JP5896272B2 - プラント監視制御装置及びプラント監視制御方法 - Google Patents

プラント監視制御装置及びプラント監視制御方法 Download PDF

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本発明は、プラント設備やそのプラント設備が備える計測機器などの監視を行うプラント監視制御装置及びプラント監視制御方法に関する。
従来、プラント監視制御装置は、プラント設備やそのプラント設備が備える計測機器などの監視を一括して行い、また、その監視中のプラント設備の制御を行う。例えば、上下水道プラント設備の場合、プラント監視制御装置は、そのプラント設備が備えるポンプなどの運転状態や、流量計などの計測機器の計測状況などのメッセージを取得して、プラント監視制御装置が備える表示部で、監視画面の表示を行う。
プラント監視制御装置は、ポンプや流量計からのメッセージを表示する際に、例えば、受信したメッセージの一覧表示を行う。例えば、「○○ポンプ」運転開始のメッセージがプラント監視制御装置に供給されると、表示部は、その受信メッセージを、メッセージ一覧の画面の一番上などに表示する。
また、プラント設備に何らかの異常や故障が発生した場合、プラント監視制御装置には、異常や故障を知らせるメッセージが供給される。そして、プラント監視制御装置は、その異常や故障を知らせるメッセージを受信すると、表示部の監視画面で異常や故障を知らせるメッセージの表示を行う。そのようなメッセージの表示が行われることで、プラント監視制御装置の監視画面を見ている者は、プラント設備に異常や故障が発生したことを、直ちに確認できる。
特許文献1には、プラント監視制御装置において、その監視制御装置に入力した複数のメッセージを一括して表示する点についての記載がある。また、プラント監視制御装置でキーワード検索を行って、複数のメッセージの中から、特定のイベント発生などを検索する点についての記載がある。
特開平5−126606号公報
上述したようにプラント監視制御装置が監視するプラント設備で明らかな異常が発生した場合には、監視画面で異常状態の発生が告知され、監視者による迅速な対処が可能である。ところが、従来のプラント監視制御装置による監視では、異常発生には至っていない軽微な故障や計測状態の変化を掴んで、異常発生の事前対策を行うのは困難であった。
例えば、上下水プラント設備は、設備導入から年数が経過して、設備更新の時期が近づいているものが多数ある。この場合、設備の運営者は、上下水プラント設備に対して、設備更新といった大規模修繕をせずに、故障前に必要な機器だけを交換や修理する事前修繕を行うことがある。
事前修繕を的確に行うためには、プラント設備の運転状況を正しく把握する必要がある。
ところが、従来のプラント監視制御装置は、運転状況などのメッセージを発生順に表示するだけであるため、異常発生には至っていない運転状況から、異常発生の事前対策を行うのは困難であった。従来のプラント監視制御装置では、特許文献1に記載されるように、過去の監視履歴から特定のメッセージを検索することができた。つまり、過去にどのような故障があったかを知ることは可能であるが、過去の監視履歴から、事前修繕に役立つような情報を得ることは困難であった。
本発明の目的は、プラント監視制御装置が集めたメッセージを利用して、プラント設備の運転状況の的確な通知が行えるようにすることにある。
本発明のプラント監視制御装置は、制御対象設備又は制御対象機器が出力したプラント状態に関するデータが入力される入力部と、入力部に入力されたデータに対応したメッセージを生成するメッセージ生成部と、メッセージ生成部が生成したメッセージを蓄積するメッセージ蓄積データベースと、メッセージ蓄積データベースが蓄積したメッセージを表示する表示画面を作成する表示画面作成部とを備える。
さらに、メッセージ蓄積データベースが蓄積したメッセージの発生回数を、メッセージの種類別に蓄積する発生回数蓄積データベースと、発生回数蓄積データベースが蓄積した発生回数を解析して、設定された期間内での特定のメッセージの発生回数が、予め設定した閾値を超えたとき、表示画面作成部に発生回数超過のメッセージを通知する通知部と、通知部が通知した発生回数超過のメッセージの発生頻度を、メッセージの種類別に蓄積する発生頻度蓄積データベースとを備える。そして、表示画面作成部は、発生回数超過のメッセージを通知部から受信したとき、表示画面に発生回数超過のメッセージを加えると共に、発生頻度蓄積データベースに蓄積された発生回数超過のメッセージの発生頻度が増加傾向にある場合に、表示画面に増加傾向のメッセージを加える。
