JP2013191141A - 監視制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業員が注目する機器に関する警報発生を容易に予測することが可能な監視制御装置を提供する。
【解決手段】監視制御装置200は、機器1のうち予め選択された機器を注目機器とし、当該注目機器に関する情報である注目機器情報を記憶する注目機器記憶部23と、注目機器を含む各機器間の関連情報を記憶する機器関連記憶部24と、機器関連記憶部24に記憶された関連情報に基づき、注目機器の警報発生に関する情報である警報情報と、注目機器に関連する機器である関連機器の警報情報との相関を求めるデータ処理部21と、データ処理部21にて求めた相関を記憶する警報情報相関記憶部25と、任意の機器1が警報発生した場合に、警報情報相関記憶部25に記憶された相関に基づいて、注目機器が警報発生する可能性を検索する関連情報検索部22とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】監視制御装置200は、機器1のうち予め選択された機器を注目機器とし、当該注目機器に関する情報である注目機器情報を記憶する注目機器記憶部23と、注目機器を含む各機器間の関連情報を記憶する機器関連記憶部24と、機器関連記憶部24に記憶された関連情報に基づき、注目機器の警報発生に関する情報である警報情報と、注目機器に関連する機器である関連機器の警報情報との相関を求めるデータ処理部21と、データ処理部21にて求めた相関を記憶する警報情報相関記憶部25と、任意の機器1が警報発生した場合に、警報情報相関記憶部25に記憶された相関に基づいて、注目機器が警報発生する可能性を検索する関連情報検索部22とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、河川やビル設備などにおいて、装置の異常や故障、あるいはセンサから取得した計測データを監視し、アクチュエータなどを用いてこれらを制御する監視制御システムにおける監視制御装置に関する。
従来、河川やビル設備などを遠隔監視する場合において、中央監視室などに作業員を集中的に配備し、作業員ごとに専用監視端末を配置することによって監視業務を行っていた。
近年、自治体の合併やビルの統合管理などによって、中央監視室の作業員が監視業務を分担して行うようになってきており、作業員ごとに異なる機器(センサ、アクチュエータなど)に注目して監視・制御を行うことがある。
ところで、遠隔監視を行う監視制御システムの運用において、機器の異常や故障、あるいは計測データの閾値超過が原因となって警報が発生した場合、警報発生源の機器から発せられた警報情報や、当該機器の関連情報に基づいて原因分析と対処が行われる。
例えば、従来では、ある機器に警報が発生した場合、当該機器に関連する機器の情報を警報情報と同時に表示することによって、警報や故障の原因究明を支援するプラント監視装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、警報発生源の機器に関連する機器の情報を用いることによって、関連する機器における警報の予測を促し、原因を解明するのに役立っていた。しかし、どの機器に警報が発生しても当該機器に関連するすべての機器の情報が表示されるため、監視業務を分担して行っている場合(作業員ごとに注目して監視する機器がある場合)には、各作業員が表示された関連する機器の情報から自分が注目(監視)している機器の情報が含まれているか否かを確認する必要がある。また、警報が多発する場合には、短時間で必要な情報と不要な情報とを取捨選択必要があり、注目している機器の情報を見落とす可能性がある。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、作業員が注目する機器に関する警報発生を容易に予測することが可能な監視制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による監視制御装置は、観測点に設置された機器から収集した情報を監視作業者に提供する監視制御装置であって、機器のうち予め選択された機器を注目機器とし、当該注目機器に関する情報である注目機器情報を記憶する注目機器情報記憶部と、注目機器を含む各機器間の関連情報を記憶する機器関連情報記憶部と、機器関連情報記憶部に記憶された関連情報に基づき、注目機器の警報発生に関する情報である警報情報と、注目機器に関連する機器である関連機器の警報情報との相関を求めるデータ処理部と、データ処理部にて求めた相関を記憶する警報情報相関記憶部と、任意の機器が警報発生した場合に、警報情報相関記憶部に記憶された相関に基づいて、注目機器が警報発生する可能性を検索する機器関連情報検索部とを備える。
