JP5903034B2 - 基板保持装置および該基板保持装置を備えた研磨装置 - Google Patents

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本発明は、ウェハなどの基板を保持する基板保持装置に関し、特に基板を研磨する研磨装置に使用される基板保持装置に関するものである。また、本発明は、基板保持装置を備えた研磨装置に関するものである。
ウェハなどの基板を研磨するために、CMP(化学機械研磨)装置に代表される研磨装置が広く使用されている。CMP装置は、研磨面に研磨液(スラリー)供給しながらトップリングで基板を研磨面に押し付けることで、該基板の表面を研磨する。トップリングは、その内部に複数の圧力室を備えており、これらの圧力室は配管(例えば可撓性のあるチューブ)を通じて圧力調整装置に接続されている。そして、これら圧力室内に加圧気体を供給することにより、各圧力室は基板の各領域をそれぞれ独立に押圧することが可能となっている。
特許文献1には、クランプ継手によってトップリングと駆動軸とが着脱可能かつ容易に連結される構成が開示されている。しかしながら、トップリングを駆動軸から取り外すときに、上述したすべての配管をトップリングから外す必要があり、さらに、基板保持装置を駆動軸に取り付けるときは、これらの配管をトップリング上の所定の箇所にそれぞれ接続する必要がある。このような複数の配管の接続および取り外し作業は多くの時間を必要とする。
特開2000−61825号公報
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、トップリングの駆動軸への取り付けおよび取り外しを容易かつ短時間で行うことができる基板保持装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、そのような基板保持装置を備えた研磨装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の第1の態様は、基板を保持するための基板保持装置であって、複数の圧力室を有し、該複数の圧力室内に形成された負圧により前記基板を保持し、かつ前記複数の圧力室内に形成された正圧によって前記基板を研磨面に押し付けるトップリングと、前記トップリングを着脱自在に駆動軸に連結し、前記駆動軸の回転駆動力を前記トップリングに伝達する連結機構と、前記複数の圧力室にそれぞれ連通した複数の配管接続ポートを有するポートユニットとを備え、前記ポートユニットは、前記トップリングに着脱自在に取り付けられ、前記トップリングには、前記複数の配管接続ポートの下部がそれぞれ挿入される複数の係合穴が形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記トップリングは、前記ポートユニットに係合する回転レバーを備えており、前記ポートユニットは、前記回転レバーにより前記トップリングに着脱自在に取り付けられることを特徴とする
発明の好ましい態様は、前記配管接続ポートの下部の外周面には、その周方向に延びる環状溝が形成されており、前記環状溝にはシール部材が嵌め込まれていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記シール部材はOリングであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記連結機構は、前記駆動軸に固定された上側部材と、前記トップリングに固定された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材とを着脱自在に連結するクランプ継手とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、基板を保持するための基板保持装置であって、複数の圧力室を有し、該複数の圧力室内に形成された負圧により前記基板を保持し、かつ前記複数の圧力室内に形成された正圧によって前記基板を研磨面に押し付けるトップリングと、前記複数の圧力室にそれぞれ連通した複数の配管接続ポートを有するポートユニットと、前記トップリングを着脱自在に駆動軸に連結し、前記駆動軸の回転駆動力を前記トップリングに伝達する連結機構とを備え、前記連結機構は、だるま穴が形成された取付部材と、前記だるま穴に挿入されるねじとを備えており、前記取付部材は前記駆動軸および前記トップリングのいずれか一方に固定され、前記ねじは前記駆動軸および前記トップリングの他方に固定され、前記ポートユニットは、前記トップリングに着脱自在に取り付けられ、前記トップリングには、前記複数の配管接続ポートの下部がそれぞれ挿入される複数の係合穴が形成されていることを特徴とする。
発明の好ましい態様は、前記トップリングは、前記ポートユニットに係合する回転レバーを備えており、前記ポートユニットは、前記回転レバーにより前記トップリングに着脱自在に取り付けられることを特徴とする
