JP5906390B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の機能を非接触操作するリモートコントローラを備えた衛生洗浄装置に関するものである。
従来、この種の非接触で操作を行うリモートコントローラを備えた衛生洗浄装置は、非接触スイッチに近接した使用者の手をセンサで検知することによりスイッチ操作を行い便座の開動作を行っており、非接触スイッチの検知センサとしては、発光素子と受光素子を備えた光検知センサを使用し、発光素子から発光した光を非接触スイッチに近づけた使用者の手で反射させて受光素子で受光することによりスイッチ操作を行っている。
また、便座に着座している場合は、光検知センサが使用者の手を検知しても、便座開動作を行わないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−168719号公報
しかしながら、前記従来の構成では、非接触で操作を行うのは便座の開動作のみであり、衛生洗浄装置の他の機能に対する操作は全て接触スイッチで行うものであり、非接触による利便性と清潔性を十分に満足できるものではなく、特に衛生洗浄装置の最も重要な機能である、便座に着座した状態で実施する洗浄機能の操作を非接触の操作で実施できないことは、利便性と清潔性の面で使用者に十分に満足を与えることができず未だ改良の余地があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、便座への非着座時に使用する便座の開閉操作と、便座の着座時に使用する洗浄機能の操作を非接触操作で実施するとともに、非着座時の操作と着座時の操作が誤って実施されることを防止し、利便性と清潔性が高く、かつ安全性の高い衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衛生洗浄装置は、便器上に設置され、少なくとも2個の電動機能を内蔵する本体と、本体とは別体で、電動機能を操作するリモートコントローラとを含み、リモートコントローラは、使用者の身体部位の近接を近接センサにより検出する2個の非接触スイッチと、非接触スイッチの非接触操作を検出するリモコン制御部と、操作信号を本体に送信する送信部とを備え、本体は、起倒自在に枢支された便座と、便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、リモートコントローラからの操作信号と着座検知センサの検知信号により電動機能を制御する本体制御部とを備え、リモコン制御部は、2個の非接触スイッチが個別に操作された場合は、非接触スイッチに該当する操作信号を送信し、2個の非接触スイッチが同時に操作された場合は、2個の電動機能の操作が可能な第3の操作信号を送信し、本体制御部は、リモートコントローラより第3の操作信号を受信した場合、着座検知センサの検知信号の有無に基づいて、1個の電動機能を選択して制御することを特徴とする衛生洗浄装置である。
これにより、第3の操作信号がリモートコントローラから本体に送信された場合、本体
制御部は着座センサの検知情報に基づき、着座中または非着座中に実施すべき操作を選択して実施することができるので、誤操作を防止することができ安全性と信頼性を向上することができる。
本発明の衛生洗浄装置は、非着座時に使用する便座の開閉操作と、着座時に使用する洗浄機能の操作を非接触の操作で実施するとともに、非接触操作が誤って実施されることを防止し、利便性と清潔性が高く、かつ安全性の高い衛生洗浄装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の制御系のブロック図 本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラの外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラのフロントパネルを開放した状態の正面図 図3に示すAA断面図 図3に示すBB断面図 図6に示すC部詳細を示す断面図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの詳細を示す斜視図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの横方向の断面図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの縦方向の検知範囲を示す模式図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの横方向の検知範囲を示す模式図
第1の発明は、便器上に設置され、少なくとも2個の電動機能を内蔵する本体と、前記本体とは別体で、前記電動機能を操作するリモートコントローラとを含み、前記リモートコントローラは、使用者の身体部位の近接を近接センサにより検出する2個の非接触スイッチと、前記非接触スイッチの非接触操作を検出するリモコン制御部と、操作信号を前記本体に送信する送信部とを備え、前記本体は、起倒自在に枢支された便座と、前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、前記リモートコントローラからの前記操作信号と前記着座検知センサの着座検知信号により前記電動機能を制御する本体制御部とを備え、前記リモコン制御部は、2個の前記非接触スイッチが個別に操作された場合は、前記非接触スイッチに該当する操作信号を送信し、2個の前記非接触スイッチが同時に操作された場合は、2個の前記電動機能の操作が可能な第3の操作信号を送信し、前記本体制御部は、前記リモートコントローラより前記第3の操作信号を受信した場合、前記着座検知センサの検知信号の有無に基づいて、1個の前記電動機能を選択して制御することを特徴とする衛生洗浄装置である。
これにより、第3の操作信号がリモートコントローラから本体に送信された場合、本体制御部は着座センサの検知情報に基づき、着座中または非着座中に実施すべき操作を選択して実施することができるので、誤操作を防止することができ安全性と信頼性を向上することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記電動機能は、使用者の局部を洗浄する洗浄機構と、前記便座を起倒する便座回動機構である。
