JP5902000B2 - 研磨装置 - Google Patents

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本発明は、対象物を研磨した後に残渣を除去することができる研磨装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、クリーニングブレードなどのクリーニング部材により、像担持体としての感光体の表面に付着した残留トナーが除去される。この際、クリーニング部材が感光体の表面に物理的に接触することにより感光体の表面が傷つく場合がある。また、感光体に形成された潜像の現像に用いられる現像剤としてのトナーやキャリアが感光体の表面に接触することにより、感光体の表面が傷つく場合もある。更に、ユーザー等の感光体の取り扱いにより、感光体の表面が傷つけられてしまう場合もある。このように感光体の表面に傷がつくと、良好な画像形成を行えないおそれがある。そのため、傷ついた感光体の表面を研磨することにより傷を消去して感光体を画像形成装置に再利用することが考えられる。
また、感光体の製造工程において、感光体材料の塗布欠陥などにより感光体の表面に凹凸が発生してしまう場合がある。この感光体の表面の凹凸は、感光体の表面を研磨することにより除去することができると考えられる。
しかし、感光体の表面を研磨すると、研磨後の表面に研磨材料(研磨剤)などの残渣が残り、この残渣が感光体の表面を傷つけてしまう可能性がある。また、感光体上に研磨材料などの残渣がある状態で画像形成を行うと、画像の品質が劣化してしまう。
従来、感光体の表面の研磨加工時に発生する研磨残渣を除去する手段を有する感光体の研磨方法が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1には、研磨残渣を除去する手段として、研磨残渣を清浄な布や紙で拭き取ることによって除去したり、研磨残渣を純水もしくは揮発性溶液で洗い流すことによって除去したり、研磨残渣をイオン化エアーによって除去したりする手段が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示されている研磨残渣を除去する手段では、感光体の研磨後の被研磨面にある残渣を確実に除去できず、残渣の除去むらが発生するおそれがある。なお、このような研磨後の残渣の除去むらの発生は、研磨の対象物が感光体以外の場合にも生じ得る。例えば半導体ウェハや光学部品などの対象物の被研磨面を研磨した後、その被研磨面の残渣を上記従来の拭き取り、洗い流し及びイオン化エアーを用いて除去する場合にも、研磨後の被研磨面にある研磨の残渣を確実に除去できず、残渣の除去むらが発生するおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、研磨後の対象物の被研磨面における残渣の除去むらの発生を抑制することができる研磨装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る研磨装置は、円柱形状又は円筒形状を有する対象物の被研磨面を研磨する手段と、前記対象物の円筒軸又は円柱軸を回転中心軸として該対象物を回転させる手段と、残渣除去部材と、前記残渣除去部材を回転させる手段と、前記研磨された対象物の被研磨面と前記残渣除去部材とを接触させて該対象物の被研磨面に対して該残渣除去部材の接触面が相対的に移動するように該対象物及び該残渣除去部材の少なくとも一方を回転させるように制御する手段と、前記対象物に対する前記研磨部材及び前記残渣除去部材の相対的な位置を変化させる手段と、を備え、前記対象物の被研磨面を研磨する手段は、研磨部材と、該研磨部材を回転させる手段とを有し、前記制御手段は、前記対象物の被研磨面と前記研磨部材とを接触させて該対象物の被研磨面に対して該研磨部材の接触面が相対的に移動するように該対象物及び該研磨部材の少なくとも一方を回転させるように制御し、前記対象物の回転中心軸に沿った方向であって前記対象物に対する前記研磨部材及び前記残渣除去部材の相対的な移動方向における下流側に該研磨部材が位置し、該移動方向における上流側に該残渣除去部材が位置するように、該研磨部材及び該残渣除去部材を並べて配置したものである。
本発明によれば、研磨された対象物の被研磨面と残渣除去部材とを接触させて対象物の被研磨面に対して残渣除去部材の接触面が相対的に移動するように対象物及び残渣除去部材の少なくとも一方を回転させる。この回転によって対象物の被研磨面が残渣除去部材の接触面で連続的に摺擦されることにより、対象物の被研磨面における残渣の取り漏れを低減して残渣をより確実に除去することができるので、対象物の被研磨面における残渣の除去むらの発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る研磨方法や研磨装置で研磨される感光体の断面構造の一例を示す説明図。 本発明の一実施形態に係る研磨装置の全体構成を模式的に示する概略構成図。 (a)及び(b)はそれぞれ、同研磨装置に用いることができる残渣除去部材及び研磨部材を構成するスポンジの一例の表面形態を示す拡大写真。 (a)及び(b)はそれぞれ、同研磨装置に用いることができるクリーニング部材を構成するスポンジの一例の表面形態を示す拡大写真。 感光体ドラムの表面の耐磨耗層の削り量とスポンジパッド(残渣除去部材、研磨部材およびクリーニング部材)の送り速度の傾向を示すグラフ。 感光体ドラムの表面の耐磨耗層の削り量と感光体ドラムの回転速度の傾向を示すグラフ。 感光体ドラムの表面の耐磨耗層の削り量とスポンジパッド(残渣除去部材、研磨部材およびクリーニング部材)の圧縮量(食い込み量)の傾向について示すグラフ。 感光体ドラムの耐磨耗層の厚さを測定した結果を示すグラフ。 研磨を行った後の感光体ドラムの表面に残る残渣の様子を示す写真。 研磨前及び研磨後の感光体ドラムの表面の写真。 (a)及び(b)はそれぞれ新品及び研磨後の感光体ドラムの表面の粗さを測定した結果を示すグラフ。
