JP5938581B2 - 便座装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リモートコントローラに人体検知センサを一体に備えた便座装置に関するものである。
従来、この種のモートコントローラを備えた便座装置は、トイレルームの壁面等に設置して使用するリモートコントローラを便座装置の本体とは別体で備え、リモートコントローラの前面に便座装置の各種機能を操作する操作スイッチと、本体に操作信号を送信する信号発光部と、赤外線を発光する発光素子と人体で反射した赤外線を受光する受光素子を備え便座装置に近接した人体を検知する人体検知センサが配置されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に記載された従来の便座装置のリモートコントローラを示すものである。図11に示すように、リモートコントローラ1の前面2には、複数の操作スイッチ3と、前面2の下部には操作信号を本体に送信する信号発光部4と、近接した人体を検知する人体検知センサ5が配置されている。
特開平6−142008号公報
しかしながら、前記従来の構成では、人体検知センサがリモートコントローラの表面と同一面に設置されており、人体検知センサの検知範囲が狭い範囲に制約されたものである。
リモートコントローラはトイレルームの壁面に設置して使用されるものであり、設置壁面はトイレルームの入り口や窓の配置により異なるが、便座装置に対して、一般的に左右いずれかの側面および前面に設置される。
リモートコントローラの設置位置の選択条件は、便座装置に着座した使用者が操作しやすい位置であることが最優先であり、そのような位置に設置された場合、人体検知センサがトイレルームに入室した人体を検知できない場合や、便座装置に極めて接近した場合にのみ検知できる場合等の人体検知センサの設置位置としては適さない場合があり、リモートコントローラの最適な設置位置が提供されないケースが発生することが懸念され、使い勝手の面で未だ改良の余地があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、人体検知センサの検知範囲を拡大することにより、リモートコントローラの設置位置の自由度を高めることにより使い勝手のよいリモートコントローラを備えた便座装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の便座装置は、便器上に設置され複数の電動機能を内蔵する本体と、本体とは別体で、電動機能を操作するリモートコントローラとを含み、リモートコントローラは、リモートコントローラに接近した人体を検知する人体検知センサを備え、人体検知センサは、赤外線を受光する受光面を有する焦電センサと、受
光面の前方に配置し、人体が放射する赤外線を反射させて受光面に照射させる反射面を有するミラーとを備え、受光面はリモートコントローラの外郭の表面より内方に配置され、反射面の一部は外郭の表面より外方に配置され、人体検知センサは、外部から視認できないように隠蔽するとともに赤外線を透過させる樹脂材料で形成されたカバーで覆われ、カバーは人体検知センサの中央部に対向する部分より周辺部の厚さが薄く形成されたことを特徴とするものである。
これにより、焦電センサの受光面には人体から放射された赤外線を直接受光するとともに、人体から放射された赤外線をミラーの反射面で反射させて受光することが可能となり、受光範囲が拡大されるため、人体検知の範囲を拡大することができるとともに、カバーの周辺部を中央部より薄く形成したことにより、カバーに対して垂直に近い角度で入射する中央部の透過経路の距離と、カバーに対して斜め方向から入射する周辺部の透過経路の距離のバラツキを少なくすることができるので、広い範囲に亘って安定した検知性能を得ることができる。
本発明の便座装置は、リモートコントローラの設置位置の自由度を高めることにより使い勝手を向上することができる。
本発明の実施の形態1における便座装置の外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1における便座装置の制御系のブロック図 本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラの外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラのフロントパネルを開放した状態の正面図 図3に示すAA断面図 図3に示すBB断面図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの詳細を示す斜視図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの横方向の断面図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの縦方向の検知範囲を示す模式図 本発明の実施の形態1における人体検知センサの横方向の検知範囲を示す模式図 従来の便座装置のリモートコントローラの外観を示す斜視図
