JP5895399B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、選択された駐車パターンに応じて駐車を支援する駐車支援装置に関する。
この種の装置に関し、右側又は左側への並列駐車、右側又は左側への縦列駐車などの複数の駐車パターンのメニューをタッチパネル・ディスプレイに表示し、駐車パターンを選択する装置が知られている(特許文献1)。
特開2010−208483号公報
しかしながら、従来の技術では、タッチパネル・ディスプレイが装備されている車両でなければ適用することができないという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、タッチパネル・ディスプレイが装備されていない車両であっても、右側又は左側への並列駐車、右側又は左側への縦列駐車などの複数の駐車パターンの中から状況に応じた駐車パターンを選択し、駐車を支援する駐車支援装置を提供することである。
本発明は、方向スイッチの操作に基づいて駐車する方向を判断するとともに、駐車車両の配置態様と選択スイッチの操作回数とが、選択スイッチへの操作回数が増えるにつれて選択される頻度が低い駐車パターンが予め対応づけられた対応情報を参照して、選択スイッチの操作回数に基づいて駐車車両の配置態様を判断し、判断された駐車車両の配置態様及び駐車方向に基づいて駐車パターンを選択する駐車支援装置を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、少なくとも2つのスイッチに対する入力操作により駐車車両の配置態様及び駐車方向に対応する駐車パターンを選択することができるので、複数の駐車パターンを表示するためのタッチパネル・ディスプレイが装備されていない車両においても駐車パターンを選択し、駐車を支援することができる。
本発明に係る本実施形態の駐車支援装置の入力装置の配置例を示す図である。 本発明に係る本実施形態の駐車パターンと操作回数とを予め対応づけた対応情報の一例を図である。 本発明に係る本実施形態の駐車支援装置の制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係る本実施形態のデフォルトの駐車パターンを設定する制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に駐車支援装置を、駐車支援装置に対する指令を受け付ける選択スイッチ及び車両の方向指示器に対する指令を受け付ける方向スイッチを備えた駐車支援装置100に適用した場合を例にして説明する。本実施形態の駐車支援装置100は、選択された駐車スペースへの駐車を支援するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、駐車支援装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。
図1は、本実施形態に係る駐車支援装置100の入力装置10を示す図である。図1に示すように、本実施形態の入力装置10は、運転席回りに設けられている。同図に示すように、本実施形態の入力装置10は、選択スイッチ20と、方向スイッチ11と、決定スイッチ30とを有する。
本実施形態の方向スイッチ11は、ステアリングの右側の領域AR1に配置されている。本実施形態では、車両の左右方向への進行、走行の意思を外部に報知するための方向指示器のスイッチ(ウィンカースイッチ)を、方向スイッチ11として用いるが、右方向又は左方向を示す操作を受け付ける他のスイッチを別に設けてもよい。他のスイッチとしては、左又は右のドアのウィンドウを選択し、ドアウィンドウを昇降させるドアウィンドウ開閉装置用のスイッチや、左又は右のドアミラーを選択し、ドアミラーのハウジングやミラー本体を駆動させるドアミラー駆動装置用のスイッチを用いることができる。
また、特に限定されないが、本実施形態の選択スイッチ20、決定スイッチ30は、クラスタリッドの上側の領域AR2に設けられている。領域AR2の他、クラスタリッドの下側の領域AR3に設けてもよいし、運転席のハンドルよりも低い位置にあるロウアーパネルの左側の領域AR4に設けてもよいし、同じくロウアーパネルの右側の領域AR5に設けてもよい。
同図に示すように、本実施形態の入力装置10は、車両に搭載された駐車支援装置100と、同じく車両の方向指示器200と情報の授受を行うことができるようにCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続されている。
本実施形態の駐車支援装置100は、駐車する自車両と駐車スペースとの位置関係に基づく駐車パターンに応じて、駐車操作を支援するための情報(車両の操作手順、操作量など)を求め、これを車両の駆動制御装置に出力し又はドライバに提示する装置である。
