JP5908831B2 - 小規模建築物用消火装置 - Google Patents
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Description
また、メーター口径が25A以下の場合は増圧ポンプを付加しても水量が不足する欠点があった。
小規模建築物または、集合住宅や雑居ビルでは個別にメーターが設置され、水道口径が小さい事と、増圧ポンプ用の動力電源がない事などの問題がある。
この改善策として、水道配管と水道メーターを40A以上にして、水道圧力の足らない場合は増圧ポンプ用動力電源を設置し改善する方法もあるが、各契約による基本料金が発生しランニングコストと各設備費が発生した。
図2は二次側配管部を乾式負圧にし、複数戸を連結した実施方法を示した図面である。(実施例2)
図3は二次側配管部を加圧感知状態にして、複数戸を連結した実施方法を示した図面である。(実施例3)
図4は球形貯水部の内管構造の実施方法を示した図面である。(実施例4)
図5は球形貯水部のチューブ構造の実施方法を示した図面である。(実施例5)
図6は配管型貯水部のチューブ構造の実施方法を示した図面である。(実施例6)
図7は配管型貯水部の内管構造の実施方法を示した図面である。(実施例7)
図8は配管型貯水部のチューブ構造の実施方法を示した図面である。(実施例8)
図9は二軸四方弁のLポートとTポートの実施方法を示した図面である。(実施例1)
図10は二軸四方弁のLポートと逆支弁とTポートの実施方法を示した図面である。(実施例2)
図11は二軸四方弁のLポートとLポートの実施方法を示した図面である。(実施例1)
図12は一軸一ポート六方弁の実施方法を示した図面である。(実施例9)
図13はスライド回転軸五方弁の実施方法を示した図面である。(実施例10)
図14は球形タンクに吐水空間を持った構造の実施方法を示した図面である。(実施例11)
図15は配管型タンクに吐水空間を持った構造の実施方法を示した図面である。(実施例12)
図16は屋内水道配管の一次側に遮断弁を配置した図面である。(実施例13)
図17は三方弁の実施方法を示した図面である。(実施例2)
図18は制御を電気で行う実施方法を示した図面である。(実施例14)
図19は制御を電気で行い消火用と飲用水用の別々の貯水槽を設けた実施例を示した図面である。(実施例14)
また、スプリンクラー配管内の圧力保持について乾式と湿式があるが本方式では圧縮空気又は不活性ガスにより圧力保持又は真空保持とするが、実施の場合水圧試験により残水がある事が考えられ、乾式と湿式の判定が困難である。水道水又はスプリンクラーポンプによる水圧保持ではなく、スプリンクラー配管内の残水の有無に関係なく、圧縮空気又は不活性ガスの圧力による圧力保持を表現している。
仮にスプリンクラー配管に水を充満させ圧縮空気又は不活性ガスで圧力保持をしても機器構成は同じであり動作事態に違いは発生しない物とする。実施例の説明において図中の番号で13と14は一体で、減圧装置と表現している。
また、常に新しく貯水する貯水槽は球形と配管型の五種類あり、指定して表現しない場合は貯水槽と表現している。図14と15ではチューブ構造を持たないので球形と配管型があるがタンクと表現する。
また、制御弁は四種類あるが指定して表現しない場合は制御弁と表現している。
8の断面図で17の内部に19があり7からの水道水が蓄えられる。水道水が充満し、その圧力で19が17の内壁に張り付く状態が通常時で、17の耐圧力で19は保持され同等の耐圧力となる。19内部の水道水の流れは中間部に設けた22により、水圧差相当分が20に流れ19内部を撹拌しながら回転し18に戻り22を通る水道水と合流し、2の方向へ流れる。この流れは22による水圧抵抗で発生する。