また本発明のプラント監視制御方法は、制御対象設備又は制御対象機器が出力したプラント状態に関するデータによるメッセージを蓄積するメッセージ蓄積処理と、メッセージ蓄積処理で蓄積したメッセージを表示する表示画面を作成する表示画面作成処理と、メッセージ蓄積処理で蓄積したメッセージの発生回数を、メッセージの種類別に蓄積する発生回数蓄積処理とを行う。
そして、発生回数蓄積処理で蓄積した発生回数を解析して、設定された期間内での特定のメッセージの発生回数が、予め設定した閾値を超えたとき、表示画面で、発生回数超過のメッセージの表示を行う発生回数警告メッセージ表示処理と、発生回数超過のメッセージの発生頻度をメッセージの種類別に蓄積する発生頻度蓄積処理と、発生頻度蓄積処理で蓄積した発生回数超過のメッセージの発生頻度が増加傾向にある場合に、表示画面に増加傾向のメッセージを加える増加傾向メッセージ表示処理とを含む。
本発明によると、メッセージの表示画面として、単にプラントの運転状況などのメッセージが表示されるだけでなく、それぞれのメッセージの発生回数が閾値を超えたことを示す発生回数超過のメッセージが表示され、さらにその発生回数超過のメッセージが増加傾向にあるときに増加傾向のメッセージが表示されるようになる。したがって、表示画面を見ている監視者は、単に制御対象設備の運転状況などが判るだけでなく、特定の状況が高い回数や頻度で発生していることが判り、一般的には見逃しやすい故障や、異常の初期状態を早期に発見できるようになる。
本発明の第1の実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による監視処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるメッセージ発生回数蓄積データベースのデータ例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態による運転履歴表示画面の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による監視処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるメッセージ発生頻度蓄積データベースのデータ例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態による運転履歴表示画面の例を示す説明図である。
[1.第1の実施の形態の構成]
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の例によるシステム構成例を示す図である。
プラント監視制御装置100は、プラント設備を構成するプラント機器11や、プラント設備の各部の状態を計測する計測機器12と、ネットワーク10を介して通信可能に接続する。図1では、プラント機器11と計測機器12は1つずつ配置した構成を示すが、これらのプラント機器11や計測機器12は、プラント設備の実際の構成に応じて、それぞれ複数設置される。
プラント監視制御装置100は、プラント機器11や計測機器12からネットワーク10を介して供給されるデータを受信し、その受信したデータを元に生成されたメッセージを蓄積すると共にメッセージの表示を行う。すなわち、プラント監視制御装置100は、ネットワーク10を介して供給されるデータを受信する入力部110を備える。例えば、プラント機器11から出力された、運転開始や運転停止などのデータが、プラント監視制御装置100の入力部110に供給される。また、計測機器12から出力された計測データが、プラント監視制御装置100の入力部110に供給される。
入力部110は、ネットワーク10を介して入力したデータを受信処理し、受信したデータをメッセージ生成部120に供給する。メッセージ生成部120は、入力部110から供給されたデータを、どの機器から送信されたデータであるか判別し、その判別した機器とデータの内容に基づいて、機器の状態を示すメッセージを生成する。メッセージの具体的な例は後述する。
そして、メッセージ生成部120が生成したメッセージが、メッセージ蓄積データベース130に供給されて蓄積される。このメッセージ蓄積データベース130は、メッセージデータを記憶する記憶部で構成し、過去のメッセージを、そのメッセージが生成された日時と共に記憶するメッセージ蓄積処理が行われる。メッセージ蓄積データベース130が記憶したデータは、表示画面作成部140により読み出される。
