JP5302165B2 - 計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置 - Google Patents

計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、工作機械を制御する数値制御装置に関し、特に、加工サイクルの形状データを利用した計測を行う数値制御装置に関する。
ワークを加工した後の検査を行うには、予め、最終加工形状における計測位置を決定し、かつ、その計測位置を計測するための計測種類を決定した後、その計測位置と計測種類とから計測用のプログラム(計測サイクル)を別途作成し、そのプログラムを実行する必要があった。従来技術における計測サイクルを含む加工プログラムは以下に例示されるようなものである。
O1234;
(FACING);
T1M6;
G1020 D30.T5.H0.L10.J5.F300.E100.I100.W1.P1.V0.C0.M0.A1.B1.Z1.;
G1220 T1.B0.H50.V50.U100.W100.R0.A0.;

(MEASURE FACE);
T2M6;
G2042 P2.Q1.H50.V50.L0.R10.F300.U2.M1.K0.5E1;

(POCKETING);
T3M6;
G1040 D10.T0.S0.L5.J4.K0.H0.F50.V30.E10.W1.B0.C0.Z1.A25.P0.Q0.;
G1221 T3.B0.L−10.H50.V50.R20.;

(DRILLING)
T4M6;
G1001 W3.H2.Q5.I1.J10.K0.C5.F200.P1.Z1.;
G1215 B0.L−20.H50.V50.R30.A0.C60.D6.E0.F0.I0.J0.;

(MEASURE POCKET/HOLE);
T2M6;
G2044 Q1.D40.H50.V50.L−10.R10.F300.P4.M1.U1.K0.5E1;
G2062 Q1.D30.H50.V50.L−20.R10.F300.P6.U2.M1.K0.5E1;