これにより、第3の操作信号がリモートコントローラから本体に送信された場合、本体
制御部は、着座検知信号を受信中であれば洗浄機構を駆動する制御を実施し、着座信号を非受信中であれば便座回動機構を駆動する制御を実施することにより、着座中と非着座中対応する電動機能を適切に選択して実施することができるので、誤操作を防止することができ安全性と信頼性を向上することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記近接センサは、明るさにより出力電圧が変動する照度センサで構成されたものである。
これにより、近接センサを駆動する消費電力を低減させることができるので、省電力のリモートコントローラを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における衛生洗浄装置を便器上に設置した状態の外観の斜視図を示し、図2は衛生洗浄装置の制御系のブロック図を示すものである。
<1>衛生洗浄装置の構成
図1に示すように、衛生洗浄装置100は、本体200、便蓋210、便座220、リモートコントローラ400により構成され、本体200、便蓋210、便座220は一体で構成され便器110の上面に設置される。
なお、本実施の形態においては衛生洗浄装置100の本体200の設置側を後方、便座220の設置側を前方とし、前方に向かって右側を右側、前方に向かって左側を左側として各構成要素の配置を説明する。
本体200には、便蓋210および便座220が便座便蓋回動機構215を介して開閉可能に取り付けられている。図1に示すように便蓋210を開放した状態においては、便蓋210は衛生洗浄装置100の最後部に位置するように起立する。また、便蓋210を閉塞すると便座220の上面を隠蔽する。便座220は便座ヒータ221を内蔵しており、便座の着座面が快適な温度になるように加熱する。
便座便蓋回動機構215は直流モータと複数のギアで構成されており、便蓋210と便座220を個別または同時に開閉することができる。
本体200の内部には、洗浄水供給機構(図示せず)、熱交換器(図示せず)、洗浄ノズル231等で構成された人体の局部を洗浄する洗浄機構230と、洗浄後の局部を乾燥する乾燥装置(図示せず)と、本体制御部240等が内蔵されている。
本体200の下部中央には洗浄ノズル231が設置されている。洗浄機構230の主な構成は、本体200の内部に設置された洗浄水供給機構(図示せず)と洗浄水を加熱する熱交換器(図示せず)と洗浄水の流量を調整する流量調節機構(図示せず)が洗浄ノズル231に接続されており、水道配管から供給される洗浄水を熱交換器で加熱した温水を洗浄ノズル231に供給し、洗浄ノズル231から使用者の局部に向けて温水を噴出し、使用者の局部を洗浄するものである。
洗浄ノズル231はお尻を洗浄するお尻洗浄ノズル部と女性の局部を洗浄するビデノズル部を備えている。また、洗浄ノズル231は本体200内に収容した収納位置と本体200から突出して洗浄動作を行う洗浄位置との間を進退移動するノズル駆動機構(図示せ
ず)を備えている。
本体200の前面コーナ部には着座検知センサ250が設置されている。この着座検知センサ250は反射型の赤外線センサであり、赤外線を発光して人体で反射された赤外線を受光することにより便座220上に使用者が存在することを検知する。
本体200の右側には本体200と一体に袖部260が突出して形成されており、袖部260の上面には本体操作部261と、リモートコントローラ400から送信される赤外線信号を受信する赤外線受信部262が配置されており、本体操作部261には衛生洗浄装置100の最も重要な機能である電源スイッチ261aと、洗浄機能の中で最も使用頻度の高いお尻洗浄機能を操作するお尻洗浄スイッチ261bが配置されている。
リモートコントローラ400は本体200とは別体で構成されており、便座220上に着座した使用者が操作のしやすいトイレルームの壁面等の場所に取り付けられる。リモートコントローラ400にはトイレルームに入出した使用者を検知する人体検知センサ300と衛生洗浄装置100の各機能の操作と設定を行う複数のスイッチ機能と表示機能が配置されている。なお、リモートコントローラ400の詳細な構成および作用については後述する。
本発明の衛生洗浄装置100はトイレルームに使用者が存在しない場合は、便座ヒータ221への通電を停止、もしくは20℃程度の待機温度で保温している。トイレルームに使用者が入室すると、人体検知センサ300からの信号を受け、便座ヒータ221に通電を行う。便座ヒータは800W程度の非常に高出力のヒータであり、使用者がトイレルームに入室してから便座に着座するまでの6秒から10秒程度の間に、便座220の着座面を40℃程度の設定温度に昇温する。
便座が設定温度に達した後は、便座ヒータ221への通電を50W程度の低ワットに下げて設定温度を保つ。使用者がトイレルーム内から出ると、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の待機温度となる。つまり、トイレルームに使用者がいないときの電力を大幅に削減した衛生洗浄装置である。
<2>衛生洗浄装置の基本的な動作および作用
リモートコントローラ400の人体検知センサ300が人体を検出すると、リモートコントローラ400は人体検知信号を赤外線送信部436より送信し、本体200の赤外線受信部262で受信した人体検知信号は本体制御部240に送信され、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動して便蓋210を開放するするとともに、便座220の便座ヒータ221への通電を開始して便座220の着座面が着座に適した40℃程度になるように、10秒以内に昇温させる。
使用者が、便座220に着座すると、着座検知センサ250が着座を検出し、本体制御部240が着座信号を受信することにより、本体200のお尻洗浄スイッチ261bおよびリモートコントローラ400の洗浄機能の操作が可能となる。
