JP5896608B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、薬剤や食品などを包装するための包装体に関する。
従前から、薬剤や食品などの包装体として「プレス・スルー・パックシート(以下「PTPシート」と略する)」が知られている。従前のPTPシートは、主に、凹部(薬剤や食品などの内容物を収容する部分)を有する本体シートと、その凹部の開口を覆うように本体シートに密着するアルミニウム箔とから構成されている。そして、服用者等は、指で外側から凹部を押し、内容物をアルミニウム箔に向かって押し付けて、当該アルミニウム箔を破ることによりPTPシートから内容物を取り出す。
しかし、このようなPTPシートでは、通常、25N程度の荷重がかからないと、アルミニウム箔が破れず、最近、老齢者等が薬剤等を取り出すことができないという不具合が生じている。
そこで、このような問題を解消するために、近年、アルミニウム箔をイージーピールシートに置き換えた包装体が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。このような包装体は、上述のPTPシートよりも内容物の取り出しが行いやすいように設計されている。したがって、このような包装体には、老齢者等が薬剤を取り出すことができないという不具合が生じることは想像し難い。
特開2007−217014号公報 特開2009−262935号公報
しかし、上記特許文献1および2に記載の包装体も、PTPシートと同様に、服用者が薬剤を一旦掌の上に置いた後に服用することを前提としており、必ずしも衛生的とは言えない。また、薬剤だけでなく、食品などが包装体に収容される場合でも、内容物に手を触れずに当該内容物を取り出すことが望まれている。
本発明の課題は、使用者が内容物に手を触れることなく当該内容物を取り出すことが可能な包装体を提供することにある。
(1)
本発明に係る包装体は、第1シートと、第1シートとの間に密閉空間が形成されるように第1シートに接合される第2シートと、を備えている。そして、第1シートおよび第2シートの少なくとも一方に外力が加えられて密閉空間内の内部圧力が上昇したときに、第1シートと第2シートとの接合が外れて、密閉空間に連通する開口が形成される。
上記構成によれば、第1シートおよび第2シートの少なくとも一方に外力が加わることによって密閉空間内の内部圧力が上昇する。これにより、第1シートと第2シートとの接合が外れて、密閉空間に連通する開口が形成される。このため、使用者は、密閉空間に収容されていた内容物に手を触れることなく、開口を介して当該内容物を取り出すことができる。
特に、この包装体の内容物が衛生面に厳しい薬剤等であれば、当該薬剤等の服用者は、この薬剤に手を触れることなく直接的に経口することができる。
また、上記構成によれば、包装体の使用者は、第1シートおよび第2シートの少なくとも一方に指で外力を加えれば、開口を形成することができる。すなわち、包装体の使用者は、片手で開口を形成することができるので、内容物を包装体から取り出す際に、両手が塞がるのを防止することができる。
(2)
上記した包装体において、第1シートおよび第2シートの少なくとも一方には、密閉空間を形成する凹部が設けられており、凹部は、外力が加わることによって変形し、当該変形によって密閉空間内の内部圧力を変化させる。
上記構成によれば、凹部に指等で外力を加えることによって、密閉空間の内部圧力を上昇させることができる。これにより、使用者は、凹部を指等で押圧する等の簡単な操作で、内容物を取り出すための開口を形成することができる。
(3)
上記した包装体において、凹部は、開口の両端部を近接させるように変形する。
上記構成によれば、開口の両端部が近接することによって、当該開口が広がる。これにより、密閉空間内の内容物を容易に取り出すことが可能となる。
(4)
上記した包装体において、凹部は、平面視において、非点対称形状である。
上記構成によれば、凹部に外力を加えたときに、密閉空間内の気体が偏る。これにより、第1シートと第2シートとの接合部分の一部に内部圧力が集中して、当該内部圧力が集中した部分に開口が形成される。
(5)
上記した包装体において、凹部は、開口する部分から離れるにつれて先細形状となる。
上記構成によれば、先細形状となる部分を指で摘む等することによって、密閉空間内の空気を開口する部分側に押し出すことができる。これにより、開口する部分において密閉空間に連通する開口が形成される。すなわち、使用者は、指で摘む等の簡単な操作で容易に開口を形成することができる。
また、老齢者などの力の弱い使用者でも、先細形状となる部分を掌で押圧したり握ったりすることによって、容易に開口を形成することができる。
(6)
上記した包装体において、凹部は、開口する部分に向かって密閉空間の高さが徐々に小さくなるように形成されている。
上記構成によれば、凹部に外力が加わることによって、開口となる部分に向かって密閉空間の内部圧力が集中的に加わる。これにより、内部圧力が集中する部分において、第1シートと第2シートとの接合が外れて、開口が形成される。