M30;
上記加工プログラムO1234の概略を説明する。
(FACING)
T1M6は工具番号1の工具に交換する工具交換指令である。T1はフェイスミル工具を意味する。G1020とG1220は平面加工サイクル(四角形状)のブロックである。
(MEASURE FACE)
T2M6は工具番号2の計測装置(この場合はタッチプローブ)を意味する。計測指令を作成する際、計測位置を指定する必要がある。G2042のブロックは端面計測サイクル指令である。
(POCKETING)
T3M6は工具交換指令(この場合、エンドミル工具)を意味する。G1040とG1221のブロックはポケット加工サイクル指令(この場合は、円形状)を意味する。
(DRILLING)
T4M6は工具交換指令(この場合、ドリル工具)を意味する。G1001とG1215のブロックは穴加工サイクル指令(この場合、円周上の点)を意味する。
(MEASURE POCKET/HOLE)
T2M6は工具交換指令(この場合、タッチプローブ)を意味する。G2044は円内径計測サイクル指令を意味し、G2062は円周穴位置計測サイクル指令を意味する。
M30はプログラムエンドを意味する。
また、特許文献1には、NCプログラムを解析し、このプログラムに含まれる実際の加工時の各段階における加工形状を幾何モデルとして抽出し、この幾何モデルに合わせた測定プログラムを作成する技術が開示されている。
国際公開第1998/019821号
上述したように従来技術では、計測指令を作成する際、計測位置を指定する必要がある。また、背景技術で説明した特許文献1では、NCプログラムを解析し、幾何モデルを作成し、その幾何モデルから計測パスを決定し、その計測パスから計測プログラムを作成しており、NCプログラムの解析をする必要があり、ワークの計測が煩雑になるという問題がある。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、加工サイクルで定義された加工形状データを利用することにより、計測指令を簡単に作成することが可能な加工サイクルの形状を利用した計測を行う数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、加工種類及び加工形状を指定した加工サイクル指令で作成された加工プログラムを解析し、実行すると共に、該加工サイクル終了後に加工部位を計測する計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置において、加工種類及び加工形状毎に加工部位の計測を行う指令である計測サイクルを定義した計測サイクル一覧を記憶する計測サイクル一覧記憶手段と、加工形状毎に計測すべき位置を定義した計測位置一覧を記憶する計測位置一覧記憶手段と、前記加工プログラムの加工サイクル指令から加工種類の情報と加工形状の情報を取得する手段と、取得した加工種類の情報と加工形状の情報を元に前記計測サイクル一覧を用いて計測サイクルを決定する計測サイクル決定手段と、前記取得した加工形状の情報を元に前記計測位置一覧を用いて計測位置の情報を取得する計測位置情報取得手段と、を備え、前記計測サイクル決定手段により決定された計測サイクルと前記計測位置情報取得手段により取得された計測位置の情報に基づいて前記計測装置を用いて計測サイクルを実行することを特徴とする計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、加工種類及び加工形状を指定した加工サイクル指令で作成された加工プログラムを解析し、実行すると共に、該加工サイクル終了後に加工部位を計測する計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置において、加工種類及び加工形状毎に加工部位の計測を行う指令である計測サイクルを定義した計測サイクル一覧を記憶する計測サイクル一覧記憶手段と、加工形状毎に計測すべき位置を定義した計測位置一覧を記憶する計測位置一覧記憶手段と、前記加工プログラムの加工サイクル指令から加工種類の情報と加工形状の情報を取得する手段と、取得した加工種類の情報と加工形状の情報を元に前記計測サイクル一覧を用いて計測サイクルを決定する計測サイクル決定手段と、前記取得した加工形状の情報を元に前記計測位置一覧を用いて計測位置の情報を取得する計測位置情報取得手段と、前記計測サイクル決定手段により決定された計測サイクルと前記計測位置情報取得手段により取得された計測位置の情報を格納する計測データ格納手段と、を備え、前記計測データ格納手段に格納された計測サイクルと計測位置の情報に基づいて前記計測装置を用いて計測サイクルを実行することを特徴とする計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置である。
本発明により、加工サイクルで定義された加工形状データを利用することにより、計測指令を簡単に作成することが可能な加工サイクルの形状を利用した計測を行う数値制御装置を提供することができる。換言すれば、本発明により、計測の前に実行される加工サイクルの加工形状データから、自動的に計測位置を求めることにより、計測位置の指定を不要とすることができる加工サイクルの形状を利用した計測を行う数値制御装置を提供できる。
工作機械を制御する数値制御装置の要部ブロック図である。 平面加工指令による加工形状を説明する図である。 平面加工指令による加工形状を計測する場合の上面の1点を計測位置とすることを説明する図である。 ポケット加工指令による加工形状を説明する図である。 円ポケット内の円筒側面4点を計測位置とすることを説明する図である。 穴加工指令による加工形状を説明する図である。 穴加工指令により形成された全穴位置において、各穴毎に円筒側面4点を計測位置とすることを説明する図である。 最終加工形状を説明する図である。 本発明に係る数値制御装置で実行される計測サイクルの処理のアルゴリズムを示すフローチャートである(加工および計測を実行する場合)。 本発明に係る数値制御装置で実行される計測サイクルの処理のアルゴリズムを示すフローチャートである(計測データを格納しない場合)。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明に係る数値制御装置の要部ブロック図である。数値制御装置20は、プロセッサ(CPU)201と、数値制御装置20の全体を制御するプログラムを記憶するROM205、RAM206、各種パラメータやオフセットデータ等を記憶する書き換え可能な不揮発性メモリ207、表示装置208、キーボード209、各軸の軸制御回路202、所定のシーケンスを実行し外部(機械側強電盤、操作盤)とデータ入出力を行うPMC203とI/Oユニット204、計測装置30からの計測情報を入力するためのインタフェース210を備え、上記各要素はバス211で接続されている。計測装置30は例えば従来周知のタッチ式プローブやレーザ測距装置などであり、数値制御装置20によって制御される工作機械によって加工されたワークの形状を測定するための計測装置である。なお、工作機械にワークの形状測定を行う計測装置を機上に設けることは従来から行われている。
次に、加工プログラムを例にとって説明する。本発明に係る数値制御装置では、従来の数値制御装置における加工プログラム(O1234)は、以下(O5678)のように記述できる。つまり、加工プログラム(O5678)に示すように、本発明の数値制御装置では、計測サイクル開始指令(G2500)を加工プログラムで指定するだけでよい。なお、プログラムO1234やプログラムO5678は加工プログラムの一例である。また、G2500も計測サイクル開始指令の一例である。
なお、NCプログラムの1つのブロックは、一般的に、ワードによって構成されている。そのワードは数値の意味を示すアドレス(アルファベット)と、それに続く数値とで構成されている。アドレスとは、あとに続く数値の意味を示すためのキャラクタである。この数値を以下、データという。
O5678;
(FACING);
T1M6;
G1020 D30.T5.H0.L10.J5.F300.E100.I100.W1.P1.V0.C0.M0.A1.B1.Z1.;
G1220 T1.B0.H50.V50.U100.W100.R0.A0.;

