JP5905378B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機は、金型装置のキャビティ空間に溶融樹脂を充填し、固化させることによって成形品を製造する(例えば特許文献1参照)。金型装置は固定金型および可動金型で構成される。固定金型は固定プラテンに、可動金型は可動プラテンに取り付けられる。可動プラテンが固定プラテンに対して接離することで、型閉じ、型締め、型開きが行われる。型締め時に固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。
特開2010−658公報
特許文献1に記載の可動プラテンは、可動金型を取り付ける金型取付盤としての可動盤、および可動盤を支持する支持部材などで構成される。支持部材は走行台上に固定される。
ところで、金型の温度は温調機によって所定の温度に調節される。金型の熱は、金型取付盤や支持部材などを介して、フレームに移動する。
その結果、支持部材に温度勾配が生じ、温度勾配によって支持部材が撓み、フレームに対して、金型取付盤が傾き、金型が傾くことがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、金型の傾きを低減できる射出成形機の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様による射出成形機は、
金型が取り付けられるプラテンと、
該プラテンを支えるフレームとを備え、
該プラテンは、金型が取り付けられる表側部と、該表側部における金型取付面と反対側に間隔おいて配設される裏側部と、前記表側部と前記裏側部とを接続する中間部と、前記裏側部を介して前記中間部および前記表側部を支持する支持部とを含み、
前記支持部は、前記金型取付面の中心位置と、前記フレームに対して垂直方向に略同じ距離の位置で、前記裏側部の側面を支持し、
前記中間部は、前記金型取付面の中心位置と、前記フレームに対して垂直方向に略同じ距離の位置に、前記中間部の側面から、型開閉方向に対して垂直に延びる穴を有することで、前記表側部から前記裏側部の側面を支持する前記支持部への熱の移動を抑制する。
本発明によれば、金型の傾きを低減できる射出成形機が提供される。
本発明の第1実施形態による射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。 本発明の第1実施形態による射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。 図1のIII−III線に沿った断面図であって、可動プラテンの断面図である。 図1のIV−IV線に沿った断面図であって、固定プラテンの断面図である。 本発明の第2実施形態による射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態による射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。 図5のVII−VII線に沿った断面図であって、リヤプラテンの断面図である。 図5のVIII−VIII線に沿った断面図であって、吸着板の断面図である。 図3の変形例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。また、型閉じを行う際の可動プラテンの移動方向を前方とし、型開きを行う際の可動プラテンの移動方向を後方として説明する。また、フレームに対して垂直な方向を上下方向として説明する。前後方向、上下方向、および左右方向は互いに垂直な方向である。尚、本実施形態の射出成形機は、横型であるが、竪型であってもよい。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。図2は、本発明の第1実施形態による射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図であって、可動プラテンの断面図である。図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図であって、固定プラテンの断面図である。
射出成形機10は、図1および図2に示すように、フレーム11と、フレーム11に固定される固定プラテン12と、固定プラテン12と間隔をおいて配設されたリヤプラテン15とを備える。固定プラテン12とリヤプラテン15とは、複数本(例えば4本)のタイバー16で連結されている。タイバー16の軸方向は、前後方向となっている。型締め時のタイバー16の伸びを許容するため、リヤプラテン15はフレーム11に対して進退可能に載置されている。
射出成形機10は、固定プラテン12とリヤプラテン15との間に配設される可動プラテン13をさらに備える。可動プラテン13は、図3などに示すように、左右一対のスライダ14L、14Rに固定されており、スライダ14L、14Rはフレーム11に敷設されるガイド17L、17Rに沿って前後方向に移動自在である。これにより、可動プラテン13は、固定プラテン12に対して接離自在となっている。可動プラテン13は、タイバー16に対応する位置に切り欠きを有する。
尚、本実施形態の可動プラテン13は、各タイバー16に対応する位置に切り欠きを有するが、切り欠きの代わりに、貫通孔を有してもよい。
可動プラテン13における固定プラテン12との対向面に可動金型33が、固定プラテン12における可動プラテン13との対向面に固定金型32が取り付けられる。固定金型32と可動金型33とで金型装置30が構成される。可動プラテン13が前進すると、可動金型33と固定金型32とが接触し、型閉じが行われる。また、可動プラテン13が後退すると、可動金型33と固定金型32とが離れ、型開きが行われる。
射出成形機10は、可動プラテン13とリヤプラテン15との間に配設されるトグル機構20と、トグル機構20を作動させる型締め用モータ26とをさらに備える。型締め用モータ26は、回転運動を直線運動に変換する運動変換部としてのボールねじ機構を備え、駆動軸25を進退させることで、トグル機構20を作動させる。
