JP2003214915A - 流量測定装置 - Google Patents

流量測定装置

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JP2003214915A
JP2003214915A JP2002275680A JP2002275680A JP2003214915A JP 2003214915 A JP2003214915 A JP 2003214915A JP 2002275680 A JP2002275680 A JP 2002275680A JP 2002275680 A JP2002275680 A JP 2002275680A JP 2003214915 A JP2003214915 A JP 2003214915A
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gas
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measuring device
flow rate
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JP2002275680A
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English (en)
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Takao Iwaki
隆雄 岩城
Toshiyuki Morishita
敏之 森下
Yasushi Kono
泰 河野
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン吸気等の空気流量測定を行う流量測
定装置において、被測定気体中のダスト衝突によるセン
シング部の破損を防止する。 【解決手段】 空気が流れる吸気管100から空気をバ
イパスさせるバイパス流路21と、バイパス流路21内
にて空気を導入するセンサ流路24と、センサ流路24
内に収納され流量測定を行うフローセンサ30とを備え
る流量測定装置S1において、センサ流路24の開口部
24aの上流側には、当該開口部24aの面積以上の大
きさを有し、被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状
を持った障害部材50が備えられており、空気の流れ方
向において障害部材50をその上流側から見たとき、障
害部材50によってセンサ流路24の開口部24aが隠
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量を測定
する流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流量測定装置としては、
例えば、エンジンの吸気系統における流体通路に取り付
けられて、流体通路内の空気流量測定を行うものがあ
る。このような装置は、通常、空気導入用の導入通路
と、導入された空気の流量測定を行うセンシング部とを
備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、流量測定装
置によって測定される空気は、予め上流にてエアフィル
タ等により空気中のダストを除去するようにしている
が、当該ダストのうち数十μm〜数百μm程度のものは
エアフィルタで除去しきれない。そのため、流量測定装
置のセンシング部に衝突し、センシング部の破損を招く
可能性がある。特に、センシング部として、メンブレン
式のフローセンサを用いた場合、薄いメンブレンが破損
する可能性が大きい。
【0004】本発明は上記問題に鑑み、流量測定装置に
おいて、被測定気体中のダスト衝突によるセンシング部
の破損を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜請求項4に記載の発明では、被測定気体
の流量測定を行うセンシング部(30)と、被測定気体
を導入する開口部(24a)を有するとともにセンシン
グ部が収納されているセンサ流路(24)とを備える流
量測定装置において、センサ流路の開口部の上流側に
は、当該開口部の面積以上の大きさを有し、被測定気体
の流れ方向に滑らかな断面形状を持った障害部材(5
0)が備えられており、被測定気体の流れ方向において
