JP5902500B2 - 搬送モーションの変更方法 - Google Patents
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Description
よって、工程間での搬送モーションを優先して時間伸張させるので、搬送ラインのサイクルタイムの悪化を低減できる。また、伸張量を工程間に集中することを防げるので、装置に過大な負荷がかかることを抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプレスラインの構成を示す模式図である。
第1工程のプレスマシン1は、第2工程のプレスマシン2よりも上流工程にある。また、プレスマシン1は、上型13とともに昇降する上プレスマシン11と、下型14とともに固定配置された下プレスマシン12とを備える。プレスマシン2は、上型23とともに昇降する上プレスマシン21と、下型24とともに固定配置された下プレスマシン22とを備える。さらに、プレスマシン1は、上プレスマシン11を下降させて上型13と下型14とでワーク4をプレス加工する。プレスマシン2も同様である。
搬送装置3は、プレスマシン1で加工されたワーク4を把持して搬送し、プレスマシン2が備える下型24に載置した後、プレスマシン1の方向へ戻り、ワーク4を再度把持する。
制御装置5は、プレスマシン1、プレスマシン2、及び搬送装置3と通信回線を介して接続され、プレスマシン1、プレスマシン2、及び搬送装置3から受信したデータに基づいて搬送装置3の搬送モーションを制御する。
プレスマシン2での干渉については、ワーク4を下型24に載置するために搬送装置3がプレスマシン2内に進入する際に、上昇中の上型23と、搬送装置3のプレスマシン2側端部が干渉する場合があり、また、ワーク4を下型24に載置してから搬送装置3がプレスマシン2内から退出する際に、下昇中の上型23と、搬送装置3のプレスマシン2側端部が干渉する場合と、がある。干渉は、上型13,23と下型14,24とに挟まれる空間内で発生する。図1に示すように、この空間内を工程内(干渉域)と呼び、この空間外であって、プレスマシン1とプレスマシン2とに挟まれる領域を工程間(非干渉域)と呼ぶ。
これらの干渉が発生する原因は、搬送装置3の搬送モーションの進入及び退出のタイミングとプレスマシン1,2の開閉のタイミングがずれることである(ただし、プレスマシン1,2のサイクルタイムと搬送モーションのサイクルタイムは同一である)。そこで、本実施形態では、これらのサイクルタイムを一致させるように制御装置5による制御が行われることで、上記干渉を防止する。
このようにすることで、干渉域での搬送モーションは変化しないので、干渉域におけるプレスマシン1(及びプレスマシン2)のサイクルタイムを調整することなく、全体の搬送モーションを調整でき、搬送装置3と上型13,23との干渉を防止できる。
ここで、搬送モーションを時間伸張することより、搬送装置3に時間伸張量に応じた加速度が加わるため、これによる負荷が上限値より大きいと搬送装置3の故障のおそれや、搬送中のワーク4の落下のおそれ等がある。そこで、ステップS5では、制御装置5は、時間伸張した後のトルクを求め、ステップS6では、トルク値が上限値未満であるか否かを判断する。具体的には、搬送装置3の所定部分にかかるトルクを算出する。トルクを算出し上限値と比較することにより、搬送装置3にかかる負荷が上限値未満であるか否かを判定できる。
ステップS6の判断がYESの場合、すなわち、算出したトルク値が上限値未満である場合、ステップS8の処理を行い、NO場合、ステップS7の処理を行う。
ステップS8では、制御装置5は、時間伸張した搬送モーションをライン運転データとして搬送装置3へ出力する。搬送装置3は、出力された搬送モーションに基づいて駆動を開始する。
(1)本実施形態によれば、サイクルタイムの差分に応じて、工程間の搬送装置3の搬送モーションの時間の伸張量を設定し、設定した工程間の伸張量に応じて、工程間及び工程内の伸張量を設定する。
よって、工程間での搬送モーションを優先して時間伸張させるので、搬送ラインのサイクルタイムの悪化を低減できる。また、伸張量を工程間に集中することを防げるので、装置に過大な負荷がかかることを抑制できる。
例えば上記実施形態では、実機(プレスマシン1,2及び搬送装置3)を使用して時間伸張を行っているが、これに限られず、シミュレーションにより時間伸張を行い、最適な時間伸張量を算出してもよい。
なお、工程には、最上流のプレス工程の前工程である投入工程、及び最下流のプレス工程の後工程である払出工程も含まれる。投入工程には、ワークが載置されており、搬送装置により、最上流のプレス工程に当該ワークが搬送される。また、払出工程には、搬送装置により、最下流のプレス工程から、製品が搬送される。
2…プレスマシン
3…搬送装置
4…ワーク
5…制御装置
11…上プレスマシン
12…下プレスマシン
13…上型
14…下型
21…上プレスマシン
22…下プレスマシン
23…上型
24…下型
Claims (1)
- 複数のプレス機によりワークを順次加工する生産ラインにおいて連続する第1工程と第2工程との間を移動する搬送装置の搬送モーションの変更方法であって、
予め設定された前記搬送モーションのサイクルタイムと前記プレス機のサイクルタイムとの差分を算出するステップと、
前記予め設定された前記搬送モーションに工程内と工程間とを設定し、前記算出した差分に応じて、前記工程間の前記搬送モーションの時間の伸張量を設定するステップと、
前記設定した前記工程間の前記搬送モーションの時間の伸張量に応じて、前記工程間及び前記工程内の前記搬送モーションの時間の伸張量を設定するステップと、を含み、
前記工程間及び前記工程内の前記搬送モーションの時間の伸張量を設定するステップは、
前記工程間の時間の伸張量に応じた、前記搬送装置の動作に起因する所定の物理量が基準を満たしているか否かを判断するステップと、
前記判断の結果が否の場合に、前記工程間の伸張量を減少させ、前記工程内の伸張量を増加させるステップと、を含む搬送モーションの変更方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012027346A JP5902500B2 (ja) | 2012-02-10 | 2012-02-10 | 搬送モーションの変更方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012027346A JP5902500B2 (ja) | 2012-02-10 | 2012-02-10 | 搬送モーションの変更方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013163204A JP2013163204A (ja) | 2013-08-22 |
JP5902500B2 true JP5902500B2 (ja) | 2016-04-13 |
Family
ID=49174923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012027346A Active JP5902500B2 (ja) | 2012-02-10 | 2012-02-10 | 搬送モーションの変更方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5902500B2 (ja) |
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2012
- 2012-02-10 JP JP2012027346A patent/JP5902500B2/ja active Active
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