JP5900476B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置を備える電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づくレーザー光が、一様に帯電した感光体(例えば感光ドラム)に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体にトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写体を介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
定着装置は、用紙の画像形成面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部、及び加熱源等を備える。定着面側部材に対して裏面側支持部材が押圧されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着装置においては、用紙に所定の熱量が供給されるように定着面側部材の表面温度(以下「定着温度」)が制御される。具体的には、図1に示すように、定着温度が予め設定された定着許可温度帯(例えば定着目標温度〜定着目標温度+8℃)の範囲で保持されるように加熱源の出力が制御される。定着目標温度とは、加熱源の出力を制御するための指標である。画像形成装置の電源オン時、低消費電力モードからの復帰時、画像形成に用いられる用紙の変更時等、現在の定着温度が定着許可温度帯の範囲外となっている場合には、設定された定着許可温度帯に応じて定着装置のウォームアップが行われる(以下「定着ウォームアップ」。
定着許可温度帯は、低温オフセット及び高温オフセットが発生しないように設定される。低温オフセットとは、熱量不足でトナーの溶融が不十分である場合に、トナーと用紙の付着力が生じにくくなり、定着面側部材にトナーが付着することである。高温オフセットとは、加熱によりトナーの粘度が低くなりすぎた場合に、トナーの凝集力が低下し、トナー層が分断して定着面側部材に付着することである。図2に示すように、低温オフセット発生温度〜高温オフセット発生温度が定着可能範囲となるが、通常、低温オフセット発生温度より所定のマージン(例えば10℃)だけ高い温度が定着許可温度帯の下限値として設定され、高温オフセット発生温度より所定のマージン(例えば10℃)だけ低い温度が定着許可温度帯の上限値として設定される。なお、用紙の紙種、坪量等によって定着に必要となる熱量は異なるため、定着許可温度帯は用紙の紙種、坪量等に応じて設定される。
生産性を向上する観点から、定着ウォームアップは短時間で完了することが好ましい。そこで、定着速度(定着装置に通紙される用紙の搬送速度)を通常の画像形成時よりも低速又は高速に設定することにより、定着許可温度帯を通常の画像形成時よりも拡げて定着ウォームアップ時間を短縮できるようにした画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1、2)。また、画像形成される用紙が少数枚である場合や、トナー消費量が少ない画像を形成する場合に、定着許可温度帯を通常の画像形成時よりも拡げて定着ウォームアップ時間を短縮できるようにした画像形成装置も提案されている(例えば特許文献3、4)。
特開2004−145086号公報 特開2003−66765号公報 特開2003−186346号公報 特開平11−125987号公報
ところで、画像形成装置は、出力される画像の位置や濃度などを調整することを目的とする種々の調整モードを備えている。調整モードにおいては、調整用のパターン画像の出力結果に基づいて各種の調整が行われるため、定着温度が定着許可温度帯の範囲外となっている場合は、通常の画像形成の開始時と同様に、定着ウォームアップが行われる。一般に、調整時の定着許可温度帯は、通常の画像形成時の定着許可温度帯と同じである。
このような調整モードにおいても、特許文献1〜4に記載の技術を適用することにより定着ウォームアップ時間を短縮することができる。しかしながら、定着許可温度帯は画像の定着性を確保できる、すなわち定着性が100%となるように設定されるため、定着許可温度帯を大幅に拡げることができるわけではなく、ウォームアップ時間を短縮できる効果は限定的である。
本発明の目的は、調整モードを実行する際の定着ウォームアップ時間を短縮することができ、調整作業効率を改善できる画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
前記トナー像を用紙に定着させる定着部と、
前記定着部における定着温度を検出する定着温度検出部と、
前記定着温度が所定の定着許可温度帯の範囲外である場合、前記定着温度が前記定着許可温度帯の範囲内となってから前記定着部における定着動作を許可する制御部と、を備え、
調整用のパターン画像の出力結果に基づいて画像形成に関する各種調整を実行可能な調整モードを有し、
前記調整用のパターン画像は、各種調整項目に対応する複数のパターン画像を含み、
