JP5908519B2 - 絶縁カバー、導体端部絶縁方法、およびアークホーンの電極端部絶縁方法 - Google Patents

絶縁カバー、導体端部絶縁方法、およびアークホーンの電極端部絶縁方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばアークホーンの電極端部、電線の端部等、棒状または線状の導体端部に取り付けて当該導体端部または電極端部を絶縁する絶縁カバー、導体端部に絶縁カバーを取り付けて当該導体端部を絶縁する導体端部絶縁方法、およびアークホーンの電極端部に絶縁カバーを取り付けて当該電極端部を絶縁するアークホーンの電極端部絶縁方法に関する。
例えば、配電線等、高圧の電線に設置された碍子には、雷撃による碍子の破損等を防ぐ一対のアークホーンが設けられている(特許文献1参照)。これら一対のアークホーンは碍子の両端側にそれぞれ配置されている。各アークホーンは、棒状でホーン型の導体である電極を備えており、一方のアークホーンの電極は電線に電気的に接続されている。他方のアークホーンは鉄塔または電柱の腕金等に支持され、その電極は接地されている。以下、電極が電線に接続されたアークホーンを充電側アークホーンといい、電極が接地されたアークホーンを接地側アークホーンという。
充電側アークホーンは充電されているため、充電側アークホーンの全体には、絶縁材料により形成されたアークホーンカバーが被せられ、充電側アークホーンの電極も全体的に、他の部分と共に当該アークホーンカバーで覆われている。ただ、アークホーンカバーにおいて電極端面を覆っている部分には小径の貫通孔が形成され、この貫通孔により、当該電極端部から接地側アークホーンの電極に向かって伸びる放電経路が確保されている。
実開平07−014594
落雷があり、充電側アークホーンの電極と接地側アークホーンの電極との間に放電が生じると、アークホーンカバーにおいて充電側アークホーンの電極端部を覆っている部分が焼損し、充電されている電極端部が露出してしまうことがある。充電側アークホーンの電極端部が露出した状態を放置すると、当該電極端部にカラス等の鳥が接触し、漏電による停電等が発生するおそれがある。このため、このようなアークホーンカバーの損傷により充電側アークホーンの電極端部が露出した場合には、当該電極端部の絶縁状態を回復するための補修作業を迅速に行う必要がある。
従来、充電側アークホーンの電極端部の絶縁状態を回復するための補修作業では、充電側アークホーンのアークホーンカバー全体を取り替えている。アークホーンカバー全体を取り替える作業は充電状態のままで行うことが難しいため、停電により行わなければならない。このため、補修作業が大がかりになり、補修作業を迅速に行うことが難しく、また、補修作業のために計画停電の実施が避けられない場合には、これにより電力利用者に不便を強いることとなってしまうという問題がある。
また、この問題は、アークホーンに限らず、電力系統における他の電気機器または電線等において、棒状または線状の導体に被せられていた絶縁性のカバーが損傷し、当該導体の端部が露出したときに、当該導体の絶縁状態を回復する作業を行う場合にも生じ得る。
本発明は例えば上述した問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、棒状または線状の導体端部を絶縁する作業を簡単に、迅速に、または停電を実施せずに行うことができる絶縁カバーおよび導体端部絶縁方法を提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、アークホーンの電極端部を絶縁する作業を簡単に、迅速に、または停電を実施せずに行うことができる絶縁カバー、およびアークホーンの電極端部絶縁方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の絶縁カバーは、アークホーンの電極端部に取り付け、当該電極端部を絶縁する絶縁カバーであって、弾性変形可能な絶縁材料により、長さ方向一側が開き、長さ方向他側が閉じた有底筒状に形成されると共に、長さ方向一側の端部を外側に折り返すことにより折り返し部が形成されたカバー本体と、前記カバー本体の長さ方向他側に形成され、前記電極端部からの放電電流を流すための孔と、前記折り返し部の外周面に設けられ、前記カバー本体と前記電極端部とを相互に固定するための接着材とを備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の導体端部絶縁方法は、弾性変形可能な絶縁材料により少なくとも長さ方向一側が筒状に形成されると共に、当該長さ方向一側の端部を外側に折り返すことにより折り返し部が形成されたカバー本体と、前記折り返し部の外周面に設けられた接着材とを備えた絶縁カバーを、棒状または線状の導体端部に取り付けることにより当