本発明によると、機器のうち予め選択された機器を注目機器とし、当該注目機器に関する情報である注目機器情報を記憶する注目機器情報記憶部と、注目機器を含む各機器間の関連情報を記憶する機器関連情報記憶部と、機器関連情報記憶部に記憶された関連情報に基づき、注目機器の警報発生に関する情報である警報情報と、注目機器に関連する機器である関連機器の警報情報との相関を求めるデータ処理部と、データ処理部にて求めた相関を記憶する警報情報相関記憶部と、任意の機器が警報発生した場合に、警報情報相関記憶部に記憶された相関に基づいて、注目機器が警報発生する可能性を検索する機器関連情報検索部とを備えるため、作業員が注目する機器に関する警報発生を容易に予測することが可能となる。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1による監視制御システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態1による監視制御システムは、各観測点に設置された機器1から収集した監視データや警報情報を送信するデータサーバ装置100と、監視データや警報情報を表示する監視端末装置300と、監視作業者が注目する機器(注目機器)の警報発生を、当該注目機器と関連する機器(関連機器)との相関に基づいて予測する連動警報処理装置200(監視制御装置)とを備えている。また、監視端末装置300は、任意の機器の警報発生後に注目機器が連動して発生する可能性が高い場合に、その旨を通常の警報情報を表示する領域とは異なる領域に連動警報情報として表示する。なお、データサーバ装置100、連動警報処理装置200、および監視端末装置300は、監視システム内でそれぞれ1または複数台備えられている。また、監視端末装置300は、ディスプレイなどの表示装置(図示せず)と、マウスやキーボードなどの入力装置(図示せず)とを備えている。
図1は、本発明の実施の形態1による監視制御システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態1による監視制御システムは、各観測点に設置された機器1から収集した監視データや警報情報を送信するデータサーバ装置100と、監視データや警報情報を表示する監視端末装置300と、監視作業者が注目する機器(注目機器)の警報発生を、当該注目機器と関連する機器(関連機器)との相関に基づいて予測する連動警報処理装置200(監視制御装置)とを備えている。また、監視端末装置300は、任意の機器の警報発生後に注目機器が連動して発生する可能性が高い場合に、その旨を通常の警報情報を表示する領域とは異なる領域に連動警報情報として表示する。なお、データサーバ装置100、連動警報処理装置200、および監視端末装置300は、監視システム内でそれぞれ1または複数台備えられている。また、監視端末装置300は、ディスプレイなどの表示装置(図示せず)と、マウスやキーボードなどの入力装置(図示せず)とを備えている。
以下、本実施の形態1による監視制御システムの詳細について説明する。
まず、データサーバ装置100について説明する。
データサーバ装置100は、監視データ配信部10を備えている。
監視データ配信部10は、各観測点に設置されたセンサやアクチュエータなどの機器1から監視データを収集し、収集した監視データを監視端末装置300に送信する。ここで、監視データとは、例えば、河川における流量、ビル施設における電圧値・電力量などの計測情報、機器1が正常に動作しているか否かを示す稼動情報、水門の開閉具合の状態情報のことをいう。
また、監視データ配信部10は、機器1から収集した監視データと、観測点(機器1)ごとに予め設定しておいた境界値とを比較し、監視データが異常な値を示していると判断すると当該判断対象の機器1について警報を発生させ、連動警報処理装置200および監視端末装置300に警報情報を送信する。ここで、警報情報とは、例えば、境界値の上限値を超えた計測情報や、機器1が異常状態にある際の稼動情報のことをいい、例えば図2の警報表示部31に表示されるような、機器1のID、名称、発生時刻(図示せず)、警報の要因となった情報などをいう。なお、境界値は、機器個別情報記憶部(図示せず)に格納されている。また、機器個別情報記憶部は、データサーバ装置100内外のいずれに備えられていてもよい。
次に、監視端末装置300について説明する。
監視端末装置300は、機器模式表示部30、警報表示部31、注目機器入力受付部32、および連動予測警報表示部33を備えている。
機器模式表示部30は、各観測点に設置された機器1を模式的に表示するとともに、監視データを表示する。機器模式表示部30では、例えば、河川やセンサを模したシンボルが描画され、シンボルの近傍に流量や水位を表示する領域が割り当てられ、現在の計測情報が表示される(図2参照)。