第1の発明は、便器上に設置され複数の電動機能を内蔵する本体と、前記本体とは別体で、前記電動機能を操作するリモートコントローラとを含み、前記リモートコントローラは、前記リモートコントローラに接近した人体を検知する人体検知センサを備え、前記人体検知センサは、赤外線を受光する受光面を有する焦電センサと、前記受光面の前方に配置し、人体が放射する赤外線を反射させて前記受光面に照射させる反射面を有するミラーとを備え、前記受光面は前記リモートコントローラの外郭の表面より内方に配置され、前記反射面の一部は前記外郭の表面より外方に配置され、前記人体検知センサは、外部から視認できないように隠蔽するとともに赤外線を透過させる樹脂材料で形成されたカバーで覆われ、前記カバーは前記人体検知センサの中央部に対向する部分より周辺部の厚さが薄く形成されたことを特徴とする便座装置である。
これにより、焦電センサの受光面には人体から放射された赤外線を直接受光するとともに、人体から放射された赤外線をミラーの反射面で反射させて受光することが可能となり、受光範囲が拡大されるため、人体検知の範囲を拡大することができるとともに、カバー
の周辺部を薄く形成したことにより、カバーに対して垂直に近い角度で入射するセンサの中央部のカバー内の透過経路の長さと、カバーに対して斜め方向から入射する透過経路の長さを近づけることができるので、広い範囲に亘って安定した検知性能を得ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記カバーの前面部は曲面で形成されており、前記前面部の外面を形成する曲面が、前記前面部の内面を形成する曲面より、小さい半径で形成されていることを特徴とするものである。
これにより、カバーの前面部の厚さを中央部から周辺部まで連続的に変化させることができるので、屈折異常等の不都合を抑制することができるので、より安定した検知性能を得ることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記ミラーは、筒状に形成された反射筒と、前記反射筒を支持する支持部とを備え、前記反射筒の外周面と内周面で前記反射面を形成し、前記外周面と前記内周面は外方から内方に向かって狭くなる略円錐形状の傾斜面で形成されており、前記外周面は前記内周面より急傾斜に形成されたことを特徴とするものである。
これにより、反射筒の内側と外側を通過した赤外線を受光面で直接受光できるとともに、反射筒の外周面と内周面に形成された反射面で反射された赤外線も受光することができ、特に、反射筒の外周面に形成された反射面により、リモートコントローラの外郭の表面に近い方向から放射される赤外線を受講することが可能となり、受光範囲をより拡大することができる。
第4の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記人体検知センサは、前記リモートコントローラの前面に配置されたものである。
これにより、リモートコントローラが設置されるトイレルームの壁面に近い範囲の人体を検知することが可能となり、リモートコントローラをトイレルームのいずれの壁面に設置してもトイレルーム内の人体を検知することが可能となる。
第5の発明は、特に第の発明において、前記ミラーの支持部は前記反射筒の上下を覆うように配置され、前記反射筒の両側部は開放された構成のものである。
これにより、人体検知センサの検知範囲は上下方向に対して左右方向が広くなるため、リモートコントローラを設置した高さの広い範囲の水平面の人体を検知することが可能となり、トイレルーム内の人体を安定して検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における便座装置を便器上に設置した状態の外観の斜視図を示し、図2は制御系のブロック図を示すものである。
<1>便座装置の構成
図1に示すように、便座装置100は、本体200、便蓋210、便座220、リモートコントローラ400により構成され、本体200、便蓋210、便座220は一体で構
成され便器110の上面に設置される。
なお、本実施の形態においては便座装置100の本体200の設置側を後方、便座220の設置側を前方とし、前方に向かって右側を右側、前方に向かって左側を左側として各構成要素の配置を説明する。
本体200には、便蓋210および便座220が便座便蓋回動機構215を介して開閉可能に取り付けられている。図1に示すように便蓋210を開放した状態においては、便蓋210は便座装置100の最後部に位置するように起立する。また、便蓋210を閉成すると便座220の上面を隠蔽する。便座220は便座ヒータ221を内蔵しており、便座の着座面が快適な温度になるように加熱する。
便座便蓋回動機構215は直流モータと複数のギアで構成されており、便蓋210と便座220を個別または同時に開閉することができる。
本体200の内部には、洗浄水供給機構(図示せず)、熱交換器(図示せず)、洗浄ノズル231等で構成された人体の局部を洗浄する洗浄機構230と、洗浄後の局部を乾燥する乾燥装置(図示せず)と、本体制御部240等が内蔵されている。
本体200の下部中央には洗浄ノズル231が設置されている。洗浄機構230の主な構成は、本体200の内部に設置された洗浄水供給機構(図示せず)と洗浄水を加熱する熱交換器(図示せず)と洗浄水の流量を調整する流量調節機構(図示せず)が洗浄ノズル231に接続されており、水道配管から供給される洗浄水を熱交換器で加熱した温水を洗浄ノズル231に供給し、洗浄ノズル231から使用者の局部に向けて温水を噴出し、使用者の局部を洗浄するものである。