発明の好ましい態様は、前記配管接続ポートの下部の外周面には、その周方向に延びる環状溝が形成されており、前記環状溝にはシール部材が嵌め込まれていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記シール部材はOリングであることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、研磨面を有する研磨具を支持するための研磨テーブルと、上記基板保持装置とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
本発明の第1の態様によれば、配管接続ポートに配管が接続された状態でポートユニットをトップリングから取り外すだけで、すべての配管をトップリングから同時に切り離すことができる。また、配管接続ポートに配管が接続された状態でポートユニットをトップリングに取り付けるだけで、すべての配管をトップリングに同時に接続することができる。したがって、トップリングの駆動軸への取り付けおよび取り外しを容易にかつ短時間で行うことが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、ねじを緩めた状態でトップリングをその中心まわりに少しだけ回転させて、ねじをだるま穴の大径穴に移動させる。これにより、トップリングを駆動軸から取り外すことができる。トップリングを駆動軸に取り付けるときは、ねじを緩めた状態でこれらのねじをだるま穴の大径穴に挿入し、トップリングをその中心まわりに少しだけ回転させて、ねじをだるま穴の小径穴に移動させる。そしてねじを締め付けることにより、トップリングが駆動軸に固定される。本発明によれば、ねじをトップリングから完全に取り外す必要がないので、トップリングの駆動軸への取り付けおよび取り外しを容易にかつ短時間で行うことができる。
ウェハなどの基板を研磨する研磨装置を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る基板保持装置の一実施形態を示す断面図である。 図2に示す基板保持装置の上面図である。 クランプ継手を外して上側部材と下側部材とを離間させた状態を示す図である。 図5(a)はクランプ継手を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)に示すA−A線断面図である。 ポートユニットを示す平面図である。 ポートユニットを示す側面図である。 図8(a)はトップリングの上面に形成された係合穴を示す断面図であり、図8(b)は係合穴に挿入された配管接続ポートを示す拡大図である。 ポートユニットの配管接続ポートに配管がそれぞれ接続されたトップリングの上面図である。 連結機構の他の例を示す平面図である。 図10に示す取付部材を示す斜視図である。 。図12(a)は、だるま穴を示す平面図であり、図12(b)は、だるま穴にねじが挿入された状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、ウェハなどの基板を研磨する研磨装置を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、研磨装置は、研磨具としての研磨パッド3を支持するための研磨テーブル5と、ウェハWを保持しかつウェハWを研磨テーブル5上の研磨パッド3に押圧するためのトップリング15と、研磨パッド3に研磨液(例えばスラリー)を供給するための研磨液供給機構10とを備えている。研磨パッド3は研磨テーブル5の上面に貼付されており、研磨パッド3の上面がウェハWを研磨する研磨面3aを構成している。研磨具としては、研磨パッド3に代えて固定砥粒または研磨布などを用いてもよい。
研磨テーブル5は、テーブル軸6を介してその下方に配置されるテーブルモータ8に連結されており、このテーブルモータ8により研磨テーブル5および研磨パッド3が矢印で示す方向に回転されるようになっている。トップリング15は駆動軸16の下端に連結機構20を介して連結されている。トップリング15は、真空吸着によりその下面にウェハWを保持できるように構成されている。駆動軸16は、トップリングヘッド18内に設置された図示しない上下動機構および回転機構に連結されている。トップリング15は、駆動軸16を介して上下動機構および回転機構により上下動し、回転するようになっている。
ウェハWの研磨は次のようにして行われる。トップリング15および研磨テーブル5をそれぞれ矢印で示す方向に回転させ、研磨液供給機構10から研磨パッド3上に研磨液(スラリー)を供給する。この状態で、トップリング15はウェハWを研磨パッド3の研磨面3aに押し付け、ウェハWと研磨面3aとを摺接させる。ウェハWの表面は、研磨液に含まれる砥粒の機械的作用と研磨液の化学的作用により研磨される。このような研磨装置はCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置と呼ばれている。
