JP5902418B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
この従来の開閉装置によれば、可動座板が、その閉鎖方向側の障害物等との当接により開閉体本体に相対して開放方向へ移動すると、その移動が前記感知手段により感知され、その感知信号が送信機によって受信機に無線送信され、受信機に受信された信号に応じて、開閉体の閉鎖動作を停止したり、警報を発したり等の制御が行われる。
前記開閉体本体の閉鎖方向端部に開閉体幅方向へわたって接続されるとともに前記開閉体本体に相対して所定量開閉方向へ移動可能な可動座板と、前記開閉体本体に沿って開閉体開閉方向へわたるように設けられた可撓性の紐状部材と、前記開閉体本体の閉鎖方向側に設けられるとともに前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動によって前記紐状部材を拘束する係合機構と、前記開閉体本体の開放方向側の不動部位に設けられるとともに前記係合機構による拘束に伴う前記紐状部材の移動に連動して信号を出力するスイッチ機構とを備え、前記可動座板が前記開閉体本体に相対して開放方向へ移動した際に、前記係合機構により拘束状態になった前記紐状部材が、開閉体閉鎖方向へ移動して前記スイッチ機構を操作するようにした開閉装置であって、前記スイッチ機構は、第1スイッチと第2スイッチを備え、第1スイッチは、前記可動座板が前記開閉体本体に相対する開閉体開放方向へ移動しない状態で、前記開閉体本体の通常の閉鎖動作の際に生じる前記紐状部材の張力によって引張り操作され感知信号を出力するように設けられ、第2スイッチは、前記可動座板が前記開閉体本体に相対する開閉体開放方向へ移動して前記紐状部材が前記係合機構により拘束された際に、この拘束状態の前記紐状部材によって引張り操作され感知信号を出力するように設けられていることを特徴とする。
バッテリー電源を用いることなく、物体との当接により可動座板が移動したことを機械的に伝達する構造であるため、定期的なバッテリー交換が不要であり、メンテナンス性が良好である。また、無線送信機や受信機等を用いない簡素な構造にすることができる。
この形態によれば、可動座板が物体等の当接により開閉体本体に相対して開放方向へ移動すると、その移動によって係合機構が紐状部材を拘束又は解放する。そして、その拘束又は解放に伴い紐状部材が移動すると、その移動に連動してスイッチ機構が信号を出力する。
この形態によれば、ガイドレール内に位置するガイドローラーにより紐状部材等の露出部分を少なくすることができる。さらに、開閉体幅方向へわたる揺動部材により、紐状部材を拘束又は解放する際の動作性を向上することができる。
この形態によれば、紐状部材の状態を段階的に感知し、その段階に応じた感知信号を出力することができ、ひいては、前記段階に応じた制御が可能となる。
この形態によれば、開閉体本体の閉鎖動作中に、可動座板の開放方向への移動によって紐状部材が開閉体本体に拘束されると、紐状部材は、閉鎖動作する開閉体本体によって開閉体閉鎖方向へ引っ張られる。よって、スイッチ機構は、紐状部材の一端側により操作部が引っ張り操作されることで、信号を出力する(図1〜3参照)。
この形態によれば、開閉体本体の開放作中、可動座板が物体との当接により開放方向へ移動すると、紐状部材が開閉体本体に拘束される。そのため、開閉体本体の開放方向への力が紐状部材に加わり、紐状部材が開放方向へ引っ張られる。よって、紐状部材によって第2のスイッチ機構の操作部が引っ張り操作され信号出力する。
この形態によれば、開閉体本体が紐状部材の一部分に止着されているため、通常時は、開閉体本体の開閉方向への移動に伴って、紐状部材が第1の滑車部と第2の滑車部との間で回動する。また、開閉体本体の閉鎖動作中、可動座板が物体との当接により開放方向へ移動すると、紐状部材が拘束され回動しなくなる。そのため、開閉体本体の閉鎖方向への力が紐状部材に加わり、紐状部材が閉鎖方向へ引っ張られ、同時に、第1の滑車部も閉鎖方向へ引っ張られる。よって、第1の滑車部を支持する操作部が引っ張り操作されて、スイッチ機構が信号出力する。
