JP2009145451A - 感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法及び感光ドラム基体 - Google Patents

感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法及び感光ドラム基体 Download PDF

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Abstract

【課題】ササクレ状凸欠陥のない表面品質に優れたアルミニウム管の製造が可能となる感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法を提供する。
【解決手段】感光ドラム基体用アルミニウム管1の外周面にその全周にわたって砥粒含有液体を供給して砥粒をアルミニウム管1の外周面に接触させることによってアルミニウム管1の外周面の全周を同時に研磨する。中でも、砥粒含有液体が含浸された略円筒形状の多孔質軟質体2の中空内部空間2aに、アルミニウム管1を内挿状態に配置せしめ、該アルミニウム管1の外周面に多孔質軟質体2の内周面を接触させた状態で、アルミニウム管1及び軟質体2のうちの少なくともいずれか一方を動かして研磨するのが好ましい。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置のOPC感光ドラム用の基体等として用いられる表面品質に優れた感光ドラム基体用アルミニウム管を製造するための表面処理方法及び該方法で表面処理して得られた表面品質に優れた感光ドラム基体に関する。
なお、この明細書及び特許請求の範囲において、「アルミニウム」の語は、アルミニウム及びその合金を含む意味で用いる。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置の感光ドラムの基体として用いられるアルミニウム管は、その表面に均一なOPC(有機光導電体)塗膜を形成させる必要があることから、鏡面に近い表面状態であることが要求される。
従来は、アルミニウム管を切削することによって鏡面仕上げが行われていたが、切削用刃具の調整や管理が容易でない上に作業に熟練を要することから、大量生産には適さないという問題があった。
そこで、近年では、アルミニウム圧延板をしごき加工したDI管、アルミニウム押出素管をしごき加工したEI管、アルミニウム押出素管を引き抜き加工したED管などの無切削管が、感光ドラム用基体として多く用いられるようになってきている。中でも、ED管は、他の無切削管とは異なり、10本以上の管を1加工(2回の引抜加工)で生産できるので大量生産に適しており、市場拡大に伴う大量消費に対応し得るものとして注目されている。
ED管は、一般に、アルミニウム製のビレットを押出してアルミニウム押出素管を得た後、該押出素管を所定長さに切断し、これを引き抜き加工することによって外径、内径、管壁の肉厚が所定値に規定されたアルミニウム管を得、次いで切断、端部の面取り加工、洗浄を順次行い、さらに寸法及び外観の検査を経て、製造されている。
上記ED管からなる感光ドラム用基体は、高度の表面平滑性と寸法精度を有していることが求められるが、無切削加工であるために、押出加工のダイスラインに起因したスジ状欠陥や、引き抜き加工の潤滑油押し込みに起因したオイルピット等の微細な表面欠陥を有している。
とりわけ、微小なアルミニウム片(91)が表面に付着した押出素管が引き抜かれて発生する鱗片状の表面欠陥(92)は、超音波洗浄や、OPC塗工時の熱の影響等によって立ち上がってササクレ状の凸欠陥(93)を生じやすかった(図5参照)。このようなササクレ状凸欠陥(93)が感光ドラム用基体の表面に存在すると、感光ドラムを構成して一様帯電した際に、該ササクレ状凸欠陥(93)がリーク(漏電)の起点になりやすく、画像が劣化するという問題があった。
このようなササクレ状凸欠陥の発生を防止する技術として、押出ダイスのベアリング部の周方向における中心線平均粗さRa(Y)と押出方向における中心線平均粗さRa(X)との関係が、Ra(Y)<Ra(X)に設定された押出ダイスを用いて押出加工を行ってアルミニウム押出素管を製造することによって、ササクレ状凸欠陥の原因になっている押出素管表面での微小なアルミニウム片の付着(発生)を抑制する方法が公知である(特許文献1参照)。
また、アルミニウム押出素管の表面に付着した微小なアルミニウム片を、引き抜き加工を行う前に、軟質性の摺擦部材でこすり落として除去することによって、ササクレ状凸欠陥の発生を防止する方法も知られている(特許文献2参照)。
また、ED管の表面を布、紙、スポンジまたは研磨テープで拭くことによってED管表面のササクレ状凸欠陥を折り取って除去する方法も知られている(特許文献3参照)。
特開平8−267122号公報 特開2006−159288号公報 特開平8−82939号公報
しかしながら、上記従来技術では次のような問題があった。即ち、特許文献1に記載された方法によれば、ED管表面でのササクレ状凸欠陥の発生を抑制することができるものの、稀にササクレ状凸欠陥が発生することがあり、ササクレ状凸欠陥の発生を確実に防止できるまでには至っていなかった。