該導体端部を絶縁する導体端部絶縁方法であって、前記カバー本体の外周側に筒状の取付工具を嵌め込み、前記カバー本体の一端側と前記折り返し部との間に前記取付工具の一端部を挟み込むことにより、前記絶縁カバーと前記取付工具とが組み合わされた絶縁カバー取付ユニットを形成するユニット形成ステップと、前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記導体端部に嵌め込む嵌込ステップと、前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ移動させることによって前記折り返し部の折り返しを解いていき、前記接着材の接着面の向きを外向きから内向きに変えることにより前記接着面を前記導体端部の外周面またはその周辺に接着させる接着ステップとを備えていることを特徴とする。
また、本発明の第2の導体端部絶縁方法は、上述した本発明の第1の導体端部絶縁方法において、前記嵌込ステップでは、前記絶縁カバー取付ユニットにおける前記取付工具を間接活線工具で把持し、前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記導体端部に前記間接活線工具により嵌め込み、これに続く前記接着ステップでは、前記嵌込ステップから引き続き前記取付工具を前記間接活線工具で把持したまま、前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ前記間接活線工具により押し動かすことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1のアークホーンの電極端部絶縁方法は、弾性変形可能な絶縁材料により、長さ方向一側が開き、長さ方向他側が閉じた有底筒状に形成されると共に、長さ方向一側の端部を外側に折り返すことにより折り返し部が形成されたカバー本体と、前記カバー本体の長さ方向他側に形成され、放電電流を流すための孔と、前記折り返し部の外周面に設けられた接着材とを備えた絶縁カバーを、アークホーンの電極端部に取り付けることにより当該電極端部を絶縁するアークホーンの電極端部絶縁方法であって、前記カバー本体の外周側に筒状の取付工具を嵌め込み、前記カバー本体の一端側と前記折り返し部との間に前記取付工具の一端部を挟み込むことにより、前記絶縁カバーと前記取付工具とが組み合わされた絶縁カバー取付ユニットを形成するユニット形成ステップと、前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記電極端部に嵌め込む嵌込ステップと、前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ移動させることによって前記折り返し部の折り返しを解いていき、前記接着材の接着面の向きを外向きから内向きに変えることにより前記接着面を前記電極端部の外周面またはその周辺に接着させる接着ステップとを備えていることを特徴とする。
また、本発明の第2のアークホーンの電極端部絶縁方法は、上述した本発明の第1のアークホーンの電極端部絶縁方法において、前記嵌込ステップでは、前記絶縁カバー取付ユニットにおける前記取付工具を間接活線工具で把持し、前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記電極端部に前記間接活線工具により嵌め込み、これに続く前記接着ステップでは、前記嵌込ステップから引き続き前記取付工具を前記間接活線工具で把持したまま、前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ前記間接活線工具により押し動かすことを特徴とする。
本発明によれば、棒状または線状の導体端部を絶縁する作業を簡単に、迅速に、または停電を実施せずに行うことができる。また、アークホーンの電極端部を絶縁する作業を簡単に、迅速に、または停電を実施せずに行うことができる。
本発明の絶縁カバーの実施形態である端部カバーが取り付けられた充電側アークホーンを電線、碍子、接地側アークホーンと共に示す説明図である。 アークホーンカバーが焼損する前の充電側アークホーンの電極を示す説明図である。 アークホーンカバーの一部が焼損したときの充電側アークホーンの電極を示す説明図である。 端部カバーを用いてアークホーンカバーの焼損部分を補修した後の充電側アークホーンの電極を示す説明図である。 本発明の絶縁カバーの実施形態である端部カバーを示す外観図である。 本発明の絶縁カバーの実施形態である端部カバーを示す断面図である。 本発明の絶縁カバーの実施形態である端部カバーおよび取付工具を示す外観斜視図である。 ユニット形成ステップにおいて端部カバーに取付工具を嵌め込む直前の状態を示す説明図である。 ユニット形成ステップにおいて端部カバーに取付工具を嵌め込んだ状態を示す説明図である。 