JP5905277B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、光軸に対して直交する方向に撮像光学系を移動させて像振れを補正するレンズ駆動装置に関する。
従来、このような分野の技術として、特開平6−289465号公報に記載された振れ補正装置がある。この振れ補正装置の振れ補正ユニットは、鏡筒内に配置されると共に、鏡筒に対して光軸の方向に移動可能に支持されている。また、この振れ補正ユニットは、補正レンズを保持するための偏心枠と、偏心枠を光軸に対して直交する方向に移動可能に支持するためのベース部材とを有している。ベース部材には、回路パターンと電子部品とが実装されたフレキシブルプリント基板が貼付されている。このフレキシブルプリント基板には、ベース部材側から偏心枠側に延びた延長部と、フレキシブルプリント基板から後方に伸びて屈曲可能な引き出し部と、を有し、延長部の一端は偏心枠に固定されたコイルに接続され、引き出し部の一端は、実装基板に電気接続されている。そして、コイルへの通電に対する断線を防止するために、フレキシブルプリント基板の延長部は、ベース部材に対する偏心枠の移動(光軸に対して直交する平面内での移動)に追従させ、引き出し部は、ベース部材の移動(光軸方向の移動)に追従させている。
特開平6−289465号公報
このように、特許文献1に記載された振れ補正装置では、断線を防止する対策として、フレキシブルプリント基板に延長部と引き出し部とを設ける必要がある。従って、従来にあっては、コイルへの通電を断線させることなく確実に行わせるために、フレキシブルプリント基板に三次元的な追従対策を施す必要があり、構造が複雑化するといった問題点があった。
そこで、本発明は、コイルへの通電の断線対策の構造を簡素化させるようにしたレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るレンズ駆動装置は、ベース部材と、ベース部
材に配置され、光軸に対して直交する平面内で像振れに対応して移動可能な可動部材と、
可動部材に取付けられて、光軸の方向に移動可能なレンズ枠と、レンズ枠に固定されて、
可動部材に固定されたマグネットとの協働でレンズ枠を移動させるコイルと、レンズ枠を
光軸の方向で挟み込んで可動部材に固定される2枚の板バネと、を備え、導電性を有する
板バネは、ベース部材に固定される端子部と、可動部材に固定される外周部と、レンズ枠
に固定される内周部と、外周部と内周部との間を連結する弾性部と、端子部と外周部との
間に延在する連結部とを有し、前記2枚の板バネの一方には、前記コイルの一端が接続され、前記2枚の板バネの他方には、前記コイルの他端が接続されている。
上述したレンズ駆動装置によれば、レンズ枠を一対の板バネで挟み込むことで、レンズ枠を光軸方向に弾性をもって移動させることができる。このような板バネを利用して、コイルへの通電を図ると同時に断線をも防止させるために、板バネの内周部をレンズ枠に固定し、レンズ枠にコイルを固定させ、コイルと内周部とを結線させている。そして、コイルには、ベース部材に固定された一方の板バネの端子部を入力端とし、ベース部材に固定された他の板バネの端子部を出力端とする回路が形成されることになる。このように、導電性の板バネを使ってコイルへの通電を確実に行わせているので、断線対策として、構造を簡素化させることができる。
また、光軸に対して直交する方向に移動する直線移動軌跡と、直線移動軌跡上の点を回転中心として回転する回転移動軌跡との2つの移動軌跡により、光軸に対して直交する平面内で可動部材の移動を規制する規制手段を更に備え、ベース部材には、規制手段の近傍に位置して端子部を固定する端子固定部が設けられていることが好ましい。
このように、可動部材が直線移動軌跡の方向への直線運動と、直線移動軌跡上の点を回転中心とする回転運動をする規制手段にあっては、規制手段の近傍において、ベース部材に対する可動部材の移動距離が小さくできる。そして、端子固定部を規制手段の近傍に配置させることで、ベース部材に固定された端子部と可動部材に固定された外周部とを連結する連結部の変形量を抑制することができる。従って、連結部が可動部材の移動を妨げ難くなるので、精度の良い手振れ補正を実施することができる。