この形態によれば、開閉体本体の開放作中、可動座板が物体との当接により開放方向へ移動すると、紐状部材が拘束され回動しなくなる。そのため、開閉体本体の開放方向への力が紐状部材に加わり、紐状部材が開放方向へ引っ張られ、同時に、第2の滑車部も開放方向へ引っ張られる。よって、第2の滑車部を支持する操作部が引っ張り操作されて、第2のスイッチ機構が信号出力する。
この形態によれば、開閉体本体の閉鎖動作中に、可動座板の開放方向への移動によって紐状部材が拘束されると、紐状部材は、開閉体本体の閉鎖方向の力によって開閉体閉鎖方向へ引っ張られる。よって、スイッチ機構は、紐状部材の一端側により操作部が引っ張り操作されることで、信号出力する。
この形態によれば、開閉体本体の開放動作中に紐状部材が拘束され、その紐状部材に開放方向の力が加わって、動作上の不具合が生じるようなことを防ぐことができる。
この形態によれば、通常時は、開閉体本体の閉鎖動作中、紐状部材は、係合機構によって拘束された状態で、巻取体から繰り出される。この繰出し動作中、巻取体は、付勢部材の付勢力に抗して開閉体閉鎖方向寄りに位置する。また、紐状部材が係合機構によって開放された場合には、巻取体が付勢部材の付勢力によって開放方向へ移動し、その移動する巻取体がスイッチ機構により感知され、スイッチ機構が信号出力を行う。
この形態によれば、可動座板の移動の初期段階で弛み部が形成されるようにしているため、弛み部を形成するための初期操作を不要にすることができる。
すなわち、この独立した発明の一つは、スライドしながら閉鎖動作可能な開閉体本体と、前記開閉体本体の閉鎖方向端部に開閉体幅方向へわたって接続されるとともに前記開閉体本体に相対して所定量開閉方向へ移動可能な可動座板と、前記開閉体本体に沿って開閉体開閉方向へわたるように設けられた可撓性の紐状部材と、前記開閉体本体の閉鎖方向側に設けられるとともに前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動によって前記紐状部材を拘束又は解放する係合機構と、前記開閉体本体の開放方向側の不動部位に設けられるとともに前記係合機構による拘束又は解放に伴う前記紐状部材の移動に連動して信号を出力するスイッチ機構とを備え、前記可動座板が前記開閉体本体に相対して開放方向へ移動した際に、前記係合機構により拘束状態又は弛緩状態になった前記紐状部材が、開閉体開閉方向へ移動して前記スイッチ機構を操作するようにした開閉装置であって、前記スイッチ機構は、操作部が付勢部材の付勢力に抗して引っ張り操作されることで信号出力するように構成され、前記紐状部材は、一端側を前記操作部に止着するとともに、その他端側を、開閉体閉鎖方向側の不動部位に止着し、前記係合機構は、前記開閉体本体の閉鎖動作中に、前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動によって前記紐状部材を拘束するように構成されている(図1参照)。
この開閉装置1は、閉鎖方向端部をスライドさせて自重閉鎖可能な開閉体10と、該開閉体10の幅方向(図1の左右方向)の端部を囲み開閉方向へ案内するガイドレール20と、開閉体10を巻き取ったり繰出したりする巻取装置30とを備え、閉鎖動作中の開閉体10が物体Xに接触した際の感知信号を、紐状部材80によって伝達し、開閉体10の閉鎖動作を停止する。
この係合機構10aは、図2に示す一例によれば、開閉体本体11の下端側に設けられた凹部11bと、この凹部11b内に支持された揺動部材13と、凹部11b内における揺動部材13よりも下方側に係合された可動座板12と、揺動部材13の揺動によって拘束されたりその拘束状態を解除したりするローラ15とを具備してなる。
