受部が設けられていてよい。これによって、弁体の長手方向における中央位置においても、第2の軸受部で棒状部材を支持することができる。従って、成膜対象物が大きくなることにより弁体が大きくなったとしても、剛性確保のために棒状部材の径が大きくなることを抑制できる。
本発明によれば、弁体による押圧力が不均一になることを抑制できる。
本発明の各実施形態に係る成膜装置の全体構成を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る成膜装置の断面図であって、図1に示すII−II線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る開閉機構を模式的に示した概念図である。 図2に示すIV−IV線に沿った断面図である。 図2に示す開閉機構を矢印Vから見た図である。 図2中においてE1で示す部分の拡大図である。 図2中においてE2で示す部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る成膜装置の断面図であって、図2に対応する図である。 本発明の第2実施形態に係る開閉機構を模式的に示した概念図である。 本発明の第3実施形態に係る成膜装置の断面図であって、図1に示すX−X線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態に係る開閉機構を模式的に示した概念図である。 図10中においてE3で示す部分の拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による成膜装置の一実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る成膜装置100の全体構成を示す概略構成図である。図1に示す成膜装置100は、成膜対象物である基板101(例えばガラス基板)に対して成膜等の処理を施すためのものである。成膜装置100は、例えばRPD法(反応性プラズマ蒸着法)による成膜を行う装置である。成膜装置100は、プラズマを生成するプラズマガンを備え、生成されたプラズマを用いて、成膜材料(蒸着源140)をイオン化し、成膜材料の粒子を基板101の表面に付着させることにより成膜を行う。説明の便宜上、図1には、XYZ座標系を示す。Y軸方向は、基板101が搬送される方向である。Z軸方向は、上下方向を示しており、本実施形態では基板101と蒸着源140とが対向する方向である。X軸方向は、Y軸方向とZ軸方向とに直交する方向である。なお、第1実施形態では、基板101の板厚方向が略鉛直方向となるように基板101が真空容器内に配置されて搬送されるいわゆる横型の成膜装置を例示している。ただし、後述の第3実施形態に示す例では、基板101の板厚方向が水平方向となるように、基板101を直立又は直立させた状態から傾斜した状態で、基板101が真空チャンバ内に配置されて搬送される、いわゆる縦型の成膜装置であってもよい。この場合は、横型の成膜装置とはX軸とZ軸とが入れ替わり、X軸方向において、基板101と蒸着源140が対向する。
成膜装置100は、ロードロックチャンバ121、バッファチャンバ122、成膜チャンバ123、バッファチャンバ124、ロードロックチャンバ125を備えている。これらのチャンバ121〜125は、この順に並んで配置されている。全てのチャンバ121〜125が真空チャンバ150として構成され、チャンバ121〜125の出入口には、本実施形態に係る開閉機構1が設けられている。成膜装置100は、バッファチャンバ122,124、成膜チャンバ123が複数並べられている構成でもよい。また、成膜装置100は、これらの真空チャンバが一体的に形成されていてもよい。
各真空チャンバ121〜125には、内部を適切な圧力とするための真空ポンプ(不図示)が接続されている。また、各真空チャンバ121〜125には、チャンバ内の圧力を監視するための真空計(不図示)が設置されている。各チャンバ121〜125には、真空ポンプに接続された真空排気管が連通され、この真空排気管に真空計が設置されている。
次に、図2〜図7を参照して、本実施形態に係る真空チャンバ150(各チャンバ121〜125)の開閉機構1の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図である。図3は、本実施形態に係る開閉機構1を模式的に示した概念図である。図4は、図2に示すIV−IV線に沿った断面図である。図5は、図2に示す開閉機構1を矢印Vから見た図である。図6は、図2中においてE1で示す部分の拡大図である。図7は、図2中においてE2で示す部分の拡大図である。なお、図4及び図5では、弁体9が開いた状態を示しているが、構成を明確にするために、図2は弁体9で孔部151を閉じた状態を示している。真空チャンバ150は、基板101を搬入又は搬出するための孔部151を有する。図4に示すように、孔部151は、基板101の搬送方向における各真空チャンバ150の端壁部150aに形成されている。孔部151は、端壁部150aを貫通すると共にX軸方向に延びるスリット状の貫通孔によって構成され、基板101及び当該基板101を支持する搬送トレイが通過可能な大きさに形成されている。一の真空チャンバ150の端壁部150aと、隣り合う他の真空チャンバ150の端壁部150aとは、互いに接触するように配置されている。一の真空チャンバ150の端壁部150aの孔部151は、隣り合う他の真空チャンバ150の端壁部150aの孔部151と対応する位置及び大きさに形成されており、互いに連通している。