また、可動部材に固定される固定枠と、ベース部材に固定される蓋部材とを更に備え、連結部は、端子部に対して折り曲げられた第1の端部と、板バネの外周部に対して折り曲げられた第2の端部と、を有し、第1の端部は、ベース部材と蓋部材とで挟まれ、第2の端部は、可動部材と固定枠とで挟まれていることが好ましい。
このように、端子部に対して折り曲げられた第1の端部がベース部材と蓋部材とで挟まれている。また、外周部に対して折り曲げられた第2の端部が可動部材と固定枠とで挟まれている。このような構成によれば、可動部材の移動に伴って連結部が変形しても第1の端部と第2の端部とは変形しないため、端子部と連結部の第1の端部との間の折り曲げ部分と、外周部と第2の端部との間の折り曲げ部分とに、繰り返し応力を発生させることがないので、連結部の破損を抑制することができる。
また、連結部の第1の端部と第2の端部との間には、直線移動軌跡に直交する平面においてS字形状をなす変形部が設けられていてもよい。この変形部は、直線移動軌跡の方向に容易に変形することができ、これによって連結部が可動部材の移動の妨げになることを確実に防止することができる。
本発明によれば、コイルへの通電の断線対策の構造を簡素化させることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置の実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示されたレンズ駆動装置の断面図である。 図1に示された可動部材の底面図である。 図1に示されたレンズ駆動装置の平面図である。 図1に示されたレンズ駆動装置の斜視図である。 図1に示された板バネに挟まれたレンズ枠の斜視図である。 図1に示された板バネに挟まれたレンズ枠の分解斜視図である。 図1に示されたレンズ駆動装置の要部拡大平面図である。 図1に示された蓋部材の要部拡大斜視図である。 図1に示されたレンズ駆動装置の要部拡大断面図である。 図1に示されたレンズ駆動装置の要部拡大断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るレンズ駆動装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、手振れを補正してデジタルカメラに利用されるレンズ駆動装置1は、手振れ補正機構3及び焦点調整機構4を収容するボックス状のベース部材2と、焦点調整機構4を光軸Cと直交する平面内で移動させて手振れを補正する手振れ補正機構3と、レンズ(不図示)を有すると共に、レンズを光軸Cの方向に移動させる焦点調整機構4と、ベース部材2を閉鎖させるための蓋部材5と、レンズ駆動装置1と外部回路と間の電気的接続を確保するためのフレキシブルプリント基板6とを備えている。レンズ駆動装置1は、撮像素子であるCCD[Charge Coupled Device]イメージセンサやCMOS[Complementary Metal Oxide Semiconductor]イメージセンサ(不図示)の前方に配置されて利用される。
上述したベース部材2と、手振れ補正機構3とにより手振れ補正装置30が構成され、手振れ補正は、像の振れを補正するための像振れ補正の一態様である。
ベース部材2は、光軸Cを中心とする矩形の開口部2aを有する直方体箱状の部材である。ベース部材2の内部には、光軸Cと直交して延在する支持面2bが設けられている。支持面2bには凹部2cと穴部2gとが設けられ、穴部2gは光軸Cを中心とする円形の開口部2dと一の角部2hとの間に形成されている。
手振れ補正機構3は、可動部材10に取付けられた焦点調整機構4を光軸Cと直交する平面内で移動させて手振れを補正するためのものである。手振れ補正機構3は、枠形状を有する可動部材10を支持するためのボールをなす支持手段8と、焦点調整機構4が取付けられる可動部材10と、可動部材10を光軸Cと直交する方向に駆動させる可動部材用駆動手段11と、ベース部材2内で可動部材10の移動を規制する規制手段15と、を備えている。
光軸Cと直交する平面内で可動部材10を移動可能に支持するための支持手段8は、3つの支持部9からなる。各支持部9は、可動部材10を支持する金属製の球状体9aと、球状体9aを挟み込んで球状体9aの転がり抵抗を低減させる一対の滑り板9bとを備えている。
光軸Cと直交する方向に焦点調整機構4を移動させるための可動部材10は、支持手段8により支持された状態で、ベース部材2の内部に収容されている。可動部材10は、光軸Cを中心とする円形の開口部10aを有する直方体状の部材である。可動部材10は、ベース部材2の支持面2bと対面する底面10cを有している。
