JP5895006B2 - 熱式流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、被計測流体中に発熱抵抗体を設置し流量を測定する熱式流量計に係り、特に、自動車の内燃機関の吸入空気量や排ガス流量の測定に好適な熱式流量計に関する。
自動車などの内燃機関の吸入空気量を検出する空気流量計として、質量流量を直接測定できる熱式の空気流量計が主流になっている。
熱式の空気流量計としては、シリコン(Si)などの半導体基板に、半導体基板の一部を除去した数ミクロンの薄膜部を設け、この薄膜部に発熱抵抗体及び感温抵抗体を形成したセンサ素子を備えた半導体タイプのものがある。このような半導体タイプの熱式流量計は、内燃機関の吸気管路に設置され、吸入空気の流量など流体の所量を測定するために用いられる。
上流側にエアクリーナを設けダストを捕獲しているが、内燃機関の吸気管路には、エアクリーナでは捕獲できない微粒子や内燃機関の燃焼室側から拡散するカーボン・オイルなどの異物が混入した吸入空気が流れてしまう。そのため、吸入空気量を高精度に測定するためには、このような異物からセンサ素子を保護することが必要である。
従来、流体中の異物からセンサ素子を保護するための技術として、特許文献1あるいは特許文献2に記載のものがある。特許文献1に記載の技術は、流量測定装置またはセンサ素子の上流側に障害物を設けることにより、ダストの浸入やセンサ素子への衝突を防止したものである。特許文献2に記載の技術は、副通路の内面に溝や突起を設けることで、その溝等で水滴などの液状体を捕獲してセンサ素子に液状体が付着することを防止したものである。
特開2003−214915号公報 特開2006−162631号公報
センサ素子が搭載される側の面に対向する副通路内壁面には流体の流速を加速させセンサ素子の検出感度を向上させるための絞り部が設けられている。特許文献1に記載された技術は、センサ素子の上流側に障害物を設けることによりセンサ素子にダストが衝突するのを回避しているが、絞り部の形状によっては、障害物によってセンサ素子から離れたはずのダストが絞り部によってセンサ素子に向かう方向に曲げられセンサ素子に飛来し衝突・付着してしまう。これを回避するには緩やかな絞り部とすることが必要である。しかし、そのような形状では絞り部の形状に自由度がなくなり、また、ある程度絞り部の距離を長く設ける必要があるため、小型化に限界がある。さらに、障害物からセンサ素子までの距離が長くなり、障害物によってセンサ素子が設置される設置面から離れる方向に回避させたダストが拡散してしまい障害物を設置した効果が十分に得られない。特に、粒径が数ミクロンの微粒子は拡散しやすく、さらに効果が得られない。
また、特許文献2に記載された技術は、副通路壁面に溝等を設けることによって水滴がその溝等に付着し、溝等が延設された方向に水滴を誘導することによってセンサ素子への水滴の付着を抑制している。すなわち、本技術においては、副通路壁面に付着した液体に効果が得られるが、副通路の全体に浮遊する微粒子に関しては効果が得られない。
したがって、従来技術では絞り部との関係や、拡散しやすいダストなど微粒子に対するセンサ素子の保護について十分な検討がなされておらず、センサ素子がダスト等により汚損されてしまい、汚損による計測誤差が生じていた。
本発明の目的は、センサ素子の汚損を低減した熱式流量計を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の熱式流量計は、基板に形成されたダイアフラム上に薄膜部を設け、前記薄膜部に形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、前記センサ素子が設置される支持部材と、前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、前記副通路内を流れる空気流に沿い前記薄膜部上を通る直線をLとしたとき、前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備えた。
本発明によれば、センサ素子の汚損を低減した熱式流量計を提供できる。
本発明の第1実施例である熱式流量センサのセンサ素子の平面図である。 図1のセンサ素子1のX−X′断面及び温度分布を示す図である。 図1のセンサ素子1を駆動する電気回路である。 熱式流量センサのセンサ素子1の実装構造を示す図である。 本発明の第1実施例である支持部材23の平面図である。 図5の支持部材23のL線に沿った断面図である。 本発明の第1実施例であるガイド手段を示す平面図である。 従来技術における微粒子の流れを示す図である。 本発明の第1実施例における微粒子の流れを示す図である。 本発明の第1実施例であるガイド手段のその他の形状を示す図である。 本発明の第1実施例であるガイド手段のその他の配置を示す図である。 本発明の第1実施例であるガイド手段のその他の配置を示す図である。 本発明の第2実施例である支持部材23の平面図である。 本発明の第2実施例であるガイド手段を示す平面図である。 本発明の第2実施例であるガイド手段のその他の形状を示す平面図である。 本発明の第2実施例であるガイド手段の実装例を示す図である。 本発明の第3実施例であるダイアフラム部を示す平面図である。 本発明の第3実施例であるダイアフラム4の温度分布及びガイド手段を示す図である。 本発明の第3実施例であるガイド手段のその他の形状に示す図である。 本発明の第3実施例であるセンサ素子1及びガイド手段の駆動方法を示す電気回路である。 本発明の第3実施例であるガイド手段のその他の形状を示す平面図である。 本発明の第4実施例であるガイド手段を示す平面図である。 本発明の第4実施例であるガイド手段の実装例を示す図である。 本発明の第5実施例である支持部材23を示す平面図である。 本発明の第5実施例であるガイド手段を示す平面図である。 本発明の第5実施例における微粒子の流れを示す図である。 本発明の第5実施例である支持部材23のその他の形状を示す平面図である。
以下、本発明に係る実施例について説明する。各実施例は、一例としてエンジンの吸気管路に取り付け、吸気管路内を流れる吸入空気の流量計測を行うものについて説明するが、例えば、排ガス流量やその他の物理量を計測するものにも適用できる。尚、以下の各実施形態において、同一部分には図中、同一符号を付してある。
本発明に係る第1の実施例について以下説明する。
本実施例による熱式流量計のセンサ素子1の構成を図1、図2により説明する。センサ素子1の基板2は、シリコンやセラミック等の熱伝導率の良い材料で構成される。そして、基板2上に電気絶縁膜3aを形成し、基板2を裏面からエッチングすることで薄膜部を形成しダイアフラム4を形成する。