障害部材をその上流側から見たとき、障害部材によって
センサ流路の開口部が隠れていることを特徴とする。
【0006】それによれば、被測定気体中のダストは障
害部材(50)に当たって反射したり、被測定気体の流
れ方向において障害部材の外側にはね飛ばされる。その
ため、障害部材の下流側において、障害部材の真後ろの
領域では、ダストを含まない流れとなり、それ以外の領
域すなわち障害部材から外れた領域では、ダストを含む
流れとなる。
【0007】そして、センサ流路(24)の開口部(2
4a)の上流側に、当該開口部の面積以上の大きさを有
する障害部材(50)を、当該開口部を隠すように配置
している。そのため、センサ流路の開口部は障害部材の
真後ろに配置された形となり、また、障害部材は被測定
気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持つため、センサ
流路には乱れが少なくダストを含まない流れのみが導入
され、ダストを含む流れはセンサ流路以外を流れること
になる。
【0008】このように、本発明によれば、センサ流路
(24)内のセンシング部(30)にダストが衝突する
のを防止することができるため、被測定気体中のダスト
衝突によるセンシング部の破損を防止することができ
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、被測定
気体が流れる流体通路(100)から被測定気体をバイ
パスさせてセンサ流路(24)の開口部(24a)へ導
くためのバイパス流路(21)が備えられており、バイ
パス流路内に障害部材(50)が設置されており、障害
部材の周囲に位置するバイパス流路の内壁には、被測定
気体が障害部材に当たったときに飛ばされる被測定気体
中のダストを排出するための逃し穴(21a)が形成さ
れていることを特徴とする。
【0010】それによれば、障害部材(50)に当たっ
てはね飛ばされたダストが、バイパス流路の内壁に当た
って跳ね返り、障害部材の下流側にて再びダストを含ま
ない流れに進入するのを防止することができ、好まし
い。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、センサ
流路(24)の開口部(24a)は、被測定気体が流れ
る流体通路(21、100)に開口しており、この開口
部および障害部材(50)は、流体通路の中心部に位置
することを特徴とする。
【0012】それによれば、被測定気体が流れる流体通
路(21、100)内において、ダストを含まない流れ
を当該流体通路の中心部寄りに形成し、ダストを含む流
れを当該流体通路の周辺部寄りに形成したものになる。
【0013】また、請求項4に記載の発明では、被測定
気体の流れ方向において障害部材(50)をその上流側
から見たとき、センサ流路(24)の開口部(24a)
の中心は、障害部材の中心からずれた位置にあることを
特徴とする。
【0014】障害部材(50)に衝突した被測定気体の
流れは、障害部材の直後では、障害部材の真後ろおよび
その周辺部にて流れ方向が不均一な非定常流となる。そ
して、障害部材の真後ろにおいて、ある程度下流側へ離
れた位置にて再び流れ方向が均一な定常流となる(図5
参照)。
【0015】ここで、被測定気体の流れが、障害部材の
真後ろの領域全体において定常流になる前であっても、
障害部材の真後ろの領域のうち障害部材の中心からずれ
た領域において部分的に定常流となる(図5参照)。ま
た、センシング部(30)へは定常流を導入することが
必要である。
【0016】そして、被測定気体の上流側から障害部材
(30)を見たとき、センサ流路(24)の開口部(2
4a)の中心を、障害部材の中心からずれた位置とする
ことにより、上記の部分的な定常流をセンサ流路に導入
することができる。そのため、障害部材とセンサ流路と
の距離を近くすることができる。
【0017】また、請求項5〜請求項8に記載の発明で
は、被測定流体が所定方向へ流れる流体通路(100)
に取り付けられる装置であって、この流体通路を流れる
被測定気体の流量測定を行うセンシング部(30)を有
する流量測定装置において、流体通路をバイパスするバ
イパス流路(21)が備えられており、センシング部は
バイパス流路内に設置されており、流体通路におけるバ
イパス流路の開口部(21c)の上流側には、当該開口
部の面積以上の大きさを有し、被測定気体の流れ方向に
