JP5896765B2 - ワーク受取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを受け取るワーク受取り装置に関する。
従来、このようなワーク受取り装置が適用された搬送装置として、自動車のサスペンションアセンブリを台車から受け取ってパレット上に移送するものが知られている。この一例として、特許文献1には、サスペンションアセンブリのナックルから上方に突出するナックルアームの振れを規制するためにナックルアームの上端を保持する手段を有する搬送ハンガを備えた搬送装置が記載されている。
この搬送装置においては、搬送ハンガによりサスペンションアセンブリを支持する際に、搬送ハンガをサスペンションアセンブリの下に進入させる。このとき、サスペンションアセンブリのナックルアームの上端を、搬送ハンガに設けられたガイドロッドと係止部材の間に案内する。
そして、シリンダにより係止部材をガイドロッドに接近させ、係止部材とガイドロッドの間でサスペンションアセンブリのナックルアームを保持する。また、これと同時に、搬送ハンガに設けられた支持部材を別のシリンダで移動させ、サスペンションアセンブリのフロントラジアスロッドの下面を支持する。これにより、サスペンションアセンブリを搬送ハンガで強固かつ安定に支持し、自動で搬送できるようにしている。
特許第2920787号公報
しかしながら、特許文献1の搬送装置によれば、サスペンションアセンブリを受け取るための搬送ハンガにおいて、サスペンションアセンブリのナックルアームを保持し、フロントラジアスロッドを支持する機構がシリンダ等を用いて構成されている。このため、搬送ハンガは、構成が複雑であり、重量が重く、コストも高い。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、複雑な機構を要しない簡便なワーク受取り装置を提供することにある。
本発明のワーク受取り装置は、ワークを保持する保持部と、前記保持部を鉛直方向の軸線周りに回転自在に支持する鉛直軸ユニットと、前記軸線周りに前記保持部を回転させる回転駆動源と、前記保持部を前記軸線周りの回転が許容された状態及び該回転が阻止された状態とする回転許否手段と、前記鉛直軸ユニットを所定の水平方向に案内する水平ユニットと、前記鉛直軸ユニットを前記水平方向の案内に従って移動する水平駆動源と、前記回転許否手段及び水平駆動源を制御する制御部とを備え、前記保持部は、前記ワーク上の所定のワーク側当接部に対応する保持部側当接部を備え、前記制御部は、前記保持部により前記ワークを受け取るとき、前記保持部側当接部が前記ワーク側当接部を該ワークに変位を生じさせない押圧力で押圧するように、該保持部を前記回転が許容された状態としながら前記水平駆動源を所定範囲にわたって駆動することにより、水平面内における該保持部の該ワークに対する位置決めを行うものであり、前記回転が許容された状態は、前記回転駆動源をサーボフロート状態とすることにより実現され、前記水平方向の所定範囲にわたる移動は、前記水平駆動源をサーボフロート状態で駆動することにより行われることを特徴とする。
この構成において、所定範囲にわたる水平駆動源の駆動により保持部側当接部がワーク側当接部を押圧するとき、保持部がワークに対して上記軸線周りの回転方向のずれを有する場合には、保持部側当接部がワーク側当接部を部分的にのみ押圧するので、押圧力の偏在により、保持部を回転させるトルクが生じる。保持部は回転が許容された状態にあり、このトルクに従って回転するので、回転方向のずれは解消される。
引き続く水平駆動源の駆動により、回転方向のずれが完全に解消され、保持部側当接部がワーク側当接部を全体として押圧する状態に至ると、押圧力がワークを変位させることはないので、保持部の移動は停止する。これにより、ワークに対する保持部の水平面内における位置決めが完了する。
なお、ワーク側当接部及び保持部側当接部は、押圧力による回転方向のずれの解消が適切になされるように、それぞれワーク上及び保持部上の適切な位置及び範囲に設けられる。また、水平駆動源を駆動する所定範囲は、駆動時間や保持部の移動距離等のような時間的又は空間的な範囲として設定することができる。
ただし、位置決めが完了する前に水平駆動源の駆動が停止することのないように、所定範囲は、余裕をもって設定される。このため、保持部の移動が停止した後も、水平駆動源は、所定範囲の駆動が終了するまで若干の期間駆動を継続する。