洗浄ノズル231はお尻を洗浄するお尻洗浄ノズル部と女性の局部を洗浄するビデノズル部を備えている。また、洗浄ノズル231は本体200内に収容した収納位置と本体200から突出して洗浄動作を行う洗浄位置との間を進退移動するノズル駆動機構(図示せず)を備えている。
本体200の前面コーナ部には着座検知センサ250が設置されている。この着座検知センサ250は反射型の赤外線センサであり、赤外線を発光して人体で反射された赤外線を受光することにより便座220上に使用者が存在することを検出する。
本体200の右側には本体200と一体に袖部260が突出して形成されており、袖部260の上面には本体操作部261と、リモートコントローラ400から送信される赤外線信号を受信する赤外線受信部262が配置されており、本体操作部261には便座装置100の最も重要な機能である電源スイッチ261aと、洗浄機能の中で最も使用頻度の高いお尻洗浄機能を操作するお尻洗浄スイッチ261bが配置されている。
リモートコントローラ400は本体200とは別体で構成されており、便座220上に着座した使用者が操作のしやすいトイレルームの壁面等の場所に取り付けられる。リモートコントローラ400にはトイレルームに入出した使用者を検知する人体検知センサ300と便座装置100の各機能の操作と設定を行う複数のスイッチ機能と表示機能が配置されている。なお、リモートコントローラ400の詳細な構成および作用については後述する。
本発明の便座装置100はトイレルームに使用者が存在しない場合は、便座ヒータ221への通電を停止、もしくは20℃程度の待機温度で保温している。トイレルームに使用
者が入室すると、人体検知センサ300からの信号を受け、便座ヒータ221に通電を行う。便座ヒータは800W程度の非常に高出力のヒータであり、使用者がトイレルームに入室してから便座に着座するまでの6秒から10秒程度の間に、便座220の着座面を40℃程度の設定温度に昇温する。
便座が設定温度に達した後は、便座ヒータ221への通電を50W程度の低ワットに下げて設定温度を保つ。使用者がトイレルーム内から出ると、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の待機温度となる。つまり、トイレルームに使用者がいないときの電力を大幅に削減した便座装置である。
なお、洗浄ノズル231等からなる洗浄機構230と乾燥装置は便座装置100の必須の構成要素ではなく、これらの構成要素を備えておらない便座装置100であってもよい。
<2>便座装置の動作および作用
リモートコントローラ400の人体検知センサ300が人体を検出すると、リモートコントローラ400は人体検知信号を赤外線送信部436より送信し、本体200の赤外線受信部262で受信した人体検知信号は本体制御部240に送信され、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動して便蓋210を開放するするとともに、便座220の便座ヒータ221への通電を開始して便座220の着座面が着座に適した40℃程度になるように、10秒以内に昇温させる。
使用者が、便座220に着座すると、着座検知センサ250が着座を検出し、本体制御部240が着座信号を受信することにより、本体200のお尻洗浄スイッチ261bおよびリモートコントローラ400の洗浄機能の操作が可能となる。
使用者が用便を終了し、洗浄機構230により局部の洗浄を終了した後に使用者が便座220から立ち上がってトイレルームから退出し、リモートコントローラ400の人体検知センサ300からの人体検知信号の送信が停止すると、本体制御部240は人体検知終了してから所定時間経過後(本実施の形態においては3分後)に、便座便蓋回動機構215を駆動させて便蓋210を自動的に閉塞させるとともに、便座ヒータ221への通電を停止し、その後待機温度まで降下したら待機温度を維持するように制御を行う。
使用者が男子小用の場合は、使用者がトイレルームに入室し、リモートコントローラ400の人体検知センサ300の信号により便蓋210が開放された状態で、使用者がリモートコントローラ400で便座220を起立させる操作を行うことにより、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動させて便座220を起立させるとともに、便座ヒータ221への通電を停止し、その後待機温度まで降下したら待機温度を維持する制御する。
使用者が男子小用を終了し、トイレルームから退出してリモートコントローラ400の人体検知センサ300からの人体検知信号の送信が終了したら、本体制御部240は所定時間経過後(本実施の形態においては3分後)に、便座便蓋回動機構215を駆動させて便蓋210と便座220を閉塞させる。
なお、リモートコントローラ400の詳細な構成および作用については後述する。
<3>リモートコントローラの構成
図3はリモートコントローラの使用状態における外観を示す斜視図であり、図4はリモートコントローラのフロントパネルを開放した状態を示す正面図であり、図5は図3に示
すAA断面図であり、図6は図3に示すBB断面図である。
図3に示すように、リモートコントローラ400の全体形状は薄い直方体に形成されており、樹脂材料で成形された箱状のリモコン本体401とリモコン本体の前面を覆うフロントパネル402で構成されており、フロントパネル402はリモコン本体401の前面下端部に開閉自在に枢支されており、リモコン本体401の上端近傍の左右に設けた磁石401aと、フロントパネルの対応する位置に設けたステンレス製の受板402cにより、磁力を使用してフロントパネル402の閉塞状態を維持する構成となっている。