以下、本発明を感光体の研磨に適用した実施の形態について説明する。
本実施形態における研磨の対象物である感光体は、電子写真方式の画像形成装置において表面が一様に帯電された後、光照射により潜像が形成され、その潜像がトナー等で現像された顕像を担持する像担持体として機能するものである。電子写真方式の画像形成装置に用いられるので、上記感光体は電子写真感光体と呼ばれる場合もある。なお、本実施形態では、研磨の対象物が感光体の場合について説明するが、本発明は、感光体以外の対象物(例えば、半導体ウェハや光学部品等)を研磨する場合にも同様に適用することができるものである。
本実施形態に係る研磨方法は、感光体の感光面を研磨する研磨工程と、その研磨された感光体の感光面と残渣除去部材とを接触させて感光体の感光面に対して残渣除去部材の接触面が相対的に移動するように感光体及び残渣除去部材の少なくとも一方を回転させる残渣除去工程と、を含む。この研磨方法は、未使用の感光体を新規に製造する方法や、使用後の感光体を再利用できるように再生する方法の一部として採用することができる。
ここで、上記残渣除去工程における回転は、感光体の感光面と残渣除去部材とを接触させて感光体の感光面に対して残渣除去部材の接触面を相対的に移動させるものであれば、感光体及び残渣除去部材の両方の回転、感光体のみの回転および残渣除去部材のみの回転のいずれであってもよい。
また、上記研磨工程は、感光体の表面と研磨部材とを接触させて感光体の表面に対して該研磨部材の接触面が相対的に移動するように感光体及び研磨部材の少なくとも一方を回転させるものであってもよい。更に、この研磨工程における回転は、感光体の感光面と研磨部材とを接触させて感光体の感光面に対して研磨部材の接触面を相対的に移動させるものであれば、感光体及び研磨部材の両方の回転、感光体のみの回転および研磨部材のみの回転のいずれであってもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る研磨方法や研磨装置で研磨される感光体の断面構造の一例を示す説明図である。図1に示すように、本実施形態における研磨の対象物としての感光体10は5層構成となっており、内側から、アルミニウム等の金属からなる導電性基体層(1層目)と、下引き層(2層目)と、電荷発生層(3層目)と、電荷輸送層(4層目)と、耐磨耗層(5層目)とを有している。本実施形態の研磨方法や研磨装置は、感光体10の一番外側のコーティング層である耐磨耗層に発生した傷や凹凸を除去するように、耐磨耗層の表面を研磨するものである。この耐磨耗層は、例えば酸化アルミニウムの微粒子がポリカーボネート薄膜内に分散した硬い層で形成されている。なお、本実施形態では、このような酸化アルミニウムの微粒子が分散したポリカーボネート薄膜からなる耐磨耗層の特性にあわせた構成の研磨方法や研磨装置について説明するが、本発明の範囲は本実施形態で例示する研磨方法や研磨装置に限定されるものではない。
図2は、本発明の一実施形態に係る研磨装置100の全体構成を模式的に示する概略構成図である。
図2において、研磨の対象物(被研磨物)としての感光体10は、その中心軸方向の両端部に端部保持部材としてのフランジ部12、14を備えている。感光体10が画像形成装置に組み込まれる場合、感光体10はフランジ部12、14によって画像形成装置本体に設置される。そして、本実施形態の研磨装置100に感光体10が設置される場合は、感光体10はフランジ部12、14を介して回転可能に支持するための回転支持部材としての回転治具16、18に固定される。回転治具16、18は、感光体10側の先端部が細くなった円錐台形状を有しており、図示しない装置本体の側板などに回転自在に保持されている。回転治具16、18の先端部がフランジ部12、14の円筒状の回転軸部12a、14aの中空の中に嵌り込むように回転治具16、18で感光体10が支持される。これにより、フランジ部12、14を介して感光体10と回転治具16、18とが同じ回転中心軸を中心に一体的に回転することができる。回転治具16、18の一方(図示の例では回転治具18)には、回転駆動源としてのモータ32の回転軸に連結されている。モータ32の回転駆動力は回転治具18及びフランジ部14を介して感光体10に伝達される。これらの回転治具16、18及びモータ32を用いて、感光体10を回転させる手段が構成されている。
研磨装置100は、上記回転治具16、18及びモータ32のほか、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30、並びにそれらの回転駆動源としてのモータ20、24、28を備えている。これらのモータ20、24、28はそれぞれ、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30を回転させる回転駆動手段として機能する。本実施形態では、モータ20、24、28として、気体の圧力により回転するエアーモータを用いているが、他の種類の回転駆動源を用いてもよい。すなわち、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30の回転を所定の回転速度に維持でできるものであれば、上記回転駆動手段の構成は特定の構成に限定されるものではない。また、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30とそれぞれ対応するモータ20、24及び28との間には、減速ギアなどの回転速度変更手段を設けてもよい。