表示画面作成部140は、表示画面作成処理を行う。すなわち、表示画面作成部140は、メッセージ蓄積データベース130が蓄積したメッセージを読み出し、メッセージの一覧を表示する画面を作成する。この場合、表示画面作成部140は、メッセージ蓄積データベース130に新たなメッセージが蓄積されたことを検出すると、その新たなメッセージを含めた表示画面に更新する。
そして、表示画面作成部140が作成した表示画面のデータが、表示部150に供給され、表示部150で表示される。表示部150は、液晶ディスプレイなどで構成され、プラント監視制御装置100の監視画面の表示を行う。そして、表示部150は、例えば上述した表示画面作成部140が作成したメッセージの一覧の表示画面を、監視画面中の1つのウィンドウとして表示する。あるいは、表示部150は、メッセージの一覧の表示画面だけを画面全体に表示する。
そして、プラント監視制御装置100は、メッセージ発生頻度通知部200を備える。メッセージ発生頻度通知部200は、メッセージ蓄積データベース130が蓄積したメッセージを読み出す入力部210を備える。入力部210は、メッセージ蓄積データベース130が蓄積したメッセージを種類別に分類し、その分類した種類毎に、メッセージの発生回数を、メッセージ発生回数蓄積データベース220に記憶させる。
メッセージ発生回数蓄積データベース220は、メッセージ発生回数を記憶する記憶部で構成され、予め設定された期間ごとのメッセージ発生回数を、メッセージ種類ごとに記憶する発生回数記憶処理を行う。
メッセージ発生回数蓄積データベース220の記憶データは、通知部230で読み出される。通知部230は、メッセージ発生回数蓄積データベース220の記憶データの解析を随時行い、メッセージ発生回数が予め決められた閾値を超えたことを検出したとき、表示画面作成部140に回数超過の警告メッセージを出力する。
通知部230が出力する警告メッセージが表示画面作成部140に供給されると、表示画面作成部140が作成するメッセージ一覧画面に警告メッセージが加えられ、この警告メッセージを含むメッセージ一覧が表示部150で表示される。
[2.第1の実施の形態の監視動作]
次に、図2のフローチャートを参照して、メッセージ発生頻度通知部200での処理に基づいた表示動作を説明する。
まず、メッセージ発生頻度通知部200の入力部210は、メッセージ蓄積データベース130が蓄積した新たなメッセージを判別し、そのメッセージを種類別に分類する(ステップS11)。そして、入力部210は、その分類したメッセージについての発生回数を、メッセージ発生回数蓄積データベース220に登録する(ステップS12)。すなわち、入力部210は、メッセージ発生回数蓄積データベース220が記憶した該当するメッセージの発生回数を、1つ加算した回数に更新する。該当するメッセージについて、メッセージ発生回数蓄積データベース220が記憶した発生回数が0回である場合には、入力部210が発生回数1回に更新する。
このメッセージ発生回数蓄積データベース220の記憶データの更新が行われると、通知部230は、更新された発生回数のデータの解析を行う。この発生回数の解析として、まず、通知部230は、更新された発生回数が、予め登録された閾値を超えたか否かを判断する(ステップS13)。この判断で、更新された発生回数が、予め登録された閾値を超えた回数であると判断した場合には、既に回数超過の警告メッセージを出力した履歴があるか否かを判断する(ステップS14)。
ステップS14の判断で、まだ回数超過の警告メッセージを出力されていないと判断した場合には、通知部230は、回数超過の警告メッセージを出力する(ステップS15)。そして、この回数超過の警告メッセージが、表示画面作成部140に供給されると、回数超過の警告メッセージを含む表示画面が作成され、表示部150で表示される(ステップS18)。
ステップS15で回数超過の警告メッセージを出力した後には、通知部230は、予め設定された監視周期が経過したか否かを判断する(ステップS16)。また、ステップS13で、更新された発生回数が閾値を超えていないと判断した場合と、ステップS14で、既に回数超過の警告メッセージを出力した履歴があると判断した場合にも、ステップS16に移り、通知部230が、予め設定された監視周期が経過したか否かを判断する。ここで判断する監視周期は、例えば1日などの比較的長い期間を、1周期に設定する。
そして、ステップS16で予め設定された監視周期を経過したと通知部230が判断した場合、通知部230は、メッセージ発生回数蓄積データベース220内の発生回数のデータをリセットする(ステップS17)。その後、ステップS11の処理に戻る。また、ステップS16で予め設定された監視周期を経過していないと通知部230が判断した場合にも、ステップS11の処理に戻る。