本実施形態の方向指示器200は、車両の左右方向への進行、走行の意思を外部に報知するため、車両外部に設けられた方向指示灯を点滅させる装置であり、いわゆるウィンカー装置である。
以下、選択スイッチ20、方向スイッチ11、及び決定スイッチ20の各スイッチについて説明する。
まず、選択スイッチ20について説明する。本実施形態の入力装置10の選択スイッチ20は、車両に搭載された駐車支援装置100に対する駐車支援に関し、一回又は複数回の操作に応じたオン信号の入力を受け付ける。本実施形態の選択スイッチ20は、駐車支援処理の起動操作と、駐車車両の配置態様の選択操作とを受け付ける。駐車支援装置100の起動用のスイッチは他に設けることもできる。
選択スイッチ20が最初のオン信号を受け付けると、駐車支援装置100の駐車支援機能が起動する。そして、駐車支援装置100は、選択スイッチ20の操作回数に基づいて駐車車両の配置態様を判断する。
具体的に、本実施形態の駐車支援装置100は、駐車車両の配置態様と選択スイッチ20の操作回数とが予め対応づけられた対応情報を参照し、選択スイッチの操作回数に基づいて駐車車両の配置態様を判断する。ちなみに、本実施形態の駐車支援装置100の選択スイッチ200は、駐車支援装置100の起動(駐車支援処理の開始)に関する操作と、駐車車両の配置態様に関する操作との両方を受け付けるので、駐車支援装置100は、選択スイッチ20の最初の操作によって起動した後に、所定時間以内に受け付けた操作を駐車車両の配置態様に関する操作として認識する。
図2は対応情報Tの一例を示す図である。図2に示す対応情報Tにおいては、選択スイッチ20の操作回数と、駐車車両の配置態様とが対応づけられている。本実施形態の駐車領域の配置態様に関する駐車パターンは、並列駐車パターンと、縦列駐車パターン(切り返し有り又は無し)と、斜めの駐車パターンを含む。
具体的に、本実施形態における駐車車両の配置態様は、他の駐車車両(駐車スペース)と並列する領域に駐車する場合の並列駐車パターンと、他の駐車車両(駐車スペース)と縦列する領域に駐車する縦列駐車パターンとを含む。
図2に示す対応情報Tは、並列駐車の駐車パターンに対応づけられた選択スイッチ20の操作回数が、縦列駐車の駐車パターンに対応づけられた選択スイッチ20の操作回数よりも少なくなるように定義されている。
日本国においては、統計的に縦列駐車を行うよりも並列駐車を行う頻度が高い。本実施形態のように、縦列駐車の駐車パターンに対応づけられた操作回数よりも、並列駐車の駐車パターンに対応づけられた操作回数の方が小さくなるように対応情報Tを定義することにより、少ない操作回数で利用頻度の高い並列駐車の駐車パターンを選択することができる。この結果、操作負荷の少ない入力が可能な駐車支援装置100を提供することができる。他方、欧州においては、統計的に並列駐車を行うよりも縦列駐車を行う頻度が高い。このため、並列駐車の駐車パターンに対応づけられた操作回数よりも、縦列駐車の駐車パターンに対応づけられた操作回数の方が小さくなるように対応情報Tを定義する。これにより、欧州において、少ない操作回数で利用頻度の高い縦列駐車の駐車パターンを選択できる駐車支援装置100を提供できる。
また、図2に示す対応情報Tでは、駐車モードスイッチ20に入力操作がされない場合、つまり操作回数がゼロ回である場合に、デフォルトの駐車パターン(本例では並列駐車)が予め設定されている。本実施形態の駐車支援装置100は、選択スイッチ20が操作されて駐車支援処理が開始された後の所定時間以内に、選択スイッチ20が再度操作されなかった場合には、予め設定された所定態様の駐車パターン(デフォルトの駐車パターン)が選択されたと推定する。
無操作の場合にデフォルトの駐車パターンを対応づけることにより、押圧操作を省略して自動的にデフォルトの駐車パターンを選択することができるので、ドライバの操作負荷を低減させることができる。さらに、選択される可能性の高い駐車パターンを、デフォルトの駐車パターンとして設定しておけば、ドライバの操作負荷を効果的に低減させることができる。
予め設定されたデフォルトの駐車パターンとしては、選択頻度が最大の駐車パターンを設定することができる。本例においては、日本国において最も多い並列駐車の駐車パターンが設定されている。デフォルトの駐車パターンの設定手法は特に限定されず、車両の販売地域において統計的に利用頻度(選択頻度)の高い駐車パターンをデフォルトの駐車パターンとして予め設定してもよいし、前回選択した駐車パターンを今回選択する駐車パターンとして設定してもよいし、過去のドライバの選択履歴から最も選択頻度の高い駐車パターンを求めてこれを駐車パターンとして設定してもよい。