なお、図2に示すように、本実施形態の研磨装置100では、感光体10の回転中心軸に沿った方向(図中のx方向)に、モータ20、24、28が一列に並ぶように配置されるとともに残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30も一列に並ぶように配置されているが、この配置構成に限定されない。例えば、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30のうち、一部の部材を上方(縦方向)から感光体10に接触させ、他の部材を側方(横方向)から感光体10にさせるように、各部材22、26、30を配置してもよい。より具体的には、残渣除去部材22を上方(縦方向)から感光体10に接触させ、研磨部材26及びクリーニング部材30を側方(横方向)から感光体10に接触させるように構成してもよい。この場合、研磨部材26による研磨箇所の感光体表面移動方向下流側の位置で残渣除去部材22を側方(横方向)から感光体10に接触させ、研磨箇所の残渣を速やかに残渣除去部材22で除去できるようにしてもよい。また、残渣除去部材22及び研磨部材26を上方(縦方向)から感光体10に接触させ、クリーニング部材30を側方(横方向)から感光体10に接触させるように構成してもよい。この場合、残渣除去部材22による残渣除去箇所の感光体表面移動方向下流側の位置でクリーニング部材30を側方(横方向)から感光体10に接触させ、残渣除去箇所を速やかにクリーニング部材でクリーニングできるようにしてもよい。
また、図2に示すように、本実施形態の研磨装置100では、感光体10の回転中心軸と、研磨部材26、残渣除去部材22及びクリーニング部材30それぞれの回転中心軸とがほぼ直交するように構成しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、感光体10の回転中心軸と、研磨部材26、残渣除去部材22及びクリーニング部材30の回転中心軸とが互いに平行になるように構成してもよい。
残渣除去部材22、研磨部材26、クリーニング部材30はそれぞれ所定の直径(例えば、80[mm])を有する円柱形状であり、その角は面取りがなされている。また、残渣除去部材22および研磨部材26は、同じ材質の多孔性部材であるスポンジを用いて構成されている。クリーニング部材30は、残渣除去部材22や研磨部材26より軟らかい(硬度の小さい)材質のスポンジを用いて構成されている。すなわち、残渣除去部材22及び研磨部材26はそれぞれ、感光体10の表面を削ることができる、クリーニング部材30よりも硬く且つ密度が大きいスポンジが使用されている。これらのスポンジは多数の孔を有するハニカム構造をしており、そのハニカム構造内に研磨材料(研磨剤)を保持することができる。このような構成の残渣除去部材22及び研磨部材26を用いることにより、次のような研磨及び残渣除去が可能になる。すなわち、まず、研磨部材26のハニカム構造内に研磨材料を含ませ、研磨材料を含んだ研磨部材26を回転させて感光体の被研磨面に接触させることにより、感光体10の表面を研磨することができる。その後、残渣除去部材22を回転させて感光体の被研磨面に接触させることにより、感光体10の表面に残った研磨材料などの残渣を残渣除去部材22のハニカム構造内に吸収するなどして除去することができる。
クリーニング部材30は、実際の使用時には図示しないアルコール吹き付け手段によりアルコールが供給され、感光体10の表面を最終的にクリーニングする。また、クリーニング部材30は、残渣除去部材22で除去しきれなかった感光体10の表面の残渣を最終的に取り除く第二の残渣除去部材として用いられる場合もある。
なお、本実施形態では、クリーニング部材30を備えた場合について示しているが、クリーニング部材30は必須の構成ではなく、クリーニング部材30を設けないように研磨装置10を構成してもよい。
図3(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態のより具体的な後述の実施例で用いた残渣除去部材22及び研磨部材26を構成するスポンジの一例の表面形態を示す拡大写真である。図3(a)は50倍に拡大した拡大写真であり、図3(b)は175倍に拡大した拡大写真である。図3(a)及び(b)からわかるように、残渣除去部材22及び研磨部材26それぞれを構成するスポンジは、多数の孔からなるハニカム構造を有している。そして、残渣除去部材22及び研磨部材26の硬度はクリーニング部材30より高い。なお、図3(a)及び(b)に表面写真を示した残渣除去部材22及び研磨部材26それぞれを構成するスポンジは、密度が55[kg/m]程度であり、孔の直径が500[μm]程度である。この比較的大きな孔は、感光体10の表面を研磨する際に研磨材料を保持し、さらに、感光体10の表面を削る際に研磨材料などの残渣を除去するのを助ける。