次に、メッセージ発生回数蓄積データベース220が蓄積するデータの例(図3)と、そのメッセージ発生回数蓄積データベース220のデータに基づいて回数超過の警告メッセージが出力された場合の表示例(図4)を説明する。
図3は、メッセージ発生回数蓄積データベース220に蓄積されるデータの例を示した図である。
メッセージ発生回数蓄積データベース220には、分類されたメッセージの詳細項目として、設備名称221と、機器名称222と、検定名称223とが記憶される。また、メッセージ発生回数蓄積データベース220には、各メッセージの発生回数224と、超過判定回数225とが記憶される。
図3では、設備名称221が下水処理プラントにおける沈砂設備であり、機器名称222が床排水ポンプであり、検定名称223が、床排水ポンプの運転、停止、過負荷及び地絡を示している。そして、図3の例では、超過判定回数225として、床排水ポンプの運転のメッセージの欄225aに、閾値として14回を設定している。
図3の例では、その他のメッセージには、閾値の設定がない。
そして、図3に示すように、床排水ポンプの運転回数として、欄225aに設定した閾値14回を超えた15回が登録されたとき、通知部230が、回数超過の警告メッセージを出力する。
次に、表示画面作成部140が、通知部230から警告メッセージを受信した場合の表示例について説明する。
図4は、表示画面作成部140が作成する沈砂設備の床排水ポンプの運転履歴のメッセージ表示画面の例である。
メッセージ表示画面は、図4に示すように、メッセージの発生日時141と、設備名称142と、機器名称143と、検定名称144の欄を備える。図4の例のメッセージ表示画面は、沈砂設備の床排水ポンプの履歴だけを表示させた画面であり、最新のメッセージを一番に上に表示させた降順表示の例である。このような床排水ポンプの履歴だけの表示は、例えばプラント監視制御装置100が備える検索機能を利用して、床排水ポンプの履歴を検索する処理を、メッセージ蓄積データベース130の蓄積データに対して行うことで可能である。
図4に示した具体的なメッセージを説明すると、例えば最下段の表示144aは、「2011年8月10日13時40分25秒」に、床排水ポンプの「運転」が行われたことを示す。表示144aの1つ上の表示144bは、「2011年8月10日13時45分10秒」に、床排水ポンプの「停止」が行われたことを示す。
そして、図4に示したように、この下水処理プラントは、床排水ポンプの「運転」と「停止」が同じ日に繰り返され、表示144cの「2011年8月10日16時55分44秒」の「運転」が発生したとき、メッセージ発生回数蓄積データベース220に発生回数として15回が登録されたとする。このとき、図3に示したように「運転」の超過判定回数が14回であり、通知部230が14回を超える15回を検出することで、運転回数超過の警告メッセージが出力される。
この運転回数超過の警告メッセージが、表示144dの「運転回数超過」として表示される。この表示144dの「運転回数超過」は、表示144cの「運転」に並べて表示される。表示144cと表示144dとで、発生日時は同じである。
図4の例では、さらに、表示144eの「停止」のメッセージを表示し、「2011年8月10日16時55分44秒」の運転が、「2011年8月10日17時11分32秒」に停止したことを示している。
プラント監視制御装置100は、図4に示したような表示が行われることで、プラント設備の運転状況の一覧が表示されるだけでなく、異常な運転状況を警告する表示も行われる。すなわち、例えば比較的短い周期で床排水ポンプの「運転」と「停止」が繰り返された場合、運転履歴のメッセージ表示画面として、図4に示したように、「運転」のメッセージと「停止」のメッセージが一覧中に繰り返し表示される。ここで、「運転」のメッセージと「停止」のメッセージが交互に表示されるだけでは単に運転が行われた履歴が示されるだけである。ここで本実施の形態の例では、1日などの決められた期間内での、「運転」の回数のカウントで閾値を超えたとき、表示144dの「運転回数超過」として表示されるため、その「運転回数超過」の表示から、異常な状態であることが警告される。