揺動部材13は、前記凹部11bの内壁に回転自在に支持される。この揺動部材13は、その自由端側が、下方から可動座板12に押圧されることで上方へ揺動し、また自重によって下方へ揺動する。
この揺動部材13は、開閉体幅方向の何れの位置であっても可動座板12に対し当接するように、好ましくは開閉体幅方向へわたって設けられる。
この係合部14は、ローラ15外周の凹凸部に噛み合う略爪状に形成された態様や、ローラ15に摺接した際の摩擦抵抗によって該ローラ15を制動するように上面を粗面状の摩擦部材とした態様等とすることができる。
この係合部14は、可動座板12の上昇に伴う揺動部材13の揺動によりローラ15の縁部分の最外周部に当接し、可動座板12の下降に伴う揺動部材13の逆方向の揺動によりローラ15から離脱する。
図示例の可動座板12は、縦断面略逆T字状に形成され、その上端側の部分を、開閉体本体11の凹部11b内に、上下スライド可能に係合している。
このローラ15は、図2に示すように、外周部が全周にわたって略凹溝状に形成され、その凹溝状部分を挟む両側の縁部分の一方に、全周にわたって被係合部15aを形成している。
前記被係合部15aは、係合部14を爪とした場合は該爪に係脱可能な複数の凹部であり、係合部14を摩擦部材とした場合には該摩擦部材に摺接する粗面状の外周面に形成される。
そして、ローラ15は、その片半部(図1によれば左半部)に、ガイドレール20側から水平方向へ導かれる紐状部材80を略Uターン状に掛け回し、ガイドレール20側へ戻す。
このガイドレール20内における開閉体本体11の幅方向端部側には、紐状部材80をガイドレール20内外へ導いて開閉体開閉方向へ案内するように、複数のガイドローラ21,22が設けられる。
図1中、下側のガイドローラ22は、前記ローラ15によってガイドレール20内へ導かれた紐状部材80の他端側を、開閉体閉鎖方向へ導くように、ガイドレール20内に位置するとともに、開閉体本体11の幅方向の端部側に回転自在に支持されている。
自動閉鎖装置50は、例えば特開平2005−76366号に示される周知構造の機構であり、災害時の信号を受けた場合に前記開閉機40のブレーキ機構を解除操作して、開閉体10を自重により自動閉鎖させ、その閉鎖動作中、後述するスイッチ機構60からの接点信号を受けた場合には、前記ブレーキ機構を拘束状態にする。
前記構成のスイッチ機構60は、開閉体本体11の開放方向側の不動部位(図示例によれば収納ケース31)に固定され、紐状部材80が係合機構10aに拘束された際に、開閉体10と共に下方へ移動する紐状部材80に引張り操作されて、接点信号を出力する。
一方のガイドローラ71は、ガイドレール20の上方に位置し、ガイドレール20内から上方へ向かう紐状部材80を、収納ケース31内で略水平方向へ導く。
他方のガイドローラ72は、前記のようにして水平方向へ導かれた紐状部材80を上方のスイッチ機構60へ導く。
この紐状部材80は、開閉体本体11の側端側に沿って開閉体開閉方向へわたるように設けられ、その一端側をスイッチ機構60の操作部60aに止着するとともに、その他端側を、開閉体閉鎖方向側の不動部位に止着している。
より詳細に説明すれば、紐状部材80は、その上端側がスイッチ機構60の操作部60aに接続され、その接続箇所よりも下側の部分がガイドローラ72に掛け回されてガイドレール20上方側へ導かれ、さらにガイドローラ71によってガイドレール20内へ導かれる。そして、紐状部材80は、ガイドレール20内において、ガイドローラ21によって略水平方向にガイドレール20外へ導かれ、ローラ15に略Uターン状に掛け回されてガイドレール20内へ戻され、ガイドローラ22によって下方へ導かれて、着座対象部位Pあるいはガイドレール20の下端側部分に止着される。
開閉体10の全開状態において、例えば、災害時の防災信号等があった場合、自動閉鎖装置50が開閉機40内のブレーキ機構(図示せず)を解除操作し、開閉体10が自重によって下方へ繰り出され閉鎖動作する。