可動部材10の底面10cには、一方の滑り板9bを固定させるための凹部10dが設けられている(図3参照)。他方の滑り板9bを固定させるために、ベース部材2には、凹部10dに対応する位置に凹部2cが形成されている。凹部2cと凹部10dとの間には、球状体9aが配置される。凹部2c,10dの内径は、球状体9aの外径よりも大きく形成されている。このため、球状体9aは凹部2cの範囲内で転動できる。なお、支持部9は、可動部材10が平面内で移動可能に支持されていればよい。
光軸Cと直交する方向に可動部材10を駆動するための可動部材用駆動手段11は、3つのアクチュエータ12,13,14を備えている。対角線L1上には、アクチュエータ12と後述する溝10bとが配置されている。アクチュエータ12と溝10bとは、光軸Cを挟んで対向して設けられている。このアクチュエータ12は、対角線L1に沿った方向成分を有する駆動力F1を可動部材10に印加している。
また、対角線L1と直交する別の対角線L2上には、アクチュエータ13,14が配置されている。アクチュエータ13,14は、光軸Cを挟んで対向して設けられている。アクチュエータ13,14は、対角線L2に沿った方向成分を有する駆動力F2を可動部材10に印加している。
アクチュエータ12,13,14は、それぞれ同様の構成を有する。ここでは、アクチュエータ12の構成を例に説明する。図1及び図2に示されるように、アクチュエータ12は、マグネット12aと、コイル12bとを備えている。マグネット12aは可動部材10の底面10cの凹部10r内に配置され、コイル12bはベース部材2の支持面2bに形成された凹部2p内に配置されている。マグネット12aは、コイル12bと対面するように配置されている。
アクチュエータ12は、一方がマグネット12a側に配置され、他方がコイル12b側に配置された一対のヨーク板12c,12dの間に配置されている。このような配置によれば、マグネット12a及びコイル12bの磁路が確保される。また、コイル12bが無通電状態であっても、マグネット12aとヨーク板12dとの間で磁気的引力が作用するため、可動部材10は定位置に維持される。
図2及び図3に示されるように、可動部材10の移動を規制するための規制手段15は、ベース部材2に固定された突部であるピン7と、可動部材10に設けられた溝10bとにより構成されている。
ピン7は、光軸Cの方向に延びる円柱状の部材である。ピン7の基端は、ベース部材2に形成された穴部2gに挿入され固定されている。
図3に示されるように、可動部材10に形成された溝10bは、可動部材10における対角線L1に沿って延びた長溝である。溝10bは、底面10c上において、ピン7が挿入された穴部2gの位置に対応する位置に形成されている。このような位置に形成されることにより、溝10bにはピン7が挿入される。溝10bの長手方向と直交する方向の幅は、ピン7が溝10bの側面に対して摺動が可能な幅に設定されている。断面矩形状をなす溝10bは、ピン7が摺動可能な幅を画定するための、互いに対面する一対の側壁10tを有している。
可動部材10の溝10bにはピン7が挿入され、溝10bが対角線L1に沿って延びている。このため、可動部材10は、溝10bの側壁10tが延びた方向に設定される直線移動軌跡T1の方向へ案内されて直線移動することができると共に、直線移動軌跡T1上に配置されるピン7を回転中心RCとする回転移動軌跡T2に沿って回転することができる。つまり、可動部材10の位置は、1つの動径と1つの偏角とに基づく円座標系で表現されていることに相当する。この直線移動と回転との組み合わせによれば、所望の位置に光軸Cの位置を精度良く移動させることができる。
光軸Cの移動可能な範囲Sは、直線移動が可能な距離と回転が可能な角度とに基づいている。可動部材10の直線移動が可能な距離は、溝10bの長手方向の長さにより決定される。また、可動部材10の回転が可能な角度は、可動部材10の外縁で切り欠かれた切欠部10y,10zと、ベース部材2において溝10bの長手方向に沿う面を有する当接部2y,2zとの間の距離により決定される。凹部2c又は凹部10d内での球状体9aの距離により決定されてもよい。
