JP5902533B2 - 車両用フロア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に設けられる車両用フロア構造に関し、特に衝突時に乗員の脚部に作用する軸力を軽減したものに関する。
自動車等の車両においては、衝突時に乗員が受ける傷害を軽減するため、乗員の脚部が車室前端部のトーボードに突き当たった際に脚部に作用する軸力を軽減することが要望されている。
このような乗員脚部の保護に関する従来技術として、例えば特許文献1には、乗員の足部が載置されるフットレスト部材を衝突時に変形可能な構造とするとともに、所定荷重の入力時に上方部分を下方部分に対して大きく変形させる変形促進部を設けて、足首角度の変化を抑制するようにした技術が記載されている。
特開2011−178289号公報
上述した従来技術のように、車両フロアにおける乗員の足裏と対向する箇所に衝撃吸収部材を配置すれば、脚部に作用する軸力をある程度軽減することは可能である。
しかし、通常フロアにおける足裏に対向する面部は、前上がりとなる斜面となっていることから、衝突時に乗員足部が斜面を滑り上がって爪先がトーボードに突き当たる場合がある。
このように乗員の爪先がトーボードに突き当たると、脚部には瞬間的に極めて大きな軸力が作用し、傷害値を大幅に悪化させてしまう。
また、上述した特許文献1に記載された技術のように、足裏が載置される部分の上部の変形量を下部よりも大きくした場合、斜面の傾斜が減少してこのような爪先の突き当たりを助長してしまうことが懸念される。
本発明の課題は、衝突時に乗員の脚部に作用する軸力を低減した車両用フロア構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、車室床面を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの前端部から前側上方へ張り出して形成されたトーボードと、前記トーボードの下端部近傍から車室内側に張り出して配置され、乗員の足裏と対向しかつ前上がりに傾斜した足裏保持面部を有する下肢移動規制手段とを備える車両用フロア構造であって、前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部における前記足裏側から受ける圧縮荷重に対する前記トーボード側への移動量は、爪先近傍の領域に対してその下方側の領域が大きく、前記足裏保持面部は、前記圧縮荷重に応じて前記傾斜が大きくなるよう前記トーボードに対して変位することを特徴とする車両用フロア構造である。
これによれば、衝突時に足裏のトーボード側への移動量が爪先側よりも踵側で大きくなり、爪先が上がる方向に足首が曲げられることによって、足部がトーボードを滑り上がって爪先がトーボードに突き当たることを防止できる。
これによって、爪先の突き当たりによって生じる下肢軸力の増加を抑制することができる。
請求項2に係る発明は、車室床面を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの前端部から前側上方へ張り出して形成されたトーボードと、前記トーボードの下端部近傍から車室内側に張り出して配置され、乗員の足裏と対向する足裏保持面部を有する下肢移動規制手段とを備える車両用フロア構造であって、前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部における前記足裏側から受ける圧縮荷重に対する前記トーボード側への移動量は、爪先近傍の領域に対してその下方側の領域が大きく、前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部は、前記足裏の爪先側の領域と対向して配置され、上端部がトーボードに対して回動可能に支持された第1の回動部材と、前記足裏の踵側の領域と対向して配置され、下端部がフロアパネルに対して回動可能に支持された第2の回動部材とを有することを特徴とする車両用フロア構造である。
これによれば、衝突時の足部の挙動を精度よくコントロールして上述した効果を確保できる。
請求項3に係る発明は、車室床面を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの前端部から前側上方へ張り出して形成されたトーボードと、前記トーボードの下端部近傍から車室内側に張り出して配置され、乗員の足裏と対向する足裏保持面部を有する下肢移動規制手段とを備える車両用フロア構造であって、前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部における前記足裏側から受ける圧縮荷重に対する前記トーボード側への移動量は、爪先近傍の領域に対してその下方側の領域が大きく、前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部は、前記足裏の実質的に全面と対向して配置されるとともに、上端部がトーボードに対して回動可能に支持された回動部材を有することを特徴とする車両用フロア構造である。