したがって、この「運転回数超過」の表示を確認した監視員は、何らかの原因で床排水ポンプの運転回数が増えていることを認識する。例えば監視員は、漏水などによる床排水ポンプの運転回数の増加などが判り、漏水などの原因の対処が行える。従来は、プラント設備の運転状況の一覧で、床排水ポンプの「運転」と「停止」が交互に表示されるだけである。そのような従来の表示では、下水プラント設備の監視業務の経験が豊富な監視員の場合には異常を判断できても、比較的経験が浅い監視員の場合には異常を検知できない可能性が高い。これに対して、本実施の形態例のプラント監視制御装置100の場合には、確実に通常とは異なる状態を警告することができ、監視員のスキルの有無にかかわらず異常の初期状態や故障を監視画面から的確に判断できるようになる。
ここでは、床排水ポンプの運転回数を例にしたが、その他のメッセージに対して発生回数の超過を検出するようにしてもよい。例えば、プラント監視制御装置100が、上下水道プラントが備えるポンプの起動時の起動電流計測値を取得し、メッセージ発生頻度通知部200が、その起動電流計測値が設定値を超える回数をカウントする。そして、メッセージ発生頻度通知部200でのカウントで、起動電流計測値が設定値を超える回数が閾値を超えたとき、そのメッセージ表示を確認した監視員は、起動電流抑止リアクトル劣化に伴う起動電流が増加したことを判断できる。
また、メッセージ発生頻度通知部200は、ポンプなどの流量計の流量計測値が設定値以下となる回数をカウントする。そして、このカウントで、流量が設定値以下となる回数が閾値を超えたとき、そのメッセージ表示を確認した監視員は、配管詰まりによる流量低下などを判断することができる。
このように本実施の形態の例のプラント監視制御装置100は、一般的には見逃しやすい故障や、異常の初期状態を早期に発見できるようになる。
[3.第2の実施の形態の構成]
次に、本発明の第2の実施の形態を、図5〜図8を参照して説明する。この図5〜図8において、第1の実施の形態で説明した図1〜図4と同一部分には同一符号を付し、以下の説明では第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態の例によるシステム構成例を示す図である。本実施の形態においては、プラント監視制御装置100が備えるメッセージ発生頻度通知部200′が、第1の実施の形態で説明したメッセージ発生頻度通知部200と異なる。すなわち、図5に示すように、メッセージ発生頻度通知部200′は、メッセージ蓄積データベース130に蓄積されたメッセージを読み出す入力部210と、メッセージの発生回数を蓄積するメッセージ発生回数蓄積データベース220とを備える点は、メッセージ発生頻度通知部200と同じである。そして、メッセージ発生回数蓄積データベース220に蓄積されたデータを読み出す通知部230を備える。通知部230は、メッセージ発生回数蓄積データベース220に蓄積されたデータから、メッセージ発生回数が予め決められた閾値を超えたことを検出した際に警告メッセージを出力する。このメッセージ発生回数が閾値を超えた場合の警告動作については、第1の実施の形態で説明した処理と同じ処理が実行される。
そして、本実施の形態例のメッセージ発生頻度通知部200′は、メッセージ発生頻度蓄積データベース240を備える。このメッセージ発生頻度蓄積データベース240には、通知部230の制御で、メッセージ発生頻度のデータが蓄積される。このメッセージ発生頻度蓄積データベース240へのデータの蓄積は、比較的長期間に亘って行われる。例えば、メッセージ発生回数蓄積データベース220で1日ごとの発生回数のカウント値を記憶するように設定した場合には、メッセージ発生頻度蓄積データベース240には、その1日ごとの発生回数が、例えば一ヶ月間のような長期間に亘って記憶される。メッセージ発生頻度蓄積データベース240に記憶されるデータの具体的例については後述する。
通知部230は、メッセージ発生頻度蓄積データベース240の記憶データを解析し、一定周期(ここでは1日)ごとの発生回数が増加傾向にあるとき、表示画面作成部140に頻度増加の警告メッセージを出力する。
通知部230が出力する頻度増加の警告メッセージが、表示画面作成部140に供給されると、表示画面作成部140が作成するメッセージ一覧画面に、頻度増加の警告メッセージが加えられ、この頻度増加の警告メッセージを含むメッセージ一覧が表示部150で表示される。
[4.第2の実施の形態の監視動作]
次に、図6のフローチャートを参照して、メッセージ発生頻度通知部200′での頻度増加の警告メッセージを出力する際の動作を説明する。
まず、通知部230は、メッセージ発生回数蓄積データベース220が記憶したメッセージの発生回数の内で、閾値を超えたメッセージの発生回数のデータを、メッセージ発生頻度蓄積データベース240に記憶させる(ステップS21)。そして、通知部230は、そのメッセージ発生頻度蓄積データベース240から、同じメッセージについての発生回数の過去からの変化を判断する(ステップS22)。