(7)
上記した包装体において、第1シートと第2シートとの接合部分において、開口する部分の接合強度は、開口する部分以外の部分の接合強度より小さい。
上記構成によれば、密閉空間の内部圧力が上昇したときに、開口する部分の接合が直ちに外れる。すなわち、所望の位置に確実に開口を形成することができる。
本発明の一実施形態に係る包装体の斜視図である。 図1に示した包装体の平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1に示した包装体から内容物を取り出す方法を示した図である。 第1変形例に係る包装体を示した斜視図である。 第2変形例に係る包装体を示した斜視図である。 第3変形例に係る包装体の構造を示した断面図である。 第4変形例に係る包装体の構造を示した断面図である。 第5変形例に係る包装体の構造を示した(a)平面図、(b)側面図、(c)正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る包装体100について図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係るプレススルー型の包装体100は、図1〜図3に示すように、主に、本体シート110および封止シート120の2枚のシートから構成されている。そして、本実施形態では、本体シート110と封止シート120とは、それらのシートの間に密閉空間SP(図3参照)が形成されるように接着されている。以下、本体シート110及び封止シート120について詳述する。
(1)本体シート
本体シート110は、図3に示すように、主に、基層111およびバリア層112から構成される。なお、本体シート110は、バリア層112を備えず、バリア性を有する基層111のみから構成されても良い。
基層111は、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂、その他等の各種の樹脂から形成され得る。これらの樹脂は、単独で用いられても良いし、複数の種類を共重合させて用いても良いし、複数の種類をブレンドされて用いられても良い。なお、この基層111の厚みは、特に限定されるものではないが、5μm〜500μmである。
なお、基層111を形成する樹脂には、本発明の趣旨が著しく損なわれない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、界面活性剤、染料、顔料、難然剤、可塑剤、結晶造核剤等の添加剤が含まれていてもよい。
バリア層112は、包装体100の外部から侵入する特定気体および光の少なくとも一方の透過を制限する。そのため、包装体100は、内容物Tを長期間保管することができる。特定気体とは、内容物Tに悪影響を及ぼす気体、例えば、水蒸気および酸素などである。光とは、具体的に紫外線などである。
特定気体である水蒸気をバリアすることを目的としたバリア層112の材料として、例えば、アルミニウム箔のような金属箔、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニリデン、環状ポリオレフィン等の水分バリア性を有する樹脂が用いられる。このバリア層112を有する本体シート110にかかる透湿度は、10g/m・24h以下であることが好ましく、2.5g/m・24h以下であることがより好ましい。なお、この本体シート110の透湿度の測定は、本体シート110の材料となるシート(以下、「材料シート」という)の透湿度をJIS Z 0208に準拠して測定することによって行われる。この材料シートの厚みは、凹部113が形成される前の本体シート110の厚みと同じである。
特定気体である酸素をバリアすることを目的としたバリア層112の材料として、例えば、アルミニウム箔のような金属箔、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン−ポリビニルアルコール共重合体)等が用いられる。
紫外線をバリアすることを目的としたバリア層112の材料として、例えば、紫外線吸収剤または顔料を含有する樹脂薄膜などが用いられる。このバリア層112を有する本体シート110にかかる光線透過曲線の90%吸収波長は、600nm以下であることが好ましい。なお、この本体シート110の光線透過曲線の90%吸収波長の測定は、本体シート110の材料シートの光線透過曲線の90%吸収波長を紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製、品名:V−650)で測定することによって行われる。この材料シートの厚みは、凹部113が形成される前の本体シート110の厚みと同じである。
特定気体および光をバリアするバリア層112の材料として、例えば、透明樹脂フィルムに、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムあるいはそれらの混合物などの無機酸化物からなる蒸着薄膜層が形成されたものが用いられる。なお、このバリア層112では、必要に応じて、透明樹脂フィルム上に透明プライマー層が形成されてもよいし、または蒸着薄膜層上にガスバリア被膜層が形成されてもよい。