この開閉体10の閉鎖動作中、該開閉体10の閉鎖方向端部(詳細には可動座板12)に物体Xが当接すると、物体Xに当接した可動座板12が開閉体本体11に相対して開放方向へ移動し、その移動によって係合機構10aが紐状部材80を拘束する。より詳細に説明すれば、開閉体本体11に相対して上方へ移動する可動座板12に押圧されて揺動部材13も上方へ揺動し、揺動部材13先端側の係合部14がローラ15に係合することで、ローラ15の回転が停止し、紐状部材80が拘束状態(換言すれば、開閉体本体11に相対し長さ方向へ移動不能な状態)となる。
そのため、紐状部材80は、開閉体10の重量によって下方へ引っ張られる。よって、紐状部材80の上端部が、スイッチ機構60の操作部60aを下方へ引っ張り操作し、スイッチ機構60から接点信号が出力される。
すると、スイッチ機構60の例えば接点がオンとなった旨の電気信号である接点信号を、電気配線を介して受けた自動閉鎖装置50が、開閉機40を開放状態から拘束状態に戻すため、巻取軸32が回転不能に拘束され、開閉体10も閉鎖動作不能に拘束される。
したがって、紐状部材80が拘束状態から解除されていてもこの時点では開閉機40のブレーキ機構は解除されていないが、スイッチ機構60の例えば接点がオフとなった旨の電気信号である接点信号を、電気配線を介して自動閉鎖装置50が受けると、その接点信号を受けた時点で自動閉鎖装置50が再度作動し、開閉機40のブレーキ機構が解除され、開閉体10の自重降下が再開する。
そこで、前記のように物体Xを収縮させなくて済む好ましい態様としては、紐状部材50を下方へ引っ張るのを助勢する手段である揺動部材13先端側の係合部14と被係合部15aが凹凸状に嵌り合う構成とし、係合部14と被係合部15aの比較的浅い嵌り合いによってローラ15の回転が停止した後、開閉体本体11に相対する可動座板12の更なる上昇によって、係合部14と被係合部15aがより深く嵌り込むようにしてもよい。
この構成によれば、前記のようにして、係合部14が被係合部15aに対し深く嵌り込むのに伴って、開閉体本体11が下方へ若干下降し、紐状部材80が下方へ引っ張られて、開閉体10の閉鎖動作が停止するため、物体Xを収縮させずに済み、物体Xに加わる荷重を軽減することができる。この構成は、後述する他の実施例の開閉装置にも適用可能である。
この構成によれば、物体Xとの当接により可動座板12が相対的に上昇した後、前記弾性部が収縮することで開閉体本体11が下方へ若干下降し、紐状部材80が下方へ引っ張られるため、物体Xを収縮させずに済み、物体Xに加わる荷重を軽減することができる。この構成は、後述する他の実施例の開閉装置にも適用可能である。
より詳細に説明すれば、図3に示す係合機構10a’は、紐状部材80におけるローラ15とガイドローラ22の間の部分(図1参照)を、凹部11b内のリブ11b1と、揺動部材13先端側の係合部14との間に挟んで拘束するようにしている。
より詳細に説明すれば、図4に示すスイッチ機構60’は、可動座板12が開閉体本体11に相対する開閉体開放方向へ移動しない状態で、先ず一方のスイッチ61により紐状部材80の位置を感知しその感知信号を出力する段階と、可動座板12が開閉体本体11に相対する開閉体開放方向へ移動した状態で、もう一方のスイッチ62により紐状部材80の位置を感知しその感知信号を出力する段階とを有する。
このスイッチ61は、内蔵する前記バネのバネ荷重を比較的弱く設定してある。このバネ荷重は、開閉体10の通常の閉鎖動作(物体Xに当接していない状態)の際に生じる紐状部材80の張力によって操作部61aが引張り操作される程度に設定される。
そして、このスイッチ61のケーシングは、上側のスイッチ62の操作部62aに吊持される。
このスイッチ62は、内蔵する前記バネのバネ荷重を、下側のスイッチ61のものよりも高く、且つ、係合機構10aにより拘束された際の紐状部材80によって操作部62aが引張り操作される程度に設定している。
