JP4049284B2 - ウォーターミスト消火設備 - Google Patents
ウォーターミスト消火設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4049284B2 JP4049284B2 JP26949598A JP26949598A JP4049284B2 JP 4049284 B2 JP4049284 B2 JP 4049284B2 JP 26949598 A JP26949598 A JP 26949598A JP 26949598 A JP26949598 A JP 26949598A JP 4049284 B2 JP4049284 B2 JP 4049284B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- liquid
- pressure
- supply means
- pressure gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウォーターミスト消火設備に係わり、特に設備の簡素化を図り、工事費用を削減したウォーターミスト消火設備に関する。
【0002】
例えば10kgf/cm2 程度のノズル圧でもデフレクター等にぶつければある程度小さい水粒子が得られるが、空気中に浮遊するほどではない。
また、ノズル等から放射する際にガスを混合すると非常に細かい水粒子が得られる。粒子径が小さいほど拡散性が良く、水の総表面積が大きくなる程消火効果が高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、水の粒子径は小さいほど良いが、それには高圧で配管するか、水の主管とは別に、ガス配管を各ノズル等の放射部に接続しなければならず、スプリンクラー消火設備等と比べ、配管工事費が非常に高くなる。また、水を高圧化するための設備等も必要となり、設備費も高価になる。
【0004】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、設備の簡素化を図り、工事費用を削減したウォーターミスト消火設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを供給する高圧ガス供給手段と、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給する液体供給手段と、該液体供給手段から供給された液体と前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスを所定混合比で混合し気液混合流体とする調合器と、該調合器で混合された気液混合流体を輸送する輸送配管と、該輸送配管の他端に配設され前記気液混合流体を微細粒子として噴出するノズルと、前記液体供給手段の前記液体の供給圧力を検出する液体供給圧力検出手段と、該液体供給圧力検出手段で検出した前記液体の供給圧力が所定値に達したときに、前記輸送配管に前記気液混合流体を放出させる放出弁を前記調合器より上流側において前記供給手段それぞれに対して備えて構成した。
また、本発明は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを供給する高圧ガス供給手段と、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給する液体供給手段と、該液体供給手段から供給された液体と前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスを所定混合比で混合し気液混合流体とする調合器と、該調合器で混合された気液混合流体を輸送する輸送配管と、該輸送配管の他端に配設され前記気液混合流体を微細粒子として噴出するノズルと、前記液体供給手段の前記液体の供給圧力を検出する液体供給圧力検出手段と、該液体供給圧力検出手段で検出した前記液体の供給圧力が所定値に達したときに、前記輸送配管に前記気液混合流体を放出させる放出弁を前記調合器より下流側に備えて構成した。
【0006】
高圧ガス供給手段は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを供給する。ここで、液体供給手段は、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給するための手段であり、具体的には、加圧するか否かを問わず液体を供給可能な手段のすべてをいう。
【0007】
高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスと、液体供給手段から供給された液体は調合器にて所定混合比で混合され気液混合流体となる。気液混合流体は、輸送配管で輸送される。輸送配管の他端にはノズルが配設され、気液混合流体は微細粒子として噴出される。気液混合流体を輸送配管で輸送するため、高圧ガスと液体を個別に輸送するのに比べ工事費用が大幅に削減出来る。
液体供給手段では、高圧ガス又は加圧液ポンプにより液体が加圧される。この加圧の程度を液体供給圧力検出手段で検出する。そして、液体供給圧力検出手段で検出した液体の供給圧力が所定値に達したときに、放出弁を開いて輸送配管に気液混合流体を放出させる。調合器は、放出弁の一次側に配設しても良いし、また放出弁の二次側に配設することも可能である。このことにより、調合器での高圧ガスと液体の混合が一層効率良く行える。