バリア層112が樹脂層である場合、バリア層112の厚みは、5μm以上300μm以下であることが好ましい。また、バリア層112が有機珪素化合物、金属または金属酸化物の蒸着膜層である場合、バリア層112の厚みは、0.5nm以上400nm以下であることが好ましい。
なお、本体シート110の厚みは、特に限定されるものではないが、5μm〜500μmであるのが好ましく、10μm〜300μmであるのがより好ましい。30μm〜150μmが更に好ましい。本体シート110の厚みが下限値より下回らないことで水蒸気、酸素、紫外線などに対するバリア性が良好となり、上限値より上回らないことで開封性および成形性が良好となるためである。
そして、本実施形態では、本体シート110は、図1〜図3に示すように、凹部113と、フランジ部114と、を有する成形体である。
凹部113は、錠剤の薬剤である内容物Tを収容するために形成される凹み部分であって、封止シート120から離れる方向に膨出している。この凹部113の内側には、密閉空間SPが形成されている。本実施形態では、凹部113は、使用者の指または掌などによって外力が加わることで変形する。そして、凹部113の変形によって、密閉空間SPの容積が減少し、密閉空間SP内の内部圧力が上昇する。
また、本実施形態では、図2に示すように、凹部113は、平面視において、非点対称形状である。具体的には、凹部113は、平面視において、略二等辺三角形状となっており、対称軸L(図2中の点線)に対して線対称形状となっている。そして、本実施形態では、凹部113は、開口する部分W1から離れるにつれて先細形状となっている。
また、本実施形態では、図3に示すように、凹部113は、開口する部分W1に向かって密閉空間SPの高さが徐々に小さくなるように形成されている(図3中の密閉空間SP中の矢印を参照)。
凹部113は、図1に示すように、主として、第1斜面S1、第2斜面S2および第3斜面S3を有しており、これらの斜面S1〜S3により凹部113は、略三角錐の外形を呈している。第1斜面S1、第2斜面S2および第3斜面S3は、共に、略三角形状である。第1斜面S1は、包装体100の頂点Vから開口W2(図4(c)参照)が形成される部分W1(図1および図2中の斜線の領域)に向かって延在している。また、第2斜面S2および第3斜面S3は、頂点Vを通過する中心線(上記した対称軸L)を挟んで対向して配置されている。第2斜面S2および第3斜面S3は、包装体100の使用者が指で摘む等する部分である。本実施形態では、凹部113の第2斜面S2および第3斜面S3を指で摘むことによって、当該第2斜面S2および第3斜面S3が引っ張り上げられて、後述する第1フランジF1の両端が近接する(図4(c)参照)。その結果、内容物Tの取出口である開口W2が拡径する。
フランジ部114は、図1および図2に示すように、凹部113の周囲を囲むように設けられている。このフランジ部114は、第1斜面S1の下辺に沿って形成される第1フランジF1、第2斜面S2の下辺に沿って形成される第2フランジF2、および、第3斜面S3の下辺に沿って形成される第3フランジF3を有している。本実施形態では、第1フランジF1が封止シート120から剥がれることによって、開口W2(図4(a)参照)が形成される。
(2)封止シート
封止シート120は、図3に示すように、主に、基層121、バリア層122および易剥離層123から構成される。この封止シート120は、平坦形状であって、上記した凹部113を有する本体シート110と接着されることによって、薬剤等を収容可能な密閉空間SPを有する包装体100が形成される。なお、封止シート120は、バリア層122を備えず、バリア性を有する基層121を用いても良い。また、易剥離層123は、上記した本体シート110の封止シート120との接合面に設けても良いし、本体シート110の接合面および封止シート120の接合面の両方に設けても良い。
基層121は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ナイロン6、ナイロン66、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート、ABS樹脂などの樹脂から形成される。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、複数の種類を共重合させて用いられてもよいし、複数の種類をブレンドさせて用いられてもよい。基層121の機械的強度を向上させるとき、基層121は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン66などの樹脂から形成されることが好ましい。