警報表示部31は、データサーバ装置100の監視データ配信部10から送信された警報情報を受信して表示する。警報表示部31は、例えば、監視データが異常な値に変化した際に、異常である旨の警報情報を表示する(図2参照)。なお、表示の際において、例えば、点滅表示や色を変化させて表示させる色変化表示など、異常を際立たせる表示方法であってもよい。また、入力装置(図示せず)を用いてマウスをクリックするなどして、作業員(監視作業者)が警告の発生を確認したことを警報表示部31に伝達することによって、警報表示部31の点滅表示や色変化表示を解除することが可能にしてもよい。
注目機器入力受付部32は、作業員が入力装置(図示せず)を用いて選択した注目して監視する機器(注目機器)を受け付け、当該注目機器に関する機器情報を連動警報処理装置200に送信する(詳細は後述する)。ここで、機器情報とは、例えば、機器1のID、名称、設置場所などの情報のことをいう。
連動予測警報表示部33は、連動警報処理装置200から連動警報情報(詳細は後述する)を受信して表示する。図2は、監視端末装置300における監視画面の表示の一例を示す図である。なお、監視画面は、表示装置(図示せず)に表示される。図2では、「ID0025」の機器1が注目機器として登録されている場合における連動予測警報表示部33の一例を示している。図2に示すように、連動予測警報表示部33は、注目機器である「ID0025」に関連する機器(関連機器)の警報情報と相関値を表示しており、「ID0025」の機器(注目機器)に将来的に警報が発生する可能性があることを提示している。作業者は、連動予測警報表示部33に提示される相関値の程度を判断し、注目機器の警報発生を予測して対処することが可能となる。
次に、連動警報処理装置200について説明する。
注目機器記憶部23(注目機器情報記憶部)は、監視端末装置300の注目機器入力受付部32から受信した注目機器の機器情報(注目機器情報)を記憶する。すなわち、機器1のうち予め選択された機器を注目機器とし、当該注目機器に関する情報である機器情報を記憶する。
機器関連記憶部24(機器関連情報記憶部)は、各観測点に設置された機器1ごとに、例えば、当該機器1が他の機器1と結線されているという関連情報や、当該機器1の上流に他の機器1が位置しているという関連情報などが記憶する。すなわち、注目機器を含む各機器1間の関連情報を記憶する。注目機器記憶部23に記憶されている機器情報と、機器関連記憶部24に記憶されている関連情報とを照合することによって、注目機器に関連する関連機器が何れの機器であるのかを検索することができる。
警報情報相関記憶部25は、注目機器の警報発生と関連機器の警報発生との相関を記憶する。また、機器1ごとの警報情報を記憶する。図3は、警報情報相関記憶部25に記憶される機器ごとの警報情報の一例を示す図であり、図4は、警報情報相関記憶部25に記憶される関連する機器間における警報発生時の相関の一例を示す図である。図3に示すように、警報情報相関記憶部25には、機器1ごとに、警報発生時刻と警報の要因などといった警報情報が記憶される。なお、図3では、記憶数の上限として1000件を設定としているが、記憶数の上限は連動警報処理装置200のスペックに合わせて任意に設定してもよい。また、図4では、注目機器と関連機器との相関が示されている。
機器種別判断部20は、データサーバ装置100の監視データ配信部10から警報情報を受信すると、当該警報情報に含まれる機器IDなどに基づいて注目機器記憶部23を検索し、警報発生した機器1が注目機器であるか否かを判断する。判断の結果、警報発生した機器1が注目機器であればデータ処理部21を呼び出し、注目機器でなければ関連情報検索部22を呼び出す。
データ処理部21は、機器種別判断部20から受信した警報情報に基づいて機器関連記憶部24を検索し、注目機器に関連する関連機器を抽出し、抽出した関連機器の警報発生情報を警報情報相関記憶部25から取得する。その後、注目機器の警報発生と関連機器の警報発生との相関値を算出する。算出した相関値は、警報情報相関記憶部25に格納される。すなわち、データ処理部21は、注目機器が警報発生するごとに相関を求めている。
関連情報検索部22(機器関連情報検索部)は、機器種別判断部20から受信した警報情報に基づいて機器関連記憶部24を検索し、警報発生した機器1が注目機器に関連する関連機器であるか否かを判断する。判断の結果、注目機器の関連機器であれば警報情報相関記憶部25から相関値を取得し、警報情報と相関値とを併せて連動警報情報として監視端末装置300に送信する。すなわち、関連情報検索部22は、任意の機器1が警報発生した場合に、警報情報相関記憶部に記憶された相関に基づいて、注目機器が警報発生する可能性を検索する。
