JP2001269890A - 搬送ロボット - Google Patents

搬送ロボット

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JP2001269890A
JP2001269890A JP2000086450A JP2000086450A JP2001269890A JP 2001269890 A JP2001269890 A JP 2001269890A JP 2000086450 A JP2000086450 A JP 2000086450A JP 2000086450 A JP2000086450 A JP 2000086450A JP 2001269890 A JP2001269890 A JP 2001269890A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーム22先端部にハンド24の基端部が支持軸
23を介して揺動可能に支持された関節部J2を有し、その
関節部J2がシールされて密閉構造とされている真空用搬
送ロボット8において、支持軸23が下端部にてアーム22
先端部に片持ち状態で支持されている場合に、ハンド24
の高負荷による曲げモーメントが加わって支持軸23が撓
んだとしても、アーム22と支持軸23との間の間隙の増大
変化を吸収し、関節部J2のシール性の確保や磁気シール
の磁性流体の流出を防止する。 【解決手段】 支持軸23を下端部にてアーム22の軸受部
27にクロスローラ型軸受28を介して揺動可能に支持し、
支持軸23の上半部とアーム22の軸受部27との間に、磁気
シール35とラジアル軸受34,34とを備えてなる磁気シー
ルユニット31を弾性シール材37,37,38,38を介して装
着する。支持軸23が撓んで支持軸23又はアーム22の軸受
部27と磁気シールユニット31との間の間隙が変化したと
しても、その間隙の増大変化を弾性シール材37,37,3
8,38により吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空チャンバやク
リーンルーム等内で用いられる関節型搬送ロボットに関
する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、真空チャンバ内で用いられる関
節型の搬送ロボットにおいては、そのアームやハンドを
駆動するためのギヤ、チェーン、ベルト等の駆動機構か
らの発塵が真空チャンバに漏れ出ないようにする必要が
あり、その1つの手段として、ロボット内部を真空チャ
ンバと同じ真空状態とすることで、ロボット内外の圧力
差をなくしてロボット内の発塵が外部の真空チャンバに
出ないようにする方法がある。しかし、この場合、駆動
機構がロボット内で真空状態に晒されるので、その耐久
性や信頼性が不十分となるのは避けられない。
【0003】そこで、駆動機構が収容されるロボット内
部を真空チャンバ外と同じ大気圧とした上で、アーム同
士やアームとハンドとの関節部をシールして密閉構造と
することにより、ロボット内部の駆動機構からの発塵が
真空チャンバに漏れ出るのを防ぐようにする対策が知ら
れている。
【0004】このような関節部では、例えばアーム等の
支持部材先端に例えばハンド等の揺動部材が支持軸(関
節軸)を介して揺動可能に支持されており、この関節部
の密閉シール構造として、従来、例えば特開平5―19
3741号や特開平10―209244号の各公報等に
示されるように、支持軸をその一端部にて複数のローラ
ベアリング(又は1つのクロスローラ型ベアリング)に
より支持部材に支持する一方、他端側と支持部材との間
に磁気シール等のシール部材を介在させて、このシール
部材によりロボットの内部空間をロボット外に気密シー
ルすることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
ものでは、支持軸が一端部のみの片持ち状態で支持部材
に支持されているので、ハンド等の揺動部材が受ける負
荷により支持軸に曲げモーメントが作用する。そして、
この揺動部材の負荷が大きくて支持軸の曲げモーメント
が増大すると、支持軸が撓んで支持軸又は支持部材とシ
ール部材との間の間隙が変化し、この間隙が例えば6μ
m程度に広がると、ロボット内外の圧力差が加わってシ
ール不良が生じたり、シール部材が磁気シールである場
合にはその磁性流体が流出したりする等の虞れがある。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記のように支持部材に揺動部材が
支持軸を介して揺動可能に支持された関節部を持つ搬送