基層121の材料として、包装体100の機械的強度を高めるために、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。基層121の厚さは、12μm以上200μm以下であることが好ましく、16μm以上100μm以下であることがより好ましく、20μm以上50μm以下であることが特に好ましい。基層121は、カレンダー成形、T−ダイ押出し成形、またはインフレーション押出成形などによって形成される。なお、加熱成形により封止シート120を成形する場合には、無延伸フィルムを用いるのが好ましい。
バリア層122は、包装体100の外部から侵入する特定気体および光の少なくとも一方の透過を制限する。そのため、包装体100は、内容物Tを長期間保管することができる。特定気体とは、内容物Tに悪影響を及ぼす気体、例えば、水蒸気および酸素などである。光とは、具体的に紫外線などである。
特定気体である水蒸気をバリアすることを目的としたバリア層122の材料として、例えば、アルミニウム箔のような金属箔、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニリデン、環状ポリオレフィン等の水分バリア性を有する樹脂が用いられる。このバリア層122を有する封止シート120にかかる透湿度は、10g/m・24h以下であることが好ましく、2.5g/m・24h以下であることがより好ましい。なお、この封止シート120の透湿度の測定は、封止シート120の材料となるシート(以下、「材料シート」という)の透湿度をJIS Z 0208に準拠して測定することによって行われる。
特定気体である酸素をバリアすることを目的としたバリア層122の材料として、例えば、アルミニウム箔のような金属箔、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン−ポリビニルアルコール共重合体)等が用いられる。
紫外線をバリアすることを目的としたバリア層122の材料として、例えば、紫外線吸収剤または顔料を含有する樹脂薄膜などが用いられる。このバリア層122を有する封止シート120にかかる光線透過曲線の90%吸収波長は、600nm以下であることが好ましい。なお、この封止シート120の光線透過曲線の90%吸収波長の測定は、封止シート120の材料シートの光線透過曲線の90%吸収波長を紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製、品名:V−650)で測定することによって行われる。
特定気体および光をバリアするバリア層122の材料として、例えば、透明樹脂フィルムに、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムあるいはそれらの混合物などの無機酸化物からなる蒸着薄膜層が形成されたものが用いられる。なお、このバリア層122では、必要に応じて、透明樹脂フィルム上に透明プライマー層が形成されてもよいし、または蒸着薄膜層上にガスバリア被膜層が形成されてもよい。
バリア層122が樹脂層である場合、バリア層122の厚みは、5μm以上300μm以下であることが好ましい。また、バリア層122が有機珪素化合物、金属または金属酸化物の蒸着膜層である場合、バリア層122の厚みは、0.5nm以上400nm以下であることが好ましい。
そして、封止シート120は、図3に示すように、凹部113の開口を覆うように本体シート110(フランジ部114)に接着されている。このとき、基層121が本体シート110に密接している。なお、この封止シート120の厚みは、特に限定されるものではないが、5μm〜500μmであるのが好ましく、10μm〜300μmであるのがより好ましい。30μm〜150μmが更に好ましい。封止シート120の厚みが下限値より下回らないことで開封時の封止シート120の破断および伸びが抑制されると共に開封性が良好となり、上限値より上回らないことで封止シート120の剛性が適度な状態となり開封性が良好になるためである。
ここで、本実施形態では、封止シート120の本体シート110側の面には、本体シート110と封止シート120とが易剥離可能となるように易剥離層123が設けられている。
易剥離層123には、イージーピール機能が付与されている。イージーピール機能とは、流通時または保管時には内容物の密封性を保持しているが、開封時には手の力で容易に開けられるといった機能である。イージーピール機能としては、層間剥離タイプ、凝集剥離タイプ、および、界面剥離タイプがあるが、いずれのタイプでも良い。
ここで、上記したイージーピール機能の「層間剥離タイプ」、「凝集剥離タイプ」、および、「界面剥離タイプ」の概念について説明する。
層間剥離タイプは、多層の易剥離層123の層間で剥離する。易剥離層123が2層(シール層(第1層)、および、サポート層(第2層))以上の多層フィルムで構成される場合、シール層とサポート層との接着強度を低くしておくことによって、初期開封力によりシール層である第1層が裂け、次に、第1層と第2層との層間で剥離する。第1層と本体シート110とが同種の樹脂であれば、完全シール(融着)となり、良好なシール安定性、および、良好な夾雑物シール性が得られる。また、剥離強度は、層間接着強度に依存するため、シール条件の影響を比較的受けにくく安定した剥離強度が得られる。ただ、第1層を適度な強度で破断させるためには、当該第1層を薄膜にすることが必要であり、この多層の易剥離層123は、例えば、共押出しで形成される。第1層と第2層との層間接着強度は、樹脂同士の相溶性に依存するので、樹脂の選択によって層間接着強度をコントロールできる。このため、シール強度が安定し、剥離後の外観も良いという特徴がある。