この通知部230によるステップS22の判断で、回数が増加傾向にあると判断されたとき、通知部230は、回数増加メッセージを表示画面作成部140に出力する(ステップS23)。ステップS23で回数増加メッセージを出力した場合と、ステップS22で通知部230が回数が増加傾向でないと判断した場合には、通知部230は、ステップS21の閾値を超えたメッセージの発生回数のデータの記憶処理に戻る。
ステップS23で通知部230が出力した回数増加メッセージを受信した表示画面作成部140は、受信した回数増加メッセージを、メッセージ一覧表示画面に加える。
次に、メッセージ発生頻度蓄積データベース240に蓄積されるデータの例(図7)と、そのメッセージ発生頻度蓄積データベース240に蓄積されたデータに基づいて発生頻度増加の警告メッセージが出力された場合の表示例(図8)を説明する。
図7は、メッセージ発生頻度蓄積データベース240に蓄積されるデータの例を示した図である。
メッセージ発生頻度蓄積データベース240には、蓄積データの詳細項目として、日付241と、設備名称242と、機器名称243と、検定名称244と、発生回数245とが記憶される。図7の例では、1日ごとの床排水ポンプの運転回数を蓄積した例で、1日ごとに閾値を超えた運転回数が19回、20回、20回、22回、23回となった例を示す。このような運転回数の変化時には、通知部230は運転回数が増加傾向であると判断し、回数増加メッセージを出力する。
図8は、通知部230が回数増加メッセージを出力した場合に、表示部150が表示する表示画面の例である。
図8の表示例は、第1の実施の形態で説明した図4に示した運転履歴のメッセージ表示画面に、回数増加メッセージを加えた例である。
例えば、運転回数超過の警告メッセージが、表示144dの「運転回数超過」として表示されたとする。この表示144dの「運転回数超過」は、表示144cの「運転」で、閾値を超えた運転回数であることを警告するものである。
そして、この運転回数超過の警告メッセージを通知部230が出力したとき、通知部230がメッセージ発生頻度蓄積データベース240に蓄積された過去数日(過去5日間)の運転回数超過の傾向を判断し、増加傾向にあると判断したとする。このとき、通知部230が回数増加メッセージを出力し、表示画面作成部140が作成するメッセージ一覧画面中に、表示144fの「運転増加傾向」が新たに表示される。
このような表示が行われることで、プラント設備の好ましくない状況がメッセージで警告され、回数の超過だけをメッセージで警告する場合よりも、より良好な警告が可能になる。
なお、表示部150は、図8に示した表示画面中の、表示144fの「運転増加傾向」の表示箇所を、監視員のクリック操作などで選択できるボタン表示を行ってもよい。例えば図8に示すように、表示部150は、表示144fの「運転増加傾向」の文字の周囲を囲ったボタンを表示する。
そして、そのボタン表示が行われた箇所が、監視員の操作で選択された場合に、表示部150は、図7に示した、メッセージ発生頻度蓄積データベース240の詳細を表示する。すなわち、表示144fの「運転増加傾向」の表示箇所の選択操作に基づいた指示で、表示画面作成部140が、メッセージ発生頻度蓄積データベース240の記憶データを読み出し、その読み出したデータに基づいて、図7に示した表を表示させる表示画面を表示画面作成部140が作成する。そして、表示部150が、そのメッセージ発生頻度蓄積データベース240の記憶データによる表を表示する。
このような表示が行われることで、メッセージの発生回数の増加傾向の詳細が判り、運転監視員は、現在の運転状況がどのような状況であるかの詳細について判断できるようになる。
なお、メッセージ発生頻度蓄積データベース240の記憶データによる表の表示は、このような図8に示したボタン操作以外で行うようにしてもよい。例えば、メッセージ発生頻度蓄積データベース240の記憶データを検索する機能を利用して、直接、監視員が必要とする情報を検索し、その検索結果として、表示部150が図7に示した表などを表示してもよい。
また、図8の表示例では、「運転回数超過」のメッセージと、「運転増加傾向」のメッセージを同時に表示した例を示した。これに対して、表示部150は、「運転回数超過」のメッセージだけを表示してもよい。
[5.変形例]
