JP5906956B2 - Nc工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置 - Google Patents

Nc工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5906956B2
JP5906956B2 JP2012138838A JP2012138838A JP5906956B2 JP 5906956 B2 JP5906956 B2 JP 5906956B2 JP 2012138838 A JP2012138838 A JP 2012138838A JP 2012138838 A JP2012138838 A JP 2012138838A JP 5906956 B2 JP5906956 B2 JP 5906956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flag
machine tool
storage area
control
operation variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012138838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014002654A (ja
Inventor
道脇 宏和
宏和 道脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2012138838A priority Critical patent/JP5906956B2/ja
Priority to US13/921,681 priority patent/US9429928B2/en
Priority to EP13172920.4A priority patent/EP2677379B1/en
Priority to CN201310247625.3A priority patent/CN103513608B/zh
Publication of JP2014002654A publication Critical patent/JP2014002654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5906956B2 publication Critical patent/JP5906956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/4155Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by programme execution, i.e. part programme or machine function execution, e.g. selection of a programme
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/36Nc in input of data, input key till input tape
    • G05B2219/36242Convert program for different machines with different M-code, G-code, header
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/37Measurements
    • G05B2219/37198Machine as measuring station, use tool or probe, in process incycle

Description

本発明は、NC工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置に関する。
NC工作機械に、三次元測定機で使用される測定プローブと同等のNC工作機械用プローブを取り付けて機上測定を行う技術は、既に知られている(例えば特許文献1)。現在、NC工作機械用プローブを提供するいくつかのメーカは、プローブと共にこのプローブを使って取得した測定データに基づいて幾何計算等の演算処理を行うデータ処理ソフトも提供し、これらを組み合わせて使用することで、NC工作機械における機上計測機能を実現するシステムを提供している。一方、CNC三次元測定機を提供するいくつかの測定機のメーカは、三次元測定機用のデータ処理プログラムを使い、CNC三次元測定機における一連の測定動作、いわゆるパートプログラム等の測定プログラムを生成した上で、この測定プログラムを各NC工作機械のNCコントローラ用のNCプログラムに変換して、この変換されたNCプログラムを使って、NC工作機械上で測定を実行できるシステムを提供している。このような三次元測定機用に生成された測定プログラムをNCプログラムに変換するシステムは、CAMシステムにおいても広く実現されている。