トグル機構20は、例えば、型開閉方向と平行な方向に進退自在なクロスヘッド24、クロスヘッド24に揺動自在に取り付けられた第2トグルレバー23、リヤプラテン15に揺動自在に取り付けられた第1トグルレバー21、および可動プラテン13に揺動自在に取り付けられたトグルアーム22を有する。第1トグルレバー21と第2トグルレバー23とが、また、第1トグルレバー21とトグルアーム22とが、それぞれ、ピン結合される。このトグル機構20は、いわゆる、内巻5節点ダブルトグル機構である。
固定プラテン12、可動プラテン13、リヤプラテン15、トグル機構20、型締用モータ26等によって型締装置が構成される。
次に、上記構成の射出成形機10の動作を図1および図2を参照して説明する。
型開き完了の状態(図2の状態)で、型締め用モータ26を正方向に駆動し、被駆動部材としてのクロスヘッド24を前進させることによって、トグル機構20を作動させる。そうすると、可動プラテン13が前進させられ、図1に示すように可動金型33と固定金型32とが接触し、型閉じが完了する。
続いて、型締め用モータ26をさらに正方向に駆動すると、トグル機構20は、型締め用モータ26による推進力にトグル倍率を乗じた型締力を発生させる。その型締力によって型締めが行われる。そして、型締め状態の固定金型32と可動金型33との間に図示されないキャビティ空間が形成される。射出シリンダがキャビティ空間に溶融樹脂を充填し、充填された溶融樹脂が固化されて成形品となる。
続いて、型締め用モータ26を逆方向に駆動し、クロスヘッド24を後退させ、トグル機構20を作動させると、可動プラテン13が後退させられ、型開きが行われる。その後、エジェクタ装置が可動金型33から成形品を突き出す。
尚、本実施形態の型締装置は、トグル機構20を使用して型締力を発生させるが、トグル機構20を使用することなく、型締用モータ26によって発生した推進力を直接型締力として可動プラテン13に伝達してもよい。また、型締用シリンダによって発生した推進力を直接型締力として可動プラテン13に伝達してもよい。また、リニアモータによって型開閉を行い、電磁石によって型締めを行ってもよく、型締装置の方式に制限はない。
次に、図1および図3を参照して、可動プラテン13の構成について説明する。
可動プラテン13は、鋳鉄などの金属材料で形成される。可動プラテン13は左右一対のスライダ14L、14Rに固定され、フレーム11はスライダ14L、14Rやガイド17L、17などを介して可動プラテン13を支える。
可動プラテン13は、表側部41と、裏側部42と、中間部43と、支持部44L、44Rとを含む。表側部41、裏側部42、中間部43、および支持部44L、44Rは、一体に形成されてもよいし、別に形成されボルトなどで固定されてもよい。固定方法として、溶接が用いられてもよい。
表側部41は、可動金型33を取り付ける金型取付面を有する。可動金型33の中心線と、表側部41の金型取付面の中心とが一致するように、可動金型33が表側部41に取り付けられてよい。
裏側部42は、表側部41における金型取付面とは反対側の面と間隔をおいて配設される。裏側部42における中間部43とは反対側の面(後端面)には、トグル機構20を取り付けるトグル取付部45が設けられている。トグル取付部45は、例えば、上下一対設けられ、それぞれ、トグルアーム22を揺動自在に支持する。
中間部43は、表側部41と裏側部42とを接続する。中間部43は、エジェクタ装置を配置するための空間の一部を形成する穴46を有する。エジェクタ装置を配置するための空間は、表側部41、中間部43および裏側部42にわたって形成されるが、表側部41では狭く、中間部43および裏側部42では広い。エジェクタ装置を配置するための空間は、前後に開放されており、表側部41、裏側部42、および中間部43を同時に鋳造するとき、鋳型で形成可能である。
支持部44L、44Rは、裏側部42を介して中間部43および表側部41を支持する。支持部44L、44Rは、裏側部42を挟んで左右両側に設けられる。支持部44L、44Rは、裏側部42の側面の上下方向中央部を支持する。つまり、支持部44L、44Rは、表側部41の金型取付面の中心位置と、フレーム11に対して略同じ距離の位置で、裏側部42の側面を支持する。
支持部44L、44Rは、裏側部42の側面の上下方向中央部を支持することで、裏側部42、中間部43および表側部41をフレーム11から離間させる。支持部44L、44Rは、一端部で裏側部42の側面と接続し、他端部でスライダ14L、14Rと接続する。
ところで、金型装置30の温度は温調機によって所定の温度に調節される。可動金型33の熱は、表側部41、中間部43、裏側部42、および支持部44L、44Rなどを介して、フレーム11に移動する。
本実施形態では、支持部44L、44Rが裏側部42の側面の上下方向中央部を支持するので、裏側部42の下面を支持する場合と異なり、裏側部42の温度分布が上下対称になる。よって、裏側部42は、上下対称に熱変形し、フレーム11に対して垂直に保たれる。その結果、可動金型33と固定金型32とが平行に保たれ、型締力が偏りにくい。
また、本実施形態では、支持部44L、44Rが裏側部42の下面を拘束しないので、裏側部42が上下両方向に熱変形することができる。よって、フレーム11に対して裏側部42の中心線が上下にずれにくく、可動金型33の中心線が固定金型32の中心線に対して上下にずれにくい。
尚、本実施形態の支持部44L、44Rは、裏側部42を挟んで左右両側に設けられ、裏側部42の側面の上下方向中央部を支持するが、裏側部42における中間部43と反対側の面の上下方向中央部を支持してもよい。
中間部43は、表側部41から裏側部42への熱の移動を抑制する。つまり、中間部43は、表側部41よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。射出成形時に、表側部41の熱が、中間部43を介して裏側部42や支持部44L、44Rに移動しにくく、支持部44L、44Rの温度勾配が緩やかになる。よって、温度勾配による支持部44L、44Rの撓みが小さく、フレーム11に対して表側部41の金型取付面が垂直に保たれる。よって、可動金型33の傾きを抑制することができる。