凝集剥離タイプでは、易剥離層123が凝集破壊(樹脂層自体が破壊)されて剥離する。例えば、異種の樹脂であるPE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)とは熱融着できないので、この性質を利用して、例えば、PEとPPとを所定比率で混合したフィルムとPP製の本体シート110をシールした場合、ミクロの部分で同種樹脂(PP)部分はシールされ、異種樹脂部分はシールされない。つまり、手で剥離できる程度のシール強度に設計可能となる。易剥離層123は、サポート層とシール層(=ピール層)との2層の場合と、サポート層/ピール層/シール層の3層の場合がある。3層の場合において、シール層として、本体シート110と同種の樹脂を選べば完全シール(融着)となり、良好なシール安定性、良好な夾雑物シール性が得られる。しかし、2層の場合も、3層の場合も、ピール材は封止シート120側、本体シート110側の両方に残り、外観不良の欠点になる。ただ、この欠点(剥離痕)を利用して、改竄防止のために使われることもある。
界面剥離タイプは、本体シート110と易剥離層123とのシール界面で剥離する。本体シート110に接着可能な樹脂を配合してシール層としたり、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)などの易接着性樹脂をシール層としたり、擬似的に融着させる。剥離面はきれいになるが、シール強度および夾雑物シール性は劣る。
層間剥離タイプの場合、易剥離層123の材料には、オレフィン系樹脂、またはエラストマー系樹脂の材料が用いられる。また、易剥離層123の材料としては、オレフィン系樹脂の場合は、クッション性の観点からポリエチレン系樹脂の素材が好ましく、低温シール性の観点から低密度ポリエチレンが特に好ましい。エラストマー系樹脂の場合は、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマーが好ましい。
凝集剥離タイプの場合、易剥離層123の材料には、ポリエチレン、オレフィン系樹脂、または、エラストマー系樹脂の材料が用いられる。また、封止シート120を破壊しやすくするために、易剥離層123の材料には、ポリエチレン、オレフィン系樹脂の材料と相溶しにくい副成分が混ぜられることが好ましい。相溶しにくい副成分としては、スチレン系樹脂の材料、例えば、ポリスチレンまたはポリアクリルスチレン等が用いられる。
界面剥離タイプの場合、易剥離層123の材料には、ポリエチレン、オレフィン系樹脂、エラストマー系樹脂、または、スチレン系樹脂の材料が用いられる。ヒートシール時の伝熱の点から、易剥離層123の厚みは、5μm以上100μm以下であることが好ましい。
<包装体100の製造方法>
次に、包装体100の製造方法について説明する。
まず、基層111およびバリア層112からなる積層シートを準備する。そして、この積層シートを加熱プレスすることにより、当該積層シートに凹部113を形成する。これにより、凹部113を有する本体シート110が成形される。
次に、基層121、バリア層122および易剥離層123からなる封止シート120を準備する。そして、本体シート110の凹部113に薬剤等の内容物Tを投入した後、当該封止シート120を本体シート110の第1フランジF1,第2フランジF2および第3フランジF3に熱融着させる。これにより、内容物Tを密閉空間SPに収容した包装体100が完成する。
基層111および基層121を形成する樹脂に上述の添加剤を添加する場合は、公知の方法、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等のバッチ式混練機、単軸押出機、2軸押出機、および、カレンダーロール等の連続式混練機を使用する方法を利用することができる。なお、これらの方法の中でも、真空脱気装置を備えた2軸混練機を利用するのが好ましい。
また、上述の本体シート110となる積層シートまたは封止シート120は、上述の樹脂をT−ダイ押出し成形、インフレーション押出成形、カレンダー成形などの常法により製造することができる。
<包装体100から内容物Tを取り出す方法1>
次に、図4を参照して、包装体100から内容物Tを取り出す方法について説明する。