図4(a)及び(b)はそれぞれ、後述の実施例で用いたクリーニング部材30を構成するスポンジの一例の表面形態を示す拡大写真である。図4(a)は50倍に拡大した拡大写真であり、図4(b)は175倍に拡大した拡大写真である。図4(a)及び(b)からわかるように、クリーニング部材30を構成するスポンジの孔は丸い構造となっている。また、図示のクリーニング部材30のスポンジの孔の直径は100[μm]程度であり、残渣除去部材22及び研磨部材26のスポンジよりも小さい。また、図示のクリーニング部材30のスポンジの密度は36[kg/m]程度であり、その硬度は残渣除去部材22及び研磨部材26よりも低い。このクリーニング部材30は最終的な研磨残渣除去を行うとともに感光体10の表面を清掃する。すなわち、残渣除去部材22の孔よりも小さいクリーニング部材30孔はより細かな残渣をも取り除くことができる。また、クリーニング部材30のスポンジは軟らかいので、感光体10の表面を削り取ることはほとんどない。
また、図2に示すように、本実施形態の研磨装置100は、研磨部材26に研磨材料を塗布するための塗布治具34と、研磨材料が保持された図示しない研磨材料タンクと、研磨材料タンクから塗布治具34に研磨材料を供給するためのノズル36とを更に備えている。これらの塗布治具34、研磨材料タンク及びノズル36は、感光体10と研磨部材26とが接触する箇所に研磨材料を供給する手段として機能する。なお、本実施形態では、研磨材料としては、後述の実施例のように例えばPolarshine(登録商標)C20(Mirka Ltd.製)を用いることができるが、感光体を適正に研磨できるものであれば、これに限定されるものではない。
また、本実施形態の研磨装置100は、装置全体を制御する制御手段としての制御部38を備えている。制御部38は、例えばCPU、RAM、ROMなどを用いて構成され、予め組み込まれた制御プログラムを実行することにより、次のような制御を行うことができる。例えば、制御部38は、図示しない駆動機構としてのスライダの駆動部に接続され、そのスライダの可動部の駆動を制御することにより、スライダの可動部に取り付けられたモータ20、24、28やそれらに連結される残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30を感光体10の回転中心軸に沿った方向(図中のx方向)に移動させることができる。なお、本実施形態とは異なり、モータ20、24、28、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30は固定配置にし、制御部38が、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30の並び方向(図中のx方向)に沿って、感光体10及び回転治具16、18などを移動させる構成にしてもよい。
また、制御部38は、図示しないスライダなどからなる離接機構の駆動部に接続され、その接離機構の可動部の駆動を制御することにより、離接機構の可動部に取り付けられた残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30を、感光体10の被研磨面(外周面)に対する離接方向(z方向)に移動させることことができる。すなわち、制御部38は、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30を感光体10に近づいたり感光体10から離れたりする方向に移動させるように制御することができる。モータ20、24、28としてエアーモータを用いた場合は、そのモータ20、24、28それぞれに供給されるエアーの圧力により、モータ20、24、28を固定した状態で残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30を離接方向に移動させるように制御してもよい。また、モータ20、24、28自体をスライダにより移動させるようにしてもよい。
また、制御部38は、各モータ20、24、28、32の駆動部に接続され、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30それぞれのモータ20、24、28の回転速度や回転方向を制御したり、感光体10のモータ32の回転速度や回転方向を制御したりすることができる。
更に、制御部38は、研磨部材26による研磨の前に、ノズル36から塗布治具34に研磨材料を一定量供給するように、ノズル36に設けられた図示しないポンプ又はバルブ等を制御することができる。そして、モータ24をx方向及びz方向に移動させるように制御することにより、研磨材料が供給された塗布治具34に研磨部材26を接触させて研磨部材26に研磨材料を塗布することができる。そして、この研磨部材26の研磨材料が塗布された面が回転しながら感光体10の表面に接触して研磨が行われる。なお、本実施形態では、塗布治具34を使って研磨材料を研磨部材26に供給しているが、研磨部材26に直接研磨材料を供給したり感光体10に研磨材料を塗布したりするように構成してもよい。
次に、本実施形態に係る研磨装置100のより具体的な実施例の構成及び研磨処理の例について説明する。本願の発明者らは、上記構成の研磨装置100を用いた試行錯誤の結果、以下に示す条件で感光体10の研磨を行うことにより、感光体10の耐磨耗層10eの傷や凹凸を減少させつつ、感光体10の表面を所定の規格内の厚さに研磨することができることを見出した。
本実施例における研磨の対象物であるドラム状の感光体(以下、本実施例において「感光体ドラム」という。)10は、研磨の際に、毎分200回転程度の回転速度で回転させた。この感光体ドラム10の回転は、研磨部材26から研磨部材22に向かう方向(図2ではx方向で左から右に向かう方向)に対して反時計周り(図2中のr方向)である。また、感光体10の回転速度は毎分200回転程度に設定した。
