JP2007301883A - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成により型締力を正確に検出することができる射出成形機の型締装置を提供する。
【解決手段】射出成形機の型締装置1は、固定盤2が、タイバー3が取り付けられるタイバー取付板13と、タイバー取付板13から可動盤側へ離間してタイバー取付板13に対してタイバー3の軸方向に変位可能に配置され、タイバー取付板13と反対側の金型取付面14eに固定側金型K1を固定する固定金型取付板14とを備え、タイバー取付板13と固定金型取付板14との間に、型締力を検出する型締力検出器15が、その一側部をタイバー取付板13に当接され、他側部を断熱板16を介して固定金型取付板14に当接されて設置された構成とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、射出成形機の型締装置に関し、特に金型に作用する型締力を正確に検出可能とした射出成形機の型締装置に関するものである。
従来、金型に作用する型締力を検出可能とした射出成形機の型締装置として、可動盤をトグル側部材と金型取付側部材とに分け、それらトグル側部材と金型取付側部材との間に歪み部材(センサー)を配設して、型締め時に前記歪み部材に発生する歪み量にもとづいて可動盤に加わる反力を正確に検出することにより型締力を制御するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、固定盤と該固定盤にタイバーを固定するタイバーナットとの間に環状体(ロードセル)を介在させ、型締め時に該環状体に発生する歪み量を電気的に検出することにより、型締力を計測、制御するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、型締め時に、固定盤にタイバーを介して連結されているトグルサポートの進退方向の変位量をリニアエンコーダにより検出し、これにもとづいてタイバーの変位量を検出することにより、型締力を制御するようにしたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−170260号公報 特開2000−280310号公報 特開2002−361699号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された射出成形機の型締装置においては、直接金型に作用する型締力を1個のセンサーで検出することができるため、簡単で安価に構成することができるが、センサーを取り付ける可動盤は、大質量の金型が取り付けられ、高速、高応答で開閉動作を繰り返すものであるため、金型に生じる慣性力、加速度やショック等のためにセンサーが型締力を正確に検出できないおそれがあると共に、前記センサーに接続されたケーブルも高速で屈曲を繰り返すために、寿命が短くなる問題がある。
また、前記特許文献2,3に記載された射出成形機の型締装置においては、型締力を正確に検出するには、複数のタイバーに全て均等に型締力が作用していることが前提となるが、型締装置に取り付けられる金型は雑多であり、固定側金型と移動側金型の固定盤と可動盤へのそれぞれの取付面の平行度が必ずしも正確なものばかりではなく、それらの取付面が平行でない場合や各金型の剛性に偏りがある場合等では、複数のタイバーの歪み量(変位量)は決して均等にはならない。そのため、正確に型締力を検出するためには、全てのタイバーの軸方向の歪み量(変位量)を検出したうえで、それらを数学的に処理して型締力を求める必要があり、装置が複雑かつ高価になる問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構成により型締力を正確に検出することができる射出成形機の型締装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の構成としたことを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る射出成形機の型締装置は、固定側金型が固定される固定盤と、移動側金型が固定され、前記固定盤に取り付けられた複数のタイバーに支持されて移動する可動盤と、前記固定盤に対して前記可動盤を移動させて、固定側金型に対する移動側金型の型開閉、型締め動作を行う型締作動機構とを備えた射出成形機の型締装置において、前記固定盤は、前記タイバーが取り付けられるタイバー取付板と、該タイバー取付板から可動盤側へ離間してタイバー取付板に対してタイバーの軸方向に変位可能に配置され、前記タイバー取付板と反対側の金型取付面に前記固定側金型を固定する固定金型取付板とを備え、前記タイバー取付板と固定金型取付板との間に、型締力を検出する型締力検出器が、その一側部を前記タイバー取付板に当接され、他側部を前記固定金型取付板に当接されて設置されていることを特徴としている。