また、特許文献2に記載の方法では、押出素管が引き抜かれて発生する鱗片状の表面欠陥を大幅に減少せしめることができたものの、アルミニウム片が素管表面に一体化していて十分に除去できない場合があり、このためにササクレ状凸欠陥の発生を確実に防止できるまでには至っていなかった。
また、特許文献3(段落0007参照)では、ササクレ状凸欠陥が、不均質箇所や晶出物、偏在物が引き起こされて生じたので折れやすいと記載されているが、実際には組織的に正常な箇所からも凸欠陥は生じており、この場合には布、紙、スポンジ等で拭き取ることによって図4(a)に示すようにササクレ状凸欠陥(93)がより一層立ち上がって除去されることなく残ってしまう(より大きな欠陥になる)という問題があった。即ち、組織的に正常な箇所から生じた凸欠陥は、根元は管と一体化しているので、布、紙、スポンジ等で拭いても除去することはできず、逆に布、紙、スポンジ等の拭き取り材の繊維に引っ掛かってササクレ状凸欠陥(93)が立ち上がって除去されることなく残ってしまう。また、研磨テープを用いて研磨した場合には、図4(b)に示すように、鱗片状の表面欠陥を除去できるものの、砥粒(97)をテープに保持して擦り付けるので強い力が作用してしまってバリ状の突起欠陥(98)が新たに発生してこれがリーク(漏電)の原因になるという問題があった。
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、ササクレ状凸欠陥のない表面品質に優れたアルミニウム管の製造が可能となる感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法及びササクレ状凸欠陥がなく表面品質に優れると共に高品質の画像を形成できる感光ドラム基体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]感光ドラム基体用アルミニウム管の外周面にその全周にわたって砥粒含有液体を供給して砥粒を前記アルミニウム管の外周面に接触させることによって、前記アルミニウム管の外周面の全周を同時に研磨することを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[2]砥粒含有液体が含浸された略円筒形状の多孔質軟質体の中空内部空間に、感光ドラム基体用アルミニウム管を内挿状態に配置せしめ、該アルミニウム管の外周面に前記多孔質軟質体の内周面を接触させた状態で、アルミニウム管及び軟質体のうちの少なくともいずれか一方を動かすことによって、アルミニウム管の外周面を研磨することを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[3]前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を周方向に回転させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する前項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[4]前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を軸方向に移動させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する前項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[5]前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの一方を周方向に回転させ、他方を軸方向に移動させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する前項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[6]前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を周方向に回転させつつ軸方向に移動させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する前項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[7]前記多孔質軟質体として、連続気泡構造の発泡樹脂成形体を用いる前項2〜6のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[8]前記多孔質軟質体に砥粒含有液体を連続して供給する前項2〜7のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[9]前記研磨に供された後の砥粒含有液体を回収し、この回収液体に対して、砥粒の体積換算での含有率が5%以上になるように濃度調整を行った後、この濃度調整後の砥粒含有液体を前記多孔質軟質体に供給する前項2〜8のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