滑らかな断面形状を持った障害部材(55)が備えられ
ており、被測定気体の流れ方向において障害部材をその
上流側から見たとき、障害部材によってバイパス流路の
開口部が隠れていることを特徴とする。
【0018】本発明のように、バイパス流路(21)を
備える流量測定装置においても、上記請求項1の発明と
同様、障害部材(55)の下流側において、障害部材の
真後ろの領域では、ダストを含まない流れとなり、それ
以外の領域すなわち障害部材から外れた領域では、ダス
トを含む流れとなる。
【0019】そして、本発明では、バイパス流路(2
1)の開口部(21c)の上流側に、当該開口部の面積
以上の大きさを有する障害部材(55)を、当該開口部
を隠すように配置している。そのため、バイパス流路の
開口部は障害部材の真後ろに配置された形となり、ま
た、障害部材は被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形
状を持つため、バイパス流路には乱れが少なくダストを
含まない流れのみが導入され、ダストを含む流れはバイ
パス流路以外を流れることになる。
【0020】このように、本発明によれば、バイパス流
路(21)内にダストが進入するのを防止することがで
きるため、被測定気体中のダスト衝突によるセンシング
部の破損を防止することができる。
【0021】また、請求項6に記載の発明では、バイパ
ス流路(21)の開口部(21c)および障害部材(5
5)は、流体通路(100)の中心部に位置することを
特徴とする。
【0022】それによれば、上記請求項3の発明と同
様、被測定気体が流れる流体通路(100)内におい
て、ダストを含まない流れを当該流体通路の中心部寄り
に形成し、ダストを含む流れを当該流体通路の周辺部寄
りに形成したものになる。
【0023】また、請求項7に記載の発明では、被測定
気体の流れ方向において障害部材(55)をその上流側
から見たとき、バイパス流路(21)の開口部(21
c)の中心は、障害部材の中心からずれた位置にあるこ
とを特徴とする。
【0024】それによれば、上記請求項4の発明と同様
の理由から、障害部材(55)とバイパス流路(21)
との距離を近くすることができる。
【0025】また、請求項8に記載の発明では、流体通
路(100)におけるバイパス流路(21)の開口部
(21c)の上流側に備えられた障害部材(55)を第
1の障害部材とし、バイパス流路(21)内には、バイ
パス流路を流れる被測定気体を導入する開口部(24
a)を有するセンサ流路(24)が備えられており、セ
ンサ流路内にセンシング部(30)が収納されており、
バイパス流路内にてセンサ流路の開口部の上流側には、
開口部の面積以上の大きさを有し、被測定気体の流れ方
向に滑らかな断面形状を持った第2の障害部材(50)
が備えられており、バイパス流路内における被測定気体
の流れ方向において第2の障害部材をその上流側から見
たとき、第2の障害部材によってセンサ流路の開口部が
隠れていることを特徴とする。
【0026】それによれば、請求項1の発明と請求項5
の発明とを組み合わせた効果が得られる。
【0027】また、請求項9〜請求項12に記載の発明
では、被測定気体の流量測定を行うセンシング部(3
0)と、被測定気体を前記センシング部へ導く導入通路
(21、100)とを備える流量測定装置において、導
入通路におけるセンシング部の上流側には、被測定気体
の流れ方向に滑らかな断面形状を持った障害部材(5
0)が備えられており、被測定気体の流れ方向において
障害部材をその上流側から見たとき、障害部材によって
センシング部が隠れていることを特徴とする。
【0028】本発明によれば、上記請求項1の発明と同
様、障害部材(50)の下流側において、障害部材の真
後ろの領域では、ダストを含まない流れとなり、それ以
外の領域すなわち障害部材から外れた領域では、ダスト
を含む流れとなる。
【0029】そして、本発明では、センシング部(3
0)の上流側に、障害部材(50)を配置し、センシン
グ部を隠すようにしている。そのため、センシング部は
障害部材の真後ろに配置された形となり、また、障害部
材は被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持つた
め、センシング部は乱れが少なくダストを含まない流れ
のみにさらされ、ダストを含む流れにはさらされない。
【0030】このように、本発明によれば、センシング