本実施例の研磨装置100では、残渣除去部材22、研磨部材26及びクリーニング部材30として、直径が80[mm]の円柱形状のものを用いた。残渣除去部材22及び研磨部材26それぞれを構成するスポンジとしては、密度が55[kg/m]程度、孔の直径が500[μm]程度のものを用いた。また、クリーニング部材30のスポンジとしては、密度が36[kg/m]程度、孔の直径が100[μm]程度のものを用いた。
また、研磨部材26、残渣除去部材22およびクリーニング部材30の図2中のx方向における移動速度は8.0[mm/sec]程度に設定した。この所定速度の移動により、感光体10の所定範囲の研磨面を研磨することができた。
また、残渣除去部材22、研磨部材26およびクリーニング部材30は、研磨の際に、感光体10に向かう方向に対してそれぞれ時計周り(図2中のc方向)に回転させた。この回転時の回転速度はいずれも毎分1450回転程度である。このように残渣除去部材22及びクリーニング部材30を回転させることにより、感光体ドラム10の被研磨面の残渣をむらなく除去することができた。特に、研磨の対象物である感光体ドラム10の回転速度よりも速い回転速度で残渣除去部材22及びクリーニング部材30を回転させることにより、感光体ドラムの被研磨面上の同一箇所に残渣除去部材22及びクリーニング部材30が複数回接触することになり、より徹底した残渣除去が可能となる。
研磨材料としては、Polarshine(登録商標)C20(Mirka Ltd.社製)を用い、研磨部材26に対する研磨材料の塗布量は3[g]程度に設定した。
本実施例において、まず、制御部38は、感光体10の研磨に先立って、ノズル36から塗布治具34に研磨材料を供給するように制御する。その後、制御部38は、研磨部材26を塗布治具34の研磨材料の上に移動させ、研磨部材26に研磨材料を前記所定量(3[g]程度)だけを塗布するように制御する。次に、制御部38は、残渣除去部材22と研磨部材26とを回転させながら、感光体10の一方の端部のフランジ14側から感光体10の被研磨面(外周面)に接触させ、感光体10の回転中心軸に沿って残渣除去部材22から研磨部材26に向かう方向(図2ではx方向で右から左に向かう方向)に残渣除去部材22と研磨部材26とを移動させるように制御する。この残渣除去部材22及び研磨部材26の回転と、感光体10への接触及び移動とにより、感光体10の被研磨面における研磨と残渣の除去とを連続的に行うことができる。すなわち、研磨部材26で研磨した箇所を続けて残渣除去部材22でにより磨残渣を除去するよう制御される。このように研磨および残渣除去を連続して行うことにより、研磨時間を短縮しつつ研磨の精度をあげることができる(被研磨面の表面を滑らかにすることができる)とともに、感光体10の被研磨面における残渣の除去むらの発生を抑制することができる。また、残渣除去部材22は、研磨材料を保持できる多孔性部材であるスポンジを使用しているので、研磨部材26による研磨の際に感光体10に少量付着して残った研磨材料をスポンジの空孔内に取り込むことができる。従って、残渣除去部材22は、スポンジ内に取り込んだ研磨材料を利用して、感光体10の被研磨面をさらに研磨を行うことになるので、残渣除去部材22は残渣を除去しつつ、仕上げ磨きを行うような機能を果たすことになる。これにより、感光体10の被研磨面の研磨品質を向上することができる。
また、本実施例において、制御部38は、感光体10の被研磨面の全体を研磨した後、クリーニング部材30によるクリーニングを行うように制御する。より具体的には、感光体10とクリーニング部材30とを回転させながら、図示しない液体供給手段でアルコールをしみこませたクリーニング部材30を、感光体10の他方の端部のフランジ12側から感光体10の被研磨面(外周面)に接触させ、クリーニング部材30から残渣除去部材22に向かう方向(図2ではx方向で左から右に向かう方向)に移動させるように制御する。この際、残渣除去部材22を回転させながら感光体10に接触させ、再度研磨残渣の除去を行うことも可能である。これにより、より高い精度で研磨残渣の除去が可能となる。なお、このクリーニングの際、少なくとも研磨部材26については、感光体10の被研磨面から離間するように上方に退避させるように制御される。この際、研磨部材26の回転は停止させてもよい。
次に、本実施例の研磨装置100において試行錯誤及び各種測定を行った結果について説明する。
図5は、感光体ドラム10の表面の耐磨耗層(コーティング層)の削り量とスポンジパッド(残渣除去部材22、研磨部材26およびクリーニング部材30)の送り速度の傾向を示すグラフである。ここで、送り速度はストップウォッチと定規とを用いて測定した。
図6は、感光体ドラム10の表面の耐磨耗層の削り量と感光体ドラム10の回転速度の傾向を示すグラフである。感光体ドラム10の回転速度はタコメーター(Instruments & Gauges Electronics Ltd.製のMicrotach 8400?Superb instrumentation)で測定した。
図7は、感光体ドラム10の表面の耐磨耗層の削り量と感光体ドラム10に対するスポンジパッド(残渣除去部材22、研磨部材26およびクリーニング部材30)の圧縮量(食い込み量)の傾向について示すグラフである。クリーニング部材30の圧縮量は、感光体ドラム10の表面と接するときの量を0として、ニップ測定器(Krier SA製のDiginip(登録商標))を使って測定した。なお、クリーニング部材30を感光体ドラム10に強く当てるほど、クリーニング部材30の回転速度が低下した。