(図1)の46建物Aについて消火動作を説明する。46の室内天井部に1が配置され29と10を通じ配管が2に繋がっている。12は微量の圧縮空気又は不活性ガスを送給し微量の配管漏れに対応した補給装置である。29内部に圧縮空気又は不活性ガスを一定圧力で保持しており、32にも同圧が掛かり10で逆流閉止されて、感知動作となる。1の開放動作で圧力が開放される圧力変動を感知して配管内の圧力低下で32を通じ2と5が作動する制御をしている。2は感知圧力の変動により起動し水道水を屋内給水側からスプリンクラー側へ切り替える動作をする制御弁である。5は感知圧力の変動によりガスボンベの起動を制御する弁である。
通常時、感知圧力は10で閉止している。10から2に繋がる配管は2を経由して11につながり11により微量の真空引きで一定の不圧状態で保持されている。これは、2の故障による、漏水時に水道水への逆流をなくし、漏水検知をしている。2の詳細は(図9)に示す。5の動作は9に不活性ガス又は不活性液化ガス又は圧縮空気が充填されており、8の貯水量の放出に必要な圧力が維持されるガス量が予め計量してある。32の圧力低下で開放状態となり、44から(8の内部構造図4)17と19の間に不活性ガス又は不活性液化ガスの気化ガス又は圧縮空気を放出し19に一定圧力を加える事で、水道水の圧力が低下又は絶対水量の不足する場合、貯水量に応じ補助する事ができる。
又、断水時にも19に貯水された水量で初期消火できる。この時、水道水の圧力差で逆流が起こらない様に7で閉止している。9から放出されるガス圧の調整は(図4)に示す。9に不活性ガスの種類の内、液化炭酸ガスを想定して説明する。液化炭酸ガスが充填してあり5が開放を行った場合、液体が直接8へ送られれば圧力制御が困難になるおそれがある。13と14(減圧装置)を配置することで一定圧を調整している。
13は空冷式又は水冷式で液体の気化とガスボンベからの放出圧力を減圧する能力があるキャピラリー管で、14の凍りつきを防ぎ圧力の安定化をはかる二段階減圧を特徴としている。また、9に気体窒素が充填されている場合でも14だけでは、減圧動作による低温化が進み動作不良が起こる可能性があるが14の一次側に13を設け、減圧動作により集熱をする事でガス温度の低下を防ぎ、14が安定化する。13は気化集熱と減圧を同時に行え、小型化が容易である。(一定圧とは消火動作に必要な圧力と配管損出計算を計算した圧力)(キャピラリー管は細管を利用した減圧管で水冷、空冷があり、冷凍サイクルなどに利用される方式。また、集熱の量によって圧力が一定ではないので圧力調整弁とはならない)(減圧弁は圧力調整弁で設定した圧力を一定にたもつ)
(図4)において19の説明をする。19は外部からガスの一定圧力で水道水を圧縮するが31からの流入水量が不足して来ると蓄えた水を搾り出す要領で19がしぼむ形となり、最終的に18に巻き付く様に収縮して行き、20の流れがふさがれる形となるが水道水は22を通過して供給される。
2は二軸が連動して動く四方弁(図9に示す)であり、動作を示す略図である。通常時、水道水は8から37へ入り28を通り38から4へ供給される。この時10から39及び35の配管内は27を通じ40から11により真空引きされ、一定の不圧保持をされる。この状態で10から11までの配管内及び35の内部に水が混入した場合は11により排出と不圧状態による乾燥が起こり経時変化で乾式保持される。消火時、28と27の各軸が連結されて90度回転して、水道水が37から28を通り35を通じて27を通り39へ送水される。この時40と38は閉止状態となる。二軸四方弁の特徴はL形ポートとT形ポートの組合せにより弁体内に残水が残らない事が特徴である。また、弁の駆動方式はスプリング力、空圧力、不圧力、水圧力、油圧力、電動式、重力式がある。(起動は1の開放による圧力変動でなるが、たとえばスプリング力を圧縮しておいてロックピンで固定し、ダイヤフラムで圧力変動をキャッチしてロックピンを解除する方式と直接駆動する方法がある)
(図1)の47及び48の動作を説明する。47と48は同じ構造の一戸であり46の29と連結することで8を共有している。まず、各戸のどれかが火災となり1が開放動作と成った場合、各戸の2がスプリンクラー側に切り替り、それぞれのメーターから同時に水道水の送水が始まり、開放した1へ集合送水となる。これにより、一戸のメーターが小さくても水量と水圧が増加することで消火に必要な水量の確保が容易となり、8の貯水量は初期消火が行える量で貯水を小さく出来る。