なお、第1及び第2の実施の形態で図4及び図8に示したメッセージ表示画面では、沈砂設備の床排水ポンプの履歴だけを表示させた画面を示した。これに対して、表示画面作成部140は、プラント機器11や計測機器12からプラント監視制御装置100に供給された各種データを混在して表示するメッセージ表示画面中に、発生回数超過を警告するメッセージや、増加傾向のメッセージを表示する表示画面を作成してもよい。
また、第1及び第2の実施の形態では、下水処理プラントにおける沈砂設備を監視するプラント監視制御装置について説明した。これに対して、プラント監視制御装置として、下水処理プラント以外のその他のプラント設備又はプラント機器が出力したプラント状態に関するデータを入力部が入力する場合に適用してもよい。
さらに、第1及び第2の実施の形態で説明したプラント監視制御装置の構成は、プラント監視制御装置が行う機能から見た構成を示したものである。例えば、各データベースは、それぞれ別の記憶部として記載したが、1つの記憶部の記憶領域を分けて、それぞれのデータベースを構成してもよい。
また、第1及び第2の実施の形態では、それぞれの処理部やデータベースを構成する記憶部を備えたプラント監視制御装置として構成した例を示した。これに対して、例えば汎用のコンピュータ装置に、各実施の形態で説明した処理を行うプログラム(ソフトウェア)を実装することで、プラント監視制御装置100と同様の機能を有するコンピュータ装置を得るようにしてもよい。
10…ネットワーク、11…プラント機器、12…計測機器、100…プラント監視制御装置、110…入力部、120…メッセージ生成部、130…メッセージ蓄積データベース、140…表示画面作成部、150…表示部、200,200′…メッセージ発生頻度通知部、210…入力部、220…メッセージ発生回数蓄積データベース、230…通知部、240…メッセージ発生頻度蓄積データベース

Claims (4)

  1. 制御対象設備又は制御対象機器が出力したプラント状態に関するデータが入力される入力部と、
    前記入力部に入力されたデータに対応したメッセージを生成するメッセージ生成部と、
    前記メッセージ生成部が生成したメッセージを蓄積するメッセージ蓄積データベースと、
    前記メッセージ蓄積データベースに蓄積されたメッセージを表示する表示画面を作成する表示画面作成部と、
    前記メッセージ蓄積データベースに蓄積されたメッセージの発生回数を、メッセージの種類別に蓄積する発生回数蓄積データベースと、
    前記発生回数蓄積データベースに蓄積された発生回数を解析して、設定された期間内での特定のメッセージの発生回数が、予め設定した閾値を超えたとき、前記表示画面作成部に発生回数超過のメッセージを通知する通知部と、
    前記通知部が通知した発生回数超過のメッセージの発生頻度を、メッセージの種類別に蓄積する発生頻度蓄積データベースとを備え、
    前記表示画面作成部は、前記発生回数超過のメッセージを前記通知部から受信したとき、表示画面に発生回数超過のメッセージを加えると共に、前記発生頻度蓄積データベースに蓄積された発生回数超過のメッセージの発生頻度が増加傾向にある場合に、表示画面に増加傾向のメッセージを加える
    プラント監視制御装置。
  2. 前記増加傾向のメッセージの表示箇所の選択操作で、前記発生頻度蓄積データベースが蓄積した発生頻度のデータの表示画面を、前記表示画面作成部が作成する
    請求項1記載のプラント監視制御装置。
  3. 制御対象設備又は制御対象機器が出力したデータに基づいて生成したメッセージを蓄積するメッセージ蓄積処理と、
    前記メッセージ蓄積処理で蓄積されたメッセージを表示する表示画面を作成する表示画面作成処理と、
    前記メッセージ蓄積処理で蓄積されたメッセージの発生回数を、メッセージの種類別に蓄積する発生回数蓄積処理と、
    前記発生回数蓄積処理で蓄積された発生回数を解析して、設定された期間内での特定のメッセージの発生回数が、予め設定した閾値を超えたとき、前記表示画面で、発生回数超過を警告する発生回数超過のメッセージの表示を行う発生回数警告メッセージ表示処理と、
    前記発生回数超過のメッセージの発生頻度を、メッセージの種類別に蓄積する発生頻度蓄積処理と、
    発生頻度蓄積処理で蓄積した前記発生回数超過のメッセージの発生頻度が増加傾向にある場合に、表示画面に増加傾向のメッセージを加える増加傾向メッセージ表示処理とを含む
    プラント監視制御方法。
  4. 前記増加傾向のメッセージの表示箇所の選択操作で、前記発生頻度蓄積処理により蓄積した発生頻度のデータの表示画面を作成する
    請求項3記載のプラント監視制御方法。
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