次に、データサーバ装置100における監視データ配信部10の動作について説明する。
図5は、監視データ配信部10の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、各観測点に設置された機器1から監視データを収集する。
次に、ステップS12において、機器1から収集した監視データを監視端末装置300に送信する。
次に、ステップS13において、監視データが異常であるか否かの判断を行う。当該判断は、上述の通り、予め設定しておいた境界値に基づいて行われる。判断の結果、監視データが異常であると判断される場合(ステップS13のyes)はステップS14に移行し、監視データが異常でないと判断される場合(ステップS13のno)は処理を終了する。
次に、ステップS14において、警報情報(機器1のID、名称、発生時刻、警報の要因など)を作成する。
次に、ステップS15において、ステップS14にて作成した警報情報を連動警報処理装置200に送信する。
次に、ステップS16において、ステップS14にて作成した警報情報を監視端末装置300に送信し、処理を終了する。
なお、上記のステップS15とステップS16との処理順序は逆であってもよい。すなわち、監視データ配信部10から連動警報処理装置200および監視端末装置300に警報情報が送信されれば、送信順序は何れが先であってもよい。
次に、連動警報処理装置200の動作について説明する。
図6は、連動警報処理装置200の動作の一例を示す図である。
まず、ステップS21において、任意の機器1の警報が発生すると、ステップS22において、機器種別判断部20は、警報発生した機器のIDを含む警報情報を監視データ配信部10から取得する。
次に、ステップS23において、機器種別判断部20は、取得した機器のIDを基に注目機器記憶部23を検索し、警報発生した機器が注目機器であるか否かの判断を行う。判断の結果、警報発生した機器が注目機器である場合(ステップS23のyes)はステップS24に移行し、警報発生した機器が注目機器でない場合(ステップS23のno)はステップS25に移行する。
次に、ステップS24において、データ処理部21は、機器種別判断部20が取得した機器のID(すなわち、注目機器のID)を基に機器関連記憶部24を検索し、注目機器の関連機器のIDを抽出する。そして、データ処理部21は、抽出した関連機器のIDを基に警報情報相関記憶部25から当該関連機器の警報発生に関する情報(警報情報)を取得し、注目機器の警報情報と関連機器の警報情報との相関を算出して警報情報相関記憶部25に記憶する。その後、ステップS26において、注目機器の警報情報を連動警報情報として監視端末装置300に送信し、処理を終了する。
次に、ステップS25において、関連情報検索部22は、機器種別判断部20が取得した機器(警報発生した機器)のIDを基に機器関連記憶部24を検索し、当該機器が注目機器の関連機器であるか否か判断する。判断の結果、関連機器である場合(ステップS25のyes)はステップS26に移行し、関連機器でない場合(ステップS25のno)は処理を終了する。
次に、ステップS26において、ステップS25にてyesの場合(警報発生した機器が注目機器の関連機器である場合)、関連情報検索部22は、注目機器と関連機器との相関値を警報情報相関記憶部25から取得し、取得した相関値と関連機器の警報情報を併せて連動警報情報として監視端末装置300に送信し、処理を終了する。
以上のことから、本実施の形態1によれば、注目機器が警報発生するごとに注目機器と関連機器との相関を求め、求めた相関を注目機器に関連する関連機器の警報情報とともに表示することによって、作業員(監視作業者)は注目機器に関する警報発生を容易に予測し、適切に対処することが可能となる。
<実施の形態2>
図7は、本発明の実施の形態2による監視制御システムの構成の一例を示す図である。図7に示すように、本実施の形態2による連動警報処理装置200は、注目機器の警報発生時刻と、関連機器の警報発生時刻との相関値(相関)を算出する時刻相関値演算部26を備えることを特徴としている。また、実施の形態1では、データ処理部21が注目機器と関連機器との相関を求めていたが、本実施の形態2では、上記の通り、時刻相関値演算部26が注目機器と関連機器との相関を求めている。その他の構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、図7では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図7は、本発明の実施の形態2による監視制御システムの構成の一例を示す図である。