使用者が用便を終了し、洗浄機構230により局部の洗浄を終了した後に使用者が便座220から立ち上がってトイレルームから退出し、リモートコントローラ400の人体検知センサ300からの人体検知信号の送信が停止すると、本体制御部240は人体検知終了してから所定時間経過後(本実施の形態においては3分後)に、便座便蓋回動機構215を駆動させて便蓋210を自動的に閉塞させるとともに、便座ヒータ221への通電を停止し、その後待機温度まで降下したら待機温度を維持するように制御を行う。
使用者が男子小用の場合は、使用者がトイレルームに入室し、リモートコントローラ400の人体検知センサ300の信号により便蓋210が開放された状態で、使用者がリモートコントローラ400で便座220を起立させる操作を行うことにより、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動させて便座220を起立させるとともに、便座ヒータ221への通電を停止し、その後待機温度まで降下したら待機温度を維持する制御する。
使用者が男子小用を終了し、トイレルームから退出してリモートコントローラ400の人体検知センサ300からの人体検知信号の送信が終了したら、本体制御部240は所定時間経過後(本実施の形態においては3分後)に、便座便蓋回動機構215を駆動させて便蓋210と便座220を閉塞させる。
上記のように、リモートコントローラ400および本体操作部261からの操作信号を本体制御部240が受信した場合、本体制御部240は着座検知センサ250の着座信号を受信中か否かにより、操作信号の適否を判定し、本体200の各機能の駆動を制御する。
例えば、着座信号の受信中に便座220を開放する操作信号を受信しても、操作信号をキャンセルし、便座便蓋回動機構215の駆動を実施しない。
また、着座信号の非受信中に洗浄機構230の操作信号を受信した場合も、操作信号をキャンセルし、洗浄機構の駆動を実施しない。
なお、リモートコントローラ400の詳細な構成および作用については後述する。
<3>リモートコントローラの構成
図3はリモートコントローラの使用状態における外観を示す斜視図であり、図4はリモートコントローラのフロントパネルを開放した状態を示す正面図であり、図5は図3に示すAA断面図であり、図6は図3に示すBB断面図であり、図7は図6に示すC部詳細を示す断面図であり、図8は人体検知センサの詳細な外観を示す斜視図であり、図9は人体検知センサ取り付け部の横方向の詳細な断面図であり、図10は人体検知センサの縦方向の検知範囲を示す模式図であり、図11は人体検知センサの横方向の検知範囲を示す模式図である。
図3に示すように、リモートコントローラ400の全体形状は薄い直方体に形成されており、樹脂材料で成形された箱状のリモコン本体401とリモコン本体の前面を覆うフロントパネル402で構成されており、フロントパネル402はリモコン本体401の前面下端部に開閉自在に枢支されており、リモコン本体401の上端近傍の左右に設けた磁石401aと、フロントパネルの対応する位置に設けたステンレス製の受板402cにより、磁力を使用してフロントパネル402の閉塞状態を維持する構成となっている。
通常の使用時には、図3に示すようにフロントパネル402を閉塞した状態で使用し、リモートコントローラ400の設定および通常あまり使用しない操作を行うときは、図4に示すようにフロントパネル402を開放して使用する。
図4に示すように、リモコン本体401の前面には、主に上部には衛生洗浄装置100の使用時に多く使用する操作スイッチ410および人体検知センサ300が配置されており、主に下部には衛生洗浄装置100の機能の設定を行う設定スイッチ420と、通常あまり使用しない操作スイッチ410が配置されており、中央部には非接触による操作で使用する2個の照度センサ440と非接触による操作と同様な操作が可能な操作スイッチ4
10が配設されている。これらの操作スイッチ410と設定スイッチ420はスイッチの操作部に直接接触して操作する接触スイッチであるタクトスイッチを使用している。
フロントパネル402を閉塞した状態で使用可能な操作スイッチ410としては、便蓋開閉スイッチ411と、女性の局部洗浄を開始するビデ洗浄スイッチ412と、洗浄後の臀部の乾燥を開始する乾燥スイッチ413と、お尻を洗浄するお尻洗浄スイッチ415と、ビデ洗浄スイッチ412とお尻洗浄スイッチ415と乾燥スイッチ413で開始した動作を停止させる停止スイッチ414と、便座220を起立および倒置させる便座開閉スイッチ416が配置されている。
便蓋開閉スイッチ411とビデ洗浄スイッチ412と乾燥スイッチ413と停止スイッチ414は、リモートコントローラ400の上部に横一列に配設されており、お尻洗浄スイッチ415と便座開閉スイッチ416はリモートコントローラ400の中央部の同一垂線上に間隔をあけて配設されている。
また、フロントパネル402を開放した状態でのみ使用可能な操作スイッチ410としては、お尻洗浄の洗浄水を強弱に変化させるリズムスイッチ417と、お尻洗浄時の洗浄水の噴出範囲を拡大するワイドスイッチ418、洗浄中の洗浄位置を前後に繰り返して移動させるムーブスイッチ419が配置されている。
また、設定スイッチ420としては、洗浄中の洗浄水の強度と乾燥中の乾燥装置の温風温度を2個のスイッチで設定する強度スイッチ421と、洗浄位置を2個のスイッチで設定する洗浄位置スイッチ422と、洗浄水の温度を設定する温水温度スイッチ423と、便座の温度を設定する便座温度スイッチ424と、衛生洗浄装置を使用しない夜間の8時間は便座220の待機温度を低下する8時間切りスイッチ425と、非使用時に便座220への通電切断する節電スイッチ426と、便蓋210および便座220の自動開閉を設定する自動開閉スイッチ427と、照度センサ440による非接触による操作を設定するタッチレススイッチ428と、ノズルの高温除菌を設定するノズル除菌スイッチ429が配設されている。
また、強度スイッチ421の近傍には強度表示灯431と、洗浄位置スイッチ422の近傍には位置表示灯432と、温水温度スイッチ423の近傍には温水温度の設定を表示する温水温度表示灯433と、便座温度スイッチ424の近傍には便座温度の設定を表示する便座温度表示灯434と、電池の消耗状態を表示する電池表示灯435が配設されている。
表示灯430と照度センサ440に対応するリモコン本体401の前面は透明フィルムで覆われている。また、表示灯の中で、強度表示灯431と電池表示灯435はフロントパネル402を閉じた状態で外部から表示が視認できる構成となっている。