取付工具と端部カバーとが組み合わさった端部カバー取付ユニットを、嵌込ステップにおいて、充電側アークホーンの電極の端部に嵌め込んだ状態を示す説明図である。 接着ステップにおいて、取付工具を移動させ、端部カバーの折り返し部の折り返しを解いていく様子を示す説明図である。 接着ステップにおいて、取付工具の移動により、端部カバーの折り返し部の折り返しが完全に解かれ、接着材が電極の外周面等に接着した状態を示す説明図である。 取外ステップにおいて、取付工具を端部カバーから取り外した状態を示す説明図である。 絶縁ヤットコを用いて端部カバーを充電側アークホーンの電極に取り付ける補修作業の様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の絶縁カバーの実施形態としての端部カバーが電極端部に取り付けられた充電側アークホーンを、電線、碍子、接地側アークホーン等と共に示している。
図1において、充電側アークホーン11は、例えばラインポスト碍子である碍子5の上端側に設けられている。充電側アークホーン11には、例えば22kVの配電線である電線6が電気的に接続されている。また、充電側アークホーン11は、導体の棒材により形成され、碍子5の軸線Xに直交して伸長し、途中で下向きに折れ曲がり、全体としてホーン型の形状を有する電極12を備えている。電極12と電線6とは互いに電気的に接続されている。
また、充電側アークホーン11の全体にはアークホーンカバー13が被せられている。アークホーンカバー13は、ゴム等の絶縁材料により、充電側アークホーン11の外形に一致した形状に形成されている。アークホーンカバー13により、充電側アークホーン11は全体的に外部から絶縁されている。
もっとも、図1は、アークホーンカバー13において電極12の端部を覆う部分が焼損したために補修を行い、補修により、端部カバー21を電極12の先端に取り付けた状態の充電側アークホーン11を示している。アークホーンカバー13において電極12の端部を覆う部分が焼損する前においては、電極12の端部はアークホーンカバー13により覆われることにより外部から絶縁されるが、アークホーンカバー13において電極12の端部を覆う部分が焼損し、補修により端部カバー21を電極12の端部に取り付けた後は、図1に示すように、電極12の端部は、絶縁材料により形成された端部カバー21により覆われることによって外部から絶縁される。
一方、接地側アークホーン14は、碍子5の下端側に設けられている。接地側アークホーン14は例えば電柱に設けられた腕金(図示せず)に固定されている。また、接地側アークホーン14は、導体の棒材により形成された電極15を備えている。電極15は接地されている。なお、接地側アークホーンには、絶縁材料から形成されたカバーは被せられていない。
図2は、アークホーンカバー13が焼損する前の充電側アークホーン11の電極12を示している。図2に示すように、電極12は、充電側アークホーン11の他の部分と一体的にアークホーンカバー13により覆われ、これにより外部から絶縁されている。もっとも、アークホーンカバー13において電極12の端面を覆う部分には小径の貫通孔16が形成され、貫通孔16により、充電側アークホーン11の電極12の端部から接地側アークホーン14の電極15へ向かう放電経路が確保されている。放電電流はこの放電経路を介し、充電側アークホーン11の電極12の端部から接地側アークホーン14の電極15へ流れる。
図3は、アークホーンカバー13の一部が焼損したときの充電側アークホーン11の電極12を示している。図3に示すように、アークホーンカバー13において充電側アークホーン11の電極12の端部を覆う部分が焼損して消失しており、この結果、電極12の端部が外部に露出し、電極12が外部から絶縁されていない状態になっている。このような焼損は、例えば、落雷があり、充電側アークホーン11の電極12の端部から接地側アークホーン14の電極15へ放電が起こったときに生じる。
図4は、図3に示すアークホーンカバー13の焼損部分を補修した後の充電側アークホーン11の電極12を示している。すなわち、図1に示す充電側アークホーン11の電極12を拡大して示したのが図4である。図4に示すように、電極12の端部には端部カバー21が取り付けられ、端部カバー21により電極12の端部が外部から絶縁されている。もっとも、端部カバー21において電極12の端面を覆う部分には小径の貫通孔27が形成され、貫通孔27により、充電側アークホーン11の電極12の端部から接地側アークホーン14の電極15へ向かう放電経路が確保されている。放電電流はこの放電経路を介し、充電側アークホーン11の電極12の端部から接地側アークホーン14の電極15へ流れる。
図5および図6は端部カバー21を示している。図7は、端部カバー21および取付工具28を示している。