部へダストが衝突するのを防止することができるため、
被測定気体中のダスト衝突によるセンシング部の破損を
防止することができる。
【0031】また、請求項10に記載の発明では、障害
部材(50)の周囲に位置する前記導入通路(21)の
内壁には、被測定気体が障害部材に当たったときに飛ば
される被測定気体中のダストを排出するための逃し穴
(21a)が形成されていることを特徴とする。
【0032】それによれば、障害部材(50)に当たっ
てはね飛ばされたダストが、導入通路(21、100)
の内壁に当たって跳ね返り、障害部材の下流側にて再び
ダストを含まない流れに進入するのを防止することがで
き、好ましい。
【0033】また、請求項11に記載の発明では、セン
シング部(30)および障害部材(50)は、導入通路
(21、100)の中心部に位置することを特徴とす
る。
【0034】それによれば、被測定気体をセンシング部
(30)へ導く導入通路(21、100)内において、
ダストを含まない流れを当該導入通路の中心部寄りに形
成し、ダストを含む流れを当該導入通路の周辺部寄りに
形成したものになる。
【0035】また、請求項12に記載の発明では、被測
定気体の流れ方向において障害部材(50)をその上流
側から見たとき、センシング部(30)の中心は、障害
部材の中心からずれた位置にあることを特徴とする。
【0036】それによれば、上記請求項4の発明と同様
の理由から、障害部材(50)とセンシング部(30)
との距離を近くすることができる。
【0037】ここで、上記した障害部材(50、55)
は、請求項13に記載の発明のように、被測定気体の流
れに沿った断面の形状が円形であるものにできる。
【0038】また、障害部材(50、55)は、請求項
14に記載の発明のように、被測定気体の流れに沿った
断面の形状が流線形であるものにできる。
【0039】この流線形断面を有する障害部材(50、
55)によれば、障害部材に衝突した被測定気体の流れ
が、障害部材の直後において非定常流になりにくくなる
か、あるいは非定常流にならずすぐに定常流となる。そ
のため、障害部材とセンサ流路との距離、または、障害
部材とバイパス流路との距離、または、障害部材とセン
シング部との距離を近くすることができる。
【0040】また、請求項15に記載の発明では、被測
定気体の流量測定を行うセンシング部(30)と、被測
定気体をセンシング部へ導く導入通路(21)とを備え
る流量測定装置において、導入通路におけるセンシング
部の上流側には、被測定気体中のダストをイオン化する
イオン化部(70)と、イオン化されたダストを捕獲す
る捕獲部(80)とが備えられていることを特徴とす
る。
【0041】それによれば、イオン化されたダストがセ
ンシング部の上流にて捕獲されて除去されるため、下流
のセンシング部にはダストを含まない被測定気体の流れ
が来る。よって、本発明によっても、被測定気体中のダ
スト衝突によるセンシング部の破損を防止することがで
きる。
【0042】また、請求項16に記載の発明では、上記
請求項9に記載の流量測定装置において、導入通路(2
1、100)における障害部材(50)の上流側には、
被測定気体の流れ方向に略平行な少なくとも2つの面を
有する整流板(90)が備えられていることを特徴とす
る。
【0043】それによれば、障害部材の前において被測
定気体の流れを整えることができ、ダストの流れもそろ
うので、障害部材にダストが当たりやすくなり好まし
い。
【0044】また、請求項17に記載の発明では、上記
請求項9に記載の流量測定装置において、導入通路(2
1、100)は、障害部材(50)の上流側からセンシ
ング部(30)までに対応する部位が絞り形状となって
いることを特徴とする。
【0045】導入通路を絞ると流速が増加する等の利点
があるが、この絞りを設ける場合、障害部材の下流側に
て絞りを設けると、障害部材に当たったダストがその下
流の絞り部にて再び方向が変わりセンシング部に衝突し
やすくなる恐れがある。その点、本発明では、障害部材
の上流にて絞り部を形成した形となるので、そのような
問題は回避される。
【0046】また、請求項18に記載の発明では、請求
項16に記載の流量測定装置において、導入通路(2
1、100)は、整流板(90)の上流側からセンシン
グ部(30)までに対応する部位が絞り形状となってい
ることを特徴とする。
【0047】もし、整流板の下流に絞りがあると整流板