ロボットに対し、その関節部のシール構造に改良を加え
ることにより、揺動部材の高負荷により大きな曲げモー
メントが加わって支持軸が撓んだときでも、その支持軸
の撓みによる間隙の増大変化を吸収するようにして、関
節部のシール性の確保や磁気シールである場合の磁性流
体の流出等を有効に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、この発明では、シール手段として、磁気シールとラ
ジアル軸受とを備えてなる磁気シールユニットを用い、
その磁気シールユニットを支持軸と支持部材との間に弾
性シール材を介して配置することで、支持軸の撓みによ
る間隙の増大変化を弾性シール材により吸収するように
した。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、支持部
材に揺動部材が支持軸(関節軸)を介して揺動可能に支
持された関節部を有し、その関節部がシールされて密閉
構造とされている搬送ロボットであって、上記支持軸が
少なくとも一端部にて支持部材に対し軸受を介して揺動
可能に支持されており、この軸受の位置とは異なる位置
の支持軸と支持部材との間に、磁気シールとラジアル軸
受とを備えてなる磁気シールユニットが弾性シール材を
介して装着されていることを特徴とする。
【0009】上記の構成により、支持軸と支持部材との
間に磁気シールユニットが装着されているので、揺動部
材の揺動と共に支持軸が揺動するときに、磁気シールユ
ニットにおける磁気シールによりロボット内外の間がシ
ールされる。
【0010】また、上記磁気シールユニットは支持軸と
支持部材との間に弾性シール材を介して装着されている
ので、揺動部材の負荷による曲げモーメントにより支持
軸が撓んで支持軸又は支持部材と磁気シールユニットと
の間の間隙が変化したとしても、その間隙の増大変化は
弾性シール材の弾性変形により吸収される。このため、
たとえロボット内外の圧力差があってもシール不良が生
じることはなく、磁気シールユニットの磁性流体が流出
するのも防止することができる。
【0011】請求項2の発明では、支持軸は一端部のみ
にてクロスローラ型軸受により支持部材に支持され、支
持軸の他端側と支持部材との間に磁気シールユニットが
設けられている構成とする。この構成でも、上記請求項
1の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0012】請求項3の発明では、磁気シールユニット
の内面側又は外面側の一方に1対の弾性シール材が軸方
向に間隔をあけて設けられている一方、他方に少なくと
も1つの弾性シール材が設けられている構成とする。こ
うすると、弾性シール材の望ましい配置レイアウトが得
られる。
【0013】請求項4の発明では、搬送ロボットは真空
チャンバ内に設置されているものとする。このことで、
本発明の効果が有効に発揮される最適な搬送ロボットが
得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】図3において、1は図示しない基
板に対し蒸着処理等の成膜処理を行うための処理チャン
バ、2は該処理チャンバ1に隣接して設置された真空チ
ャンバであって、両チャンバ1,2は各々の側壁の開口
に連通する連通部3を介して接続されており、この連通
部3は真空ゲート弁4により開閉される。上記真空チャ
ンバ2内には、多数枚の基板を載置支持するカセット
(図示せず)を収容するための多段の棚からなるストッ
カ6と、基板を成膜処理するために、このストッカ6の
各棚からカセットを取り出して上記連通部3を経て処理
チャンバ1に搬入し、或いは基板の成膜処理の後に処理
チャンバ1からカセットを取り出してストッカ6の棚に
戻す搬送動作を行う本発明の実施形態に係る真空用搬送
ロボット8とが設置されている。
【0015】上記真空チャンバ2の下部には他の部分と
同様に真空状態に保たれる駆動部収容室5が区画形成さ
れ、この駆動部収容室5には上記搬送ロボット8の基部
9と、この基部9を後述するアーム20,22及びハン
ド24と共に棒ねじ15の回転を介して昇降移動する正
逆転可能な昇降モータ14を有する昇降駆動機構16と
が収容されている。
【0016】上記基部9には駆動部収容室5の上壁を貫
通して真空チャンバ2内に突出する上下方向の円筒状の
支持軸としての外側駆動軸10と、その内部に同心に配
置支持された内側駆動軸(図示せず)とがそれぞれ独立
して揺動可能に設けられ、外側駆動軸10は正逆転可能
な第1揺動モータ11により、また内側駆動軸は同様の
第2揺動モータ12によりそれぞれ歯付ベルト伝動機構