図8は、多数の感光体ドラム10について耐磨耗層の厚さを測定した結果を示すグラフである。本実施例において、新品の感光体ドラム10の耐磨耗層(コーティング層)のコーティング量を維持することが重要である。本発明者らが調査した結果、図8にしめすように新品の感光体ドラム10の耐磨耗層の厚さは、最大で34[μm]、最小で27[μm]、平均で30.5[μm]であった。この耐磨耗層の厚さは、フーリエ変換赤外分光光度計:FTIR(Thermo Fisher Scientific社製のNicolet 380 FT−IR)を使って測定した。市場から回収された感光体ドラムの耐磨耗層は、表面にトナーやクリーニングブレード等と考えられる物質が付着し、新品の感光体ドラムより平均的に厚くなっていた。耐磨耗層に求められる厚さおよび印刷される画像品質に影響がでない厚さをテストにより確かめ、感光体ドラム10の表面を削る所望の削り量であるターゲット量を0.5[μm]±0.2[μm]とした。そして、本実施例の研磨装置100の1回の研磨動作(図2のx方向の右から左への1回の移動)により削られる量と2回の研磨動作により削り取られる量とを調べた結果、2回の研磨動作ではターゲット量以上に削り取ってしまうことがわかった。一方、1回の研磨動作ではターゲット量だけ削ることができ、感光体ドラム10の耐磨耗層の厚さを29.5[μm]に維持できた。
図9は、本実施例の研磨装置100により研磨を行った後の感光体ドラム10の表面に残る残渣の様子を示す写真である。図9中の上側10Uの表面写真は、残渣除去部材22を使用した研磨を行った後の感光体ドラム10の表面に残る残渣の様子を示している。また、図9の下側10Dの表面写真は、残渣除去部材22を使用しない研磨を行った後の感光体ドラム10の表面に残る残渣の様子を示している。この写真が示すように、残渣除去部材22を使用すると研磨残渣がほぼ取り除かれていることがわかる。研磨残渣が感光体ドラム10の表面に残ると、その感光体ドラム10を用いて画像形成を行ったときの画像品質に悪影響を及ぼす。
図10は、本実施例の研磨装置100により研磨を行う研磨前及び研磨後の感光体ドラム10の表面の写真である。図10中の上側10U’の表面写真は、研磨を行う前の感光体ドラム10の表面写真である。また、図10の下側10D’の表面写真は、研磨後の感光体ドラム10の表面写真である。この写真に示すように、研磨前には現像剤を構成するトナー及びキャリアやクリーニングブレードとの接触により引き起こされた円周方向の傷がみられるのに対し、研磨後はこれらの傷が取り除かれていることがわかる。
図11(a)及び(b)はそれぞれ、感光体ドラム10の表面の粗さを測定した結果を示している。図11(a)は新品の感光体ドラム10の表面の粗さを測定した結果であり、その表面粗さRZ(例えば、ISO4287:1997及びJIS B0601:2001参照)の値は0.717[μm]であった。また、図11(b)は本実施例の研磨装置100で研磨した後の感光体ドラム10の表面の粗さを測定した結果であり、その表面粗さRZの値は0.551[μm]であった。ここで、表面粗さRZの測定には、表面粗さ測定器(株式会社ミツトヨ製のsurface roughness profiler ST170)を使用した。図11の結果からもわかるように、新品の感光体ドラムよりも本実施例の研磨装置100により研磨を行った感光体ドラムのほうが表面の凹凸が少なく、滑らかな表面形状を得られた。
以上示した本実施例の研磨装置100において試行錯誤及び各種測定を行った結果(図5〜図11)から、少なくとも次の(1)〜(3)に示すような知見が得られた。
(1)残渣除去部材22、研磨部材26およびクリーニング部材30(パッド)の送り速度が速いほど、感光体ドラム表面の耐磨耗層(コーティング層)の削り量(研磨量)が少なくなる(図5参照)。
(2)感光体ドラムの回転速度が200[rpm]以上では、感光体ドラム表面の耐磨耗層(コーティング層)の削り量(研磨量)がほぼ一定の削り量となる(図6参照)。
(3)クリーニング部材30(パッド)を感光体ドラムに強くあてる(圧縮量が多い)ほど、感光体ドラム表面の耐磨耗層(コーティング層)の削り量(研磨量)が多くなる。
以上の本実施例の研磨装置100における試行錯誤及び各種測定を行った結果並びに上記(1)〜(3)の知見から、感光体ドラム10に対する研磨の好適な条件の一例についてまとめると、次の表1のようになる。この表1の条件で構成した研磨装置100により、感光体ドラム表面の耐磨耗層(コーティング層)の削り量(研磨量)を所定の範囲に抑えることができ、かつ、感光体ドラム表面における研磨残渣をほぼ取り除くことができる。但し、本発明は、この表1に示した条件に限定されるものではない。
なお、上記実施形態及び実施例では、研磨の対象物(被研磨物)が電子写真方式の画像形成装置に用いられる感光体である場合について示した。しかしながら、本発明を適用可能な研磨の対象物(被研磨物)は感光体に限定されるものではない。本発明は感光体以外の半導体ウェハや光学部品などを研磨する場合にも適用することができる。この場合、上記実施形態及び実施例のように研磨の対象物の回転中心軸と研磨部材、残渣除去部材及びクリーニング部材の回転中心軸とが直交する必要はない。例えば、半導体ウェハの表面を研磨する場合には、半導体ウェハの回転中心軸と研磨部材、残渣除去部材及びクリーニング部材の回転中心軸とが互いに平行になるように構成してもよい。
