JP4647698B2 - 特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置 - Google Patents

特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置 Download PDF

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Description

本発明は、スプリンクラー装置、特に、スプリンクラーヘッドを装備している送水管が、水道メータの介在された水道給水管における水道メータ接地箇所の下流側部位に接続されている特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置に関する。
この種のスプリンクラー装置は水道直結型と呼ばれていて、一般住宅、福祉施設、老人介護施設などを対象として設置されることが多い。従来より、この種の水道直結型のスプリンクラー装置としては、図6に示した湿式閉鎖型スプリンクラー装置S1と、図7に示した乾式閉鎖型スプリンクラー装置S2とが知られていた。
図6及び図7において、1は公設水道配水管であり、この公設水道配水管1から分岐して宅内に引き込まれた水道給水管2に宅内の水回り箇所に設置される各種の一般給水器具の水栓(不図示)が接続されている。この水道給水管2には、止水弁21や水道メータ22などが介在されている。なお、図6及び図7において、符号Bは警報ブザーを示している。
そして、図6に示した湿式閉鎖型スプリンクラー装置S1は、水道メータ設置箇所の下流側部位で水道給水管2に単管方式で送水管3が分岐接続されている。送水管3には所要数のスプリンクラーヘッド4が装備されていて、それらのスプリンクラーヘッド4が住宅の天井などに設置される。また、湿式閉鎖型スプリンクラー装置S1において、上記送水管3の末端には水洗便器の水栓31などが取り付けられている。この湿式閉鎖型スプリンクラー装置S1では、原則として、スプリンクラーヘッド4を備えている送水管3の管路に、水道水が常時供給されている。
また、図7に示した乾式閉鎖型スプリンクラー装置S2にあっても、水道メータ設置箇所の下流側部位で水道給水管2に単管方式で送水管3が分岐接続されている。そして、この送水管3に所要数のスプリンクラーヘッド4が装備されている。この乾式閉鎖型スプリンクラー装置S2では、送水管3の始部に三方切換え型の電動弁32が介在されていて、この電動弁32とスプリンクラーヘッド4とが制御盤5を介して電気的に接続されている。33はテスト弁である。この乾式閉鎖型スプリンクラー装置S2において、スプリンクラーヘッド4を備えている送水管3の管路には、制御盤5からの制御信号で動作する電動弁32の作用により必要に応じて水道水が供給されるのであって、常態時には、送水管3の管路への送水が遮断されている。
一方、水道水を使用する住宅用のスプリンクラー消火設備として、所要数のスプリンクラーヘッドを装備させた単管路の始部と終部とを、宅内の一般給水器具の水栓につながっている水道給水管の管路の異なる2箇所に接続しておき、バイパス弁装置の開閉操作により、水道水をスプリンクラーを装備している上記単管路に給送することと、一般給水器具に給送することとを択一的に選択するようにしたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特公平6−13055号公報
しかしながら、図7に示した乾式閉鎖型スプリンクラー装置S2では、火災時感知信号に基づく制御盤5の動作を介して電動弁32が開かれることにより、送水管3を経てスプリンクラーヘッド4に給水が行われるものであるために、停電時にはスプリンクラーヘッド4からの放水が行われなくなるという問題があった。
また、図6又は図7に示した湿式型又は乾式型の閉鎖型スプリンクラー装置S1,S2は、いずれも、送水管3の管内水圧を定常的に確認することができないために、火災発生時などの必要時にスプリンクラーヘッドが正常に動作するか否かを目視によって日常的に監視することができないという問題があった。
さらに、上掲の特許文献1によって提案されているスプリンクラー消火設備は、バイパス弁装置の開閉操作により、水道水をスプリンクラーに給送することと、一般給水器具に給送することとを択一的に選択するものであるので、火災発生時などには、住人の咄嗟の判断でバイパス弁装置が適切に開閉操作されるとは限らず、そのバイパス弁装置が適切に開閉操作されなかったときには、スプリンクラーヘッドから放水されなくなるということになりかねない。