しかしながら、上述した従来の方法は、パートプログラムのような一連の測定プログラムをバッチ処理によりNCプログラムに変換するようにしているため、部分的な測定を行ったり、インタラクティブな測定を行うことができず、測定の柔軟性が乏しかった。また、複雑な測定をする場合、大容量のNCプログラムデータが必要となり、不具合が発生しても、NCプログラム上の不具合箇所を特定することが難しいため、対応するのに非常に時間がかかってしまい、メンテナンス性が悪い点も問題であった。
特開平5−253800号公報
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、三次元測定機と同様の操作でNC工作機械による機上測定が可能なNC工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る制御方法は、端末装置で発行される三次元測定機を制御するための測定機用命令に基づいて、当該三次元測定機とは異なるNC工作機械を制御する制御方法であって、前記測定機用命令から前記NC工作機械の動作の種類を指定するフラグ、並びに、当該動作の制御に用いる動作変数を生成するフラグ・動作変数生成処理と、前記フラグをフラグ記憶領域に記憶すると共に前記動作変数を動作変数記憶領域に記憶するフラグ・動作変数記憶処理と、前記フラグ記憶領域に記憶された値を参照して前記NC工作機械に実行させる所定の動作を選択する動作選択処理と、前記動作変数記憶領域に記憶された値に基づいて前記NC工作機械の前記選択した動作の制御を実行する動作実行処理とを備えることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る制御プログラムは、端末装置で発行される三次元測定機を制御するための測定機用命令に基づいて、制御装置に当該三次元測定機とは異なるNC工作機械を制御させるための制御プログラムであって、前記制御装置に、前記測定機用命令から前記NC工作機械の動作の種類を指定するフラグ、並びに、当該動作の制御に用いる動作変数を生成するフラグ・動作変数生成処理と、前記フラグをフラグ記憶領域に記憶すると共に前記動作変数を動作変数記憶領域に記憶するフラグ・動作変数記憶処理と、前記フラグ記憶領域に記憶された値を参照して前記NC工作機械に実行させる所定の動作を選択する動作選択処理と、前記動作変数記憶領域に記憶された値に基づいて前記NC工作機械の前記選択した動作の制御を実行する動作実行処理とを実行させることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る制御装置は、端末装置で発行される三次元測定機を制御するための測定機用命令に基づいて、制御装置に当該三次元測定機とは異なるNC工作機械を制御する制御装置であって、前記測定機用命令から前記NC工作機械の動作の種類を指定するフラグ、並びに、当該動作の制御に用いる動作変数を生成するフラグ・動作変数生成手段と、前記フラグをフラグ記憶領域に記憶すると共に前記動作変数を動作変数記憶領域に記憶するフラグ・動作変数記憶手段と、前記動作フラグ記憶領域に記憶された値を参照して前記NC工作機械に実行させる所定の動作を選択する動作選択手段と、前記動作変数記憶領域に記憶された値に基づいて前記NC工作機械の前記選択した動作の制御を実行する動作実行手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、三次元測定機と同様の操作でNC工作機械による機上測定が可能なNC工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置を提供することができる。
実施形態に係る三次元測定システムの概要を示す図である。 実施形態に係る三次元測定システムの動作概要を説明する図である。 実施形態に係るNCプログラムのフラグ及び動作変数の記憶領域の一例を示す図である。 実施形態に係るNCドライバ及びNCコントローラ内の処理の一例を示す図である。 実施形態に係るNC工作機械及びNCコントローラにおけるブロックスキップ機能を説明する図である。 実施形態に係るNCプログラムのプログラムコードの一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係るNC工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置について説明する。
[三次元測定システムの概要]
ここでは、本発明の実施形態に係る制御方法、制御プログラム、或いは制御装置を用いた三次元測定システムの概要について図1を用いて説明する。
この三次元測定システムは、NC工作機械100、NC工作機械100を制御するNCコントローラ200、並びに、ユーザに対するインタフェースを提供し、NCコントローラ200との各種データの送受信を行う端末装置300を備える。なお、このシステムは、NC工作機械100の機上計測機能によってワークの三次元測定を行うため、NC工作機械100には、測定用のプローブが装着されている。