[10]前記研磨に供された後の砥粒含有液体を分離タンクに回収し、この分離タンクにおいて、研磨で破砕された砥粒が、未破砕の砥粒よりも沈降速度が遅いことを利用して、破砕砥粒を分離除去した後、この分離除去によって粒度調整がなされた砥粒含有液体を前記多孔質軟質体に供給する前項2〜9のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[11]前記研磨に供された後の砥粒含有液体を回収し、この回収液体に対して温度調整を行った後、この温度調整後の砥粒含有液体を前記多孔質軟質体に供給する前項2〜10のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[12]前記研磨処理後のアルミニウム管の外周面を、前記砥粒含有液体を構成する液体と同じ液体で洗浄する前項1〜11のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[13]前記アルミニウム管として、Al−Mn系合金、Al−Mg系合金、Al−Mg−Si系合金及び純Alからなる群より選ばれる1種の材料からなる管を用いる前項1〜12のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
[14]前項1〜13のいずれか1項に記載の表面処理方法で表面処理して得られたアルミニウム管からなることを特徴とする感光ドラム基体。
[1]の発明では、感光ドラム基体用アルミニウム管の外周面にその全周にわたって砥粒含有液体を供給して砥粒を管の外周面に接触させることによってアルミニウム管の外周面の全周を同時に研磨するものであるから、アルミニウム管の外周面の鱗片状表面欠陥の先端部(薄膜部分)を引っ掛けて立ち上げることなく、且つ砥粒の引っ掻きによる新たな欠陥(バリ状欠陥)を発生させることなく、鱗片状表面欠陥の先端部(薄膜部分)を研磨して除去することができる。このように鱗片状表面欠陥の先端部を除去できるので、この表面処理の後に、例えば洗浄のための超音波照射やOPC塗工時の加熱等を行っても、ササクレ状凸欠陥が発生するのを防止できる。従って、本発明の表面処理方法で表面処理が施されて製造されたアルミニウム管は、ササクレ状凸欠陥がなくて表面品質に優れており、従ってこのアルミニウム管を基体にして構成された感光ドラムに一様帯電した際にリークは生じ難いものとなる。なお、この発明では、砥粒が液体に分散されているので、従来の研磨テープを用いた時のように砥粒がテープで強く押し込まれて新たなバリ状突起欠陥を生じることはない。
[2]の発明では、砥粒含有液体が含浸された略円筒形状の多孔質軟質体の中空内部空間に、感光ドラム基体用アルミニウム管を内挿状態に配置せしめ、該アルミニウム管の外周面に多孔質軟質体の内周面を接触させた状態で、アルミニウム管及び軟質体のうちの少なくともいずれか一方を動かすことによって、アルミニウム管の外周面を研磨するものであるから、アルミニウム管の外周面に沿うように砥粒含有液体が流れるものとなり、これによりアルミニウム管の外周面の鱗片状表面欠陥を撫で付けるように研磨することができて、アルミニウム管の外周面の鱗片状表面欠陥の先端部(薄膜部分)を引っ掛けて立ち上げることなく、且つ砥粒の引っ掻きによる新たな欠陥(バリ状欠陥)を発生させることなく、鱗片状表面欠陥の先端部(薄膜部分)を研磨して除去することができる。また、アルミニウム管を略円筒形状の多孔質軟質体で全周にわたって包み込むように被覆した状態で研磨するので、研磨の際に鱗片状表面欠陥の先端部を引っ掛けて立ち上げることを確実に防止することができる。このように鱗片状表面欠陥の先端部を除去できるので、この表面処理の後に、例えば洗浄のための超音波照射やOPC塗工時の加熱等を行っても、ササクレ状凸欠陥が発生するのを防止できる。従って、本発明の表面処理方法で表面処理が施されて製造されたアルミニウム管は、ササクレ状凸欠陥がなくて表面品質に優れており、従ってこのアルミニウム管を基体にして構成された感光ドラムに一様帯電した際にリークは生じ難いものとなる。なお、この発明では、砥粒が液体に分散されているので、従来の研磨テープを用いた時のように砥粒がテープで強く押し込まれて新たなバリ状突起欠陥を生じることはない。
[3]の発明では、アルミニウム管及び多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を周方向に回転させて研磨するので、アルミニウム管の外周面において略周方向に延びた鱗片状表面欠陥の先端部を特に十分に除去することができる。
[4]の発明では、アルミニウム管及び多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を軸方向に移動させて研磨するので、アルミニウム管の外周面において略軸方向に延びた鱗片状表面欠陥の先端部を特に十分に除去することができる。
[5]の発明では、アルミニウム管及び多孔質軟質体のうちの一方を周方向に回転させ、他方を軸方向に移動させて研磨するので、略周方向及び略軸方向を含めて全ての方向に延びた鱗片状表面欠陥の先端部を十分に除去することができる。