本実施形態に係る包装体100から内容物Tを取り出すには、図4(a)に示すように、凹部113の第2斜面S2および第3斜面S3を指Fで摘み、密閉空間SPの容積を小さくして、図4(b)に示すように、開口W2が形成される部分W1に内部圧力を加える。この際、図4(c)に示すように、密閉空間SPにおける内部圧力の上昇により、本体シート110と封止シート120との接着が剥がれて、開口W2が形成される。このとき、凹部113の第2斜面S2および第3斜面S3を指Fで摘むことにより、第1フランジF1が上方に引っ張られて、開口W2の端部が近づくように変形する。これにより、第1フランジF1が撓んで、開口W2が拡径するように変形する。その結果、包装体100の使用者は、形成された開口W2を介して、内容物Tを容易に取り出すことができる。
<包装体100から内容物Tを取り出す方法2>
また、本実施形態では、凹部113(第2斜面S2および第3斜面S3)を指で摘むという操作だけでなく、凹部113を握る又は掌で押圧するという操作によっても開口W2を形成することができる。すなわち、本実施形態に係る包装体100から内容物Tを取り出す別の方法は、凹部113の第2斜面S2および第3斜面S3を握り又は掌で押圧して、密閉空間SPの容積を小さくし、開口W2が形成される部分W1に内部圧力を加える。この際、密閉空間SPにおける内部圧力の上昇により、本体シート110と封止シート120との接着が剥がれて、開口W2が形成される。これにより、包装体100の使用者は、拡径された開口W2を介して、内容物Tを取り出すことができる。
<本発明の実施の形態に係る包装体の特徴>
本実施形態に係る包装体100では、本体シート110の凹部113に外力が加わることによって密閉空間SP内の内部圧力が上昇する。これにより、本体シート110(第1フランジF1)と封止シート120との接着が剥がれて、密閉空間SPに連通する開口W2が形成される。このため、使用者は、内容物Tに手を触れることなく、開口W2を介して内容物Tを取り出すことができる。
特に、この包装体の内容物Tを薬剤とすれば、当該薬剤の服用者は、この薬剤に手を触れることなく直接的に経口することができる。
また、本実施形態に係る包装体100では、包装体100の使用者は、凹部113に指で外力を加えれば、開口W2を形成することができる。すなわち、包装体100の使用者は、片手で開口W2を形成することができるので、内容物Tを包装体100から取り出す際に、両手が塞がるのを防止することができる。
この包装体100に収容される内容物Tが調味料(ケチャップ、醤油、調味液)などの食品である場合において、本実施形態では、一方の手で作業(調理器具を把持など)を行いながら、他方の手で当該包装体100から内容物Tを取り出すことができる。
また、本実施形態に係る包装体100では、凹部113に指Fまたは掌で外力を加えることによって、密閉空間SPの内部圧力を上昇させることができる。これにより、本体シート110と封止シート120との接着が剥がれて、密閉空間SPに連通する開口W2が形成される。すなわち、指または掌で凹部113に外力を加えるという簡単な操作で、容易に開口W2を形成することができる。
また、本実施形態に係る包装体100では、第2斜面S2および第3斜面S3を指Fで摘むことによって、開口W2(第1フランジF1)の両端部が近接するので、当該開口W2が広がる。これにより、拡径した開口W2から密閉空間SP内の内容物Tを容易に取り出すことが可能となる。
また、本実施形態に係る包装体100では、凹部113が平面視において非点対称形状(略二等辺三角形状)であるから、凹部113に外力を加えたときに、密閉空間SP内の気体が第1フランジF1側に偏る。これにより、本体シート110と封止シート120との接着部分の一部(斜線部分W1)に内部圧力が集中して、当該内部圧力が集中した部分W1に開口W2が形成される。
また、本実施形態に係る包装体100では、凹部113が開口する部分W1から離れるにつれて先細形状となっているので、先細形状の部分(第2斜面S2および第3斜面S3)を指で摘む等することによって、密閉空間SP内の空気が開口する部分W1側に押し出されて、密閉空間SPに連通する開口W2が形成される。すなわち、使用者は、指で摘む等の簡単な操作で容易に開口W2を形成することができる。
また、老齢者など力の弱い人でも、先細形状の部分(第2斜面S2および第3斜面S3)を掌で押圧したり握ったりすることによって、容易に開口W2を形成することができる。
本実施形態に係る包装体100では、凹部113が開口する部分W1に向かって密閉空間SPの高さ(図3中の密閉空間SP中の矢印を参照)が徐々に小さくなるように形成されることによって、凹部113に外力が加わったときに、開口する部分W1に向かって密閉空間SPの圧力が加わる。これにより、本体シート110と封止シート120との接着を外す方向(外側に向かう方向)に力が加わり、開口W2が形成される。
以上、本発明の実施形態および実施例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
<変形例>
(1)