端末装置300は、三次元測定機用の操作コマンドを入力できるものであり、三次元測定機を制御するための命令(以下、「測定機用命令」と呼ぶ)を発行したり、三次元測定機からの測定結果(以下、「測定機用データ」と呼ぶ)を取得して画面に表示したりする測定機用データ処理部320を有する。また、本実施形態の端末装置300には、三次元測定機の操作に用いる測定機用データ処理部320とNC工作機械100を制御するためのNCコントローラ200とを連携させるためのNCドライバ310も有する。このNCドライバ310を有することで、後述のように、NC工作機械の知識を十分持たないユーザであっても、三次元測定機の場合と同様に、NC工作機械100による機上計測を行うことができる。
なお、端末装置300は、NCコントローラ200と物理的に離れた場所に設置しておきケーブル等を介して通信(例えば、RS−232C、TCP/IP等)しても良い。また、NCコントローラ200にフロントエンド用の一般的な計算機と同様に構成された部分がある場合、この部分に測定器用データ処理部320である三次元測定機用データ処理プログラムとNCドライバ310を組み込み、APIを介して内部的に通信しても良い。
[NCドライバ及びNCプログラム]
ここでは、NCドライバ310と、NCコントローラ200に含まれるNCプログラムについて説明する。
図2は、本実施形態に係る三次元測定システムの動作概要を説明する図である。図2には、端末装置300の測定機用データ処理部320及びNCドライバ310と、NCコントローラ200のNCプログラムが示されている。
始めに、ステップS101では、ユーザが端末装置300の画面等を操作する。これによって、測定機用データ処理部320は、測定機用命令をNCドライバ310に対して送信する。ここで測定機用命令には、プローブの移動といった単純な命令だけでなく、ワークの穴の自動測定など、三次元測定に便利な比較的複雑な命令まで含まれている。
続いて、ステップS102では、測定機用データ処理部320から測定機用命令を受けたNCドライバ200が、測定機用命令を解析し、例えば、図2に示すような、NC工作機械100が備える位置決め、測定、A/C軸回転、B軸回転等の比較的簡単な動作に分解する。そして、この分解した動作毎に順次動作の種類を選択するフラグと、この動作の制御に用いる動作変数に変換する(フラグ・動作変数生成処理)。ここで変換される動作変数は、NC工作機械100のメーカ毎に異なるNCコントローラ200及びNC工作機械100の仕様に合わせた書式となる。
続いて、ステップS103では、NCドライバ200が、NCプログラムが読み取り可能な所定のレジスタ等の記憶領域に、先のステップS102で生成されたフラグ及び動作変数を記憶する(フラグ・動作変数記憶処理)。
図3(A)は、NCプログラムで参照されるフラグ及び動作変数の記憶領域の一例を示す表である。以下において、フラグを記憶する領域をフラグ記憶領域、動作変数を記憶する領域を動作変数記憶領域と呼ぶこともある。
フラグ記憶領域及び動作変数記憶領域は、図3(A)に示すように、各メーカが用意するNCプログラムの仕様によって異なる。例えば、A社の場合、フラグ記憶領域は“VC180”、移動座標値の動作変数記憶領域は、“VC181”〜“VC183”で指定される。これに対し、B社の場合、フラグ記憶領域は“R80”、移動座標値の動作変数記憶領域は、“R81”〜“R83”で指定される。
したがって、NCドライバ310は、測定機用データ処理部320から受けた測定機用命令から生成したフラグ及び動作変数を、各メーカのNCプログラムの仕様に併せた適切なフラグ記憶領域、動作変数記憶領域に記憶させる必要がある。
なお、端末装置300及びNCコントローラ200間の通信は、例えば、TCP/IPやRS232Cで行う。これは、各メーカのNCコントローラ200の仕様による。NCドライバ310は必要に応じて、各メーカが用意している通信用のAPIやクラスモジュールを利用して、NCコントローラ200との通信を行う。
続いて、ステップS104では、NCコントローラ200のNCプログラムが、フラグ記憶領域の値(フラグ)を参照し、この値によってNC工作機械100に実行させる動作の種類を選択する(動作選択処理)。
図3(B)は、フラグの値と、動作の種類との対応例を示す表である。例えば、フラグが1の場合、動作の種類としてプローブの位置決めを選択し、動作フラグが2の場合、動作の種類としてワークの測定を選択する。
そして、NCプログラムは、動作種類毎に用意した処理ルーチンによってNC工作機械100を、動作変数記憶領域に記憶された動作変数に用いて実行する(動作実行処理)。ここでの動作は、先に述べたように、プローブの位置決め、測定の実行、A/C軸回転、B軸回転など比較的簡単且つ単発的なものであるため、NCコントローラ200のNCプログラムを単純且つ短くすることができる。これによって、測定パス全体を一気に実行させるバッチ処理的なNCプログラムが必要であった従来の場合と比べて、NCプログラムのプログラミングの労力を大幅に低減させることができる。なお、ルーチン処理については、後で説明する。