通常時は1から29、32,10迄感知圧保持され、10から2を経て11まで不圧保持される。水道水は3から7と2を経て4へ供給されている。火災発生で消火時はまず1が開放動作し29と32の減圧動作で2が作動しスプリンクラー側に切り替り、水道水が10を通り29を経て開放した1から放出される。例えば、試験的又は故障により29へ通水した場合は15から排水処理を行い復旧するが10から2の配管内の残水は11により排水と乾燥で残水が残らない構造とし不圧を保持する。2の故障で水道水が10から2の管内に漏れてきても不圧による圧力差で逆流する事を防ぎ、排水し乾燥状態となる。
また、(図11)の弁は二軸四方弁であるが三方弁を二個組合せた構造の(特許文献4参照)の構成通り、(図11)の様に35部分に残水がたまり、中間部に弁を設け排水をする必要がある。又、三方弁を二個配置した場合は別々の制御が必要である。
複数戸の水道メーターからの給水を連結し同時給水が可能に成れば9、5、44、8、6を省き水道水だけの水量で消火動作が可能となる。例、水道メーターが水道本管からでは無く、高層集合住宅に、給水槽と非常用発電施設が整ったビルであれば、ライフラインが遮断されても機能する事となる。
既存設備との差異は消火ポンプを省き給水ポンプで兼ねている形となり、設備が簡素化される事になる。また、断水や減水が少ない地域であれば、水道メーターが水道本管から引込みされた建物であっても機能し、価格の多様性で優位となる。
8の断面図の説明は(実施例1)で説明しているので省略する。
(図2)の46建物Aについて消火動作を説明する。46の室内天井部に1が配置され29を通じ、配管が制御弁50に繋がっている。11は微量の真空引きを行い微量の配管漏れに対応した真空装置である。50をかえし29内部を一定の不圧状態を乾式保持し停止している。29につながる32も同様に不圧が掛かり、1の開放動作で不圧が大気開放される圧力変動を検知してなる乾式不圧配管で、1の開放により50と5が作動する制御をしている。
50の詳細は(図10)に示す。5の動作は9に不活性ガス又は不活性液化ガス又は圧縮空気が充填されており、8の貯水量の放出に必要な圧力が維持されるガス量を予め計量してあり、32の圧力変動で開放状態となり、44から17と19の間に不活性ガス又は不活性液化ガスの気化ガス又は圧縮空気を放出し19に一定圧力を加える事で、水道水の圧力が低下又は絶対水量の不足する場合、貯水量に応じ補助する事ができる。又、断水時にも19に貯水された水量で初期消火できる。この時、水道水の圧力差で逆流が起こらない様に7で閉止している。
9から放出されるガスの調整は(実施例1)で説明しているので省略する。
(図4)において、19の説明は(実施例1)で説明しているので省略する。
(図10)は二軸が連動して動く四方弁であり、動作を示す略図である。通常時、水道水は8から37へ入り28を通り38から4へ供給される。この時1から29、39及び35の配管内は27を通じ40から11により真空引きされ、一定の不圧保持をされる。この状態で1から29、50、11までの配管内及び35の内部に水が混入した場合は11により排出と不圧状態による乾燥が起こり経時変化で乾式保持される。消火時、28と27の各軸が連結されて90°回転し、水道水が37から28を通り10、35を通じて27を通り39へ送水される。この時40と38は閉止状態となる。10は35の中間部に設けるがスプリンクラー配管の圧力試験用に付加してあるが一連の動作には必要ない物で付加しなくても良い。二軸四方弁の特徴はL形ポートとT形ポートの組合せにより弁体内に残水が残らない事が特徴である。
また、弁の駆動方式はスプリング力、空圧力、不圧力、水圧力、油圧力、電動式、重力式がある。(起動は1の開放による圧力変動でなるが、たとえばスプリング力を圧縮しておいてロックピンで固定し、ダイヤフラムで圧力変動をキャッチしてロックピンを解除する方式と直接駆動する方法がある)
(図2)の47及び48の動作を説明する。47と48は同じ構造の1戸であり46の29と連結することで8を共有している。