開閉機構1は、当該孔部151の開閉を切り替え可能に構成されている。開閉機構1は、孔部151を開閉する開閉部2と、開閉部2を回転可能に支持する回転軸部3と、回転軸部3に回転力を付与する回転駆動部4と、を備えている。本実施形態に係る開閉機構1は、いわゆるフラッパー式チャンバゲートである。
図2及び図4に示すように、回転軸部3は、真空チャンバ150内において、孔部151の延在方向と同方向に延びている。回転軸部3は、Z軸方向において、真空チャンバ150の上壁部150bと孔部151との間に配置されており、孔部151が形成された端壁部150aから離間した状態で設けられている。回転軸部3は、端壁部150aに固定された軸受ブラケット6で回転可能に支持される。また、回転軸部3の一方の端部3aは、真空チャンバ150の側壁部150cを貫通して、真空チャンバ150の外側まで延びている。回転軸部3のうち、真空チャンバ150の外側へ延びた部分は、軸受7で回転可能に支持される。回転軸部3の他方の端部3bは、真空チャンバ150の側壁部150dで支持される(図2参照)。なお、本実施形態では、回転軸部3は、上壁部150b寄りに設けられているが、下壁部150e寄りに設けられてもよい。なお、下壁部150e側には基板101を搬送するための搬送機構(搬送ローラ)などが配置されるため、回転軸部3を上壁部150b寄りに設けることで、搬送機構との干渉を防ぐことができる。また、本実施形態では、回転駆動部4が真空チャンバ150の側壁部150c側に設けられているため、回転軸部3の一方の端部3aが側壁部150cから外側へ延びているが、回転駆動部4を側壁部150d側に設けてもよく、この場合は、回転軸部3の他方の端部3bが側壁部150dから外側へ延びる。なお、回転軸部3の詳細な構造については後述する。
図2及び図4に示すように、開閉部2は、回転軸部3に取り付けられたアーム8(8A〜8D)と、孔部151を開閉する弁体9と、弁体9の封止面9aに設けられた封止部材11と、を備えている。アーム8は、回転軸部3の延在方向に所定の間隔で複数設けられている。本実施形態では、図2に示すようにアーム8が4つ設けられているが、特に数は限定されない。アーム8は、回転軸部3から径方向に延びており、先端8a側で弁体9を支持している。これにより、回転軸部3は、アーム8を介して弁体9に連結される。
弁体9は、回転軸部3の回転に伴って移動可能である。弁体9は、孔部151を閉じる第1の位置P1と、孔部151を開放する第2の位置P2との間で移動可能である。図4においては、二点鎖線で示されている弁体9の位置が第1の位置P1に該当し、実線で示されている弁体9の位置が第2の位置P2に該当する。図2では、第1の位置P1に配置されている状態の弁体9が実線で示されている。なお、第2の位置P2とは、弁体9が搬入・搬出される基板101(及び当該搬入・搬出のための搬送トレイなどの機構)と干渉しない位置であれば、どこに設定されてもよい。図4に示すように、本実施形態では、弁体9が第1の位置P1から回転軸部3を中心に略90°回転した位置が第2の位置P2として設定されている。ただし、弁体9が第2の位置P2で基板101と干渉しない限り、略90°でなくともよい。基板搬送方向(Y軸方向)における孔部151の延長線上の空間を搬送空間CEとした場合、第2の位置P2における弁体9は、搬送空間CEよりも外側に配置される。
弁体9は、孔部151の延在方向に沿って延び、長手方向を有する長尺な形状を有している。弁体9は、第1の位置P1に配置されたときに、端壁部150aと対向する面である封止面9aにて、孔部151の全体を基板搬送方向(Y軸方向)から見て完全に覆うような形状及び大きさに形成されている(図2参照)。また、弁体9は、略台形の断面形状を有しており、下底側の面が封止面9aとして構成され、上底側の面9bにてアーム8に支持される(図4参照)。なお、弁体9が第2の位置P2から第1の位置P1へ移動して弁体9を押圧する際に、弁体9が端壁部150aに平行に当ることで後述する封止部材11(Oリング)が均等に潰されて孔部151を確実に閉じることができるように、アーム8は、多少のがたつきを許容した状態で弁体9を支持している。
封止部材11は、弁体9の封止面9aに設けられた溝部12に嵌め込まれたOリングによって構成されている。封止部材11は、弁体9が第1の位置P1に配置されているときに、端壁部150aの孔部151周辺の縁部152に接触した状態で、弁体9で押圧されることによって、孔部151を封止する。Y軸方向から見たとき(図2で示す状態)、封止部材11は、孔部151の全周を取り囲むように設けられる。なお、封止部材11は、孔部151を封止できるものであればどのようなものを適用してもよく、孔部151全体を覆うような弾性体の板材であってもよい。
図2及び図5に示すように、回転駆動部4は、回転軸部3に連結されるレバー21と、孔部151の開閉のために弁体9を移動させるシリンダ22と、を備えている。図5においては、弁体9が第2の位置P2に配置されているときのレバー21及びシリンダ22の状態が実線で示され、弁体9が第1の位置P1に配置されているときのレバー21及びシリンダ22の状態が二点鎖線で示されている。なお、真空チャンバ150の下側には、フレーム体160が設けられている。フレーム体160は、Y軸方向に延びるフレーム161と、Z軸方向に延びるフレーム162と、X軸方向に延びるフレーム163と、を備えている。レバー21、シリンダ22、及びフレーム161,162は、X軸方向において略同位置に配置されている(図2参照)。