したがって、本発明によれば、複雑な機構を用いる必要なく、ワークに対する保持部の水平面内における位置決めを行うことができるので、ワーク受取り装置を簡便な構成のものとすることができる。
本発明においては、前記回転が許容された状態は、前記回転駆動源をサーボフロート状態とすることにより実現され、前記水平方向の所定範囲にわたる移動は、前記水平駆動源をサーボフロート状態で駆動することにより行われる
これによれば、回転駆動源及び水平駆動源のサーボフロート機能を利用することによって、簡便な構成で、適切なトルクにより、保持部を回転が許容された状態としながら、保持部側当接部によりワーク側当接部を押圧することができる。
また、本発明においては、前記鉛直軸ユニットを鉛直方向に案内する昇降ユニットと、前記鉛直方向の案内に従って前記鉛直軸ユニットを昇降させる昇降駆動源とを備え、前記保持部は、前記ワークを鉛直上方に支持する支持部材と、該支持部材により支持されたワークが水平面内で変位するのを阻止する変位阻止部材とを備え、前記ワークは、前記水平面内の位置決めの後、前記保持部が前記昇降駆動源によって上昇されることにより、前記支持部材によって支持され、前記変位阻止部材によってその後の水平面内での変位が阻止されてもよい。
これによれば、ワークに対する保持部の水平面内における位置決めの後、保持部を上昇させるだけで、保持部によりワークを保持して受け取ることができる。したがって、ワーク受取り装置をより簡便な構成のものとすることができる。
本発明の一実施形態に係る搬送装置の構成を示す斜視図である。 図1の搬送装置の制御部の構成を示すブロック図である。 図1の搬送装置の保持部の構成を示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3の保持部におけるブラケット受け部分の斜視図である。 図2の制御部による受取り処理を示すフローチャートである。 図6の受取り処理によるブラケット受けの移動を説明するための説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るワーク受取り装置を適用した搬送装置の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、搬送装置1は、ワークWを保持する保持部2と、保持部2を鉛直な回転軸線の周りでR方向に回転自在に保持して回転移動させるR軸ユニット3と、R軸ユニット3を保持し、鉛直なH方向に昇降移動させるH軸ユニット4と、H軸ユニット4を保持して水平なT方向に移動自在に案内するT軸ユニット5とを備える。
なお、R軸ユニット3、H軸ユニット4及びT軸ユニット5は、それぞれ本発明における鉛直軸ユニット、昇降ユニット及び水平ユニットに対応する。
ワークWとして搬送されるのは、自動車の製造ラインで用いられる2輪駆動車用又は4輪駆動車用の後輪側のサスペンションアセンブリである。R軸ユニット3は、そのR方向の回転軸の周りに保持部2を回転移動させる回転駆動源6を備える。回転駆動源6は、例えば、サーボモータにより構成される。
なお、サスペンションアセンブリは、その車長方向をT方向に向け、車幅方向をT方向に垂直で水平なB方向に向けた姿勢で保持部2により保持され、搬送される。
H軸ユニット4は、R軸ユニット3を昇降移動させる昇降駆動源7と、この昇降移動における昇降駆動源7の負荷を緩和するアシスト駆動源8と、H軸ユニット4をT軸ユニット5によるT方向の案内に従って移動させる水平駆動源9とを備える。昇降駆動源7は、例えば、サーボシリンダにより構成される。
アシスト駆動源8は、保持部2やワークWの重力を相殺する駆動力を供給することにより昇降駆動源7の負荷を緩和するものである。アシスト駆動源8は、例えば、バランスシリンダにより構成される。水平駆動源9は、例えば、サーボモータにより構成される。
図2は、搬送装置1の制御部の構成を示すブロック図である。制御部10は、CPU、メモリ、プログラム等により構成される。制御部10は、図2に示すように、回転駆動源6、昇降駆動源7、アシスト駆動源8及び水平駆動源9を制御する。
制御部10は、ワークWを搬送するとき、ワークWを保持部2により受け取る受取り処理を行う。この処理において、制御部10は、回転駆動源6のサーボフロート機能を用いて保持部2を回転自在の状態とし、かつ水平駆動源9をサーボフロート状態で駆動することにより、ワークWに対する保持部2の位置決めを行う。本発明における回転許否手段は、回転駆動源6を利用して構成される。