[6]の発明では、アルミニウム管及び多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を周方向に回転させつつ軸方向に移動させて研磨するので、略周方向及び略軸方向を含めて全ての方向に延びた鱗片状表面欠陥の先端部を十分に除去することができる。
[7]の発明では、多孔質軟質体として、連続気泡構造の発泡樹脂成形体を用いるから、劣化することが殆どなく、砥粒含有液体を保持する媒体としての機能を長期にわたって維持できる。
[8]の発明では、多孔質軟質体に砥粒含有液体を連続して供給するので、鱗片状表面欠陥の研磨除去効率を向上させることができる。
[9]の発明では、砥粒の体積換算での含有率が5%以上である砥粒含有液体が多孔質軟質体に供給されるので、安定した一定の研磨除去効率を維持することができる。
[10]の発明では、研磨に供された後の砥粒含有液体から破砕砥粒を分離除去した後、この分離除去によって粒度調整がなされた砥粒含有液体を多孔質軟質体に供給するから、アルミニウム管の外周面の表面の粗さをより均一にすることができる。
[11]の発明では、研磨に供された後の砥粒含有液体を回収し、この回収液体に対して温度調整を行った後、この温度調整後の砥粒含有液体を多孔質軟質体に供給するから、アルミニウム管に高温の砥粒含有液体が接触することを防止することができ、アルミニウム管の表面酸化による変色を抑制することができる。
[12]の発明では、研磨処理後のアルミニウム管の外周面を、砥粒含有液体を構成する液体と同じ液体で洗浄するので、研磨処理後のアルミニウム管外周面の付着砥粒を、異質な液体を残存させることなく、十分に洗浄除去することができる。
[13]の発明では、アルミニウム管として、Al−Mn系合金、Al−Mg系合金、Al−Mg−Si系合金及び純Alからなる群より選ばれる1種の材料からなる管を用いるので、鱗片状表面欠陥の研磨除去効率を十分に向上させることができる。即ち、例えば、Al−Cu系合金、Al−Si系合金、Al−Zn−Mg系合金では、表面が硬くて表面研磨効果が十分に得られ難くなるので、好ましくない。
[14]の発明に係る感光ドラム基体は、外周面にササクレ状凸欠陥が実質的に存在しないから、この感光ドラム基体の外周面に感光層(OPC等)が被覆形成されてなる感光ドラムは、一様帯電した際にリークは生じ難いものとなり、高品質の画像を形成することができる。
この発明に係る感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法で用いる表面処理装置の一実施形態を図1に示す。図1において、(1)はアルミニウム管、(2)は多孔質軟質体、(11)は支持装置、(15)は回転駆動手段である。
前記支持装置(11)は、アルミニウム管(1)を支持するための装置であり、図1(a)に示すように、図示しない駆動機構によって水平方向に移動可能に支承された支持基部(12)と、該支持基部(12)の片面から水平方向に延設された支持杆(13)(13)(13)とを備えてなる。前記アルミニウム管(1)は、図1(a)に示すように、前記支持杆(13)(13)(13)を取り囲むように外嵌されることによって、該管(1)の周方向に回転しないように安定状態に前記支持装置(11)に支持固定される。
前記支持装置(11)にセットされるアルミニウム管(表面処理対象のアルミニウム管)(1)としては、アルミニウム押出素管に引き抜き加工を行うことによって得られた感光ドラム基体用アルミニウム引抜管(感光ドラム基体用アルミニウムED管)等が挙げられる。
前記多孔質軟質体(2)としては、例えば多孔連通構造を備えた保水性の多孔質軟質体等が挙げられる。本実施形態では、前記多孔質軟質体(2)は略円筒形状に形成されている。図1(b)に示すように、この多孔質軟質体(2)の中空内部空間(2a)に、前記支持装置(11)に支持されたアルミニウム管(1)が内挿状態に配置される。この時、アルミニウム管(1)の外周面に多孔質軟質体(2)の内周面が接触する状態になるように設計されている。
また、図1に示すように、前記多孔質軟質体(2)の外周面にこれを被覆する態様で硬質材料からなる外筒体(3)が接合固定されている。この外筒体(3)の外周面の軸方向の中央部に多数のV溝からなる溝部(3a)が全周にわたって形成されている。一方、前記外筒体(3)の下方位置に回転駆動手段(15)が配置されている。この回転駆動手段(15)は、回転駆動のためのモーター部(16)と、該モーター部(16)に取り付けられた軸体(17)と、該軸体(17)の先端部に固定された略盤状の回転子(18)とを備えてなる。前記回転子(18)の外周面には、多数の係合突起(18a)が突設されている。前記回転駆動手段(15)は、前記回転子(18)の一部の係合突起(18a)が前記外筒体(3)の溝部(3a)に侵入係合する態様で前記外筒体(3)の下方位置に配置されている。しかして、モーター部(16)を駆動させると回転子(18)が回転し、これに伴い外筒体(3)に接合固定された多孔質軟質体(2)もその軸線を中心にして回転するものとなされている。