にて整えられたダストの流れが、絞り部にて方向が変わ
りやすくなるが、本発明では、整流板の上流にて絞り部
を形成した形となるので、そのような問題は回避され、
好ましい。
【0048】また、請求項19に記載の発明では、被測
定気体の流量測定を行うセンシング部(30)と、被測
定気体をセンシング部へ導く導入通路(21、100)
とを備える流量測定装置において、導入通路におけるセ
ンシング部の上流側には、被測定気体の流れ方向に滑ら
かな断面形状を持った第1の障害部材(50)が備えら
れ、センシング部の下流側には、被測定気体の流れ方向
に滑らかな断面形状を持った第2の障害部材(51)が
備えられており、被測定気体の流れ方向において第1の
障害部材をその上流側から見たとき、第1の障害部材に
よってセンシング部が隠れており、第2の障害部材をそ
の下流側から見たとき、第2の障害部材によってセンシ
ング部が隠れていることを特徴とする。
【0049】例えば流量測定装置を自動車の吸気管等に
使用する場合には、導入通路内にて逆流が生じるときが
ある。その場合、センシング部の下流側からもダストが
飛来してくることがある。本発明はこのような逆流が発
生した場合にも対応可能なものである。
【0050】本発明によれば、上記請求項9の発明と同
様、まず、センシング部(30)の上流側に第1の障害
部材(50)を配置し、センシング部を隠しているた
め、センシング部は第1の障害部材の真後ろに配置され
た形となり、また、障害部材は被測定気体の流れ方向に
滑らかな断面形状を持つため、センシング部は乱れが少
なくダストを含まない流れのみにさらされ、ダストを含
む流れにはさらされない。
【0051】そして、本発明ではさらに、センシング部
(30)の下流側に第2の障害部材(51)を配置し、
センシング部を隠している。そのため、導入通路(2
1、100)内にて被測定気体が逆流してもセンシング
部は第2の障害部材の真後ろに配置された形となり、ま
た、障害部材は被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形
状を持つため、センシング部は乱れが少なくダストを含
まない流れのみにさらされ、ダストを含む流れにはさら
されない。
【0052】このように、本発明によれば、導入通路内
の流れが順流か逆流かに関係なく、センシング部へダス
トが衝突するのを防止することができるため、被測定気
体中のダスト衝突によるセンシング部の破損を防止する
ことができる。
【0053】さらに、センシング部が順流と逆流との流
れを測定するものである場合、障害部材がセンシング部
の上流側のみにしか無い場合には、順流時と逆流時とで
気体の流れ方が大きく異なるという問題がある。このよ
うな場合には、センシング部のセンサ特性が順流時と逆
流時とで大きく異なるので、検出回路が複雑になる等の
問題にもつながる。
【0054】その点、本発明では、センシング部の上流
側と下流側との両方に障害部材を存在させているので、
順流時と逆流時とで気体の流れ方を近いものにすること
ができるという利点もある。
【0055】さらに、請求項20に記載の発明では、導
入通路(21、100)における第1障害部材(50)
の上流側および第2の障害部材(51)の下流側には、
被測定気体の流れ方向に略平行な少なくとも2つの面を
有する整流板(90)が備えられていることを特徴とす
る。
【0056】それによれば、請求項19に記載の流量測
定装置において、上記請求項16の発明と同様の効果を
得ることができる。
【0057】また、請求項21に記載の発明では、被測
定気体の流量測定を行うセンシング部(30)と、被測
定気体を前記センシング部へ導く導入通路(21、10
0)とを備える流量測定装置において、導入通路におけ
るセンシング部の上流側には、被測定気体の流れ方向に
滑らかな断面形状を持った障害部材(50)が備えられ
ており、被測定気体の流れ方向において障害部材をその
上流側から見たとき、障害部材によってセンシング部が
隠れており、障害部材の外面とセンシング部の表面とを
結ぶ線とセンシング部の表面とのなす角度のうち最大の
角度(θ)が5°以上であることを特徴とする。
【0058】つまり、本発明は、上記請求項9に記載の
流量測定装置において上記最大の角度(θ)を規定した
ものである。この角度を5°以上とすることは、本発明
者らの検討の結果、実験的に好ましい値として見出され
たものである。