これによれば、簡単な構成によって上述した効果を得ることができる。
請求項4に係る発明は、前記回動部材の上下方向における中央部に、該中央部よりも上方の領域と下方の領域との相対回動を許容する回動許容部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の車両用フロア構造である。
これによれば、踵のトーボード側への移動量を増やして、上述した効果を促進することができる。
請求項5に係る発明は、前記回動部材と前記トーボードとの間に、圧縮変形時にエネルギを吸収するエネルギ吸収部材を配置したことを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用フロア構造である。
これによれば、衝突時にエネルギ吸収部材がエネルギを吸収することによって、下肢軸力をより低減することができる。
請求項6に係る発明は、前記足裏保持面部の爪先側の端部は、前記トーボードから離間した状態で前記トーボードに固定されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両用フロア構造である。
これによれば、爪先がトーボードから離間した状態となっていることから、トーボードへの突き当たりが生じにくく、上述した効果を確実に得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、衝突時に乗員の脚部に作用する軸力を低減した車両用フロア構造を提供することができる。
本発明を適用した車両用フロア構造の実施例1を有する車両の助手席側車室内前部を示す斜視図である。 実施例1の車両用フロア構造の拡大斜視図である。 実施例1の車両用フロア構造の側面視図である。 本発明の比較例の車両用フロア構造における前面衝突時の助手席乗員脚部の挙動を時系列で示す側面視図である。 実施例1の車両用フロア構造における前面衝突時の助手席乗員脚部の挙動を時系列で示す側面視図である。 実施例1及び比較例の車両用フロア構造における衝突時の乗員脚部軸力の推移の一例を示すグラフである。 本発明を適用した車両用フロア構造の実施例2の側面視図である。 本発明を適用した車両用フロア構造の実施例3の側面視図である。 本発明を適用した車両用フロア構造の実施例4の側面視図である。 本発明を適用した車両用フロア構造の実施例5の側面視図である。 本発明を適用した車両用フロア構造の実施例6の側面視図である。 本発明を適用した車両用フロア構造の実施例7の側面視図である。 本発明を適用した車両用フロア構造の実施例8の側面視図である。
本発明は、衝突時に乗員の脚部に作用する軸力を低減した車両用フロア構造を提供する課題を、乗員足裏を保持する面部の衝突時における変形量を、爪先側よりも踵側において大きくなるようにした下肢移動規制手段を設けることによって解決した。
以下、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例1について説明する。
実施例1の車両用フロア構造は、例えば乗用車等の自動車の前席乗員足元に設けられるものである。
図1は、実施例1の車両用フロア構造を有する車両の助手席側車室内前部を示す斜視図である。
図2は、実施例1の車両用フロア構造の拡大斜視図である。
図3は、実施例1の車両用フロア構造の側面視図である。
車両は、フロアパネル10、トーボード20、フロアトンネル30、インストルメントパネル40等を有して構成されている。
フロアパネル10は、車室の床面部を構成する面部であって、水平面にほぼ沿って配置されている。
トーボード20は、フロアパネル10の前端部から前側上方に張り出して形成された斜面部である。
トーボード20の車幅方向外側の領域には、車室内側に凸曲面状に張り出したホイルハウス21(図2参照)が形成されている。
フロアトンネル30は、フロアパネル10の車幅方向中央部を車室内側に張り出させて形成した部分である。
インストルメントパネル40は、トーボード20の上方に設けられた内装部材であって、計器類、空調装置、オーディオビジュアル装置、助手席用エアバッグ装置などを収容するものである。
また、車両は、以下説明する下肢移動規制手段100を備えている。
下肢移動規制手段100は、第1回転板110、第2回転板120、エネルギ吸収(EA)ボックス130等を備えて構成されている。
第1回転板110は、乗員足部Fの足裏における爪先T側の領域と対向して配置された平板状の部材である。
第1回転板110は、上端部側よりも下端部側が広がった実質的に台形状に形成されている。
第1回転板110の上端部は、トーボード20に固定され車両後方側に突き出したブラケット111の後端部に接続されている。
第1回転板110の上端部とブラケット111の後端部との間には、車幅方向にほぼ沿った軸回りに両者の相対回動を許容するヒンジ112が設けられている。
第2回転板120は、乗員足部Fの足裏における踵H側の領域と対向して配置された平板状の部材である。
第2回転板120は、実質的に矩形状に形成されている。