(MEASURE FACE);
T2M6;
G2500;

(POCKETING);
T3M6;
G1040 D10.T0.S0.L5.J4.K0.H0.F50.V30.E10.W1.B0.C0.Z1.A25.P0.Q0.;
G1221 T3.B0.L−10.H50.V50.R20.;

(DRILLING)
T4M6;
G1001 W3.H2.Q5.I1.J10.K0.C5.F200.P1.Z1.;
G1215 B0.L−20.H50.V50.R30.A0.C60.D6.E0.F0.I0.J0.;

(MEASURE POCKET/HOLE);
T2M6;
G2500;

M30;
ここで、上記加工プログラム(O5678)の概略を説明する。
(FACING)
T1M6は工具番号1の工具に交換する工具交換指令である。T1はフェイスミル工具を意味する。G1020とG1220は平面加工サイクル(四角形状)のブロックである。G1020のブロックは平面加工における荒切削を行う加工種ブロックを意味し、G1220は平面加工における四角形状の定型形状ブロックを意味する。
(MEASURE FACE)
T2M6は工具番号2の計測装置(この場合はタッチプローブ)を意味する。G2500は、計測の開始を示すだけの指令(計測サイクル開始指令)であり、従来のように計測種類や計測位置を指令する必要はない。なお、計測サイクル開始指令は、補助機能のMコードや所定の信号のON/OFFを用いてもよい。
(POCKETING)
T3M6は工具交換指令(この場合、エンドミル工具)を意味する。G1040とG1221のブロックはポケット加工サイクル指令(この場合は、円形状)を意味する。G1040はポケット加工における荒切削を行う加工種ブロックを意味し、G1221はポケット加工における円形状の定型形状ブロックを意味する。
(DRILLING)
T4M6は工具交換指令(この場合、ドリル工具)を意味する。G1001とG1215のブロックは穴加工サイクル指令(この場合、円周上の点)を意味する。G1001はミリング穴加工におけるドリリングを行う加工種ブロックを意味し、G1215は円周上に穴加工を行う穴位置ブロックを意味する。
(MEASURE POCKET/HOLE)
T2M6は工具交換指令(この場合、タッチプローブ)を意味する。G2500は、計測の開始を示すだけの指令である。
M30はプログラムエンドを意味する。
上記加工プログラム(O5678)により、図2〜図8に示されるように各加工指令による加工サイクルが実行され、そして、各計測サイクルが実行される。以下、各加工指令とそれに対応する計測位置について説明する。
図2は、平面加工指令による加工形状を説明する図である。加工プログラムO5678において、平面加工サイクル指令G1020と四角形状サイクル指令G1220により、ワークに対して平面加工が実行される。ここで、加工プログラムのG1220のブロックを説明する。まず、ブロックの各アドレスの意味を説明する。Bは基準位置を表し、平面加工の最終面のZ軸座標値(工具軸方向)を意味する。Hは中心座標(X軸)を表し、四角形状の中心位置のX軸座標値を意味する。Vは中心位置座標(Y軸)を表し、四角形状の中心位置のY軸座標値を意味する。UはX軸方向の長さを表し、X軸方向の辺の長さを意味する。WはY軸方向の長さを表し、Y軸方向の辺の長さを意味する。
図3は、平面加工指令による加工形状を計測する場合の上面の1点を計測位置とすることを説明する図である。平面加工サイクル指令G1020と四角形状サイクル指令G1220より、計測サイクルとしてはZ軸方向端面計測(G2042)が決定される。計測サイクル開始指令G2500で、四角形状サイクル指令G1220のブロックのアドレスのデータより、XY平面の四角形状の中心(50,50,0)が計測位置として決定される。
図4は、ポケット加工指令による加工形状を説明する図である。加工プログラムO5678のブロックG1221を説明する。Bは基準位置を表し、ポケット加工を行うワーク上面あるいはポケット底面のいずれかのZ軸座標値である。Lは高さ/深さを表し、基準位置にワーク上面を選択した場合、ポケットの底部までの距離を負値で指定する。Hは中心座標(X軸)を表し、円形状の中心位置のX軸座標値である。Vは中心座標(Y軸)を表し、円形状の中心位置のY軸座標値である。
