JP2024029959A - 真空環境下用ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】真空チャンバの内部が気体により汚染されるのを防止することが可能な真空環境下用ロボットを提供する。【解決手段】この真空環境下用ロボット100は、真空チャンバ200の内部201で使用される真空環境下用ロボットである。真空環境下用ロボット100は、半導体基板300を保持するハンド10と、先端部20aにハンド10が取り付けられたロボットアーム20と、を備える。そして、ロボットアーム20の内部20bは、真空となっている。【選択図】図3

Description

この開示は、真空環境下用ロボットに関する。
従来、真空チャンバの内部で使用される真空環境下用ロボットが知られている。たとえば、特許文献1には、ワークを保持するハンドと、先端部にハンドが取り付けられたロボットアームと、を備える真空環境下用ロボットが開示されている。特許文献1に開示されている真空環境下用ロボットでは、ロボットアームの内部は、気密シールによって、ロボットアームの外部とは気密状に隔絶されている。
特開平4-372390号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている真空環境下用ロボットでは、ロボットアームの内部を真空環境のロボットアームの外部とは気密状に隔絶している気密シールに不具合が生じる場合があると考えられる。その場合、ロボットアームの内部の気体が真空環境のロボットアームの外部に漏出して真空チャンバの内部を汚染してしまう場合がある。このため、真空チャンバの内部がロボットアームの内部の気体により汚染されるのを防止することが可能な真空環境下用ロボットが望まれている。
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、真空チャンバの内部がロボットアームの内部の気体により汚染されるのを防止することが可能な真空環境下用ロボットを提供することである。
上記目的を達成するために、この開示の一の局面による真空環境下用ロボットは、真空チャンバの内部で使用される真空環境下用ロボットであって、ワークを保持するハンドと、先端部にハンドが取り付けられたロボットアームと、を備え、ロボットアームの内部は、真空となっている。
この開示の一の局面による真空環境下用ロボットでは、上記のように、ロボットアームの内部は、真空となっている。これにより、ロボットアームの内部に気体が存在する場合と異なり、ロボットアームの内部からロボットアームの外部に気体が漏出することがない。その結果、真空チャンバの内部がロボットアームの内部の気体により汚染されるのを防止することができる。
本開示によれば、上記のように、真空チャンバの内部がロボットアームの内部の気体により汚染されるのを防止することが可能な真空環境下用ロボットを提供することができる。
本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットの全体構成を示した側面図である。 本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットの全体構成を示した平面図である。 本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットのロボットアームを示した断面図である。 本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットのロボットアームの第1関節部の近傍を示した断面図である。 本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットのロボットアームの第1アーム部を示した平面図である。 本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットのロボットアームの第2関節部の近傍を示した断面図である。 本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットのロボットアームの第3関節部の近傍を示した断面図である。 本開示の一実施形態による真空環境下用ロボットのロボットアームの第2アーム部を示した平面図である。
以下、本開示を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図8までを参照して、本開示の一実施形態による真空環境下用ロボット100の構成について説明する。
(真空環境下用ロボットの全体構成)
図1に示すように、真空環境下用ロボット100は、真空チャンバ200の内部201で使用される真空環境下用ロボットである。真空環境下用ロボット100は、真空チャンバ200内において、半導体基板300を搬送するロボットである。なお、半導体基板300は、ワークの一例である。