請求項2に係る射出成形機の型締装置は、請求項1に記載の型締装置において、前記型締力検出器が、その中央部に、型締めされた金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出する射出装置の射出ノズルまたは加熱筒より大径の貫通穴が設けられて、環状に形成されていることを特徴としている。
請求項3に係る射出成形機の型締装置は、請求項1または2に記載の型締装置において、前記型締力検出器が、そのタイバー取付板および固定金型取付板との当接側に複数のねじ孔が設けられ、該当接側と反対側から前記タイバー取付板と固定金型取付板にそれぞれ挿通された複数のボルトが前記各ねじ孔に螺合されることによって、前記タイバー取付板と固定金型取付板に固定されていることを特徴としている。
請求項4に係る射出成形機の型締装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の型締装置において、前記型締力検出器が、断熱板を介して前記固定金型取付板に当接されていることを特徴としている。
請求項5に係る射出成形機の型締装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の型締装置において、前記固定金型取付板が、前記タイバーの軸方向に沿って設けた複数のタイバー挿入穴が個々に複数のタイバーに嵌合されることにより、該タイバーに支持されていることを特徴としている。
請求項6に係る射出成形機の型締装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の型締装置において、前記型締力検出器の貫通穴の内側に、前記射出ノズルまたは加熱筒を内側に間隔をあけて挿通可能な筒状部材が、前記貫通穴との間に環状空間をあけて固定金型取付板とタイバー取付板の少なくとも一方に設けられて、該固定金型取付板とタイバー取付板との間に掛け渡されていることを特徴としている。
本発明は以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る射出成形機の型締装置によれば、可動盤によって金型に作用する型締力は、タイバー等の歪みの大きい部材を介在させることなく、固定金型取付板を介してタイバー取付板に当接された型締力検出器によって直接検出することができるので、型締装置による金型の型締力を正確に検出することができる。また、型締力検出器は、可動盤等の可動部材に取り付けられずに、マシンボディに固定されたタイバー取付板に取り付けられているので、加速度が作用することがなく、型締力検出器の信号ケーブルが損傷したり、型開閉動作中に型締力を誤検出するおそれがない。
請求項2に係る射出成形機の型締装置によれば、射出ノズルを型締力検出器の内側を通して固定側金型に当接させて射出装置により溶融樹脂を金型に射出する場合に、前記射出ノズルや加熱筒が発生する熱が前記型締力検出器に伝達するのを、前記環状空間内の空気の断熱層によって緩和することができるので、前記型締力検出器を熱から守ることができると共に、型締力の検出への悪影響を避けることができる。
請求項3に係る射出成形機の型締装置によれば、型締力検出器は、その両面側がタイバー固定板と固定金型取付板に当接され、ボルトによってそれぞれタイバー固定板と固定金型取付板に支持されているので、ボルトの軸力の影響によって変形するおそれが無く、正確に型締力の検出ができる。
請求項4に係る射出成形機の型締装置によれば、断熱板が固定側金型と反対側の固定金型取付板の面に取り付けられているので、型締力検出器が固定側金型からの受熱による特性変化を来すことがなく、型締力の正確な検出が行えると共に、固定金型取付板に対する固定側金型の取り付け、取り外し等の作業によって断熱板が損傷するのを防止することができ、固定側金型から型締力検出器への熱伝達防止の機能を良好に維持させることができる。
請求項5に係る射出成形機の型締装置によれば、固定側金型と固定金型取付板の質量がタイバーに支持されることにより、型締方向以外の方向における負荷や固定金型取付板を可動盤側へ倒そうとするモーメントの発生を抑えることができるので、型締力検出器に型締め力以外の力が作用するのを確実に防止することができ、型締力検出器による型締力の検出を正確に行うことができる。
請求項6に係る射出成形機の型締装置によれば、固定金型取付板とタイバー取付板との間に掛け渡された筒状部材によって、射出ノズルまたは加熱筒から発生する熱を遮断することができるので、型締力検出器の加熱を確実に防いで型締力の検出を一層正確に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る射出成形機の型締装置について添付図面を参照して説明する。