例えば、中間部43は、断熱用の穴47を有することで、表側部41から裏側部42への熱の移動を抑制する。断熱用の穴47は、表側部41の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。気体は、液体や固体に比べて、低い熱伝導率を有し、熱を伝えにくい。
断熱用の穴47は、中間部43の露出面から、型開閉方向に対して垂直な方向(例えば、左右方向)に延びていてよい。表側部41、裏側部42、および中間部43を同時に鋳造するとき、鋳型で断熱用の穴47を形成することができ、鋳造後に断熱用の穴47を形成するための加工が不要になる。支持部44L、44Rは、表側部41、裏側部42、および中間部43と同時に鋳造してもよいし、別に製造してボルトなどで固定してもよい。
断熱用の穴47が形成されることで、中間部43は、表側部41だけでなく、裏側部42よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。これにより、表側部41から裏側部42への熱の移動がさらに抑制できる。
尚、本実施形態の断熱用の穴47は、中間部43を貫通しているが、中間部43を貫通しなくてもよい。また、断熱用の穴47は、上下方向に延びていてもよい。
また、中間部43は、中間部43の外側に、表側部41と裏側部42とを隔てる断熱用の溝48を形成してよい。断熱用の溝48は、表側部41から裏側部42への熱の移動を抑制する。断熱用の溝48は、断熱用の穴47と同様に、表側部41の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。尚、中間部43が中間部43の外側に断熱用の溝48を形成する場合、断熱用の穴47がなくてもよい。
中間部43が表側部41と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部43は、図示されない気泡などの空隙部を有することで、表側部41から裏側部42への熱の移動を抑制してもよい。気泡を含む中間部43は、例えば発泡金属などの発泡材料で形成される。中間部43の気泡は、外気に対して開放されていてもよいし、外気に対して閉じていてもよい。また、中間部43に含まれる複数の気泡は、互いに独立していてもよいし、互いに連通していてもよい。尚、中間部43が気泡を含む場合、断熱用の穴47や断熱用の溝48などがなくてもよい。
また、中間部43が表側部41と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部43は、表側部41の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成されることで、表側部41から裏側部42への熱の移動を抑制してもよい。尚、中間部43が表側部41の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成される場合、断熱用の穴47や断熱用の溝48、気泡などがなくてもよい。
裏側部42は、表側部41よりも型開閉方向に熱を伝えやすい構造でもよいが、支持部44L、44Rの温度勾配をより緩やかにするため、中間部43と同様に、表側部41よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造であってよい。
次に、図1および図4を参照して、固定プラテン12の構成について説明する。
固定プラテン12は、鋳鉄などの金属材料で形成される。固定プラテン12はフレーム11に固定され、フレーム11は固定プラテン12を支える。
固定プラテン12は、表側部51と、裏側部52と、中間部53と、支持部54L、54Rとを含む。表側部51、裏側部52、中間部53、および支持部54L、54Rは、一体に形成されてもよいし、別に形成されボルトなどで固定されてもよい。固定方法として、溶接が用いられてもよい。
表側部51は、固定金型32を取り付ける金型取付面を有する。固定金型32の中心線と、表側部51の金型取付面の中心とが一致するように、固定金型32が表側部51に取り付けられてよい。
裏側部52は、表側部51における金型取付面とは反対側の面と間隔をおいて配設される。裏側部52には、タイバー16の前端部が固定されている。なお、タイバー16の前端部は、裏側部52ではなく、中間部53または表側部51に固定されてもよい。
中間部53は、表側部51と裏側部52とを接続する。
支持部54L、54Rは、裏側部52を介して中間部53および表側部51を支持する。支持部54L、54Rは、裏側部52を挟んで左右両側に設けられる。支持部54L、54Rは、裏側部52の側面の上下方向中央部を支持する。つまり、支持部54L、54Rは、表側部51の金型取付面の中心位置と、フレーム11に対して略同じ距離の位置で、裏側部52の側面を支持する。
支持部54L、54Rは、裏側部52の側面の上下方向中央部を支持することで、裏側部52、中間部53および表側部51をフレーム11から離間させる。支持部54L、54Rは、一端部で裏側部52の側面と接続し、他端部でフレーム11と接続する。
ところで、金型装置30の温度は温調機によって所定の温度に調節される。固定金型32の熱は、表側部51、中間部53、裏側部52、および支持部54L、54Rを介して、フレーム11に移動する。
本実施形態では、支持部54L、54Rが裏側部52の側面の上下方向中央部を支持するので、裏側部52の下面を支持する場合と異なり、裏側部52の温度分布が上下対称になる。よって、裏側部52は、上下対称に熱変形し、フレーム11に対して垂直に保たれる。その結果、可動金型33と固定金型32とが平行に保たれ、型締力が偏りにくい。
また、本実施形態では、支持部54L、54Rが裏側部52の下面を拘束しないので、裏側部52が上下両方向に熱変形することができる。よって、フレーム11に対して裏側部52の中心線が上下にずれにくく、可動金型33の中心線が固定金型32の中心線に対して上下にずれにくい。