真空環境下用ロボット100は、半導体基板300を保持するハンド10と、先端部20aにハンド10が取り付けられたロボットアーム20と、ロボットアーム20を下側から支持するベース部30と、を備える。なお、以下の説明では、真空環境下用ロボット100の上下方向をZ方向とし、真空環境下用ロボット100の上側および下側を、それぞれ、Z1側およびZ2側とする。
図2に示すように、ロボットアーム20は、ベース部30にZ2側から支持され、水平面内において、第1シャフト部材41を中心に、ベース部30に対して回動可能な第1アーム部21を含む。また、ロボットアーム20は、第1アーム部21にZ2側から支持され、水平面内において、第1シャフト部材41とは異なる第2シャフト部材42を中心に、第1アーム部21に対して回動可能な第2アーム部22を含む。すなわち、真空環境下用ロボット100は、水平多関節ロボットである。そして、ロボットアーム20は、第1アーム部21の回動と第2アーム部22の回動との組み合わせによって、水平面内において、ハンド10の位置を円状の範囲内で移動させるように動作する。なお、ハンド10は、第2アーム部22にZ2側から支持され、第1シャフト部材41および第2シャフト部材42とは異なる第3シャフト部材43を中心に、第2アーム部22に対して回動可能である。なお、第1シャフト部材41および第2シャフト部材42は、それぞれ、第1回動軸および第2回動軸の一例である。
図3に示すように、真空となっているロボットアーム20の内部20bには、ロボットアーム20を冷却するための冷却用の液体が流れる冷却用流路90が配置されている。冷却用流路90は、冷却用供給用流路91と、冷却用排出用流路92と、を含む。冷却用供給用流路91および冷却用排出用流路92の各々は、ロボットアーム20の先端部20aからロボットアーム20の根元部20dまで延びている。また、冷却用供給流路91と冷却用排出流路92とが、ロボットアーム20の先端部20aにおいて接続されているとともに、冷却用供給流路91に対して冷却用排出流路92が折り返されている。すなわち、冷却用の液体は、冷却用供給用流路91を通って、ロボットアーム20の根元部20dから先端部20aまで流れた後、ロボットアーム20の先端部20aにおいて折り返して、冷却用排出流路92を通って、ロボットアーム20の先端部20aから根元部20dまで流れる。
真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20およびハンド10を駆動させるモータ50を備える。モータ50は、真空チャンバ200の外部203に配置されている。詳細には、ベース部30の一部は、真空チャンバ200の外部203に露出している。そして、モータ50は、ベース部30のうちの真空チャンバ200の外部203側の部分31に配置されている。
図1に示すように、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20、ハンド10および半導体基板300のうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサ61を備える。センサ61は、真空チャンバ200の内部201に配置されている。センサ61は、ハンド10に取り付けられている。センサ61は、接触式センサ、光学式センサ、歪式センサ、静電容量式センサ、カメラ、超音波式センサ、温度センサ等のいずれの種類であってもよい。なお、図1では、センサ61の一例として、ハンド10が半導体基板300を保持しているか否かを検知するセンサ61を示している。
真空環境下用ロボット100は、モータ50を制御するロボットコントローラ62を備える。ロボットコントローラ62は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、情報を記憶するメモリと、を含む。ロボットコントローラ62は、真空チャンバ200の外部203に配置されている。ロボットコントローラ62は、センサ61から検知信号が入力される制御基板62aを含む。すなわち、制御基板62aは、真空チャンバ200の外部203に配置されている。
(ロボットアームの内部の真空構造)
図3に示すように、ロボットアーム20の内部20bは、真空となっている。すなわち、第1アーム部21の内部21aおよび第2アーム部22の内部22aは、真空となっている。
詳細には、第1アーム部21は、筐体21bと、筐体21bのZ1側の開口部を覆う蓋部21cと、を含む。そして、第1アーム部21の内部21aは、筐体21bと蓋部21cとの間の隙間21dを介して、真空状態である真空チャンバ200の内部201と同じ気圧まで減圧されることにより、真空となっている。また、蓋部21cは、筐体21bと蓋部21cとの間の隙間21dをシールしない状態で、筐体21bに固定されている。すなわち、隙間21dをシールするためのシール部材が設けられていない。なお、筐体21b、蓋部21c、内部21aおよび隙間21dは、それぞれ、筐体、蓋部、ロボットアームの内部および筐体と蓋部との間の隙間の一例である。