また、前記多孔質軟質体(2)の長さ方向(軸方向)の一端側の面に供給管(4)の先端が接触する状態に配置されている。この供給管(4)を介して砥粒含有液体が前記多孔質軟質体(2)に供給される。即ち、砥粒含有液体を供給管(4)に連続して供給すると、砥粒含有液体は、前記供給管(4)の先端から前記多孔質軟質体(2)の内部の多孔連通構造に侵入して通過し(多孔質軟質体に砥粒含有液体が含浸され)、多孔質軟質体(2)の内周面に流れ出てここでアルミニウム管(1)の外周面に接触した後、外部に流れ出る。
しかして、図1(b)に示すように、前記支持装置(11)に支持されたアルミニウム管(1)を前記多孔質軟質体(2)の中空内部空間(2a)に配置せしめ、即ちアルミニウム管(1)の外周面に多孔質軟質体(2)の内周面が接触する状態に配置せしめ、この状態で前記回転駆動手段(15)のモーター部(16)を駆動させることによって前記外筒体(3)に接合固定された多孔質軟質体(2)を回転させると共に、前記供給管(4)を介して前記多孔質軟質体(2)内に砥粒含有液体を連続して供給する。これにより、アルミニウム管(1)を略円筒形状の多孔質軟質体(2)で全周にわたって包み込むように被覆した状態で、液体に分散された砥粒でアルミニウム管(1)の外周面を研磨することができるので、アルミニウム管(1)の外周面の鱗片状表面欠陥(92)の先端部(薄膜部分)を引っ掛けて立ち上げることを確実に防止することができ、且つ砥粒の引っ掻きによる新たな欠陥(バリ状欠陥)(98)を発生させることなく、鱗片状表面欠陥(92)の先端部(薄膜部分)を研磨して除去することができる(図3参照)。このように本発明の表面処理方法によれば、アルミニウム管(1)の外周面に対して砥粒によって強すぎる力が作用することがなく、従って、図3に示すように、鱗片状表面欠陥(92)を完全に取り去るのではなく、その先端部(薄膜部分)を除去することができる。
しかる後、研磨処理後のアルミニウム管(1)の外周面を洗浄する。この時、前記砥粒含有液体を構成する液体と同じ液体で洗浄するのが好ましい。
このようにして得られたアルミニウム管は、鱗片状表面欠陥(92)の先端部が除去されているので、この表面処理の後に、例えば洗浄のための超音波照射やOPC塗工時の加熱等を行っても、ササクレ状凸欠陥(93)が発生するのを防止できる。従って、本発明の表面処理方法で表面処理が施されて製造されたアルミニウム管は、ササクレ状凸欠陥(93)がなくて表面品質に優れており、従ってこのアルミニウム管(1)を基体にして構成された感光ドラムに一様帯電した際にリークは生じ難いものとなり、高品質の画像を形成することができる。なお、本発明の表面処理方法では、砥粒が液体に分散されているので、従来の研磨テープを用いた時のようにアルミニウム管の表面に砥粒がテープで強く押し込まれて新たなバリ状突起欠陥を生じることはない。
なお、上記実施形態では、1本の短尺状のアルミニウム管を研磨する毎に、この研磨処理後のアルミニウム管を支持装置(11)から取り外して新たな短尺状のアルミニウム管を支持装置(11)に取り付けて該管を多孔質軟質体(2)内に配置するという操作を毎回行うものであるが、特にこのような形態に限定されるものではなく、例えば連続状のアルミニウム管を連続して研磨するようにしても良い。
即ち、例えば図2に示すように、長尺のアルミニウム管(2)を、軸を傾けて設置した上側送りローラー(21)と下側送りローラー(22)で挟み込んだ状態で水平方向に搬送することによって、ローラー(21)(22)の進行方向前方位置に配置された略円筒形状の多孔質軟質体(2)の中空内部空間(2a)内に挿通移動せしめるようにしても良い。なお、上記実施形態と同様に、前記多孔質軟質体(2)の外周面にこれを被覆する態様で硬質材料からなる外筒体(3)が接合固定され、この外筒体(3)は図示しない支承手段によって回転しないように安定状態に支持固定されている。また、前記多孔質軟質体(2)の長さ方向(軸方向)の一端側の面に供給管(4)の先端が接触する状態に配置されており、この供給管(4)を介して砥粒含有液体が前記多孔質軟質体(2)内に供給されるものとなされている。
しかして、この図2の方法では、軸を傾けて設置した上側送りローラー(21)と下側送りローラー(22)による送り込みによって、アルミニウム管(2)は回転しつつ軸方向に移動するので、上記実施形態と同様に、アルミニウム管(1)を略円筒形状の多孔質軟質体(2)で全周にわたって包み込むように被覆した状態で、液体に分散された砥粒でアルミニウム管(1)の外周面を研磨することができる。従って、アルミニウム管(1)の外周面の鱗片状表面欠陥(92)の先端部(薄膜部分)を引っ掛けて立ち上げることを確実に防止することができ、且つ砥粒の引っ掻きによる新たな欠陥(バリ状欠陥)(98)を発生させることなく、鱗片状表面欠陥(92)の先端部(薄膜部分)を研磨して除去することができる(図3参照)。
なお、上記実施形態では、アルミニウム管(1)の全周を覆うように略円筒形状の多孔質軟質体(2)を配置しているが、特にこのような手法に限定されるものではなく、アルミニウム管(1)の外周面にその全周にわたって砥粒含有液体を供給して砥粒をアルミニウム管(1)の外周面に接触させることによってアルミニウム管(1)の外周面の全周を同時に研磨することができる方法であればどのような方法であっても良い。ただ、鱗片状表面欠陥(92)の先端部を引っ掛けて立ち上げることを確実に防止する観点から、上記実施形態のようにアルミニウム管(1)の全周を覆うように略円筒形状の多孔質軟質体(2)を配置した状態で研磨を行うのが好ましい。