尚、本実施形態の支持部54L、54Rは、裏側部52を挟んで左右両側に設けられ、裏側部52の側面の上下方向中央部を支持するが、裏側部52における中間部53と反対側の面の上下方向中央部を支持してもよい。
表側部51、中間部53および裏側部52には、キャビティ空間に溶融樹脂を充填する射出シリンダを挿入するための空間56が連続的に形成されてよい。この空間56は、前後に開放されており、鋳型で形成可能である。
中間部53は、表側部51から裏側部52への熱の移動を抑制する。つまり、中間部53は、表側部51よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。射出成形時に、表側部51の熱が、中間部53を介して裏側部52や支持部54L、54Rに移動しにくく、支持部54L、54Rの温度勾配が緩やかになる。よって、温度勾配による支持部54L、54Rの撓みが小さく、フレーム11に対して表側部51の金型取付面が垂直に保たれる。よって、固定金型32の傾きを抑制することができる。
例えば、中間部53は、図に示すように断熱用の穴57を有することで、表側部51から裏側部52への熱の移動を抑制する。断熱用の穴57は、表側部51の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。気体は、液体や固体に比べて、低い熱伝導率を有し、熱を伝えにくい。
断熱用の穴57は、中間部53の露出面から、型開閉方向に対して垂直な方向(例えば、左右方向)に延びていてよい。表側部51、裏側部52、および中間部53を同時に鋳造するとき、鋳型で断熱用の穴57を形成することができ、鋳造後に断熱用の穴57を形成するための加工が不要になる。支持部54L、54Rは、表側部51、裏側部52、および中間部53と同時に鋳造してもよいし、別に製造してボルトなどで固定してもよい。
断熱用の穴57が形成されることで、中間部53は、表側部51だけでなく、裏側部52よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。これにより、表側部51から裏側部52への熱の移動がさらに抑制できる。
尚、本実施形態の断熱用の穴57は、中間部53を貫通しているが、中間部53を貫通しなくてもよい。また、断熱用の穴57は、上下方向に延びていてもよい。
また、中間部53は、中間部53の外側に、表側部51と裏側部52とを隔てる断熱用の溝58を形成してよい。断熱用の溝58は、表側部51から裏側部52への熱の移動を抑制する。断熱用の溝58は、断熱用の穴57と同様に、表側部51の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。尚、中間部53が中間部53の外側に断熱用の溝58を形成する場合、断熱用の穴57がなくてもよい。
中間部53が表側部51と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部53は、図示されない気泡などの空隙部を有することで、表側部51から裏側部52への熱の移動を抑制してもよい。気泡を含む中間部53は、例えば発泡金属などの発泡材料で形成される。中間部53の気泡は、外気に対して開放されていてもよいし、外気に対して閉じていてもよい。また、中間部53に含まれる複数の気泡は、互いに独立していてもよいし、互いに連通していてもよい。尚、中間部53が気泡を含む場合、断熱用の穴57や断熱用の溝58などがなくてもよい。
また、中間部53が表側部51と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部53は、表側部51の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成されることで、表側部51から裏側部52への熱の移動を抑制してもよい。中間部53は、例えば表側部51の金属材料よりも低い熱伝導率の金属材料で形成される。尚、中間部53が表側部51の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成される場合、断熱用の穴57や断熱用の溝58、気泡などがなくてもよい。
裏側部52は、表側部51よりも型開閉方向に熱を伝えやすい構造でもよいが、支持部54L、54Rの温度勾配をより緩やかにするため、中間部53と同様に、表側部51よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造であってよい。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態による射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。図6は、本発明の第2実施形態による射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。図7は、図5のVII−VII線に沿った断面図であって、リヤプラテンの断面図である。図8は、図5のVIII−VIII線に沿った断面図であって、吸着板の断面図である。
射出成形機110は、フレーム111と、フレーム111に固定されたリヤプラテン115と、リヤプラテン115と間隔をおいて配設された固定プラテン112とを備える。リヤプラテン115と固定プラテン112とは、複数本(例えば4本)のタイバー116で連結されている。タイバー116の軸方向は、前後方向となっている。型締め時のタイバー116の伸びを許容するため、固定プラテン112はフレーム111に対して進退可能に載置されている。
射出成形機110は、固定プラテン112とリヤプラテン115との間に配設される可動プラテン113をさらに備える。可動プラテン113は、左右一対のスライダ114に固定され、スライダ114はフレーム111に敷設されるガイド117L、117Rに沿って進退自在である。これにより、可動プラテン113は、固定プラテン112に対して接離自在となっている。可動プラテン113は、タイバー116に対応する位置に切り欠きを有する。