端部カバー21は、図1または図4に示すように、補修により、充電側アークホーン11の電極12の端部に取り付け、当該端部を絶縁するカバーである。端部カバー21は、図5または図6に示すように、弾性変形可能な絶縁材料により、長さ方向一端側が開き、長さ方向他端側が閉じた有底筒状に形成されたカバー本体22を備えている。すなわち、カバー本体22は、その一端側に位置し、筒状に形成された筒部23と、筒部23の他側に形成された底部24とから一体的に形成されている。また、筒部23の内径は、アークホーンカバー13に覆われていない電極12の端部の直径とほぼ等しい値か、それよりも若干小さい値に設定されている。また、端部カバー21を形成する絶縁材料として、アークホーンカバー13を形成している材料と同じ、ゴム等の材料を用いることができる。
また、端部カバー21において、筒部23の長さ方向一側には、筒部23の端部を筒部23の全周に亘って外側へ折り返すことにより折り返し部25が形成されている。折り返し部25は、後述するように、取付工具28を移動させることにより折り返しを解くことができる程度に柔らかく、変形しやすく構成されている。この構成は、端部カバー21を形成する材料、または折り返し部25(筒部23)の周部の厚さ等を適切に選定することにより実現することができる。
また、折り返し部25の外周面には、その全周に亘って帯状に接着材26が設けられている。接着材26として、例えば両面接着テープを用いることができる。また、折り返し部25の外周面に接着剤を塗布することにより接着材26を形成してもよい。
また、図6に示すように、端部カバー21の底部24の中央部には、放電電流を流すための上述の貫通孔27が端部カバー21の軸線に沿うように形成されている。
また、図7中の取付工具28は、補修作業において、充電側アークホーン11の電極12の端部に端部カバー21を取り付けるための工具である。取付工具28は、例えば樹脂材料等により筒状に形成されている。取付工具28は硬質であることが望ましく、また、その表面は凹凸のない滑らかな面であることが望ましい。また、取付工具28は、端部カバー21の筒部23と折り返し部25との間に挿入して用いるため(図9参照)、取付工具28の内径は、端部カバー21の筒部23の外径よりも若干大きい程度であることが望ましく、取付工具28の周部の厚さは薄いことが望ましい。また、取付工具28の長さは、折り返し部25の長さよりも長いことが必要であり、端部カバー21の全長以上であることが望ましく、長くても端部カバー21の全長の2倍程度の長さであることが望ましい。取付工具28の材質、形状および大きさをこのように設定することにより、取付工具28を用いた端部カバー21の電極12への取付の容易性または確実性を高めることができる。
図8ないし図14は、充電側アークホーン11の補修作業において採用されている、充電側アークホーン11の電極12の端部の絶縁方法、具体的には、端部カバー21の電極12への取付方法を示している。
図3に示すように、落雷により、アークホーンカバー13において充電側アークホーン11の電極12の端部を覆う部分が焼損した場合、作業者は次に述べる方法により補修作業を行う。
まず、作業者は、図8および図9に示すように、端部カバー21の筒部23の外周側に、端部カバー21の他側から一側(図8中の矢示の方向)に向け、取付工具28を嵌め込み、端部カバー21と取付工具28とが組み合わされた端部カバー取付ユニット31を形成する(ユニット形成ステップ)。取付工具28を端部カバー21に装着する際には、図9に示すように、取付工具28の一端側を、端部カバー21の筒部23と折り返し部25との間に挟み込む。続いて、接着材26の接着面を保護するための保護シートが接着材26の外表面に貼付されている場合には、作業者はその保護シートを取り除く。
次に、作業者は、図14に示すように、間接活線工具としての絶縁ヤットコ7により端部カバー取付ユニット31を把持し、図10に示すように、充電側アークホーン11の電極12の端部に端部カバー取付ユニット31の一端側を嵌め込む(嵌込ステップ)。端部カバー取付ユニット31を電極12の端部に嵌め込む際には、電極12の端面が、端部カバー21の筒部23内における底面に接触するまで、電極12を筒部23内の奥へ押し込むことが望ましい。
次に、作業者は、嵌込ステップから引き続き取付工具28を絶縁ヤットコ7で把持したまま、取付工具28を図11に示すように端部カバー21の一端側へ絶縁ヤットコ7により押し動かす。作業者は、取付工具28を端部カバー21の一端側へ移動させることによって折り返し部25の折り返しを解いていき、図12に示すように、接着材26の外表面(接着面)の向きを外向きから内向きに変え、これにより、接着面を電極12の端部の外周面、または電極12の端部において焼損せずに残っているアークホーンカバー13の外面に接着させる(接着ステップ)。