通常の使用時には、図3に示すようにフロントパネル402を閉塞した状態で使用し、リモートコントローラ400の設定および通常あまり使用しない操作を行うときは、図4に示すようにフロントパネル402を開放して使用する。
図4に示すように、リモコン本体401の前面には、主に上部には便座装置100の使用時に多く使用する操作スイッチ410および人体検知センサ300が配置されており、主に下部には便座装置100の機能の設定を行う設定スイッチ420と、通常あまり使用しない操作スイッチ410が配置されており、中央部には非接触による操作で使用する2個の照度センサ440と非接触による操作と同様な操作が可能な操作スイッチ410が配設されている。これらの操作スイッチ410と設定スイッチ420はスイッチの操作部に直接接触して操作する接触スイッチであるタクトスイッチを使用している。
フロントパネル402を閉塞した状態で使用可能な操作スイッチ410としては、女性の局部洗浄を開始するビデ洗浄スイッチ411と、お尻を洗浄するお尻洗浄スイッチ412と、洗浄後の臀部の乾燥を開始する乾燥スイッチ413と、ビデ洗浄スイッチ411とお尻洗浄スイッチ412と乾燥スイッチ413で開始した動作を停止させる停止スイッチ414と、便座220を起立する便座開スイッチ415と、便座220を倒置する便座閉スイッチ416が配置されている。便座開スイッチ415と便座閉スイッチ416は同一垂線上に間隔をあけて配設されている。
また、フロントパネル402を開放した状態でのみ使用可能な操作スイッチ410としては、お尻洗浄の洗浄水を強弱に変化させるリズムスイッチ417と、お尻洗浄時の洗浄水の噴出範囲を拡大するワイドスイッチ418、洗浄中の洗浄位置を前後に繰り返して移動させるムーブスイッチ419が配置されている。
また、設定スイッチ420としては、洗浄中の洗浄水の強度と乾燥中の乾燥装置の温風温度を2個のスイッチで設定する強度スイッチ421と、洗浄位置を2個のスイッチで設定する洗浄位置スイッチ422と、洗浄水の温度を設定する温水温度スイッチ423と、便座の温度を設定する便座温度スイッチ424と、便座装置を使用しない夜間の8時間は便座220の待機温度を低下する8時間切りスイッチ425と、非使用時に便座220への通電切断する節電スイッチ426と、便蓋210および便座220の自動開閉を設定する自動開閉スイッチ427と、照度センサ440による非接触による操作を設定するジェスチャスイッチ428と、ノズルの高温除菌を設定するノズル除菌スイッチ429が配設されている。
また、強度スイッチ421の近傍には強度表示灯431と、温水温度スイッチ423の近傍には温水温度の設定を表示する温水温度表示灯432と、便座温度スイッチ424の近傍には便座温度の設定を表示する便座温度表示灯433と、電池の消耗状態を表示する電池表示灯434が配設されている。
また、便座開スイッチ415の下方に近接して第一照度センサ441と、便座閉スイッ
チ416の下方に近接して第二照度センサ442と、便座開スイッチ415と便座閉スイッチ416の略中間の位置にセンサ検知表示灯435が配設されている。センサ検知表示灯435はトイレルームが暗すぎて照度センサが照度変化を十分に検知できない環境の場合に点滅表示し、ジェスチャ操作を検出したときは点灯表示をする。
第一照度センサ441と第二照度センサ442は非接触スイッチとして使用されるものであり、第一照度センサ441と第二照度センサ442に近接して使用者が手を移動させることにより、照度の変化を検出して、移動の方向を判定し移動方向に対応して便座220を起倒するものである。
使用者が下から上に手を移動させ、第二照度センサ442から第一照度センサ441の順に照度変化を検出した場合は便座220を起立させ、第一照度センサから第二照度センサの順に検出した場合は便座220を倒置させる。
本実施の形態においては、上記のように使用者が2個の照度センサ440に亘って近接して手を動かすことをジェスチャと称し、ジェスチャによる操作をジェスチャ操作と称する。
リモコン本体401の上面コーナ部には、操作情報および設定情報を本体200の袖部260に設置された赤外線受信部262に送信する赤外線送信部436が配置されている。赤外線送信部436は発光素子として赤外発光ダイオードを備えている。
図4および図5に示すように、フロントパネル402は、略平板状の樹脂製のパネル枠402aと、裏蓋402bと、リモコン本体401に設置した操作スイッチ410をフロントパネル402の表面から操作する複数の操作ボタン403で構成されている。
操作ボタン403はフロントパネル402を閉塞した状態で使用可能なビデ洗浄スイッチ411と、お尻洗浄スイッチ412と、乾燥スイッチ413と、停止スイッチ414と、便座開スイッチ415と、便座閉スイッチ416に対応する位置に設置されている。なお、図3においては、操作ボタン403の対応する操作スイッチ410を括弧で表示している。
第一照度センサ441と第二照度センサ442と強度表示灯431と電池表示灯434に対応する部分には透明な樹脂材料で形成された透過部404が配設されている。これにより、表面から強度表示灯431と電池表示灯434を視認することができるとともに、第一照度センサ441と第二照度センサ442は照度変化を検出することができる構成となっており、フロントパネル402を閉塞した状態でジェスチャ操作が可能な構成となっている。