本発明は、以上の状況や問題に鑑みてなされたものであり、公設水道配水管に十分な水圧で給水が行われておりさえすれば、火災時のスプリンクラーヘッドの初期放水量を十分に確保することのできる特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、水道給水管によって供給される水道水を利用しているにもかかわらず、スプリンクラーヘッドを備える送水管の管内水圧を日常的に目視により監視することのできる対策を講じることによって、スプリンクラーヘッドが正常に動作するか否かの判断が容易になる特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、スプリンクラー装置を動作させるための一切の電源を不要にすることのできる特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、日常点検を容易に行うことのできる特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、スプリンクラー装置の一部をユニット化することによって、スプリンクラーヘッドを備える送水管の管内水圧などの監視を容易に行うことができ、しかも、ユニット化による取付け性の改善効果を通じて、一般住宅や福祉施設、老人介護施設への当該特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置の普及を促進しやすくすることを目的とする。
本発明に係るスプリンクラー装置は、スプリンクラーヘッドを装備している送水管が、水道メータが介在されて一般給水器具に接続されている水道給水管における水道メータ接地箇所の下流側部位に分岐して接続されている。
そして、上記送水管によって形成されて、全部の上記スプリンクラーヘッドを備える主管路と、この主管路の一端及び他端にそれぞれ接続されている中間管路と、これらの中間管路同士を接続している部分管路と、を有してなる無端ループ状の一次管路と、上記水道給水管を水道メータ接地箇所の下流側部位で上記部分管路の一端に接続している分岐管路と、上記送水管とは異なる配管によって形成された排水用の二次管路と、この二次管路に上記部分管路の他端を接続している中継管路と、流路切換え弁機構と、を含み、上記流路切換え弁機構は、上記部分管路を連通させて上記中継管路を遮断する第1切換えモードと、上記部分管路を遮断して上記中継管路を連通させる第2切換えモードと、を択一的に選択する機能を有してなる。
この構成であると、常態時に流路切換え弁機構を第1切換えモードに設定しておくと、水道給水管に接続されている一般給水器具に給水がなされているか否かに関係なく、一次管路に水が給水される。しかも、一次管路が無端ループ状に形成されていることにより、スプリンクラーヘッドからの放水がなされていない常態時には、分岐管路に分岐状に接続されている一次管路の2方向に水圧が作用することになる。そのため、一次管路の水圧は、水道給水管の管内水圧が十分に高く保たれているとき、言い換えると、公設水道配水管に十分な水圧で給水が行われているときには、一般給水器具で水道水が使われたとしてもそれほど低下することはない。したがって、スプリンクラーヘッドが火災を感知したときに十分な量の初期放水量が得られるようになる。
また、常態時に流路切換え弁機構を第2切換えモードに設定すると、分岐管路と一次管路と中継管路と二次管路とによって一方向の流路が形成される。したがって、流路切換え弁機構を第2切換えモードに設定することにより、一次管路を水道水で満たすことが可能になる。また、一次管路に溜まっていた水をドレンとして排水することも可能である。
本発明では、上記流路切換え弁機構が、上記部分管路の他端と上記中継管路との接続箇所に介在された三方切換え弁でなり、この三方切換え弁が、上記第1切換えモードと上記第2切換えモードとを択一的に選択する機能を有する、という構成を採用することが可能である。三方切換え弁には、手動タイプと電動タイプとを選択することが可能であり、手動タイプを選択することによって、スプリンクラーヘッドの初期動作(放水開始)を行わせるための一切の電源が不要になる。
本発明では、上記流路切換え弁機構が、上記部分管路に介在された開閉弁と、上記中継管路に介在された開閉弁と、の組み合わせでなるという構成を採用することも可能である。この発明において、流切換え弁機構としての開閉弁には、三方切換え弁を採用した場合と同様に手動タイプと電動タイプとを選択することが可能であり、手動タイプを選択することによって、スプリンクラーヘッドの初期動作(放水開始)を行わせるための一切の電源が不要になる。
本発明では、上記水道給水管に、上記水道メータ設置箇所から一般給水器具側に向かう水流を通過させ、かつ、一般給水器具側から上記水道メータ設置箇所に向かう水の逆流を阻止する第1逆止弁が介在され、上記分岐管路に、上記水道メータ設置箇所から上記部分管路の一端に向かう水流を通過させ、かつ、上記部分管路の一端から上記水道メータ設置箇所に向かう水の逆流を阻止する第2逆止弁が介在されていることが望ましい。この構成であれば、第1逆止弁によって一般給水器具からの水の逆流が阻止され、第2逆止弁によって一次管路からの水の逆流が阻止される。そのため、一般給水器具の使用時に、一次管路に供給されている火災時の散水に使われる水道水が一般給水器具側に供給されるという不都合が起こらない。