図1に示されるように、可動部材10に取付けられる焦点調整機構4は、レンズ(不図示)を保持するレンズ枠16と、レンズ枠16を光軸Cの方向に付勢する板バネ17,18と、レンズ枠16を光軸Cの方向に駆動するレンズ用駆動手段19と、板バネ17の可動部材10への固定状態を補強する固定枠21とを備えている。
単一のレンズ又は複数のレンズを有するレンズ群(不図示)を保持するためのレンズ枠16は、レンズが嵌めこまれる孔16aを有する円筒状の部材である。光軸Cは、レンズ枠16に配置されるレンズの光軸である。レンズ枠16は、光軸Cの方向で一対の板バネ17と板バネ18とより挟まれている。
図5〜図7に示されるように、レンズ枠16の一端面16b(図1参照)に固定された板バネ17は、光軸Cを中心とする円形の開口部17aを有する矩形薄板状の部材である。導電性を有する板バネ17は、光軸Cの方向の弾性を与えるアーム部(弾性部)17bと、板バネ17全体の位置を保持するための外周部17cと、レンズ枠16に固定される内周部17dとを有している。
板バネ17は、固定枠21とレンズ枠16との間に配置されている。可動部材10の外周縁に沿って延びた外周部17cは、可動部材10の起立片10sの頂部10fと、後述する固定枠21とより、外周部17cの4つの角部を挟んで保持されている(図2参照)。外周部17cの内側に配置された内周部17dは、レンズ枠16の一端面16bに沿って延在し、この内周部17dには開口部17aが設けられている。内周部17dは、レンズ枠16の一端面16bに接着固定されている。また、内周部17dには、コイル22bの巻き線の一端22cが接続される巻き線接続部17eが設けられている。
図7に示されるように、板バネ17には、外周部17cと内周部17dとの間を連結する4つのアーム部(弾性部)17bが設けられている。光軸Cを中心とした円周方向に延びたアーム部17bの一端17fは、外周部17cに連結され、他端17gは内周部17dに連結されている。それぞれのアーム部17bは、光軸Cに対して直交する平面内において、光軸Cの周りに90度の位相角を持って配置されている。すなわち、一対のアーム部17bは、光軸Cを挟んで対向して配置されている。このアーム部17bにより、板バネ17は光軸Cの方向に弾性を有する。
板バネ17は、外部回路との入出力部である端子部17hと、外周部17cを端子部17hに対して光軸Cに対して直交する平面内で移動可能に連結する連結部17jとを有している。
ここで、ベース部材2に設けられた端子固定部2jについて説明する。図4に示されるように、板バネ17の端子部17hと、後述する板バネ18の端子部18hを固定するための2つの端子固定部2jは、光軸Cから規制手段15の回転中心RCを通る基準線L3を挟んで対向して設けられている。端子固定部2jには、板バネ17,18の厚さよりも僅かに高い高さを有する円柱状の凸部2kが形成されている。
図5〜図7に示されるように、端子部17hは、基部17mから光軸Cに対して直交する平面内で延びた外部接続部17kと、ベース部材2の端子固定部2jに固定される基部17mとを有している。外部接続部17kは、基部17mを介して連結部17jと繋がっている。基部17mには、ベース部材2の端子固定部2jに設けられた凸部2kに嵌めこまれる孔17nが形成されている(図8参照)。凸部2kに孔17nが嵌め込まれることにより、光軸Cに直交する方向に対して端子部17hの位置が固定される。
端子部17hと外周部17cとの間に延在する連結部17jは、端子部17hと繋がっている第1の端部17pと、外周部17cと繋がっている第2の端部17qと、第1の端部17pと第2の端部17qとの間に設けられている変形部17rとを有している。
また、第1の端部17pは、端子部17hの基部17mに対して光軸Cの方向に折り曲げられ、ベース部材2における角部2hの内側挟持面2mに沿って延在している(図10参照)。そして、端子部17hと第1の端部17pとの間は折り曲げ部分Aとして90度の角度をなす。第2の端部17qは、光軸Cに直交する平面内で延在する外周部17cに対して光軸Cの方向に折り曲げられ、起立片10sの外側挟持面10uに沿って延在している。そして、外周部17cと第2の端部17qとの間は折り曲げ部分Bとして90度の角度をなす。
変形部17rは、直線移動軌跡T1に直交する平面においてS字形状をなす。このような構成を有する変形部17rは、直線移動軌跡T1の方向に弾性変形する。