また、ジェスチャ操作は第一照度センサ441と第二照度センサ442の照度変化を検知して実施するものであり、フロントパネル402の開閉動作の途中に発生する陰影による照度変化をジェスチャ操作として誤検知する可能性があるため、フロントパネル402の開閉動作中は第一照度センサ441と第二照度センサ442の照度変化を検知しても便座220の起倒動作を実施しないように、フロントパネル402の開閉状態を検知する開閉検知センサ437が設けられている。
図6に示すように、開閉検知センサ437はフロントパネル402の裏面に設置したスイッチ磁石437aとリモコン本体401に設置したリードスイッチ437bで構成されており、フロントパネル402が閉塞状態のときは、リードスイッチ437bの接点がONとなり、フロントパネル402が開放状態のときは、リードスイッチ437bの接点が
OFFとなり、フロントパネルの開閉状態を検知することができる構成となっている。
図5は図3のAA断面を示すものであり、第一照度センサ441と、第二照度センサ442と、便座開スイッチ415と、便座閉スイッチ416と、センサ検知表示灯435の設置状態を示すものである。リモコン本体401の内部には基板405上に第一照度センサ441と、第二照度センサ442が間隔を開けて配置されており、第一照度センサ441の上方近傍にタクトスイッチの便座開スイッチ415が設置されており、第二照度センサ442の上方近傍にはタクトスイッチの便座閉スイッチ416が設置されている。
また、便座開スイッチ415と便座閉スイッチ416の略中間の位置にセンサ検知表示灯435が設置されている。
第一照度センサ441と第二照度センサ442とセンサ検知表示灯435に対応するフロントパネル402には透明な透過部404が配設されており、透過部404を介して照度変化の検出と、センサ検知表示灯435の視認ができるようになっている。また、便座開スイッチ415と便座閉スイッチ416に対応するフロントパネル402にはそれぞれ操作ボタン403が設置されており、それぞれの操作ボタン403を押すことにより便座開スイッチ415と便座閉スイッチ416を操作することができる。
人体検知センサ300は、焦電センサ310と広い範囲からの赤外線を反射させて焦電センサ310へ入射させるミラー320が一体に構成されており、人体検知センサ300は赤外線を透過する半透明の樹脂で成形されたカバー330で覆われている。
図7は人体検知センサの詳細な外観を示す斜視図であり、図8は人体検知センサ取り付け部の横方向の詳細な断面図であり、図9は人体検知センサの縦方向の検知範囲を示す模式図であり、図10は人体検知センサの横方向の検知範囲を示す模式図である。
図7に示すように、人体検知センサ300は人体から放出される赤外線を受光する焦電センサ310の前面にはミラー320が設置されている。ミラー320は筒状の反射筒321と反射筒321を支持する支持部322が一体に形成されている。反射筒321は内方から外方に向かってラッパ状に拡大する筒状に形成されている。
図8に示すように、焦電センサ310とミラー320は樹脂製のカバー330で覆われている。カバー330は乳白色の半透明の高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)で一体に成型されており、赤外線を透過させることができるとともに、外部から人体検知センサ300が視認できない構成となっている。
図8に示すように、カバー330は前面部331の外面331aの半径R1は約65mmの曲面で形成されており、内面331bの半径R2は外面331aより大きい約80mmで形成されている。このように形成することにより、人体検知センサ300の中央部に対向する位置に配置されるカバー330の中央の厚さW1は約2mmであるのに対し、周辺部には位置される側端部の厚さW2は約0.8mmになっている。側端部の外面331aはフロントパネル402の前面とほぼ同面となるように設置されている。
上記構成のカバーを使用した場合、カバー330を透過して焦電センサ310の受光面311の中心に向かう赤外線が樹脂製の前面部331の内部を通過する透過経路の距離は、中央部が約2mmであるのに対し、側端部近傍では約2.2mmとなっており、カバー330の全面に亘り透過経路の距離のバラツキを10%以下に抑制することが可能となり、カバー330の全面から赤外線を安定して受光することができる。
また、カバー330に近接して配置されているミラー320は、カバー330の厚い部分で覆われることにより完全に隠蔽され、外部からその形状を視認することができず、リモートコントローラ400のデザイン性を向上する効果を得ることができる。
図9および図10に示すように、人体検知センサ300の焦電センサ310の受光面311はリモートコントローラ400の外殻であるフロントパネル402の前面より内方となる位置に設置されている。一方、ミラー320の反射筒321の一部はフロントパネル402の前面より外方となる位置に設置されている。
反射筒321の上下部には支持部322が一体に形成されている。そのため、上下方向からは反射筒321の外面に赤外線が入射できない構成となっている。
反射筒321の両側部には支持部322が形成されておらず、開口部323が形成されており、開口部323を介して反射筒321の外面にフロントパネル402の前面に近い側方からの赤外線が入射可能な構成となっている。