NCコントローラ200は、NC工作機械100の状態に応じて変化する状態データを、予め用意された状態データ記憶領域に随時記憶する(状態データ記憶処理)。
続いて、ステップS105では、NCドライバ310が、NCコントローラ200の状態データ記憶領域を参照する。そして、NCドライバ310は、状態データを適切な測定値に変換し、測定機用データ処理部が読み取り可能な測定機用データを生成し、測定機用データ処理部320に送信する(測定機用データ生成処理)。
最後に、ステップS106では、測定機用データ処理部320が、NCドライバ310から受信したワークの各種測定値を計算処理し、これら計算処理結果を端末装置300が備える画面等を介してユーザが利用可能な形で出力する。
次に、より詳細なNCドライバ310とNCプログラムの動作について具体例を示して説明する。図4は、図2に示すC社製のNC工作機械を用いた三次元測定システムの例である。なお、ここからの説明は、主に、C社のNC工作機械及びNCコントローラの仕様に基づいて説明するが、A社、B社であっても、記憶領域の指定や、NCコードが若干異なるだけであり、NCドライバ及びNCプログラムについての基本的な構造は異なるものではない。
NCコントローラ200に用意するNCプログラムは、図4に示すように、NC工作機械に実行させる動作の種類を判別する動作フラグ処理部210と、その選択された動作を動作変数に応じて動作制御する動作実行部220を有する。
動作フラグ処理部210では、フラグの値の判定処理がループによって繰り返される。フラグの判定処理は、C社の場合、フラグ記憶領域である“#903”の値と、動作の種類を表わす図3(B)に示す値とを比較する。そして、ここで判定された動作種類に応じて、動作実行部220にある動作種類毎の処理ルーチンに処理を移すのである。
次に、以上で説明したNCプログラムの動作の流れを順を追って説明する。ここで扱う動作種類は、測定の実行である。
始めに、ステップS201では、端末装置300のユーザ操作によって測定機用データ処理部320から発行された測定機用命令が、NCドライバ310によるフラグ・動作変数生成処理を受ける。
続いて、ステップS202では、NCドライバ310が、測定を示すフラグの値2をフラグ記憶領域である“#903”に記憶させると共に、動作変数であるX座標指令値、Y座標指令値、Z座標指令値を、動作変数領域である“#901”、“#902”、“#903”に記憶させる(フラグ・動作変数記憶処理)。
続いて、ステップS203では、NCプログラムの動作フラグ処理部210が、フラグ記憶領域である“#903”を参照する。そして、“#903”=1の場合、つまり動作種類がプローブの位置決めであった場合、動作実行部320の位置決めの処理ルーチン220aに処理を移す(ステップS203a)。同様に、“#903”=3の場合、つまり動作種類がA/C軸回転であった場合、動作実行部220のA/C軸回転の処理ルーチン220cに処理を移す(ステップS203c)。図4の例では、“#903”=2であるため、動作実行部220の測定の実行の処理ルーチン220cに処理を移す(ステップS203b)。
続いて、ステップS204では、動作実行部220の測定の処理ルーチン220cにおいて、測定に必要な工作機械用命令が発行される。図4の例では、通常、NC工作機械に用意されているブロックスキップ機能を利用して測定する。
ここで、ブロックスキップ機能について簡単に説明しておく。
ブロックスキップ機能は、プローブを所定の位置まで移動させ、その移動の途中で、プローブに何かが接触すると、プローブのその後の移動を中止し、次の処理に移す機能である。
図5は、ブロックスキップ機能の概略を説明する図である。この図は、プローブを位置P0から位置P1に移動させる途中で、位置P1´においてプローブとワークが接触した場合の例である。
ブロックスキップ機能の実行前、位置決めによってプローブを位置P0に移動させておく(ステップS301)。
この状態において、NCプログラムからNC工作機械100に対してブロックスキップ機能の工作機械用命令である“G31 X(x1) Y(y1) Z(z1)”を発行する。ここで、G31は、ブロックスキップ機能を表わすNCコードであり、(x1)、(y1)、(z1)は、それぞれ位置P1を特定するためのX座標、Y座標、Z座標の値或いは変数名である。この工作機械用命令によって、プローブは、位置P0から位置P1に移動を開始する。
続いて、ステップS302において、位置P1´でプローブの先端(チップ)にワークが接触する。この瞬間、NC工作機械100は、NCコントローラ200に対して、スキップ信号を発行すると共に(ステップS303)、位置P1´から位置P1へのプローブの移動をスキップする(ステップS304)。
その後は、NCコントローラにおいて、次の処理を実行する(ステップS305)。
以上が、ブロックスキップ機能の概略である。NC工作機械100で測定を行う場合、このブロックスキップ機能を利用し、NC工作機械からスキップ信号を発行された時の位置P1´の座標(状態データ)をNCコントローラ200で処理することで簡単に実現することができる。