前記制御部は、前記調整モードにおいて、指定された調整項目に対応する前記パターン画像に応じて、予め決められた定着許可温度帯を設定することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置よれば、調整モードで用いられる調整用のパターン画像の出力結果に要求される定着性に応じて定着許可温度帯が設定されるので、調整モードを実行する際の定着ウォームアップ時間を短縮でき、調整作業効率が格段に向上する。
定着許可温度帯及び定着ウォームアップ時間を示す図である。 トナーの温度−粘度特性を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 調整モード実行処理の一例を示すフローチャートである。 調整モード画面の一例を示す図である。 調整用のパターン画像の一例である。 調整用のパターン画像の一例である。 調整用のパターン画像の一例である。 調整用のパターン画像の一例である。 調整用のパターン画像の一例である。 調整モードにおける定着ウォームアップ時間の一例を示す図である。 トナー消費量と定着可能温度の関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。図4は、実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図3,4に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
図3,4に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102又は記憶部72から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。
記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。記憶部72には、例えば各ブロックの動作を制御する際に参照されるルックアップテーブルLUTが格納される。
また、制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信されたページ記述言語(PDL:Page Description Language)による画像データ(入力画像データ)を受信し、これに基づいて用紙に画像を形成させる。通信部71は、例えばNIC(Network Interface Card)、MODEM(MOdulator-DEModulator)、USB(Universal Serial Bus)等の各種インターフェースを有する。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
ユーザーは、操作表示部20を操作して、原稿設定、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定、片面/両面設定、及び用紙設定などの画像形成に関する設定を行うことができるとともに、先端タイミング調整等の各種調整を行う調整モードを実行させることができる。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う(画像濃度制御)。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41及び中間転写ユニット42等を備える。
画像形成ユニット41は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kで構成される。画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図3では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素についての符号は省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置414は、例えばスコロトロン帯電装置やコロトロン帯電装置等のコロナ放電発生器で構成される。帯電装置414は、コロナ放電によって感光ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成される。露光装置411は、感光ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光ドラム413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、各色成分の現像剤(トナーと磁性キャリアーとからなる二成分現像剤)を収容しており、感光ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体(現像ローラー)に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム413の表面と現像剤担持体との電位差によって現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム413の表面の露光された部分に移動し、付着する。