また、第2アーム部22は、筐体22bと、筐体22bのZ1側の開口部を覆う蓋部22cと、を含む。そして、第2アーム部22の内部22aは、筐体22bと蓋部22cとの間の隙間22dを介して、真空状態である真空チャンバ200の内部201と同じ気圧まで減圧されることにより、真空となっている。また、蓋部22cは、筐体22bと蓋部22cとの間の隙間22dをシールしない状態で、筐体22bに固定されている。すなわち、隙間22dをシールするためのシール部材が設けられていない。なお、筐体22b、蓋部22c、内部22aおよび隙間22dは、それぞれ、筐体、蓋部、ロボットアームの内部および筐体と蓋部との間の隙間の一例である。
(ロボットアームの動作の詳細)
以下の説明では、第1アーム部21、第2アーム部22およびハンド10が、水平面内において、同じ方向を向いている図3に示した状態を基準として説明する。また、第1アーム部21の長手方向および短手方向を、それぞれ、X方向およびY方向とする。また、第1アーム部21の先端側および根元側を、それぞれ、X1側およびX2側とする。また、第1アーム部21の短手方向の一方側および他方側を、それぞれ、Y1側およびY2側とする。
図3に示すように、モータ50は、第1モータ51と、第2モータ52と、を含む。第1モータ51の駆動により、第1アーム部21が、第1シャフト部材41を中心に、ベース部30に対して回動する。更に、第2モータ52を停止させている場合、第1アーム部21のベース部30に対する回動に伴って、第2アーム部22が第1アーム部21に対して回動するとともに、ハンド10が第2アーム部22に対して回動する。一方、第2モータ52の駆動により、第1アーム部21がベース部30に対して回動せずに、第2アーム部22が第1アーム部21に対して回動するとともに、ハンド10が第2アーム部22に対して回動する。そして、第2モータ52の駆動量を制御することによって、第1モータ51の駆動による、第2アーム部22の第1アーム部21に対する回動量、および、ハンド10の第2アーム部22に対する回動量が調整可能となっている。
詳細には、図4に示すように、第1アーム部21とベース部30とは、第1関節部71を介して、接続されている。第1関節部71は、上述した第1シャフト部材41と、第1アーム部側ハウジング71aと、ベース部材側ハウジング71bと、を含む。第1シャフト部材41は、第1アーム部21のX2側の部分とベース部30とに跨るようにZ方向に延びている。第1シャフト部材41のZ2側の部分は、真空チャンバ200の外部203に配置されている。第1アーム部側ハウジング71aは、真空チャンバ200の内部201において、第1シャフト部材41のZ1側の部分を収容している。第1アーム部側ハウジング71aは、第1アーム部21の筐体21bに固定されている。ベース部材側ハウジング71bは、真空チャンバ200の外部203において、第1シャフト部材41のZ2側の部分を収容している。
第1モータ51の出力軸51aには、第1減速機51bが取り付けられている。第1減速機51bのギアは、筒状部材51cのギアと噛み合っている。第1モータ51の駆動力は、第1減速機51bを介して筒状部材51cに伝達される。筒状部材51cは、第1アーム部21の筐体21bに固定されている。筒状部材51cと第1シャフト部材41との間には軸受け部材81が配置されている。また、筒状部材51cと、ベース部30との間には、軸受け部材82が配置されている。これにより、第1モータ51が駆動されることにより、第1シャフト部材41を中心に、第1アーム部21がベース部30に対して回動する。
第2モータ52の出力軸52aには、第2減速機52bが取り付けられている。第2減速機52bのギアは、第1シャフト部材41のZ2側のギア41aと噛み合っている。図5に示すように、第1シャフト部材41のX1側には、アイドラギア83が配置されている。第1シャフト部材41のギアZ1側のギア41bは、アイドラギア83と噛み合っている。すなわち、第2モータ52を駆動させることによって、第1シャフト部材41が回転した場合、第2モータ52の駆動力が、第1シャフト部材41を介して、アイドラギア83に伝達される。また、アイドラギア83の回転軸は、第1アーム部21の筐体21bに固定されている。これにより、第2モータ52を停止させて第1シャフト部材41が静止している場合で、かつ、第1モータ51が駆動されることにより、第1シャフト部材41を中心に、第1アーム部21がベース部30に対して回動した場合、アイドラギア83は、第1アーム部21のベース部30に対する回動に伴って、従動的に回動する。
図6に示すように、第1アーム部21と第2アーム部22とは、第2関節部72を介して、接続されている。第2関節部72は、上述した第2シャフト部材42と、第2シャフト用ハウジング72aと、を含む。第1シャフト部材41は、第1アーム部21のX1側の部分と第2アーム部22のX2側の部分とに跨るようにZ方向に延びている。第2シャフト用ハウジング72aは、第2シャフト部材42を収容している。第2シャフト部材42と第2シャフト用ハウジング72aとの間には、軸受け部材84が配置されている。第2シャフト部材42は、第1アーム部21の筐体21bに固定されている。第2シャフト用ハウジング72aは、第2アーム部22に固定されている。