ここで、NCドライバ310とNCプログラムの動作に戻る。
ステップS204では、動作実行部220の処理ルーチン220cからブロックスキップ機能の工作機械用命令が発行される。具体的には、“G31 X#900 Y#901 Z#902”がこれにあたる。“#900”、“#901”、“#902”には、ステップS202で、NCドライバ310によって、x軸の移動座標値、y軸の移動座標値、z軸の移動座標値が既に記憶されているため、基本的には上記1行のプログラムによって、測定を実現することができる。
例えば、測定の処理ルーチン220cは、図6のような短いプログラムで実現できる。
この処理ルーチン220cは、図3に示すC社製のNCコントローラ200の仕様に対応させたものである。図6中、“#5041”〜“#5043”は、プローブの現在の位置を格納する状態データ記憶領域である。また、“#995”〜“#997”は、プローブの移動開始点の座標を格納しておく状態データ記憶領域である。
L102〜L103では、現在のプローブの位置をブロックスキップ機能の移動開始点とするため、“#5041”〜“#5043”の値を、“#995”〜“#997”に記憶している。
L105では、“#995”〜“#997”で示される座標を移動開始点として、“#900”〜“#902”で示される座標まで移動させるブロックスキップ機能を実行している。
L106〜L115については、プローブに予期せぬ衝突が発生した場合のエラー処理であり、詳細な説明は割愛する。
このように、測定の処理ルーチン220cは、図6の例の場合、エラー処理を含めても、たかだか20行にも満たない簡単なものである。これは、移動やA/C軸回転といった他の動作の処理ルーチンについても同様である。つまり、NCドライバ310を利用することで、NC工作機械100の制御を十分に理解していない者であっても、三次元測定機に関する知識さえあれば、比較的容易にNCプログラムを開発することができる。
続いて、ブロックスキップ機能実行中のステップS205において、プローブがワークに接触すると、NC工作機械100では、例えば、“#5061”〜“#5063”に座標位置(状態データ)を保持すると共に、NCコントローラ200に対してスキップ信号を発行する。NCコントローラ200は、スキップ信号を受信すると、“#5061”〜“#5063”に保持されたプローブの座標位置を状態データ記憶領域である“#904”〜“#906”に記憶させる(ステップS206)。
そして、ステップS207において、NCドライバが、状態データ記憶領域である“#904”〜“#906”に格納された座標位置の状態データを、測定機用データ処理部で読み取り可能な座標値(測定機用データ)に変換して測定機用データ処理部に送信する。
なお、NCプログラムの各動作の処理ルーチンが終了すると、フラグ処理部に処理が戻るが(ステップS209)、その前に、図6のL115に示すように、フラグ記憶領域である“#903”に動作終了を示す値5が記憶される(ステップS208)。この場合、NCドライバから1(プローブの位置決め)、2(測定)、3(A/C軸回転)、4(B軸回転)、7(NCプログラム終了)のいずれかの値が“#903”に記憶されない限り、フラグ処理部におけるループ処理が繰り返されることになる。これによって、NCプログラムは、常に、フラグの変化をチェックすることできる。そのため、本実施形態のNCドライバ310とNCプログラムを組み合わせることで、端末装置300におけるユーザの操作に対し、リアルタイムで処理可能な三次元測定システムを実現することができる。
従来、始めに、三次元測定機用のデータ処理プログラムを使ってNC工作機械に対応した三次元測定機用のデータ処理プログラムにおける測定パスのデータを生成し、更に、この測定パスのデータを各NC工作機械に対応したNCコントローラ用のNCプログラムに変換した上で、このNCプログラムを用いることで、NC工作機械による三次元測定を実現していた。
しかし、この場合、常に測定パス全体を実行しなくてはならず、例えば、ワークの一部だけを測定したい場合であっても、測定パスを部分的に実行することができないなど、柔軟な測定が困難であった。
また、NCコントローラに対して、測定パス全体を処理するための複雑なNCプログラムを用意する必要があった。そのため、NCプログラムの知識を十分に持たないユーザは元より、NCプログラムに精通したユーザであっても、複雑なNCプログラムの開発には多大な時間と労力が必要である。
更に、従来の方法では、不具合が生じたとしても、大量のNCデータや複雑なNCプログラムから問題箇所を特定することは、容易ではなく、メンテナンス性が低いことが問題であった。