ドラムクリーニング装置415は、感光ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置される支持ローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい(以下「駆動ローラー423A」)。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光ドラム413に圧接されることにより、感光ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置される支持ローラー423B(以下「バックアップローラー423B」)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙へトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙の裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写ユニット42において、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部61、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部62、定着面側部材を加熱する加熱源63、及び定着面側部材の表面温度を検出する定着温度検出部64等を備える。
上側定着部61がベルト加熱方式である場合(図3参照)は定着ベルトが定着面側部材となり、ローラー加熱方式である場合は定着ローラーが定着面側部材となる。また、下側定着部62がローラー加圧方式である場合(図3参照)は加圧ローラーが裏面側支持部材となり、ベルト加圧方式である場合は加圧ベルトが裏面側支持部材となる。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙は、定着ニップを通過する際に加熱、加圧される。これにより、用紙にトナー像が定着する。また、定着部60は、定着面側部材又は裏面側支持部材に対して送風を行い、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙を分離する分離エアー送風部を備えていてもよい。
定着部60においては、用紙に所定の熱量が供給されるように定着面側部材の表面温度(定着温度)が制御される。具体的には、定着温度検出部64により検出された定着温度が予め設定された定着許可温度帯の範囲で保持されるように加熱源63の出力が制御される。定着許可温度帯は、用紙の紙種、坪量等に応じて設定される。
画像形成装置1の電源オン時、低消費電力モードからの復帰時、画像形成に用いられる用紙の変更時等、現在の定着温度が定着許可温度帯の範囲外となっている場合には、設定された定着許可温度帯に応じて定着ウォームアップが行われる。すなわち、制御部100は、定着温度が所定の定着許可温度帯の範囲外である場合、定着温度が定着許可温度帯の範囲内となってから定着部60における定着動作を許可する。
表1に通常の画像形成時に参照される定着許可温度帯テーブルの一例を示す。例えば「紙種:上質紙」、「坪量:45g/m」の用紙の場合、「区分No.1」が選択され、定着許可温度帯は155〜175℃に設定される。なお、使用できるトナーが高温でも定着性を維持できる場合(高温オフセットが発生しない場合)、定着許可温度帯の上限値は必ずしも設定されていなくてもよい。
Figure 0005900476
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、第1の搬送部53、及び第2の搬送部54等を備える。
給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット511〜513には、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された紙種ごとに収容される。
第1の搬送部53は、中間搬送ローラー部531、ループローラー部532、及びレジストローラー部533を含む複数の搬送ローラー部を備える。第1の搬送部53は、給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙を画像形成部40(二次転写部)に搬送する。
第2の搬送部54は、複数の搬送ローラー部が配置されたスイッチバック経路541及び裏面用搬送路542を備える。第2の搬送部54は、用紙をスイッチバック経路541に一旦搬送した後、スイッチバックさせて裏面用搬送路542に搬送することにより用紙を反転させ、第1の搬送部53(ループローラー部532の上流)に供給する。