尚、本実施形態の可動プラテン113は、各タイバー116に対応する位置に切り欠きを有するが、切り欠きの代わりに、貫通孔を有してもよい。
可動プラテン113における固定プラテン112との対向面に可動金型133が、固定プラテン112における可動プラテン113との対向面に固定金型132が取り付けられる。固定金型132と可動金型133とで金型装置130が構成される。可動プラテン113が前進すると、可動金型133と固定金型132とが接触し、型閉じが行われる。また、可動プラテン113が後退すると、可動金型133と固定金型132とが離れ、型開きが行われる。
射出成形機110は、可動プラテン113と共に進退する吸着板118と、可動プラテン113と吸着板118とを間隔をおいて連結するロッド119とをさらに備える。吸着板118と可動プラテン113との間に設けられるリヤプラテン115には、ロッド119を貫通させる孔が形成されている。
吸着板118は、スライドベースSbに固定され、スライドベースSbはガイド117L、117Rに沿って進退自在である。これにより、吸着板118は、リヤプラテン115よりも後方において進退自在となる。
射出成形機110は、可動プラテン113を進退させる型開閉駆動部としてのリニアモータ120をさらに備える。リニアモータ120は、例えば可動プラテン113と共に進退する吸着板118と、フレーム111との間に配設される。尚、リニアモータ120は、可動プラテン113と、フレーム111との間に配設されてもよい。
リニアモータ120は、固定子121、および可動子122を備える。固定子121はフレーム111に形成され、可動子122はスライドベースSbの下端に形成される。可動子122のコイル123に所定の電流が供給されると、コイル123を流れる電流によって形成される磁場と、固定子121の永久磁石によって形成される磁場との相互作用で、可動子122が進退させられる。それに伴って、吸着板118および可動プラテン113が進退させられ、型閉じおよび型開きが行われる。
尚、本実施形態では、固定子121に永久磁石を、可動子122にコイル123を配設するようになっているが、固定子にコイルを、可動子に永久磁石を配設することもできる。その場合、リニアモータ120が駆動されるのに伴って、コイルが移動しないので、コイルに電力を供給するための配線を容易に行うことができる。
尚、型開閉駆動部として、リニアモータ120の代わりに、回転モータおよび回転モータの回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構、又は流体圧シリンダ(例えば油圧シリンダ)などが用いられてもよい。
リヤプラテン115に形成される電磁石134と、吸着板118に形成される吸着部135とで、型締力を発生させる型締力発生機構が構成される。電磁石134に通電させ、電磁石134を駆動させると、電磁石134と吸着部135との間に吸着力が発生し、型締力が発生させられる。また、電磁石134への通電を停止させると、吸着力が失われ、型締力が失われる。
尚、本実施形態においては、リヤプラテン115とは別に電磁石134が、吸着板118とは別に吸着部135が形成されるが、リヤプラテン115の一部として電磁石を、吸着板118の一部として吸着部を形成してもよい。また、電磁石と吸着部の配置は逆であってもよい。例えば、吸着板118側に電磁石134を設け、リヤプラテン115側に吸着部135を設けてもよい。
次に、図5および図6を参照して、上記構成の射出成形機110の動作を説明する。
型開き完了の状態(図6の状態)でリニアモータ120を駆動して、可動プラテン113を前進させる。そうすると、図5に示すように、可動金型133が固定金型132に当接し、型閉じが完了する。型閉じ完了の時点で、リヤプラテン115と吸着板118との間、即ち電磁石134と吸着部135との間には、所定のギャップδが形成される。尚、型閉じに必要とされる力は、型締力と比較されて十分に小さくされる。
型閉じ完了後、電磁石134を駆動して、所定のギャップδをおいて対向する電磁石134と吸着部135との間に吸着力を生じさせる。この吸着力によって、可動プラテン113と固定プラテン112との間に型締力が生じる。そして、型締め状態の固定金型132と可動金型133との間に図示されないキャビティ空間が形成される。射出シリンダがキャビティ空間に溶融樹脂を充填し、充填された溶融樹脂が固化されて成形品となる。
型締め完了後、リニアモータ120を駆動して、可動プラテン113を後退させる。可動金型133が後退して型開きが行われる。型開き後、図示されないエジェクタ装置が可動金型133から成形品を突き出す。
固定プラテン112は、図1および図3に示す固定プラテン12と同様に構成されるので、説明を省略する。また、可動プラテン113は、図1および図4に示す可動プラテン13と同様に構成されるので説明を省略する。
次に、図5および図7を参照して、リヤプラテン115の構成について説明する。
リヤプラテン115は、鋳鉄などの金属材料で形成される。リヤプラテン115はフレーム111に固定され、フレーム111はリヤプラテン115を支える。
リヤプラテン115は、表側部161と、裏側部162と、中間部163と、支持部164L、164Rとを含む。表側部161、裏側部162、中間部163、および支持部164L、164Rは、一体に形成されてもよいし、別に形成されボルトなどで固定されてもよい。固定方法として、溶接が用いられてもよい。
表側部161には、型締力を発生させる部材としての電磁石134が形成される。表側部161の吸着面(後端面)には、電磁石134のコイル136を収容する溝137が形成される。溝137は、ロッド119を囲むように形成される。溝137より内側にコア138が形成される。コア138の周りにコイル136が巻装される。表側部161のコア138以外の部分にヨーク139が形成される。電磁石134に通電させ、電磁石134を駆動させると、電磁石134が吸着部135を吸着し、型締力が発生させられる。