【0008】
更に、本発明は、前記高圧ガス供給手段から供給される高圧ガスは圧力調整器により圧力調整された後に前記液体供給手段及び調合器に供給されることを特徴とする。
圧力調整器により圧力調整されることで、圧力調整器の2次側配管はすべて低圧配管を用いることが出来る。このため、工事費用を一層削減出来る。
更に、本発明は、前記高圧ガス供給手段は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを予め充填した加圧ボンベにより供給又は低圧のガスをガス加圧ポンプにより加圧して供給し、前記液体供給手段は、前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスのガス圧を基に水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給することを特徴とする。
【0009】
高圧ガス供給手段は高圧ガスを供給する。供給の仕方は加圧ボンベによってもよいし、ガス加圧ポンプにより加圧して供給してもよい。加圧ボンベを用いれば、設備が簡素化し、設備費用等も安価に出来る。高圧ガスは、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含んでいる。
【0010】
また、液体供給手段では、高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスのガス圧を基に水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給する。高圧ガスのガス圧を利用して液体を供給するため、液体供給のための特別な設備は不要で設備の簡素化が図れる。
【0011】
更に、本発明は、前記調合器で混合する高圧ガスは、前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスに代えて、前記液体供給手段に対し前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスを用いることを特徴とする。
【0012】
調合器で混合する高圧ガスは、高圧ガス供給手段から直接供給せずに、高圧ガス供給手段から液体供給手段に、液体を加圧するため導入された高圧ガスを用いる。このことにより、調合器での高圧ガスと液体の混合比を、時間の経過によらずほぼ一定とすることが出来る。
【0013】
更に、本発明は、前記高圧ガス供給手段は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを予め充填した加圧ボンベにより供給又は低圧のガスをガス加圧ポンプにより加圧して供給し、前記液体供給手段は、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体と共に予め高圧ガスを封入し、該高圧ガスのガス圧を基に前記液体を供給することを特徴とする。
【0014】
液体供給手段には、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体と共に予め高圧ガスを封入しておく。そして、この高圧ガスのガス圧を基に液体を供給する。高圧ガスを予め液体供給手段に封入したことで、液体供給のための特別な設備は不要で設備の簡素化が図れる。
【0015】
更に、本発明は、前記高圧ガス供給手段は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを予め充填した加圧ボンベにより供給又は低圧のガスをガス加圧ポンプにより加圧して供給し、前記液体供給手段は、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を加圧液ポンプにより供給することを特徴とする。
【0018】
このようなノズルは一つで構成することも出来るが、本発明は、前記ノズルは複数個配設し、該ノズルと前記輸送配管の間に分岐のための少なくとも一つの配管継手と、該配管継手同士の間及び配管継手とノズル間を連結する分岐配管を備え、前記複数個のノズルから噴出する気液混合流体の圧力を等しくすることを特徴とする。
【0019】
ノズルは消火対象区域を覆うため複数個配設する場合がある。輸送配管から気液混合流体を分岐するため、各ノズルと輸送配管の間に配管継手を配設する。また、配管継手同士の間及び配管継手とノズル間は分岐配管で連結する。そして、このノズルから噴出する気液混合流体の圧力は等しくなるようにする。
【0020】
気液混合流体の圧力を等しくするため、配管継手と分岐配管は均一の等価管長とするが、配管内圧を考慮した設計とすれば必ずしも均一でなくてもよい。ノズルから噴出する気液混合流体の圧力は、噴出された水の平均粒子径が400ミクロン以下、理想的には100ミクロン以下となるように設計する。以上のように、ガス配管と水配管を同一化し、気液混合流体を所定距離輸送することとしたため、工事費用が大幅に削減出来る。
【0023】
更に、本発明は、前記液体と高圧ガスの混合比率は、常温常圧換算の体積比で液体1につき高圧ガス0.001以上50,000未満とすることを特徴とする。
【0024】