本発明では、上記分岐管路に水抜き用の開閉弁が介在されていることが望ましい。この構成であれば、一般給水器具が使用中であっても、一次管路の水抜きを行うことが可能になるので、スプリンクラーヘッドのメンテナンスてなどに際して便利である。
本発明では、上記中間管路に、上記一次管路内水圧を表示する一次圧力計が装備されていることが望ましい。この構成を採用すると、常態時の一次管路内水圧が一次圧力計によって常時表示されるので、住人が送水管の管内水圧を日常的に目視により監視することができるようになる。その結果、スプリンクラーヘッドが正常に動作するか否かの判断が容易になる。
本発明では、上記二次管路に、当該二次管路の流量を、1個分の上記スプリンクラーヘッドの単位時間当りの放水量と同等の流量に制限する定流量弁と、上記二次管路内水圧を表示する二次圧力計と、を装備させてあることが望ましい。この構成であると、定流量弁と二次圧力計とそれらが介在されている二次管路とを、当該スプリンクラー装置についての末端試験装置として利用することが可能になる。すなわち、流路切換え弁機構を第2切換えモードに設定して、水道水を、分岐管路、一次管路、中継管路、二次管路、定流量弁に順に流して排水すると、そのときの二次管路の管内水圧が二次圧力計により表示されるので、その表示された値を視認することによって、流路切換え弁機構を第1切換えモードに設定しているときのスプリンクラーヘッドに作用する水道水の水圧が適切か否かを判断することが可能になる。その上、このような末端試験装置による当該スプリンクラー装置の試験稼働を、流路切換え弁機構を操作するだけで行うことができるようになるという利便性もあり、そのことが、当該スプリンクラー装置の日常点検を容易に行うことに役立つ。
本発明では、上記一次管路を形成している送水管に、上記部分流路とこの部分流路の一端及び他端にそれぞれ連通されている上記中間管路とを形成している定形配管部が備わり、この定形配管部と、上記中継管路を形成する中継管と、上記分岐管路を形成する分岐管と、上記二次管路を形成している排水管と、上記流路切換え弁機構と、上記一次圧力計と、上記二次圧力計とが、それらに共通のパネル部材に取り付けられて送水配管ユニットを構成していることが望ましい。このような送水配管ユニットを構成しておくと、当該送水配管ユニットを住宅ないし家屋の軒下や壁面などに据え付けることができるので、スプリンクラーヘッドを備える送水管の管内水圧などの監視を容易に集中的に行うことができるようになるという利点がある。また、ユニット化による取付け性の改善効果を通じて、一般住宅や福祉施設、老人介護施設への当該特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置の普及を促進しやすくなるという利点がある。
本発明では、上記分岐管に給水口が設けられ、上記排水管に排水口が設けられていることが望ましい。
以上のように、本発明に係る特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置によると、公設水道配水管に十分な水圧で給水が行われておりさえすれば、火災時のスプリンクラーヘッドの初期放水量を十分に確保することができる。そして、水道給水管によって供給される水道水を利用しているにもかかわらず、スプリンクラーヘッドを備える送水管の管内水圧を日常的に目視により監視することができるので、常態時にスプリンクラーヘッドが正常に動作するか否かの判断が容易になる。また、スプリンクラー装置を動作させるための一切の電源を不要にすることが可能であるという効果も得られる。そのほか、当該スプリンクラー装置の一部をユニット化することによって、スプリンクラーヘッドを備える送水管の管内水圧などの監視を容易に行うことができるようになり、ユニット化による取付け性の改善効果を通じて、一般住宅や福祉施設、老人介護施設への当該特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置の普及を促進しやすくなるという効果も奏される。
本発明の実施形態に係るスプリンクラー装置の系統図である。 図1の要部を拡大して示した常態時での送水配管ユニットの正面図である。 図1の要部を拡大して示した末端試験装置使用時での送水配管ユニットの正面図である。 逆止弁や水抜き用の開閉弁を採用した事例の説明図である。 変形例による流路切換え弁機構を採用した送水配管ユニットの正面図である。 湿式閉鎖型スプリンクラー装置の従来例を示した系統図である。 乾式閉鎖型スプリンクラー装置を示した系統図である。
図1は本発明の実施形態に係るスプリンクラー装置Sの系統図である。図2は図1の要部を拡大して示した常態時での送水配管ユニットUの正面図、図3は図1の要部を拡大して示した末端試験装置Tの使用時での送水配管ユニットUの正面図である。