裏側部162は、表側部161の吸着面とは反対側の面(前端面)と間隔をおいて配設される。裏側部162には、タイバー116の後端部が固定されている。なお、タイバー116の後端部は、裏側部162ではなく、中間部163または表側部161に固定されてもよい。
中間部163は、表側部161と裏側部162とを接続する。
支持部164L、164Rは、裏側部162を介して中間部163および表側部161を支持する。支持部164L、164Rは、裏側部162を挟んで左右両側に設けられる。支持部164L、164Rは、裏側部162の側面の上下方向中央部を支持する。つまり、支持部164L、164Rは、表側部161の吸着面の中心位置と、フレーム111に対して略同じ距離の位置で、裏側部162の側面を支持する。
支持部164L、164Rは、裏側部162の側面の上下方向中央部を支持することで、裏側部162、中間部163および表側部161をフレーム111から離間させる。支持部164L、164Rは、一端部で裏側部162の側面と接続し、他端部でフレーム111と接続する。
ところで、電磁石134を駆動すると、電磁石134のジュール熱で表側部161が加熱される。表側部161の熱は、中間部163、裏側部162、および支持部164L、164Rを介して、フレーム111に移動する。
本実施形態では、支持部164L、164Rが裏側部162の側面の上下方向中央部を支持するので、裏側部162の下面を支持する場合と異なり、裏側部162の温度分布が上下対称になる。よって、裏側部162は、上下対称に熱変形し、フレーム111に対して垂直に保たれる。その結果、吸着板118の吸着面とリヤプラテン115の吸着面とが平行に保たれ、吸着力が偏りにくい。
また、本実施形態では、支持部164L、164Rが裏側部162の下面を拘束しないので、裏側部162が上下両方向に熱変形することができる。よって、フレーム111に対して裏側部162の中心線が上下にずれにくく、吸着板118の吸着面の中心と、リヤプラテン115の吸着面の中心とが上下にずれにくい。
尚、本実施形態の支持部164L、164Rは、裏側部162を挟んで左右両側に設けられ、裏側部162の側面の上下方向中央部を支持するが、裏側部162における中間部163と反対側の面の上下方向中央部を支持してもよい。
表側部161、中間部163および裏側部162には、ロッド119を貫通させるための穴166が連続的に形成されてよい。この穴166は、前後に開放されており、鋳型で形成可能である。
中間部163は、表側部161から裏側部162への熱の移動を抑制する。つまり、中間部163は、表側部161よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。射出成形時に、表側部161の熱が、中間部163を介して裏側部162や支持部164L、164Rに移動しにくく、支持部164L、164Rの温度勾配が緩やかになる。温度勾配による支持部164L、164Rの撓みが小さく、フレーム111に対して表側部161の吸着面が垂直に保たれ、吸着力の偏りが抑制できる。
例えば、中間部163は、図に示すように断熱用の穴167を有することで、表側部161から裏側部162への熱の移動を抑制する。断熱用の穴167は、表側部161の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。気体は、液体や固体に比べて、低い熱伝導率を有し、熱を伝えにくい。
断熱用の穴167は、中間部163の露出面から、型開閉方向に対して垂直な方向(例えば、左右方向)に延びていてよい。表側部161、裏側部162、および中間部163を同時に鋳造するとき、鋳型で断熱用の穴167を形成することができ、鋳造後に断熱用の穴167を形成するための加工が不要になる。支持部164L、164Rは、表側部161、裏側部162、および中間部163と同時に鋳造してもよいし、別に製造してボルトなどで固定してもよい。
断熱用の穴167が形成されることで、中間部163は、表側部161だけでなく、裏側部162よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。これにより、表側部161から裏側部162への熱の移動がさらに抑制できる。
尚、本実施形態の断熱用の穴167は、中間部163を貫通しているが、中間部163を貫通しなくてもよい。また、断熱用の穴167は、上下方向に延びていてもよい。
また、中間部163は、中間部163の外側に、表側部161と裏側部162とを隔てる断熱用の溝168を形成してよい。断熱用の溝168は、表側部161から裏側部162への熱の移動を抑制する。断熱用の溝168は、断熱用の穴167と同様に、表側部161の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。尚、中間部163が中間部163の外側に断熱用の溝168を形成する場合、断熱用の穴167がなくてもよい。
中間部163が表側部161と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部163は、図示されない気泡などの空隙部を有することで、表側部161から裏側部162への熱の移動を抑制してもよい。気泡を含む中間部163は、例えば発泡金属などの発泡材料で形成される。中間部163の気泡は、外気に対して開放されていてもよいし、外気に対して閉じていてもよい。また、中間部163に含まれる複数の気泡は、互いに独立していてもよいし、互いに連通していてもよい。尚、中間部163が気泡を含む場合、断熱用の穴167や断熱用の溝168などがなくてもよい。
また、中間部163が表側部161と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部163は、表側部161の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成されることで、表側部161から裏側部162への熱の移動を抑制してもよい。中間部163は、例えば表側部161の金属材料よりも低い熱伝導率の金属材料で形成される。尚、中間部163が表側部161の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成される場合、断熱用の穴167や断熱用の溝168、気泡などがなくてもよい。