図7に示すように、本実施の形態2による連動警報処理装置200は、注目機器の警報発生時刻と、関連機器の警報発生時刻との相関値(相関)を算出する時刻相関値演算部26を備えることを特徴としている。また、実施の形態1では、データ処理部21が注目機器と関連機器との相関を求めていたが、本実施の形態2では、上記の通り、時刻相関値演算部26が注目機器と関連機器との相関を求めている。その他の構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、図7では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図8は、時刻相関値演算部26にて警報発生時刻間の相関値を算出する方法を示す図である。図8において、機器Aを注目機器、機器Bを注目機器に関連する関連機器であるものとする。また、図中の時間軸上の各点は、機器A,Bが警報発生した瞬間を示している。
図8に示すように、機器Aが警報発生するたびに、当該警報発生時刻の直近の機器Bの警報発生時刻を取得し、機器Aの警報発生時刻と機器Bの警報発生時刻との差分をとる。差分は、機器Aの警報発生の回数分だけ存在し、図8に示すように、Tn−1、Tn、Tn+1・・・、と数列化してTの相関を算出する。例えば、下記の式(1)〜(3)で求められるTの自己相関関数(ACF:Autocorrelation Function)を相関値としてもよい。
上記のように算出された相関は、警報情報相関記憶部25に記憶される。
以上のことから、本実施の形態2によれば、警報発生するたびに警報発生時刻の相関があるかどうかを算出して記憶しているため、監視制御システムにおける運用の履歴情報を逐次反映することが可能となる。
<実施の形態3>
図9は、本発明の実施の形態3による監視システムの構成の一例を示す図である。図9に示すように、本実施の形態3による連動警報処理装置200は、注目機器において予測される警報発生時刻を算出する警報発生時刻演算部27を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施の形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、図9では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図9は、本発明の実施の形態3による監視システムの構成の一例を示す図である。図9に示すように、本実施の形態3による連動警報処理装置200は、注目機器において予測される警報発生時刻を算出する警報発生時刻演算部27を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施の形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、図9では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図9に示すように、時刻相関値演算部26は、警報発生時刻の差分(実施の形態2で説明した、注目機器の警報発生時刻と関連機器の警報発生時刻との差分)の平均値μを算出し、算出した平均値を警報情報相関記憶部25に記憶する。
警報発生時刻演算部27は、現在時刻に対して、警報発生時刻の差分の平均値μを加算し、注目機器において予測される警報発生時刻を算出する。算出された警報発生時刻は、関連情報検索部22に送信される。
関連情報検索部22は、警報発生時刻演算部27から受信した予測される警報発生時刻を連動警報情報に含めて監視端末装置300に送信する。
監視端末装置300に送信された連動警報情報は、図10に示す連動予測警報表示部33に表示されるが、このとき注目機器において予測される警報発生時刻も表示される。
図11は、本実施の形態3による連動警報処理装置200の動作の一例を示すフローチャートである。図11のステップS31〜ステップS35における処理は、図6(実施の形態1)のステップS21〜ステップS25に対応しているため、ここでは説明を省略する。以下では、図6とは異なる処理を行うステップS36,ステップS37の処理について説明する。
ステップS36において、ステップS35にてyesの場合(警報発生した機器が注目機器の関連機器である場合)、警報発生時刻演算部27は、注目機器において予測される警報発生時刻を算出し関連情報検索部22に送信する。関連情報検索部22は、警報発生時間演算部27から受信した予測される警報発生時刻を含んだ連動警報情報を作成する。
次に、ステップS37において、関連情報検索部22は、注目機器において予測される警報発生時刻を含んだ連動警報情報を監視端末装置300に送信する。
以上のことから、本実施の形態3によれば、注目機器において予測される警報発生時刻を表示するため、作業者は注目機器の警報発生時に迅速な対応が可能となる。