第2回転板120の下端部は、フロアパネル10に固定され車両上方側に突き出したブラケット121の上端部に接続されている。
第2回転板120の下端部とブラケット121の上端部との間には、車幅方向にほぼ沿った軸回りに両者の相対回動を許容するヒンジ122が設けられている。
EAボックス130は、第1回転板110及び第2回転板120と、トーボード20との間に配置され、衝突時に圧壊することによってエネルギ吸収を行う部材である。
EAボックス130は、例えばABS樹脂等の樹脂材料によってボックス状に形成され、底面部がトーボード20に固定されている。
図3に示すように、第1回転板110及び第2回転板120は、衝突前には、トーボード20とほぼ平行となるように、前上がりに傾斜して配置されている。
第1回転板110の下端部と第2回転板120の上端部とは、隙間を隔てて隣接して配置されている。
第1回転板110及び第2回転板120のトーボード20側の面部は、EAボックス130の上面部と当接している。
また、下肢移動規制手段100の車室内側には、図示しないフロアカーペット、フロアマット等の、下肢移動規制手段100の動作を阻害しない程度の可撓性を有する内装部材が適宜設けられる。
次に、上述した実施例1の効果を、以下説明する本発明の比較例と対比して説明する。
なお、以下説明する比較例及び実施例において、従前の実施例と実質的に同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図4は、比較例の車両用フロア構造における前面衝突時の助手席乗員脚部の挙動を、図4(a)、図4(b)、図4(c)に時系列で順次示す側面視図である。
比較例の車両用フロア構造は、実施例1における下肢移動規制手段100が設けられていないものである。
比較例においては、図4(a)に示す状態から、図4(b)に示す状態のように、衝突時に乗員の足部Fがトーボード20の傾斜に沿って駆け上がる(滑り上がる)挙動を示し、爪先Tがトーボード20に突き当たって、脚部Lの軸力が瞬間的に増大してしまう。
その後、図4(c)に示す衝突後期においては、トーボード20の後退によって、脚部Lの軸力はさらに大きくなり、傷害値が悪化してしまう。
一方、図5は、実施例1の車両用フロア構造における前面衝突時の助手席乗員脚部の挙動を、図5(a)、図5(b)、図5(c)に時系列で順次示す側面視図である。
実施例1においては、衝突により乗員の足部Fから下肢移動規制手段100に対して入力があった場合、第1回転板110及び第2回転板120は、ヒンジ112,122回りに回動し、第1回転板110の下端部及び第2回転板120の上端部は、EAボックス130を圧壊させつつトーボード20に近接する方向に回動する。
このような挙動によって、第1回転板110の傾斜が衝突前よりも大きくなり、乗員の足首(脚部Lと足部Fとの接続部)が爪先Tが上がる方向に曲がり、同時に膝も曲げられることによって、比較例のような足部Fの駆け上がりは抑制される。
また、ブラケット111が、第1回転板110の爪先T付近の領域を、トーボード20から離間させて支持していることによって、爪先Tがトーボード20に衝突しにくく、爪先Tがトーボード20に突き当たって脚部Lの軸力が瞬間的に増大することを防止できる。
さらに、図5(c)に示す衝突後期ではEAボックス130が圧壊してエネルギを吸収することによって、脚部Lの軸力をさらに軽減することができる。
図6は、実施例1及び比較例の車両用フロア構造における衝突時の乗員脚部軸力の推移の一例を示すグラフである。
図中、横軸は時間を示し、縦軸は脚部の下肢軸力を示している。また、実施例1、比較例のデータをそれぞれ実線、破線で示す。
図6に示すように、比較例においては、乗員の爪先Tがトーボード20に突き当たることによって発生するピークP1、及び、トーボード20の後退により発生するピークP2が見られるが、実施例においては、このようなピークが効果的に低減され、乗員の脚部Lに作用する軸力が大幅に低減されていることがわかる。
次に、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例2について説明する。
なお、以下説明する各実施例において、従前の実施例と実質的に共通する箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図7は、実施例2の車両用フロア構造の側面視図である。
実施例2の下肢移動規制手段200は、実施例1の第2回転板120に代えて、第1回転板110を踵H近傍まで延長したものである。
実施例2においては、衝突時には図7に破線で示すように第1回転板110が回動することによって、乗員の足首を曲げつつエネルギを吸収する。
以上説明した実施例2においては、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果に加えて、構造の簡素化を図ることができる。
次に、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例3について説明する。