裏側部162は、表側部161よりも型開閉方向に熱を伝えやすい構造でもよいが、支持部164L、164Rの温度勾配をより緩やかにするため、中間部163と同様に、表側部161よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造であってよい。
次に、図5および図8を参照して、吸着板118の構成について説明する。
吸着板118は、鋳鉄などの金属材料で形成される。吸着板118はスライドベースSbに固定され、フレーム111はガイド117L、117RやスライドベースSbを介して吸着板118を支える。
吸着板118は、表側部171と、裏側部172と、中間部173と、支持部174L、174Rとを含む。表側部171、裏側部172、中間部173、および支持部174L、174Rは、一体に形成されてもよいし、別に形成されボルトなどで固定されてもよい。固定方法として、溶接が用いられてもよい。
表側部171には、型締力を発生させる部材としての吸着部135が形成される。吸着部135は、表側部171の吸着面(前端面)から所定の深さで形成される。
裏側部172は、表側部171の吸着面とは反対側の面(後端面)と間隔をおいて配設される。
中間部173は、表側部171と裏側部172とを接続する。
支持部174L、174Rは、裏側部172を介して中間部173および表側部171を支持する。支持部174L、174Rは、裏側部172を挟んで左右両側に設けられる。支持部174L、174Rは、裏側部172の側面の上下方向中央部を支持する。つまり、支持部174L、174Rは、表側部171の吸着面の中心位置と、フレーム111に対して略同じ距離の位置で、裏側部172の側面を支持する。
支持部174L、174Rは、裏側部172の側面の上下方向中央部を支持することで、裏側部172、中間部173および表側部171をフレーム111から離間させる。支持部174L、174Rは、一端部で裏側部172の側面と接続し、他端部でスライドベースSbと接続する。
ところで、型締め開始時や型締め終了時に、電磁石134の磁束が変化すると、吸着部135が形成される表側部171に渦電流が流れ、表側部171が発熱する。表側部171の熱は、中間部173、裏側部172、および支持部174L、174Rなどを介して、フレーム111に移動する。
本実施形態では、支持部174L、174Rが裏側部172の側面の上下方向中央部を支持するので、裏側部172の下面を支持する場合と異なり、裏側部172の温度分布が上下対称になる。よって、裏側部172は、上下対称に熱変形し、フレーム111に対して垂直に保たれる。その結果、吸着板118の吸着面とリヤプラテン115の吸着面とが平行に保たれ、吸着力が偏りにくい。
また、本実施形態では、支持部174L、174Rが裏側部172の下面を拘束しないので、裏側部172が上下両方向に熱変形することができる。よって、フレーム111に対して裏側部172の中心線が上下にずれにくく、吸着板118の吸着面の中心と、リヤプラテン115の吸着面の中心とが上下にずれにくい。
尚、本実施形態の支持部174L、174Rは、裏側部172を挟んで左右両側に設けられ、裏側部172の側面の上下方向中央部を支持するが、裏側部172における中間部173と反対側の面の上下方向中央部を支持してもよい。
表側部171、中間部173および裏側部172には、ロッド119を貫通させるための穴176が連続的に形成されてよい。この穴176は、前後に開放されており、鋳型で形成可能である。
中間部173は、表側部171から裏側部172への熱の移動を抑制する。つまり、中間部173は、表側部171よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。射出成形時に、表側部171の熱が、中間部173を介して裏側部172や支持部174L、174Rに移動しにくく、支持部174L、174Rの温度勾配が緩やかになる。よって、温度勾配による支持部174L、174Rの撓みが小さく、フレーム111に対して表側部171の吸着面が垂直に保たれ、吸着力の偏りが抑制できる。
例えば、中間部173は、図に示すように断熱用の穴177を有することで、表側部171から裏側部172への熱の移動を抑制する。断熱用の穴177は、表側部171の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。気体は、液体や固体に比べて、低い熱伝導率を有し、熱を伝えにくい。
断熱用の穴177は、中間部173の露出面から、型開閉方向に対して垂直な方向(例えば、左右方向)に延びていてよい。表側部171、裏側部172、および中間部173を同時に鋳造するとき、鋳型で断熱用の穴177を形成することができ、鋳造後に断熱用の穴177を形成するための加工が不要になる。支持部174L、174Rは、表側部171、裏側部172、および中間部173と同時に鋳造してもよいし、別に製造してボルトなどで固定してもよい。
断熱用の穴177が形成されることで、中間部173は、表側部171だけでなく、裏側部172よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造となっている。これにより、表側部171から裏側部172への熱の移動がさらに抑制できる。
尚、本実施形態の断熱用の穴177は、中間部173を貫通しているが、中間部173を貫通しなくてもよい。また、断熱用の穴177は、上下方向に延びていてもよい。
また、中間部173は、中間部173の外側に、表側部171と裏側部172とを隔てる断熱用の溝178を形成してよい。断熱用の溝178は、表側部171から裏側部172への熱の移動を抑制する。断熱用の溝178は、断熱用の穴177と同様に、表側部171の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。尚、中間部173が中間部173の外側に断熱用の溝178を形成する場合、断熱用の穴177がなくてもよい。