また、お尻洗浄スイッチ415の下方に隣接して第一照度センサ441と、便座開閉スイッチ416の下方に隣接して第二照度センサ442が配設されている。
第一照度センサ441と第二照度センサ442は非接触スイッチとして使用されるものであり、使用者が手を近接させることにより発生する照度の変化を出力電圧の変化として検出するものであり、第一照度センサ441と第二照度センサ442に使用者の手を近づける操作動作を検出するものである。
第一照度センサ441は、お尻洗浄を操作する非接触スイッチであり、お尻洗浄の開始と停止を操作する。なお、お尻洗浄の停止は停止スイッチ414でも操作することが可能
である。第一照度センサ441を操作すると、洗浄機構230が駆動されてお尻洗浄が開始される。
第二照度センサ442は、便座便蓋回動機構215を駆動して便座220を開閉する非接触スイッチであり、便座220が倒置されている状態で操作すれば、便座便蓋回動機構215が駆動され便座220は起立される。また、便座220が起立されている状態で操作すれば、便座便蓋回動機構215が駆動され便座220は倒置される。
リモコン本体401の上面コーナ部には、操作情報および設定情報を本体200の袖部260に設置された赤外線受信部262に送信する赤外線送信部436が配置されている。赤外線送信部436は発光素子として赤外発光ダイオードを備えている。
図4および図5に示すように、フロントパネル402は、略平板状の樹脂製のパネル枠402aと、裏蓋402bと、リモコン本体401に設置した操作スイッチ410をフロントパネル402の表面から操作する複数の操作ボタン403で構成されている。
操作ボタン403はフロントパネル402を閉塞した状態で使用可能な便蓋開閉スイッチ411と、ビデ洗浄スイッチ412と、乾燥スイッチ413と、停止スイッチ414と、お尻洗浄スイッチ415と、便座開閉スイッチ416に対応する位置に設置されている。
フロントパネル402を閉塞した状態でフロントパネル402の表面から操作ボタン403を押圧することにより、対応する操作スイッチ410を操作することができる。なお、図3においては、それぞれの操作ボタン403が対応する操作スイッチ410を括弧で表示している。
フロントパネル402の第一照度センサ441と第二照度センサ442と強度表示灯431と電池表示灯435に対応する部分には光を透過する透過部404が形成されている。これにより、フロントパネル402の表面から強度表示灯431と電池表示灯435を視認することができるとともに、第一照度センサ441と第二照度センサ442は照度変化を検出することができる構成となっており、フロントパネル402を閉塞した状態で非接触操作が可能な構成となっている。
図5に示すように、リモコン本体401の内部には基板上に第一照度センサ441と、第二照度センサ442が間隔を開けて配置されている。第一照度センサ441の上方に隣接してタクトスイッチのお尻洗浄スイッチ415が設置されており、第二照度センサ442の上方に隣接してタクトスイッチの便座開閉スイッチ416が設置されている。
タクトスイッチのお尻洗浄スイッチ415と便座開閉スイッチ416を配置したリモコン本体401の前面部には樹脂の弾性を利用して出没可能な操作部401bが一体に形成されており、操作部401bを押圧することにより、お尻洗浄スイッチ415と便座開閉スイッチ416を操作できる構成となっている。なお、他の操作スイッチ410および設定スイッチ420も同様な構成となっている。
お尻洗浄スイッチ415と便座開閉スイッチ416と操作部401bには貫通孔からなる採光部401cが一体に形成されており、第一照度センサ441と第二照度センサ442は採光部401cを介して照度変化の検出ができる構成となっている。
フロントパネル402には、リモコン本体401の操作部401bに対応する部分にそれぞれ操作ボタン403が配設されている。操作ボタン403の表面形状は略円形であり
指で操作しやすい大きさであり、裏面側には操作部401bを押圧する棒状に突起が一体に形成されており、フロントパネル402のパネル枠402aと裏蓋402bの間に出没可能に支持されており、操作ボタン403を押圧することにより、フロントパネル402の表面からそれぞれの操作スイッチ410を操作することができる。
お尻洗浄スイッチ415と便座開閉スイッチ416に対応する操作ボタン403には貫通孔からなる透過部404が設けられている。
第一照度センサ441と第二照度センサ442は操作ボタン403に設けられた透過部404と操作部401bに設けられた採光部401cを介してフロントパネルを閉塞した状態で照度変化の検出ができる構成となっている。
非接触操作は第一照度センサ441と第二照度センサ442の照度変化を検知して実施するものであり、フロントパネル402の開閉動作の途中に発生する陰影による照度変化を非接触操作として誤検知する可能性があるため、フロントパネル402の開放動作に伴う第一照度センサ441と第二照度センサ442の照度変化を非接触操作と誤検知する可能性があるため、フロントパネル402の開閉状態を検知する開閉検知センサ437が設けられている。
図6に示すように、開閉検知センサ437はフロントパネル402の裏面に設置したスイッチ磁石437aとリモコン本体401に設置したリードスイッチ437bで構成されており、フロントパネル402が閉塞状態のときは、リードスイッチ437bの接点がONとなり、フロントパネル402が開放状態のときは、リードスイッチ437bの接点がOFFとなり、フロントパネルの開閉状態を検知することができる構成となっている。
リードスイッチ437bがOFFの状態においては、第一照度センサ441と第二照度センサ442の照度変化を検知しても、非接触操作がなされたと判定しない構成となっている。
フロントパネル402の強度表示灯431に対応する部分には透過部404が形成されている。透過部404の構成は、フロントパネル402のパネル枠402aと裏蓋402bを貫通する透過路404aの中に透明な樹脂材料で成形された導光体405が設置されている。
導光体405は略円柱状の導光部405aの外周部に形成されたフランジ405bによりフロントパネル402のパネル枠402aと裏蓋402bの間に狭持されている。