板バネ18は、開口部18aと、アーム部(弾性部)18bと、外周部18cと、内周部18dと、巻き線接続部18eと、端子部18hと、連結部18jと、変形部18r、外部接続部18kとで構成されている。アーム部18bは、外周部18cに連結された一端18fと内周部18dに連結された他端18gとを有している。板バネ18は、板バネ17と略同様の構成を有しているので、ここでは、板バネ17と異なる部分を中心に説明する。可動部材10とレンズ枠16との間に配置された板バネ18は、外周部18cが可動部材10の底面10gに接着固定され、レンズ枠16の他端面16cに内周部18dが接着固定されている(図2参照)。板バネ18の外周部18cは、外周部18cを構成するフレーム全体が可動部材10の底面10gに接着固定されている。
第1の端部18pは、端子部18hの基部18mに対して光軸Cの方向に折り曲げられ、ベース部材2における角部2hの内側挟持面2mに沿って延在している(図11参照)。また、板バネ18の第2の端部18qは、光軸Cに直交する平面内で延在する外周部18cに対して光軸Cの方向に折り曲げられ、後述する固定枠21における起立片21bの外側挟持面21dに沿って延在している。
なお、板バネ18の変形部18rの弾性は、板バネ17の変形部17rの弾性と等しくなるように構成されていることが好ましい。このような構成によれば、可動部材10の位置制御を容易にすることができる。
また、板バネ17の端子部17hと板バネ18の端子部18hの光軸Cの方向における高さを揃える必要がある。この場合には、高さ調整部17s(図7参照)を設ける。高さ調整部17sは、板バネ17の連結部17jにおいて、第1の端部17pと変形部17rとの間に設けられている。この高さ調整部17sにより。板バネ17の端子部17hの光軸Cの方向における位置を、板バネ18の端子部18hの位置と揃えることができる。高さ調整部17sは、第1の端部17pから光軸Cの方向に延びた板状の部分である。この高さ調整部17sは、変形部17rの幅よりも大きくなるように構成され、変形部17rよりも直線移動軌跡T1の方向に対して高い弾性を有する。
図1及び図2に示されるように、レンズ枠16を光軸Cの方向に駆動するためのレンズ用駆動手段19は、4つのアクチュエータ22を備えている。それぞれのアクチュエータ22は、光軸Cと直交する平面において互いに90度の位相差をもって配置されている。4つのアクチュエータ22のそれぞれは、板バネ17,18のアーム部17b,18bの間に配置されている(図6参照)。それぞれ同様の構成を有するアクチュエータ22は、マグネット22aとコイル22bとを備えている。マグネット22aは可動部材10の起立片10sに固定され、コイル22bはレンズ枠16の外周面上に固定されている。
4つのコイル22bのそれぞれは、電気的に直列となるように接続されている(図7参照)。直列に接続されたコイル22bの巻き線の一端22cは板バネ17の巻き線接続部17eに接続され、巻き線の他端22dは板バネ18の巻き線接続部18eに接続されている。このように接続することにより、端子部17h,18hを電気的な入出力端とし、板バネ17,18を介してコイル22bに電流を供給することができる回路が構成される。
板バネ17の可動部材10への固定状態を補強するための固定枠21は、開口部21aを有する板状の部材である。この固定枠21は、可動部材10の起立片10sの頂部10fに固定されている。ベース部材2の角部2hに対応する固定枠21の角部には、起立片21bが設けられている。起立片21bは、板バネ17の第2の端部17qを挟むための内側挟持面21c(図10参照)と、板バネ18の第2の端部18qを挟むための外側挟持面21d(図11参照)とを有している。
蓋部材5は、ベース部材2の開口側の縁部2fに固定され、光軸Cを中心とする円形の開口部5aを有する板状の部材である。ベース部材2の角部2hに対応する蓋部材5の角部には、起立片5bが設けられている。起立片5bは、板バネ17の第1の端部17pを挟むための突出部5c(図9、図10参照)と、板バネ18の第1の端部18pを挟むための突出部5d(図9、図11参照)とを有している。
ここで、板バネ17,18における第1の端部17p,18pと、第2の端部17q,18qとが挟持される形態について説明する。
図10に示されるように、板バネ17の第1の端部17pは、ベース部材2の角部2hに設けられた内側挟持面2mと、蓋部材5の突出部5c(図9参照)とで挟まれている。さらに、板バネ17の第2の端部17qは、可動部材10の外側挟持面10uと、固定枠21の内側挟持面21c(図8参照)とで挟まれている。