レバー21は、回転軸部3から径方向に延びる部材である。レバー21の基端側には回転軸部3に取り付けられる円筒状の連結部材26が設けられている。連結部材26に回転軸部3が挿入されることにより、レバー21は回転軸部3と連結され、当該回転軸部3と共に回転する。レバー21は、開閉部2のアーム8が延びる方向とは異なる方向へ延びる。また、レバー21は、回転軸部3の延在方向(X軸方向)から見て、一の方向へ延びる板状部材によって構成されている(図5参照)。
シリンダ22は、レバー21を介して回転軸部3を略90°回転させることによって、弁体9を第1の位置P1から第2の位置P2へ、または第2の位置P2から第1の位置P1へ移動させるものである。本実施形態では、シリンダ22として、ロッド27及び筒体28で構成されるエアシリンダが適用されている。なお、シリンダ22として、油圧式や電気式シリンダを適用してもよい。シリンダ22は、レバー21の先端側に接続される。具体的には、シリンダ22のロッド27の先端のジョイント部27aは、レバー21の先端部に、X軸方向に延びるピンによって回転可能に接続される。一方、シリンダ22の筒体28の先端のジョイント部28aは、フレーム体160のZ軸方向に延びるフレーム162の側面に設けられたブラケット29に、X軸方向に延びるピンによって回転可能に接続される。なお、シリンダ22は、ブラケット29からレバー21へ向かって、Z軸に対して略平行に延びている。シリンダ22のロッド27が筒体28からZ軸正方向へ向かって伸びることによって、図5に示す方向D3へ向かってレバー21もZ軸正方向へ押し出され、これによって回転軸部3が回転する。
次に、図2、図3、図6及び図7を参照して、回転軸部3の構成について詳細に説明する。図2及び図3に示すように、回転軸部3は、トーションバー(棒状部材)31と、クロスチューブ(管状部材)32と、クロスチューブサポート33と、を備えている。また、回転軸部3は、クロスチューブ32内においてトーションバー31とクロスチューブ32とを締結する締結部34と、クロスチューブ32の一方の端部32aにおいてトーションバー31を支持する支持軸受部36と、クロスチューブ32の他方の端部32bにおいてクロスチューブサポート33を回転可能に支持する回転軸受部37と、を有している。
また、成膜装置100の開閉機構1は、真空チャンバ150の外部において回転軸部3のトーションバー31を回転可能に支持する外側回転軸受部38と、クロスチューブサポート33を真空チャンバ150に固定する固定支持部39と、真空チャンバ150の内部においてトーションバー31を回転可能に支持する内側回転軸受部(第1の軸受部)41と、真空チャンバ150の内部においてクロスチューブサポート33を支持する内側支持軸受部42と、を備えている。
図2に示すように、クロスチューブ32は、弁体9の長手方向D1(X軸方向に平行である)に沿って延びる管状部材であって、弁体9と平行に並ぶように設けられている。弁体9には、長手方向D1に所定の間隔で複数(本実施形態では4つ)のアーム8A〜8Dが設けられており、各アーム8A〜8Dは、クロスチューブ32の外周面に固定されている。これにより、クロスチューブ32は、アーム8A〜8Dを介して弁体9に接続されている。
なお、弁体9に対するアーム8A〜8Dの固定位置は特に限定されないが、アーム8A〜8Dは、弁体9に対して略等間隔に配置されている。最も側壁部150d側に配置されるアーム8Aは、弁体9の側壁部150d側の端部9cから中央位置側へ離間した位置に配置される。最も側壁部150c側に配置されるアーム8Dは、弁体9の側壁部150c側の端部9dから中央位置側へ離間した位置に配置される。ここで、弁体9の「中央位置」とは、弁体9の長手方向D1における中心線CLを含んだ、当該中心線CL付近の領域である。中心線CL側のアーム8B及びアーム8Cは、弁体9の中央位置を挟むように配置されている。クロスチューブ32は、長手方向D1における中心線が、弁体9の中心線CLと略一致するように配置される。回転駆動部4側におけるクロスチューブ32の一方の端部32aは、弁体9の端部9dとアーム8Dとの間の位置であって、アーム8D寄りの位置(アーム8Dよりも、支持軸受部36一個分程度延びた位置)に配置されている。これによって、クロスチューブ32の端部32aと真空チャンバ150の側壁部150cとの間には所定の大きさの間隔が設けられる。反対側におけるクロスチューブ32の他方の端部32bは、弁体9の端部9cとアーム8Aとの間の位置であって、アーム8A寄りの位置(アーム8Aよりも、回転軸受部37一個分程度延びた位置)に配置されている。これによって、クロスチューブ32の端部32bと真空チャンバ150の側壁部150dとの間には所定の大きさの間隔が設けられる。ただし、クロスチューブ32の端部32a,32bの位置は上述の位置に限定されるものではない。