また、上記実施形態では、アルミニウム管(1)及び多孔質軟質体(2)のうちのいずれか一方を周方向に回転させることによってアルミニウム管(1)の外周面を研磨しているが、アルミニウム管(1)及び多孔質軟質体(2)の両方を周方向に回転させて研磨しても良い。
或いは、アルミニウム管(1)及び多孔質軟質体(2)のうちの少なくともいずれか一方を軸方向に移動させることによってアルミニウム管(1)の外周面を研磨しても良い。前記軸方向への移動の態様としては、特に限定されるものではないが、例えば、軸方向への往復運動、軸方向への振動などが挙げられる。
或いはまた、アルミニウム管(1)及び多孔質軟質体(2)のうちの一方を周方向に回転させ、他方を軸方向に移動させることによってアルミニウム管(1)の外周面を研磨しても良い。
或いはまた、アルミニウム管(1)及び多孔質軟質体(2)のうちの少なくともいずれか一方を周方向に回転させつつ軸方向に移動させることによってアルミニウム管(1)の外周面を研磨しても良い。図2の実施形態がこれに相当する。
また、上記研磨に供された後の砥粒含有液体は、回収し、この回収液体に対して温度調整、濃度調整及び粒度調整のうちの少なくとも1つの調整を行った後、この調整後の砥粒含有液体を前記多孔質軟質体(2)に供給するのが好ましい。
前記温度調整を行った場合には、アルミニウム管(1)に高温の砥粒含有液体が接触することを防止することができ、これによりアルミニウム管(1)の表面酸化による変色を抑制することができる。
また、濃度調整は、砥粒含有液体における、砥粒の体積換算での含有率が5%以上になるように濃度調整するのが良く、この場合には安定した研磨除去効率を維持することができる。
また、粒度調整は次のようにして行うのが好ましい。即ち、前記研磨に供された後の砥粒含有液体を分離タンクに回収し、この分離タンクにおいて、研磨で破砕された砥粒が、未破砕の砥粒よりも沈降速度が遅いことを利用して、破砕砥粒を分離除去した後、この分離除去によって粒度調整がなされた砥粒含有液体を多孔質軟質体(2)に供給する。これにより、アルミニウム管(1)の外周面の表面の粗さをより均一化できる。
この発明において、前記多孔質軟質体(2)としては、多孔連通構造を備えた保水性の多孔質軟質体であればどのようなものでも使用できる。中でも、連続気泡構造の発泡樹脂成形体が好適である。前記連続気泡構造の発泡樹脂成形体の樹脂素材としては、特に限定されないが、例えばPVA(ポリビニルアルコール)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、海綿等が挙げられる。
前記砥粒含有液体を構成する砥粒としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルミナ砥粒、シリカ砥粒、カーボランダム砥粒等が挙げられる。また、前記砥粒の粒径は、5〜500μmであるのが好ましい。
前記砥粒含有液体を構成する液体としては、砥粒を分散状態に含有し得る液体であれば特に限定されず、例えば、灯油等の石油系溶剤の他、イオン交換水やアルカリイオン水等の水、或いは添加剤(腐食防止剤、pH調整剤、洗剤、水切り剤等)が添加された水などが挙げられる。
また、前記アルミニウム管(1)としては、Al−Mn系合金、Al−Mg系合金、Al−Mg−Si系合金または純Alからなる管が、鱗片状表面欠陥の研磨除去効率を十分に向上させることができる点で、好ましく用いられるが、特にこれら例示のものに限定されるものではない。
次に、この発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
Mn:1.12質量%、Si:0.11質量%、Fe:0.39質量%、Cu:0.16質量%、Zn:0.01質量%、Mg:0.02質量%を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるビレットを、押出温度520℃、押出速度5m/分で押出加工することによって、アルミニウム押出素管(外径32mm、管壁厚さ1.5mm)を得た。
得られたアルミニウム押出素管を切断機で切断して長さ5mの押出素管を多数本得た。これら多数本の押出素管の表面を薄い布製手袋で軽く触れて引っ掛かりが感じられたものを選び出し、これら押出素管の表面を倍率10倍のルーペで観察し、表面に微小アルミニウム片(アルミニウム滓)が付着しているものを選別した。
前記選別した押出素管を引き抜き加工することによって、鱗片状表面欠陥を有したアルミニウムED管(外径24mm、管壁厚さ0.8mm)を得た。なお、得られたED管の外周面における鱗片状表面欠陥が存在する位置から周方向に若干離れた位置に、これ以降の表面の変化を追跡できるように、印を付けた。
次に、前記アルミニウムED管(1)を、前述した図1の表面処理装置の支持装置(11)の支持杆(13)に支持固定せしめた(図1(a)参照)。しかる後、支持装置(11)に支持されたアルミニウムED管(1)を多孔質軟質体(2)の中空内部空間(2a)内に10mm/秒の速度で挿入移動せしめつつ(図1(b)参照)、回転駆動手段(15)のモーター部(16)を駆動させることによって外筒体(3)に接合固定された多孔質軟質体(2)を回転させると共に、供給管(4)を介して多孔質軟質体(2)内に砥粒含有液体を連続して供給することによって、アルミニウム管(1)の外周面を研磨した。研磨後にアルミニウム管を取り出して、その外周面を水で洗浄することによって、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
なお、多孔質軟質体(2)は連続気泡構造の発泡ポリウレタン製であり、中空内部空間(2a)の内径は22mmであり、砥粒含有液体としては、水に平均粒径30μmのアルミナ砥粒を分散含有してなる分散液(アルミナ砥粒の体積含有率20%)を用いた。また、多孔質軟質体(2)の回転速度を60rpmに設定した。
<実施例2>
研磨の際に、多孔質軟質体の中空内部空間内にアルミニウムED管を60rpmの回転速度で回転させつつ(多孔質軟質体の回転方向と逆方向に回転させつつ)10mm/秒の速度で挿入移動せしめた以外は、実施例1と同様にして、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
<実施例3>
アルミニウムED管の長さを25cmに設定すると共に、研磨の際に回転駆動手段を非駆動状態にして多孔質軟質体を非回転状態(固定状態)にした以外は、実施例1と同様にして、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
<実施例4>
アルミニウムED管の長さを25cmに設定すると共に、研磨の際に回転駆動手段を非駆動状態にして多孔質軟質体を非回転状態(固定状態)にした以外は、実施例2と同様にして、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
<実施例5>
研磨の際に多孔質軟質体を振動モーターを用いて軸方向に振動(20Hz)させるようにした以外は、実施例1と同様にして、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
<実施例6>
研磨の際に多孔質軟質体を振動モーターを用いて軸方向に振動(20Hz)させるようにした以外は、実施例2と同様にして、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
<比較例1>
表面処理装置による表面処理(研磨)を省略した以外は、実施例1と同様にして、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
<比較例2>
表面処理装置による表面処理(研磨)に代えて、灯油で濡らした紙でアルミニウム管の表面を擦って拭く表面処理を行った以外は、実施例1と同様にして、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。
Figure 2009145451
上記のようにして得られたアルミニウム管を、長さが25cmである場合にはそのままの長さで、長さが5mである場合には長さ25cmに切断した上で、塩化メチレンで脱脂処理を行い、しかる後、アルミニウム管の表面にポリカーボネート樹脂を約20μmの厚さで塗工し、印を付けた箇所(ケガキ部)及びその近傍を避けて1500Vの電圧を掛け、その時のリーク(漏電)発生の有無を調べた。各実施例、各比較例ごとに、それぞれ100本のアルミニウム管について試験を行い、100本中のうちのリーク発生した本数を調べた。この100本中のうちのリーク発生本数(即ちリーク発生頻度)が少ない程、凸欠陥がなくて表面品質に優れていると評価できる。
表1から明らかなように、この発明の表面処理方法で処理して製造された実施例1〜6のアルミニウム管は、表面にササクレ状凸欠陥がなくて表面品質に優れているので、リーク発生頻度が格段に少なかった。
これに対し、この発明の表面処理方法を適用しなかった比較例1では、表面におけるササクレ状凸欠陥の発生のために、リーク発生頻度が非常に高かった。また、灯油で濡らした紙でアルミニウム管の表面を擦って拭く表面処理を行った比較例2も、表面におけるササクレ状凸欠陥の発生のために、リーク発生頻度が高かった。
この発明の表面処理方法で処理して製造されたアルミニウム管は、表面品質に優れているので、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置のOPC感光ドラム用基体として用いられる。
この発明の表面処理方法の一実施形態を示す図であって、(a)はアルミニウム管を多孔質軟質体内に配置する前の状態を示す斜視図、(b)はアルミニウム管を多孔質軟質体内に挿通して表面処理している状態を示す斜視図である。 この発明の表面処理方法の他の実施形態を示す斜視図である。 この発明の表面処理方法で処理したアルミニウム管の表面状態を示す模式的断面図である。 従来法で表面処理した場合のアルミニウム管の表面状態を示す模式的断面図である。 ササクレ状凸欠陥の発生経路を説明する説明図である。
符号の説明
1…アルミニウム管
2…多孔質軟質体
2a…中空内部空間

Claims (14)

  1. 感光ドラム基体用アルミニウム管の外周面にその全周にわたって砥粒含有液体を供給して砥粒を前記アルミニウム管の外周面に接触させることによって、前記アルミニウム管の外周面の全周を同時に研磨することを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  2. 砥粒含有液体が含浸された略円筒形状の多孔質軟質体の中空内部空間に、感光ドラム基体用アルミニウム管を内挿状態に配置せしめ、該アルミニウム管の外周面に前記多孔質軟質体の内周面を接触させた状態で、アルミニウム管及び軟質体のうちの少なくともいずれか一方を動かすことによって、アルミニウム管の外周面を研磨することを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  3. 前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を周方向に回転させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する請求項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  4. 前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を軸方向に移動させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する請求項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  5. 前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの一方を周方向に回転させ、他方を軸方向に移動させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する請求項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  6. 前記アルミニウム管及び前記多孔質軟質体のうちの少なくともいずれか一方を周方向に回転させつつ軸方向に移動させることによってアルミニウム管の外周面を研磨する請求項2に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  7. 前記多孔質軟質体として、連続気泡構造の発泡樹脂成形体を用いる請求項2〜6のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  8. 前記多孔質軟質体に砥粒含有液体を連続して供給する請求項2〜7のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  9. 前記研磨に供された後の砥粒含有液体を回収し、この回収液体に対して、砥粒の体積換算での含有率が5%以上になるように濃度調整を行った後、この濃度調整後の砥粒含有液体を前記多孔質軟質体に供給する請求項2〜8のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  10. 前記研磨に供された後の砥粒含有液体を分離タンクに回収し、この分離タンクにおいて、研磨で破砕された砥粒が、未破砕の砥粒よりも沈降速度が遅いことを利用して、破砕砥粒を分離除去した後、この分離除去によって粒度調整がなされた砥粒含有液体を前記多孔質軟質体に供給する請求項2〜9のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  11. 前記研磨に供された後の砥粒含有液体を回収し、この回収液体に対して温度調整を行った後、この温度調整後の砥粒含有液体を前記多孔質軟質体に供給する請求項2〜10のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  12. 前記研磨処理後のアルミニウム管の外周面を、前記砥粒含有液体を構成する液体と同じ液体で洗浄する請求項1〜11のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  13. 前記アルミニウム管として、Al−Mn系合金、Al−Mg系合金、Al−Mg−Si系合金及び純Alからなる群より選ばれる1種の材料からなる管を用いる請求項1〜12のいずれか1項に記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の表面処理方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の表面処理方法で表面処理して得られたアルミニウム管からなることを特徴とする感光ドラム基体。
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