ポケット加工サイクル指令G1040と円形状サイクル指令G1221より、計測サイクルとしては円内径計測(G2044)が決定される。円形状サイクル指令G1221のデータにより、円筒の内側側面4点が計測位置として決定される。
図5は、円ポケット内の円筒側面4点を計測位置とすることを説明する図である。具体的には、G1221のブロックで指定される基準位置Bのデータと円中心座標(X,Y)H,Vのデータと深さLのデータと半径Rのデータより、計測位置Bは円中心座標(50,50,−10)の半径20の円筒側面4点となる。計測サイクル開始指令G2500で上記のデータに基づいて、円内径計測G2044を呼び出し、円筒側面の4点を計測位置として、実行する。
図6は、穴加工指令による加工形状を説明する図である。穴加工サイクル指令G1001と円周形状サイクル指令G1215よりワークに対して穴加工が実行される。G1215のブロックを説明する。Bは基準位置を表し、ワーク表面のZ軸座標値を意味する。Lは深さを表し、穴深さを意味する。Hは中心座標(X軸)を表し、円中心のX座標値を意味する。Vは中心座標(Y軸)を表し、円中心のY座標値を意味する。Rは半径を表し、円の半径を意味する。
穴加工サイクル指令G1001と円周形状サイクル指令G1215より、計測サイクルとしては、円周穴位置計測(G2062)が決定される。円周形状サイクル指令G1215のデータにより、全穴位置(各穴の円筒側面4点)が計測位置として決定される。
図7は、穴加工指令により形成された全穴位置において、各穴毎に円筒側面4点を計測位置とすることを説明する図である。具体的には、基準位置Bのデータと円中心座標(X,Y)H,Vのデータと深さLのデータと半径Rのデータと穴個数Cのデータより、計測位置は中心座標(50,50,−20),半径30の円周上の全穴位置6個となる。
計測サイクル開始指令G2500で上記のデータより、円周穴位置計測G2062を呼び出し、全穴位置(各穴毎に円筒側面4点、合計4*6=24点)を計測位置として、実行する。
図8は、最終加工形状を説明する図である。加工プログラムO5678によって、平面加工サイクルを実行し、次に、端面計測サイクルを実行し、次に、ポケット加工サイクルおよび穴加工サイクルを実行し、次に、ポケットと穴の計測サイクルを実行して、最終加工形状を得ることができる。
上述した計測サイクルと計測位置の求め方を纏めると次のようになる。なお、※1〜※7については段落0032以降に説明する。
(1)平面加工サイクル指令G1020と四角形状サイクル指令G1220より、計測サイクルとしてはZ軸方向端面計測(G2042)が決定される(詳細は※1を参照)。また、計測サイクル開始指令G2500で四角形状サイクル指令G1220のデータより、XY平面の四角形状の中心が計測位置として決定される(詳細は※2を参照)。
(2)ポケット加工サイクル指令G1040と円形状サイクル指令G1221より、計測サイクルとしては円内径計測(G2044)が決定される(詳細は※1を参照)。また、円形状サイクル指令G1221のデータより、円筒の内側側面4点が計測位置として決定される(詳細は※2を参照)。
具体的には、基準位置Bのデータと円中心座標(X,Y)H,Vのデータと深さLのデータと半径Rのデータより、計測位置は円中心座標(50,50,−10)の半径20の円筒側面4点となる。
計測サイクル開始指令G2500で上記のデータより、円内径計測G2044を呼び出し、円筒側面の4点を計測位置として、実行する。
(3)穴加工サイクル指令G1001と円周形状サイクル指令G1215より、計測サイクルとしては、円周穴位置計測(G2062)が決定される(詳細は※1を参照)。また、円周形状サイクル指令G1215のデータより、全穴位置(各穴の円筒側面4点)が計測位置として決定される(詳細は※2を参照)。
具体的には、基準位置Bのデータと円中心座標(X,Y)H,Vのデータと深さLデータと半径Rのデータと穴個数Cのデータより、計測位置は中心座標(50,50,−20)、半径30の円周上の全穴位置6個となる。