まず、各戸のどれかが火災となり1が開放動作と成った場合、各戸の2がスプリンクラー側に切り替り、それぞれのメーターから同時に送水が始まり、開放した1へ集合送水となる。これにより、1戸のメーターが小さくても水量と水圧が増加することで消火に必要な水量の確保が容易となり、8の貯水量を小さく出来る。まず、通常時は1から29、32,10、52のスプリンクラーポート迄、46の11により感知乾式不圧保持される。水道水は3から7と52を経て4へ供給されている。火災発生で消火時はまず1が開放動作し29と32の感知不圧が大気開放動作で52が作動しスプリンクラーポート側に切り替り、水道水が10を通り29を経て開放した1から放出される。例えば、試験的又は故障により29へ通水した場合は15から排水処理を行い復旧するが29から10、52の配管内の残水は46の11により排水と乾燥で残水が残らない構造とし不圧を保持する。52の故障で水道水が10から52の管内に漏れてきても不圧保持による圧力差で逆流する事を防ぎ、排水と乾燥で乾式状態となる。
52は(図17)に示す。本人発明の(特開2004−97503)に記載の制御弁を不圧の大気開放で動作する制御弁(三方弁)にした物である。
複数戸の水道メーターからの給水を連結は(実施例1)で説明しているので省略する。
(図1)との差異は11の不圧装置が省かれ、10から2の配管は通常時33の排水管により大気開放されている点である。(図9)の40真空ポンプ口(排水口)が33に繋がれ大気開放されている事になる。よって残水は自然的に排水される。また、29に感知用圧縮空気又は不活性ガスが加圧保持されているが10の故障による漏れも排出され水道水への混入は防げる構造となる。消火時には40と38が閉止状態となり水道水の排水を閉止する。(図1)の場合は10と2の漏れにより、不圧装置の圧力を保持する機能で不圧装置が起動する事による漏れ検知が可能となるが、(図3)の場合は大気開放により漏れ検知が難しくなる点にあるが、構造が簡素化される。
複数戸の水道メーターからの給水を連結は(実施例1)で説明しているので省略する。
19内部の水道水の流れは31から18に流れ中間部に設けた22により、水圧差相当分が20に流れ19内部を撹拌しながら18に戻り22を通る水道水と合流し2の方向へ流れる。この流れは22による水圧抵抗で発生する。22は水圧抵抗が増せば流路を拡大する弁でも良い。5、9、13、14の説明は(実施例1)で説明しているので省略する。(22はオリフィスまたは水圧抵抗が増せば流路を拡大する弁)
19内の水道水は常に新しい水が蓄えられる構造で、15と16を設ける事により各配管から切り離せる様にし、緊急時の飲用水に利用可能となる。また、移動ができるため使用範囲が広がり災害時の貯蔵飲用水として利用できる。下側配管フランジから水道水を取り出す事も可能である。
18は撹拌用に多数の穴が設けてあり17内部の水道水の流れは31から18へ流れ中間部に設けた22により、水圧差相当分が20に流れ17内部を撹拌しながら18に戻り22を通る水道水と合流し2制御弁の方向へ流れる。この流れは22による水圧抵抗で発生する。(図4)との差異は19加圧チューブの外側からガス圧力をかけるのに対し、図5は19内部にガス圧力を加え水道水を加圧する。この時19加圧チューブは浮力により上部から膨らむ形となり、最終的には17内部の水道貯水が無くなる。19は18と17に張り付く形となり31からの水道水は22を通過する事になる。22は水圧抵抗が増せば流路を拡大する弁でも良い。
19は往路と復路があり31接続口付近に22が設けてある。19内部の水道水の流れは31から19の往路に流れ19の末端で復路に流れる。これにより停滞水が無く水道給水する構造である。22は往路の水圧抵抗が増せば流路を拡大する弁でも良い。