この位置決めでは、保持部2の水平面内における位置、すなわちR方向(回転方向)及びT方向の位置が決定される。制御部10は、この水平面内における位置決めが完了したとき、昇降駆動源7を駆動して保持部2を所定量上昇させ、その後、T方向に移動させる。これにより、ワークWは、保持部2により受け取られ、搬送可能な状態となる。
図3は、保持部2の構成を示す平面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。これらの図に示すように、保持部2は、水平方向に長い棒状の基部12と、基部12に一端が固定され、他端が自由端となっている2本の支持ロッド13とを備える。
図3及び図4においては、ワークWに対する水平面内の位置決めが完了した状態の保持部2が示されている。この状態において、基部12は、T方向(車長方向)と直角で水平なB方向(車幅方向)に沿って延在する。また、図3においては、ワークWとして、2輪駆動車用の後輪側のサスペンションアセンブリW1と、4輪駆動車用の後輪側のサスペンションアセンブリW2が、それぞれ破線及び2点鎖線で示されている。
基部12は、中央の取付け部14を介してR軸ユニット3の回転軸の下端に固定される。基部12の両端部にはそれぞれ、ワークWのダンパブラケットを支持するブラケット受け15が設けられる。
ブラケット受け15は、ワークWが2輪駆動車用のサスペンションアセンブリW1である場合には、そのダンパブラケット16を支持し、ワークWが4輪駆動車用のサスペンションアセンブリW2である場合には、そのダンパブラケット17を支持する。すなわち、ブラケット受け15は、サスペンションアセンブリW1及びW2について共用される。
各支持ロッド13は、基部12に垂直にT方向に沿って延在する。各支持ロッド13の固定端はそれぞれ、基部12の各端部と中央部とのほぼ中間に位置する。各支持ロッド13の自由端側には、保持部2がワークWを保持するときにワークWのトーションビームをその中央部の両側2箇所で支持するビーム受けが設けられる。
このビーム受けとして、ワークWが2輪駆動車用のサスペンションアセンブリW1である場合にそのトーションビーム18を受ける2つの2輪駆動車用ビーム受け19と、ワークWが4輪駆動車用のサスペンションアセンブリW2である場合にそのトーションビーム20を受ける2つの4輪駆動車用ビーム受け21とが設けられる。4輪駆動車用ビーム受け21は、2輪駆動車用ビーム受け19よりも、自由端側に設けられる。
また、各2輪駆動車用ビーム受け19と4輪駆動車用ビーム受け21との間には、各2輪駆動車用ビーム受け19によって支持されたトーションビーム18が支持ロッド13の自由端側にずれて落下するのを防止する落下防止部材22が設けられる。また、各4輪駆動車用ビーム受け21の該自由端側には、各4輪駆動車用ビーム受け21によって支持されたトーションビーム20が該自由端側にずれて落下するのを防止する落下防止部材23が設けられる。
落下防止部材22は、支持ロッド13に固定された回動軸24により、基部12の長さ方向(B方向)に垂直な平面内で回動自在に支持される。落下防止部材22の回動範囲は、落下防止部材22の上端が2輪駆動車用ビーム受け19の上面より上方に位置する第1回動位置から、該上面とほぼ同レベルの位置に位置する第2回動位置までの範囲である。
なお、図4においては、第1回動位置に位置する落下防止部材22が実線で示されている。また、第2回動位置に位置する落下防止部材22が二点鎖線で示されている。この第1回動位置から第2回動位置までの回動範囲は、支持ロッド13に固定された規制ピン25及びスプリングプランジャ26により規定される。
すなわち、落下防止部材22は、その下端面の一部分においてスプリングプランジャ26により第1回動位置の方へ付勢され、該下端面の他の部分が規制ピン25に接することにより第1回動位置に位置付けられる。そして、落下防止部材22の上端がスプリングプランジャ26の付勢力に抗して押圧されたとき、第1回動位置から第2回動位置へ回動する。
したがって、支持ロッド13とトーションビーム18との上下方向(H方向)の位置関係が図4のようであるとすれば、保持部2が、サスペンションアセンブリW1を保持するためにT方向に移動されるとき、第1回動位置に位置する落下防止部材22は、上端部がトーションビーム18により押圧され、第2回動位置へ回動する。
そして、トーションビーム18が落下防止部材22の上端部を通過すると、該押圧が解除され、落下防止部材22は第1回動位置へ復帰する。これにより、トーションビーム18は、支持ロッド13の自由端側への移動が阻止された状態となる。