トーションバー31は、クロスチューブ32と中心軸線が略一致するように配置され、弁体9の長手方向D1に沿って延在する円柱状の棒状部材である。トーションバー31は、回転駆動部4からの回転駆動力をクロスチューブ32へ伝達するための部材である。トーションバー31は、回転駆動部4から真空チャンバ150内へ延びて、端部32a側からクロスチューブ32の内部に進入し、端部31bが弁体9の中央位置まで延びている。トーションバー31の端部31bは、弁体9の中心線CLよりも僅かに弁体9の端部9c側へ延びている。トーションバー31の回転駆動部4側の端部31aには、キー及びキー溝の構造によって連結部材26が取り付けられている。トーションバー31の外径は長手方向D1の位置によって一定ではなく、各部分に応じて適切な外径に設定されている。ただし、クロスチューブ32内に進入している部分におけるトーションバー31の外径は、締結部34以外の部分でクロスチューブ32に回転駆動力を伝達しないように、トーションバー31の外周面とクロスチューブ32の内周面との間に僅かな隙間を形成するように(すなわち、トーションバー31がクロスチューブ32に圧入された状態とならないように)設定されている。
クロスチューブサポート33は、クロスチューブ32及びトーションバー31と中心軸線が略一致するように配置され、弁体9の長手方向D1に沿って延在する円柱状の棒状部材である。クロスチューブサポート33は、クロスチューブ32の回転を支持するための部材であり、クロスチューブサポート33自身は真空チャンバ150に固定され、回転不能に構成されている。クロスチューブサポート33は、真空チャンバ150の側壁部150dから真空チャンバ150内へ延びて、端部32b側からクロスチューブ32の内部に進入している。クロスチューブサポート33の端部33aは、回転軸受部37で支持可能な程度に、クロスチューブ32内に配置されている。
なお、クロスチューブ32の内部空間には、トーションバー31の端部31bとクロスチューブサポート33の端部33aとの間に、クロスチューブ32を内側から支持するクロスチューブサポート44が設けられている。クロスチューブサポート44は、長手方向D1における両端側で外径が拡大する拡大部44aがクロスチューブ32の内周面と接触して固定されており(図6及び図7参照)、クロスチューブ32の回転に伴って回転する。
図2及び図7に示すように、締結部34は、弁体9の中央位置において、トーションバー31の端部31bをクロスチューブ32の内周面に締結する。具体的には、締結部34は、クロスチューブ32の中央位置に形成された断面矩形状の矩形孔部46と、トーションバー31の端部31b側に設けられ、矩形孔部46に挿入された断面矩形状の角柱部47と、によって構成されている。トーションバー31の角柱部47の四方の平面47aが、クロスチューブ32の矩形孔部46の平面状の内周面46aと接触することによって、トーションバー31は締結部34を介して回転駆動力をクロスチューブ32に伝達する(図4参照)。角柱部47は、トーションバー31の端部31b側の一部にのみ形成されており、矩形孔部46は、クロスチューブ32の中央位置にのみ形成されている。なお、締結部34での締結構造は、矩形孔部46及び角柱部47による締結構造に限らず、キー及びキー溝による締結構造、セレーションによる締結構造、スプラインによる締結構造などを採用してもよい。
図2及び図6に示すように、回転軸受部37は、クロスチューブ32の他方の端部32bにおいてクロスチューブサポート33の端部33a側を回転可能に支持する。回転軸受部37は、クロスチューブ32の端部32b側の内周面にニードルベアリング51を配置することによって構成されている。ただし、回転軸受部37は、クロスチューブサポート33を軸としてクロスチューブ32が回転することができる限り、ニードルベアリング51に限定されず、すべり軸受などの他の軸受を適用してもよい。
図2に示すように、支持軸受部36は、クロスチューブ32の一方の端部32aにおいて、トーションバー31を支持する。支持軸受部36は、トーションバー31の回転駆動力がクロスチューブ32に伝達されない状態にて、トーションバー31を径方向に支持する。回転軸受部37は、クロスチューブ32の端部32a側の内周面に、図6に示すような回転軸受部37と同様なニードルベアリング51を配置することによって構成されている。ただし、支持軸受部36は、回転駆動力を伝達することなくトーションバー31が径方向に支持される限り、ニードルベアリング51に限定されず、例えば、すべり軸受などの他の軸受を適用してもよい。また、支持軸受部36は、トーションバー31がクロスチューブ32に対して回転可能な状態で支持する必要はなく、例えば、クロスチューブ32の内周面に円筒状のスペーサを設け、スペーサの内周面でトーションバー31の外周面を支持してもよい。
外側回転軸受部38は、トーションバー31のうち、真空チャンバ150の側壁部150cよりも外側へ延びた部分を、真空チャンバ150の外部において回転可能に支持する。外側回転軸受部38は、真空チャンバ150の側壁部150cの外面側に設けられた軸受7によって構成されている。軸受7は、ボールベアリングを備えると共に、気密性を確保するための真空回転シールも備えている。ただし、外側回転軸受部38は、トーションバー31が回転することができる限り、ボールベアリングに限定されず、クロスローラベアリングなどの他の軸受を適用してもよい。
固定支持部39は、クロスチューブサポート33を端部33b側において、真空チャンバ150の側壁部150dに固定して支持する。固定支持部39は、真空チャンバ150の壁部による支持力で、クロスチューブ32(及びクロスチューブ32に作用する弁体9及び回転軸部3全体の荷重)を支持する。固定支持部39は、真空チャンバ150の側壁部150dを貫通するクロスチューブサポート33の端部33bに板部材52を固定し、当該板部材52を真空チャンバ150の側壁部150dにボルト等で固定することによって構成されている。板部材52と側壁部150dとの間は、Oリング等によって気密性が確保されている。なお、固定支持部39は、クロスチューブサポート33を回転不能に固定支持することができるものであれば、固定方法は限定されない。