消火時、加圧ガスが21の末端から供給され19を加圧収縮して送水する。この時、19内の往復路は潰され通水が出来なくなるが22が圧力差でバイパス回路の働きを行い、水道水と水道貯水が圧力差に比例して2へ供給される構造である。この時(図6)では22の取り付け位置が21内の隔壁より内側の給水入口の直近に配置されているが、隔壁の外にバイパス配管を取り付け、その配管中間部に22を配置する事も可能である。(図6)の配管型構造は設置場所の応用が利き、内部点検も容易となる。また、(図15)の様に制御機器を配管内部に収納できる利点がある。
消火時、26が回転して、水道水が37から39へ通水され、38、40、49は26と36により閉止される。この後、通常時の位置に26が復旧した場合、26弁体内の残水は49から排水される。なお、49が二口あるが一口でも機能する。一軸一ポート五方弁の場合、重力による排水を行う必要がある。この一軸一ポート六方弁は2又は50に置換える事が出来る。また、弁の駆動方式はスプリング力、空圧力、不圧力、水圧力、油圧力、電動式、重力式がある。(起動は1の開放による圧力変動でなるが、たとえばスプリング力を圧縮しておいてロックピンで固定し、ダイヤフラムで圧力変動をキャッチしてロックピンを解除する方式と直接駆動する方法がある)
排水時は(90度)と表記している。26が(90度)回転と横スライドをして移動し41が横方向に向く。この時スプリンクラー配管内に残水がある場合は39から51、41、49へと排水される。また、弁体内の残水も排水される。この時、37,38,40は26により閉止されている。
消火時は(180度)と表記している。26が(180度)回転と横スライドして移動する。水道水は37から39に通水され、38、40、49が26により閉止、51は25により閉止される。この後、通常の位置に復旧する場合は(90度)の位置で一旦停止し、残水の排水を行い弁体内の水を排水して後、(0度)に復旧する。そこで、スプリンクラー配管内の一部に残水が存在していても真空引きにより経時変化で乾燥する事となる。このスライド回転軸五方弁は2又は50に置換えることが出来る。また、弁の駆動方式はスプリング力、空圧力、不圧力、水圧力、油圧力、電動式、重力式がある。(起動は1の開放による圧力変動でなるが、たとえばスプリング力を圧縮しておいてロックピンで固定し、ダイヤフラムで圧力変動をキャッチしてロックピンを解除する方式と直接駆動する方法がある)
12は微量の圧縮空気を送給するコンプレッサー又は不活性ガス装置であり、配管漏れによる感知圧の低下を補う装置で逆止内蔵である。
消火時の動作説明、1が火災感知で開放し29、32内部の感知エアー又は感知不活性ガスが1から放出され圧力が変動する。この圧力変動(圧力低下)で5、45、2又は50が動作する。45は閉止し、2又は50はスプリンクラー側に水道水を供給する。水道水は53、7、23を通り42へ供給され42内部が徐々に圧縮されて行き、24から55、29を通り1から水道水又は消火液が放出される。同時に9が5により開放され不活性ガス又は液体不活性ガスが13を通り減圧と気化及び集熱を行い14で圧力調整し44を通り吐水空間に放出し消火液又は水道水を加圧する。44から分岐して6が設けてある。水道水の圧力と加圧ガスの圧力が同時に42へ掛かるが圧力バランスによる比率でそれぞれ供給される。
これにより貯水量は水道水が供給されながらスプリンクラーヘッドから放射され、水道水の供給量分だけ42の貯水量が少なく設定できる。また、貯水には水道水にかぎらず消火液が搭載できる点にある。これは、吐水空間があり消火液が水道水へ逆流する事をふせぐ為であり、加圧ガスの水道水への混入を防ぐ機構として7が設けてある。この時、7の故障により加圧ガスが逆流した場合は53のフロート機構により気体の放出を行う。53は作用的には排除しても良いが安全上設けてある。
また、制御弁に50を使用すれば内部に逆止弁を搭載しているのでダブルチャッキとなり安全度が増す。45は1の開放で起動する閉止弁である。(圧力バランスとは、水道水は地域や建物階でことなる。14からの圧縮空気または不活性ガスの圧力は消火動作に必要な圧力と配管損出計算値の合計で設定される。バランス状態ではガス圧は一定であるが水道水は地域変動の減圧や断水により変化する事の意味であり、各実施例の同時加圧の場合と同じである)