<実施の形態4>
図12は、本発明の実施の形態4による監視システムの構成の一例を示す図である。図12に示すように、本実施の形態4による連動警報処理装置200は、時刻相関値演算部26にて算出された相関値(相関)と、所定の閾値とを比較する相関値比較部28(相関比較部)を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施の形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、図12では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図12は、本発明の実施の形態4による監視システムの構成の一例を示す図である。図12に示すように、本実施の形態4による連動警報処理装置200は、時刻相関値演算部26にて算出された相関値(相関)と、所定の閾値とを比較する相関値比較部28(相関比較部)を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施の形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、図12では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図12に示すように、相関値比較部28は、警報情報相関記憶部25に予め設定して記憶された相関値の閾値と、時刻相関値演算部26にて算出され警報情報相関記憶部25に記憶された相関値とを比較し、時刻相関値演算部26にて算出された相関値が閾値よりも大きい(高い)場合はその旨を関連情報検索部22に送信する。
関連情報検索部22は、相関値比較部28にて比較された結果に基づいて、時刻相関値演算部26にて算出された相関値が閾値よりも大きい(高い)場合に、連動警報情報を監視端末装置300に送信する。
関連情報検索部22は、相関値比較部28にて比較された結果に基づいて、時刻相関値演算部26にて算出された相関値が閾値よりも大きい(高い)場合に、連動警報情報を監視端末装置300に送信する。
図13は、本実施の形態4による連動警報処理装置200の動作の一例を示すフローチャートである。図13のステップS41〜ステップS45における処理は、図6(実施の形態1)のステップS21〜ステップS25に対応しているため、ここでは説明を省略する。以下では、図6とは異なる処理を行うステップS46,ステップS47の処理について説明する。
ステップS46において、ステップS45にてyesの場合(警報発生した機器が注目機器の関連機器である場合)、相関値比較部28は、警報情報相関記憶部25に予め設定して記憶された相関値の閾値と、時刻相関値演算部26にて算出され警報情報相関記憶部25に記憶された相関値とを比較し、時刻相関値演算部26にて算出された相関値が閾値よりも大きい(高い)場合はその旨を関連情報検索部22に送信する。
次に、ステップS47において、関連情報検索部22は、相関値比較部28にて比較された結果に基づいて、時刻相関値演算部26にて算出された相関値が閾値よりも大きい(高い)場合に、連動警報情報を監視端末装置300に送信する。
以上のことから、本実施の形態4によれば、閾値に基づいて連動警報情報の表示の有無を判断しているため、注目機器の警報発生の予測をより確からしく行うことが可能となる。
<実施の形態5>
図14は、本発明の実施の形態5による監視システムの構成の一例を示す図である。図14に示すように、本実施の形態5による連動警報処理装置200は、警報情報相関記憶部25に記憶されている相関値の閾値を所定のタイミングで更新する閾値更新部29を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施の形態4と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、図14では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図14は、本発明の実施の形態5による監視システムの構成の一例を示す図である。図14に示すように、本実施の形態5による連動警報処理装置200は、警報情報相関記憶部25に記憶されている相関値の閾値を所定のタイミングで更新する閾値更新部29を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施の形態4と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、図14では、機器1およびデータサーバ装置100の図示を省略している。