次に、作業者は、図13に示すように、絶縁ヤットコ7により、取付工具28を端部カバー21の他端側へ移動させ、取付工具28を端部カバー21から取り外す(取外ステップ)。これにより、補修作業が完了する。
以上、説明した通り、本発明の実施形態によれば、アークホーンカバー13において充電側アークホーン11の電極12の端部を覆う部分が焼損し、電極12の端部が外部に露出した場合には、当該電極12に端部カバー21を取り付けるのみで充電側アークホーン11の補修作業を終えることができる。
従来の補修作業では、充電側アークホーン11のアークホーンカバー13の全体を取り替える必要があり、これを活線作業として行うことが難しいため、補修作業を行うために停電させなければならなかった。しかしながら、本発明の実施形態によれば、電極12の端部に端部カバー21を取り付ける作業を、上述したように絶縁ヤットコ7を用いて間接活線作業として行うことができるので、停電をさせることなく補修作業を行うことができる。したがって、補修作業を迅速に効率よく行うことができ、露出した電極端部に鳥等が接触することにより停電事故等が起こるのを防止することができる。また、補修作業のために計画停電を実施する必要がないので、電力利用者に不便を強いることがない。
また、従来の補修作業では、充電側アークホーン11のアークホーンカバー13の全体を取り替える必要があり、そのために充電側アークホーン11を電線6または碍子5から取り外す必要があり、それゆえ補修作業に手間と時間がかかっていた。しかしながら、本発明の実施形態によれば、端部カバー21の電極12への取付を、充電側アークホーン11を電線6からも碍子5からも取り外さずに行うことができるので、補修作業の手間を軽減することができ、補修作業の時間を短縮することができる。
また、本発明の実施形態によれば、アークホーンカバー13において焼損した部分に端部カバー21を取り付けるのみで補修作業が完了する。端部カバー21は、アークホーンカバー13と比較して安価であるので、補修のためにアークホーンカバー13の全体を取り替える場合と比較し、補修にかかる費用を削減することができる。
また、本発明の実施形態によれば、端部カバー21に設けられた接着材26の接着面を電極12の外周面に付けるのみで、端部カバー21を電極12に簡単にかつ確実に固定することができる。これにより、少ない労力で、端部カバー21の脱落を防止することができる。
また、端部カバー21に折り返し部25を形成し、折り返し部25の外周面に接着材26を配置したので、嵌込ステップで端部カバー21を電極12へ嵌め込むときには、接着材26が作業者の意図しない場所(例えば電極12の最先端部分)に貼り付いて取付動作の支障になることを防止でき、また、接着ステップでは、折り返し部25の折り返しを解いて接着材26の接着面の向きを外向きから内向きに変えることにより、端部カバー21の電極12への接着を簡単にかつ確実に行うことができる。
また、本発明の実施形態によれば、取付工具28を端部カバー21に嵌め込み、取付工具28を一方向に移動させることで折り返し部25の折り返しを解き、これにより、接着材26を電極12の外周面に接着することができるので、きわめて簡単な動作で端部カバー21の電極12への固定を実現することができる。また、このような簡単な動作であるため、端部カバー21の電極12への固定を、絶縁ヤットコ7を用いた間接活線作業により容易に行うことが可能になる。
特に、嵌込ステップにおいて取付工具28を絶縁ヤットコ7で把持し、端部カバー取付ユニット31を電極12に嵌め込み、これに続く接着ステップにおいて取付工具28を絶縁ヤットコ7で把持した状態のまま、取付工具28を端部カバー21の一端側へ押し動かすといった一連の動作を行うだけで、端部カバー21の電極12への装着と、端部カバー21の電極12への接着材26による固定とをスムーズに行うことができる。
なお、上述した実施形態では、絶遠ヤットコ7を用いた間接活線作業により端部カバー21を電極12へ取り付ける場合を例にあげたが、端部カバー21の電極12への取付は直接活線作業により行うことも可能である。
また、本発明は、アークホーンに限らず、電力系統における他の電気機器または電線等において、棒状または線状の導体に被せられていた絶縁性のカバーが損傷し、または除去され、当該導体の端部が露出したときに、当該導体の絶縁状態を回復する作業を行う場合にも適用することができる。例えば、切断された電線の端部に、端部カバー21を取り付けることで当該電線の端部を絶縁することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う絶縁カバー、導体端部絶縁方法、およびアークホーンの電極端部絶縁方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