通常時は3から水道水が31により、63、7、64へ通水し71の中間から分岐して66、70、72を通り屋内給水へ供給される。この、屋内給水管は71の各所から分岐可能で建物の形状に対応できる。この分岐配管による給水は配管抵抗の圧力損失を防ぐ事にも有効である。また、この分岐配管は設けなくてもよい。水道水は71を通り65から貯水槽内の18へつながり
常に新しい水道水の貯水を行う。貯水槽を経由して73の中間に70を配置して4へ通水される。1は71の各所に配置されている。
貯水槽の説明では、17の内部に19があり71からの水道水が18により19に蓄えられる。水道水が充満し、その圧力で19が17の内壁に張り付く状態となり17の耐圧力で19は保持され同等の耐圧力となる。6は加圧ガスによる許容耐圧用の安全弁である。19内部の水道水の流れは71から18に流れ中間部に設けた22により、水圧差相当分が20に流れ19内部の水道水を撹拌しながら18に戻り、22を通る水道水と合流し遮断弁70の方向へ流れる。この流れは22による水圧抵抗で発生する。22は水圧抵抗が増せば流路を拡大する弁でも良い。17に44がつながり、44が分岐して68、69へ接続されている。さらに44は14、13へつながり67に接続されている。
制御方法は、電気と通信により制御している。建物電源から61へ電力供給され61で電気を蓄え74により62へ供給され制御している。62から60を通じ各機器の63、64、65、66、67、69、70へつながっている。61は無停電電源装置で、停電時に消火動作に必要な電気を供給出来る容量がある。
通常時の説明をする。水道水は各機器を通過し遮断弁70開で4蛇口に供給されているが、一時的な水道の減圧または断水に対応する構造で、圧力センサー63が減圧信号を発し、コントロール制御装置が69を作動させ、圧縮空気が68を通過し44から17内部へ送給されチューブ19を一定圧で加圧し貯水量に応じて各4へ供給する手段を装備する。(一定圧とは水道水を供給できる最低限の圧力である。最低限の圧力は地域の水道法できまる)この装置により一時的断水と緊急災害時(火災時以外)の飲用水の確保が行える。(図18と図19の違いについて説明しておく。図19は、別々の貯水槽を直列に二台設けた図である。火災時と飲用水を同時に確保できるが貯水槽を並列に設けた場合は二台の貯水槽の循環水量のバランスを考慮する必要があり、直列の場合は水道水の圧力損失を考慮する必要がある。図19の機器配置では73に貯水槽を追加し68を省き69から追加した貯水槽へ接続する。) 圧力センサ63は69の起動と減水、断水信号を出す役目を行う。(チューブ19について、材質では水道水に進出のない物で水道法の規定による。伸縮状またはシート状でテフロン(登録商標)、シリコーン、塩化ビニルがある、他の材質の表面に張り合わせた物や塗布した物があり、テフロン(登録商標)、シリコーン、塩化ビニルを含有した材質がある)
消火時の説明をする。64,65,66は流量センサー(流量計)(65は正逆両方向計測型)である。コントロール制御装置は64の流量数値から65と66の数値の和を比較して差異により1の開放動作を検出する。1の開放による水量は15L/分以上であるため多少の配管漏れや流量センサーの誤差は比較にならない事からコントロール制御に余裕を持たせ誤動作を防ぐ事ができる。
71から分岐する72を複数個所に設ける場合も66と70を配置すればコントロール制御の演算による1の開放検出は可能である。また、分岐を設けない場合も64と65の比較演算を行い1の開放検出はできる。
既存設備のスプリンクラー装置では1の開放検出にはアラーム弁を使用するが(ON,OFF)動作のため、様々な水量に対応する本システムの流量センサーに置き換える事はできない。
コントロール制御装置は1の開放検出により72、73に配置した70へ60で送電して遮断を行い67も電磁ロックが開放して9の不活性ガスまたは圧縮空気を放出し13,14,44を経由して17から19を所定圧で圧縮する。この時44の圧力が69からの圧力より高い場合は68により逆流をふせぐ。19内部の水道水が18から71へ送水され、断水でなければ31からの給水も71からの送水との圧力バランスによる水量で1から放水状態となる。(所定圧とは、消火に必要な流量と圧力が得られる値以上の圧力である)