図1に示したスプリンクラー装置Sは、所要数のスプリンクラーヘッドHを装備している送水管50が水道給水管60に分岐して接続されている。具体的には、公設水道配水管(不図示)に接続されている水道給水管60が、宅内で図示のように一般給水器具の水栓(不図示)に接続されていると共に、水道給水管60の1箇所に分岐接続された分岐管70によって形成される分岐管路71に、送水管50によって形成される一次管路51が接続されている。分岐管路71は、水道給水管60に介在されている水道メータ61の設置箇所の下流側部位に接続されている。
送水管50によって形成されている一次管路51は無端ループ状に形作られている。すなわち、無端ループ状の一次管路51は、全部の上記スプリンクラーヘッドHを備える主管路52と、この主管路52の一端及び他端にそれぞれ接続されている中間管路54,55と、これらの中間管路54,55同士を接続している短い部分管路56とを有している。上記主管路52は住宅の天井などに設置される主管部52aによって形成され、上記中間管路54,55は上下方向に延びる2本の中間管部54a,55aによって形成され、上記部分管路56が部分管部56aによって形成されている。そして、無端ループ状の一次管路51の1箇所、具体的には、部分管路56の一端イに上記分岐管路71が接続されている。
上記した送水管50には、2本の中間管部54a,55aのそれぞれの下端側の一部と部分管部56aとによってU字形に形作られた定形配管部57が備わっている。したがって、この定形配管部57が、部分管路56とこの部分管路56の一端及び他端にそれぞれ連通されている中間管路54,55の下端側の一部とを形成している。上記した配管系において、主管部52aには架橋ポリエチレン管、中間管部54a,55aにはポリ粉体ライニング鋼管、定形配管部57ないし後述する送水配管ユニットUの配管にはすべて水道用ライニング鋼管を採用することが可能である。
図2又は図3に拡大して示したように、一方側の中間管路54には、一次管路内水圧を表示する一次圧力計58が装備されている。
部分管路56の他端ロには、排水管80によって形成される二次管路81が接続されている。具体的には、部分管路56の他端ロと二次管路81とが、中継管90によって形成されている中継管路91で接続されている。そして、部分管路56の他端ロと中継管路91との接続箇所に、流路切換え弁Vとしての三方切換え弁100が介在されている。図例の三方切換え弁100は手動タイプであって、ハンドル101を正方向又は逆方向に90度だけ回動操作するだけで、図2に示した第1切換えモードと、図3に示した第2切換えモードとを択一的に選択する機能を有している。
三方切換え弁100が図2のように第1切換えモードに設定されているときが常態であり、この常態時には、部分管路56が三方切換え弁100の介在箇所で他方側の中間管路55に連通し、中継管路91が三方切換え弁100の介在箇所で他方側の中間管路55から遮断される。また、三方切換え弁100が図3のように第2切換えモードに設定されている状態では、部分管路56が三方切換え弁100の介在箇所で他方側の中間管路55から遮断され、中継管路91が三方切換え弁100の介在箇所で他方側の中間管路55に連通される。
二次管路81には、当該二次管路81の流量を一定量に制限するための定流量弁82と、二次管路内水圧を表示する二次圧力計83とが設置されている。これらの定流量弁82と二次圧力計83と二次管路81とは、当該スプリンクラー装置Sについての末端試験装置Tを構成している。
図1〜図3において、符号Pは矩形のパネル部材を示している。このパネル部材Pには、一次圧力計58及び三方切換え弁100とを有する上記定形配管部57と、上記中継管90と、上記分岐管70と、上記排水管80と、流路切換え弁機構Vとしての三方切換え弁100と、上記一次圧力計58と、上記二次圧力計83とが取り付けられて送水配管ユニットUを構成している。この送水配管ユニットUにおいて、分岐管路71に給水口72が設けられ、二次管路81に排水口84が設けられている。図例において、送水配管ユニットUに含まれる定形配管部57の2本の中間管部54,55や分岐管70、排水管80などは、当該中間管部54,55や分岐管70、排水管80などの全長部分からその一部を分割することによって短く形成されている。なお、図1に示したように、図示例の送水配管ユニットUは、同一の構成を有する2系統の定形配管部57などを有している。
上記構成を有する実施形態のスプリンクラー装置では、常態時には、三方切換え弁100が図2に示した第1切換えモードに設定されている。そして、一次管路51(図1参照)には水が給水されていて、その管路内水圧が一次圧力計58によって表示されている。一次圧力計58によって表示される一次管路内水圧は、水道給水管60の管内水圧が異常に低下していないとき、すなわち、水道給水管60の管内水圧が、宅内で一般給水器具を支障なく使用することができる程度に十分に高く保たれているときには、一般給水器具で水道水が使われたとしてもそれほど低下することはない。したがって、住人は一次圧力計58の表示を日常的に目視により監視することが可能になる。特にこの実施形態では、一次圧力計58が送水配管ユニットUに備わっているために、住人にとっては、一次圧力計58の表示を日常的に目視により監視することが容易になるという利点がある。このことから、住人による監視が日常的に行われると、スプリンクラーヘッドHが火災を感知したときに十分な量の初期放水量が得られるようになる。