図2は、本発明に係る基板保持装置の一実施形態を示す断面図であり、図3は図2に示す基板保持装置の上面図である。基板保持装置は、トップリング15と、このトップリング15を駆動軸16に着脱可能に連結する連結機構20から構成されている。トップリング15は、トップリング本体部23と、ウェハ(基板)Wに接触する弾性膜(メンブレン)24と、この弾性膜24を保持するキャリア26と、トップリング本体部23に傾動自在に連結された駆動フランジ28とを備えている。トップリング本体部23の外周部にはリテーナリング27が固定されている。このリテーナリング27は、研磨中にウェハWがトップリング15から飛び出さないようにウェハWを囲むように配置されている。
トップリング15は、連結機構20を介して駆動軸16に連結されている。この連結機構20は、駆動軸16の下端にボルト31によって固定された上側部材33と、トップリング15に固定された下側部材34と、これら上側部材33と下側部材34とを着脱自在に連結するクランプ継手35とを備えている。上側部材33と下側部材34とが互いに当接した状態で、クランプ継手35が上側部材33と下側部材34との接触箇所を囲み、さらにクランプ継手35で上側部材33および下側部材34を締め付けることにより、これら上側部材33と下側部材34とが互いに連結される。下側部材34は、トップリング15の駆動フランジ28に一体に形成されているが、下側部材34は駆動フランジ28とは別の要素として設けられてもよい。
トップリング15は、駆動フランジ28とトップリング本体部23との間に配置された球面軸受40をさらに備えている。この球面軸受40により、トップリング本体部23およびリテーナリング27は、駆動軸16に対して自由に傾動可能となっている。球面軸受40は、セラミックなどの硬質のボールから構成されている。
連結機構20および駆動フランジ28は、駆動軸16と一体に回転する。駆動軸16の回転駆動力(トルク)は、連結機構20を介してトップリング15に伝達される。トップリング本体部23には複数のトルク伝達ピン41が固定されている。連結機構20および駆動フランジ28が駆動軸16とともに回転すると、駆動フランジ28がトルク伝達ピン41に接触し、これにより駆動軸16の回転駆動力(トルク)がトップリング15に伝達され、トップリング15が回転する。トルク伝達ピン41は、駆動軸16の回転をトップリング15に伝えるが、駆動軸16の上下動はトップリング15に伝えない。したがって、トップリング本体部23およびリテーナリング27は、回転しながら駆動軸16に対して自由に傾動することが可能となっている。
図4は、クランプ継手35を外して上側部材33と下側部材34とを離間させた状態を示す図である。上側部材33は上側接続フランジ43を有しており、下側部材34は下側接続フランジ44を有している。これら上側接続フランジ43と下側接続フランジ44は実質的に同じ径を持つ環状に形成され、上下対称の形状を有している。上側接続フランジ43は、下向きに傾斜する上側テーパー面46を有しており、下側接続フランジ44は、上向きに傾斜する下側テーパー面47を有している。トップリング15を駆動軸16に連結するときは、下側接続フランジ44が上側接続フランジ43に当接され、この状態でクランプ継手35により上側接続フランジ43および下側接続フランジ44が締め付けられる。
図5(a)はクランプ継手35を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)に示すA−A線断面図である。クランプ継手35は、一部に切り欠き部を有するクランプリング51と、このクランプリング51を締め付けるためのねじ56とを備えている。クランプリング51には、1つまたは複数のヒンジ57が設けられており、このヒンジ57によってクランプリング51の全体が自在に開くことができ、かつ閉じることができるようになっている。ねじ56は、切り欠き部を構成するクランプリング51の端部51a,51aを互いに連結している。このねじ56を締め付けることによってクランプ継手35が上側部材33および下側部材34に取り付けられ、ねじ56を外すことによってクランプ継手35が上側部材33および下側部材34から取り外される。
クランプ継手35は、上側接続フランジ43および下側接続フランジ44を囲むように配置される。クランプ継手35の内周面には、クランプリング51の周方向に延びる上側傾斜面52および下側傾斜面53が形成されている。上側傾斜面52および下側傾斜面53の相対位置は、上側部材33の上側テーパー面46および下側部材34の下側テーパー面47の相対位置と同じであり、かつ上側傾斜面52および下側傾斜面53は上側テーパー面46および下側テーパー面47にそれぞれ平行である。