落下防止部材23も同様に、支持ロッド13に固定された回動軸28により、基部12の長さ方向(B方向)に垂直な平面内で回動し得るように支持される。落下防止部材23の回動範囲は、その上端が、4輪駆動車用ビーム受け21の上面より上方に位置する第1回動位置から、該上面とほぼ同レベルの位置に位置する第2回動位置までの範囲である。この回動範囲は、支持ロッド13に固定された規制ピン29及びスプリングプランジャ30により、落下防止部材22の場合と同様にして規定される。
したがって、保持部2が、サスペンションアセンブリW2を保持するためにT方向に移動されるとき、落下防止部材23は、落下防止部材22の場合と同様にして、第1回動位置から第2回動位置へ回動し、そして第1回動位置へ復帰する。これにより、トーションビーム20は、支持ロッド13の自由端側への移動が阻止された状態となる。
各支持ロッド13の固定端側には、ワークWが4輪駆動車用のサスペンションアセンブリW2である場合にそのドライブシャフト31を支持するドライブシャフト受け32が設けられる。
図5は、保持部2のブラケット受け15部分の斜視図である。図5に示すように、ブラケット受け15は、ワークWのダンパブラケットを鉛直方向に支持する底面15aと、支持したダンパブラケットがB方向(車幅方向)に変位するのを防止するB方向に垂直な2つの対向面15bと、該ダンパブラケットが基部12側(車長方向前方)に変位するのを阻止するT方向に垂直な押圧面15cを有する。
押圧面15cは、保持部2によりワークWを保持して受け取る際に、ワークWのダンパブラケットを押圧する。これにより、保持部2がワークWに対して位置決めされる。なお、押圧面15cは、本発明における保持部側当接部に対応する。
図6は、制御部10による受取り処理を示すフローチャートである。図7は、この受取り処理によるブラケット受け15の移動を説明するための説明図である。制御部10は、この受取り処理を行うことにより、保持部2によってサスペンションアセンブリW1を受け取る。受け取られるサスペンションアセンブリW1は、図7のように、台車33上に載置されている。
受取り処理に際し、制御部10は、回転駆動源6、昇降駆動源7、アシスト駆動源8及び水平駆動源9を制御して、保持部2を駆動する。すなわち、受取り処理を開始すると、制御部10は、まず、保持部2を、所定位置において、台車33上の目的とするサスペンションアセンブリW1に対峙させる(ステップS1)。
このとき、保持部2の基部12はB方向に平行であり、支持ロッド13は、自由端側がサスペンションアセンブリW1側に位置している。図7では、このときの保持部2のブラケット受け15が、B方向に垂直な切断面の外形により示されている。
すなわち、サスペンションアセンブリW1の各ダンパブラケット16に対し、保持部2の各ブラケット受け15が、それぞれT方向にほぼ同一の距離を隔てて、ほぼ同一水平面上で対峙した状態となる。ただし、このとき、ダンパブラケット16の下端16aとブラケット受け15の底面15aとはある程度のレベル差hを有し、底面15aは下端16aよりも低いレベルに位置する。レベル差hとしては、例えば10mmが該当する。
次に、制御部10は、水平駆動源9により、保持部2を、サスペンションアセンブリW1の近傍へ移動する(ステップS2)。これにより、ブラケット受け15の押圧面15cが、ダンパブラケット16の車長方向前方側の端縁16bに近接した位置p1に位置する。位置p1としては、例えば、端縁16bまでの距離が30mmである位置が該当する。端縁16bは、本発明におけるワーク側当接部に対応する。
次に、制御部10は、水平駆動源9及び回転駆動源6をサーボフロート状態とする(ステップS3)。このとき、トルク制限値は、水平駆動源9については、保持部2が移動し始めるトルクより大きい値とされ、回転駆動源6についてはゼロとされる。
さらに、制御部10は、水平駆動源9により保持部2をサスペンションアセンブリW1の方へ移動する(ステップS4)。このとき、水平駆動源9は、ブラケット受け15の押圧面15cの移動目標位置を、ダンパブラケット16の端縁16bよりも車長方向後方側の位置p2として駆動される。位置p2としては、例えば、端縁16bから車長方向後方側へ30mm程度サスペンションアセンブリW1内に進入した位置が該当する。
したがって、押圧面15cは、位置p2に到達する前に、端縁16bに接触する。このとき、水平駆動源9及び回転駆動源6はサーボフロート状態であるため、保持部2は、ダンパブラケット16からの抵抗力に従い、停止する。