一次管路51に水を満たすための初期操作は次の手順で行うことができる。すなわち、三方切換え弁100のハンドル101を図3のように逆方向に90度回動させて第2切換えモードを設定することにより、水道給水管60に供給されている水道水を、分岐管路71、一次管路51、中継管路91及び二次管路81によって形成される一方向流路に送り込み、二次管路81から起泡混じりに水が排出されなくなった後で、三方切換え弁100のハンドル101を正方向に90度回動させて第1切換えモードを設定する。一次管路51の水を入れ換えるときにも同様の操作を行う。
この実施形態では、一次管路51が無端ループ状に形成されていることにより、スプリンクラーヘッドHからの放水がなされていない常態時には、分岐管路71に分岐状に接続されている一次管路51の2方向に水圧が作用することになる。したがって、このスプリンクラー装置は2方向加圧システムを構成しているということになる。
この実施形態では、二次管路81に介在されている定流量弁82が、当該二次管路81の流量を、1個分のスプリンクラーヘッドHの単位時間当りの放水量と同等の流量に制限する機能を有している。そのため、スプリンクラー装置Sの日常点検に際して末端試験装置Tをメンテナンスに利用することが可能になる。すなわち、常態時の三方切換え弁100のハンドル101を逆方向に90度回動させることによって、図3のように三方切換え弁100を第2切換えモードに設定すると、水道水が分岐管路71を経て一次管路51、中継管路91、二次管路81、定流量弁82に流れて排水され、二次管路81の管路内水圧が二次圧力計83により表示されるので、その二次圧力計83によって表示された値から三方切換え弁100を第1切換えモードに設定しているときのスプリンクラーヘッドHに作用する水道水の水圧が適切か否かを確認することが可能になる。その上、このような末端試験装置Tによるスプリンクラー装置Sの試験稼働を、三方切換え弁100を操作するだけで行うことができるようになるという利便性もある。
以上説明した実施形態では、三方切替え弁90として手動タイプを選択しているけれども、電動タイプの三方切換え弁を選択することも可能である。
また、この実施形態では、図1〜図3のように、分岐管路71に緊急遮断弁73を介在させている。こうしておくと、常態時に、何らかの理由でスプリンクラーヘッドHが異常動作して不慮の放水が開始されたような場合に、緊急遮断弁73を手動で閉じることによってそのような不慮の放水を即座に停止させることが可能になる。
図4は図1〜図3を参照して説明した上記実施形態の構成を基本として、その安全性や衛生面の向上を図った事例の説明図である。
図4の事例では、水道給水管60に第1逆止弁62を介在させている。この第1逆止弁62は、水道メータ設置箇所から一般給水器具側に向かう水流を通過させ、かつ、一般給水器具側から上記水道メータ設置箇所に向かう水の逆流を阻止する機能を発揮する。また、分岐管路71に第2逆止弁74を介在させている。この第2逆止弁74は、水道メータ設置箇所から部分管路56の一端イに向かう水流を通過させ、かつ、部分管路56の一端イから水道メータ設置箇所に向かう水の逆流を阻止する機能を発揮する。この構成を採用しておくと、一般給水器具の使用時に、一次管路51に供給されている火災時の散水に使われる水道水が一般給水器具側に供給されるという不都合が起こらなくなり、スプリンクラー装置Sの安全性が向上し、併せて、衛生面の向上が図られる。
また、図4の事例では、上記した第1逆止弁73や第2逆止弁74を採用したことと併せて、分岐管路71に水抜き用の開閉弁75を介在させている。この構成を採用しておくと、一般給水器具が使用中であっても、一次管路51の水抜きを行うことが可能になるので、スプリンクラーヘッドのメンテナンスてなどに際して便利である。
図5は変形例による流路切換え弁機構Vを採用した送水配管ユニットUの正面図である。この送水配管ユニットUでは、流路切換え弁機構Vが、部分管路56に介在された開閉弁59と、中継管路91に介在された開閉弁92との組み合わせでなる。そして、同図に実線で示したように、部分管路56の開閉弁59を開き、中継管路91の開閉弁92を閉じることによって上記した第1切換えモードが設定される。また、同図に仮想線で示したように、部分管路56の開閉弁59を閉じ、中継管路91の開閉弁92を開くことによって上記した第2切換えモードが設定される。図5の送水配管ユニットUにおいても、図4で説明したところと同様に、水道給水管60に第1逆止弁62を介在させたり、分岐管路71に第2逆止弁74を介在させたり、分岐管路71に水抜き用の開閉弁75を介在させたりして安全性などを高めることは勿論可能である。