ダイアフラム4上の電気絶縁膜3aの中心付近の表面には発熱抵抗体5を形成する。発熱抵抗体5の周囲に発熱抵抗体5の加熱温度を検出する加熱温度センサ7が、発熱抵抗体5を取り巻くように形成される。発熱抵抗体5の温度を加熱温度センサ7で検出し、空気流6の温度に対して一定温度高くなるように加熱制御されている。さらに加熱温度センサ7の両側には上流側温度センサ8a、8b、下流側温度センサ9a、9bを形成する。上流側温度センサ8a、8bは発熱抵抗体5に対して空気流6の流れの上流側、下流側温度センサ9a、9bは発熱抵抗体5に対して空気流6の流れの下流側に配置する。センサ素子1の最表面は電気絶縁膜3bによって覆われる。電気絶縁膜3bは電気的絶縁を行うほか、保護膜としても働く。ダイアフラム4の外部の電気絶縁膜3a上には、空気流6の温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体10、11、12を配置する。
これらの発熱抵抗体5、加熱温度センサ7、上流側温度センサ8a、8b、下流側温度センサ9a、9b、感温抵抗体10、11、12は温度によって抵抗値が変化する比較的に抵抗温度係数が大きい材料で形成する。例えば、不純物をドープした多結晶シリコンや単結晶シリコンなどの半導体材料、また白金、モリブデン、タングステン、ニッケル合金などの金属材料などで形成すると良い。また、電気絶縁膜3a、3bは二酸化ケイ素(SiO2)や窒化ケイ素(Si34)により約2ミクロン厚の薄膜状に形成し、熱絶縁効果が十分に得られる構造とする。
上記のように、発熱抵抗体5、加熱温度センサ7、上流側温度センサ8a、8b、下流側温度センサ9a、9bも、感温抵抗体10、11、12と同様に、温度依存性を有する感温抵抗体である。
さらにセンサ素子1の端部には、発熱抵抗体5、加熱温度センサ7、上流側温度センサ8a、8b、下流側温度センサ9a、9b、感温抵抗体10、11、12を構成する各抵抗体を駆動・検出回路と接続するための電極が形成された電極パッド部13を設ける。尚、電極はアルミなどで形成する。
図2のセンサ素子1の断面構成と共に示した温度分布14はセンサ素子1の表面温度の分布である。温度分布14の実線は無風時のダイアフラム4の温度分布を示す。発熱抵抗体5は、空気流6の温度よりもΔTh高くなるように加熱する。温度分布14の破線は、空気流6が発生したときのダイアフラム4の温度分布である。空気流6が発生することにより、発熱抵抗体5の上流側は空気流6により冷却され温度が下がり、下流側は発熱抵抗体5を通過し加熱された空気が流れることから温度が上がる。したがって、上流側温度センサ8a、8bと下流側温度センサ9a、9bとによって発熱抵抗体5の上下流の温度差ΔTsを測定することにより、流量が計測される。
次に、センサ素子1の駆動・検出回路について説明する。
図3に、示されるように、発熱抵抗体5の温度によって抵抗値が変化する加熱温度センサ7と感温抵抗体10とからなる直列回路と、感温抵抗体11と感温抵抗体12とからなる直列回路とを並列に接続したブリッジ回路を構成し、各直列回路に基準電圧Vrefを印加する。これらの直列回路の中間電圧を取り出し、増幅器15に接続する。増幅器15の出力は、トランジスタ16のベースに接続する。トランジスタ16のコレクタは電源VBに接続し、エミッタは発熱抵抗体5に接続し、フィードバック回路を構成する。これにより、発熱抵抗体5の温度Thは空気流6の温度Taに対して一定温度ΔTh(=Th−Ta)高くなるように制御される。
そして、上流側温度センサ8aと下流側温度センサ9aとからなる直列回路と、下流側温度センサ9bと上流側温度センサ8bとからなる直列回路とを並列に接続したブリッジ回路を構成し、各直列回路に基準電圧Vrefを印加する。空気流により上流側温度センサ8a、8bと下流側温度センサ9a、9bとに温度差が発生すると、ブリッジ回路の抵抗バランスが変化して差電圧が発生する。この差電圧を増幅器17を介して検出することよって空気流量に応じた出力が得られる。
次に、センサ素子1、駆動・検出回路を実装した一例について図4を用いて説明する。
図4において、吸気管路18の壁面から突出するようにベース部材19を設ける。ベース部材19には、吸気管路18を流れる吸気20の一部を取り込む副通路21を形成する。副通路21は、湾曲部を有した通路形状であるが、センサ素子1付近の通路形状は直線形状である。副通路21内にはセンサ素子1を支持する支持部材23の一部が露出している。支持部材23に形成した矩形状の凹部に、センサ素子1を設置する。センサ素子1を設置する部分の副通路21は流路を直線状とし、その上流側および下流側では流路を湾曲した形状とする。また、支持部材23には、センサ素子1の駆動・検出回路を搭載した回路チップ22が設けられ、金線ボンディングワイヤー24aなどによりセンサ素子1と回路チップ22を電気的に接続する。そして、回路チップ22は、金線ボンディングワイヤー等によりリード部材31に電気的に接続される。さらに、駆動回路の電源供給、出力信号の取り出しのための端子25を設け、アルミボンディングワイヤー24c、金線ボンディングワイヤー24bにより、回路チップ22に電気的に接続されたリード部材31と端子25とを電気的に接続した構成である。
次に図5、図6を用いて、このような平板状の表面において流量を計測するセンサ素子を備えた熱式流量計に、センサ素子1の上流側と下流側の支持部材23に設けた障害物26a、26bからなるガイド手段を講じる点について詳細に説明する。
障害物26a、26bは、本実施例では支持部材23から突出した柱状の突起物であり、その断面が略四角となる角柱である。障害物26a、26bは、副通路内の空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線L上に位置する。また障害物26a、26bの断面は略四角であり、その四角形の2つの対角線のうちいずれかの対角線が線Lに沿う方向を向いている。また、障害物26a、26bの断面は略四角であり、その四角形の2つの対角線の長さが異なり、図7に示されるように2つの対角線のうち長い方の対角線Xが、線Lに沿う方向を向いている。また、2つの対角線のうち短い方の対角線Yの長さが、センサ素子1のダイアフラム4の長さよりも長くなる形状である。また、2つの対角線が交わる点が、線Lに沿う側の対角線の中心よりも上流側に位置する。
この障害物26a、26bからなるガイド手段の作用について図7を参照して説明する。