給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙は、第1の搬送部53によって画像形成部40に搬送される。そして、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙の一方の面(定着面)に一括して二次転写され、定着部60において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。また、用紙の両面に画像を形成する場合は、表面に画像が形成された用紙は第2の搬送部54に送出され、反転された後に裏面に画像が形成される。
画像形成装置1は、画像形成に関する各種調整を行う調整モードを備える。調整モードでは、例えば、画像の書込みタイミング、副走査方向(用紙搬送方向)及び主走査方向(用紙搬送方向に直交する方向)の倍率、用紙の片寄りや傾きを補正するための補正量、ビームピッチ、濃度バランス、最高濃度等を、ユーザー(サービスマンを含む)が調整することができる。
図5は、調整モード実行処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す調整モード実行処理は、例えば、操作表示部20において、ユーザーが調整モードの実行を指示する操作を行うことに伴い、CPU101がROM102に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
図5に示すように、まずステップS101において、制御部100は、操作表示部20に調整モード画面を表示させる。調整モード画面の一例を図6に示す。図6に示す調整モード画面は、主にサービスマンが調整項目を選択するためのメニュー画面である。調整モード画面Dは、調整項目が対応付けられた複数のボタンB1(図6では18個)を有する。サービスマンは、調整項目のボタンB1の何れかを選択することにより、所望の調整を行うことができる。
図6に示す調整項目のうち、「01先端タイミング調整」、「02片寄り調整」、「03通紙方向倍率調整」、「04通紙交差方向倍率調整」、「05先端イレース調整」、「08ベルト線速調整」、「11カラーレジストズレ測定/手動調整」、「13通紙交差方向傾き調整」、「14ビームピッチ調整」、「16濃度バランス調整」、「17最高濃度調整」は、調整用のパターン画像の出力結果に基づいて調整が行われる。
「01先端タイミング調整」では、先端タイミング調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、先端タイミング目盛をサービスマンが確認して調整値を入力することにより、通紙方向の用紙の先端を基準とする画像の先端位置が調整される。
「02片寄り調整」では、片寄り調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、中心線と左右の線のズレをサービスマンが確認して調整値を入力することにより、通紙方向の画像の片寄りが調整される。
「03通紙方向倍率調整」/「04通紙交差方向倍率調整」では、倍率調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、通紙方向(副走査方向)/通紙交差方向(主走査方向)の倍率をサービスマンが確認して調整値を入力することにより、表裏調整の基準値となる倍率が調整される。
「05先端イレース調整」では、先端イレース調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、通紙方向の画像先端の白抜け量(消去量)が調整される。
「08ベルト線速調整」では、ベルト線速調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、中間転写ベルト421の線速が調整される。「03通紙方向倍率調整」はレジストローラー野摩耗や用紙の熱収縮により副走査方向の倍率が変化したときに実施され、「08ベルト線速調整」はそれ以外の要因で副走査方向の倍率が変化したときに実施される。
「13通紙交差方向傾き調整」では、通紙交差方向傾き調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、通紙交差方向の傾き(主走査方向の画像歪み)が調整される。
これらの調整項目においては、例えば主走査方向と副走査方向に所定の間隔で形成された複数の線画からなるパターン画像P1(図7参照)が用いられる。
「11カラーレジストズレ測定/手動調整」では、出力されたパターン画像を原稿画像走査装置12で読み取ることにより、K成分のラインパッチ画像を基準として比較したY成分、M成分、C成分のラインパッチ画像の主走査方向、副走査方向、全体主走査方向倍率、部分主走査方向倍率、傾きと走査曲がりのズレ量が測定される。サービスマンは測定結果をもとに調整部材(図示略)を手動にて動かして、部分主走査方向倍率を調整する。この調整項目においては、例えば基準パターンPが主走査方向と副走査方向に所定の間隔で配置されたパターン画像P2(図8参照)が用いられる。基準パターンPは、所定の間隔で形成された複数の線画からなる各色のラインパッチ画像P2,P2,P2,P2が、主走査方向と副走査方向に所定の順番で連続して配置されたものである。