図1,図2は本発明の一実施の形態に係る射出成形機の型締装置1を示す。この型締装置1は、横型射出成形機の型締装置であって、固定側金型K1が固定される固定盤2と、該固定盤2に対向して配置されて前記固定側金型K1に対向する一側面(図1で右側面)4aに移動側金型K2が固定され、かつ前記固定盤2に取り付けられた複数(4本、図では2本にみ図示されている)のタイバー3に支持されてその軸方向に移動する可動盤4と、前記固定盤2に対して前記可動盤4を移動させて、固定側金型K1に対する移動側金型K2の型開閉、型締め動作を行う型締作動機構5とを備えている。
前記タイバー3の固定盤2に取り付けられている一端部(図1で右端部)の反対側である他端部には、タイバー3に螺合された型厚調整ナット6を介してエンドプレート7が取り付けられ、該エンドプレート7はマシンボディ8上にタイバー3の軸方向に移動調節可能に支持されている。前記可動盤4は、前記固定盤2と前記エンドプレート7との間にあって、トグル機構9によってエンドプレート7に連結されている。そして、可動盤4は、前記トグル機構9がそのクロスヘッド10をエンドプレート7に設置した駆動手段11によって移動されて伸縮すると、前記タイバー3に支持されながら前記固定盤2に対して進退移動するようになっている。前記エンドプレート7、トグル機構9、駆動手段11等によって前記型締作動機構5が構成されている。前記駆動手段11としては、油圧シリンダ装置や、電動モータでねじ機構を作動させて直線運動を行う駆動装置等を使用することができる。
前記固定盤2は、外周側の四隅部に前記タイバー3の一端部側がタイバーナット12によって取り付けられているタイバー取付板13と、該タイバー取付板13から前記可動盤4側へ離間して配置された固定金型取付板14とを備えている。前記タイバー取付板13は、その下端部が前記マシンボディ8上にボルト等によって固定されており、その一側(外側、図で右側)においてマシンボディ8上に配置された射出装置(図示せず)の射出ノズルまたは加熱筒(図示せず)を挿通させる挿通穴13aが中央に設けられている。該挿通穴13aは、一側が大径とされたテーパ穴13bとされ、他側(内側、図で左側)がテーパ穴13bの小径部に連なる平行穴13cとされている。
前記固定金型取付板14は、外周側に前記タイバー3の軸方向に沿って複数(例えば、タイバーと同数)のタイバー挿入穴14aが設けられ、該各タイバー挿入穴14aがそれらに装着したブッシュ14bを介して個々に前記各タイバー3に嵌合されることにより、各タイバー3にそれらの軸方向に変位可能に支持されている。また、前記固定金型取付板14の中央には、前記射出ノズルまたは加熱筒を挿通させる挿通穴14cが設けられると共に、該挿通穴14cと連通しそれと同径の内穴を有する円筒部材(筒状部材)14dが、前記タイバー取付板13側に突き出して固定金型取付板14に一体に設けられている。前記円筒部材14dの先端(タイバー取付板13側の端部)の外周部は、前記タイバー取付板13の平行穴13cにタイバー3の軸方向に変位可能に嵌合されている。
なお、前記固定金型取付板14は、前記タイバー取付板13と略同形であるがやや薄く形成され、その一側(図で左側、タイバー取付板13と反対側)の金型取付面14eに前記固定側金型K1を固定するようになっており、その下端は前記マシンボディ8の上面から離間されている。また、前記タイバー挿入穴14aは、円形穴が好ましいが、これに限らず、固定金型取付板14の外周側が欠けた半円形の穴としてもよい。タイバー3に嵌合するタイバー挿入穴14aの個数は、タイバー3の個数と同数とするのが好ましいが、タイバー3の個数より少ない2個以上の複数であってもよい。タイバー挿入穴14aの個数がタイバー3の個数より少ない場合は、タイバー3に嵌合しない固定金型取付板14の部分は、タイバー3と干渉しないように、切り欠くか、タイバー3の直径より十分大きな貫通穴を設けるとよい。
前記タイバー取付板13と固定金型取付板14との間には、型締力を検出するロードセル等の型締力検出器15が、その一側部(図で右側部)を前記タイバー取付板13の他側面(図で左側面)に当接され、その他側部(図で左側部)を断熱板16を介して前記固定金型取付板14の一側面(図で右側面)に当接されて設置されている。前記型締力検出器15と断熱板16は、ともに中央部にタイバー3の軸方向に沿う貫通穴15a,16aが設けられて環状に形成されており、前記型締力検出器15は、その一側部(タイバー取付板13との当接部側)に設けたねじ孔15bに、該当接部側と反対側から前記タイバー取付板13に挿通したボルト17が螺合されることにより、タイバー取付板13に固定され、また、他側側(固定金型取付板14との当接部側)に設けたねじ孔15cに、該当接部側と反対側から固定金型取付板14と前記断熱板16に挿通したボルト18が螺合されることにより、固定金型取付板14に取り付けられている。
前記型締力検出器15の貫通穴15aの内側には前記円筒部材14cの外周との間に環状空間Eがあけられている。
次に、前記構成の射出成形機の型締装置1の作用について説明する。