上記した実施形態に係る包装体100では、外形が略三角錐形状となる凹部113を有する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図5に示した第1変形例のように、上記実施形態に係る凹部113とは異なる形状の凹部113aを有する包装体100aであっても良い。すなわち、第1変形例に係る包装体100aでは、本体シート110aに形成される凹部113aが略四角錐形状となっている。この凹部113aは、開口する部分W1に近づくにつれて封止シート120a側に傾斜する略矩形状の傾斜面S1aと、開口する部分W1から離れるにつれて封止シート120a側に傾斜する略矩形状の傾斜面S2aと、傾斜面S1aおよびS2aの側方に配置される略三角形状の壁面S3aおよびS4aと、を有している。傾斜面S1aと傾斜面S2aとの接続部Ta(凹部113aの頂部)は、開口する部分W1から離間する位置に偏って配置されている。
これにより、包装体100aの使用者が、接続部Taを押圧すると、密閉空間SP内の内部圧力が開口する部分W1に集中して、包装体100aに密閉空間SPに連通する開口が形成される。
(2)
また、上記した実施形態に係る包装体100および第1変形例に係る包装体100aでは、内容物Tが収容される密閉空間SPを形成する凹部113または凹部113aを変形させる例について説明したが、本発明はこれに限らず、図6に示した第2変形例のように、内容物を収容する密閉空間SPを形成する凹部113bとは異なる凹部114bを変形させても良い。すなわち、第2変形例に係る包装体100bは、内容物を収容する空間SP1を形成する凹部113bと、内容物を収容する空間SP1に連通する空間SP2を形成する凹部114bと、を有している。
これにより、包装体100bの使用者が、凹部114bを押圧すると、空間SP2内の空気が空間SP1に押し出されて、空間SP1の内部圧力が上昇する。これにより、開口する部分W1における本体シート110bと封止シート120bとの接着が剥がれて、包装体100bに空間SP1に連通する開口が形成される。この際、内容物Tが収容される空間SP1を形成する凹部113bは原形のままであるので、内容物Tが潰れたり破損したりするのを防止することができる。すなわち、第2変形例に係る包装体100bは、原形のまま取り出したい内容物を収容するのに非常に適している。
(3)
また、上記した実施形態に係る包装体100および変形例に係る包装体100a,100bでは、凹部113,113a,113b,114bを有する成形体の本体シート110,110a,110bを利用する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図7に示した第3変形例のように、袋体の包装体100cであっても良い。すなわち、第3変形例に係る包装体100cは、本体シート110cと、本体シート110cとの間に密閉空間SPが形成されるように本体シート110cに接着される封止シート120cと、を備えている。本体シート110cと封止シート120cとの間に形成される密閉空間SPには、内容物Tの収容時に空気などの気体が封入されて、両シート110cおよび120cが互いに外側に膨出する形状を保っている。これらの両シート110cおよび120cは、外縁部130cで接着されている。
これにより、包装体100cの使用者が、本体シート110cおよび封止シート120cの少なくとも一方に外力を加えることによって、シール部である外縁部130cのいずれかの箇所に内部圧力が加わり、本体シート110cと封止シート120cとの接着が剥がれて、密閉空間SPに連通する開口が形成される。
(4)
また、上記した実施形態に係る包装体100および変形例に係る包装体100a,100bでは、本体シート110,110a,110bに凹部113,113a,113b,114bを形成する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図8に示した第4変形例のように、本体シート110dおよび封止シート120dの各々に凹部113dおよび123dが形成されていても良い。すなわち、第4変形例に係る包装体100dは、本体シート110dと、本体シート110dとの間に密閉空間SPが形成されるように本体シート110dに接着される封止シート120dと、を備えている。そして、本体シート110dには、封止シート120dから離れる方向に膨出する凹部113dが形成され、且つ、封止シート120dには、本体シート110dから離れる方向に膨出する凹部123dが形成されている。
この場合、本体シート110dと封止シート120dとの形状を同じにすることができるので、部材の共通化を図ることが可能となる。
また、上記した実施形態に係る包装体100および変形例に係る包装体100a,100bでは、本体シート110,110a,110bに凹部113,113a,113b,114bを形成する例について説明し、変形例に係る包装体100dでは、本体シート110dおよび封止シート120dの両方に凹部113dおよび123dを形成する例について説明したが、本発明はこれに限らず、封止シートのみに凹部を形成しても良い。
(5)
また、本発明には、図9に示した変形例も包含される。すなわち、第5変形例に係る包装体100eは、本体シート110eと、本体シート110eとの間に密閉空間SPが形成されるように本体シート110eに接着される封止シート120eと、を備えている。そして、本体シート110eには、封止シート120eから離れる方向に膨出する凹部113eが形成されている。