(図示せず)を介して駆動されて揺動する。尚、上記基
部9の各モータ11,12と駆動軸10との間の伝動機
構(図示せず)や上記昇降駆動機構16は密閉ハウジン
グ17により、また外側駆動軸10の周りはベローズ1
8によりそれぞれ外部の空間(駆動部収容室5)から気
密状に区画されており、これらハウジング17及びベロ
ーズ18の内部空間は大気圧とされている。
【0017】上記外側駆動軸10の上端部には、内部に
空洞を有する角筒状の第1アーム20の基端部が揺動一
体に取付固定され、この第1アーム20の先端部にはそ
の上面から突出する円筒状の第1支持軸21が揺動可能
に支持され、この第1支持軸21の上端部には第1アー
ム20と同様の筒構造の第2アーム22の基端部が揺動
一体に取付固定されている。また、この第2アーム22
の先端部にはその上面から突出する第2支持軸23が揺
動可能に支持され、この第2支持軸23の上端部には上
記各カセットを係止状態で載置支持するハンド24が揺
動一体に取付固定されている。
【0018】そして、上記第1アーム20の基端部内に
位置する内側駆動軸上端部と、第1アーム20の先端部
内に位置する第1支持軸21下端部とは図外のチェーン
伝動機構を介して駆動連結されている。また、第1支持
軸21内には上下方向に同心に延びる中間軸(図示せ
ず)が相対回転可能に支持され、この中間軸の上端部は
第2アーム22の基端部内に位置し、この中間軸上端部
と、第2アーム22の先端部内に位置する第2支持軸2
3下端部とは同様の図外のチェーン伝動機構を介して駆
動連結されており、昇降モータ14により基部9、第1
及び第2アーム20,22並びにハンド24を昇降させ
る一方、第1揺動モータ11により外側駆動軸10を介
して第1及び第2アーム20,22及びハンド24を外
側駆動軸10回りに、また第2揺動モータ12により内
側駆動軸、支持軸21,23及びチェーン伝動機構を介
して第2アーム22及びハンド24を第1支持軸21回
りにそれぞれ揺動させるようにしている。
【0019】上記第1及び第2アーム20,22の各内
部は大気圧に保たれており、このアーム20,22内の
大気圧空間と真空チャンバ2内の真空空間とを遮断する
ために、第1アーム20の先端部に第2アーム22の基
端部が第1支持軸21を介して揺動可能に支持されてい
る、第1及び第2アーム20,22間の関節部J1と、
第2アーム22の先端部にハンド24の基端部が第2支
持軸23を介して揺動可能に支持されている、第2アー
ム22及びハンド24間の関節部J2とはいずれもシー
ルされて密閉構造とされている。
【0020】上記2つの関節部J1,J2の構造はいず
れも同じであるので、ここでは後者の第2アーム22及
びハンド24間の関節部J2について説明する。すなわ
ち、図1及び図2に示すように、第2アーム22の先端
部上面は開口されて、この開口には上下方向の軸心を有
する円筒状の軸受部27が嵌合され、この軸受部27は
上端部にて第2アーム22の上壁に気密状に取付固定さ
れている。軸受部27内には上記第2支持軸23が嵌挿
され、この第2支持軸23は下端部にて第1アーム20
の軸受部27に対しクロスローラ型軸受28を介して揺
動可能に支持されている。上記クロスローラ型軸受28
は、インナ及びアウタレース28a,28b間に回転中
心が両レース28a,28bの対向方向に対し鉛直面内
で対称に例えば45°だけ両側に傾いた2種類のローラ
28c,28c,…を周方向に交互に配置したものであ
り、ラジアル方向及びスラスト方向の荷重とモーメント
荷重とを1つの軸受により受け得るようになっている。
【0021】一方、上記クロスローラ型軸受28の位置
とは異なる位置である第2支持軸23の上端側、つまり
上下中間部の外周面と軸受部27内周面の上半部との間
には磁気シールユニット31が2対の弾性シール材3
7,37,38,38を介して装着されている。この磁
気シールユニット31は、円筒状の外筒部材32と、こ
の外筒部材32内に同心に配置された内筒部材33とを
備えていて、両部材32,33間の両端部に1対のラジ
アル軸受34,34を、また両ラジアル軸受34,34
間の中間部に磁気シール35をそれぞれ配置したもので
あり、その磁気シール35により第2アーム22の内外
の空間を遮断している。
【0022】具体的には、軸受部27の上半部内周面に
は他の部分よりも大径の大径部27aが、また第2支持
軸23の上半部外周面には他の部分よりも小径の小径部
23aがそれぞれ段差状に形成され、これら大径部27
a及び小径部23aの間に磁気シールユニット31が外
筒部材32を大径部27aに、また内筒部材33を小径
部23aにそれぞれ嵌合した状態で装着されている。