そして、このスイッチ62は、前記のようにして引張り操作された際の接点信号を自動閉鎖装置50へ有線送信するように電気配線されている。
また、閉鎖動作中の開閉体10が物体Xに当接した際には、可動座板12の相対的な上昇によって、紐状部材80が下方へ引っ張られ、この引張力により上側のスイッチ62の操作部62aが引張り操作されるため、スイッチ62から送信された接点信号により、自動閉鎖装置50が解除され、開閉機40のブレーキ機構が解放状態から制動状態になり、開閉体10の閉鎖動作が停止する。
この構成は、図5に具体例を示せば、ローラ15外周に設けられる鋸刃状の被係合部15aと、揺動部材13先端側設けられる爪状の係合部14とから構成される。
被係合部15aは、開閉体10の閉鎖動作に伴うローラ15の一方向(図示例によれば時計方向)の回転が、係合部14の噛み込みによって係止されるように、ローラ15の全周にわたる鋸刃状に形成される。
また、係合部14は、先端側を所定量揺動させるように枢支されるとともに、その先端部を被係合部15aに噛み込ませるように、付勢部材(図示せず)によって前記一方向に対する逆方向(図示例によれば反時計方向)へ付勢されている。この係合部14は、開閉体10の閉鎖動作に伴ってローラ15が前記一方向(図示例によれば時計方向)へ回転している際に、可動座板12が上昇した場合には、被係合部15aに噛み込んでローラ15の回転を停止する。また、開閉体10の開放動作に伴ってローラ15が逆方向(図示例によれば反時計方向)へ回転している際に、可動座板12が上昇した場合には、被係合部15aに弾かれるため、ローラ15の回転を阻止しない。
よって、この構成によれば、開閉体10の開放動作中に、紐状部材80が拘束されて、紐状部材80に過剰な張力が作用し、破損等の故障を生じるのを防ぐことができる。
この第2のスイッチ機構63の操作部63aには、紐状部材80の最下端部が接続される。
そして、この第2のスイッチ機構63は、出力される接点信号を、ガイドレール20内及び収納ケース31内にわたる電気配線(図示せず)を介して、自動閉鎖装置50へ送信する。
また、図示しない操作スイッチの操作により開閉体10を開放動作し、その開放動作中に、開閉体10下端の可動座板12に下方から物体Xが当接した場合には、開閉体本体11に相対する可動座板12の上昇によりローラ15がロックされ、紐状部材80の一部分が拘束された状態となる。このため、紐状部材80の下端側が上方へ引っ張られ、その引張力により第2のスイッチ機構63の操作部63aが引張り操作され、第2のスイッチ機構63から自動閉鎖装置50へ接点信号が送信される。そして、自動閉鎖装置50は、第2のスイッチ機構63の信号を受けて、開閉機40のブレーキ機構(図示せず)を作動させ、開閉機40の出力軸を制動し、それに伴って、巻取軸32が拘束され、開閉体10の開放動作が停止する。
また、この紐状部材81における第1の滑車部91と第2の滑車部92の間の部分であって、ガイドローラ21,22に巻かれない側の部分(図示の左側部分)は、開閉体本体11における幅方向端部側(図7の被止着部11c)に止着されている。
また、図示しない操作スイッチの操作により開閉体10が開放動作している最中に、開閉体10下端の可動座板12に下方から物体Xが当接した場合には、開閉体本体11に相対する可動座板12の上昇によりローラ15がロックされ、紐状部材81が回動不能に拘束される。このため、紐状部材81の下端側が上方へ引っ張られ、その引張力により第2のスイッチ機構63の操作部63aが引張り操作され、第2のスイッチ機構63から自動閉鎖装置50へ接点信号が送信される。そして、自動閉鎖装置50は、第2のスイッチ機構63の信号を受けて、開閉機40のブレーキ機構(図示せず)を作動させ、開閉体10の開放動作を停止する。
この巻取体16の縁部分の外周には、図2に示すローラ15と略同様にして、揺動部材13先端側の係合部14に摺接又は噛合する被係合部(図示せず)が設けられる。