計測サイクル開始指令G2500で上記のデータより、円周穴位置計測G2062を呼び出し、全穴位置(各穴毎に円筒側面4点、合計4*6=24点)を計測位置として、実行する。
上述したプログラム(O5678)からわかるように、本発明に係る数値制御装置は、該数値制御装置が備えるメモリに計測サイクル一覧および計測位置一覧のテーブルを備えている。該計測サイクル一覧および該計測位置一覧については後述して説明する。
本発明に係る数値制御装置は、前記計測サイクル一覧および前記計測位置一覧を用いて、ワークの計測を行う前に実行される加工サイクル指令から加工種類データと加工形状データとを取得し、その2つのデータから必要な計測サイクルを自動的に決定し、該加工形状データから計測位置データを自動的に取得する。そして、前記計測位置データを使用して、自動的に決定された計測サイクルを実行することによりワークの計測を行う。この方法により、計測種類および、計測位置の指定を不要とし、計測サイクルを簡単に作成、実行可能となる。
図9は、本発明に係る数値制御装置で実行される計測サイクル処理のアルゴリズムを示すフローチャートである(加工および計測を実行する場合)。以下、各ステップに従って説明する。なお、フローチャートの説明で※1〜※7については後述して説明する。
●[ステップSA1]1ブロックを読み込み、解析する。
●[ステップSA2]ステップSA1で読み込んだブロックは加工サイクル指令か否か判断し、加工サイクル指令の場合にはステップSA3へ移行し、そうでない場合にはステップSA9へ移行する。
●[ステップSA3]1ブロックを読み込み、解析する。
●[ステップSA4]計測サイクル一覧に基づき加工種類と加工形状から計測サイクルを決定する(※1)。
●[ステップSA5]計測位置一覧に基づき加工形状から計測位置のアドレスを取得する(※2)。
●[ステップSA6]計測サイクルをメモリに格納する(※3)。
●[ステップSA7]計測位置をメモリに格納する(※4)。
●[ステップSA8]加工サイクルを実行し、ステップSA1へ戻る。
●[ステップSA9]計測指令か否か判断し、計測指令の場合にはステップSA10へ移行し、そうでない場合にはステップSA13へ移行する。
●[ステップSA10]計測データに計測サイクルがあるか否か判断し、在る場合にはステップSA11へ移行し、ない場合にはステップSA13へ移行する(※5)。
●[ステップSA11]計測データを用いて計測を実行する(※6)。
●[ステップSA12]メモリの初期化を行う(※7)。
●[ステップSA13]プログラムの終了か否か判断し、終了でない場合にはステップSA1に戻り処理を継続し、終了の場合には処理を終了する。
図1に示される計測サイクル一覧および計測位置一覧を本発明に係る数値制御装置内のメモリに予め記憶させておくことで、該数値制御装置は上記フローチャートの処理を実行することが可能である。
ここで※1〜※7について説明する。
※1:加工サイクル指令から加工種類のデータと加工形状のデータを取得し、その2つのデータから、予め数値制御装置内のメモリに記憶されている計測サイクル一覧(表1参照)のテーブルをもとに必要な計測サイクルを決定する。図1に対応して説明すれば、前記計測サイクル一覧のテーブルは、ROM205または不揮発性メモリ207に記憶、あるいはRAM206に一時的に記憶してもよい。
表1に示される計測サイクル一覧は、加工種類と加工形状と計測サイクルの対応関係を規定したテーブルである。加工種類および加工形状は計測サイクルと1対1に対応している。数値制御装置の内部に計測サイクル一覧という対応リスト(テーブル)を用意することで、加工種類と加工形状から計測サイクルを決定することが可能となる。
表1は計測サイクル一覧を抜粋して説明する表である。
Figure 0005302165
※2:加工形状から、予めメモリに記憶されている計測位置一覧をもとに必要な計測位置のデータを決定する。表2は、加工形状と計測位置を対応づける計測位置一覧の一部を抜粋して説明する図である。図1に対応して説明すれば、前記計測位置一覧のテーブルは、ROM205または不揮発性メモリ207に記憶しておく、あるいはRAM206に一時的に記憶してもよい。