センサ素子1が設置される側の支持部材23の表面はセンサ素子1の検出面とほぼ同一面、または、微小ながらセンサ素子1の表面が凹む、または凸となるような構成である。少なくとも支持部材23の表面を流れる空気がセンサ素子1の表面を通過する構成である。障害物26a、26bは本実施形態では、支持部材23から突出した柱状の突起物であるとともに空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線L上に位置する。そのため、空気流6とともに飛来する微粒子27は、障害物26aに衝突する。衝突した微粒子27は、支持部材23の表面に沿って、線Lから遠ざかる方向に向かう。すなわちセンサ素子1の表面上を避けるような軌跡となる。
また、障害物26a、26bの断面は略四角であり、その四角形の2つの対角線X、Yのうちいずれかの対角線が線Lに沿う方向を向いている。これにより、微粒子27が飛来し衝突する側の側面が、飛来方向に対して傾斜する形状となるため傾斜方向に微粒子を反射させやすくなる。また、傾斜させることによって障害物26aに対する粒子の衝突エネルギーが低減し、障害物26aに微粒子が付着することを低減することができる。
また、障害物26a、26bの断面は略四角であり、その四角形の2つの対角線X、Yの長さが異なり、2つの対角線のうち長い方の対角線Xが、線Lに沿う方向を向いている。こうすることにより、空気流6に沿った形状になり過度にセンサ素子1上を流れる空気流を乱すことがなくなる。
また、2つの対角線のうち短い方の対角線の長さYが、センサ素子1のダイアフラム4の線Lに対して垂直方向の長さYdよりも長くなる形状である。こうすることにより、障害物26aによってガイドされた微粒子を、ダイアフラム4上を通過することなくセンサ素子1の下流側に流すことができる。センサ素子1に微粒子が付着した場合、特にダイアフラム4部に付着するとセンサ素子1の検出誤差が発生しやすい。これは、ダイアフラム4は数ミクロンの薄膜であり熱容量や熱伝導率が小さく、数ミクロンから数十ミクロンの微粒子が付着すると、ダイアフラム4上の温度分布が変化し検出精度に誤差が発生するためである。センサ素子1のダイアフラム4以外の部分に付着した場合は、センサ素子1の基板2の厚みが数百ミクロンであり、基板2の温度も周囲温度であるため微粒子が付着しても、基板2の温度は変化せず特性への影響はほとんどない。したがって、障害物26a、26bの2つの対角線のうち短い方の対角線の長さYが、センサ素子1のダイアフラム4の長さYdよりも長くなる形状であれば、より効果が得られる。
また、2つの対角線が交わる点が、線Lに沿う側の対角線の中心よりも上流側(センサ素子1から遠ざかる方向)に位置する。こうすることによって、障害物26aの断面が略流線型となり障害物26aの下流の空気流の乱れを低減することができる。センサ素子1上を流れる空気に乱れがあると、検出ノイズが増加し流量検出誤差の要因となる。そのため、障害物26aの断面を略流線形とすることにより、空気の乱れによる検出ノイズを悪化させることなく、微粒子の付着を低減し高精度な熱式流量計が得られる。
次に、図8を用いて、障害部材26c、26dを持つ構成の一例におけるセンサ素子1の表面を流れる微粒子について説明する。センサ素子1は支持部材23に設けた凹部に設置される。センサ素子1の上流側と下流側の支持部材23上には従来技術の障害部材26c、26dが設けられている。センサ素子1の表面に対面する副通路壁28には、絞り部29が設けられている。このような構成において、微粒子が流れると、障害部材26cによって微粒子27aが跳ねあげられるように支持部材23の表面から遠ざかる効果が得られる。しかし、センサ素子1上の空気流が絞り部29によって圧縮される。そうすると、微粒子27aは、センサ素子1の表面へ向かい、衝突・付着する。特に、絞り部29の効果を高めるために副通路壁面からの絞り部29の突出量を増した形状や、急伸な角度で絞った場合においては、センサ素子1への付着量が増すことになる。
図7に示した障害物26aの場合、微粒子27aをガイドする方向が従来技術とは異なる。すなわち、図7に示す障害物26aは、微粒子27を支持部材23の表面に沿って線Lから徐々に遠ざかるガイド手段となっている。ガイドされた微粒子はセンサ素子1上のダイアフラム4上を通過しないため、センサ素子1の対面側の副通路壁に絞り部の形状の影響を受けない。
次に、より効果的な障害物26a、26bの構成について説明する。図9は、図5における副通路内の空気流6に沿ってセンサ素子1のダイアフラム4を通る線Lに沿った断面図である。図9(a)は、支持部材23の表面からの障害物26a、26bの高さHと、副通路壁28の表面からの突出した絞り部29の突出量Tとの関係が、H<Tとなる条件における微粒子の流れを示した図である。図中の支持部材23の表面付近を流れる微粒子27aは、障害物26aによってガイドされるためセンサ素子1上を通過しない。支持部材23の表面からHの距離を流れる微粒子27bは、障害物26a上を流れセンサ素子1上を通過する。微粒子27bは、絞り部29によって飛来方向が変化した微粒子27cと衝突することによってセンサ素子1表面へ向かい衝突または付着しやすくなる。
図9(b)は、上記のHとTとの関係が、H>Tとなる条件における微粒子の流れを示した図である。図中の支持部材23の表面付近を流れる微粒子27aは、障害物26aによってガイドされるためセンサ素子1上を通過しない。支持部材23の表面からHの距離を流れる微粒子27bは、障害物26a上を流れセンサ素子1上を通過する。微粒子27bは、絞り部29によって飛来方向が変化した微粒子27cと衝突することによってセンサ素子1表面へ近づくが、センサ素子1からの距離を確保できるため衝突または付着に至らない。
上記のように微粒子は絞り部29の突出量Tによってセンサ素子1への付着量が変化することになる。少なくとも絞り部29の高さHを突出量Tよりも大きくしておくことにより、センサ素子1への付着をより低減できる効果が得られる。
図9(c)は、障害物26a、26bが副通路壁28近傍または接触するまでHを大きくした条件における微粒子の流れを示した図である。センサ素子1に向かう微粒子27のほとんどは障害物26aによってガイドされるためセンサ素子1上を通過しない。したがって、絞り部29の突出量Tにほぼ影響されない構成である。
本実施例では、センサ素子1に対して空気流6の流れの上流側と下流側の両側に障害物26a及び障害物26bを設けた構成であるが、上流側の障害物26aだけでも効果が得られる。
センサ素子1に対して空気流6の流れの上流側と下流側の両側に障害物26a及び障害物26bを設けた場合、その他の効果として、逆流が発生した場合においても微粒子の付着を低減できる。また、両側に設けることによって空気流が順流方向に流れた場合と、逆流方向に流れた場合とでセンサ素子1に流れる空気流が同一となるため、例えば空気流に逆流を伴う高振幅な脈動が発生した場合のセンサ素子の検出精度を損なうことなく微粒子の付着を低減することが可能である。