ただし、各ブラケット受け15の押圧面15cのうちの一方が先にダンパブラケット16と接触する場合には、その接触後の水平駆動源9の駆動により、該接触部分を介して、保持部2に回転トルクが付与される。また、このとき、上述のように、回転駆動源6はトルク制限値がゼロのサーボフロート状態にある。
したがって、保持部2は、R方向へわずかに回転し、他方のブラケット受け15の押圧面15cがダンパブラケット16に接触する。これにより、該他方のブラケット受け15も、その接触位置において停止する。
この後、水平駆動源9は、目標とする位置p2へ押圧面15cが到達したと算定されるタイミングに至るまで駆動を継続するので、各押圧面15cは、水平駆動源9のトルク制限値内のトルクで各ダンパブラケット16を押圧する。このとき、該トルク制限値は比較的小さいので、サスペンションアセンブリW1が変位することはない。
この間、ステップS2からS4までの処理による保持部2の移動に伴い、保持部2の各支持ロッド13が、サスペンションアセンブリW1の下に、図4のようなトーションビーム18との上下方向の位置関係で、T方向に沿って侵入する。このとき、各支持ロッド13の落下防止部材22は、トーションビーム18との接触により、上述のように、第1回動位置から第2回動位置へ回動する。
そして、ステップS4の処理において保持部2が停止した時点では、落下防止部材22が第1回動位置へ復帰している。これにより、図4のように、トーションビーム18の車長方向後方側への変位が落下防止部材22により阻止された状態となる。また、この時点において、図4のように、トーションビーム18の被支持面18aが2輪駆動車用ビーム受け19上に位置した状態となる。
このように、ステップS4の処理において保持部2が停止し、各2輪駆動車用ビーム受け19上にトーションビーム18が位置した状態となったとき、保持部2及びサスペンションアセンブリW1は、図3及び図4に示すような水平面内での位置関係となる。これにより、サスペンションアセンブリW1に対する保持部2の水平面内での位置決めが完了する。
次に、制御部10は、保持部2のR方向の回転を規制した状態で、昇降駆動源7を駆動し、保持部2の上昇を開始する(ステップS5)。この上昇は、ステップS6において、ブラケット受け15内の所定位置にダンパブラケット16が存在すると判定されるか、又はステップS7において、所定量上昇したと判定されるまで行われる。
なお、ブラケット受け15には、ダンパブラケット16の存在の有無を検出するセンサが設けられている。ダンパブラケット16がブラケット受け15内に存在するかどうかの判定は、このセンサからの検出信号Sに基づいて行われる。
ステップS6においてダンパブラケット16が存在すると判定された場合、制御部10は、保持部2を、その時点での上昇位置からさらに所定量、例えば60mmだけ上昇させる(ステップS8)。
これにより、サスペンションアセンブリW1は、保持部2により保持された状態となる。すなわち、サスペンションアセンブリW1のトーションビーム18とダンパブラケット16は、それぞれ2輪駆動車用ビーム受け19とブラケット受け15の底面15aとにより鉛直上方向に支持される。
また、サスペンションアセンブリW1は、落下防止部材22とブラケット受け15の押圧面15cとによりT方向(車長方向)への移動が規制される。また、サスペンションアセンブリW1は、ブラケット受け15の各対向面15bにより、B方向(車幅方向)への移動が規制される。
その後、制御部10は、保持部2を水平駆動源9によりT方向に移動し、台車33上から引き出す(ステップS9)。これにより、受取り処理が終了する。
一方、制御部10は、ステップS6におけるダンパブラケット16の存在の判定がなされないまま、ステップS7において所定量上昇したと判定した場合には、エラーが生じたものとみなして、保持部2の上昇を停止し(ステップS10)、受取り処理を終了する。所定量としては、例えば60mmが該当する。この場合、受取り処理の終了後、制御部10は、エラーの発生を知らせる出力を行う。
なお、搬送装置1は、この受取り処理により、4輪駆動用のサスペンションアセンブリW2についても、同様にして受け取ることができる。ただし、2輪駆動用のサスペンションアセンブリW1の場合と次の点が異なる。
すなわち、サスペンションアセンブリW2のトーションビーム20は、ステップS2〜S4の処理によって、その被支持面20aが位置するように位置決めされ、かつ保持部2の落下防止部材23により車長方向後方への変位が阻止された状態とされる。また、サスペンションアセンブリW2のドライブシャフト31は、ステップS5、S6、S8の処理によって保持部2が上昇される間に、保持部2のドライブシャフト受け32により支持された状態とされる。