「14ビームピッチ調整」では、ビームピッチ調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、サービスマンが各色のビームピッチのズレをサービスマンが確認して調整値を入力することにより、露光装置411を構成する複数のLD(Laser Diode)のビーム間ピッチが調整される。この調整項目においては、例えば2つのモアレパッチ画像と1つのラインパッチ画像を含む各色のパッチ画像P3,P3,P3,P3が、それぞれ複数段階の調整値に対応して主走査方向に配置されたパターン画像P3(図9参照)が用いられる。
また、ここでは省略されているが、パターン画像P3の一部(2つもモアレパッチ画像)を用いて、モアレ調整を行うこともできる。
「16濃度バランス調整」では、濃度バランス調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、測色計による計測結果(測色データ)をプロファイル登録することにより通紙交差方向の濃度バランスが調整される。この調整項目においては、例えば4段階の画像濃度を含む各色のパッチ画像P4,P4,P4,P4が主走査方向に連続して配置されたパターン画像P4(図10参照)が用いられる。
「17最高濃度調整」では、最高濃度調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、例えば画像濃度をサービスマンが目視で確認して調整値を入力することにより、最高濃度画像(ベタ画像)の濃淡が調整される。調整値は、画像濃度を測色器で測定して自動的に設定されるようにしてもよい。この調整項目においては、例えば最高濃度の各色のパッチ画像P5,P5,P5,P5が主走査方向に連続して配置されたパターン画像P5(図11参照)が用いられる。
図5のステップS102において、制御部100は、サービスマンによる調整項目のボタン操作に基づいて、実行する調整項目を設定する。調整項目が設定されると、設定された調整項目用の調整画面(図示略)が表示される。この調整項目用の調整画面には、サービスマンが調整値を入力するボタン等が含まれる。
ステップS103において、制御部100は、定着許可温度帯テーブルを参照して、設定された調整項目に対応する定着許可温度帯(下限値T、上限値T)を設定する。定着許可温度帯テーブルは、用紙の紙種、坪量ごとに複数用意され、例えば画像形成装置1の製造時に実験的に求められ、記憶部72に格納される。
調整モードで参照される定着許可温度帯テーブルの一例を表2に示す。表2に示す定着許可温度帯テーブルは、「紙種:上質紙」、「坪量:45g/m」の用紙が用いられる場合に参照されるテーブルである。
Figure 0005900476
「01先端タイミング調整」、「02片寄り調整」、「03通紙方向倍率調整」、「11カラーレジズトズレ測定/手動調整」、「14ビームピッチ調整」においては、パターン画像のパターンを認識できればよく、パターン画像の画像濃度は重要ではない。したがって、出力されるパターン画像において最低限の定着性が確保されていれば、定着性は100%でなくてもよい。このように、出力されるパターン画像に100%の定着性が要求されない調整項目については、表2に示すように、定着許可温度帯を通常の画像形成時よりも拡げることができる。一般に、通常の画像形成時の定着許可温度帯は、定着可能範囲よりも所定のマージンだけ狭く設定されているので(図2参照)、このマージン分だけ下限値を低く、上限値を高く設定することができる。この場合、低温オフセット又は高温オフセットが発生することなく、最低限の定着性を確保することができる。
なお、「11カラーレジズトズレ測定/手動調整」においては、パターン画像P2を原稿画像走査装置12で読み取るため、「01先端タイミング調整」、「02片寄り調整」、「03通紙方向倍率調整」を実施する場合よりも定着許可温度帯を狭くして、定着性を高めるのが好ましい。また、パターン画像P3のトナー付着量はパターン画像P1よりも明らかに多いので、「14ビームピッチ調整」においては、「01先端タイミング調整」、「02片寄り調整」、「03通紙方向倍率調整」を実施する場合よりも定着許可温度帯を狭くして、定着性を高めるのが好ましい。
一方、「16濃度バランス調整」、「17最高濃度調整」においては、画像濃度を含めてパターン画像が正確に再現される必要がある。したがって、これらの調整項目については、表2に示すように、通常の画像形成時と同様の定着許可温度帯が設定される。
図5のステップS104において、制御部100は、定着温度検出部64からの出力信号に基づいて、現在の定着温度Tを取得する。
ステップS105において、制御部100は、定着温度Tが、ステップS103で設定された定着許可温度帯の範囲内であるか否かを判定する。例えば、画像形成装置1の電源オン時や、低消費電力モードからの復帰時には、定着温度Tは定着許可温度帯の下限値Tよりも低くなると考えられる。逆に、画像形成に用いられる用紙が厚紙から薄紙に変更される時や、少数枚の画像形成後(定着温度がオーバーシュートする)には、定着温度Tは定着許可温度帯の上限値Tよりも高いと考えられる。制御部100が、定着温度Tは定着許可温度帯の範囲内であると判定した場合、処理はステップS106に移行する。一方、制御部100が、定着温度Tは定着許可温度帯の範囲外であると判定した場合、処理はステップS110に移行する。