また、図2に示す本実施形態の対応情報Tにおいては、選択スイッチ20への操作回数が増えるにつれて選択される頻度が低い駐車パターンが対応づけられている。具体的に、入力時のデフォルトの駐車パターンとしては並列駐車パターンが定義され、選択スイッチ20の操作回数が1回の場合は切り返しの無い縦列駐車パターンが定義され、操作回数が2回の場合は切り返し有りの縦列駐車パターンが定義され、操作回数が3回の場合は斜めの駐車パターンが定義されている。
なお、選択スイッチ20の操作時においては、駐車支援装置100に送出する駐車パターン選択信号の内容をドライバが確認できるように、駐車支援装置100へ送出する前にメーターディスプレイD(図1参照)に提示してもよい。駐車パターン選択信号の表示態様は特に限定されないが、操作回数に応じて駐車パターンを順番に表示し、設定されている操作回数を超えた場合には、操作回数が減る順番で駐車パターンを順番に表示してもよいし、操作回数をゼロにリセットして操作回数に応じて再度駐車パターンを順番に表示してもよい。
また、駐車支援装置100が駐車車両の配置態様を判断するタイミングは特に限定されず、駐車支援処理開始後の所定時間内に選択スイッチ20が操作されたタイミングであってもよいし、後に説明する決定スイッチ30が操作された後であってもよい。
次に、方向スイッチ11について説明する。方向スイッチ11は、車両の進行方向を基準とする右側又は左側の方向を選択する操作を受け付ける。方向スイッチ11を右側に操作したときには、右側を選択する左右指令に対応づけられた接点11Rがオンとなり、方向スイッチ11を左側に操作したときは左側を選択する左右指令に対応づけられた接点11Lがオンとなる。なお、駐車支援装置100の駐車支援機能が起動していない場合には、方向スイッチ11は方向指示器200の操作スイッチとして機能し、入力された左右の方向を示す左右指令は方向指示器200へ送出する。
上述したように、本実施形態の方向スイッチ11は方向指示器200のウィンカースイッチ11である。本実施形態の駐車支援装置100は、方向スイッチ11により選択された右側又は左側の方向に基づいて駐車方向を判断する。本実施形態において、方向スイッチ11により選択された右側と左側の方向と駐車方向とは、図2に示す対応情報Tで予め対応づけられている。
このように、本実施形態の駐車支援装置100は、方向スイッチ11が右側に操作された場合には右側方向を示す左右指令を受け付け、左側に操作された場合には左側方向を示す左右指令を受け付ける。ドライバは、方向スイッチ11の操作方向と、自車両を駐車させる方向である駐車方向とを感覚的に対応づけることができる。この結果、駐車パターンの選択を正確に行うことができる。
最後に、決定スイッチ30について説明する。決定スイッチ30は、選択スイッチ20、及び方向スイッチ11に入力された各指令に基づく駐車パターン選択信号の内容を確定させる場合に操作する。なお、決定スイッチ30は、二度押し又は長押しの入力態様が識別可能な信号を入力することができ、二度押し又は長押しの操作によって、選択スイッチ20及び/又は方向スイッチ11の操作をキャンセルすることができる。
本実施形態の駐車支援装置100は、決定スイッチ30が操作された場合に、判断された駐車車両の配置態様及び駐車方向に基づいて駐車パターンを選択する。駐車支援装置100は、選択スイッチ20への操作回数に基づいて判断された駐車車両の配置態様と、方向スイッチ11の操作方向に基づいて判断された駐車方向に応じた(両者を満足する)駐車パターンを選択する。本実施形態における駐車パターンは、自車両の右側に位置し、他の駐車車両(駐車領域)と並列する領域に駐車する右側並列駐車パターンと、自車両の左側に位置し、他の駐車車両(駐車領域)と並列する領域に駐車する左側並列駐車パターンと、自車両の右側に位置し、他の駐車車両(駐車領域)と縦列する領域に駐車する右側縦列駐車パターンと、自車両の左側に位置し、他の駐車車両(駐車領域)と縦列する領域に駐車する左側縦列駐車パターンと、自車両の右側に位置し、他の駐車車両(駐車領域)と斜めに並ぶ領域に駐車する右側斜め駐車パターンと、自車両の左側に位置し、他の駐車車両(駐車領域)と斜めに並ぶ領域に駐車する左側斜め駐車パターンと少なくとも含む。また、縦列駐車については、切り返しが必要な駐車パターンと切り返しが不要な駐車バターンを含めることができる。
続いて、図3及び図4のフローチャートに基づいて、本実施形態の駐車支援装置100の制御手順を説明する。図3は駐車支援装置100の駐車支援処理を示すフローチャートであり、図4は、図3のデフォルトの駐車パターンの設定手法を示すフローチャートである。
まず、ステップ10において、選択スイッチ20が押圧されると、駐車支援機能が起動し、ステップ11へ進む。