クランプ継手35が上側接続フランジ43および下側接続フランジ44を締め付けると、上側傾斜面52が上側テーパー面46に接触し、下側傾斜面53が下側テーパー面47に接触する。これら傾斜面52,53とテーパー面46,47との接触により、上側接続フランジ43および下側接続フランジ44は互いに押し付けられる。このようにして、クランプ継手35によって上側部材33と下側部材34とが互いに固定される。上側部材33は駆動軸16に固定され、下側部材34はトップリング15に固定されているので、クランプ継手35の着脱によってトップリング15を駆動軸16に接続し、かつ切り離すことができる。
図2に示すように、弾性膜24とキャリア26との間には複数の圧力室60,61,62,63が形成されている。これらの複数の圧力室60〜63は弾性膜24とキャリア26とによって形成されている。圧力室60〜63は図示しない圧力調整装置に接続されており、圧力室60〜63には加圧気体(例えば加圧空気または加圧窒素ガス)が供給されるようになっている。圧力室60〜63に加圧気体を供給して圧力室60〜63内に正圧を形成すると、弾性膜24がウェハWの対応する領域を押圧する。ウェハWの各領域に加えられる研磨圧力は、それぞれの圧力室60〜63内の加圧気体の圧力によって調整することができる。圧力室61を構成する弾性膜24の一部には通孔(図示せず)が形成されている。上述した圧力調整装置によってこの圧力室61内に負圧(真空)を形成すると、トップリング15は真空吸着によりウェハWを弾性膜24上に保持することができる。
トップリング本体部23とキャリア26とは、弾性膜69によって連結されている。トップリング本体部23とキャリア26と弾性膜69により圧力室64が形成されており、この圧力室64には上記圧力調整装置から加圧気体が供給され、さらに、圧力室64内に負圧(真空)が形成されるようになっている。このような構成により、圧力室64内に正圧を形成すると、キャリア26および弾性膜24の全体が下降し、圧力室64に真空を形成すると、キャリア26および弾性膜24の全体が上昇する。
これらの圧力室60〜64は、流体流路P1,P2,P3,P4,P5および複数の配管(通常は可撓性のあるチューブ)71を介して上記圧力調整装置にそれぞれ接続されている。流体流路P1〜P5はトップリング15内に形成されている。複数の配管71の端子71aは、トップリング15上に配置された複数の配管接続ポート74にそれぞれ接続されている。これらの配管接続ポート74は、流体流路P1〜P5を通じて圧力室60〜64にそれぞれ連通している。したがって、各配管71は、配管接続ポート74を介して流体流路P1〜P5に接続されている。配管71は、駆動軸16内を通って上記圧力調整装置まで延びている。
図3に示すように、複数の配管接続ポート74は、環状のベース部材75に固定されている。複数の配管接続ポート74とベース部材75とにより、ポートユニット77が構成されている。このポートユニット77は複数の回転レバー81との係合によってトップリング15に着脱可能に固定されている。これらの回転レバー81はトップリング本体部23の上面に回転自在に取り付けられている。回転レバー81を回転させることで、回転レバー81とトップリング本体部23との間にポートユニット77が挟まれ、これによりポートユニット77がトップリング本体部23に取り付けられる。さらに、回転レバー81を点線で示すように回転させて回転レバー81をポートユニット77から離間させることにより、ポートユニット77をトップリング15から取り外すことができる。
図6はポートユニット77を示す平面図であり、図7はポートユニット77を示す側面図である。図6および図7に示すように、ポートユニット77は、ベース部材75と、このベース部材75に固定された複数の配管接続ポート74とを有している。ベース部材75は環状に形成されているが、他の形状であってもよい。また、配管接続ポート74はベース部材75に一体に形成されていてもよい。さらに、ベース部材75は、複数のベース部材片から構成されてもよい。この場合にも、各ベース部材片には複数の配管接続ポート74が固定される。複数の配管71はこれらの配管接続ポート74にそれぞれ接続される。図7に示すように、各配管接続ポート74の下部はベース部材75から下方に突出している。この配管接続ポート74の下部の外周面には環状溝74aが形成されている。この環状溝74aはOリングなどのシール部材用の溝である。
図2に示すように、ポートユニット77は、回転レバー81によってトップリング15に着脱可能に取り付けられている。トップリング15の上面(より具体的にはトップリング本体部の上面)には、上述した配管接続ポート74の下部を受け入れる複数の係合穴91が形成されている(図2では1つの係合穴91のみが描かれている)。これら複数の係合穴91は、配管接続ポート74のそれぞれの位置に対応した位置に配置されている。したがって、配管接続ポート74の下部をそれぞれ係合穴91に挿入することにより、ポートユニット77の位置決めが完了する。