ミラー320の前面324には円形の開口325が設けられており、開口325の内面は反射筒321の内周面326と連接するように一体に形成されている。反射筒321の内周面326は外方から内方に向かって狭くなる略円錐形状の傾斜面で形成されており、対向する傾斜面が約45度を成している。また、反射筒321の外周面327は内周面326より急傾斜に形成されており、対向する傾斜面が約100度を成している。
内周面326と外周面327とは先端部328で傾斜面が交差するように接合している。ミラー320は樹脂材料で一体に成形されており、表面にメッキ処理を施して赤外線を反射しやすい構成となっている。 図9に示すように、矢印Y1およびY2で示す人体検知センサ300の正面から照射された赤外線と、矢印Y1およびY2で示す上下方向から照射された赤外線はミラー320の反射筒321の内部を通過して焦電センサ310の受光面311に直接到達する。また、矢印Y1およびY2の外側から照射される赤外線は、反射筒321の内周面326で反射して受光面311に到達する。そのため、焦電センサ310が検知できる上下方向の範囲は約60度の範囲となっている。
図10に示すように、人体検知センサ300の左右方向から照射された赤外線は、一部は上下方向のからの照射と同様に反射筒321の内部を通過して焦電センサ310の受光面311に到達する。また一部は図の矢印Y5およびY6で示すように開口部323を通過して焦電センサ310の受光面311に直接到達する。
また、リモートコントローラ400の前面に近い広い角度から照射された赤外線は図の矢印Y7およびY8で示すように反射筒321の外周面327で反射して焦電センサ310の受光面311に到達する。そのため、焦電センサ310が検知できる左右方向の範囲は約160度となっている。
リモートコントローラ400は一般的に使用者が着座して使用しやすい高さ(80cm〜100cm程度)に設置されるため、設置される高さの広い角度の水平面に近い範囲の赤外線を受光可能とすることにより、子供から大人までの広い範囲の身長に対応することが可能となり、受光の確率を向上することができる。
上記のように広い範囲からの赤外線を受光するために、人体検知センサ300の焦電センサ310の受光面311はリモートコントローラ400のフロントパネル402の前面より内方に設置されており、ミラー320の反射筒321の内周面326および外周面327の一部がフロントパネル402の前面より外方となる位置に設置されている。
このように設置することにより、人体検知センサ300をリモートコントローラ400の前面よりほとんど突出させずに設置した状態においても、設置位置の水平面において160度以上の広い範囲に存在する人体を検知することが可能となっている。
<4>リモートコントローラの制御系の構成
図2に示すように、リモートコントローラ400には、情報入力手段として人体検知センサ300と、開閉検知センサ437と、操作スイッチ410と、設定スイッチ420と、照度センサ440を備えており、出力手段としては本体200に制御情報を赤外線で送信する赤外線送信部436と、制御情報を表示する表示灯430を備えている。また、リモートコントローラ400の駆動源として電池450を備えている。
リモートコントローラ400の各種操作情報を処理するリモコン制御部500には、センサの検知信号を検出するセンサ検出部と、操作スイッチ410と設定スイッチ420のスイッチ操作を検出するスイッチ操作検出部と、第一照度センサ441と第二照度センサ442で構成する照度センサ440からのジェスチャ操作信号をデジタル信号化して検出するジェスチャ検出部とを備えている。
ジェスチャ検出部は照度センサ440の検出電圧をA/Dコンバータを介してデジタル信号化してデジタル処理を行うものであり、消費電力が大きくリモートコントローラ400の電源である電池450の消耗に大きく影響するものである。そのため本実施の形態においては、人体検知センサ300が人体を検知している間のみジェスチャ検出部を駆動し、人体を検出していない間はジェスチャ検出部を休止させることにより電池450の消耗を抑制している。
また、ジェスチャ操作の検出を実施するための機能としては、照度センサ440を駆動するセンサ駆動部と、照度センサ440の感度を調整する感度調整部を備えている。
感度調整部はリモートコントローラ400が設置されている場所の明るさの変化に伴って、ジェスチャ操作を検出する基準となる基準電圧と、ジェスチャ操作を検出する検出閾値を調整するものであり、設置場所が暗すぎて基準電圧の調整範囲を超える場合には、センサ検知表示灯435を点滅表示して使用者にジェスチャ操作ができないことを報知する。
また、電池450の残量を検出する電池検査部と、制御情報を表示する表示灯430を駆動する表示灯駆動部と、計時情報を提供するタイマを備えており、リモコン制御部500の情報処理機能として主にマイコンで構成される情報処理部を備えている。
上記構成のリモートコントローラ400は、操作手段である操作スイッチ410と設定スイッチ420と第一照度センサ441と第二照度センサ442から入力された入力情報により、どのような操作がされたかを情報処理部で判定し、表示灯駆動部により所定の表示灯430を点灯させる。
また、赤外線送信部436から本体200に制御信号を送信し、本体制御部240が便座装置100の各種機能の制御を実施する。