その点、実施形態の場合、NCドライバ310によって、測定機データ処理部320から発行された測定機用命令が、NCコントローラ200の仕様に合ったフラグ・動作変数にその都度変換される。また、NCプログラムでは、ループによってフラグの変化が常に監視され、フラグの変化に応じてその都度、NC工作機械100が制御される。つまり、ユーザは、操作端末300を操作することで、ほぼリアルタイムでNC工作機械100による三次元測定をすることができる。このように、本実施形態の場合、従来のように一連の測定パスを連続的に実行するバッチ的な処理方法とは異なり、ユーザ操作によるリアルタイム制御であるため、ユーザが意図する例外的な測定などに柔軟に対応することができる。
また、測定機用命令は、位置決めやブロックスキップ機能と言った簡単なNCコードの組み合わせだけで実現することができることから、簡単かつ短いNCプログラムを用意すれば良いため、従来に比べ、NCプログラムの開発コストを大幅に削減することができる。
更に、NCドライバ200を利用することで、例えば、ユーザが従来から三次元測定機による三次元測定をする際に利用していた完成されたデータ処理プログラムをそのまま流用することができる。この場合、システムに不具合があったとしても、その不具合箇所を三次元測定機のデータ処理内で特定することができる。更に、上述の通り、NCプログラム自体が簡素であるため、従来の場合と比べ、メンテナンス性を格段に向上させることができる。
100・・・NC工作機械、200・・・NCコントローラ、300・・・端末装置、310・・・NCドライバ、320・・・測定機用データ処理部。

Claims (4)

  1. 端末装置で発行される三次元測定機を制御するための測定機用命令に基づいて、当該三次元測定機とは異なるNC工作機械を制御する制御方法であって、
    前記測定機用命令から前記NC工作機械の動作の種類を指定するフラグ、並びに、当該動作の制御に用いる動作変数を生成するフラグ・動作変数生成処理と、
    前記フラグをフラグ記憶領域に記憶すると共に前記動作変数を動作変数記憶領域に記憶するフラグ・動作変数記憶処理と、
    前記フラグ記憶領域に記憶された値を参照して前記NC工作機械に実行させる所定の動作を選択する動作選択処理と、
    前記動作変数記憶領域に記憶された値に基づいて前記NC工作機械の前記選択した動作の制御を実行する動作実行処理と
    を備えることを特徴とする制御方法。
  2. 前記NC工作機械の有するプローブの状態に応じて変化する状態データを取得し、当該状態データを状態データ記憶領域に記憶する状態データ記憶処理と、
    前記状態データ記憶領域に記憶された値から前記端末装置で読み取り可能な測定機用データを生成する測定機用データ生成処理と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の制御方法。
  3. 端末装置で発行される三次元測定機を制御するための測定機用命令に基づいて、制御装置に当該三次元測定機とは異なるNC工作機械を制御させるための制御プログラムであって、
    前記制御装置に、
    前記測定機用命令から前記NC工作機械の動作の種類を指定するフラグ、並びに、当該動作の制御に用いる動作変数を生成するフラグ・動作変数生成処理と、
    前記フラグをフラグ記憶領域に記憶すると共に前記動作変数を動作変数記憶領域に記憶するフラグ・動作変数記憶処理と、
    前記フラグ記憶領域に記憶された値を参照して前記NC工作機械に実行させる所定の動作を選択する動作選択処理と、
    前記動作変数記憶領域に記憶された値に基づいて前記NC工作機械の前記選択した動作の制御を実行する動作実行処理と
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
  4. 端末装置で発行される三次元測定機を制御するための測定機用命令に基づいて、制御装置に当該三次元測定機とは異なるNC工作機械を制御する制御装置であって、
    前記測定機用命令から前記NC工作機械の動作の種類を指定するフラグ、並びに、当該動作の制御に用いる動作変数を生成するフラグ・動作変数生成手段と、
    前記フラグをフラグ記憶領域に記憶すると共に前記動作変数を動作変数記憶領域に記憶するフラグ・動作変数記憶手段と、
    前記動作フラグ記憶領域に記憶された値を参照して前記NC工作機械に実行させる所定の動作を選択する動作選択手段と、
    前記動作変数記憶領域に記憶された値に基づいて前記NC工作機械の前記選択した動作の制御を実行する動作実行手段と
    を備えることを特徴とする制御装置。
JP2012138838A 2012-06-20 2012-06-20 Nc工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置 Active JP5906956B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138838A JP5906956B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 Nc工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置