Figure 0005302165
※3:※1で決定された計測サイクルを所定のメモリに計測データの計測サイクルとして格納する。このデータは※6の計測の実行で参照され、※7のメモリの初期化でクリアされる。所定のメモリとしては、図1に対応して説明すればRAM206を用いることができる。
※4:※2で決定された計測位置のデータを所定のメモリ(計測データ)に格納する。このデータは、※6の計測で実行され、※7のメモリの初期化でクリアされる。所定のメモリとしては、図1に対応して説明すればRAM206を用いることができる。
※5:本計測指令は、計測の開始を指令するためだけの指令であり、上述したフローチャートでのG2500に限定されず、補助機能のMコードや所定の信号のON/OFFとしてもよい。
※6:メモリ上にある計測データを参照し、計測サイクルのデータおよび計測位置のデータを呼び出し、計測を実行する。
※7:メモリに格納された計測データの計測サイクルの計測種類のデータと計測位置のデータを初期化する。メモリとしては、図1に対応して説明すればRAM206を用いることができる。
上述したように本発明に係る数値制御装置は、計測サイクル一覧のテーブルおよび計測位置一覧のテーブルを予め数値制御装置内のメモリに格納しておき、計測サイクルのデータと計測位置のデータを一時的に格納可能なメモリの領域を備えることによって、NCプログラムを解析する必要がなく、加工サイクルの形状を使用するものであって、簡単に計測器具を用いて容易に計測を実行できる。
次に、図10を用いて、計測データをメモリに格納しない場合の本発明に係る数値制御装置で実行される計測サイクルの処理のアルゴリズムを示すフローチャートを説明する。
以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSB1]1ブロックを読み込み、解析する。
●[ステップSB2]ステップSB1で読み込んだブロックは加工サイクル指令か否か判断し、加工サイクル指令の場合にはステップSB3へ移行し、そうでない場合にはステップSB5へ移行する。
●[ステップSB3]1ブロックを読み込み、解析する。
●[ステップSB4]加工サイクルを実行し、ステップSB1へ戻る。
●[ステップSB5]ステップSB1で読み込んだブロックは計測指令か否か判断し、計測指令の場合にはステップSB6へ移行し、計測指令ではない場合にはステップSB14へ移行する。
●[ステップSB6]前回の計測指令まで逆サーチを実行する。なお、前回の計測指令が存在しない場合には加工プログラムの最初まで逆サーチする。
●[ステップSB7]逆サーチして特定されたブロックの次の1ブロックを読み込み、解析する。
●[ステップSB8]ステップSB7で読み込み、解析したブロックは加工サイクル指令か否か判断し、加工サイクル指令の場合にはステップSB9へ移行し、加工サイクル指令ではない場合にはステップSB13へ移行する。
●[ステップSB9]1ブロックを読み込み、解析する。
●[ステップSB10]計測サイクル一覧に基づき加工種類と加工形状から計測サイクルを決定する。なお、このステップの処理は図9のステップSA4と同じ処理である。
●[ステップSB11]計測位置一覧に基づき加工形状から計測位置のアドレスを取得する。なお、このステップの処理は図9のステップSA5と同じ処理である。
●[ステップSB12]ステップSB10で決定された計測サイクルとステップSB11で取得されたアドレスに従って計測を実行し、ステップSB7へ戻る。
●[ステップSB13]今回の計測指令か否か判断し、今回の計測指令の場合にはステップSB1へ戻り、今回の計測指令ではない場合にはステップSB7へ戻る。
●[ステップSB14]プログラムの終了か否か判断し、終了でない場合にはステップSB1に戻り処理を継続し、終了の場合には処理を終了する。
2 ワーク
20 数値制御装置
201 プロセッサ(CPU)
202 軸制御回路
203 PMC
204 I/Oユニット
205 ROM
206 RAM
207 不揮発性メモリ
208 表示装置
209 キーボード
210 インタフェース
211 バス
30 計測装置