本実例態では、障害物26a、26bは略四角柱であったが、先端が徐々に細くなる形状であっても良い。この場合、少なくとも障害物26aの根元部において、本実施形態に示した形状を備えていれば効果が得られる。
なお、本実施例では障害物26aの断面が四角形である構成について示したが図10(a)に示すような曲線をもつ断面であっても良い。この場合、図7に示した対角線Xに相当する線は、空気の流れに沿う方向の長さである。また、対角線Yに相当する線は空気の流れに対して垂直方向の最大幅である。
なお、本実施例では障害物26aは一つの構造物である構成について示したが図10(b)(c)に示すように、複数の板を組み合わせたものであっても良い。この場合、図7に示した対角線Xに相当する線は、複数の板が設けられた領域における空気の流れに沿う方向の長さである。また、対角線Yに相当する線は、複数の板が設けられた領域における空気の流れに対し垂直方向の最大幅である。
なお、本実施例では障害物26a、26bを支持部材23上に設けた構成を示したが、図11に示すように支持部材23とセンサ素子1の表面上まで延設された構成であっても良い。また、図12に示すように、障害物26a、26bをセンサ素子1上に形成した構成であっても良い。
次に、本発明に係る第2の実施例について以下説明する。
本実施例では、図13に示されるように、平板状の表面において流量を計測するセンサ素子を備えた熱式流量計に、センサ素子1に対して空気流6の流れの上流側と下流側の支持部材23に設けた発熱体30a、30bによる温度分布を利用したガイド手段を講じている。
本実施例では、発熱体30a、30bを支持部材23に設けている。そして、発熱体30a、30bは支持部材23の平面方向に延設される。
図14に示されるように、発熱体30a、30bの形状としては、空気流6の流れ方向の幅Xと、空気流6に対して垂直方向の幅Yとの関係がX>Yを満たす形状である。また発熱体30a、30bは、副通路内の空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線L上に位置する。
この発熱体30a、30bからなるガイド手段の作用についてさらに図14を参照して説明する。
センサ素子1が設置される側の支持部材23の表面はセンサ素子1の検出面とほぼ同一面、または、微小ながらセンサ素子1の表面が凹む、または凸となるような構成である。少なくとも支持部材23の表面を流れる空気がセンサ素子1の表面を通過する構成である。発熱体30a、30bは本実施例では、支持部材23に設けられるとともに空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線L上に位置する。発熱体30aの近傍の空気は、温度が高く空気の分子運動が活発である。そのため、空気流6とともに飛来する微粒子27は、発熱体30a近傍の分子運動が活発な空気と衝突し、発熱体30aから遠ざかる方向に力を受ける。発熱体30aの幅Xと幅Yとの関係がX>Yを満たす形状であれば、発熱体30a近傍の空気の分子に衝突した微粒子27は、支持部材23の表面に沿って、線Lから遠ざかる方向にガイドしやすくなる。すなわちセンサ素子1の表面上を避けるような軌跡となる。
図15に発熱体30aの縦横比を変化させたときの温度分布の形状を表した等温線と、微粒子の流れを説明した図である。図15(a)は、X<Yとなる条件における微粒子の流れを示す図である。発熱体30aによる温度分布は、空気流6の流れ方向に対して垂直方向に長い楕円形状となる。このような形状をもった発熱体30aに微粒子が空気流によって運ばれてくると、発熱体30aの発熱により周辺の空気の熱運動が活発になって熱的な障壁ができ、発熱体30aの上流側のダイアフラム4の端部に沿って微粒子の付着が起きる。(熱泳動効果)さらに、発熱体30aの加熱温度を上げると熱泳動効果が高まり、微粒子の付着が促進する。
一方、図15(b)はX>Yとなる条件における微粒子の流れを示す図である。発熱体30aによる温度御分布は、空気流6の流れ方向に長い楕円形状となる。このような形状をもった発熱体30aに微粒子が空気流によって運ばれてくると、微粒子は発熱体30aの発熱による熱的な障壁に当たり、その後、発熱体30aを回避するよう流れやすくなる。
発熱体30aの幅Yは、図14に示すようにセンサ素子1のダイアフラム4の線Lに対して垂直方向の長さYdよりも長くなる形状である。こうすることにより、発熱体30aによってガイドされた微粒子を、ダイアフラム4上を通過することなくセンサ素子1の下流側に流すことができる。センサ素子1に微粒子が付着する場合、特に、ダイアフラム4部に付着するとセンサ素子1の検出誤差が発生しやすい。これはダイアフラム4は数ミクロンの薄膜であり熱容量や熱伝導率が小さく、数ミクロンから数十ミクロンの微粒子が付着すると、ダイアフラム4上の温度分布が変化し検出精度に誤差が発生しやすい。センサ素子1のダイアフラム4以外の部分に付着した場合は、センサ素子1の基板2の厚みが数百ミクロンであり、基板2の温度も周囲温度であるため微粒子が付着しても、基板2の温度は変化せず特性への影響はほとんどない。したがって、発熱体30a、30bの幅Yは、センサ素子1のダイアフラム4の長さYdよりも長くなる形状であれば、より効果が得られる。
次に、発熱体30a、30bの実装方法について説明する。図16に本実施例における支持部材23の内部構造を示す。センサ素子1及び回路チップ22はリード部材31aに接着、固定されている。センサ素子1と回路チップ22は金線ボンディングワイヤー24aにより電気的に接続される。リード部材31aの一部は支持部材23から露出され接地(GND)端子34となる。またリード部材31bは、その一部が支持部材23から露出され電源端子32となる。発熱体30a、30bはリード部材31aとリード部材31bに接続することにより電源端子32から電流が供給される。またリード部材31cは、その一部が支持部材23から露出し検出した流量信号を出力する出力端子33となる。回路チップ22は、電源端子32、接地端子34、出力端子33に金線ボンディングワイヤー24bによって接続される。
上記のセンサ素子1、回路チップ22、発熱体30a、30b、リード部材31a〜31cは樹脂モールドにより一体成形することにより低コストで簡易に製造することが可能である。この場合、樹脂モールド材は支持部材23として用いることができる。
発熱体30a、30bとしては、炭素繊維、ニッケル合金、アルミナ、窒素化珪素などのヒータ材料を用いる。またリード部材31a〜31cとしては、銅や銅合金などのCu系素材、鉄などのFe系素材を用いられる。また、支持部材23として用いるモールド材としては、エポキシ系の封止材を用いる。