混合比率が0.001未満となると、ノズル部において噴出する際、気体の減圧膨張量が小さく、水粒子の微細化が期待できない。また、混合比率が50,000以上になると、ウォーターミストとしての消火効果が得られず、高圧ガスのみの作用とほぼ同様になってしまう。
【0025】
更に、前記ノズル、配管継手、分岐配管及び輸送配管のいずれか少なくとも一方には前記気液混合流体を攪拌するための攪拌部を備えて構成した。
【0026】
気液混合流体の流動状況は混合比や流量等によっても異なるが、時間的、場所的に常に変動している。このため、気体と液体が配管断面で均一に分布されていなければ同量に分岐されない。
【0027】
そこで、気液混合流体を攪拌するための攪拌部を備えた。攪拌部は網、デフレクター等で構成し、ノズル、配管継手、分岐配管及び輸送配管のいずれか少なくとも一方に配設する。理想的には分岐配管の一次側に配設するのが望ましい。このことにより、気体と液体が配管断面で均一に分布され、気体容積比がほぼ等しく分岐される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の第1の実施形態の全体構成図を図1に示す。図1において、高圧ガスボンベ1には加圧された不活性ガス(N2 ,Ar,CO2 又はこれらの混合体)が充填されている。圧力調整器3では高圧ガスボンベ1の高圧ガスが所定の圧力のガスに圧力変換されるようになっている。
【0030】
ここに、高圧ガスとは、大気圧以上の圧縮性気体をいう。圧力調整器3の出力は貯水タンク5にガス管7を介して連結されている。貯水タンク5には水が蓄えられている。また、貯水タンク5からは配水管9が導出され、調合器11の第一の入力10に結合されている。一方、圧力調整器3のもう一方の出力はガス管13を介して調合器11の第二の入力12に結ばれている。
【0031】
調合器11の断面図を図2に示す。調合器11の出力は輸送配管15を介して配管継手17Aに連結されている。また、配管継手17Aは配管継手17B,17Cを介してノズル19A,19B,19C,19Dに連結されている。配管継手17A,17B,17C及び各ノズル19A,19B,19C,19D間は分岐配管21で結ばれている。
【0032】
配管継手17A,17B,17Cの一次側には攪拌器23A,23B,23Cが内装されている。攪拌器23A,23B,23Cは、網又はデフレクター等で構成されている。ガス管13及び配水管9の途中にはそれぞれ放出弁10A,10Bが配設されている。放出弁10A,10Bは、貯水タンク5に固定された定圧作動装置25により開放されるようになっている。定圧作動装置25は、液体供給圧力検出手段に相当する。
【0033】
次に動作を説明する。
図1において、高圧ガスボンベ1には、150〔kgf/cm2 〕程度の不活性ガスが充填されており、圧力調整器3を介して20〔kgf/cm2 〕程度の減圧されたガスに圧力変換される。
【0034】
従って、圧力調整器3の二次側は低圧配管で構成可能である。圧力調整器3で圧力変換された低圧ガスは二系統に分岐される。一系統は、貯水タンク5に送られ貯水タンク5の内圧を高める。そして、この内圧により、貯水タンク5からは配水管9より水が導出される。この水は調合器11の第一の入力10に入力される。
【0035】
調合器11の第二の入力12にはまた、圧力調整器3で圧力変換された減圧されたガスがガス管13を介して入力される。調合器11ではその構造上水とガスとが所定流量比となるよう調整されながら混合される。
【0036】
ここで、気体と液体を同時に効率良く混合するため、定圧作動装置25が一定圧(例えば20〔kgf/cm2 〕程度)に加圧されたときに、放出弁10A,10Bを2個同時に開放する。調合器11からは、輸送配管15を介して所定距離離れた場所に設置された配管継手17Aに気液混合流体が送られる。
【0037】
このとき、輸送配管15を流れる気液混合流体の流動状況は図3及び図4のようになる。この流動状況は輸送配管15が鉛直管の場合には混合比や流量等により図3(a)〜(f)のようになり、水平管の場合には図4(a)〜(f)のようになる。
【0038】
図中、大小の空洞はガスであり、また小さい黒点は水粒子を示す。気液混合流体は、気体と液体とで、密度が大きく違うため、流速に差が生じる。これは、管径が大きい場合、流量が少ない場合に特に影響が大きい。この影響を小さくするには、気体か液体のどちらかに流量が大きく片寄っている必要がある。図3及び図4の流動状況で言えば、(a)、(b)又は、(e)、(f)の状態である。
【0039】
なおかつ、消火に有効に短時間で放射し、又、その後の水損を軽減するためには、一定以上の気体容積比、流動状況で言えば(e)、(f)の状態で放射するのが好ましい。即ち、調合器11における気体と液体の混合比率は、常温常圧換算の体積比で液体1につき、気体約2〜50,000の範囲が望ましい。特に液体1につき、気体約2〜10,000の範囲が、コスト的に有利である。
【0040】
しかし、気液混合流体の流動状況は、時間的、場所的に常に変動しており、一定ではない。そのため、分岐配管21がある場合には、仮に分岐配管21全てに、同じ圧力損失の配管を用いたとしても、分岐直前に、気体と液体が配管断面で均一に分布していなければ、均一混合比で分岐されない恐れがある。
【0041】