図8は、実施例3の車両用フロア構造の側面視図である。
実施例3の下肢移動規制手段300は、実施例2の第1回転板110とブラケット111を、共通の板金パネルから一体に形成するとともに、ヒンジ112に相当する箇所に、屈曲変形による回動を許容する脆弱部であるビード溝301を形成したものである。
ビード溝301は、車幅方向にほぼ沿って配置されるとともに、トーボード20側に凹んだ溝部として形成されている。
以上説明した実施例3においては、上述した実施例2の効果と実質的に同様の効果に加えて、構造をより簡素化することができる。
次に、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例4について説明する。
図9は、実施例4の車両用フロア構造の側面視図である。
実施例4の下肢移動規制手段400は、実施例2の第1回転板110の高さ方向における中間部分に、ヒンジ401を設けたものである。
ヒンジ401は、ヒンジ112と平行な軸回りに、第1回転板110の上部(ヒンジ401より上方の領域)と下部(ヒンジ401よりも下方の領域)とを相対回動可能とするものである。
以上説明した実施例4においては、上述した実施例2の効果と実質的に同様の効果に加えて、衝突時における踵Hのトーボード20側への移動量を増加させ、足首の曲げを促進して足部Fの滑り上がりをより確実に防止することができる。
次に、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例5について説明する。
図10は、実施例5の車両用フロア構造の側面視図である。
実施例5の車両用フロア構造は、実施例1の第1回転板110とブラケット111とを、ヒンジ112に代えてビード溝501によって連結し、一体に形成するとともに、第2回転板120とブラケット121とを、ヒンジ122に代えてビード溝502によって連結し、一体に形成している。
また、実施例5においては、第1回転板110と第2回転板120とを、ビード溝503によって連結し、一体に形成している。
ビード溝501,502,503は、それぞれ車幅方向にほぼ沿って配置され、両側に配置される各部材の屈曲変形による回動を許容するものである。
以上説明した実施例5においては、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果に加えて、構造の簡素化及び部品点数の低減を図ることができる。
次に、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例6について説明する。
図11は、実施例6の車両用フロア構造の側面視図である。
実施例6の下肢移動規制手段600は、実施例1の第1回転板110、第2回転板120に代えて、EAボックス630の足裏と対向する面部によって同様の効果を得るものである。
EAボックス630の上面部631は、高さ方向の中央部に、車幅方向に延在する脆弱部である溝部632を形成し、衝突時には破線で示すように溝部632で中折れするような変形挙動を発生させるものである。
また、EAボックス630の上部には、トーボード20から車両後方側に突き出して形成された板金製の補強部材640を設けて、爪先Tのトーボード20への近接を防止している。
以上説明した実施例6においては、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果に加えて、構造を簡素化し部品点数を低減することができる。
次に、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例7について説明する。
図12は、実施例7の車両用フロア構造の側面視図である。
実施例7の下肢移動規制手段700は、トーボード20に取付けられたEAボックス710、EAボックス720を有して構成されている。
EAボックス710は、乗員の爪先T近傍の足裏と当接する領域に設けられている。
EAボックス720は、乗員の爪先T近傍以外の足裏と当接する領域に設けられている。
EAボックス710及びEAボックス720の相互に対向する側面部は、密着して配置されている。
足裏から受ける圧縮荷重に対するEAボックス710の変形破壊強度は、EAボックス720の変形破壊強度に対して大きく設定されている。
このような構成により、衝突時におけるEAボックス720の圧縮変形(潰れ)量はEAボックス710の圧縮変形量に対して大きくなり、乗員の足首を曲げつつエネルギの吸収を図れるようになっている。
以上説明した実施例7においても、上述した各実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明を適用した車両用フロア構造の実施例8について説明する。
図13は、実施例8の車両用フロア構造の側面視図である。
実施例8の下肢移動規制手段800は、実施例6のEAボックス630に代えて、上面部831に溝部等を設けていないEAボックス830を有するものである。