5 碍子
6 電線
11 充電側アークホーン
12 電極
13 アークホーンカバー
14 接地側アークホーン
15 電極
16 貫通孔
21 端部カバー
22 カバー本体
23 筒部
24 底部
25 折り返し部
26 接着材
27 貫通孔
28 取付工具
31 端部カバー取付ユニット

Claims (5)

  1. アークホーンの電極端部に取り付け、当該電極端部を絶縁する絶縁カバーであって、
    弾性変形可能な絶縁材料により、長さ方向一側が開き、長さ方向他側が閉じた有底筒状に形成されると共に、長さ方向一側の端部を外側に折り返すことにより折り返し部が形成されたカバー本体と、
    前記カバー本体の長さ方向他側に形成され、前記電極端部からの放電電流を流すための孔と、
    前記折り返し部の外周面に設けられ、前記カバー本体と前記電極端部とを相互に固定するための接着材とを備えていることを特徴とする絶縁カバー。
  2. 弾性変形可能な絶縁材料により少なくとも長さ方向一側が筒状に形成されると共に、当該長さ方向一側の端部を外側に折り返すことにより折り返し部が形成されたカバー本体と、前記折り返し部の外周面に設けられた接着材とを備えた絶縁カバーを、棒状または線状の導体端部に取り付けることにより当該導体端部を絶縁する導体端部絶縁方法であって、
    前記カバー本体の外周側に筒状の取付工具を嵌め込み、前記カバー本体の一端側と前記折り返し部との間に前記取付工具の一端部を挟み込むことにより、前記絶縁カバーと前記取付工具とが組み合わされた絶縁カバー取付ユニットを形成するユニット形成ステップと、
    前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記導体端部に嵌め込む嵌込ステップと、
    前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ移動させることによって前記折り返し部の折り返しを解いていき、前記接着材の接着面の向きを外向きから内向きに変えることにより前記接着面を前記導体端部の外周面またはその周辺に接着させる接着ステップとを備えていることを特徴とする導体端部絶縁方法。
  3. 前記嵌込ステップでは、前記絶縁カバー取付ユニットにおける前記取付工具を間接活線工具で把持し、前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記導体端部に前記間接活線工具により嵌め込み、これに続く前記接着ステップでは、前記嵌込ステップから引き続き前記取付工具を前記間接活線工具で把持したまま、前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ前記間接活線工具により押し動かすことを特徴とする請求項に記載の導体端部絶縁方法。
  4. 弾性変形可能な絶縁材料により、長さ方向一側が開き、長さ方向他側が閉じた有底筒状に形成されると共に、長さ方向一側の端部を外側に折り返すことにより折り返し部が形成されたカバー本体と、前記カバー本体の長さ方向他側に形成され、放電電流を流すための孔と、前記折り返し部の外周面に設けられた接着材とを備えた絶縁カバーを、アークホーンの電極端部に取り付けることにより当該電極端部を絶縁するアークホーンの電極端部絶縁方法であって、
    前記カバー本体の外周側に筒状の取付工具を嵌め込み、前記カバー本体の一端側と前記折り返し部との間に前記取付工具の一端部を挟み込むことにより、前記絶縁カバーと前記取付工具とが組み合わされた絶縁カバー取付ユニットを形成するユニット形成ステップと、
    前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記電極端部に嵌め込む嵌込ステップと、
    前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ移動させることによって前記折り返し部の折り返しを解いていき、前記接着材の接着面の向きを外向きから内向きに変えることにより前記接着面を前記電極端部の外周面またはその周辺に接着させる接着ステップとを備えていることを特徴とするアークホーンの電極端部絶縁方法。
  5. 前記嵌込ステップでは、前記絶縁カバー取付ユニットにおける前記取付工具を間接活線工具で把持し、前記絶縁カバー取付ユニットの一端側を前記電極端部に前記間接活線工具により嵌め込み、これに続く前記接着ステップでは、前記嵌込ステップから引き続き前記取付工具を前記間接活線工具で把持したまま、前記取付工具を前記カバー本体の一端側へ前記間接活線工具により押し動かすことを特徴とする請求項に記載のアークホーンの電極端部絶縁方法。
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