【0023】そして、例えば上記磁気シールユニット3
1の内筒部材33は第2支持軸23の小径部23aに密
嵌合されているが、外筒部材32は軸受部27の大径部
27aに上記内筒部材33と小径部23aとの間の隙間
よりも大きい隙間をあけて嵌合されている(尚、逆に、
磁気シールユニット31の外筒部材32を軸受部27の
大径部27aに密嵌合し、内筒部材33を第2支持軸2
3の小径部23aに外筒部材32と大径部27aとの間
の隙間よりも大きい隙間をあけて嵌合してもよい)。
【0024】上記各弾性シール材37,38はいずれも
Oリングからなるもので、上記磁気シールユニット31
の内面側及び外面側の双方、つまり磁気シールユニット
31の内筒部材33内周面と第2支持軸23の小径部2
3a外周面との間、及び外筒部材32外周面と軸受部2
7の大径部27a内周面との間にそれぞれ軸方向(上下
方向)に所定の間隔をあけて1対ずつ設けられている。
【0025】図1及び図2中、40は第2支持軸23の
下端部に回転一体に固定されているスプロケットで、上
記チェーン伝動機構の一部をなしている。また、42は
磁気シールユニット31の外筒部材32を軸受部27に
回り止めするためのピン、43は同じく磁気シールユニ
ット31の内筒部材33を第2支持軸23に回り止めす
るためのムシねじである。
【0026】また、図示しないが、上記クロスローラ型
軸受28及び磁気シールユニット31のシール構造は、
上記のようにアーム20,22間の関節部J1と第2ア
ーム22及びハンド24間の関節部J2との他、基部9
における外側駆動軸10周りの関節部にも用いられてい
る。
【0027】したがって、この実施形態においては、第
1及び第2アーム20,22間の関節部J1における第
1支持軸21と第2アーム22先端の軸受部27との
間、並びに第2アーム22及びハンド24間の関節部J
2における第2支持軸23と第2アーム22先端の軸受
部27との間にそれぞれ磁気シールユニット31が装着
されているので、第2アーム22及びハンド24の揺動
と共にそれぞれ第1及び第2支持軸21,23が揺動す
るときに、各磁気シールユニット31における磁気シー
ル35によりアーム20,22内の空間が外部に対し遮
断シールされる。このことで、アーム20,22内のチ
ェーン伝動機構からの発塵がアーム20,22外の真空
チャンバ2内に漏れ出るのを防止することができる。
【0028】また、上記各磁気シールユニット31は支
持軸21,23の外周面と軸受部27の内周面との間に
それぞれ1対の弾性シール材37,37,38,38を
介して装着されているので、例えば第2アーム22及び
ハンド24間の関節部J2で説明すると、そのハンド2
4の負荷による曲げモーメントにより第2支持軸23が
撓んで、その支持軸23の小径部23a外周面と磁気シ
ールユニット31の内筒部材33内周面との間の間隙、
又は軸受部27の大径部27a内周面と磁気シールユニ
ット31の外筒部材32外周面との間の間隙が変化した
としても、その間隙の増大変化を上記弾性シール材3
7,37,38,38の変形により吸収することができ
る。このため、たとえアーム20,22の内外で大気圧
及び真空の間の圧力差があったとしても、アーム20,
22内外のシール不良が生じることはなく、このシール
不良により磁気シールユニット31における磁気シール
35の磁性流体が真空チャンバ2に流出するのを防止す
ることができる。
【0029】尚、上記実施形態では、各支持軸21,2
3を下端部のみにてアーム20,22の軸受部27に1
つのクロスローラ型軸受28により支持しているが、上
下の複数箇所でクロスローラ型軸受28以外の通常の軸
受を用いて支持するようにしてもよく、上記実施形態と
同様の作用効果が得られる。
【0030】また、上記実施形態では、磁気シールユニ
ット31の内外面の双方にそれぞれ1対の弾性シール材
37,37,38,38を配置しているが、磁気シール
ユニット31の内面側又は外面側の一方、つまり磁気シ
ールユニット31の内筒部材33内周面と支持軸23外
周面との間の間隙又は磁気シールユニット31の外筒部
材32外周面と軸受部27内周面との間の間隙のうちの
大きい側(上記実施形態の構造では、後者の磁気シール
ユニット31の外筒部材32外周面と軸受部27内周面
との間の間隙)に軸方向に間隔をあけて1対の弾性シー
ル材38,38を設け、他方、つまり上記間隙のうちの
小さい側(同じく、前者の磁気シールユニット31の内
筒部材33内周面と支持軸23外周面との間の間隙)に
は1つの弾性シール材37を設けてもよい。こうする
と、弾性シール材37,38の必要数を少なくしてコス