<5>リモートコントローラの動作および作用
使用者がトイレルームに入室し、人体検知センサ300の検知信号によりセンサ検出部が人体を検出すると、リモコン制御部500の情報処理部は、ジェスチャ検出部を駆動するとともに人体検知信号を赤外線送信部436から本体200に送信する。
本体200の赤外線受信部262で受信した人体検知信号は本体制御部240に送信され、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動して便蓋210を開放するとともに、便座220の便座ヒータ221を駆動して便座220の昇温を開始する。
リモートコントローラ400の操作スイッチ410または設定スイッチ420が操作された場合は、リモコン制御部500のスイッチ操作検出部が操作内容を検出し、スイッチ操作検出部の検出データを情報処理部で判定し、判定した操作信号を赤外線送信部から本体200に送信する。
また、例えば、照度センサ440の第二照度センサ442から第一照度センサの順に検出電圧の変化を検出した場合、この変化は使用者が手を下から上に振り上げた便座220を開ける操作であると判定し、リモコン制御部500の情報処理部は赤外線送信部436を介して、振り上げジェスチャの検出情報を本体200の本体制御部に240に送信し、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動して便座220を起立させる。
また、第一照度センサから第二照度センサ442の順に手を上から下に振り下ろしたジェスチャを検出した場合、このジェスチャは使用者が便座220を閉じる操作であると判定し、情報処理部580は赤外線送信部436を介して、振り下ろしジェスチャの検出情報を本体200の本体制御部に240の送信し、本体制御部240は便座便蓋回動機構215を駆動して便座220を倒置させる。
なお、便座220の開閉操作に関しては、上記ジェスチャ操作によらず、使用者が便座開スイッチ415または便座閉スイッチ416を操作した場合には、ジェスチャ操作より優先して実施される。
また、リモートコントローラ400のフロントパネル402の開放操作を行った場合、開閉検知センサ437のリードスイッチ437bの接点がOFFとなり、フロントパネル402の開放を検知してから第一所定時間以内(本実施の形態においては0.2秒以内)にジェスチャ操作に適応する検出電圧の変化を検出した場合、情報処理部はこの検出電圧の変化をジェスチャ操作と判定せず、本体200にジェスチャ操作の検出信号を送信しない。これにより、フロントパネル402の開放操作中に発生する陰影をジェスチャ操作として誤検知することを防止している。
また、フロントパネルの閉塞操作を行った場合、開閉検知センサ437のリードスイッチ437bの接点がONとなり、フロントパネル402の閉塞を検知した以前の第二所定時間以内(本実施の形態においては0.6秒以内)にジェスチャ操作に適応する検出電圧の変化を検出していた場合、情報処理部はこの検出電圧の変化をジェスチャ操作と判定せず、本体200にジェスチャ操作の検出信号を送信しない。これにより、フロントパネル402の閉塞操作中に発生する陰影をジェスチャ操作として誤検知することを防止している。
リモートコントローラ400の全ての動作が終了して使用者がトイレルームから退出し、人体検知センサ300が人体の検出を終了すると、情報処理部はジェスチャ検出部の駆動を停止するとともに、本体200への人体検知信号の送信を停止する。本体制御部240は所定時間経過後(本実施の形態においては3分後)に、便座便蓋回動機構215を駆動させて便蓋210と便座220を閉塞させる。
上記のように本実施の形態における便座装置のリモートコントローラは非接触によるジェスチャ操作と、手で直接操作する接触スイッチとを備え、どちらの操作でも同一の操作
が可能としたことにより、非接触の操作方法を熟知している使用者は、非接触操作により衛生的に操作を行うことができる。また、非接触の操作方法を熟知していない使用者は、接触スイッチを使用してスイッチ操作を確実に行うことができるので、全ての使用者に使い勝手のより便座装置を提供することができる。
また、本実施の形態においては、人体検知センサをリモートコントローラに一体に設け、人体検知センサ300は焦電センサ310とミラー320で構成し、焦電センサ310の受光面311をフロントパネル402の前面より内方となる位置に設置し、ミラー320の反射面である内周面326と外周面327の一部がフロントパネル402の前面より突出するように設置したことにより、人体検知センサ300をリモートコントローラ400の外郭よりほとんど突出させない状態で、広範囲の人体を検知することができる。
また、本実施の形態においては、フロントパネルの402の形閉状態を検知する開閉検知センサ437を備え、フロントパネル402の開閉操作中の所定時間内に検出したジェスチャ操作に適応する検出電圧の変化を検出しても、情報処理部はこの検出電圧の変化をジェスチャ操作と判定せず、本体200にジェスチャ操作の検出信号を送信しないことにより、フロントパネル402の開閉操作に伴って発生する陰影をジェスチャ操作として誤検知することを防止することができるので、安全性と信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態においては、トイレルームが暗すぎて照度センサが照度変化を十分に検知できない環境の場合に点滅表示し、ジェスチャ操作を検出した場合点灯表示するセンサ検知表示灯435を備えたことにより、使用者はジェスチャ操作の状態を目視により認知することができるので、使い勝手の良いリモートコントローラを提供することができる。