支持部材23としてはセラミック基板も用いることができる。この場合、セラミック基板上に発熱体30a、30bを実装するための電極を設け、溶接またははんだ等により電気的に接続することになる。電極部は金属であるため腐食に対する耐性を高めるために電極部の保護する必要がある。本実施形態の樹脂モールドの場合、モールド材で発熱体30a、30bが保護されるため、このような腐食に対する対策を別途講じる必要がなく低コストで製造することができる。
本発明に係る第3の実施例について以下説明する。
本実施例では、図17に示されるように、平板状の表面において流量を計測するセンサ素子を備えた熱式流量計に、センサ素子1のダイアフラム4内の上流側温度センサ8a、8bの上流側と下流側温度センサ9a、9bの下流側に発熱体30a、30bによる温度分布を利用したガイド手段を講じている。
発熱体30a、30bの形状としては、空気流6に対して垂直方向の幅Yと、発熱抵抗体5の空気流6に対して垂直方向の幅Yhとの関係が、Y<Yhを満たす形状である。また発熱体30a、30bは、副通路内の空気流6に沿いセンサ素子1の発熱抵抗体5を通る線L上に位置する。
この発熱体30a、30bからなるガイド手段の作用について従来構成と比較して説明する。
図18(a)は、従来構成におけるダイアフラム4上の温度分布の等温線と、微粒子27の流れを示す図である。発熱抵抗体5のごく近傍の空気は、温度が高く空気の分子運動が活発である。空気流6が発生すると発熱抵抗体5より上流側の温度が低下する。空気流6とともに飛来する微粒子27は、発熱抵抗体5近傍の分子運動が活発な空気と衝突し、発熱抵抗体5から遠ざかる方向に力を受ける。微粒子27はダイアフラム4上に浸入し発熱抵抗体5の近傍に至りガイドされるため、ダイアフラム4内の上流側に微粒子が到達し付着してしまう。
図18(b)は本発明の発熱体30a、30bを設けた構成のダイアフラム4上の温度分布の等温線と、微粒子の流れを示す図である。空気流6が発生すると発熱抵抗体5近傍の上流側と下流側とで温度差が発生する。本実施例では、発熱体30aをダイアフラム4内の上流側に設けているため、空気流6が発生してもダイアフラム4の上流側の端部付近で温度が高い状態になる。そのため、発熱体30aのごく近傍の空気は、温度が高く空気の分子運動が活発である。空気流6とともに飛来する微粒子27は、発熱体30aの近傍の分子運動が活発な空気と衝突し、発熱体30から遠ざかる方向に力を受ける。従来構成と比較し、ダイアフラム4上に浸入する微粒子の量を低減することが可能で、ダイアフラム4への微粒子の付着を低減することができる。
発熱体30a、30bの形状としては、空気流6に対して垂直方向の幅Yと、発熱抵抗体5の空気流6に対して垂直方向の幅Yhとの関係が、Y<Yhを満たす形状である。この効果について図18(b)と図19を参照して説明する。
図19はY>Yhである場合の温度分布である。発熱体30aによる温度御分布は、空気流6の流れ方向に対して垂直方向に長い楕円形状となる。このような形状をもった発熱体30aに微粒子が空気流によって運ばれてくると、発熱抵抗体26の発熱により周辺の空気の熱運動が活発になって熱的な障壁ができ、上流側のダイアフラム4の端部に沿って微粒子の付着が起きる。(熱泳動効果)さらに、発熱体30aの加熱温度を上げると熱泳動効果が高まり、微粒子の付着が促進する。微粒子がセンサ素子1に付着すると、付着した微粒子による段差が形成され、この段差により空気流が乱れ検出精度に誤差が発生する。
図18(b)は、発熱体30a、30bの形状が上記Y<Yhを満たす場合の温度分布である。発熱体30a、30b、発熱抵抗体5によって形成される温度御分布は、空気流6が発生しても空気流6の流れ方向に長い楕円形状を維持することができる。このような形状をもった発熱体30aに微粒子が空気流によって運ばれてくると、微粒子は発熱体30aの発熱による熱的な障壁に当たり、その後、発熱体30aを回避するように流れやすくなる。すなわちYとYhとの関係がY<Yhを満たす形状であれば、発熱体30a近傍の空気の分子に衝突した微粒子27は、支持部材23の表面に沿って、線Lから遠ざかる方向にガイドしやすくなる。したがって、センサ素子1への微粒子の付着を低減することができる。
次に、発熱体30a、30bの駆動方法について説明する。図20に本実施例におけるセンサ素子1の駆動回路を示す。発熱体30a、30bは発熱抵抗体5に直列に接続されている。直列に接続することによって、発熱抵抗体5の電流・電圧に応じて発熱体30a、30bの発熱量が変化することになる。発熱抵抗体5は、空気流6の流量が増加する、温度を維持するために電流・電圧が増加するように制御されている。発熱抵抗体5に印加される電流・電圧が発熱体30a、30bに加わるように接続していれば、発熱体30a、30bについても空気流6の流量の増加に応じて発熱量を増加させることができる。こうすることによって、空気流6の流量が増加しても、発熱体30a、30bの温度が低下することなく、本実施例における効果を簡易な構成で得ることができる。
尚、本実施形態では、発熱体30a、30bを発熱抵抗体5に直列に接続した構成について説明したが、発熱体30a、30bを発熱抵抗体5に並列に接続しても同様な効果がえられる。発熱抵抗体5に印加される電流または電圧に応じて発熱体30a、30bに加わる電圧または電流が変化するように接続されていれば同様な効果が得られる。
また、発熱体30a、30bの材料として、発熱抵抗体5と同一材料・同一膜を用いることにより、発熱抵抗体5と同時に発熱体30a、30bを形成することができ、新しく工程を追加する必要がない。また、発熱体30a、30bは発熱抵抗体5にセンサ素子上で接続することができるため、余計な電極パッド等を設ける必要がなく低コストで微粒子の付着を低減した熱式流量計が得られる。
また本実施形態では、発熱体30a、30bの形状として、発熱抵抗体5に近づくにつれ、幅Yが大きくなる略三角形の形状である構成について示したが図21に示すように、略四角形、略楕円形、くの字の形状であっても良い。
本発明に係る第4の実施例について以下説明する。
図22に示すように、平板状の表面において流量を計測するセンサ素子を備えた熱式流量計において、センサ素子1の上流側と下流側の支持部材23に設けた電極35a、35bによる静電気力を利用したガイド手段を講じている(下流側は図示なし)。
電極35a、35bは本実施例では支持部材23に設けられる。電極35a、35bは支持部材23の平面方向に延設される。電極35a、35bの配置としては、電極35aと電極35bとの間隔Yと、センサ素子1に形成したダイアフラム4の空気流6の流れ方向に対して垂直方向の幅Ydとの関係がY>Ydを満たす配置である。また電極35a、35bは、副通路内の空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線Lを挟むように位置する。