ステップ11において、駐車支援機能の起動後の所定時間内に選択スイッチ20に入力がされたか否か又は方向スイッチ11に入力操作がされる前に再度選択スイッチ20に入力がされたか否かを判断する。上記タイミングにおいて、選択スイッチ20が操作された場合にはステップ13に進み、操作されなかった場合にはステップ12へ進む。
ステップ13において、方向スイッチ11の操作回数をカウントし、ステップ14へ進む。ステップ14において、駐車支援装置100は、駐車車両の配置態様(並列、縦列、斜め)に基づいて操作回数とを予め対応づけた対応情報Tを参照して、ステップ13においてカウントされた選択スイッチ20の操作回数に応じた駐車車両の配置態様を判断する。そしてステップ15へ進む。
ステップ15において、駐車支援装置100は、方向スイッチ11が操作され、その右側の接点11Rにオン信号が入力されたか否かを判断し、右側の接点11Rにオン信号が入力された場合にはステップ16に進む。他方、ステップ17において、方向スイッチ11が操作され、その左側の接点11Lにオン信号が入力された場合にはステップ18に進む。
ステップ16において、駐車支援装置100は右側の駐車方向が選択されたと判断し、ステップ19に進む。また、ステップ18において、駐車支援装置100は左側の駐車方向が選択されたと判断しステップ19に進む。
ステップ19において、駐車支援装置100は、選択スイッチ20に対する操作回数に応じてステップ14において判断された駐車車両の配置態様(並列、縦列、斜め)と、方向スイッチ11の操作方向に応じてステップ16又はステップ18において判断された駐車方向とに基づいて、一の駐車パターンを選択し、選択された駐車パターンに応じて駐車支援処理を実行する。
ステップ10に戻り、選択スイッチ20が押圧されない場合には、方向スイッチ11に入力された左右指令は方向指示器200へ送出される。方向指示器200の制御手法には出願時に知られた技術を適用することができる。
上述した駐車支援装置100の制御手順のステップ12において用いられるデフォルトの駐車パターンの設定手法を図4のフローチャートに示す。
図4に示すように、ステップ101において、まず初期設定があるか否かを判断する。初期設定は、ドライバが自ら設定してもよいし、統計的に求められた利用頻度が最も多い駐車パターンを設定してもよい。初期設定がある場合には、ステップ102へ進み、デフォルトの駐車パターンを読み出す。
ステップ101において、初期設定がされていない場合にはステップ103へ進む。ステップ103において、前回と同じ駐車パターンをデフォルトの駐車パターンとする旨が定義されているか否かを判断する。前回と同じ駐車パターンを設定する場合には、ステップ104へ進み、前回利用した駐車パターンをデフォルトの駐車パターンとして設定する。これにより、ドライバが利用する駐車パターンが同じである場合には、少ない操作回数で希望の駐車パターンを選択することができる。
他方、ステップ103において前回と同じ駐車パターンを設定しない場合には、ステップ105へ進む。ステップ105において、過去に選択された駐車パターンの履歴を読み出す。そしてステップ106において、過去に選択された頻度が最大の駐車パターンを求めて、これをデフォルトの駐車パターンとして設定する。これにより、ドライバが高い頻度で利用する駐車パターンがデフォルトの駐車パターンとして設定されるので、ドライバは少ない操作回数で目的の駐車パターンを選択することができる。
以上のように構成され、動作する本実施形態の駐車支援装置100によれば、選択スイッチ20の操作回数に基づいて駐車車両の配置態様を判断し、方向スイッチ11の操作方向に基づいて自車両に対する駐車方向を判断し、駐車車両の配置態様と駐車方向に応じた駐車パターンを選択するため、少なくとも2つのスイッチに対する操作により目的の駐車パターンを選択することができる。このため、各駐車パターン候補の数に応じた複数の入力スイッチを表示する領域を確保するためにタッチパネル・ディスプレイ等の表示装置を利用する必要がない。この結果、タッチパネル・ディスプレイが装備されていない車両においても駐車支援装置に対する指令を受け付けることができる。
本実施形態の駐車支援装置100において、縦列駐車の駐車パターンと対応づけられた操作回数よりも、並列駐車の駐車パターンと対応づけられた操作回数の方が少なくなるように対応情報Tを定義するので、少ない操作回数で利用頻度の高い並列駐車の駐車パターンを選択することができる。この結果、操作負荷の少ない入力が可能な駐車支援装置100を提供することができる。特に、日本国においては、統計的に縦列駐車を行うよりも並列駐車を行う頻度が高いため、多くの場面において操作負荷の低減を図ることができる。