トダウンを図りながら、支持軸21,23の撓みによる
間隙の増大変化を弾性シール材37,38により吸収し
てシール性の確保を図ることができる。
【0031】さらに、上記実施形態では、ハンド24や
第2アーム22が支持軸21,23と直交する方向に延
びている搬送ロボット8に適用しているが、本発明は、
ハンドやアームが支持軸と平行に延びていて支持軸回り
の揺動により捩り動作をする搬送ロボットに対しても適
用することができる。
【0032】また、本発明は、上記実施形態の如き真空
用搬送ロボット8の他、クリーンルームで使用されるク
リーンルーム用の搬送ロボットにも適用することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明で
は、支持部材と、その支持部材に支持軸を介して揺動可
能に支持された揺動部材とを有する関節部がシールされ
て密閉構造とされている搬送ロボットに対し、支持軸を
少なくとも一端部にて支持部材に軸受を介して揺動可能
に支持し、この軸受位置とは異なる位置の支持軸と支持
部材との間に、磁気シールとラジアル軸受とを備えてな
る磁気シールユニットを弾性シール材を介して装着し
た。また、請求項2の発明では、支持軸を一端部のみに
てクロスローラ型軸受により支持部材に支持し、支持軸
の他端側と支持部材との間に磁気シールユニットを設け
た。これらの発明によれば、支持軸の揺動に伴うシール
を磁気シールユニットにおける磁気シールにより行いつ
つ、揺動部材の負荷により支持軸が撓んで支持軸又は支
持部材と磁気シールユニットとの間の間隙が変化したと
しても、その間隙の増大変化を弾性シール材により吸収
して、ロボット内外のシール性の確保及び磁気シールユ
ニットの磁性流体の流出の防止を図ることができる。
【0034】請求項3の発明によると、磁気シールユニ
ットの内面側又は外面側の一方に1対の弾性シール材を
軸方向に間隔をあけて設ける一方、他方に少なくとも1
つの弾性シール材を設けたことにより、弾性シール材の
望ましい配置レイアウトが得られる。
【0035】請求項4の発明によると、搬送ロボットは
真空チャンバ内に設置されているものとしたことによ
り、本発明の効果が有効に発揮される最適な搬送ロボッ
トが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る搬送ロボットの関節部
を拡大して示す断面図である。
【図2】搬送ロボットのアーム及びハンドを示す断面図
である。
【図3】搬送ロボットの設置箇所を示す断面図である。
【符号の説明】
1 処理チャンバ 2 真空チャンバ 8 真空用搬送ロボット 9 基部(支持部材) 10 外側駆動軸(支持軸) 20 第1アーム(揺動部材、支持部材) 21 第1支持軸 22 第2アーム(揺動部材、支持部材) 23 第2支持軸 24 ハンド(揺動部材) 27 軸受部 28 クロスローラ型軸受 31 磁気シールユニット 34 ラジアル軸受 35 磁気シール 37,38 弾性シール材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に揺動部材が支持軸を介して揺
    動可能に支持された関節部を有し、該関節部がシールさ
    れて密閉構造とされている搬送ロボットであって、 上記支持軸が少なくとも一端部にて支持部材に対し軸受
    を介して揺動可能に支持されており、 上記軸受の位置とは異なる位置の支持軸と支持部材との
    間に、磁気シールとラジアル軸受とを備えてなる磁気シ
    ールユニットが弾性シール材を介して装着されているこ
    とを特徴とする搬送ロボット。
  2. 【請求項2】 請求項1の搬送ロボットにおいて、 支持軸は一端部のみにてクロスローラ型軸受により支持
    部材に支持され、 支持軸の他端側と支持部材との間に磁気シールユニット
    が設けられていることを特徴とする搬送ロボット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の搬送ロボットにおい
    て、 磁気シールユニットの内面側又は外面側の一方に1対の
    弾性シール材が軸方向に間隔をあけて設けられている一
    方、他方に少なくとも1つの弾性シール材が設けられて
    いることを特徴とする搬送ロボット。
  4. 【請求項4】 真空チャンバ内に設置されていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの搬送ロボッ
    ト。
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