また、図には表記していないが電気的絶縁および耐震および貯水槽の着脱を行うため、バルブ、フランジ、フレキシブルジョイントを設ける。
以上各実施例中の貯水槽は施工後において追加が可能である。この事によって、将来に建物の増築及びリニューアルに対応でき、貯水量を増やせば小さい子供の施設(学校など)に断水時等また災害時に対応できるので衛生面においても優位である。既存のスプリンクラー設備では水槽は有るものの密閉された循環水でないため衛生的に飲用水に対応出来ないからである。また本発明の送水圧力は貯水槽内の水を最後まで一定圧力で送水できるため水道につながる機器の誤動作が防げる上、短時間の断水や減圧であれば使用者が不自由しないバックアップ機能が可能である。(貯水圧送用コンプレッサーは手動式エアーポンプでも可能で断水時に飲用水の補給に対応できる)(誤動作機器、瞬間湯沸し器など)(短時間とは貯水量の放出時間)
2.制御弁(図9、12、13)
3.水道メータ
4.蛇口
5.起動制御弁
6.安全弁
7.逆止弁
8.チューブ内臓タンク
9.ガスボンベ
10.逆止弁
11.真空ポンプ
12.エアーコンプレッサ
13.キャピラリー管
14.減圧弁
15.仕切弁
16.フランジ継手
17.球形貯水槽
18.内管
19.加圧チューブ
20.水道水
21.配管型貯水槽
22.オリフィス
23.フレキシブルジョイント
24.貯水送水管
25.ケーシング
26.弁体
27.Tポート
28.Lポート
29.スプリンクラー配管
30.通常時不圧配管
31.水道配管
32.感知管
33.排水管
34.操作ハンドル
35.連結ポート
36.シール部
37.給水入口
38.屋内給水口
39.スプリンクラー供給口
40.真空ポンプ口(排水口)
41.Sポート
42.球形消火液水槽
43.吐水空間
44.加圧ガス配管
45.遮断制御弁
46.建物A
47.建物B
48.建物C
49.排水口
50.制御弁(図10)
51.Sポート横穴
52.三方制御弁(図17)
53.エアー抜き弁
54.通気管
55.逆止弁
56.配管型消火液水槽
57.逆止弁
58.起動制御弁(電気式)
59.遮断制御弁(電気式)
60.制御線
61.無停電電源装置
62.コントロール制御装置
63.圧力センサー
64.流量センサー
65.流量センサー(正逆両方向計測型)
66.流量センサー
67.起動制御弁(電気制御式)
68.気体用逆止弁
69.貯水圧送用コンプレッサー(空気圧縮機)
70.遮断制御弁(電気制御式)
71.給水兼用スプリンクラー配管
72.屋内給水配管
73.給水配管
74.電源供給線
Claims (5)
- 水道水を常に新しく貯水する貯水槽内部に水道水の入口と出口を繋ぐ内管と水道水を蓄えるチューブを前記内管の外側に設け、前記内管に撹拌用の出口入口の開口が有り、前記内管の出口と入口の間にオリフィス又は水圧で通水路が拡大する弁を配置する貯水槽。
- 水道水を常に新しく貯水する貯水槽内部に加圧ガスを蓄えるチューブを設け、球形貯水槽又は配管型貯水槽の内壁に添って内管を設け、前記球形貯水槽又は配管型貯水槽部の水道水入口と出口を繋ぐ形に配置し撹拌用の出口入口の開口を複数作り、前記内管の出口と入口の間にオリフィス又は水圧で通水路が拡大する弁を配置する貯水槽。
- 水道水を常に新しく貯水する貯水槽内部に前記水道水を蓄えるチューブを設け、水道水入口と出口の反対の端まで往路復路を設け、前記水道水入口直近の往路と復路の境のチューブにオリフィス又は水圧で通水路が拡大する弁を配置する貯水槽。
- 貯水槽をスプリンクラー用と飲用水用に二台以上の組合せを直列または並列に接続する請求項1〜3のいずれかの貯水槽。
- 貯水槽の出口と入口の配管にバルブとフランジとフレキシブルジョイントを配置し絶縁、耐震、着脱機能を装備した請求項1〜3のいずれかの貯水槽。
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