この第5変形例では、凹部113eは、略四角錐台の外形を呈している。すなわち、凹部113eは、略四角形状の天面S1eと、天面S1eの各辺から封止シート120eの各辺に延在する側面S2e,S3e,S4e,S5eと、を有している。側面S2eは、他の側面S3e,S4e,S5eと異なり、天面S1eから封止シート120eに向かって緩やかに傾斜する斜面となっている。この側面S2eは、略四角形状となっている。また、側面S2eに対向する側面S4eも略四角形状となっている。一方、対向して配置される側面S3eおよび側面S5eは、略台形状となっている。上記構成により、略四角錐台の密閉空間SPが形成される。
上記した包装体100eから内容物を取り出すには、凹部113eの天面S1eを指または掌などで押圧することによって、密閉空間SPの容積を小さくして、開口が形成される部分W1に内部圧力を加える。この際、密閉空間SPにおける内部圧力の上昇により、本体シート110eと封止シート120eとの接着が剥がれて、開口が形成される。その結果、包装体100eの使用者は、内容物Tに手を触れることなく、開口を介して内容物Tを取り出すことができる。
(6)
また、上記した実施形態に係る包装体100では、本体シート110と封止シート120との接着強度については言及しなかったが、本体シート110と封止シート120との接着部分において、開口となる部分W1の接着強度を、開口となる部分W1以外の部分の接着強度より小さくしても良い。上記構成によれば、密閉空間SPの内部圧力が上昇したときに、開口となる部分W1の接着が直ちに剥がれる。すなわち、所望の位置に確実に開口を形成することができる。
(7)
上記した実施形態に係る包装体100では、薬剤等の内容物Tを収容する例について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の内容物を収容可能である。例えば、内容物は、液体、固体、気体のいずれであっても良い。液体の内容物の一例としては、液体の薬剤であっても良いし、調味料等の食品であっても良い。また、本実施形態では、錠剤の薬剤を包装体100に収容する例について説明したが、本発明はこれに限らず、内容物は、粉体であっても良いし、粉体を収容したカプセルであっても良い。また、包装体100に収容される内容物は単数であっても良いし、複数であっても良い。
<請求項の各構成要素と、実施形態および変形例の各部との対応関係>
上記実施形態においては、包装体100が「包装体」に相当し、本体シート110が「第1シート」または「第2シート」に相当し、封止シート120が「第2シート」または「第1シート」に相当し、凹部113が「凹部」に相当する。
100,100a,100b,100c,100d,100e 包装体
110,110a,110b,110c,110d,110d 本体シート
110a 基層
110b バリア層
113,113a,113b,114b,113d,113e 凹部
120,120a,120b,120c,120d,120e 封止シート
120a 基層
120b バリア層
120c 易剥離層
123d 凹部
T 内容物
本発明に係る包装体は、使用者が内容物に手を触れることなく当該内容物を取り出すことができるという特徴を有しており、特に衛生面に厳しい薬剤等向けの包装体として有用である。

Claims (5)

  1. 第1シートと、
    前記第1シートとの間に密閉空間が形成されるように前記第1シートに接合される第2シートと、を備え、
    前記第1シートおよび前記第2シートの少なくとも一方に、前記密閉空間を形成する凹部が設けられており、前記凹部に外力が加えられて変形し、当該変形によって前記密閉空間内の容積を減少させて内部圧力が上昇したときに、前記第1シートと前記第2シートとの接合が外れて、前記密閉空間に連通する開口が可能となるように構成され、
    前記第1シートと前記第2シートとの接合部分において、前記開口が形成される部分の接合強度は、前記開口が形成される部分以外の部分の接合強度より小さいか、または同等であり、
    前記開口が形成される部分と前記密閉空間との境界が一直線であることを特徴とする、包装体。
  2. 前記凹部は、前記開口の両端部を近接させるように変形することを特徴とする、請求項に記載の包装体。
  3. 前記凹部は、平面視において、非点対称形状であることを特徴とする、請求項またはに記載の包装体。
  4. 前記凹部は、前記開口が形成される部分と前記第1シートおよび前記第2シートの接合部分とから離れるにつれて先細形状となることを特徴とする、請求項のいずれか1項に記載の包装体。
  5. 前記凹部は、前記開口が形成される部分に向かって前記密閉空間の高さが直線的に小さくなるように形成されていることを特徴とする、請求項のいずれか1項に記載の包装体。
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