この巻取体16は、図2に示すローラ15と略同様に、開閉体本体11の下端側に配置され、可動座板12の上昇に伴って揺動部材13が上方へ揺動した際に、揺動部材13先端側の係合部14に係合されて回転不能に拘束される。
この開閉装置6では、スイッチ機構60がガイドレール20の上方に配置される。このスイッチ機構60下端の操作部60aに紐状部材82が止着される。そして、紐状部材82は、ガイドレール20内を通って下方へ導かれ、開閉体本体11の幅方向端部側に支持されたガイドローラ23によって略水平にガイドレール20外へ導かれ、巻取体16の外周に固定される。
この巻取感知ユニット73は、図12に示すように、紐状部材83の上端側を巻き取るようにゼンマイ等(図示せず)によって付勢されるとともに、上下方向へ所定量移動するように支持された巻取体73aと、該巻取体73aを上方へ付勢する付勢部材73bと、巻取体73aの上方への移動を感知して信号出力するスイッチ機構73cとを備える。
閉鎖動作中の開閉体10が物体Xに当接して、開閉体本体11に相対して可動座板12が上昇すると、この上昇に連動して、可動挟持部10b1も上昇し、二つの可動挟持部10b1と固定挟持部10b2の間が開き、紐状部材83が、係合機構10bによる拘束状態から解放される。このため、弛み部83aが引き伸ばされるのに伴って、紐状部材83の上端側が上方へ移動するとともに、巻取体73aも上方へ移動し、その移動する巻取体73aがスイッチ機構73cによって感知される。
すると、自動閉鎖装置50が、スイッチ機構73cの感知信号に応じて、開閉機40を制動状態にし、開閉体10の閉鎖動作を停止する。
この紐状部材83の下部側は、ガイドローラ23によって略水平にガイドレール20外へ導かれ、さらに開閉体本体11に対し回転自在に支持されたガイドローラ17によって下方へ導かれ、係合機構10cに挿通された後、その先端側が、可動座板12に止着される。
この可動挟持部10c2の下部には、後述する係合部12aによって摺接される傾斜面10c21が形成される。
閉鎖動作中の開閉体10に物体Xが当接すると、開閉体本体11に相対して可動座板12が上昇する。その上昇の初期段階においては、可動座板12が遊び量h(図13参照)だけ上昇した時点で、紐状部材84における係合機構10cよりも下側に、弛み部84aが形成される(図14参照)。
さらに、可動座板12が上昇すると、係合部12aが、可動挟持部10c2に摺接して、可動挟持部10c2を固定挟持部10c1から引き離すため、前記弛み部84a(図14参照)が引き伸ばされるのに伴って、紐状部材84の上端側が上方へ移動するとともに、巻取体73aも上方へ移動し、その移動する巻取体73aがスイッチ機構73cによって感知される。
すると、自動閉鎖装置50が、スイッチ機構73cの感知信号に応じて、開閉機40を制動状態にし、開閉体10の閉鎖動作を停止する。
10:開閉体 10a,10b,10c:係合機構
15:ローラ 16:巻取体
17:ガイドローラ 20:ガイドレール
21,22,23:ガイドローラ 30:巻取装置
31:収納ケース 32:巻取軸
40:開閉機 50:自動閉鎖装置
60:スイッチ機構(第1のスイッチ機構)
61,62:スイッチ 63:第2のスイッチ機構
61a,62a:操作部 71,72:ガイドローラ
73a:巻取体 73c:スイッチ機構
80,81,82,83,84:紐状部材
83a:弛み部 91:第1の滑車部
92:第2の滑車部 h:遊び量
P:着座対象部位 X:物体
Claims (11)
- スライドしながら閉鎖動作可能な開閉体本体と、
前記開閉体本体の閉鎖方向端部に開閉体幅方向へわたって接続されるとともに前記開閉体本体に相対して所定量開閉方向へ移動可能な可動座板と、
前記開閉体本体に沿って開閉体開閉方向へわたるように設けられた可撓性の紐状部材と、