以上のように、本実施形態によれば、ワークWに対する水平面内での保持部2の位置決めが、ブラケット受け15の押圧面15c(保持部側当接部)でダンパブラケットの端縁(ワーク側当接部)をワークWに変位させない程度の押圧力で押圧することにより行われる。この押圧は、保持部2の回転が許容された状態で、水平駆動源9を所定範囲にわたって駆動することによって行われる。
これにより、複雑な機構を要しない簡便な構成で、保持部2の位置決めを行うことができる。したがって、搬送装置1の構成を簡便なものとすることができる。
また、上述の位置決めに際しての押圧を行うために、回転駆動源6及び水平駆動源9のサーボフロート機能を利用するようにしたので、該押圧を適切かつ容易に実現することができる。
また、保持部2は、ワークWを鉛直上方に支持する支持部材として、ブラケット受け15の底面15aや、2輪駆動車用ビーム受け19、4輪駆動車用ビーム受け21、ドライブシャフト受け32を備える。また、保持部2は、支持したワークWが水平面内で変位するのを阻止する変位阻止部材として、ブラケット受け15の対向面15b、押圧面15cや、落下防止部材22、23を備える。
そして、ワークWに対する水平面内での保持部2の位置決めの後、保持部2が上昇されることにより、ワークWが、該支持部材により鉛直上方に支持され、該変位阻止部材によりその後の水平面内での変位が阻止される。したがって、簡便な構成によりワークWを保持部2で保持し、受け取ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、保持部を回転が許容された状態及び阻止された状態とする回転許否手段を、上記実施形態では、回転駆動源6を利用して構成しているが、この代わりに、回転自在に保持された保持部の回転を制動するブレーキを用いて構成してもよい。
2…保持部、6…回転駆動源、7…昇降駆動源、8…アシスト駆動源、9…水平駆動源、10…制御部、15b…対向面(変位阻止部材)、15a…底面(支持部材)、15c…押圧面(保持部側当接部;変位阻止部材)、16b…端縁(ワーク側当接部)、19…2輪駆動車用ビーム受け(支持部材)、21…4輪駆動車用ビーム受け(支持部材)、22、27…落下防止部材、32…ドライブシャフト受け(支持部材)、W…ワーク。

Claims (2)

  1. ワークを保持する保持部と、
    前記保持部を鉛直方向の軸線周りに回転自在に支持する鉛直軸ユニットと、
    前記軸線周りに前記保持部を回転させる回転駆動源と、
    前記保持部を前記軸線周りの回転が許容された状態及び該回転が阻止された状態とする回転許否手段と、
    前記鉛直軸ユニットを所定の水平方向に案内する水平ユニットと、
    前記鉛直軸ユニットを前記水平方向の案内に従って移動する水平駆動源と、
    前記回転許否手段及び水平駆動源を制御する制御部とを備え、
    前記保持部は、前記ワーク上の所定のワーク側当接部に対応する保持部側当接部を備え、
    前記制御部は、前記保持部により前記ワークを受け取るとき、前記保持部側当接部が前記ワーク側当接部を該ワークに変位を生じさせない押圧力で押圧するように、該保持部を前記回転が許容された状態としながら前記水平駆動源を所定範囲にわたって駆動することにより、水平面内における該保持部の該ワークに対する位置決めを行うものであり、
    前記回転が許容された状態は、前記回転駆動源をサーボフロート状態とすることにより実現され、
    前記水平方向の所定範囲にわたる移動は、前記水平駆動源をサーボフロート状態で駆動することにより行われることを特徴とするワーク受取り装置。
  2. 前記鉛直軸ユニットを鉛直方向に案内する昇降ユニットと、
    前記鉛直方向の案内に従って前記鉛直軸ユニットを昇降させる昇降駆動源とを備え、
    前記保持部は、前記ワークを鉛直上方に支持する支持部材と、該支持部材により支持されたワークが水平面内で変位するのを阻止する変位阻止部材とを備え、
    前記ワークは、前記水平面内の位置決めの後、前記保持部が前記昇降駆動源によって上昇されることにより、前記支持部材によって支持され、前記変位阻止部材によってその後の水平面内での変位が阻止されることを特徴とする請求項1に記載のワーク受取り装置。
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