アイドラギア83は、アイドラギア83のX1側に配置された筒状部材85のギア85aと噛み合っている。アイドラギア83が回動した場合、筒状部材85が回転軸85bを中心として回動する。筒状部材85の回転軸85bは、第1アーム部21の筐体21bに固定されている。図5に示すように、筒状部材85は、第2シャフト用ハウジング72aのZ2側の部分と、スチールベルト86で接続されている。これにより、アイドラギア83が回動した場合、第2シャフト用ハウジング72aが回動する。すなわち、第2シャフト用ハウジング72aに固定された第2アーム部22が、第2シャフト部材42を中心に回動する。
図7に示すように、第2アーム部22とハンド10とは、第3関節部73を介して、接続されている。第3関節部73は、上述した第3シャフト部材43と、第3シャフト用ハウジング73aと、を含む。第3シャフト部材43は、第2アーム部22のX1側の部分とハンド10のX2側の部分とに跨るようにZ方向に延びている。第3シャフト用ハウジング73aは、第3シャフト部材43を収容している。第3シャフト部材43と第3シャフト用ハウジング73aとの間には、軸受け部材87が配置されている。第3シャフト部材43は、第2アーム部22の筐体22bに固定されている。第3シャフト用ハウジング73aは、ハンド10に固定されている。
図8に示すように、第2シャフト用ハウジング72aのZ1側の部分は、第3シャフト部材43のZ2側の部分と、スチールベルト88で接続されている。すなわち、第2シャフト用ハウジング72aが回動した場合、第3シャフト部材43が回動する。これにより、第2シャフト用ハウジング72aに固定された第2アーム部22が、第2シャフト部材42を中心に回動した場合、第3シャフト用ハウジング73aに対して第3シャフト部材43が回動する。すなわち、第3シャフト部材43に固定されたハンド10が、第3シャフト用ハウジング73aに固定された第2アーム部22に対して回動する。
[実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、ロボットアーム20の内部20bは、真空となっている。これにより、ロボットアーム20の内部20bに気体が存在する場合と異なり、ロボットアーム20の内部20bからロボットアーム20の外部に気体が漏出することがない。その結果、真空チャンバ200の内部201が気体により汚染されるのを防止することができる。
また、本実施形態では、ロボットアームの第1アーム部21は、筐体21bと、筐体21bの開口部を覆う蓋部21cと、を含む。そして、第1アーム部21の内部21aは、筐体21bと蓋部21cとの間の隙間21dを介して、減圧されることにより、真空となっている。これにより、ロボットアーム20の第1アーム部21の内部21aを、筐体21bと蓋部21cとの間の隙間21dを介して、真空となっているロボットアーム20の外部と略同じ気圧に減圧させて、容易に真空にすることができる。また、本実施形態では、ロボットアームの第2アーム部22は、筐体22bと、筐体22bの開口部を覆う蓋部22cと、を含む。そして、第2アーム部22の内部22aは、筐体22bと蓋部22cとの間の隙間22dを介して、減圧されることにより、真空となっている。これにより、ロボットアーム20の第2アーム部22の内部22aを、筐体22bと蓋部22cとの間の隙間22dを介して、真空となっているロボットアーム20の外部と略同じ気圧に減圧させて、容易に真空にすることができる。
また、本実施形態では、蓋部21cは、筐体21bと蓋部21cとの間の隙間21dをシールしない状態で、筐体21bに固定されている。これにより、ロボットアーム20の第1アーム部21の内部21aが真空となるように、シールされていない筐体21bと蓋部21cとの間の隙間21dを介して、ロボットアーム20の第1アーム部21の内部21aを容易に減圧させることができる。また、本実施形態では、蓋部22cは、筐体22bと蓋部22cとの間の隙間22dをシールしない状態で、筐体22bに固定されている。これにより、ロボットアーム20の第2アーム部22の内部22aが真空となるように、シールされていない筐体22bと蓋部22cとの間の隙間22dを介して、ロボットアーム20の第2アーム部22の内部22aを容易に減圧させることができる。
また、本実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20を駆動させるモータ50を備える。そして、モータ50は、真空チャンバ200の外部203に配置されている。これにより、モータ50が真空チャンバ200の内部201に配置される場合と異なり、モータ50の駆動によって生じる粉塵によって真空チャンバ200の内部201が汚染されるのを防止することができる。