前記型締装置1は、型締め時には、前記型締作動機構5の駆動手段11が作動されてトグル機構9のクロスヘッド10が可動盤4側(図1で右側)へ移動され、これにより縮小状態のトグル機構9が図1に示すように伸長すると、前記可動盤4がタイバー3に沿って前記固定盤2側に移動して、可動盤4に取り付けた移動側金型K2が固定金型取付板14に取り付けられた固定側金型K1に当接して型閉じされた後に、前記トグル機構9が伸長し終わったところで、予め、金型厚さに応じて型厚調整ナット6を調節して設定された型締力で金型Kが型締めされることとなる。この金型Kの型締めが完了すると、前記射出装置が金型K側に移動して射出ノズルの先端が前記タイバー取付板13と固定金型取付板14の各挿通穴13a,14cを通して前記固定側金型K1に当接されて、射出装置の加熱筒から射出ノズルを通して金型Kのキャビティ内に溶融樹脂が射出される。
前記金型K内に射出された樹脂が所定時間が経過して冷却、固化された後には、前記型締作動機構5の駆動手段11が前記と逆に作動して、トグル機構9が縮小されて可動盤4が図1で左方に移動して移動側金型K2が固定側金型K1から分離され、エジェクター(図示しない)によって成形品が移動側金型K2内から突き出される。
前記において、前記固定盤2(タイバー取付板13)と可動盤4とで金型Kを締め付ける型締力は、固定側金型K1から力を受ける固定金型取付板14とタイバー取付板13とにより前記型締力検出器15を直接的に圧縮する圧縮力として作用するので、この圧縮力が型締力検出器15によって直接検出されることにより、金型Kに作用する型締力が直接、正確に検出される。
また、前記射出装置の加熱筒から射出ノズルを通して金型Kのキャビティ内に溶融樹脂が射出される際には、加熱筒や射出ノズルから熱が発生するが、この熱は前記固定金型取付板14の円筒部材14dと前記環状空間Eの空気層によって遮断されるので、型締力検出器15が前記熱によって加熱されて損傷したり、型締力検出への悪影響を受けることがない。また、成形中は前記金型Kが略100℃以下に温調する場合があり、これによって加熱された金型Kの熱が固定金型取付板14を通して型締力検出器15に伝わろうとするが、金型Kの熱は前記断熱板16によって遮断されて型締力検出器15に伝わるのを抑えられるので、型締力検出器15が加熱されて特性変化を来すことはない。
また、成型品が変わって金型Kの交換を行う場合等において、前記固定金型取付板14から固定側金型K1を取り付け、取り外し作業をするが、前記断熱板16は、固定金型取付板14の金型取付面14eと反対側の他側面(機械の内部)に設けられているので、前記取り付け、取り外し作業によって損傷するおそれはない。
さらに、前記固定金型取付板14には、常時、これに取り付けられている固定側金型K1の質量によって前記可動盤4側に倒れようとするモーメントや型締方向以外の方向の荷重(負荷)が作用するが、前記タイバー挿通穴14aがブッシュ14bを介してタイバー3に嵌合されることにより、前記モーメントや荷重がタイバー3に支持されるので、型締力検出器16は、型締力以外の無用な力が作用するのを可及的に抑えられ、型締力の正確な検出を行える。
以上説明したように、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1は、前記固定盤2が、前記各タイバー3が取り付けられるタイバー取付板13と、該タイバー取付板13から可動盤4側へ離間してタイバー取付板13に対してタイバー3の軸方向に変位可能に配置され、前記タイバー取付板13と反対側の金型取付面に前記固定側金型K1を固定する固定金型取付板14とを備え、前記タイバー取付板13と固定金型取付板14との間に、型締力を検出する型締力検出器15が、その一側部を前記タイバー取付板13に当接され、他側部を前記固定金型取付板14に断熱板16を介して当接されて設置された構成とされている。
したがって、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1によれば、前記可動盤4によって金型Kに作用する型締力は、タイバー3等の歪みの大きい部材を介在させることなく、固定金型取付板14を介してタイバー取付板13に当接された型締力検出器15によって直接検出することができるので、型締装置1による金型Kの型締力を正確に検出することができる。
また、前記型締力検出器15は、可動盤4等の可動部材に取り付けられずに、マシンボディ8に固定されたタイバー取付板13に取り付けられているので、加速度が作用することがなく、型締力検出器15の信号ケーブルが損傷したり、型開閉動作中に型締力を誤検出するおそれがない。
さらに、前記断熱板16が固定側金型K1と反対側の固定金型取付板13の面に取り付けられているので、型締力検出器15が固定側金型K1からの受熱による特性変化を来すことがなく、型締力の正確な検出が行えると共に、固定金型取付板14に対する固定側金型K1の取り付け、取り外し等の作業によって断熱板16が損傷するのを防止することができ、固定側金型K1から型締力検出器15への熱伝達防止の機能を良好に維持させることができる。