また、上記実施形態及び実施例において、研磨部材26は必ずしも多孔性部材である必要はなく、所望の研磨ができるものであれば、例えば研磨ペーパーのようなものであってもよい。更に、上記実施形態及び実施例において、残渣除去部材22や研磨部材26は多孔性部材としてスポンジ以外の部材(例えば、不織布)であってもよい。また、上記実施形態及び実施例において、研磨材料(研磨剤)がなくても研磨が可能な場合には、研磨材料を使わず研磨部材26だけで研磨を行ってもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
研磨方法であって、感光体10などの対象物の被研磨面を研磨する工程と、研磨された対象物の被研磨面と残渣除去部材22とを接触させて対象物の被研磨面に対して残渣除去部材22の接触面が相対的に移動するように対象物及び残渣除去部材22の少なくとも一方を回転させる工程と、を含む。
また、研磨装置であって、感光体10などの対象物の被研磨面を研磨する手段と、対象物を回転させるモータ32などの手段と、残渣除去部材22と、残渣除去部材22を回転させるモータ20などの手段と、研磨された対象物の被研磨面と残渣除去部材22とを接触させて対象物の被研磨面に対して残渣除去部材22の接触面が相対的に移動するように対象物及び残渣除去部材22の少なくとも一方を回転させるように制御する制御部38などの手段と、を備える。
また、電子写真方式の画像形成装置に用いられる感光体を製造する方法であって、感光体10の被研磨面を研磨する工程と、研磨された感光体10の被研磨面と残渣除去部材22とを接触させて感光体10の被研磨面に対して残渣除去部材22の接触面が相対的に移動するように感光体10及び残渣除去部材22の少なくとも一方を回転させる工程と、を含む
これらによれば、上記実施形態について説明したように、研磨された対象物の被研磨面と残渣除去部材22とを接触させて対象物の被研磨面に対して残渣除去部材22の接触面が相対的に移動するように対象物及び残渣除去部材22の少なくとも一方を回転させることにより、対象物の被研磨面が残渣除去部材22の接触面で連続的に摺擦される。従って、対象物の被研磨面における残渣の取り漏れを低減して残渣をより確実に除去することができ、対象物の被研磨面における残渣の除去むらの発生を抑制することができる。
特に、対象物が感光体の場合、感光体のリサイクルなどで、高い感光品質を有する感光体を提供することができる。
(態様B)
上記態様Aの研磨方法において、感光体10などの対象物の被研磨面を研磨する工程は、対象物の被研磨面と研磨部材26とを接触させて対象物の被研磨面に対して研磨部材26の接触面が相対的に移動するように対象物及び研磨部材26の少なくとも一方を回転させるものである。
また、上記態様Aの研磨装置において、感光体10などの対象物を研磨する手段は、研磨部材26と、研磨部材26を回転させるモータ24などの手段とを有し、制御部38などの制御手段は、対象物の被研磨面と研磨部材26とを接触させて対象物の被研磨面に対して研磨部材26の接触面が相対的に移動するように対象物及び研磨部材26の少なくとも一方を回転させるように制御するものである。
また、上記態様Aの感光体の製造方法において、感光体10の被研磨面を研磨する工程は、感光体10の被研磨面と研磨部材26とを接触させて感光体10の被研磨面に対して研磨部材26の接触面が相対的に移動するように感光体10及び研磨部材26の少なくとも一方を回転させるものである。
これらによれば、上記実施形態について説明したように、感光体10などの対象物の被研磨面が研磨部材26の接触面で連続的に摺擦されるので、対象物の被研磨面を良好に研磨できる。
(態様C)
上記態様Bの研磨方法において、感光体10などの対象物と研磨部材26とが接触する箇所に研磨材料を供給する工程を更に含む。
また、上記態様Bの研磨装置において、感光体10などの対象物と研磨部材26とが接触する箇所に研磨材料を供給するノズル36や塗布治具34等の手段を更に備える。
これらによれば、上記実施形態について説明したように、感光体10などの対象物の被研磨面を効率よく研磨できる。
(態様D)
上記態様B又はCの研磨方法において、感光体10などの対象物は円柱形状又は円筒形状を有するものであり、対象物の被研磨面を研磨する工程は、対象物の円筒軸又は円柱軸を回転中心軸として対象物を回転させるものであり、対象物に対する研磨部材26及び残渣除去部材22の相対的な位置を変化させる工程を更に含む。
また、上記態様B又はCの研磨装置において、感光体10などの対象物は円柱形状又は円筒形状を有するものであり、対象物の被研磨面を研磨する手段は、対象物の円筒軸又は円柱軸を回転中心軸として対象物を回転させるものであり、対象物に対する研磨部材26及び残渣除去部材22の相対的な位置を変化させるスライダなどの手段を更に備える。
これらによれば、上記実施形態について説明したように、円柱形状又は円筒形状を有する感光体10などの対象物を回転させるとともに、研磨部材26及び残渣除去部材22を対象物の外周面(被研磨面)に接触させながら、対象物に対して研磨部材26及び残渣除去部材22を相対的に移動させることができる。これにより、対象物の円周面(被研磨面)の全体にわたって、良好に研磨できるとともに、対象物の被研磨面における残渣の取り漏れを低減して残渣をより確実に除去することができ、対象物の被研磨面における残渣の除去むらの発生を抑制することができる。
また、研磨部材26及び残渣除去部材22を必要に応じて対象物の被研磨面に対して接触させたり離間させたりすることができるので、研磨部材26及び残渣除去部材22を用いた研磨及び残渣除去の処理の自由度及び効率を高めることができる。