また、本実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20を支持するベース部30を備える。そして、モータ50は、ベース部30のうちの真空チャンバ200の外部203側の部分31に配置されている。これにより、ロボットアーム20を駆動させるモータ50を、真空チャンバ200の外部において、ロボットアーム20の比較的近くに配置することができる。その結果、真空環境下用ロボット100のうちの真空チャンバ200の外部203に配置される部分が大型化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20を支持するベース部30を備える。また、ロボットアーム20は、ベース部30に支持され、水平面内において、第1シャフト部材41を中心に、ベース部30に対して回動可能な第1アーム部21と、第1アーム部21に支持され、水平面内において、第1シャフト部材41とは異なる第2シャフト部材42を中心に、第1アーム部21に対して回動可能な第2アーム部22と、を含む。そして、第1アーム部21の回動と第2アーム部22の回動との組み合わせによって、水平面内において、ハンド10の位置を円状の範囲内で移動させるように動作する。これにより、ハンド10の位置を円状の範囲内で移動させることが可能な真空環境下用ロボット100において、真空チャンバ200の内部201が気体により汚染されるのを防止することができる。
また、本実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20またはハンド10の状態を検知するセンサ61と、センサ61から検知信号が入力される制御基板62aと、を備える。そして、制御基板62aは、真空チャンバ200の外部に配置されている。これにより、制御基板62aが真空チャンバ200の内部201に配置される場合と異なり、ハンド10が比較的高温状態の半導体基板300を保持する場合であっても、制御基板62aが熱によって劣化するのを防止することができる。
また、本実施形態では、真空となっているロボットアーム20の内部20bには、ロボットアーム20を冷却するための冷却用の液体が流れる冷却用流路90が配置されている。これにより、ロボットアーム20を、冷却用流路90を流れる冷却用の液体によって冷却することができるので、ハンド10が比較的高温状態の半導体基板300を保持する場合であっても、ハンド10が先端部20aに取り付けられたロボットアーム20が熱によって劣化するのを防止することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、真空となっているロボットアーム20の内部20bには、ロボットアーム20を冷却するための冷却用の液体が流れる冷却用流路20cが配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、真空となっているロボットアームの内部には、ロボットアームを冷却するための冷却用の気体が流れる冷却用流路が配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、ロボットアーム20、ハンド10および半導体基板300のうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサ61は、ハンド10に取り付けられている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、ロボットアーム、ハンドおよび半導体基板のうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサは、ロボットアーム、ベース部、真空チャンバの内壁等に取り付けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ロボットアーム20、ハンド10および半導体基板300のうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサ61は、真空チャンバ200の内部201に配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、ロボットアーム、ハンドおよび半導体基板のうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサは、真空チャンバの外部に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20、ハンド10および半導体基板300のうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサ61と、センサ61から検知信号が入力される制御基板62aと、を備え、制御基板62aは、真空チャンバ200の外部に配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、センサから検知信号が入力される制御基板が真空チャンバの内部に配置されていてもよい。