図1〜図5にあっては、同一又は相応する部分には同一の符号を付すことによって、説明の重複を回避した。
H スプリンクラーヘッド
P パネル部材
S スプリンクラー装置
U 送水配管ユニット
V 流路切換え弁機構
50 送水管
51 一次管路
52 主管路
54,55 中間管路
56 部分管路
57 定形配管部
58 一次圧力計
59 開閉弁
60 水道給水管
61 水道メータ
62 第1逆止弁
70 分岐管
71 分岐管路
72 給水口
74 第2逆止弁
75 開閉弁
80 排水管
81 二次管路
82 定流量弁
83 二次圧力計
84 排水口
90 中継管
91 中継管路
92 開閉弁
100 三方切換え弁
イ 部分流路の一端
ロ 部分管路の他端

Claims (9)

  1. スプリンクラーヘッドを装備している送水管が、水道メータが介在されて一般給水器具に接続されている水道給水管における水道メータ接地箇所の下流側部位に分岐して接続されている特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置であって、
    上記送水管によって形成されて、全部の上記スプリンクラーヘッドを備える主管路と、この主管路の一端及び他端にそれぞれ接続されている中間管路と、これらの中間管路同士を接続している部分管路と、を有してなる無端ループ状の一次管路と、
    上記水道給水管を水道メータ接地箇所の下流側部位で上記部分管路の一端に接続している分岐管路と、
    上記送水管とは異なる配管によって形成された排水用の二次管路と、
    この二次管路に上記部分管路の他端を接続している中継管路と、
    流路切換え弁機構と、を含み、
    上記流路切換え弁機構は、上記部分管路を連通させて上記中継管路を遮断する第1切換えモードと、上記部分管路を遮断して上記中継管路を連通させる第2切換えモードと、を択一的に選択する機能を有してなることを特徴とする特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  2. 上記流路切換え弁機構が、上記部分管路の他端と上記中継管路との接続箇所に介在された三方切換え弁でなり、この三方切換え弁が、上記第1切換えモードと上記第2切換えモードとを択一的に選択する機能を有する請求項1に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  3. 上記流路切換え弁機構が、上記部分管路に介在された開閉弁と、上記中継管路に介在された開閉弁と、の組み合わせでなる請求項1に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  4. 上記水道給水管に、上記水道メータ設置箇所から一般給水器具側に向かう水流を通過させ、かつ、一般給水器具側から上記水道メータ設置箇所に向かう水の逆流を阻止する第1逆止弁が介在され、上記分岐管路に、上記水道メータ設置箇所から上記部分管路の一端に向かう水流を通過させ、かつ、上記部分管路の一端から上記水道メータ設置箇所に向かう水の逆流を阻止する第2逆止弁が介在されている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  5. 上記分岐管路に水抜き用の開閉弁が介在されている請求項4に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  6. 上記中間管路に、上記一次管路内水圧を表示する一次圧力計が装備されている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  7. 上記二次管路に、当該二次管路の流量を、1個分の上記スプリンクラーヘッドの単位時間当りの放水量と同等の流量に制限する定流量弁と、上記二次管路内水圧を表示する二次圧力計と、を装備させてある請求項6に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  8. 上記一次管路を形成している送水管に、上記部分流路とこの部分流路の一端及び他端にそれぞれ連通されている上記中間管路とを形成している定形配管部が備わり、
    この定形配管部と、上記中継管路を形成する中継管と、上記分岐管路を形成する分岐管と、上記二次管路を形成している排水管と、上記流路切換え弁機構と、上記一次圧力計と、上記二次圧力計とが、それらに共通のパネル部材に取り付けられて送水配管ユニットを構成している請求項7に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
  9. 上記分岐管に給水口が設けられ、上記排水管に排水口が設けられている請求項8に記載した特定施設水道連結型スプリンクラー設備装置。
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