また、本実施の形態においては、デジタル信号により処理を行うジェスチャ検出部を人体検知センサ300が人体検知している間のみ駆動し、人体検知していない間は休止させることにより電池450の消耗を抑制し、電池寿命を延長させることにより使い勝手の良いリモートコントローラ400を提供することができる。
なお、本実施の形態においては、ジェスチャ操作は便座220の起倒操作を行う便座開スイッチ415および便座閉スイッチ416に対応する便座便蓋回動機構による便座駆動機構にのみ採用したが、これに限るものではなく、洗浄ノズル231の洗浄位置の前後移動を操作する洗浄位置スイッチ422に対応するノズル駆動機構の操作、洗浄水の噴出強度を変化させる強度スイッチ421に対応する流量調節機構等の他の電動機能に対しても採用することができる。
他の電動機構の場合、ジェスチャ操作時の手のジェスチャ方向は対応する電動機構の動作方向に関連させることが望ましく、例えば上記のノズル駆動機構の操作の場合は、照度センサ440を横方向に配置し、手の横方向の移動により洗浄ノズルを前後に移動させる。また、流量調整機構のジェスチャ操作の場合は、手を上方に移動させた場合は流量を多くし、下方に移動させた場合は流量を少なくする。
また、本実施の形態においては、ジェスチャ操作は2個の照度センサ440で使用者の直線的なジェスチャを検出する構成としたが、これに限るものではなく、照度センサ440を3個以上使用し、例えば照度センサを直線ではない位置に配置し、曲線的なジェスチャを検出することにより、使用者のより高度な操作意思を検出することにより、電動機能の設定に使用してもよい。
また、本実施の形態においては、照度センサ440は第一照度センサ441と第二照度
センサ442をセットにして、使用者の手の動きを検出するジェスチャ操作により便座220の開閉操作を行ったが、これに限るものではなく、例えば第一照度センサ441が照度変化を検出した場合は便座220を開放し、第二照度センサ442が照度変化を検出した場合は便座220を倒置する非接触スイッチとしてもよい。
また、本実施の形態においては、人体検知センサ300のミラー320の反射筒321は略円筒形としたが、これに限るものではなく、例えば、楕円の筒状や、四角形の筒状等の形状でも近似の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる便座装置は、広範囲の人体を検知できる人体検知センサを装置の外郭よりほとんど突出させないで設置することができるので、焦電センサを使用する他の民生用機器等の用途にも適用できる。
100 便座装置
110 便器
200 本体
300 人体検知センサ
310 焦電センサ
311 受光面
320 ミラー
321 反射筒
322 支持部
326 内周面(反射面)
327 外周面(反射面)
330 カバー
331 前面部
331a 外面
331b 内面
402 フロントパネル(外郭)
W1、W2 厚さ
R1、R2 半径

Claims (5)

  1. 便器上に設置され、複数の電動機能を内蔵する本体と、
    前記本体とは別体で、前記電動機能を操作するリモートコントローラと、を含み、
    前記リモートコントローラは、前記リモートコントローラに接近した人体を検知する人体検知センサを備え、
    前記人体検知センサは、赤外線を受光する受光面を有する焦電センサと、前記受光面の前方に配置し、人体が放射する赤外線を反射させて前記受光面に照射させる反射面を有するミラーと、を備え、
    前記受光面は前記リモートコントローラの外郭の表面より内方に配置され、前記反射面の一部は前記外郭の表面より外方に配置され、
    前記人体検知センサは、外部から視認できないように隠蔽するとともに赤外線を透過させる樹脂材料で形成されたカバーで覆われ、前記カバーは前記人体検知センサの中央部に対向する部分より周辺部の厚さが薄く形成されたことを特徴とする、
    便座装置。
  2. 前記カバーの前面部は曲面で形成されており、前記前面部の外面を形成する曲面が、前記前面部の内面を形成する曲面より、小さい半径で形成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記ミラーは、筒状に形成された反射筒と、前記反射筒を支持する支持部とを備え、
    前記反射筒の外周面と内周面で前記反射面を形成し、
    前記外周面と前記内周面は外方から内方に向かって狭くなる略円錐形状の傾斜面で形成されており、
    前記外周面は前記内周面より急傾斜に形成されたことを特徴とする、
    請求項1または2に記載の便座装置。
  4. 前記人体検知センサは、前記リモートコントローラの前面に配置された、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の便座装置。
  5. 前記ミラーの支持部は前記反射筒の上下を覆うように配置され、前記反射筒の両側部は
    開放された構成の、
    請求項に記載の便座装置。
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