図2及び図6に示すように、内側支持軸受部42は、真空チャンバ150の内部において、回転軸受部37に隣り合う位置でクロスチューブサポート33を支持する。内側支持軸受部42は、真空チャンバ150の壁部による支持力で、クロスチューブサポート33(及びクロスチューブサポート33に作用する弁体9及び回転軸部3全体の荷重、弁体9で孔部151を閉じる時の押付け反力)を径方向において支持する。内側支持軸受部42は、真空チャンバ150の端壁部150aに固定される固定部6aと、クロスチューブサポート33を挿通させて支持する軸支持部6bと、を備える軸受ブラケット6によって構成されている(図6及び図4参照)。軸受ブラケット6の軸支持部6bの内周面には、ニードルベアリング53が配置されている。軸受ブラケット6の軸支持部6bは、側壁部150dとクロスチューブ32の端部32bとの間であって、クロスチューブ32寄りの位置に配置されている。軸支持部6bとクロスチューブ32の端部32bとの間には、互いに干渉しない程度の隙間が設けられている。軸受ブラケット6は、クロスチューブ32、弁体9及びアーム8のいずれとも干渉しない位置に配置される。なお、内側支持軸受部42は、クロスチューブサポート33が径方向に支持される限り、ニードルベアリング53に限定されず、例えば、すべり軸受などの他の軸受を適用してもよい。また、内側支持軸受部42は、クロスチューブサポート33を回転可能な状態で支持する必要はなく、例えば、内側支持軸受部42の内周面に円筒状のスペーサを設け、スペーサの内周面でクロスチューブサポート33の外周面を支持してもよい。また、回転軸部3の分解の容易性を考慮すると、内側支持軸受部42として、回転軸受け等を用いることが好ましいが、単にクロスチューブサポート33を固定する構造を採用してもよい。また、内側支持軸受部42が荷重を伝達する壁部も端壁部150aに限らず、他の壁部であってもよい。
図2に示すように、内側回転軸受部41は、真空チャンバ150の内部において、支持軸受部36に隣り合う位置でトーションバー31を回転可能に支持する。内側回転軸受部41は、真空チャンバ150の壁部による支持力で、トーションバー31(及びトーションバー31に作用する弁体9及び回転軸部3全体の荷重、弁体9で孔部151を閉じる時の押付け反力)を支持する。内側回転軸受部41は、内側支持軸受部42と同様な構成を有する軸受ブラケット6によって構成されている。軸受ブラケット6の軸支持部6bは、側壁部150cとクロスチューブ32の端部32aとの間であって、クロスチューブ32寄りの位置に配置されている。軸受ブラケット6は、クロスチューブ32、弁体9及びアーム8のいずれとも干渉しない位置に配置される。軸支持部6bとクロスチューブ32の端部32aとの間には、互いに干渉しない程度の隙間が設けられている。なお、内側回転軸受部41は、トーションバー31を回転可能に支持できる限り、ニードルベアリングに限定されず、すべり軸受などの他の軸受を適用してもよい。また、内側回転軸受部41が荷重を伝達する壁部も端壁部150aに限らず、他の壁部であってもよい。
次に、本実施形態に係る成膜装置100の作用・効果について説明する。
従来の成膜装置として、例えば、弁体を移動させるためのシリンダの端部を、弁体の中央位置に直接接続し、シリンダを延ばすことで弁体を孔部周辺の縁部に押し付けるような開閉機構を備えるものが挙げられる。このような開閉機構にあっては、弁体のうち、シリンダの端部が接続されている部分のみ押圧力が強くなり、弁体によるOリングの押圧が不均一になるという問題が生じる。ここで、比較例に係る開閉機構として、弁体の長手方向に沿って延在する回転軸を設け、当該回転軸の外周面と弁体とをアームで接続すると共に、回転軸の端部に回転駆動力を付与する(本実施形態のレバー21とシリンダ22を用いた機構で回転力を付与する)ものが挙げられる。しかしながら、このような機構を採用した場合、棒状部材の一端側と他端側との間ではねじれが生じ、ねじれの影響によって、弁体による押圧力が不均一となる。
一方、本実施形態に係る成膜装置100は、弁体9の長手方向D1に沿って延びると共に弁体9に接続されたクロスチューブ32と、一部がクロスチューブ32の内部に進入するトーションバー31と、トーションバー31に回転駆動力を付与する回転駆動部4と、を備えている。また、トーションバー31は、弁体9の長手方向D1における中央位置にて締結部34によってクロスチューブ32に締結されている。従って、回転駆動部4によってトーションバー31に付与された回転駆動力は、当該トーションバー31を介し、弁体9の長手方向D1における中央位置にてクロスチューブ32に伝達される。従って、当該回転駆動力は、弁体9の長手方向D1に沿って延びるクロスチューブ32を介して、長手方向D1における両側へバランス良く弁体9に伝達される。これによって、弁体9による押圧力が不均一になることが抑制される。
ここで、図3に示す成膜装置100の開閉機構1において、内側回転軸受部41及び内側支持軸受部42が設けられていない構造について説明する。このような構造では、クロスチューブ32は、外側回転軸受部38と支持軸受部36との間の長さL1を曲げ腕長さとする片持ち状態のトーションバー31に支持されると共に、固定支持部39と回転軸受部37との間の長さL2を曲げ腕長さとする片持ち状態のクロスチューブサポート33に支持される構成となる。