また、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1によれば、前記型締力検出器15が、その中央部に貫通穴15aを設けられて環状に形成され、型締めされた金型Kのキャビティ内に溶融樹脂を射出する射出装置の射出ノズルまたは加熱筒を内側に間隔をあけて挿通可能な円筒筒状14dが、前記貫通穴15aの内側に環状空間Eをあけて固定金型取付板14に一体に設けられて、前記タイバー取付板13に掛け渡された構成とされているので、射出ノズルを型締力検出器15の内側を通して固定側金型K1に当接させて射出装置により溶融樹脂を金型Kのキャビティ内に射出する場合に、前記射出ノズルまたは加熱筒が発生する熱が前記型締力検出器15に伝達するのを、前記円筒状部材14dと環状空間E内の空気の断熱層とによって遮断することができる。これにより、前記型締力検出器15の加熱を確実に防いで型締力の検出を一層正確に行うことができる。
また、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1によれば、前記型締力検出器15が、そのタイバー取付板13および固定金型取付板14との当接部側に複数のねじ孔15b,15cが設けられ、該当接部側と反対側から前記タイバー取付板13と固定金型取付板14にそれぞれ挿通された複数のボルト17,18が前記各ねじ孔15b,15cに螺合されることによって、前記タイバー取付板13と固定金型取付板14に固定された構成とされているので、前記型締力検出器15は、その両面側がタイバー固定板13と固定金型取付板14に当接され、ボルト17,18によってそれぞれタイバー固定板13と固定金型取付板14とに支持され、タイバー固定板13と固定金型取付板14と型締力検出器とに挿通した通しボルトによってそれらを共締めする構造とはならず、したがって、前記ボルト17,18の軸力の影響によって変形するおそれが無く、正確に型締力の検出ができる。
また、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1によれば、前記固定金型取付板14が、前記タイバー3の軸方向に沿って設けた複数のタイバー挿入穴が個々に複数のタイバー3にブッシュ14bを介して嵌合されることにより、該タイバー3に支持された構成とされているので、固定側金型K1と固定金型取付板14の質量がタイバー3に支持されることにより、型締方向以外の方向における負荷や固定金型取付板14を可動盤4側へ倒そうとするモーメントの発生を抑えることができ、これにより、型締力検出器15に型締力以外の力が作用するのを確実に防止することができ、型締力検出器15による型締力の検出を正確に行うことができる。
なお、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1においては、前記タイバー3の他端部に連結したエンドプレート7に支持したトグル機構9と駆動手段11を備えた型締作動機構5によって可動盤4を固定盤2に対して移動させて型開閉、型締めを行う形式の型締装置に適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、トグル機構9を介さずに駆動手段11によって直接可動盤4を固定盤2に対して移動させて型開閉、型締めを行う方式の型締装置や、前記タイバー3の他端部に可動盤4を固定し、タイバー3の一端部を固定盤2に固定したシリンダ等の駆動手段に連結して、該シリンダ等の駆動手段により前記タイバー3を軸方向に直接移動させることにより、可動盤4を固定盤2に対して移動させて型開閉、型締めを行うようにした型締作動機構を有する型締装置に適用することができる。
また、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1においては、前記円筒部材14dを固定金型取付板14に一体に設け、その先端部を前記タイバー取付板13の挿通穴13aの平行穴13cにタイバー3の軸方向に相対変位可能に挿入して、タイバー取付板13に掛け渡すようにしたが、これに限らず、前記円筒部材14dを、タイバー取付板13の他側(固定金型取付板14側)に平行穴13cと連通させて一体に設け、その先端部を固定金型取付板14の挿通穴14cにタイバー3の軸方向に相対変位可能に挿通して、固定金型取付板14に掛け渡すようにしてもよく、タイバー取付板13と固定金型取付板14の両方に一体に設けた短尺の円筒部材14dを、それらの先端側を互いの対向方向に突き出してタイバー3の軸方向に相対変位可能に嵌合させることにより、固定金型取付板13とタイバー取付板13との間に円筒部材14dを掛け渡すようにしてもよい。すなわち、前記円筒部材14dは、固定金型取付板14とタイバー取付板13の少なくとも一方に設けられて、固定金型取付板14とタイバー取付板13との間に掛け渡されていればよい。