US13/921,681 US9429928B2 (en) 2012-06-20 2013-06-19 Control method, non-transitory computer readable medium and controller of numerical control machine tool
EP13172920.4A EP2677379B1 (en) 2012-06-20 2013-06-19 Control method, control program and controller of numerical control machine tool
CN201310247625.3A CN103513608B (zh) 2012-06-20 2013-06-20 数控机床的控制方法及控制数控机床的控制器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138838A JP5906956B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 Nc工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014002654A JP2014002654A (ja) 2014-01-09
JP5906956B2 true JP5906956B2 (ja) 2016-04-20

Family

ID=48628551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138838A Active JP5906956B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 Nc工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9429928B2 (ja)
EP (1) EP2677379B1 (ja)
JP (1) JP5906956B2 (ja)
CN (1) CN103513608B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018013885A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 ファナック株式会社 稼働管理システム及び計測システム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6110232B2 (ja) * 2013-06-28 2017-04-05 株式会社ミツトヨ Nc工作機械の制御方法、制御プログラム及び制御装置
US10152044B2 (en) 2013-12-26 2018-12-11 Makino Milling Machine Co., Ltd. Control device for machine tool
EP2919083A1 (en) * 2014-03-11 2015-09-16 Renishaw plc Machine tool control process
JP6471402B2 (ja) * 2014-07-04 2019-02-20 株式会社ミツトヨ Nc工作機械の制御方法
JP6840585B2 (ja) * 2017-03-21 2021-03-10 株式会社ミツトヨ 測定システム、測定プログラム及び制御方法
JP7390117B2 (ja) * 2019-05-30 2023-12-01 オークマ株式会社 工作機械対象物の位置計測方法及び位置計測システム
CN113341881A (zh) * 2021-06-17 2021-09-03 无锡互盛智能科技有限公司 一种数控机床用控制系统

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59140510A (ja) * 1983-02-01 1984-08-11 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置
JPS62267804A (ja) * 1986-05-15 1987-11-20 Fanuc Ltd Ncデ−タ変更方法
JPH05253800A (ja) * 1992-03-10 1993-10-05 Okuma Mach Works Ltd ワークの加工精度検査機能を備えたマシニングセンタ
JPH07174547A (ja) * 1993-12-17 1995-07-14 Makino Milling Mach Co Ltd 測定プログラム自動作成機能を有する測定システム
JPH07210228A (ja) * 1994-01-13 1995-08-11 Japan Small Corp Nc工作機械を用いた測定システムの制御方法
FR2722719B1 (fr) * 1994-07-20 1996-09-06 Peugeot Procede de commande d'une machine d'usinage et dispositif pour sa mise en oeuvre.