一方で、近年の基板101の大型化に伴って弁体9の長手方向D1の大きさが大きくなる場合がある。このように弁体9の長手方向D1の大きさが大きくなる場合、長い曲げ腕長さにてクロスチューブ32を片持ち支持するために、トーションバー31(及びクロスチューブサポート33)の径を大きくして剛性を上げる必要が生じる。更に、近年の(例えば太陽電池用の基板などの成膜を行う)成膜装置においては、厳密にパーティクルの管理を行うことよりも、生産性を重視することで、多少のパーティクルの発生を前提とした上で、弁体9の封止部材11にパーティクルが付着することによる気密性への影響に対する対策が要求されている。このような要求に対して、封止部材11のサイズを大きくし、且つ潰し量を上げることによって、パーティクルによる気密性への影響を低減する場合がある。このような場合は、弁体9の押付け反力Fが大きくなることにより、トーションバー31の径を大きくして剛性を上げる必要が生じる。以上のように、トーションバー31及びクロスチューブサポート33の曲げ腕長さが長い場合は、基板101の大型化等に伴って、径を大きくする必要が生じる。このように、トーションバー31及びクロスチューブサポート33の径を大きくした場合は、それに伴ってクロスチューブ32の径も大きくなる。また、クロスチューブ32の径が大きくなることに伴って、弁体9までの連結用のアーム8の長さが長くなり、それによってトーションバー31のねじりトルクが増大し、当該ねじりトルクの増大に伴う径の拡大が必要となる。このように、基板101の大型化に伴って構造の拡大連鎖が生じる。
これに対して、本実施形態に係る成膜装置100は、真空チャンバ150の内部において、トーションバー31を回転可能に支持する内側回転軸受部41と、クロスチューブサポート33を支持する内側支持軸受部42と、を備えている。このような内側回転軸受部41及び内側支持軸受部42は、真空チャンバ150の内部、すなわち、弁体9へ荷重を伝達するクロスチューブ32の近くでトーションバー31及びクロスチューブサポート33を支持することができる。
具体的には、図3に示すように、トーションバー31による片持ち支持の曲げ腕長さは、内側回転軸受部41と支持軸受部36との間の長さL3となると共に、クロスチューブサポート33による片持ち支持の曲げ腕長さは、内側支持軸受部42と回転軸受部37との間の長さL4となる。このように、各片持ち支持の曲げ腕長さを短くすることができ、トーションバー31及びクロスチューブサポート33に大きな曲げ応力がかからない構成とすることが可能となる。従って、弁体9の押付け反力Fを支持する際に、トーションバー31及びクロスチューブサポート33に大きな曲げ応力がかかることを抑制できるため、剛性を上げるために径を大きくすることを抑制できる。以上によって、トーションバー31及びクロスチューブサポート33の径を大きくすることなく、弁体9を支持することが可能となる。また、トーションバー31及びクロスチューブサポート33の径が大きくなることによって、クロスチューブ32の径が大きくなること及びアーム8が長くなることも抑制することができる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態に係る成膜装置200の断面図であって、図2に対応する図である。図9は、本実施形態に係る開閉機構を模式的に示した概念図である。第2実施形態に係る成膜装置200は、第1実施形態に係る成膜装置100よりも小型の成膜装置であり、内側回転軸受部41及び内側支持軸受部42を有していない点で第1の実施形態に係る成膜装置100と主に相違する。
図8及び図9に示すように、開閉機構201の回転軸部203は、回転駆動部4から回転駆動力を付与されるトーションバー(棒状部材)231と、弁体209とアーム208(208A,208B)を介して接続されるクロスチューブ(管状部材)232と、クロスチューブ232を支持するクロスチューブサポート233と、を備えている。また、回転軸部203は、クロスチューブ232内においてトーションバー231とクロスチューブ232とを締結する締結部234と、クロスチューブ232の一方の端部においてトーションバー231を支持する支持軸受部236と、クロスチューブ232の他方の端部においてクロスチューブサポート233を回転可能に支持する回転軸受部237と、を有している。また、成膜装置200は、真空チャンバ250の外部において回転軸部203のトーションバー231を回転可能に支持する外側回転軸受部238と、クロスチューブサポート233を真空チャンバ250に固定する固定支持部239と、真空チャンバ250の側壁部250cの外面側においてトーションバー231を回転可能に支持する外側回転軸受部241と、を備えている。なお、回転軸部203は、弁体209よりも下側、すなわち下壁部250e側に設けられている。
本実施形態に係る成膜装置200において、トーションバー231は、弁体209の長手方向D1における中央位置にて締結部234によってクロスチューブ232に締結されている。従って、回転駆動部4によってトーションバー231に付与された回転駆動力は、当該トーションバー231を介し、弁体209の長手方向D1における中央位置にてクロスチューブ232に伝達される。従って、当該回転駆動力は、弁体209の長手方向D1に沿って延びるクロスチューブ232を介して、長手方向D1における両側へバランス良く弁体209に伝達される。これによって、弁体209による押圧力が不均一になることが抑制される。