さらに、前記円筒部材14dは固定金型取付板14やタイバー取付板13と一体に設ける必要はなく、別体に形成して固定金型取付板14の挿通穴14cやタイバー取付板13の平行穴13cに挿入、固定するようにしてもよい。前記円筒部材14dは四角筒その他の多角筒からなる筒状部材に代えることができる。
また、前記実施の形態に係る射出成形機の型締装置1は、射出装置を型締装置1に対してその型締方向に一直線状に配置して、固定盤2(タイバー取付板13)の挿通穴13aを通して射出ノズルを固定側金型K1に当接させて射出を行う形式の横型射出成形機に適用した場合の例であるが、本発明はこれに限らず、射出装置を型締装置の型締め方向に直角に配置し、金型のパーティング面に射出ノズルを当接させて射出を行う形式の横型射出成形機にも適用することができる。この場合には、前記タイバー取付板13の挿通穴13a、固定金型取付板14の円筒部材14dや型締力検出器15と断熱板16の各貫通穴15a,16aは設ける必要がない。
また、本発明は横型射出装置と横型型締装置を有する射出成形機に限らず、横型射出装置と縦型型締装置を有する射出成形機や縦型射出装置と縦型型締装置を有する射出成形機にも適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る射出成形機の型締装置を一部断面で示した側面図である。 同じく要部の拡大断面図である。
符号の説明
1 型締装置
2 固定盤
3 タイバー
4 可動盤
5 型締作動機構
7 エンドプレート
8 マシンボディ
9 トグル機構
10 クロスヘッド
11 駆動手段
13 タイバー取付板
13a,14c 挿通穴
14 固定金型取付板
14a タイバー挿入穴
14b ブッシュ
14d 円筒部材(筒状部材)
15 型締力検出器
15a,16a 貫通穴
16 断熱板
17,18 ボルト
E 環状空間
K1 固定側金型
K2 移動側金型
K 金型

Claims (6)

  1. 固定側金型が固定される固定盤と、移動側金型が固定され、前記固定盤に取り付けられた複数のタイバーに支持されて移動する可動盤と、前記固定盤に対して前記可動盤を移動させて、固定側金型に対する移動側金型の型開閉、型締め動作を行う型締作動機構とを備えた射出成形機の型締装置において、
    前記固定盤は、前記タイバーが取り付けられるタイバー取付板と、該タイバー取付板から可動盤側へ離間してタイバー取付板に対してタイバーの軸方向に変位可能に配置され、前記タイバー取付板と反対側の金型取付面に前記固定側金型を固定する固定金型取付板とを備え、前記タイバー取付板と固定金型取付板との間に、型締力を検出する型締力検出器が、その一側部を前記タイバー取付板に当接され、他側部を前記固定金型取付板に当接されて設置されていることを特徴とする射出成形機の型締装置。
  2. 前記型締力検出器は、その中央部に、型締めされた金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出する射出装置の射出ノズルまたは加熱筒より大径の貫通穴が設けられて、環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  3. 前記型締力検出器は、そのタイバー取付板および固定金型取付板との当接部側に複数のねじ孔が設けられ、該当接部側と反対側から前記タイバー取付板と固定金型取付板にそれぞれ挿通された複数のボルトが前記各ねじ孔に螺合されることによって、前記タイバー取付板と固定金型取付板に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形機の型締装置。
  4. 前記型締力検出器は、断熱板を介して前記固定金型取付板に当接されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の射出成形機の型締装置。
  5. 前記固定金型取付板は、前記タイバーの軸方向に沿って設けた複数のタイバー挿入穴が個々に複数のタイバーに嵌合されることにより、該タイバーに支持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の射出成形機の型締装置。
  6. 前記型締力検出器の貫通穴の内側には、前記射出ノズルまたは加熱筒を内側に間隔をあけて挿通可能な筒状部材が、前記貫通穴との間に環状空間をあけて固定金型取付板とタイバー取付板の少なくとも一方に設けられて、該固定金型取付板とタイバー取付板との間に掛け渡されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の射出成形機の型締装置。
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