この電極35a、35bからなるガイド手段の作用について図22を参照して説明する。
センサ素子1が設置される側の支持部材23の表面はセンサ素子1の検出面とほぼ同一面、または、微小ながらセンサ素子1の表面が凹む、または、凸となるような構成である。少なくとも支持部材23の表面を流れる空気がセンサ素子1の表面を通過する構成である。電極35a、35bは本実施形態では、支持部材23に設けられるとともに空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線Lに沿って延設している。電極35aと電極35bに挟まれた領域では、電界Eが発生する。空気流6とともに飛来する微粒子27は、微粒子同士の摩擦や、壁面での摩擦により電荷を帯びている。そのため、微粒子27は、電極35aと電極35bによって形成される電界Eにより静電気力を受け、電極35aと電極35bのいずれかの方向へガイドされる。すなわち支持部材23の表面に沿って、線Lから遠ざかる方向にガイドされる。ガイドされる方向は、微粒子27が帯びている電荷が正か負かによって決まる。
電極35aと電極35bとの間隔Yとセンサ素子1に形成したダイアフラム4の空気流6の流れ方向に対して垂直方向の幅Ydとの関係がY>Ydを満たす配置である。また、また電極35a、35bは、副通路内の空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線Lを挟むように位置する。これによりガイドされた微粒子が、センサ素子1のダイアフラム4上を通過することなくセンサ素子1の下流側へ流れる。
また、Y>Ydを満たすことにより以下の効果が得られる。電荷を帯びた微粒子は電極35aまたは電極35bの方向へガイドされるが微粒子の種類によっては、電極35aまたは電極35bに吸着、堆積してしまう。微粒子が堆積した場所は凸状の段差となり流れる空気を乱すことになる。本実施例では、電極35aまたは電極35bに微粒子が堆積して段差が生じても、電極35a、電極35b上を通る空気はダイアフラム4上を通過しない。したがって、微粒子の堆積によって生じた段差によって乱れた空気はダイアフラム4上を通過しないため、ノイズ等による流量検出誤差を低減することができる。したがって、長期間使用しても、計測精度を維持することができる。
次に、電極35a、35bの実装方法について説明する。図23に本実施例における支持部材23の内部構造を示す。センサ素子1及び回路チップ22はリード部材31aに接着、固定されている。センサ素子1と回路チップ22は金線ボンディングワイヤー24aにより電気的に接続される。リード部材31aの一部は支持部材23から露出され接地(GND)端子34となる。またリード部材31bは、その一部が支持部材23から露出され電源端子32となる。電極35aは接地端子34と繋がるリード部材31aをセンサ素子1の上流側へ延設することにより形成している。また、センサ素子1の下流側においても接地端子34と繋がるリード部材31aを延設することにより電極35cを形成している。また、電極35bは、電源端子32と繋がるリード部材31bをセンサ素子1の上流側へ延設することにより形成している。また、センサ素子1の下流側においても電源端子32と繋がるリード部材31bを延設することにより電極35dを形成している。
上記のセンサ素子1、回路チップ22、電源端子32や接地端子34となるリード部材31a、31b、電極35a〜35dは樹脂モールドにより一体成形することにより低コストで簡易に製造することが可能である。また、電極35a〜35dは電源端子32や接地端子34となるリード部材と共用することにより、リード部材のパターン変更のみで実現することができコストアップにならない。尚、この場合、樹脂モールド材は支持部材23として用いることができる。
電極35a〜35dとしては、リード部材31a、31bと同様にCu系素材のほかFe系素材が用いられる。また、支持部材23として用いるモールド材としては、エポキシ系の封止材を用いる。電極35a〜35dは金属であるため腐食に対する耐性を高めるために電極部を保護する必要がある。本実施形例の樹脂モールドの場合、モールド材で電極35a〜35dを保護することができるため、このような腐食に対する対策を別途講じる必要がなく低コストで製造することができる。
本発明に係る第5の実施例について以下説明する。
図24に示すように、本実施例は、平板状の表面において流量を計測するセンサ素子を備えた熱式流量計のセンサ素子1の上流側と下流側の支持部材23に突起物36a〜36dを設けることで、突起物36a〜36dよって生じる流速分布を用いたガイド手段を講じている。
突起物36a、36bは本実施例では、支持部材23から突出した柱状の突起物である。突起物36a、36bは支持部材23の平面方向に延設される。突起物36a、36bの配置としては、突起物36aと突起物36bとの間隔Yと、センサ素子1に形成したダイアフラム4の空気流6の流れ方向に対して垂直方向の幅Ydとの関係がY>Ydを満たす配置である(図25参照)。また突起物36a、36bは、副通路内の空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線Lを挟むように位置する。センサ素子1の下流側に位置する突起物36c、36dについても同様である。
この突起物36a、36bからなるガイド手段の作用について図25を参照して説明する。
センサ素子1が設置される側の支持部材23の表面はセンサ素子1の検出面とほぼ同一面、または、微小ながらセンサ素子1の表面が凹む、または凸となるような構成である。少なくとも支持部材23の表面を流れる空気がセンサ素子1の表面を通過する構成である。突起物36a、36bは本実施例では、支持部材23に設けられるとともに空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線Lに沿って延設している。突起物36aと突起物36bに挟まれた領域を流れる空気の流速分布37は、突起物36a及び突起物36bの近傍では流速が遅く、突起物36a及び突起物36bから離れるに従い徐々に流速が速くなる。この流速差は空気の粘性によるものであり、比較的流速が低い層流の場合に顕著になる。空気流6とともに飛来する微粒子27は、突起物36aと突起物36bによって形成される流速分布37により、流速の早い方から流速の遅い方へガイドされる。すなわち突起物36aまたは突起物36bに向かい支持部材23の表面に沿って、線Lから遠ざかる方向にガイドされる。