本実施形態の駐車支援装置100は、選択スイッチ20が操作され、駐車支援装置100を起動させる旨のオン信号を受け付けた後に、所定時間の間、選択スイッチ20が操作されなかった場合には、予め設定された所定態様の駐車パターンが選択されたと推定するため、押圧操作を省略してデフォルトの駐車パターンを自動的に選択することができるので、ドライバの操作負荷を低減させることができる。特に、選択される可能性が最も高い駐車パターンを、デフォルトの駐車パターンとして設定することにより、操作負荷を効果的に低減させることができる。
本実施形態の駐車支援装置100では、方向指示をするときに操作するウィンカースイッチを、方向スイッチ11として利用するので、駐車支援装置100のために専用のスイッチを新たに設ける必要がない。この結果、車両に駐車支援装置100を搭載する場合のコストを低減させることができる。また、右折時に操作する右側接点が受け付けるオン信号を右側の駐車パターンに対応づけ、左折時に操作する左側接点が受け付けるオン信号を左側の駐車パターンに対応づけることにより、ドライバは自車両に対する駐車方向に関する駐車パターンと、方向スイッチ11の操作方向とを感覚的に対応づけることができるので、駐車パターンの選択を正確に行うことができる。この結果、人間の感覚や認知に適合する操作性の高い入力が可能な駐車支援装置100を提供することができる。
なお、以上説明したすべての実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本明細書では、本発明に係る駐車支援装置の一態様として車両に搭載された駐車支援装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本明細書では、本発明に係る方向スイッチと選択スイッチとを備える入力装置を有する駐車支援装置の一態様として、方向スイッチ11、選択スイッチ20及び決定スイッチ30を備える入力装置10を有する駐車支援装置100例にして説明するが、これに限定されるものではない。
10…入力装置
20…選択スイッチ
11…方向スイッチ
11R…方向スイッチの右側接点
11L…方向スイッチの左側接点
30…決定スイッチ
100…駐車支援装置
200…方向指示器

Claims (5)

  1. 一回又は複数回の操作を受け付ける選択スイッチと、車両の進行方向を基準とする右側又は左側の方向を選択可能な方向スイッチと、を備え、
    駐車車両の配置態様と前記選択スイッチの操作回数とが、前記選択スイッチへの操作回数が増えるにつれて選択される頻度が低い駐車パターンが予め対応づけられた対応情報を参照し、前記選択スイッチの操作回数に基づいて駐車車両の配置態様を判断するとともに、前記方向スイッチにより選択された右側又は左側の方向に基づいて駐車方向を判断し、前記判断された駐車車両の配置態様及び駐車方向に基づいて駐車パターンを選択する駐車支援装置。
  2. 前記駐車車両の配置態様に関する駐車パターンは、並列駐車パターンと縦列駐車パターンとを少なくとも含み、
    前記並列駐車の駐車パターンに対応づけられた前記選択スイッチの操作回数は、前記縦列駐車の駐車パターンに対応づけられた前記選択スイッチの操作回数よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 前記選択スイッチは、駐車支援処理が開始された後の所定時間以内に操作がされなかった場合には、予め設定された駐車パターンが選択されたと推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車支援装置。
  4. 前記方向スイッチは、前記車両の進行方向を外部に報知するための方向指示器のウィンカースイッチであり、
    駐車支援処理が実行されていない場合には、前記ウィンカースイッチは、前記車両の進行方向を方向指示器へ送出することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の駐車支援装置。
  5. 一回又は複数回の操作を受け付ける選択スイッチと、車両の進行方向を基準とする右側又は左側の方向を選択可能な方向スイッチと、を備える駐車支援装置に用いられる駐車支援方法であって、
    駐車車両の配置態様と前記選択スイッチの操作回数とが、前記選択スイッチへの操作回数が増えるにつれて選択される頻度が低い駐車パターンが予め対応づけられた対応情報を参照し、前記選択スイッチの操作回数に基づいて駐車車両の配置態様を判断するとともに、前記方向スイッチにより選択された右側又は左側の方向に基づいて駐車方向を判断し、前記判断された駐車車両の配置態様及び駐車方向に基づいて駐車パターンを選択する駐車支援方法
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