消火に有効に噴霧するには、噴霧時間、噴霧量、ノズルの噴霧パターン等を考慮して、複数のノズル19から、噴霧させる必要性が生じるが、分岐配管21で均一混合比で分岐されなければ、各ノズル19で前述の噴霧状態が不均一になる。
【0042】
この場合、配管経手17A、17B、17Cの手前に二相を攪拌するための網(攪拌器23A,23B,23C)を設ける。均一でない気液混合流体はこの攪拌器23A,23B,23Cで混合される。その後、ノズル19より気液混合流体は10〔kgf/cm2 〕程度の圧力で噴出される。
【0043】
このとき、気体はノズル端より減圧膨張し、液体がミスト(微噴霧)になる。気体は液体に比べ圧力による体積膨張比が大きい。このため、気液混合流体をノズル圧力10〔kgf/cm2 〕で大気放出した場合、気体部分(不活性ガス)が約10倍に膨張し、液体(水)を攪拌して微粒子水滴が形成される。
【0044】
なお、高圧ガスボンベ1には加圧された不活性ガスを充填するとしたが、空気、不活性ガス、又はこれらの混合ガスのいずれかを充填してもよい。また、貯水タンク5には水を蓄えたが、他に消火に有効と考えられる液体として、水以外にハロン2402、四塩化炭素(CCl4 )等がある。
【0045】
更に、消火に有効な水溶液として強化液(K2 CO3 等)、浸潤剤(NH4H2 PO4 等)、不凍液(エチレングリコール等)、水溶性高分子(カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等)を採用してもよい。これらは、いずれも常温常圧で液体の消火薬剤である。
【0046】
なお、攪拌器23A,23B,23Cは配管継手17A,17B,17Cの直前に配設したが、気液を攪拌させる役目として、調合器11の二次側からノズル19の間のどこに設置してもよい。また、配管継手17は、T字状継手でもY字状継手等でもよい。以上述べたように、圧力調整器3の二次側は低圧配管で構成したため、配管設備費及び工事費が安価である。
【0047】
また、気液混合流体として一本の輸送配管15中を長距離に渡り流すことを可能としたため、気体と液体とを別に配管していた従来工法に比べてずっと配管設備費及び工事費が安価である。
【0048】
輸送配管15の距離が延び不均一化したときの気液混合流体は、網等の簡易かつ安価な設備で均一状態に攪拌可能であり、ミストの粒子精度を微細に維持出来る。
更に、気液混合流体を作成するためのガスを貯水タンク5にも供給し、水の送水圧力としたことにより、ポンプ等の設備や電気設備が不要となる。
【0049】
次に、本発明の第2の実施形態の全体構成図を図5に示す。尚、図1と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
図5において、圧力調整器3の二次側にはガス管7のみが固定されている。そして、貯水タンク5には、ガス管7とは独立させて、ガス管13の一端が取り付けられ、ガス管7より供給されて一旦貯水タンク5内に貯留されたガスが、ガス管13より吐出されるようになっている。
【0050】
かかる構成において、ガス管13から供給されるガス圧と、配水管9から供給される配水圧を均等に保つことが出来る。従って、放出の最初から最後まで所定混合比で気体と液体を混合させることができる。
【0051】
次に、本発明の第3の実施形態の全体構成図を図6に示す。尚、図1と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
図6において、圧力調整器3の二次側にはガス管7のみが固定されている。そして、貯水タンク5には、ガス管7とは独立させて、ガス管13の一端が取り付けられ、ガス管7より供給されて一旦貯水タンク5内に貯留されたガスが、ガス管13より吐出されるようになっている。
【0052】
ガス管13の他端は、調合器11の第二の入力12に結合されている。調合器11の二次側には、放出弁10Cが配設されている。放出弁10Cは、貯水タンク5に固定された定圧作動装置25により開放されるようになっている。
【0053】
かかる構成において、ガス管13から供給されるガス圧と、配水管9から供給される配水圧を均等に保つことが出来る。従って、放出の最初から最後まで所定混合比で気体と液体を混合させることができる。また、調合器11の二次側に放出弁10Cを配設したことで、放出弁の個数等が減るため設備が一層簡素化される。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスと、液体供給手段から供給された液体を調合器にて所定混合比で混合し、気液混合流体とし、輸送配管で輸送するように構成したので、高圧ガスと液体を個別に輸送するのに比べ工事費用が大幅に削減出来る。
【0055】
また、攪拌部を備えたことにより、配管継手等により気液混合流体が分岐される場合でも気体と液体とを攪拌し、配管断面で均一とすることが出来、各ノズルより均一なミストを噴出出来る。また、圧力調整器の2次側配管はすべて低圧配管を用いることが出来るため、工事費用を一層削減出来る。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の全体構成図
【図2】 調合器の断面図
【図3】 輸送配管(鉛直管)を流れる気液混合流体の流動状況を示す図