突起物36aと突起物36bとの間隔Yと、センサ素子1に形成したダイアフラム4の空気流6の流れ方向に対して垂直方向の幅Ydとの関係がY>Ydを満たす配置である。また突起物36a、36bは、副通路内の空気流6に沿いセンサ素子1のダイアフラム4を通る線Lを挟むように位置する。これによりガイドされた微粒子が、センサ素子1のダイアフラム4上を通過することなくセンサ素子1の下流側へ流れる。
また、Y>Ydを満たすことにより以下の効果が得られる。微粒子は突起物36aまたは突起物36bの方向へガイドされるが微粒子の種類によっては、突起物36aまたは突起物36bに吸着、堆積してしまう。微粒子が堆積した場所は凸状の段差となり流れる空気を乱すことになる。本実施例では、突起物36aまたは突起物36bに微粒子が堆積して段差が生じても、突起物36a、突起物36b上を通る空気はダイアフラム4上を通過しない。したがって、微粒子の堆積によって生じた段差によって乱れた空気はダイアフラム4上を通過しないため、ノイズ等による流量検出誤差を低減することができる。したがって、長期間使用しても、計測精度を維持することができる。
本実施例においてより効果的な突起物36a、36bの構成について説明する。図26は、図24における線Lに沿った断面方向から見た図である。図26(a)は、支持部材23の表面からの突起物36a、36bの高さHと、副通路壁28の表面からの絞り部29の突出量Tとの関係が、H<Tとなる条件における微粒子の流れを示した図である。図中の支持部材23の表面付近を流れる微粒子27aは、突起物36a、36bによってガイドされるためセンサ素子1上を通過しない。支持部材23の表面からHの距離を流れる微粒子27bは、突起物36a、36b上を流れセンサ素子1上を通過する。微粒子27bは、絞り部29によって飛来方向が変化した微粒子27cと衝突することによってセンサ素子1表面へ向かい衝突または付着しやすくなる。
図26(b)は、上記のHとTとの関係が、H>Tとなる条件における微粒子の流れを示した図である。図中の支持部材23の表面付近を流れる微粒子27aは、突起物36a、36bによってガイドされるためセンサ素子1上を通過しない。支持部材23の表面からHの距離を流れる微粒子27bは、突起物36a、36b上を流れセンサ素子1上を通過する。微粒子27bは、絞り部29によって飛来方向が変化した微粒子27cと衝突することによってセンサ素子1表面へ近づくが、センサ素子1からの距離を確保できるため衝突または付着に至らない。
上記のように微粒子は絞り部29の突出量Tによってセンサ素子1への付着量が変化することになる。少なくとも絞り部29の高さHを突出量Tよりも大きくしておくことにより、センサ素子1への付着をより低減できる効果が得られる。
図26(c)は、突起物36a、36bが副通路壁28近傍または接触するまでHを大きくした条件における微粒子の流れを示した図である。センサ素子1に向かう微粒子27のほとんどは突起物36a、36bによってガイドされるためセンサ素子1上を通過しない。したがって、絞り部29の突出量Tにほぼ影響されない構成である。
本実施形態では、センサ素子1の上流側と下流側の両側に突起物36a、36b及び突起物36c、36dを設けた構成であるが、上流側の突起物36a、36bだけであっても効果が得られる。センサ素子1の上流側と下流側の両側に設ければ逆流が発生した場合においても微粒子の付着を低減できる。また、両側に設けることによって空気流が順流方向に流れた場合と、逆流方向に流れた場合とでセンサ素子1に流れる空気流が同一となるため、例えば空気流に逆流を伴う高振幅な脈動が発生した場合のセンサ素子の検出精度を損なうことなく微粒子の付着を低減することが可能である。
本実施形態では、突起物36a、36bを支持部材23上に設けた構成を示したが、図27に示すように支持部材23とセンサ素子1まで延設された構成であっても良い。
1 センサ素子
2 基板
3a〜3c 電気絶縁膜
4 ダイアフラム
5 発熱抵抗体
6 空気流
7 加熱温度センサ
8a、8b 上流側温度センサ
9a、9b 下流側温度センサ
10、11、12 感温抵抗体
13 電極パッド部
14 温度分布
15、17 増幅器
16 トランジスタ
18 吸気管路
19 ベース部材
20 吸気
21 副通路
22 回路チップ
23 支持部材
24a、24b 金線ボンディングワイヤー
24c アルミボンディングワイヤー
25 端子
26a、26b 障害物
27、27a 微粒子
28 副通路壁
29 絞り部
30a、30b 発熱体
31a リード部材
32 電源端子
33 出力端子
34 GND端子
35a〜35d 電極
36a〜36d 突起物
37 流速分布

Claims (22)

  1. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、前記支持部材、および/または、前記センサ素子から突出した凸部形状からなる突起物であり、
    前記センサ素子が設置される面と平行な面での前記ガイド部材の断面は略四角形であり、前記四角形の2つの対角線のうちいずれかの対角線が前記Lに沿う方向を向いていることを特徴とする熱式流量計。
  2. 請求項に記載の熱式流量計において、
    前記2つの対角線の長さが異なり、前記2つの対角線のうち長い方の対角線は前記Lに沿う方向を向いていることを特徴とする熱式流量計。
  3. 請求項に記載の熱式流量計において、
    前記2つの対角線が交わる点は、前記Lに沿う側の対角線の中心よりも前記センサ素子から遠ざかる方向に位置することを特徴とする。
  4. 請求項2または3に記載の熱式流量計において、
    前記2つの対角線のうち短い方の対角線の長さは、前記ダイアフラムの前記Lに対して垂直方向の長さよりも長くなる形状であることを特徴とする熱式流量計。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の熱式流量計において、
    前記支持部材の前記センサ素子が設置される面と対向する前記副通路の壁面は、前記壁面から突出する絞り部が設けられ、
    前記支持部材の表面からの前記凸部の高さHと、前記絞り部の突出量Tとの関係が、H>Tであることを特徴とする熱式流量計。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の熱式流量計において、
    前記略四角形の断面形状は、曲線をもつ断面形状であり、前記2つの対角線は、前記断面形状の空気の流れに沿う方向の長さXと、空気の流れに対して垂直方向の最大幅Yとし、前記流れに沿う方向の長さXは前記Lに沿う方向を向いていることを特徴とする熱式流量計。
  7. 請求項1乃至5の何れかに記載の熱式流量系において、