中間部173が表側部171と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部173は、図示されない気泡などの空隙部を有することで、表側部171から裏側部172への熱の移動を抑制してもよい。気泡を含む中間部173は、例えば発泡金属などの発泡材料で形成される。中間部173の気泡は、外気に対して開放されていてもよいし、外気に対して閉じていてもよい。また、中間部173に含まれる複数の気泡は、互いに独立していてもよいし、互いに連通していてもよい。尚、中間部173が気泡を含む場合、断熱用の穴177や断熱用の溝178などがなくてもよい。
また、中間部173が表側部171と別に形成され、ボルトなどで固定される場合、中間部173は、表側部171の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成されることで、表側部171から裏側部172への熱の移動を抑制してもよい。中間部173は、例えば表側部171の金属材料よりも低い熱伝導率の金属材料で形成される。尚、中間部173が表側部171の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成される場合、断熱用の穴177や断熱用の溝178、気泡などがなくてもよい。
裏側部172は、表側部171よりも型開閉方向に熱を伝えやすい構造でもよいが、支持部174L、174Rの温度勾配をより緩やかにするため、中間部173と同様に、表側部171よりも型開閉方向に熱を伝えにくい構造であってよい。
以上、射出成形機の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内で、種々の変形、改良が可能である。
例えば、上記実施形態の可動プラテンなどの中間部は、中間部の露出面に、型開閉方向に対して垂直な方向に延びる断熱用の穴を有するが、型開閉方向に延びる穴を有してもよい。以下、図9を参照して、型開閉方向に延びる穴について説明する。
図9は、図3の変形例を示す図である。本変形例の可動プラテン13の中間部43は、型開閉方向に延びる断熱用の穴49を有している。本変形例の内容は、固定プラテン12、112、リヤプラテン115、吸着板118にも適用可能である。
図9に示すように、断熱用の穴49は、表側部41および裏側部42の少なくとも一方と別に形成された中間部43を加工して形成される。断熱用の穴49は、表側部41の材料よりも熱伝導率の低い材料で満たされていればよく、例えば空気などの気体で満たされていてよい。気体は、液体や固体に比べて、低い熱伝導率を有し、熱を伝えにくい。断熱用の穴49は、中間部43を貫通しているが、中間部43を貫通しなくてもよい。
10 射出成形機
11 フレーム
12 固定プラテン
13 可動プラテン
30 金型装置
32 固定金型
33 可動金型
41 表側部
42 裏側部
43 中間部
44L、44R 支持部
47 断熱用の穴
48 断熱用の溝
49 断熱用の穴
51 表側部
52 裏側部
53 中間部
54L、54R 支持部
57 断熱用の穴
58 断熱用の溝
59 断熱用の穴
110 射出成形機
111 フレーム
115 リヤプラテン
118 吸着板
134 電磁石
135 吸着部
161 表側部
162 裏側部
163 中間部
164L、164R 支持部
167 断熱用の穴
168 断熱用の溝
171 表側部
172 裏側部
173 中間部
174L、174R 支持部
177 断熱用の穴
178 断熱用の溝

Claims (5)

  1. 金型が取り付けられるプラテンと、
    該プラテンを支えるフレームとを備え、
    該プラテンは、金型が取り付けられる表側部と、該表側部における金型取付面と反対側に間隔おいて配設される裏側部と、前記表側部と前記裏側部とを接続する中間部と、前記裏側部を介して前記中間部および前記表側部を支持する支持部とを含み、
    前記支持部は、前記金型取付面の中心位置と、前記フレームに対して垂直方向に略同じ距離の位置で、前記裏側部の側面を支持し、
    前記中間部は、前記金型取付面の中心位置と、前記フレームに対して垂直方向に略同じ距離の位置に、前記中間部の側面から、型開閉方向に対して垂直に延びる穴を有することで、前記表側部から前記裏側部の側面を支持する前記支持部への熱の移動を抑制する、射出成形機。
  2. 前記中間部は、型開閉方向に対して平行に延びる穴を有することで、前記表側部から前記裏側部への熱の移動を抑制する、請求項に記載の射出成形機。
  3. 前記中間部は、空隙部を有することで、前記表側部から前記裏側部への熱の移動を抑制する、請求項1または2に記載の射出成形機。
  4. 前記中間部は、前記表側部の材料よりも低い熱伝導率の材料で形成されることで、前記表側部から前記裏側部への熱の移動を抑制する、請求項1〜のいずれか1項に記載の射出成形機。
  5. 電磁石が形成される第1の部材と、
    前記電磁石で吸着される吸着部が形成される第2の部材と、
    前記第1の部材および前記第2の部材を支えるフレームとを備え、
    前記電磁石と前記吸着部とで型締力を発生させる型締力発生機構が構成され、
    前記第1の部材、および前記第2の部材の少なくとも一方は、前記型締力を発生させる部材が形成される表側部と、該表側部における吸着面と反対側に間隔おいて配設される裏側部と、前記表側部と前記裏側部とを接続する中間部と、前記裏側部を介して前記中間部および前記表側部を支持する支持部とを含み、
    前記支持部は、前記吸着面の中心位置と、前記フレームに対して垂直方向に略同じ距離の位置で、前記裏側部を支持し、
    前記中間部は、前記表側部から前記裏側部への熱の移動を抑制する、射出成形機。
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