また、本開示では、真空環境下用ロボットは、ロボットアーム、ハンドおよび半導体基板のうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサを備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20を支持するベース部30を備え、ロボットアーム20は、ベース部30に支持され、水平面内において、第1回動軸としての第1シャフト部材41を中心に、ベース部30に対して回動可能な第1アーム部21と、第1アーム部21に支持され、水平面内において、第1シャフト部材41とは異なる第1回動軸としての第2シャフト部材42を中心に、第1アーム部21に対して回動可能な第2アーム部22と、を含み、第1アーム部21の回動と第2アーム部22の回動との組み合わせによって、水平面内において、ハンド10の位置を円状の範囲内で移動させるように動作する例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、真空環境下用ロボットは、上記の構成に加えて、または、上記の構成の一部を置き換えて、第1の部材に対して第2の部材が直線移動するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20を支持するベース部30を備え、モータ50は、ベース部30のうちの真空チャンバ200の外部203側の部分31に配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、真空環境下用ロボットは、モータが、真空チャンバの外部において、ロボットアームを支持するベース部のうちの真空チャンバの外部側の部分以外に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、真空環境下用ロボット100は、ロボットアーム20およびハンド10を駆動させるモータ50を備え、モータ50は、真空チャンバ200の外部203に配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、真空環境下用ロボットは、ロボットアームおよびハンドを駆動させるモータが、真空チャンバの内部に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、ロボットアーム20の第1アーム部21は、筐体21bと、筐体21bの開口部を覆う蓋部21cと、を含み、第1アーム部21の内部21aは、筐体21bと蓋部21cとの間の隙間21dを介して、減圧されることにより、真空となっているとともに、ロボットアーム20の第2アーム部22は、筐体22bと、筐体22bの開口部を覆う蓋部22cと、を含み、第2アーム部22の内部22aは、筐体22bと蓋部22cとの間の隙間22dを介して、減圧されることにより、真空となっている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、ロボットアームの内部は、ロボットアームに取り付けられた真空ポンプによる真空引きにより、真空となっていてもよい。
また、上記実施形態では、第1モータ51の駆動により、第1アーム部21がベース部30に対して回動し、更に、第2モータ52を停止させている場合、第1アーム部21のベース部30に対する回動に伴って、第2アーム部22が第1アーム部21に対して回動するとともに、ハンド10が第2アーム部22に対して回動し、第2モータ52の駆動により、第1アーム部21がベース部30に対して回動せずに、第2アーム部22が第1アーム部21に対して回動するとともに、ハンド10が第2アーム部22に対して回動する例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、第1モータおよび第2モータによるロボットアームの動作は、上記の動作以外であってもよい。たとえば、第1モータの駆動により、第1アーム部がベース部に対して回動し、更に、第2モータを停止させている場合、第1アーム部のベース部に対する回動に伴って、第2アーム部が第1アーム部に対して回動するとともに、第2モータの駆動により、第1アーム部がベース部に対して回動せずに、かつ、第2アーム部が第1アーム部に対して回動しないとともに、ハンドが第2アーム部に対して回動するように構成されていてもよい。この場合、第1モータは、ロボットアームを駆動させるモータであり、第2モータは、ハンドを駆動させるモータである。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
真空チャンバの内部で使用される真空環境下用ロボットであって、
ワークを保持するハンドと、
先端部に前記ハンドが取り付けられたロボットアームと、を備え、
前記ロボットアームの内部は、真空となっている、真空環境下用ロボット。
(項目2)
前記ロボットアームは、
筐体と、
前記筐体の開口部を覆う蓋部と、を含み、
前記ロボットアームの内部は、前記筐体と前記蓋部との間の隙間を介して、減圧されることにより、真空となっている、項目1に記載の真空環境下用ロボット。
(項目3)