【図4】 輸送配管(水平管)を流れる気液混合流体の流動状況を示す図
【図5】 本発明の第2実施形態の全体構成図
【図6】 本発明の第3実施形態の全体構成図
【符号の説明】
1 高圧ガスボンベ
3 圧力調整器
5 貯水タンク
11 調合器
15 輸送配管
17 配管継手
19 ノズル
21 分岐配管
23 攪拌器
25 定圧作動装置
Claims (10)
- 空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを供給する高圧ガス供給手段と、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給する液体供給手段と、該液体供給手段から供給された液体と前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスを所定混合比で混合し気液混合流体とする調合器と、該調合器で混合された気液混合流体を輸送する輸送配管と、該輸送配管の他端に配設され前記気液混合流体を微細粒子として噴出するノズルと、
前記液体供給手段の前記液体の供給圧力を検出する液体供給圧力検出手段と、
該液体供給圧力検出手段で検出した前記液体の供給圧力が所定値に達したときに、前記輸送配管に前記気液混合流体を放出させる放出弁を前記調合器より上流側において前記供給手段それぞれに対して備えたことを特徴とするウォーターミスト消火設備。 - 空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを供給する高圧ガス供給手段と、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給する液体供給手段と、該液体供給手段から供給された液体と前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスを所定混合比で混合し気液混合流体とする調合器と、該調合器で混合された気液混合流体を輸送する輸送配管と、該輸送配管の他端に配設され前記気液混合流体を微細粒子として噴出するノズルと、
前記液体供給手段の前記液体の供給圧力を検出する液体供給圧力検出手段と、
該液体供給圧力検出手段で検出した前記液体の供給圧力が所定値に達したときに、前記輸送配管に前記気液混合流体を放出させる放出弁を前記調合器より下流側に備えたことを特徴とするウォーターミスト消火設備。 - 前記高圧ガス供給手段から供給される高圧ガスは圧力調整器により圧力調整された後に前記液体供給手段及び調合器に供給されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のウォーターミスト消火設備。
- 前記高圧ガス供給手段は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを予め充填した加圧ボンベにより供給又は低圧のガスをガス加圧ポンプにより加圧して供給し、前記液体供給手段は、前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスのガス圧を基に水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を供給することを特徴とする請求項1、2又は3記載のウォーターミスト消火設備。
- 前記調合器で混合する高圧ガスは、前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスに代えて、前記液体供給手段に対し前記高圧ガス供給手段から供給された高圧ガスを用いることを特徴とする請求項4記載のウォーターミスト消火設備。
- 前記高圧ガス供給手段は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを予め充填した加圧ボンベにより供給又は低圧のガスをガス加圧ポンプにより加圧して供給し、前記液体供給手段は、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体と共に予め高圧ガスを封入し、該高圧ガスのガス圧を基に前記液体を供給することを特徴とする請求項1、2又は3記載のウォーターミスト消火設備。
- 前記高圧ガス供給手段は、空気及び不活性ガスのいずれか少なくとも一方を含む高圧ガスを予め充填した加圧ボンベにより供給又は低圧のガスをガス加圧ポンプにより加圧して供給し、前記液体供給手段は、水及び消火薬剤のいずれか少なくとも一方を含む液体を加圧液ポンプにより供給することを特徴とする請求項1、2又は3記載のウォーターミスト消火設備。
- 前記ノズルは複数個配設し、該ノズルと前記輸送配管の間に分岐のための少なくとも一つの配管継手と、該配管継手同士の間及び配管継手とノズル間を連結する分岐配管を備え、前記複数個のノズルから噴出する気液混合流体の圧力を等しくすることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のウォーターミスト消火設備。
- 前記液体と高圧ガスの混合比率は、常温常圧換算の体積比で液体1につき高圧ガス0.001以上50,000未満とすることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のウォーターミスト消火設備。