ステップS106において、制御部100は、調整項目ごとに予め設定された調整用のパターン画像を出力させる(図7〜図11参照)。
ステップS107において、制御部100は、調整用のパターン画像の出力結果に基づいて、調整値を設定する。この調整値は、例えば、出力されたパターン画像を読み取って、読取結果に基づいて自動的に設定される。また例えば、調整値は、操作表示部20におけるサービスマンのボタン操作に基づいて手動で設定される。
ステップS108において、制御部100は、実行中の調整項目について、引き続き調整を行うか否かを判定する。この判定は、操作表示部20におけるサービスマンの操作(例えば、調整の終了又は継続を指示するボタンの押下操作)に基づいて行われる。例えば、適切な調整が行われたかをサービスマンが確認したい場合には、調整が継続されることになる。制御部100が、実行中の調整を継続すると判定した場合、処理はステップS104に移行する。一方、制御部100が、実行中の調整を終了すると判定した場合、処理はステップS109に移行し、調整モード画面は図6に示すメニュー画面Dに戻る。
ステップS109において、制御部100は、調整モードを終了するか否かを判定する。この判定は、操作表示部20におけるサービスマンの操作に基づいて行われる。例えば、調整モードの終了を指示するボタンの押下操作が行われた場合に調整モードは終了となり、新たに調整項目の選択を指示するボタンの押下操作が行われた場合には調整モードは継続される。制御部100が、調整モードを終了すると判定した場合、調整モード実行処理は終了となる。一方、制御部100が、調整モードを終了しないと判定した場合は、処理はステップS102に移行し、新たに設定された調整項目についての調整が開始される。
定着温度Tが定着許可温度帯の範囲外であると判定された場合(ステップS105で“NO”)、ステップS110において、制御部100は、定着ウォームアップを行う。例えば、現在の定着温度Tが、設定された定着許可温度帯の下限値Tよりも低い場合には、加熱源63を動作させることにより、定着面側部材の加熱が行われる。また例えば、現在の定着温度Tが、設定された定着許可温度帯の上限値Tよりも高い場合には、自然冷却又は冷却部(図示略)を動作させることにより、定着面側部材の冷却が行われる。この定着ウォームアップは、定着温度Tが定着許可温度帯の範囲内となるまで継続される。定着ウォームアップが終了すると、ステップS106以降の処理が実行される。なお、定着ウォームアップが終了した後も、加熱源63は定着温度Tが定着許可温度帯の範囲内に保持されるように制御される。
本実施の形態では、「01先端タイミング調整」等の、出力されるパターン画像に100%の定着性が要求されない調整項目については、通常の画像形成時に比較して定着許可温度帯が広く、すなわち定着許可温度帯の下限値が低く設定され、上限値が高く設定される。これにより、調整モードを実行する際の定着ウォームアップ時間が格段に短縮される(図12参照)。図12に示すように、定着許可温度帯の下限値が低く設定されると、定着温度Tを上昇させる定着ウォームアップの時間が短縮される。逆に、定着許可温度帯の上限値が高く設定されると、定着温度Tを下降させる定着ウォームアップの時間が短縮されることになる。
このように、本実施の形態の画像形成装置1は、用紙にトナー像を形成する画像形成部40と、トナー像を用紙に定着させる定着部60と、定着部60における定着温度Tを検出する定着温度検出部64と、定着温度Tが所定の定着許可温度帯の範囲外である場合、定着温度Tが定着許可温度帯の範囲内となってから定着部60における定着動作を許可する制御部100と、を備える。
また、制御部100は、調整用のパターン画像P1〜P5の出力結果に基づいて画像形成に関する各種調整を実行可能な調整モードにおいて、パターン画像P1〜P5の出力結果に要求される定着性に応じて定着許可温度帯を設定する(図5のステップS103)。具体的には、制御部100は、調整項目と定着許可温度帯が対応付けられた定着許可温度帯テーブル(例えば表2)を参照して、定着許可温度帯を設定する。
画像形成装置1によれば、調整モードで用いられる調整用のパターン画像P1〜P5の出力結果に要求される定着性に応じて定着許可温度帯が設定されるので、調整モードを実行する際の定着ウォームアップ時間、具体的にはパターン画像の出力結果に100%の定着性が要求されない場合の定着ウォームアップ時間を短縮することができる。したがって、調整作業効率が格段に向上し、サービスコストを低減することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、調整モードにおける定着許可温度帯を設定するに際して、各種調整に用いられる複数の調整用のパターン画像と定着許可温度帯が対応付けられた定着許可温度帯テーブル(例えば表3)が参照されるようにしてもよい。実施の形態のように調整項目と定着許可温度帯が対応付けられた定着許可温度帯テーブルも、各種調整に用いられる複数の調整用のパターン画像と定着許可温度帯が対応付けられた定着許可温度帯テーブルも、パターン画像の出力結果に要求される定着性が反映されたものであるといえる。