前記開閉体本体の閉鎖方向側に設けられるとともに前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動によって前記紐状部材を拘束する係合機構と、
前記開閉体本体の開放方向側の不動部位に設けられるとともに前記係合機構による拘束に伴う前記紐状部材の移動に連動して信号を出力するスイッチ機構とを備え、
前記可動座板が前記開閉体本体に相対して開放方向へ移動した際に、前記係合機構により拘束状態になった前記紐状部材が、開閉体閉鎖方向へ移動して前記スイッチ機構を操作するようにした開閉装置であって、
前記スイッチ機構は、第1スイッチと第2スイッチを備え、
第1スイッチは、前記可動座板が前記開閉体本体に相対する開閉体開放方向へ移動しない状態で、前記開閉体本体の通常の閉鎖動作の際に生じる前記紐状部材の張力によって引張り操作され感知信号を出力するように設けられ、
第2スイッチは、前記可動座板が前記開閉体本体に相対する開閉体開放方向へ移動して前記紐状部材が前記係合機構により拘束された際に、この拘束状態の前記紐状部材によって引張り操作され感知信号を出力するように設けられていることを特徴とする開閉装置。 - 前記開閉体本体の下方への閉鎖動作中に、前記可動座板が物体との当接により相対的に上昇した後に、前記開閉体本体が若干降下することで前記紐状部材が下方へ引張られるようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 第1スイッチと第2スイッチの各々は、操作部が付勢部材の付勢力に抗して引っ張り操作されることで信号出力するように構成され、
第1スイッチの前記操作部には、前記紐状部材の上端部が接続され、
第2スイッチの前記操作部は、第1スイッチを吊持した状態で不動部位に止着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。 - 第1スイッチは、前記開閉体本体の通常の閉鎖動作の際に生じる前記紐状部材の張力によって引張り操作されるように前記バネのバネ荷重が設定され、
第2スイッチは、前記開閉体本体の閉鎖動作中に前記紐状部材が前記係合機構により拘束された際に、この拘束状態の前記紐状部材によって引張り操作されるように前記バネのバネ荷重が設定されていることを特徴とする請求項3記載の開閉装置。 - 前記開閉体本体の横幅方向の端部を囲んで該開閉体本体を開閉方向へ案内するガイドレールと、
前記ガイドレール内で前記開閉体本体の幅方向端部側に支持されて前記紐状部材をガイドレール内外へ導いて開閉体開閉方向へ案内するガイドローラと、
前記開閉体本体の閉鎖方向側に開閉体幅方向へわたって設けられるとともに前記可動座板に押圧されて一端側を開閉体開放方向へ揺動させるようにその他端側を前記開閉体本体に枢支した揺動部材とを備え、
前記係合機構は、前記可動座板が前記開閉体本体に相対して開放方向へ移動した際に、その移動に伴って揺動する前記揺動部材によって前記紐状部材を拘束するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置。 - 前記スイッチ機構を第1のスイッチ機構とし、開閉体閉鎖方向側の不動部位に、付勢部材の付勢力に抗して操作部が引っ張り操作されることで制御信号を出力する第2のスイッチ機構を設け、この第2のスイッチ機構の前記操作部に前記紐状部材の他端側を止着し、
前記開閉体本体の開放動作中に前記可動座板が開放方向へ移動した場合に、前記係合機構が前記紐状部材を拘束し、この拘束された紐状部材が第2のスイッチ機構の前記操作部を引張操作するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の開閉装置。 - 前記紐状部材は、第1スイッチの前記操作部に回転自在に支持された第1の滑車部と、開閉体閉鎖方向側の不動部位に回転自在に支持された第2の滑車部とに掛け回されて回動するように無端輪状に設けられ、