強度表示灯431に対向する導光体405の後端部には、導光部405aの約2倍の直径となる凸状の略半球状の受光部405cが形成されており、受光した光を集光するレンズ機能を備えている。また略半球状の受光部405cの中央部には導光部405aの約1/2の直径の平面が形成されており、この部分で受光した光は導光部405aに直進する構成となっている。
導光体405の先端部である発光部405dはフロントパネル402の表面より僅かに突出するように配置されている。発光部405dは細かい凹凸を刻んだ艶消状態に形成されており、導光部405aを通過した光は発光部405dで乱反射することにより、発光部405dが発光しているように見えるため、広い角度の範囲から視認することができる。
フロントパネル402の位置表示灯432に対応する部分には透過部は形成されておら
ず、位置表示灯432はフロントパネル402を開放した状態でのみ視認可能な構成となっている。
人体検知センサ300は、焦電センサ310と広い範囲からの赤外線を反射させて焦電センサ310へ入射させるミラー320が一体に構成されており、人体検知センサ300は赤外線を透過する半透明の樹脂で成形されたカバー330で覆われている。
図8は人体検知センサの詳細な外観を示す斜視図であり、図9は人体検知センサ取り付け部の横方向の詳細な断面図であり、図10は人体検知センサの縦方向の検知範囲を示す模式図であり、図11は人体検知センサの横方向の検知範囲を示す模式図である。
図8に示すように、人体検知センサ300は人体から放出される赤外線を受光する焦電センサ310の前面にはミラー320が設置されている。ミラー320は筒状の反射筒321と反射筒321を支持する支持部322が一体に形成されている。反射筒321は内方から外方に向かってラッパ状に拡大する筒状に形成されている。
図9に示すように、焦電センサ310とミラー320は樹脂製のカバー330で覆われている。カバー330は乳白色の半透明の高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)で一体に成型されており、赤外線を透過させることができるとともに、外部から人体検知センサ300が視認できない構成となっている。
図9に示すように、カバー330は前面部331の外面331aの半径R1は約65mmの曲面で形成されており、内面331bの半径R2は外面331aより大きい約80mmで形成されている。このように形成することにより、人体検知センサ300の中央部に対向する位置に配置されるカバー330の中央の厚さW1は約2mmであるのに対し、周辺部には位置される側端部の厚さW2は約0.8mmになっている。側端部の外面331aはフロントパネル402の前面とほぼ同面となるように設置されている。
上記構成のカバーを使用した場合、カバー330を透過して焦電センサ310の受光面311の中心に向かう赤外線が樹脂製の前面部331の内部を通過する透過経路の距離は、中央部が約2mmであるのに対し、側端部近傍では約2.2mmとなっており、カバー330の全面に亘り透過経路の距離のバラツキを10%以下に抑制することが可能となり、カバー330の全面から赤外線を安定して受光することができる。
また、カバー330に近接して配置されているミラー320は、カバー330の厚い部分で覆われることにより完全に隠蔽され、外部からその形状を視認することができず、リモートコントローラ400のデザイン性を向上する効果を得ることができる。
図10および図11に示すように、人体検知センサ300の焦電センサ310の受光面311はリモートコントローラ400の外殻であるフロントパネル402の前面より内方となる位置に設置されている。一方、ミラー320の反射筒321の一部はフロントパネル402の前面より外方となる位置に設置されている。
反射筒321の上下部には支持部322が一体に形成されている。そのため、上下方向からは反射筒321の外面に赤外線が入射できない構成となっている。
反射筒321の両側部には支持部322が形成されておらず、開口部323が形成されており、開口部323を介して反射筒321の外面にフロントパネル402の前面に近い側方からの赤外線が入射可能な構成となっている。
ミラー320の前面324には円形の開口325が設けられており、開口325の内面は反射筒321の内周面326と連接するように一体に形成されている。反射筒321の内周面326は外方から内方に向かって狭くなる略円錐形状の傾斜面で形成されており、対向する傾斜面が約45度を成している。また、反射筒321の外周面327は内周面326より急傾斜に形成されており、対向する傾斜面が約100度を成している。
内周面326と外周面327とは先端部328で傾斜面が交差するように接合している。ミラー320は樹脂材料で一体に成形されており、表面にメッキ処理を施して赤外線を反射しやすい構成となっている。 図10に示すように、矢印Y1およびY2で示す人体検知センサ300の正面から照射された赤外線と、矢印Y1およびY2で示す上下方向から照射された赤外線はミラー320の反射筒321の内部を通過して焦電センサ310の受光面311に直接到達する。また、矢印Y1およびY2の外側から照射される赤外線は、反射筒321の内周面326で反射して受光面311に到達する。そのため、焦電センサ310が検知できる上下方向の範囲は約60度の範囲となっている。
図11に示すように、人体検知センサ300の左右方向から照射された赤外線は、一部は上下方向のからの照射と同様に反射筒321の内部を通過して焦電センサ310の受光面311に到達する。また一部は図の矢印Y5およびY6で示すように開口部323を通過して焦電センサ310の受光面311に直接到達する。
また、リモートコントローラ400の前面に近い広い角度から照射された赤外線は図の矢印Y7およびY8で示すように反射筒321の外周面327で反射して焦電センサ310の受光面311に到達する。そのため、焦電センサ310が検知できる左右方向の範囲は約160度となっている。
リモートコントローラ400は一般的に使用者が着座して使用しやすい高さ(80cm〜100cm程度)に設置されるため、設置される高さの広い角度の水平面に近い範囲の赤外線を受光可能とすることにより、子供から大人までの広い範囲の身長に対応することが可能となり、受光の確率を向上することができる。