- 前記ノズル、配管継手、分岐配管及び輸送配管のいずれか少なくとも一方には前記気液混合流体を攪拌するための攪拌部を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のウォーターミスト消火設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26949598A JP4049284B2 (ja) | 1997-10-30 | 1998-09-24 | ウォーターミスト消火設備 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31431197 | 1997-10-30 | ||
JP9-314311 | 1997-10-30 | ||
JP26949598A JP4049284B2 (ja) | 1997-10-30 | 1998-09-24 | ウォーターミスト消火設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11192320A JPH11192320A (ja) | 1999-07-21 |
JP4049284B2 true JP4049284B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=26548788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26949598A Expired - Lifetime JP4049284B2 (ja) | 1997-10-30 | 1998-09-24 | ウォーターミスト消火設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4049284B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101991924B (zh) * | 2009-08-21 | 2012-07-25 | 中国石油化工股份有限公司 | 火灾探测与自动灭火系统及其在浮顶储罐密封圈的应用 |
KR102232707B1 (ko) * | 2020-07-24 | 2021-03-26 | 주식회사 스탠더드시험연구소 | 복합 소화 시스템 |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI111521B (fi) | 2000-06-09 | 2003-08-15 | Marioff Corp Oy | Palonsammutuslaitteisto |
KR100441310B1 (ko) * | 2002-02-22 | 2004-07-21 | 주식회사 윈 | 소방용 워트 미스트 장치. |
KR100495358B1 (ko) * | 2002-06-05 | 2005-06-14 | 주식회사 육송 | 질소가스를 이용한 증류수 미분무 소화 장치 |
JP4474425B2 (ja) * | 2002-08-09 | 2010-06-02 | 株式会社大同 | 消火ガス供給システム |
KR100639917B1 (ko) * | 2004-07-24 | 2006-10-31 | 유홍선 | 방재장치 |
KR101283871B1 (ko) | 2009-01-19 | 2013-07-08 | 호치키 가부시키가이샤 | 화재 방재 설비 및 살포 방법 |
WO2010125627A1 (ja) | 2009-04-27 | 2010-11-04 | ホーチキ株式会社 | 火災防災設備 |
JP5908831B2 (ja) * | 2010-04-06 | 2016-04-26 | 泰熙 射場 | 小規模建築物用消火装置 |
KR101034175B1 (ko) * | 2010-09-09 | 2011-05-12 | (주)금강 | 고압가스를 이용한 소화전 |
US20150297924A1 (en) * | 2011-10-14 | 2015-10-22 | Utc Fire & Security Corporation | Sprinkler system including a mixing device upstream of a sprinkler |
WO2013055352A1 (en) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | Utc Fire & Security Corporation | Method of installing misting fire suppression sprinklers into a building previously containing at least one other type of sprinkler |
CN102814016A (zh) * | 2012-09-04 | 2012-12-12 | 中国科学技术大学 | 储压预混式细水雾泡沫灭火装置 |
CN103550888A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-02-05 | 西安新竹防灾救生设备有限公司 | 瓶组式气体驱动混合灭火装置 |