    前記ガイド部材の略四角形の断面は、複数の板を組み合わせたものであって、前記2つの対角線は、複数の板が設けられた領域における空気の流れに沿う方向の長さXと、複数の板が設けられた領域において空気の流れに対して垂直方向の最大幅Yとし、前記流れに沿う方向の長さXは前記Lに沿う方向を向いていることを特徴とする熱式流量計。
  8. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、前記支持部材から突出した凸部形状からなる突起物であり、
    前記支持部材の前記センサ素子が設置される面と対向する前記副通路の壁面は、前記壁面から突出する絞り部が設けられ、
    前記支持部材の表面からの前記凸部の高さHと、前記絞り部の突出量Tとの関係が、H>Tであることを特徴とする熱式流量計。
  9. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、前記支持部材に設けられた発熱体であり、
    前記発熱体は、前記発熱体の空気流の流れ方向の幅X、空気流に対して垂直方向の幅YとしたときX>Yを満たす形状であることを特徴とする熱式流量計。
  10. 請求項に記載の熱式流量計において、
    前記発熱体は、前記ダイアフラムの前記Lに対して垂直方向の長さYdとしたとき、前記幅Yとの関係がY>Ydを満たす形状であることを特徴とする熱式流量計。
  11. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、前記センサ素子に設けられた発熱体であり、
    前記発熱体は、前記発熱体の空気流に対して垂直方向の幅Y、前記発熱抵抗体の空気流に対して垂直方向の幅Yhとしたとき、Y<Yhを満たす形状であることを特徴とする熱式流量計。
  12. 請求項に記載の熱式流量計において、
    前記発熱体と前記発熱抵抗体は、直列または並列に電気的に接続されていることを特徴とする熱式流量計。
  13. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、前記センサ素子に設けられた発熱体であり、
    前記発熱体と前記発熱抵抗体は、直列または並列に電気的に接続されていることを特徴とする熱式流量計。
  14. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、第1の電極部と第2の電極部から成り、前記第1の電極部と前記第2の電極部は前記Lを挟むように配置されることを特徴とする熱式流量計。
  15. 請求項14に記載の熱式流量計において、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間隔をY、前記ダイアフラムの空気流の流れ方向に対して垂直方向の幅をYdとしたとき、Y>Ydを満たすことを特徴とする熱式流量計。
  16. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、前記支持部材に設けられた第1の突出部と第2の突出部からなり、
    前記線Lを挟むように前記第1の突出部と前記第2の突出部とを配置し、
    前記第1の突出部と前記第2の突出部との間隔をY、前記ダイアフラムの空気流の流れ方向に対して垂直方向の幅Ydとしたとき、Y>Ydを満たすことを特徴とする熱式流量計。
  17. 請求項16に記載の熱式流量計において、
    前記支持部材の前記センサ素子が設置される面と対向する前記副通路の壁面は、前記壁面から突出する絞り部が設けられ、
    前記第1の突出部と前記第2の突出部の前記支持部材の表面からの高さHと、前記絞り部の突出量Tとの関係が、H>Tであることを特徴とする熱式流量計。
  18. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、を有し、
    前記副通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    前記L上の前記支持部材または前記センサ素子に設けられ、前記支持部材または前記センサ素子の表面に沿って空気流とともに飛来する微粒子を前記Lから遠ざける方向へ向かわせるガイド部材と、を備え
    前記ガイド部材は、前記支持部材に設けられた第1の突出部と第2の突出部からなり、
    前記線Lを挟むように前記第1の突出部と前記第2の突出部とを配置し、
    前記支持部材の前記センサ素子が設置される面と対向する前記副通路の壁面は、前記壁面から突出する絞り部が設けられ、
    前記第1の突出部と前記第2の突出部の前記支持部材の表面からの高さHと、前記絞り部の突出量Tとの関係が、H>Tであることを特徴とする熱式流量計。
  19. 請求項1乃至18に記載の熱式流量計において、
    前記ガイド部材は、前記発熱抵抗体に対して前記空気流の流れの上流側と下流側に設けたことを特徴とする熱式流量計。
  20. 吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、
    前記副通路内に配置され、ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、を有し、
    前記副空気通路内を流れる空気流に沿い前記ダイアフラム上を通る直線をLとしたとき、
    空気流と共に飛来してくる微粒子を、前記Lから遠ざける方向へ向って発熱体から遠ざけるようにガイドするガイド部材と、を備える熱式流量計。
  21. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、
    柱状であり、前記支持部材および/または前記センサ素子表面から突出するガイド部材と、を有し、
    前記ガイド部材は、
    前記発熱抵抗体に対して、空気流れの上流側に形成されており、
    前記ガイド部材は、微粒子が飛来し衝突する側の側面が、該飛来方向に対して傾斜する断面形状を有し、
    前記空気流れに垂直な方向における前記ガイド部材の最大幅が、前記空気流れに垂直な方向における前記発熱抵抗体の幅よりも大きい形状である
    熱式流量計。
  22. ダイアフラムに形成された発熱抵抗体を備えたセンサ素子と、
    前記センサ素子が設置される支持部材と、
    前記支持部材の一部が配置され、吸気管路を流れる吸気の一部を取り込む副通路と、
    前記支持部材または前記センサ素子表面に形成された発熱体と、を有し、
    前記発熱体は、前記発熱抵抗体に対して、空気流れの上流側に形成されており、
    前記発熱体は、空気流れに沿う方向の幅よりも、空気流れに垂直な幅の方が小さくなるように形成されている熱式流量計。
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