図11に示されるように、板バネ18の第1の端部18pは、ベース部材2の角部2hに設けられた内側挟持面2mと、蓋部材5の突出部5d(図9参照)とで挟まれている。さらに、板バネ18の第2の端部18qは、可動部材10の突出部10v(図8参照)と、固定枠21の外側挟持面21d(図8参照)とで挟まれている。
蓋部材5には、磁場検出素子であるホール素子27が2個配置されている。ホール素子27は、可動部材10に配置されたマグネット22aの磁界を検知する。これらのホール素子27は互いに90度間隔で配置されているので、光軸Cと直交する平面内における可動部材10の位置を検出できる。
レンズ駆動装置1と外部回路との電気的接続を確保するための回路基板であるフレキシブルプリント基板6は、ホール素子27と接続されている。
次に、手振れ補正機構3の動作について説明する。レンズ駆動装置1が組み込まれた機器(例えばカメラ)で撮影しているときに手振れが発生すると、光軸Cの位置が変化することがある。この場合、ジャイロセンサなどの手振れを検出するセンサが手振れを検知し、制御手段(不図示)は、撮像素子上における光軸Cの位置が所定の位置に維持されるように手振れ補正機構3を駆動させるための制御信号をアクチュエータ12,13,14のコイル12bに出力する。
この場合、図3に示されるように、アクチュエータ12は、制御信号を受信すると駆動力F1を発生させ、可動部材10を直線移動軌跡T1の方向に直線移動させる。アクチュエータ13,14は、制御信号を受信すると駆動力F2を発生させ、可動部材10を回転移動軌跡T2の方向に回転させる。この直線移動及び回転により、光軸Cの位置が所定の位置に移動される。このとき、可動部材10は、規制手段15により移動が規制され、直線移動による1つの自由度と、回転による1つの自由度を合計した2つの自由度を有している。このため、可動部材10は、光軸Cの位置を範囲S内の所望の位置に移動させることができる。この移動により、撮像素子(例えばCMOS)上における光軸Cの位置が所定の位置に維持され、手振れが補正される。
このような構成を有するレンズ駆動装置1では、レンズ枠16を一対の板バネ17,18で挟み込むことで、レンズ枠16を光軸Cの方向に弾性をもって移動させることができる。このような板バネ17,18を利用して、コイル22bへの通電を図ると同時に断線をも防止させるために、板バネ17,18の内周部17d,18dをレンズ枠16に固定し、レンズ枠16にコイル22bを固定させ、コイル22bと内周部17d,18dとを結線させている。そして、コイル22bには、ベース部材2に固定された一方の板バネ17の端子部17hを入力端とし、ベース部材2に固定された他の板バネ18の端子部18hを出力端とする回路が形成されることになる。このように、導電性の板バネ17,18を使ってコイル22bへの通電を確実に行わせているので、断線対策として、構造を簡素化させることができる。
また、可動部材10が直線移動軌跡T1の方向への直線運動と、直線移動軌跡T1の上の点を回転中心RCとする回転運動をする規制手段15にあっては、規制手段15の近傍において、ベース部材2に対する可動部材10の移動距離が小さくできる。そして、端子固定部2jを規制手段15の近傍に配置させることで、ベース部材2に固定された端子部17h,18hと可動部材10に固定された外周部17c,18cとを連結する連結部17j,18jの変形量を抑制することができる。従って、連結部17j,18jが可動部材10の移動を妨げ難くなるので、精度の良い手振れ補正を実施することができる。
また、端子部17h,18hに対して折り曲げられた第1の端部17p,18pがベース部材2と蓋部材5とで挟まれている。また、外周部17c,18cに対して折り曲げられた第2の端部17q,18qが可動部材10と固定枠21とで挟まれている。このような構成によれば、可動部材10の移動に伴って連結部17j,18jが変形しても第1の端部17p,18pと第2の端部17q,18qとは変形しないため、端子部17h,18hと連結部17j,18jの第1の端部17p,18pとの間の折り曲げ部分Aと、外周部17c,18cと第2の端部17q,18qとの間の折り曲げ部分Bとに、繰り返し応力を発生させることがないので、連結部17j,18jの破損を抑制することができる。