図14に示すように、閾値更新部29は、相関値の閾値を時刻周期あるいは何らかのイベント発生時に更新する。例えば、警報発生時に閾値を更新する場合には、時刻相関値演算部26にて算出され警報情報相関記憶部25に記憶された相関値の平均および標準偏差を算出し、算出した平均値に標準偏差を加算したものを閾値としてもよい。
図15は、本実施の形態5による連動警報処理装置200の動作の一例を示すフローチャートである。図15のステップS51〜ステップS54,ステップS56〜ステップS58における処理は、図13(実施の形態4)のステップS41〜ステップS44,ステップS45〜ステップS47に対応しているため、ここでは説明を省略する。以下では、図13とは異なる処理を行うステップS55の処理について説明する。
ステップS55において、機器種別判断部20にて警報発生した機器が注目機器であり(ステップS53のYES)、時刻相関値演算部26が注目機器と関連機器との相関を求めると、閾値更新部29にて閾値の更新が行われる。
以上のことから、本実施の形態5によれば、閾値を更新することによって、監視システムの運用における過去の警報発生履歴を反映させることができるため、注目機器における警報発生の予測をより確からしく行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、監視制御システムに連動警報処理装置200が備えられるものとして説明したが、連動警報処理装置200の各構成要素はデータサーバ装置100あるいは監視端末装置300に備えるようにしてもよく、その場合は本発明による監視制御システム内に連動警報処理装置200を必ずしも備える必要はない。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 機器、10 監視データ配信部、20 機器種別判断部、21 データ処理部、22 関連情報検索部、23 注目機器記憶部、24 機器関連記憶部、25 警報情報相関記憶部、26 時刻相関値演算部、27 警報発生時刻演算部、28 相関値比較部、29 閾値更新部、30 機器模式表示部、31 警報表示部、32 注目機器入力受付部、33 連動予測警報表示部、100 データサーバ装置、200 連動警報処理装置、300 監視端末装置。
Claims (7)
- 観測点に設置された機器から収集した情報を監視作業者に提供する監視制御装置であって、
前記機器のうち予め選択された機器を注目機器とし、当該注目機器に関する情報である注目機器情報を記憶する注目機器情報記憶部と、
前記注目機器を含む各前記機器間の関連情報を記憶する機器関連情報記憶部と、
前記機器関連情報記憶部に記憶された前記関連情報に基づき、前記注目機器の警報発生に関する情報である警報情報と、前記注目機器に関連する機器である関連機器の前記警報情報との相関を求めるデータ処理部と、
前記データ処理部にて求めた前記相関を記憶する警報情報相関記憶部と、
任意の前記機器が警報発生した場合に、前記警報情報相関記憶部に記憶された前記相関に基づいて、前記注目機器が警報発生する可能性を検索する機器関連情報検索部と、
を備える、監視制御装置。 - 前記データ処理部は、前記注目機器が警報発生するごとに前記相関を求めることを特徴とする、請求項1に記載の監視制御装置。
- 前記注目機器の警報発生時刻と、前記関連機器の警報発生時刻との相関を算出する時刻相関値演算部をさらに備え、
前記時刻相関値演算部は、前記データ処理部に代えて前記相関を算出することを特徴とする、請求項1または2に記載の監視制御装置。 - 前記注目機器において予測される警報発生時刻を算出する警報発生時刻演算部をさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の監視制御装置。
- 前記時刻相関値演算部にて算出された前記相関と、所定の閾値とを比較する相関比較部をさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の監視制御装置。
- 前記所定の閾値を所定のタイミングで更新する閾値更新部をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載の監視制御装置。
- 前記閾値更新部は、前記時刻相関値演算部にて算出された前記相関の平均値および標準偏差を算出し、前記平均値に前記標準偏差を加えた値を新たな閾値として更新することを特徴とする、請求項6に記載の監視制御装置。
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- 2012-03-15 JP JP2012058378A patent/JP2013191141A/ja active Pending
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