上記のように広い範囲からの赤外線を受光するために、人体検知センサ300の焦電センサ310の受光面311はリモートコントローラ400のフロントパネル402の前面より内方に設置されており、ミラー320の反射筒321の内周面326および外周面327の一部がフロントパネル402の前面より外方となる位置に設置されている。
このように設置することにより、人体検知センサ300をリモートコントローラ400の前面よりほとんど突出させずに設置した状態においても、設置位置の水平面において160度以上の広い範囲に存在する人体を検知することが可能となっている。
<4>リモートコントローラの制御系の構成
図2に示すように、リモートコントローラ400には、情報入力手段として人体検知センサ300と、開閉検知センサ437と、操作スイッチ410と、設定スイッチ420と、照度センサ440を備えており、出力手段としては本体200に制御情報を赤外線で送信する赤外線送信部436と、制御情報を表示する表示灯430と、検知情報と操作情報を処理するリモコン制御部500を備えている。また、リモートコントローラ400の駆動源として電池450を備えている。
リモートコントローラ400の各種情報を処理するリモコン制御部500には、人体検知センサ300の検知信号を検出する人体センサ検出部と、開閉検知センサ437の検知信号を検出する開閉センサ検出部と、操作スイッチ410と設定スイッチ420のスイッ
チ操作を検出するスイッチ操作検出部と、第一照度センサ441と第二照度センサ442で構成する照度センサ440からの非接触操作信号をデジタル信号化して検出する非接触操作検出部とを備えている。
リモコン制御部500はマイコンを主構成部材とするものであり、検出信号をA/Dコンバータを介してデジタル信号化してデジタル処理を行うものである。リモートコントローラ400の電源としては電池450を使用しており、電池450の消耗を抑制することが使い勝手の向上に必須の要素である。
そのため本実施の形態においては、人体検知センサ300が人体を検知していない待機状態の間は、マイコンに内蔵されたストップモードの機能を使用して、マイコン自体の消費電力を抑制するとともに、照度センサ440、表示灯430、赤外線送信部436等の駆動を停止させることにより、リモートコントローラ400全体の消費電力を抑制する待機モードに移行する構成となっている。
待機モードの解除は、人体検知センサ300の人体検知信号または操作スイッチ410の操作信号によりなされ、リモートコントローラ400の全ての機能が使用可能な稼働モードに復帰する。
非接触操作の検出を実施するための構成としては、照度センサ440を駆動するセンサ駆動部と、照度センサ440の感度を調整する感度調整部と、検出信号を増幅する増幅部を備えている。
感度調整部はリモートコントローラ400が設置されている場所の明るさの変化に伴って、非接触操作を検出する基準となる基準電圧と、非接触操作を検出する検出閾値を調整することにより周囲の使用環境に対応して検知精度を向上するものであり、増幅部は検出信号を増幅し、特に増幅された検出信号の変化量を判定することにより検知精度を向上するものである。感度調整部と増幅部は待機モードでは休止しており、稼働モードに移行した時点で稼働が開始される。
また、リモコン制御部500は電池450の残量を検出する電池検査部と、制御情報を表示する表示灯430を駆動する表示灯駆動部等を備えている。
上記構成のリモートコントローラ400は、操作手段である操作スイッチ410と設定スイッチ420と第一照度センサ441と第二照度センサ442から入力された入力情報により、どのような操作がされたかをリモコン制御部500で判定し、操作信号を赤外線送信部436から本体200に送信し、本体制御部240が衛生洗浄装置100の各種機能の制御を実施する。また、表示灯駆動部により所定の表示灯430を点灯させる。
<5>リモートコントローラおよび本体の動作および作用
使用者がトイレルームに入室し、待機モードにあるリモートコントローラ400の人体検知センサ300が人体を検知すると、リモコン制御部500はリモートコントローラ400を待機モードから稼働モードに移行させる。稼働モードに移行することによりリモートコントローラ400の所定の機能が使用可能となる。
稼働モードに移行したリモコン制御部500は感度調整部と増幅部を稼働させて、設置場所の明るさに対応して第一照度センサ441と第二照度センサ442が検知したそれぞれの検知電圧が予め設定された基準値の範囲に入るように感度調整を行い、調整された基準値に基づき閾値と増幅率を設定する。
また、リモコン制御部500は人体検知信号を赤外線送信部436を介して本体200に送信する。本体200の赤外線受信部262で受信した人体検知信号は本体制御部240に送信され、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動して便蓋210を開放するとともに、便座220の便座ヒータ221の駆動を開始させて便座220の昇温を開始する。
リモートコントローラ400の操作スイッチ410または設定スイッチ420が操作された場合は、リモコン制御部500のスイッチ操作検出部が操作内容を検出し、スイッチ操作検出部の検出した操作信号を赤外線送信部から本体200に送信する。
本体200の赤外線受信部262で受信した操作信号は本体制御部240に送信され、本体制御部240は操作信号に該当する機能を駆動させる。
例えば、リモートコントローラ400のビデ洗浄スイッチ412が操作された場合、ビデ洗浄の操作信号を受信した本体制御部240は洗浄機構230を駆動させて、洗浄ノズル231を本体200内から所定の洗浄位置まで進出させて洗浄水を噴出させることにより女性の局部の洗浄を開始する。停止スイッチ414が操作されると、停止信号を受信した本体制御部240は洗浄水の噴出を停止させ、洗浄ノズル231を本体200内の収納位置まで後退させてビデ洗浄動作を終了させる。
非接触操作が実施された場合、照度センサ440(例えば、第一照度センサ441)が照度の変化を検出した場合、リモコン制御部500の非接触操作検出部は、照度センサ440の検出電圧の変化量と、検出電圧の変化率と、人体検知センサ300の焦電センサ310の検出電圧の変化量の3つの検出データにより非接触操作を判定する。