前記開閉体本体は、開閉動作に伴って前記紐状部材を回動させるように、前記紐状部材の一部分に止着されていることを特徴とする請求項3又は4記載の開閉装置。 - 前記スイッチ機構を第1のスイッチ機構とし、開閉体閉鎖方向側の不動部位に、付勢部材の付勢力に抗して操作部が引っ張り操作されることで制御信号を出力する第2のスイッチ機構を設け、この第2のスイッチ機構の前記操作部に前記第2の滑車部を支持し、
前記開閉体本体の開放動作中に前記可動座板が開放方向へ移動した場合に、前記係合機構が前記紐状部材を拘束し、この拘束された紐状部材によって前記第2の滑車部が開閉体開放方向へ引っ張られ、第2の滑車部が第2のスイッチ機構の前記操作部を引張操作するようにしたことを特徴とする請求項7記載の開閉装置。 - 前記紐状部材は、一端側が前記第1スイッチの前記操作部に止着され、
前記開閉体本体の閉鎖方向端部側又は前記可動座板には、前記紐状部材の他端側を巻き取るように付勢された巻取体を設け、
前記係合機構は、前記開閉体本体の閉鎖動作中に、前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動によって前記巻取体を拘束し、前記開閉体本体の開放動作中には前記巻取体を拘束しないように構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の開閉装置。 - スライドしながら閉鎖動作可能な開閉体本体と、
前記開閉体本体の閉鎖方向端部に開閉体幅方向へわたって接続されるとともに前記開閉体本体に相対して所定量開閉方向へ移動可能な可動座板と、
前記開閉体本体に沿って開閉体開閉方向へわたるように設けられた可撓性の紐状部材と、
前記開閉体本体の閉鎖方向側に設けられるとともに前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動によって前記紐状部材を開放する係合機構と、
前記開閉体本体の開放方向側の不動部位に設けられるとともに前記係合機構による拘束に伴う前記紐状部材の移動に連動して信号を出力するスイッチ機構とを備え、
前記可動座板が前記開閉体本体に相対して開放方向へ移動した際に、前記係合機構により弛緩状態になった前記紐状部材が、開閉体開放方向へ移動して前記スイッチ機構を操作するようにした開閉装置であって、
前記開閉体本体の開放方向側の不動部位には、前記紐状部材の一端側を巻き取るように付勢されるとともに開閉体開閉方向へ所定量移動するように支持された巻取体と、前記巻取体を開閉体開放方向へ付勢する付勢部材とを備え、
前記スイッチ機構は、前記巻取体の開閉体開放方向への移動を感知して信号出力するように構成され、
前記紐状部材は、前記一端側に対する他端側を前記可動座板に止着するとともに、該他端側に弛み部を形成しており、
前記係合機構は、前記紐状部材における前記弛み部よりも前記一端側となる部分を拘束するとともに、その拘束状態を前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動により解放するように構成され、
前記紐状部材が前記係合機構により拘束された状態で前記開閉体本体が閉鎖動作した際には、前記巻取体が前記付勢部材の付勢力に抗して開閉体閉鎖方向寄りに位置し、前記紐状部材が前記係合機構により解放された際には、前記巻取体が前記付勢部材の付勢力によって開閉体開放方向へ移動し、前記スイッチ機構によって感知されるようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 前記係合機構は、前記可動座板が前記開閉体本体に相対して所定の遊び量開放方向へ移動した後に、前記拘束状態を解放するように構成され、
前記紐状部材の前記弛み部は、前記可動座板の前記遊び量の移動によって形成されるようにしたことを特徴とする請求項10記載の開閉装置。
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