以上説明した実施例8においても、衝突時の足首曲げ及びエネルギ吸収が可能であり、上述した各実施例と実質的に同様の効果を得ることができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
例えば、車両用フロア構造を構成する各部材の形状、構造、材質、製法、配置等は、上述した各実施例のものに限らず、適宜変更することができる。
10 フロアパネル 20 トーボード
21 ホイルハウス 30 フロアトンネル
40 インストルメントパネル
100 下肢移動規制手段 110 第1回転板
111 ブラケット 112 ヒンジ
120 第2回転板 121 ブラケット
122 ヒンジ 130 EAボックス
L 脚部 F 足部
T 爪先 H 踵
200 下肢移動規制手段
300 下肢移動規制手段 301 ビード溝
400 下肢移動規制手段 401 ヒンジ
500 下肢移動規制手段 501〜503 ビード溝
600 下肢移動規制手段 630 EAボックス
631 上面部 632 溝部
700 下肢移動規制手段 710 EAボックス
720 EAボックス
800 下肢移動規制手段 830 EAボックス
831 上面部

Claims (6)

  1. 車室床面を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前端部から前側上方へ張り出して形成されたトーボードと、
    前記トーボードの下端部近傍から車室内側に張り出して配置され、乗員の足裏と対向しかつ前上がりに傾斜した足裏保持面部を有する下肢移動規制手段と
    を備える車両用フロア構造であって、
    前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部における前記足裏側から受ける圧縮荷重に対する前記トーボード側への移動量は、爪先近傍の領域に対してその下方側の領域が大きく、
    前記足裏保持面部は、前記圧縮荷重に応じて前記傾斜が大きくなるよう前記トーボードに対して変位すること
    を特徴とする車両用フロア構造。
  2. 車室床面を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前端部から前側上方へ張り出して形成されたトーボードと、
    前記トーボードの下端部近傍から車室内側に張り出して配置され、乗員の足裏と対向する足裏保持面部を有する下肢移動規制手段と
    を備える車両用フロア構造であって、
    前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部における前記足裏側から受ける圧縮荷重に対する前記トーボード側への移動量は、爪先近傍の領域に対してその下方側の領域が大きく、
    前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部は、前記足裏の爪先側の領域と対向して配置され、上端部がトーボードに対して回動可能に支持された第1の回動部材と、前記足裏の踵側の領域と対向して配置され、下端部がフロアパネルに対して回動可能に支持された第2の回動部材とを有すること
    を特徴とする車両用フロア構造。
  3. 車室床面を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前端部から前側上方へ張り出して形成されたトーボードと、
    前記トーボードの下端部近傍から車室内側に張り出して配置され、乗員の足裏と対向する足裏保持面部を有する下肢移動規制手段と
    を備える車両用フロア構造であって、
    前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部における前記足裏側から受ける圧縮荷重に対する前記トーボード側への移動量は、爪先近傍の領域に対してその下方側の領域が大きく、
    前記下肢移動規制手段の前記足裏保持面部は、前記足裏の実質的に全面と対向して配置されるとともに、上端部がトーボードに対して回動可能に支持された回動部材を有すること
    を特徴とする車両用フロア構造。
  4. 前記回動部材の上下方向における中央部に、該中央部よりも上方の領域と下方の領域との相対回動を許容する回動許容部を設けたこと
    を特徴とする請求項3に記載の車両用フロア構造。
  5. 前記回動部材と前記トーボードとの間に、圧縮変形時にエネルギを吸収するエネルギ吸収部材を配置したこと
    を特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用フロア構造。
  6. 前記足裏保持面部の爪先側の端部は、前記トーボードから離間した状態で前記トーボードに固定されること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両用フロア構造。
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