JPH09212227A (ja) * 1996-02-02 1997-08-15 Fanuc Ltd 数値制御装置によって制御され運転される機械における運転情報設定方法
US6401004B1 (en) * 1996-11-07 2002-06-04 Kabushiki Kaisha Mori Seiki Seisakusho Method and device for analyzing NC program for NC machining
GB0303270D0 (en) * 2003-02-13 2003-03-19 Renishaw Plc A machine tool control process and apparatus therefor
US8417370B2 (en) * 2003-10-17 2013-04-09 Hexagon Metrology Ab Apparatus and method for dimensional metrology
US20060058909A1 (en) * 2004-09-16 2006-03-16 Christian Jesse System and method for on-machine probing
JP2009146020A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 位置検出器の通信システム
CN101630155B (zh) * 2009-08-21 2011-04-20 上海奈凯电子科技有限公司 数控机床系统中实现指令交互的方法
JP5302165B2 (ja) * 2009-11-04 2013-10-02 ファナック株式会社 計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置
TWI427448B (zh) * 2010-11-02 2014-02-21 Ind Tech Res Inst 多軸同動機械之程式轉換模組及程式轉換方法
CN102411333B (zh) * 2011-11-18 2013-06-19 上海交通大学 飞机复杂结构件快速数控加工工艺系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018013885A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 ファナック株式会社 稼働管理システム及び計測システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2677379A1 (en) 2013-12-25
US20130345854A1 (en) 2013-12-26
EP2677379B1 (en) 2019-08-07
CN103513608B (zh) 2018-04-10
CN103513608A (zh) 2014-01-15
US9429928B2 (en) 2016-08-30
JP2014002654A (ja) 2014-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5906956B2 (ja) Nc工作機械の制御方法、制御プログラム、及び制御装置
JP6497953B2 (ja) オフライン教示装置、オフライン教示方法及びロボットシステム
JP5193598B2 (ja) Cnc工作機械制御プログラムを作成する方法、前記方法を実行するコンピュータプログラム、工作物を製造する方法及び工作物製造cncプログラム
US9235205B2 (en) Method for producing a measurement probe path on a numerically controlled machine tool
CN101204813B (zh) 用于执行机器人离线编程的装置、方法
US9108316B2 (en) Method and system for in-production optimization of the parameters of a robot used for assembly
US20130325166A1 (en) Numerical control device including display part for displaying information for evaluation of machining process
US10761513B2 (en) Information processing device, information processing method, and non-transitory computer-readable recording medium
JP6316513B1 (ja) 加工プログラム分析装置
US10814486B2 (en) Information processing device, information processing method, and non-transitory computer-readable recording medium
JP2021059012A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びロボットシステム
JP2009190113A (ja) ロボットシミュレーション装置
JP6471402B2 (ja) Nc工作機械の制御方法
KR101468751B1 (ko) 그래픽 기반의 사용자 인터페이스를 갖는 수치제어시스템
JP6110232B2 (ja) Nc工作機械の制御方法、制御プログラム及び制御装置
JP7280455B1 (ja) 加工シミュレーション装置、数値制御旋盤、工作機械システム、ワーク加工方法、および、プログラム
CN113600650B (zh) 一种机器人弯管机的坐标系自动标定方法
US20200293022A1 (en) Machining simulator and storage medium encoded with machining simulation program
CN116802013A (zh) 具备机床的准备功能的数值控制装置以及存储介质
CN111736561A (zh) 面向飞机装配车间整合opc_ua协议的智能采集终端
JP2010117982A (ja) 加工システム、情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理プログラム、並びに、コンピュータ読取可能記録媒体
JP2002215210A (ja) プログラム現在位置の更新方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5906956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250