本実施形態に係る成膜装置200では、第1の実施形態のような、内側回転軸受部41及び内側支持軸受部42は設けられておらず、トーションバー231の片持ち支持の曲げ腕長さは図9に示す長さL5となると共に、クロスチューブサポート233の片持ち支持の曲げ腕長さは図9に示す長さL6となる。このように、曲げ腕長さが第1の実施形態の成膜装置100に比して大きくなる場合であっても、弁体9の長手方向D1の大きさが所定の範囲内であって、トーションバー231及びクロスチューブサポート233の径を必要以上に大きくしなくとも剛性が十分に確保されている場合は、第1実施形態に係る成膜装置100のような内側回転軸受部41及び内側支持軸受部42が設けられていなくともよい。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態に係る成膜装置300の断面図であって、図1に示すX−X線に沿った断面図である。図11は、本実施形態に係る開閉機構を模式的に示した概念図である。図12は、図10中においてE3で示す部分の拡大図である。第3実施形態に係る成膜装置300は、縦型の成膜装置である点において、第1実施形態に係る成膜装置100と相違しており、クロスチューブ332を分割している点で、第1の実施形態に係る成膜装置100と主に相違する。
第3実施形態に係る成膜装置300は、縦型の成膜装置であり、第1実施形態に係る成膜装置100の構造を90°反転させたような構造を有している。図1に示すように、第1実施形態に係る成膜装置100において上下方向を示していたZ軸が、第3実施形態に係る成膜装置300のX軸に該当し、第1実施形態に係る成膜装置100におけるX軸が、第3実施形態に係る成膜装置300において上下方向を示すZ軸に該当する。これにより、図10に示すように、第3実施形態に係る成膜装置300の真空チャンバ350の側壁部350b、側壁部350e、上壁部350d、及び下壁部350cが、第1実施形態に係る成膜装置100の真空チャンバ150の上壁部150b、下壁部150e、側壁部150d、及び側壁部150cに対応する。
図10及び図11に示すように、開閉機構301の回転軸部303は、回転駆動部4から回転駆動力を付与されるトーションバー(棒状部材)331と、弁体309とアーム308(308A〜308F)を介して接続されるクロスチューブ(管状部材)332と、クロスチューブ332を支持するクロスチューブサポート333と、を備えている。
クロスチューブ332は、長手方向D1に沿って分割クロスチューブ332A及び分割クロスチューブ332Bに分割されている。クロスチューブ332は、弁体309の長手方向D1における中央位置で分割されている。分割クロスチューブ332A,332B間には所定の大きさ(後述の中央位置回転軸受部382を配置することができる程度の大きさ)の隙間が設けられている。トーションバー331は、回転駆動部4側の分割クロスチューブ332Aを貫通して、分割クロスチューブ332A,332B間の空間を通過し、分割クロスチューブ332Bの内部に進入している。
トーションバー331は、回転駆動部4から回転駆動力を付与される部分を含む第1の部分331Aと、分割クロスチューブ332A内を通過する第2の部分331Bと、後述の締結部334A,334Bを構成する第3の部分331Cを有いている。このうち、第1の部分331Aは、他の部分331B,331Cとは別体とされており、分離可能となっている。第1の部分331Aと、第2の部分331Bとは、真空チャンバ350内に設けられたカップリング381によって連結されている。
また、回転軸部303は、クロスチューブ332内においてトーションバー331とクロスチューブ332とを締結する締結部334と、クロスチューブ332の一方の端部においてトーションバー331を支持する支持軸受部336と、クロスチューブ332の他方の端部においてクロスチューブサポート333を回転可能に支持する回転軸受部337と、を有している。
締結部334は、分割クロスチューブ332Aの中央位置側の端部とトーションバー331とを締結する第1の締結部334Aと、分割クロスチューブ332Bの中央位置側の端部とトーションバー331とを締結する第2の締結部334Bと、に分割されている。各締結部334A,334Bは、トーションバー331の第3の部分331Cと、分割クロスチューブ332A,332Bとを、キー及びキー溝によって締結することによって、それぞれ構成されている(図12参照)。なお、締結部334での締結構造は、キー及びキー溝による締結構造に限らず、矩形孔部及び角柱部による締結構造、セレーションによる締結構造、スプラインによる締結構造などを採用してもよい。
成膜装置300は、真空チャンバ350の外部において回転軸部303のトーションバー331を回転可能に支持する外側回転軸受部338と、クロスチューブサポート333を真空チャンバ350に固定する固定支持部339と、真空チャンバ350の内部においてトーションバー331を回転可能に支持する内側回転軸受部341と、真空チャンバ350の内部においてクロスチューブサポート333を支持する内側支持軸受部342と、弁体309の長手方向D1における中央位置においてトーションバー331を回転可能に支持する中央位置回転軸受部(第2の軸受部)382と、を備えている。
なお、内側回転軸受部341は、カップリング381よりもクロスチューブ332側に配置されている。従って、カップリング381に曲げ力が発生しない構造とすることができ、当該カップリング381として、トルク伝達のみの機能を有する最低限度のカップリングを適用することができる。