図8(a)はトップリング15の上面に形成された係合穴91を示す断面図であり、図8(b)は係合穴91に挿入された配管接続ポート74を示す拡大図である。配管接続ポート74の下部に形成された環状溝74aには、Oリング95が嵌め込まれている。このOリング95は、係合穴91を形成する円筒状の壁面91aと配管接続ポート74との間の隙間をシールする。従来では、配管71の端子71aの下端面とトップリング本体部23の上面との間に配置されたOリングを上下から押し付けていたが、このような構成では強い力でOリングを配管71の端子71aの下端面とトップリング本体部23の上面との間に挟む必要がある。本実施形態では、Oリング95は配管接続ポート74の外周面に形成された環状溝74a内に収容されているので、配管接続ポート74を係合穴91に挿入するだけで、Oリング95が配管接続ポート74と係合穴91の円筒状の壁面91aとの間に挟み込まれる。よって、強い押し付け力は不要となり、上述した回転レバー81でポートユニット77をトップリング15に取り付けるだけで、Oリング95によるシールが確立される。なお、Oリングに代えて、異なる断面形状を有するシール部材を環状溝74a内に収容してもよい。
図9は、ポートユニット77の配管接続ポート74に配管71がそれぞれ接続されたトップリング15の上面図である。それぞれの配管71は、対応する配管接続ポート74に予め接続されている。これらの配管71が配管接続ポート74に接続された状態でポートユニット77をトップリング15から取り外すことにより、すべての配管71の切り離しが同時に完了する。また、配管71が配管接続ポート74に接続された状態でポートユニット77をトップリング15に取り付けるだけで、すべての配管71の接続が完了する。このようなポートユニット77と連結機構20により、トップリング15を容易にかつ短時間で駆動軸16に取り付けることができ、かつ駆動軸16から取り外すことが可能となる。
実際の作業では、従来のトップリングの取り外し作業の時間が約24分であったのに対して、本実施形態によるトップリング15の取り外し作業の時間は約8分であった。この作業結果から分かるように、ポートユニット77および連結機構20を備えたトップリング15は、その取り付けおよび取り外しの作業性を大幅に向上させることができる。
図10は、連結機構20の他の例を示す平面図である。この例の連結機構20は、駆動軸16に固定された取付部材100と、トップリング15に固定された複数のねじ102とを備えている。これらのねじ102は、トップリング本体部23の上面に螺合されており、トップリング15の中心軸線のまわりに等間隔で配置されている。取付部材100は、上記ねじ102に対応する位置に形成された複数のだるま穴(かぎ穴ともいう)101を有している。複数のねじ102は、複数のだるま穴101にそれぞれ挿入される。
図11は、図10に示す取付部材100を示す斜視図である。図12(a)は、だるま穴101を示す平面図であり、図12(b)は、だるま穴101にねじ102が挿入された状態を示す平面図である。だるま穴101は、大径穴101aと小径穴101bとから構成され、これらは互いに接続されている。大径穴101aはねじ102の頭部102aよりも大きく、小径穴101bはねじ102の頭部102aよりも小さく形成されている。
トップリング15の駆動軸16への取り付けは次のようにして行われる。ねじ102を緩めた状態で、ねじ102の頭部102aを大径穴101aに挿入する。この状態で、トップリング15をその中心軸まわりに少しだけ回転させることで、図12(b)に示すようにねじ102を小径穴101bに移動させる。そして、ねじ102を締め付けることによってトップリング15が駆動軸16に固定される。トップリング15を駆動軸16から外すときは、ねじ102を緩め、この状態でトップリング15をその中心軸まわりに少しだけ回転させて、ねじ102を大径穴101aに移動させる。
このように、ねじ102をトップリング15から完全に取り外すことなく、トップリング15の着脱が可能である。したがって、簡単かつ短時間にトップリング15を駆動軸16に取り付け、かつ取り外すことができる。なお、図10に示す例では、取付部材100が駆動軸16に固定され、ねじ102がトップリング15に固定されているが、ねじ102が駆動軸16に固定され、取付部材100がトップリング15に固定されてもよい。
この例の連結機構20は、上述したポートユニット77とともに使用することができる。したがって、連結機構20とポートユニット77との組み合わせにより、さらに簡単かつ短時間にトップリング15を駆動軸16に取り付け、かつ取り外すことができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