CN108066923A (zh) * | 2016-11-14 | 2018-05-25 | 南京消防器材股份有限公司 | 一种高层建筑消防装置 |
KR102581523B1 (ko) * | 2021-01-15 | 2023-09-22 | 주식회사 에이치투케이솔루션 | 에너지 저장 시스템의 열폭주 방지 및 화재 예방 시스템 |
KR102607380B1 (ko) * | 2023-07-03 | 2023-11-29 | 주식회사 시토스 | 워터탱크를 구비한 휴대용 멀티 에어컴프레셔 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP26949598A patent/JP4049284B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101991924B (zh) * | 2009-08-21 | 2012-07-25 | 中国石油化工股份有限公司 | 火灾探测与自动灭火系统及其在浮顶储罐密封圈的应用 |
KR102232707B1 (ko) * | 2020-07-24 | 2021-03-26 | 주식회사 스탠더드시험연구소 | 복합 소화 시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11192320A (ja) | 1999-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4049284B2 (ja) | ウォーターミスト消火設備 | |
US8360339B2 (en) | Fire suppression apparatus and method for generating foam | |
AU2002251620B8 (en) | Liquid sprayers | |
US5113945A (en) | Foam/water/air injector mixer | |
EP1213039B1 (en) | A fire fighting installation for discharging a liquid-gas fog | |
CA2514947A1 (en) | Systems and methods for generating high volumes of foam | |
CA1295585C (en) | Apparatus for applying fire-fighting chemicals | |
US3853784A (en) | Flow control device | |
US6189625B1 (en) | Liquid mist fire extinguisher | |
AU2000238484B2 (en) | Fluid nozzle spray and fire extinguisher | |
JP2000288114A (ja) | 消火設備用調合器及びウォーターミスト消火設備 | |
CN203090319U (zh) | 一种多功能压缩空气泡沫灭火装置 | |
EP1075316B1 (en) | Method and high-capacity apparatus for producing fire fighting foam and foam expanding spreading device | |
US20170259091A1 (en) | Fire-fighting system | |
WO2007001212A2 (en) | Mixer and fire-extinguishing apparatus | |
GB2031724A (en) | Foam generating fire fighting device | |
JP3767239B2 (ja) | 空洞充填工法 | |
US5806601A (en) | Delivery of fire-extinguishing material by a pressure gas source | |
US9907986B2 (en) | Fire suppression system with dual use of gas source | |
AU616909B2 (en) | Foam fire fighting apparatus | |
JPH08266662A (ja) | 泡消火設備 | |
IL308904A (en) | Independent device for creating viscous foam | |
EP2116281A1 (en) | Method and system for producing fire fighting foam | |
DE19757654A1 (de) | Verfahren zur Erzeugung von Löschmittelkombinationen sowie Vorrichtung zur Erzeugung und Abgabe von Löschmitteln variabler Zusammensetzung |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070405 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |