JP5901494B2 - ブランキング金型及びスクラップ分割方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スクラップカッターを備えたブランキング金型及びスクラップ分割方法に関する。
従来、自動車のパネル等の工業製品の製造において、例えばロールから引き出されたシート状のワークから製品の輪郭形状を打ち抜いて複数の製品形状部を製造するいわゆるブランク加工(ブランキング)が行われている。また、このブランキングの際に、残ったスクラップ部をスクラップカッターで分割することが行われている。
例えば、特許文献1には、パネル状ワークのうち中央部の製品形状部を残してその周囲の枠状の非製品部領域を上型および下型のトリミング切れ刃同士のせん断作用によってトリミングするとともに、その非製品部領域を上型側のカット刃と下型側に配置したスクラップカッターとのせん断作用により複数のスクラップ細片に切断するようにしたトリミングプレス加工装置であって、前記スクラップカッターの切れ刃のうち下型側のトリミング切れ刃に近い部分を切除して逃がし部を形成したトリミングプレス加工装置が記載されている。この逃がし部によって、スクラップカットラインの二度切りが防止されている。
特開2002−66649号公報
しかし、特許文献1とは逆に、パネル状ワークのうち中央部が非製品部領域となる場合、この非製品部領域をスクラップカッターで切断すると、互いに対向するトリミング切れ刃同士の間にスクラップ細片が引っ掛かった(ぴったりと嵌った)状態となり、下型に設けられたスクラップの排出用開口部に落下しないことがある。スクラップが引っ掛かると、トリミングプレス装置を一旦停止して手作業等でスクラップを落下させなければならず、生産効率が低下するという問題がある。
本発明は、これらの問題に鑑みて成されたものであり、切断手段同士の間にスクラップが引っ掛かることを抑制可能なブランキング金型及びスクラップ分割方法を提供することを課題とする。
本発明は、互いに対向した位置に配置された第1切断手段及び第2切断手段と、前記第1切断手段及び前記第2切断手段のそれぞれに交差して配置される一対のスクラップカッター刃からなり、せん断作用によって前記第1切断手段と前記第2切断手段の間に残るスクラップを分割するスクラップカッターと、前記スクラップカッターの端部に設けられ、前記スクラップを塑性変形させることで、前記第1切断手段及び前記第2切断手段の少なくとも一方側の前記スクラップの端部を内側に移動させる変形手段と、を備え、前記第1切断手段に隣接する前記スクラップカッター刃の一方と前記第1切断手段とで構成される角部が、前記スクラップカッター刃の一方の他の部位よりも前記第2切断手段側へ突出することを特徴とするブランキング金型である。
このような構成によれば、変形手段がスクラップを塑性変形させることで、第1切断手段及び第2切断手段の少なくとも一方側のスクラップの端部が内側に移動する。これにより、第1切断手段と第2切断手段の間におけるスクラップの幅寸法が、第1切断手段と第2切断手段との間隔よりも小さくなるので、スクラップが第1切断手段と第2切断手段の間にぴったりと嵌り込んで引っ掛かることが抑制される。そのため、スクラップが第1切断手段と第2切断手段の間に落下し易くなり、スクラップの排出が容易になる。
また、前記変形手段は、下型側に設けられた凹部及び凸部の一方と、上型側に設けられた凹部及び凸部の他方とで、前記スクラップを挟持して塑性変形させる構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、スクラップが、下型側に設けられた凹部及び凸部の一方と、上型側に設けられた凹部及び凸部の他方とに挟持されるので、スクラップが湾曲するように塑性変形し、スクラップの端部が内側に大きく移動する。
また、前記変形手段は、前記スクラップを分割する動作に連動して前記スクラップを塑性変形させる構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、変形手段は、前記スクラップを分割する動作に連動して前記スクラップを塑性変形させるので、スクラップカッターがスクラップを分割する動作と、変形手段がスクラップを塑性変形させる動作がほぼ同じタイミングで実行される。そのため、工程を増加させずにスクラップの引っ掛かりを抑制することができる。
また、本発明に係るスクラップ分割方法は、互いに対向した位置に配置された第1切断手段及び第2切断手段の間に残存するスクラップをスクラップカッターで分割するスクラップ分割方法であって、前記スクラップと製品に切断する工程と、前記スクラップカッターで前記スクラップを分割する工程との間に、前記スクラップを塑性変形させることで、前記第1切断手段及び前記第2切断手段の少なくとも一方側の前記スクラップの端部を内側に移動させるスクラップ変形工程を備えることを特徴とするスクラップ分割方法。
かかる方法によれば、スクラップと製品に切断する工程と、前記スクラップカッターで前記スクラップを分割する工程との間の工程で、スクラップを変形手段で塑性変形させることで、スクラップの端部を内側に移動させているので、スクラップが第1切断手段と第2切断手段との間に引っ掛かることがない。そのため、スクラップが第1切断手段と第2切断手段の間に落下し易くなり、スクラップの排出が容易になる。
本発明によれば、切断手段同士の間にスクラップが引っ掛かることを抑制可能なブランキング金型及びスクラップ分割方法を提供することができる。
本実施形態に係るブランキング金型の斜視図である。 図1のII部における要部拡大斜視図である。 上型を下から見上げた状態を示す要部拡大斜視図である。 図1のIV−IV矢視断面図である。 図4のV−V矢視断面図である。 ブランキング金型の動作説明図であり、(a)は下型の平面図、(b)は長辺方向の断面図、(c)は短辺方向の断面図、である。 ブランキング金型の動作説明図であり、(a)は下型の平面図、(b)は長辺方向の断面図、(c)は短辺方向の断面図、である。 ブランキング金型の動作説明図であり、(a)は下型の平面図、(b)は長辺方向の断面図、(c)は短辺方向の断面図、である。 ブランキング金型の動作説明図であり、(a)は下型の平面図、(b)は長辺方向の断面図、(c)は短辺方向の断面図、である。 ブランキング金型の動作説明図であり、(a)は下型の平面図、(b)は長辺方向の断面図、(c)は短辺方向の断面図、である。
本発明の実施形態について、図1乃至図10を参照して詳細に説明する。説明において同一の要素には同一の符号を付し重複する説明は省略する。説明において、方向を示すときは、図1に示す前後左右上下を基準として説明する。なお、前後方向は、後記する長方形状の開口部22の長辺方向に一致し、左右方向は、短辺方向に一致するものとする。
図1は、本実施形態に係るブランキング金型の斜視図である。なお、図1では、説明の便宜上、後記するワークWと上型3を仮想線(2点鎖線)で描いている。
図1に示すように、本実施形態に係るブランキング金型1は、板状のワークWから平面視で四角枠形状の製品Pを打ち抜くとともに、中央部分に残存するスクラップSを分割する装置である。ブランキング金型1は、固定型である下型2と、可動型である上型3とを有している。なお、製品Pの形状は四角枠形状に限定されるものではなく、例えば、一度のブランキング加工で2つの製品を打ち抜く場合に、その2つの製品の間にスクラップが残存するようなものでもよい。
下型2は、ワークWが載置される載置部21と、載置部21の中央に設けられた長方形状の開口部22と、開口部22の周縁に形成されたトリミング下刃23と、開口部22の内部に設けられた2つの下型スクラップカッター24と、を備えている。
載置部21は、下型2の上面であり、ワークWが載置される平面状の部位である。載置部21は、後記する上型3のパッド部31(図3参照)との間でワークWの製品Pとなる領域を挟持する。
開口部22は、後記する上型3のパンチ33(図3参照)が挿入される空間である。開口部22は、製品Pの内周の輪郭形状(換言すればスクラップSの外周の輪郭形状)と同一形状に形成されている。また、開口部22は、ワークWから打ち抜かれたスクラップSを排出するための排出経路として機能する。図2に示すように、開口部22の内周面は、下型2の上面(載置部21)から後記する下型スクラップカッター24の上面24aまで鉛直面で形成されており、それより下側はスクラップSが落下し易いようにオーバーハングしている。開口部22の下方には、スクラップSの排出部(図示省略)が設けられている。
トリミング下刃23は、後記する上型3のパンチ33に設けられたトリミング上刃34とのせん断作用によってワークWを切断する部位である。図2に示すように、トリミング下刃23は、下型2の上面と開口部22の内周面との稜線(エッジ)で構成されている。本実施形態では、トリミング下刃23は、平面視で長方形状に形成されており、互いに対向した位置に配置された一対の長辺部23aと一対の短辺部23bとを有している。
図1に示すように2つの下型スクラップカッター24は、開口部22の長辺方向に互いに間隔を隔てて、一対の長辺部23aの間に短辺方向と平行に架設されている。図2、図4、図5に示すように、下型スクラップカッター24は、略水平に形成された上面24aと、上面24aの一端側(前側)から鉛直に垂設された鉛直面24bと、上面24aの他端側から下方に向かうほど鉛直面24bから離れるように傾斜した傾斜面24cと、上面24aと鉛直面24bとの稜線(エッジ)で構成されるスクラップカッター下刃24dと、上面24aの左右両端部に設けられた2つの凸部24fを有している(図1参照)。
スクラップカッター下刃(スクラップカッター刃)24dは、後記する上型3のパンチ33に設けられたスクラップカッター上刃35とのせん断作用によってスクラップSを切断(分割)する部位である。図2に示すように、下型スクラップカッター24の上面24aは、載置面21よりも低い位置に設けられている。すなわち、スクラップカッター下刃24dは、トリミング下刃23よりも低い位置に設けられている。
凸部24fは、後記する上型3のパンチ33に設けられた凹部36と協働してスクラップSを塑性変形させる部位である。凸部24fは、上面24aから上向きに突出形成されており、全体として軸方向が前後方向を指向する半円柱状(かまぼこ状)に形成されている。凸部24fの頂部は載置面21よりも低い位置に配置されている。凸部24fの鉛直面24b側の端部は、鉛直面24bと面一に形成されている。凸部24fの傾斜面24c側の端部は、傾斜面24c上に張り出している。
図1に示すように、上型3は、下型2の上方に配置されており、下型2に対して昇降可能に構成されている。図3乃至図5(主に図3)に示すように、上型3は、載置部21との間にワークWを挟み込むパッド部31と、パッド部31の中央に設けられたガイド穴32と、ガイド穴32内に昇降可能に配置されたパンチ33と、パンチ33の下面に設けられたトリミング上刃34及びスクラップカッター上刃35と、凸部24fに嵌合する凹部36と、を備えている。
パッド部31は、上型3の底面であり、載置部21と略同形状に形成された平面状の部位である。
ガイド穴32は、パンチ33の昇降を案内する部位である。ガイド穴32の内側面は、パンチ33の外側面33a(図4参照)に摺接している。図示は省略するが、ガイド穴32の上方には、パンチ33を昇降させるための油圧シリンダ等が配置されている。
パンチ33は、ワークWからスクラップSを打ち抜く部材である。パンチ33の輪郭形状は、平面的にみてスクラップSの輪郭形状(製品Pの内周の輪郭形状)、ガイド穴32の内周形状及び開口部22の内周形状と同形状に形成されている。図3に示すように、パンチ33の底面331は、段差を有している。具体的には、パンチ33の底面331は、底面331から鉛直に立ち下がる鉛直面332と、底面331と鉛直面332の下端とを結ぶように傾斜する傾斜面333と、を有している。鉛直面332は、下型スクラップカッター24の鉛直面24bに対向する向きで、当該鉛直面24bに対応する位置にそれぞれ設けられている。
トリミング上刃34は、ワークWの製品PとスクラップSとの境界ラインを切断する部位である。トリミング上刃34は、パンチ33の外側面33a(図4参照)と底面331との稜線34aと、パンチ33の外側面33a(図4参照)と傾斜面333との稜線34bと、で構成されている。なお、図示は省略するが、トリミング上刃34は、下型2のトリミング下刃23の長辺部23aと短辺部23bに上下に対向するように、パンチ33の全周に設けられている。
なお、前記したトリミング下刃23の一対の長辺部23aと、トリミング上刃34のうちトリミング下刃23の長辺部23aに対向する部分とが、特許請求の範囲における「第1切断手段及び第2切断手段」を構成している。
スクラップカッター上刃(スクラップカッター刃の一方)35は、下型2のスクラップカッター下刃24dとのせん断作用によってスクラップSを切断(分割)する部位である。スクラップカッター上刃35は、鉛直面332と傾斜面333との稜線で構成されている。図4に示すように、スクラップカッター上刃35の両端部35aは、外側に向かうほど下型2に近づくように傾斜している。これにより、パンチ33の底面331のうち、トリミング上刃34の稜線34bとスクラップカッター上刃35の端部35aとで構成される角部が、最も下側に突出した状態となる(図3参照)。
凹部36は、下型スクラップカッター24に設けられた凸部24fと協働してスクラップSを塑性変形させる部位である。凹部36は、パンチ33の底面331のうち凸部24fに上下に対向する位置に凹設されている。凹部36は、断面視で半円状に形成されており、凹部36の鉛直面332側の端部は、当該鉛直面332に接するように設けられている。
なお、前記した下型スクラップカッター24のスクラップカッター下刃24dと、パンチ33の底面331に設けられたスクラップカッター上刃35とが、特許請求の範囲における「スクラップカッター」を構成している。
また、前記した下型スクラップカッター24の凸部24fと、パンチ33の底面331に設けられた凹部36とが、特許請求の範囲における「変形手段」を構成している。
本実施形態に係るブランキング金型1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、ブランキング金型1によるスクラップ分割方法について、図1乃至図10(主に図6乃至図10)を参照して詳細に説明する。以下の説明では、図6乃至図10の(a)に示す下型2の平面図において、ワークWの切断された部分を太線(符号Y1〜Y4)で示している。
始めに、図4、図5に示すように、下型2と上型3の間にワークWを配置し、上型3を降下させて載置部21とパッド部31でワークWの製品P部分を挟持する。このとき、パンチ33はワークWに対して上方に離間した位置にある。
次に、図6(a)(b)(c)に示すように、下型2に向かってパンチ33を降下させると、パンチ33の底面331のうち、トリミング上刃34の稜線34bとスクラップカッター上刃35の端部35aとで構成される角部がワークWに進入する。これにより、トリミング下刃23とトリミング上刃34(さらに詳しく言えば長辺部23aと稜線34b)とによって製品PとスクラップSが切断され始めると共に、スクラップカッター上刃35によってスクラップSが分割され始める。これにより、図6(a)に符号Y1で示されるような、略L字形の切れ込みが形成される。
次に、図7(a)に示すように、さらにパンチ33が降下すると、傾斜部333の端部に設けられたトリミング上刃34の稜線34bとトリミング下刃23とによって、製品PとスクラップSとの境界が切断される(符号Y2参照)。このとき、トリミング上刃34の稜線34aは、まだワークWに到達していないので、製品PとスクラップSとの境界のうち稜線34aに対応する部分は切断されていない。また、図7(b)に示すように、スクラップSは、スクラップカッター上刃35に押されて下方に撓んだ状態になる。このとき、図7(c)に示すように、スクラップSのうち載置部21側のわずかな範囲だけは、スクラップカッター上刃35の端部35aによって切断された状態となる。
次に、図8(a)(c)に示すように、さらにパンチ33が降下すると、トリミング上刃34を構成する稜線34aがワークWに進入する。これにより、トリミング下刃23とトリミング上刃34(さらに詳しくいえば長辺部23aと稜線34a)とによって製品PとスクラップSが完全に切断される(図8(a)の符号Y3参照)。このとき、本実施形態では、図8(b)(c)に示すように、スクラップカッター上刃35によって押し下げられたスクラップSは、スクラップカッター下刃24dとスクラップカッター上刃35とに挟まれた状態となり、切断直前の状態となっている。また、スクラップSのうち、スクラップカッター上刃35によってすでに切断された部分は、弾性変形して凸部24fの上に乗り上げた状態になっている。
次に、図9(a)(b)(c)に示すように、さらにパンチ33が降下すると、スクラップカッター上刃35とスクラップカッター下刃24dとのせん断作用によって、スクラップSが長辺方向に3分割される(図9(a)の符号Y4参照)。また、スクラップSの分割と同時に、スクラップSの長辺部23a側の両端部付近が、下型スクラップカッター24の上面24aに突出形成された凸部24fと、パンチ33の底面331に凹設された凹部36と、によって挟持される。これにより、スクラップSが凸部24f及び凹部36の形状に沿って塑性変形し、スクラップSの長辺部23a側の端部S1(図9(c)参照)が、スクラップSの内側(より詳しく言えば、開口部22の内周面から離れる方向)に移動する。
最後に、図10(a)(b)(c)に示すように、パンチ33を上昇させると、下型スクラップカッター24の上面24aとパンチ33の底面331に挟まれていたスクラップSの端縁が開放され、分割されたスクラップSが、開口部22を通って下型2の下方に落下する。このとき、スクラップSの塑性変形によって、スクラップSの長辺部23a側の端部S1が、開口部22の内周面から離間しているので、スクラップSがトリミング下刃23の長辺部23a同士の間に嵌り込んで引っ掛かることがない。また、載置部21とパッド部31の間には製品Pが残っているので、パッド部31を上昇させて型開きすることにより、製品Pを得ることができる。
本実施形態に係るブランキング金型1によれば、変形手段を構成する凸部24f及び凹部36によってスクラップSを塑性変形させることで、スクラップSの長辺部23a側の端部S1を、第1切断手段及び第2切断手段の一部を構成するトリミング下刃23の長辺部23aから離間させることができる。これにより、長辺部23a同士の間におけるスクラップSの幅寸法が、長辺部23aの間隔よりも小さくなるので、スクラップSが長辺部23a同士の間にぴったりと嵌り込んで引っ掛かることが抑制される。そのため、スクラップSが開口部22に落下し易くなり、スクラップSの排出が容易になる。
また、変形手段を構成する凸部24f及び凹部36は、パンチ33を降下させてスクラップSを切断するという動作に連動してスクラップSの端部を挟持して塑性変形させるので、工程を増加させずにスクラップSの引っ掛かりを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、スクラップカッターの両端部に2組の凸部24fと凹部36を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクラップカッターの片側に1組の凸部24fと凹部36を設ける構成にしてもよい。
また、本実施形態では、凸部24fを下型スクラップカッター24と一体に形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、凸部24fを下型スクラップカッター24と別体に形成してもよい。また、凹部36も、パンチ33と同期して昇降すれば、パンチ33と別体に設けてもよい。
1 ブランキング金型
2 下型
21 載置部
22 開口部
23 トリミング下刃(第1切断手段及び第2切断手段)
24 下型スクラップカッター
24d スクラップカッター下刃(スクラップカッター)
24f 凸部(変形手段)
3 上型
31 パッド部
32 ガイド穴
33 パンチ
34 トリミング上刃(第1切断手段及び第2切断手段)
35 スクラップカッター上刃(スクラップカッター)
36 凹部(変形手段)

Claims (4)

  1. 互いに対向した位置に配置された第1切断手段及び第2切断手段と、
    前記第1切断手段及び前記第2切断手段のそれぞれに交差して配置される一対のスクラップカッター刃からなり、せん断作用によって前記第1切断手段と前記第2切断手段の間に残るスクラップを分割するスクラップカッターと、
    前記スクラップカッターの端部に設けられ、前記スクラップを塑性変形させることで、前記第1切断手段及び前記第2切断手段の少なくとも一方側の前記スクラップの端部を内側に移動させる変形手段と、
    を備え
    前記第1切断手段に隣接する前記スクラップカッター刃の一方と前記第1切断手段とで構成される角部が、前記スクラップカッター刃の一方の他の部位よりも前記第2切断手段側へ突出することを特徴とするブランキング金型。
  2. 前記変形手段は、下型側に設けられた凹部及び凸部の一方と、上型側に設けられた凹部及び凸部の他方とで、前記スクラップを挟持して塑性変形させることを特徴とする請求項1に記載のブランキング金型。
  3. 前記変形手段は、前記スクラップを分割する動作に連動して前記スクラップを塑性変形させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブランキング金型。
  4. 互いに対向した位置に配置された第1切断手段及び第2切断手段の間に残存するスクラップをスクラップカッターで分割するスクラップ分割方法であって、
    前記スクラップと製品に切断する工程と、前記スクラップカッターで前記スクラップを分割する工程との間に、前記スクラップを塑性変形させることで、前記第1切断手段及び前記第2切断手段の少なくとも一方側の前記スクラップの端部を内側に移動させるスクラップ変形工程を備えることを特徴とするスクラップ分割方法。
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