3 研磨パッド
3a 研磨面
5 研磨テーブル
6 テーブル軸
8 テーブルモータ
10 研磨液供給機構
15 トップリング
16 駆動軸
18 トップリングヘッド
20 連結機構
23 トップリング本体部
24 弾性膜
26 キャリア
27 リテーナリング
28 駆動フランジ
31 ボルト
33 上側部材
34 下側部材
35 クランプ継手
40 球面軸受
41 トルク伝達ピン
43 上側接続フランジ
44 下側接続フランジ
46 上側テーパー面
47 下側テーパー面
51 クランプリング
52 上側傾斜面
53 下側傾斜面
56 ねじ
57 ヒンジ
60〜64 圧力室
69 弾性膜
71 配管
74 配管接続ポート
74a 環状溝
75 ベース部材
77 ポートユニット
81 回転レバー
91 係合穴
95 Oリング
100 取付部材
101 だるま穴
102 ねじ

Claims (10)

  1. 基板を保持するための基板保持装置であって、
    複数の圧力室を有し、該複数の圧力室内に形成された負圧により前記基板を保持し、かつ前記複数の圧力室内に形成された正圧によって前記基板を研磨面に押し付けるトップリングと、
    前記トップリングを着脱自在に駆動軸に連結し、前記駆動軸の回転駆動力を前記トップリングに伝達する連結機構と、
    前記複数の圧力室にそれぞれ連通した複数の配管接続ポートを有するポートユニットとを備え、
    前記ポートユニットは、前記トップリングに着脱自在に取り付けられ
    前記トップリングには、前記複数の配管接続ポートの下部がそれぞれ挿入される複数の係合穴が形成されていることを特徴とする基板保持装置。
  2. 前記トップリングは、前記ポートユニットに係合する回転レバーを備えており、前記ポートユニットは、前記回転レバーにより前記トップリングに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記配管接続ポートの下部の外周面には、その周方向に延びる環状溝が形成されており、
    前記環状溝にはシール部材が嵌め込まれていることを特徴とする請求項に記載の基板保持装置。
  4. 前記シール部材はOリングであることを特徴とする請求項に記載の基板保持装置。
  5. 前記連結機構は、前記駆動軸に固定された上側部材と、前記トップリングに固定された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材とを着脱自在に連結するクランプ継手とを備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  6. 基板を保持するための基板保持装置であって、
    複数の圧力室を有し、該複数の圧力室内に形成された負圧により前記基板を保持し、かつ前記複数の圧力室内に形成された正圧によって前記基板を研磨面に押し付けるトップリングと、
    前記複数の圧力室にそれぞれ連通した複数の配管接続ポートを有するポートユニットと、
    前記トップリングを着脱自在に駆動軸に連結し、前記駆動軸の回転駆動力を前記トップリングに伝達する連結機構とを備え、
    前記連結機構は、だるま穴が形成された取付部材と、前記だるま穴に挿入されるねじとを備えており、
    前記取付部材は前記駆動軸および前記トップリングのいずれか一方に固定され、前記ねじは前記駆動軸および前記トップリングの他方に固定され
    前記ポートユニットは、前記トップリングに着脱自在に取り付けられ、
    前記トップリングには、前記複数の配管接続ポートの下部がそれぞれ挿入される複数の係合穴が形成されていることを特徴とする基板保持装置。
  7. 前記トップリングは、前記ポートユニットに係合する回転レバーを備えており、前記ポートユニットは、前記回転レバーにより前記トップリングに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項に記載の基板保持装置。
  8. 前記配管接続ポートの下部の外周面には、その周方向に延びる環状溝が形成されており、
    前記環状溝にはシール部材が嵌め込まれていることを特徴とする請求項に記載の基板保持装置。
  9. 前記シール部材はOリングであることを特徴とする請求項に記載の基板保持装置。
  10. 研磨面を有する研磨具を支持するための研磨テーブルと、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の基板保持装置とを備えたことを特徴とする研磨装置。
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