前記蓋部は、前記筐体と前記蓋部との間の前記隙間をシールしない状態で、前記筐体に固定されている、項目2に記載の真空環境下用ロボット。
(項目4)
前記ロボットアームおよび前記ハンドの少なくともいずれかを駆動させるモータをさらに備え、
前記モータは、前記真空チャンバの外部に配置されている、項目1から項目3までのいずれか1項に記載の真空環境下用ロボット。
(項目5)
前記ロボットアームを支持するベース部をさらに備え、
前記モータは、前記ベース部のうちの前記真空チャンバの外部側の部分に配置されている、項目4に記載の真空環境下用ロボット。
(項目6)
前記ロボットアームを支持するベース部をさらに備え、
前記ロボットアームは、
前記ベース部に支持され、水平面内において、第1回動軸を中心に、前記ベース部に対して回動可能な第1アーム部と、
前記第1アーム部に支持され、水平面内において、前記第1回動軸とは異なる第2回動軸を中心に、前記第1アーム部に対して回動可能な第2アーム部と、を含み、
前記第1アーム部の回動と前記第2アーム部の回動との組み合わせによって、水平面内において、前記ハンドの位置を円状の範囲内で移動させるように動作する、項目4または項目5に記載の真空環境下用ロボット。
(項目7)
前記ロボットアーム、前記ハンドおよび前記ワークのうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサと、
前記センサから検知信号が入力される制御基板と、をさらに備え、
前記制御基板は、前記真空チャンバの外部に配置されている、項目1から項目6までのいずれか1項に真空環境下用ロボット。
(項目8)
前記真空となっているロボットアームの内部には、前記ロボットアームを冷却するための冷却用の液体が流れる冷却用流路が配置されている、項目1から項目7までのいずれか1項に記載の真空環境下用ロボット。
10 ハンド
20 ロボットアーム
20a (ロボットアームの)先端部
20b、21a、22a (ロボットアームの)内部
20c 冷却用流路
21 第1アーム部
22 第2アーム部
21b、22b 筐体
21c、22c 蓋部
21d、22d (筐体と蓋部との間の)隙間
30 ベース部
31 (ベース部のうちの真空チャンバの外部側の)部分
41 第1シャフト部材(第1回動軸)
42 第2シャフト部材(第2回動軸)
50 モータ
61 センサ
62a 制御基板
100 真空環境下用ロボット
200 真空チャンバ
201 (真空チャンバの)内部
203 (真空チャンバの)外部
300 半導体基板(ワーク)

Claims (8)

  1. 真空チャンバの内部で使用される真空環境下用ロボットであって、
    ワークを保持するハンドと、
    先端部に前記ハンドが取り付けられたロボットアームと、を備え、
    前記ロボットアームの内部は、真空となっている、真空環境下用ロボット。
  2. 前記ロボットアームは、
    筐体と、
    前記筐体の開口部を覆う蓋部と、を含み、
    前記ロボットアームの内部は、前記筐体と前記蓋部との間の隙間を介して、減圧されることにより、真空となっている、請求項1に記載の真空環境下用ロボット。
  3. 前記蓋部は、前記筐体と前記蓋部との間の前記隙間をシールしない状態で、前記筐体に固定されている、請求項2に記載の真空環境下用ロボット。
  4. 前記ロボットアームおよび前記ハンドの少なくともいずれかを駆動させるモータをさらに備え、
    前記モータは、前記真空チャンバの外部に配置されている、請求項1に記載の真空環境下用ロボット。
  5. 前記ロボットアームを支持するベース部をさらに備え、
    前記モータは、前記ベース部のうちの前記真空チャンバの外部側の部分に配置されている、請求項4に記載の真空環境下用ロボット。
  6. 前記ロボットアームを支持するベース部をさらに備え、
    前記ロボットアームは、
    前記ベース部に支持され、水平面内において、第1回動軸を中心に、前記ベース部に対して回動可能な第1アーム部と、
    前記第1アーム部に支持され、水平面内において、前記第1回動軸とは異なる第2回動軸を中心に、前記第1アーム部に対して回動可能な第2アーム部と、を含み、
    前記第1アーム部の回動と前記第2アーム部の回動との組み合わせによって、水平面内において、前記ハンドの位置を円状の範囲内で移動させるように動作する、請求項4に記載の真空環境下用ロボット。
  7. 前記ロボットアーム、前記ハンドおよび前記ワークのうちの少なくともいずれかの状態を検知するセンサと、
    前記センサから検知信号が入力される制御基板と、をさらに備え、
    前記制御基板は、前記真空チャンバの外部に配置されている、請求項1に記載の真空環境下用ロボット。
  8. 前記真空となっているロボットアームの内部には、前記ロボットアームを冷却するための冷却用の液体が流れる冷却用流路が配置されている、請求項1に記載の真空環境下用ロボット。
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