正規の非接触操作がなされた場合は、検出電圧の変化率は急速に上昇し、規定値以上の変化率データを検知した時点で検知動作を開始する。基本的な判定は、検知動作が開始されてから所定時間以内に(例えば、0.6〜1.2秒以内)に照度センサ440の検出電圧が閾値以下に低下した場合に非接触操作は確定する。このとき検出電圧の変化率は急速に上昇し、急速に低下する。また、人体検知センサ300の焦電センサ310は照度センサ440の近傍に配置されているため、非接触操作に伴う人体の近接により検出電圧が急速に上昇する。このように3つの検出データを使用して非接触操作を判定することにより、非接触操作の誤検知を抑制することができる。
例えば、リモートコントローラ400の設置場所の近くに配置した木の葉の動きによる陰影が照度センサ440に加えられた場合、照度センサ440の検出電圧の変化量と変化率は正規の非接触操作の検出データに近いものなる可能性が高いが、焦電センサ310の検出電圧はほとんど変化がなく、このような場合は非接触操作ではないと判定することにより、誤検知を抑制することができる。
また、非接触操作の意志がなく、使用者がリモートコントローラ400にゆっくり近づいた場合は、照度センサ440の検出電圧の変化量と、焦電センサ310の検出電圧の変化量は正規の非接触操作の検出データに近いものとなる可能性が高いが、照度センサ440の検出電圧の変化率は所定の値より低いものとなるため、このような場合は非接触操作ではないと判定することにより、誤検知を抑制することができる。
上記のように、非接触操作は操作が開始されてから操作が確定されるまでの判定動作には1秒程度の時間を要する。判定動作の実施中は、フロントパネル402の表面から視認できる強度表示灯431の5個のLEDの中で中央の3個が点滅表示し、非接触操作が確定した時点で、中央の1個のLEDが点灯表示に切り替わる。
また、非接触操作の判定動作中に、他の操作スイッチ410が操作された場合には、リモコン制御部500は操作スイッチ410の操作を優先し、非接触操作の判定動作をキャンセルする。
また、非接触操作中に、使用者が例えば手の平で2つの照度センサを覆った場合や、使用者が手を移動させた場合等により、一方の非接触操作の判定動作中に、他方の非接触操作の判定動作が開始され、両方の非接触操作が確定した場合、リモコン制御部500は両方の電動機能の操作信号を意図する第3の操作信号を赤外線送信部436を介して本体200に送信する。
第3の操作信号を受信した本体制御部240は、着座検知センサ250の検知情報に基づき実施すべき操作信号を判定する。
例えば、着座検知信号を受信中であれば、洗浄機構230を駆動して、着座状態で使用する機能であるお尻洗浄を実施し、着座状態で使用しない機能である便蓋開閉の操作はキャンセルして実施しない。また、着座検知信号を受信していない場合は、便座便蓋回動機構215を駆動して、非着座状態で使用する機能である便座開閉の操作を実施する。
第1照度センサ441を使用する具体的例としては、便座220に着座している使用者がお尻洗浄を行うために第一照度センサ441に手を近づけた場合、第一照度センサ441の検出電圧の変化率が閾値以上に上昇するとリモコン制御部500は判定動作を開始する。所定時間内(0.8秒以内)に検出電圧の変化量が閾値以下に低下するとともに、人体検知センサ300の焦電センサ310の検出電圧の変化量が規定値以上であれば、非接触操作検出部はお尻洗浄の操作がなされたと判定し、リモコン制御部500はお尻洗浄の操作信号を赤外線送信部から本体200に送信する。
本体200の赤外線受信部262で受信したお尻洗浄の操作信号は本体制御部240に送信され、お尻洗浄の操作信号を受信した本体制御部240は洗浄機構230を駆動させて、洗浄ノズル231を本体200内から所定の洗浄位置まで進出させて洗浄水を噴出させることによりお尻の洗浄を開始する。
お尻洗浄が終了して使用者が上記と同様に非接触操作を行うと、上記と同様にリモコン制御部500は操作信号を赤外線送信部から本体200に送信する。
本体200の赤外線受信部262で受信した操作信号は本体制御部240に送信され、操作信号を受信した本体制御部240は洗浄動作の停止と判定し、洗浄水の噴出を停止させ、洗浄ノズル231を本体200内の収納位置まで後退させてお尻洗浄動作を終了させる。
なお、お尻洗浄の停止は停止スイッチ414を操作することでも可能であり、停止スイッチ414が操作されると、停止信号を受信した本体制御部240は洗浄水の噴出を停止させ、洗浄ノズル231を本体200内の収納位置まで後退させてお尻洗浄動作を終了させる。
また、お尻洗浄の操作に関しては、上記非接触操作によらず、使用者がお尻洗浄スイッチ415を直接押圧することでも操作可能である。
第2照度センサ442を使用する具体例としては、使用者が男子小用のために便座220を起立させる場合は、第二照度センサ442に手を近づけることにより、上記と同様に
非接触操作により便座220を起立させることができる。また起立状態の便座を倒置させる場合も第二照度センサ442に手を近づけることにより、上記と同様に非接触操作により便座220を倒置させることができる。
なお、便座開閉の操作に関しては、上記非接触操作によらず、使用者が便座開閉スイッチ416を直接押圧することでも操作可能である。
リモートコントローラ400の全ての動作が終了して使用者がトイレルームから退出し、人体検知センサ300が人体の検知が終了して所定時間経過後に(本実施の形態においては約3分後)、リモコン制御部500はリモコンをストップモードへ移行させて省電力の状態を維持する。
また、本体200はリモートコントローラ400からの人体検知信号の受信が停止すると、本体制御部240は所定時間経過後(本実施の形態においては3分後)に、便座便蓋回動機構215を駆動させて便蓋210と便座220を閉塞させるとともに、便座ヒータ221への通電を停止し、その後待機温度まで降下したら待機温度を維持するように制御を行う。
上記のように本実施の形態における衛生洗浄装置のリモートコントローラ400は、非接触による非接触操作と、手で直接操作する操作スイッチ410とを備え、どちらの操作でも同一の操作が可能としたことにより、非接触の操作方法を熟知している使用者は、非接触操作により衛生的に操作を行うことができる。また、非接触の操作方法を熟知していない使用者は、操作スイッチ410を使用してスイッチ操作を確実に行うことができるので、全ての使用者に使い勝手のより衛生洗浄装置を提供することができる。