(態様E)
上記態様Dの研磨装置において、感光体10などの対象物の回転中心軸に沿った方向であって対象物に対する研磨部材26及び残渣除去部材22の相対的な移動方向における下流側に研磨部材26が位置し、前記移動方向における上流側に残渣除去部材22が位置するように、研磨部材26及び残渣除去部材22を並べて配置した。
これらによれば、上記実施形態について説明したように、感光体10などの対象物の回転中心軸に沿った研磨部材26及び残渣除去部材22の1回の相対移動により、対象物の円周面(被研磨面)に対する研磨及び残渣除去を連続的に行うことができる。
(態様F)
上記態様Dの研磨方法において、感光体10などの対象物の被研磨面を研磨する工程は、対象物及び研磨部材26をそれぞれ回転させるものであり、研磨残渣を除去する工程は、対象物及び残渣除去部材22をそれぞれ回転させるものであり、対象物の回転速度は研磨部材26および残渣除去部材22の回転速度より遅い。
また、上記態様D又はEの研磨装置において、感光体10などの対象物の被研磨面を研磨する手段は、対象物及び研磨部材26をそれぞれ回転させるものであり、研磨残渣を除去する手段は、対象物及び残渣除去部材22をそれぞれ回転させるものであり、対象物の回転速度は研磨部材26および残渣除去部材22の回転速度より遅い。
これらによれば、上記実施形態について説明したように、対象物の円周面(被研磨面)の全体にわたって研磨及び残渣除去をより確実に行うことができるとともに、その研磨及び残渣除去の効率を高めることもできる。特に、対象物の円周面(被研磨面)の全体をなめらかに研磨することができる。
(態様G)
上記態様B乃至D及びFの研磨方法並びに上記態様B乃至Fの研磨装置において、研磨部材26は多孔性部材である。これらによれば、上記実施形態について説明したように、研磨部材26の多数の孔に研磨材料を保持しながら研磨できるので、対象物の被研磨面をより確実に且つ効率的に研磨できる。
(態様H)
上記態様A乃至D及びF、Gの研磨方法並びに上記態様A乃至Gの研磨装置において、残渣除去部材22は多孔性部材である。これらによれば、上記実施形態について説明したように、残渣除去部材22の多数の孔により、対象物の被研磨面の残渣を掻き取るように除去するので、対象物の被研磨面の残渣をより確実に且つ効率的に除去できる。
(態様I)
上記態様G又はHの研磨方法及び研磨装置において、多孔性部材はスポンジである。これらによれば、上記実施形態について説明したように、研磨部材26を構成するスポンジの多数の孔を有するハニカム構造内に研磨材料(研磨剤)をより確実に保持した状態で研磨することができるので、対象物の被研磨面に対する研磨の確実性及び効率性を更に高めることができる。また、残渣除去部材22を構成するスポンジの多数の孔を有するハニカム構造の部分で残渣をより確実に掻き取るように除去できるとともに、除去された残渣をハニカム構造内に保持することができるので、対象物の被研磨面に対する残渣除去の確実性及び効率性を更に高めることができる。
10 感光体(感光体ドラム)
12,14 フランジ部
12a,14a 回転軸部
16,18 回転治具
20,24,28 モータ
22 残渣除去部材
26 研磨部材
30 クリーニング部材
32 モータ
34 塗布治具
36 ノズル
38 制御部
100 研磨装置
特開2005−165118号公報

Claims (6)

  1. 円柱形状又は円筒形状を有する対象物の被研磨面を研磨する手段と、
    前記対象物の円筒軸又は円柱軸を回転中心軸として該対象物を回転させる手段と、
    残渣除去部材と、
    前記残渣除去部材を回転させる手段と、
    前記研磨された対象物の被研磨面と前記残渣除去部材とを接触させて該対象物の被研磨面に対して該残渣除去部材の接触面が相対的に移動するように該対象物及び該残渣除去部材の少なくとも一方を回転させるように制御する手段と、
    前記対象物に対する前記研磨部材及び前記残渣除去部材の相対的な位置を変化させる手段と、を備え、
    前記対象物の被研磨面を研磨する手段は、研磨部材と、該研磨部材を回転させる手段とを有し、
    前記制御手段は、前記対象物の被研磨面と前記研磨部材とを接触させて該対象物の被研磨面に対して該研磨部材の接触面が相対的に移動するように該対象物及び該研磨部材の少なくとも一方を回転させるように制御し、
    前記対象物の回転中心軸に沿った方向であって前記対象物に対する前記研磨部材及び前記残渣除去部材の相対的な移動方向における下流側に該研磨部材が位置し、該移動方向における上流側に該残渣除去部材が位置するように、該研磨部材及び該残渣除去部材を並べて配置した研磨装置。
  2. 前記対象物と前記研磨部材とが接触する箇所に研磨材料を供給する手段を更に備える請求項に記載の研磨装置。
  3. 前記対象物の被研磨面を研磨する手段は、前記対象物及び前記研磨部材をそれぞれ回転させるものであり、
    前記研磨残渣を除去する手段は、前記対象物及び前記残渣除去部材をそれぞれ回転させるものであり、
    前記対象物の回転速度は前記研磨部材および前記残渣除去部材の回転速度より遅い請求項1又は2に記載の研磨装置。
  4. 前記研磨部材は多孔性部材である請求項乃至のいずれか1項に記載の研磨装置。
  5. 前記残渣除去部材は多孔性部材である請求項1乃至のいずれか1項に記載の研磨装置。
  6. 前記多孔性部材はスポンジである請求項又はに記載の研磨装置
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