Claims (2)

  1. 加工種類及び加工形状を指定した加工サイクル指令で作成された加工プログラムを解析し、実行すると共に、該加工サイクル終了後に加工部位を計測する計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置において、
    加工種類及び加工形状毎に加工部位の計測を行う指令である計測サイクルを定義した計測サイクル一覧を記憶する計測サイクル一覧記憶手段と、
    加工形状毎に計測すべき位置を定義した計測位置一覧を記憶する計測位置一覧記憶手段と、
    前記加工プログラムの加工サイクル指令から加工種類の情報と加工形状の情報を取得する手段と、
    取得した加工種類の情報と加工形状の情報を元に前記計測サイクル一覧を用いて計測サイクルを決定する計測サイクル決定手段と、
    前記取得した加工形状の情報を元に前記計測位置一覧を用いて計測位置の情報を取得する計測位置情報取得手段と、
    を備え、
    前記計測サイクル決定手段により決定された計測サイクルと前記計測位置情報取得手段により取得された計測位置の情報に基づいて前記計測装置を用いて計測サイクルを実行することを特徴とする計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置。
  2. 加工種類及び加工形状を指定した加工サイクル指令で作成された加工プログラムを解析し、実行すると共に、該加工サイクル終了後に加工部位を計測する計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置において、
    加工種類及び加工形状毎に加工部位の計測を行う指令である計測サイクルを定義した計測サイクル一覧を記憶する計測サイクル一覧記憶手段と、
    加工形状毎に計測すべき位置を定義した計測位置一覧を記憶する計測位置一覧記憶手段と、
    前記加工プログラムの加工サイクル指令から加工種類の情報と加工形状の情報を取得する手段と、
    取得した加工種類の情報と加工形状の情報を元に前記計測サイクル一覧を用いて計測サイクルを決定する計測サイクル決定手段と、
    前記取得した加工形状の情報を元に前記計測位置一覧を用いて計測位置の情報を取得する計測位置情報取得手段と、
    前記計測サイクル決定手段により決定された計測サイクルと前記計測位置情報取得手段により取得された計測位置の情報を格納する計測データ格納手段と、
    を備え、
    前記計測データ格納手段に格納された計測サイクルと計測位置の情報に基づいて前記計測装置を用いて計測サイクルを実行することを特徴とする計測装置を具備する工作機械を制御する数値制御装置。
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