また、本実施の形態においては、本体200に着座検知センサ250を設け、一方の非接触操作の判定動作中に、他方の非接触操作の判定動作が開始され、両方の非接触操作が確定した場合、リモコン制御部500は両方の電動機能の操作信号を意図する第3の操作信号を赤外線送信部436を介して本体200に送信し、第3の操作信号を受信した本体制御部240は、着座検知センサ250の検知情報に基づき実施すべき操作信号を判定することができるので、誤操作を防止することができ安全性と信頼性を向上することができる。また、非接触操作の操作動作の自由度を拡大することができるので、使い勝手を向上することができる。
また、本実施の形態においては、人体検知センサ300をリモートコントローラ400に一体に設け、人体検知センサ300が人体を検知していない待機状態の間は、リモコン制御部500の主構成部材であるマイコンに内蔵されたストップモードの機能を使用して、マイコン自体の消費電力を抑制するとともに、照度センサ、表示灯、赤外線送信部等の駆動を停止させることによりリモートコントローラ400全体の消費電力を抑制する待機モードに移行することにより、リモートコントローラ400の電源である電池の消耗を抑制し、電池寿命を延長させることにより使い勝手の良いリモートコントローラ400を提供することができる。
また、本実施の形態においては、人体検知センサ300をリモートコントローラ400に一体に設け、人体検知センサ300は焦電センサ310とミラー320で構成し、焦電センサ310の受光面311をフロントパネル402の前面より内方となる位置に設置し、ミラー320の反射面である内周面326と外周面327の一部がフロントパネル402の前面より突出するように設置したことにより、人体検知センサ300をリモートコントローラ400の外郭よりほとんど突出させない状態で、広範囲の人体を検知することができる。
また、本実施の形態においては、フロントパネルの402の開閉状態を検知する開閉検知センサ437を備え、フロントパネル402の開放中は非接触操作に適応する検出電圧の変化を検出しても、リモコン制御部500は検出電圧の変化を非接触操作と判定せず、本体200に非接触操作の操作信号を送信しないことにより、誤検知を防止することができ、安全性と信頼性を向上することができる。
なお、本実施の形態においては、非接触操作はお尻洗浄と便座の開閉操作にのみ採用したが、これに限るものではなく、ビデ洗浄、乾燥、便蓋の開閉操作等、他の電動機能に対しても採用することができる。
また、本実施の形態においては、非接触操作は2個の照度センサ440を使用して実施したが、これに限るものではなく、1個の照度センサまたは3個以上の照度センサを使用した構成でもよい。
また、本実施の形態においては、第一照度センサ441はお尻洗浄の操作用、第二照度センサ442は便座の開閉用として専用の照度センサを配置したが、照度センサは1個のみとし、1個の照度センサの操作情報を、着座検知センサ250の着座検知情報に基づき、着座検知信号を受信中であればお尻洗浄と判定し、着座検知信号を受信していなければ便座開閉操作と判定し、操作を実施する構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、非接触操作の近接センサとしては照度センサを使用したが、これに限るものではなく、発光素子と受光素子を備えた光検知センサあるいは送信アンテナと受信アンテナを備えたマイクロ波センサ等の近接した人体を検知できる他のセンサを使用してもよい。
以上のように、本発明にかかる衛生洗浄装置は、非接触操作に関わる誤検知および誤操作を低減することができるので、他の民生用機器等の用途にも適用できる。
100 衛生洗浄装置
110 便器
200 本体
215 便座便蓋回動機構(電動機構)
220 便座
230 洗浄機構(電動機構)
231 洗浄ノズル(電動機構)
240 本体制御部
250 着座検知センサ
400 リモートコントローラ
410 操作スイッチ(接触スイッチ)
420 設定スイッチ(接触スイッチ)
436 赤外線送信部(送信部)
440 照度センサ(近接センサ、非接触スイッチ)
441 第一照度センサ(近接センサ、非接触スイッチ)
442 第二照度センサ(近接センサ、非接触スイッチ)
500 リモコン制御部

Claims (3)

  1. 便器上に設置され、少なくとも2個の電動機能を内蔵する本体と、
    前記本体とは別体で、前記電動機能を操作するリモートコントローラと、を含み、
    前記リモートコントローラは、使用者の身体部位の近接を近接センサにより検出する2個の非接触スイッチと、前記非接触スイッチの非接触操作を検出するリモコン制御部と、操作信号を前記本体に送信する送信部と、を備え、
    前記本体は、起倒自在に枢支された便座と、前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、前記リモートコントローラからの前記操作信号と前記着座検知センサの着座検知信号により前記電動機能を制御する本体制御部と、を備え、
    前記リモコン制御部は、2個の前記非接触スイッチが個別に操作された場合は、前記非接触スイッチに該当する操作信号を送信し、2個の前記非接触スイッチが同時に操作された場合は、2個の前記電動機能の操作が可能な第3の操作信号を送信し、
    前記本体制御部は、前記リモートコントローラより前記第3の操作信号を受信した場合、前記着座検知センサの検知信号の有無に基づいて、1個の前記電動機能を選択して制御することを特徴とする、
    衛生洗浄装置。
  2. 前記電動機能は、使用者の局部を洗浄する洗浄機構と、前記便座を起倒する便座回動機構である、
    請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記近接センサは、明るさにより出力電圧が変動する照度センサで構成された、
    請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
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