Figure 0005900476
また、調整モードにおける定着許可温度帯を設定するに際して、調整用のパターン画像を出力する際のトナー消費量又は印字率を考慮するようにしてもよい。調整用のパターン画像のうちトナー付着量が少ないものについては、定着に要する熱量が少なくて済むので、定着許可温度帯の下限値をさらに低く設定することができる。
例えば、トナー消費量と定着可能温度に関して図13に示す関係がある場合について考えると、通常の画像形成時の定着許可温度帯は画像のトナー消費量に関係なく設定されるため、定着可能温度(定着許可温度帯の下限値)は155℃となる。しかし、線画であるパターン画像P1のトナー消費量は極端に少なく、仮に10mgであるとすると、図13より定着可能温度は130℃となる。さらに定着性を考慮すると、調整モードにおける定着許可温度帯の下限値は120℃とすることができる。
パターン画像P2〜P5についても同様に設定することにより、表3に示す定着許可温度帯テーブルに代えて、表4に示す定着許可温度帯テーブルを採用することができる。なお、パターン画像P5の場合、トナー付着量が400mg以上であるため、トナー付着量を考慮しても、定着許可温度帯は変わらない。
Figure 0005900476
さらに、調整モードが実行される際に、現在の定着温度Tと調整項目ごとの定着許可温度帯を比較し、即時実行可能な調整項目を操作表示部20(報知部)に報知させるようにしてもよい(図6参照)。これにより、サービスマンは即時実行可能な調整項目を知得できるので、調整効率がさらに向上する。
実施の形態では、調整モードで実行可能な調整項目として、画像形成装置1における画像形成に関する調整項目を列挙したが、調整モードで調整可能な調整項目には、画像形成装置1で画像形成された用紙に後処理(パンチ処理、綴じ処理等)を行う後処理装置における調整も含まれる。例えば、パターン画像の出力結果に基づいて、パンチ穴の位置ズレを調整する「パンチ調整」、針の間隔を調整する「ステープル間隔調整」、折り位置を調整する「折り位置調整」等がある。これらの調整項目では、図6に示すパターン画像P1にパンチ穴位置、ステープル位置、折り位置の目印になる線が追加された線画のパターン画像が用いられる。したがって、パターン画像P1が用いられる調整項目と同様に、定着許可温度帯を通常の画像形成時よりも拡張することができるので、定着ウォームアップ時間を短縮することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
61 上側定着部
62 下側定着部
63 加熱源
64 定着温度検出部
100 制御部
P1〜P5 パターン画像

Claims (5)

  1. 用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記トナー像を用紙に定着させる定着部と、
    前記定着部における定着温度を検出する定着温度検出部と、
    前記定着温度が所定の定着許可温度帯の範囲外である場合、前記定着温度が前記定着許可温度帯の範囲内となってから前記定着部における定着動作を許可する制御部と、を備え、
    調整用のパターン画像の出力結果に基づいて画像形成に関する各種調整を実行可能な調整モードを有し、
    前記調整用のパターン画像は、各種調整項目に対応する複数のパターン画像を含み、
    前記制御部は、前記調整モードにおいて、指定された調整項目に対応する前記パターン画像に応じて、予め決められた定着許可温度帯を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、調整項目と定着許可温度帯が対応付けられた定着許可温度帯テーブルを参照して、前記定着許可温度帯を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、各種調整に用いられる複数の前記調整用のパターン画像と定着許可温度帯が対応付けられた定着許可温度帯テーブルを参照して、前記定着許可温度帯を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記調整用のパターン画像を出力する際のトナー消費量又は印字率に基づいて、前記定着許可温度帯を設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. ユーザーに対して情報を提示する報知部を備え、
    前記制御部は、現在の定着温度と前記定着許可温度帯を比較し、即時実行可能な調整項目を前記報知部に報知させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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