図10及び図12に示すように、中央位置回転軸受部382は、真空チャンバ350の内部において、分割クロスチューブ332A,332B間の位置でトーションバー331を回転可能に支持する。中央位置回転軸受部382は、真空チャンバ350の壁部による支持力で、トーションバー331(及びトーションバー331に作用する弁体309及び回転軸部303全体の荷重、弁体309で孔部を閉じる時の押付け反力)を支持する。中央位置回転軸受部382は、真空チャンバ350の端壁部350aに固定される固定部306aと、トーションバー331を挿通させて支持する軸支持部306bと、を備える軸受ブラケット306によって構成されている(図12参照)。軸受ブラケット306の軸支持部306bの内周面には、ニードルベアリング51が配置されている。軸受ブラケット306の軸支持部306bは、分割クロスチューブ332Aの端部と分割クロスチューブ332Bの端部との間に配置される。軸受ブラケット306は、分割クロスチューブ332A,332B、弁体309及びアーム308のいずれとも干渉しない位置に配置される。軸支持部306bと分割クロスチューブ332A,332Bの端部との間には、互いに干渉しない程度の隙間が設けられている。なお、中央位置回転軸受部382は、トーションバー331を回転可能に支持できる限り、ニードルベアリングに限定されず、すべり軸受などの他の軸受を適用してもよい。また、中央位置回転軸受部382が荷重を伝達する壁部も端壁部350aに限らず、他の壁部であってもよい。
本実施形態に係る成膜装置300において、クロスチューブ332は、弁体309の長手方向D1に沿って分割されており、分割クロスチューブ332A,332B同士の間には、トーションバー331が進入していると共に、トーションバー331を回転可能に支持する中央位置回転軸受部382が設けられている。これによって、弁体309の長手方向D1における中央位置においても、中央位置回転軸受部382でトーションバー331を支持することができる。このように、基板101が大きくなることにより弁体309が大きくなる縦型の成膜装置300であっても、トーションバー331の径を大きくすることなく弁体309を支持することができる。
また、クロスチューブ332を二本の分割クロスチューブ332A,332Bに分割することにより、弁体309に対する分割クロスチューブ332A,332B一本当たりの長さを短くすることができる。これにより、一本の長いクロスチューブを適用する場合に比して、一本当たりにおける分割クロスチューブ332A,332Bのたわみを抑制することができる。
また、縦型の成膜装置300においては、真空チャンバ350が縦向きとなることによって、組み立て時やメンテナンス時にトーションバー331を床側(又は天井側)に引き出し難いという問題がある。しかしながら、本実施形態に係るトーションバー331は、カップリング381の位置において、第1の部分331Aと他の部分331B,331Cとで分割することができる。従って、組み立て時やメンテナンス時には、第1の部分331Aを下側から抜き、他の部分331B,331Cを側壁部350b(開放可能に構成されている)から横方向へ取り出すことができる。これによって、限られたスペースの中でも、組み立てやメンテナンスを容易に行うことができる。また、クロスチューブ332を分割することによって、長尺の管状部材内の機械加工や溶接等を回避することができるため、コストを低減することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、回転軸や弁体の形状や大きさ、真空チャンバの形状や大きさは、成膜装置の大きさやタイプなどによって適宜変更してもよい。
1…開閉機構、3,203,303…回転軸部、4…回転駆動部、9,209,309…弁体、31,231,331…トーションバー(棒状部材)、32,232,332…クロスチューブ(管状部材)、41,341…内側回転軸受部(第1の軸受部)、100,200,300…成膜装置、150…真空チャンバ、151…孔部、382…中央位置回転軸受部(第2の軸受部)。

Claims (3)

  1. 成膜材料の粒子を成膜対象物に付着させる成膜装置であって、
    前記成膜対象物を搬入又は搬出するための孔部を有する真空チャンバと、
    前記孔部を閉じる位置と、前記孔部を介して搬入又は搬出される前記成膜対象物と干渉しない位置との間で移動可能であって、長手方向に延びる弁体と、
    前記弁体の前記長手方向に沿って延び、前記弁体に接続された管状部材と、
    少なくとも一部が前記管状部材の内部に進入し、前記弁体の前記長手方向における中央位置にて、前記管状部材に締結された棒状部材と、
    前記棒状部材に回転駆動力を付与する回転駆動部と、
    を備える、成膜装置。
  2. 前記真空チャンバの内部において、前記棒状部材を回転可能に支持する第1の軸受部を更に備える、請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記管状部材は、前記弁体の前記長手方向に沿って分割されており、
    分割された前記管状部材同士の間には、前記棒状部材が進入していると共に、前記棒状部材を回転可能に支持する第2の軸受部が設けられている、請求項1又は2に記載の成膜装置。
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