また、変形部17r,18rは、直線移動軌跡T1の方向に容易に変形することができ、これによって連結部17j,18jが可動部材10の移動の妨げになることを確実に防止することができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。
直線移動軌跡T1に直交する平面における変形部17r,18rの形状は、直線移動軌跡T1の方向に弾性を有する形状であれば、形状は特に限定されない。例えば、直線移動軌跡T1に直交する平面においてU字形状や、I字形状であってもよい。
板バネ17の端子部17hと、板バネ18の端子部18hとは、光軸Cの方向における位置が揃っていなくてもよい。
規制手段15は、可動部材10に突部を、ベース部材2に溝を設けてもよい。また、規制手段15は、光軸C方向の平面視が円形の規制突部と、光軸Cに対して直交する方向で延在してこの規制突部が摺動する規制面とを有していればよく、この構成を逸脱しない範囲で様々な形態を採用できる。
焦点調整機構4のレンズ枠16は、ピント調整用の焦点調整用レンズを有していたが、画角調整用のズームレンズを有していてもよい。
焦点調整機構4のコイル22bは、4つでなくてもよい。また、コイルは、レンズ枠16の外周に巻回されていてもよい。
1…レンズ駆動装置、2…ベース部材、2j…端子固定部、3…手振れ補正機構、4…焦点調整機構、5…蓋部材、6…フレキシブルプリント基板、7…ピン、8…支持手段、10…可動部材、10b…溝、11…可動部材用駆動手段、15…規制手段、16…レンズ枠、17,18…板バネ、17h,18h…端子部、17c,18c…外周部、17d,18d…内周部、17b,18b…アーム部(弾性部)、17j,18j…連結部、17p,18p…第1の端部、17q,18q…第2の端部、17r,18r…変形部、19…レンズ用駆動手段、21…固定枠、22a…マグネット、22b…コイル、27…ホール素子、30…手振れ補正装置、C…光軸、T1…直線移動軌跡、T2…回転移動軌跡、RC…回転中心、A,B…折り曲げ部分。

Claims (4)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に配置され、光軸に対して直交する平面内で像振れに対応して移動可能な可動部材と、
    前記可動部材に取付けられて、前記光軸の方向に移動可能なレンズ枠と、
    前記レンズ枠に固定されて、前記可動部材に固定されたマグネットとの協働で前記レンズ枠を移動させるコイルと、
    前記レンズ枠を前記光軸の方向で挟み込んで前記可動部材に固定される2枚の板バネと、を備え、
    導電性を有する前記板バネは、前記ベース部材に固定される端子部と、前記可動部材に固定される外周部と、前記レンズ枠に固定される内周部と、前記外周部と前記内周部との間を連結する弾性部と、前記端子部と前記外周部との間に延在する連結部とを有し
    前記2枚の板バネの一方には、前記コイルの一端が接続され、前記2枚の板バネの他方には、前記コイルの他端が接続されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記光軸に対して直交する方向に移動する直線移動軌跡と、前記直線移動軌跡上の点を回転中心として回転する回転移動軌跡との2つの移動軌跡により、前記光軸に対して直交する平面内で前記可動部材の移動を規制する規制手段を更に備え、
    前記ベース部材には、前記規制手段の近傍に位置して前記端子部を固定する端子固定部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記可動部材に固定される固定枠と、
    前記ベース部材に固定される蓋部材とを更に備え、
    前記連結部は、前記端子部に対して折り曲げられた第1の端部と、前記板バネの前記外周部に対して折り曲げられた第2の端部と、を有し、
    前記第1の端部は、前記ベース部材と前記蓋部材とで挟まれ、前記第2の端部は、前記可動部材と前記固定枠とで挟まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記連結部の前記第1の端部と前記第2の端部との間には、前記直線移動軌跡に直交する平面においてS字形状をなす変形部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
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