【0059】この最大の角度(θ)が大きくなれば、障
害部材によってセンシング部を隠す度合が大きくなり、
それだけセンシング部にダストが衝突しにくくなり、セ
ンシング部の耐ダスト強度も大きくなる。当該角度
(θ)と耐ダスト強度との関係を調べた結果、当該角度
が5°以上であれば、十分な耐ダスト強度が得られるこ
とを実験的に見出した。
【0060】よって、請求項21に記載の発明によれ
ば、被測定気体中のダスト衝突によるセンシング部の破
損を防止するという効果をより確実に高いレベルにて実
現することができる。
【0061】また、請求項22に記載の発明では、被測
定気体の流量測定を行うセンシング部(30)と、被測
定気体をセンシング部へ導く導入通路(21、100)
とを備える流量測定装置において、導入通路におけるセ
ンシング部の上流側には、被測定気体の流れ方向に滑ら
かな断面形状を持った第1の障害部材(50)が備えら
れ、センシング部の下流側には、被測定気体の流れ方向
に滑らかな断面形状を持った第2の障害部材(51)が
備えられており、被測定気体の流れ方向において第1の
障害部材をその上流側から見たとき、第1の障害部材に
よってセンシング部が隠れており、第2の障害部材をそ
の下流側から見たとき、第2の障害部材によってセンシ
ング部が隠れており、第1および第2の障害部材におい
て、当該障害部材の外面とセンシング部の表面とを結ぶ
線とセンシング部の表面とのなす角度のうち最大の角度
(θ)が5°以上であることを特徴とする。
【0062】つまり、本発明は、上記請求項19に記載
の流量測定装置において上記最大の角度(θ)を規定し
たものであり、その効果は、第1の障害部材および第2
の障害部材において上記請求項21の発明と同様なもの
である。
【0063】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。用途を限定するものではないが、以
下の各実施形態では、本発明の流量測定装置を、例え
ば、エンジンの吸気系統において被測定気体としての空
気が流れる流体通路としての吸気管に取り付けられて、
吸気管内を流れる空気の流量測定を行うものとして説明
する。なお、以下の各実施形態相互において、同一部分
には、図中、同一符号を付してある。
【0065】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態に係る流量測定装置S1の構成図であり、(a)
は概略断面図、(b)は(a)中のA−A線に沿った概
略断面を拡大した図である。また、図2は、流量測定装
置S1を吸気管100に取り付けた状態を示す断面図で
ある。
【0066】この流量測定装置S1は、樹脂等により成
形されたケース部材をその本体とするものであり、図1
(a)に示すように、回路モジュール10、流路部材2
0およびセンシング部としてのフローセンサ30を備え
る。
【0067】図2に示すように、流量測定装置S1は、
吸気管100に形成された取付穴101に流路部材20
が挿入されることにより、流路部材20が吸気管100
内に位置した形で取り付けられる。なお、上記取付穴1
01は、流量測定装置S1のOリング等よりなるシール
部材40によりシールされる。
【0068】回路モジュール10内には、図示しない信
号処理用の回路等が収納されており、また、回路モジュ
ール10には、外部と電気的な接続を行うためのコネク
タ11が備えられている。コネクタ11には、ワイヤハ
ーネス等の配線部材が接続され、この接続部材を介して
エンジン制御装置に電気的に接続されるようになってい
る。
【0069】流路部材20には、上記吸気管100から
の空気をバイパスさせる逆U字形状のバイパス流路21
が形成されており、図1(a)中の矢印Yに示すよう
に、吸気管100からの空気はバイパス流路21へ導入
されてバイパス流路21内を流れ、再び、吸気管100
へ流れ出すようになっている。
【0070】また、流路部材20には、フローセンサ3
0がバイパス流路21内へ突き出した形で設置されてい
る。フローセンサ30は、例えば、メンブレン上に形成
された発熱抵抗体や感温抵抗体の温度−抵抗特性を利用
して空気流量測定を行う薄膜式のフローセンサを採用で
きる。
【0071】そして、フローセンサ30は台座22に接
着等により固定されており、フローセンサ30の検出領
域を露出させた形で、これらフローセンサ30および台
座22は、樹脂23により包み込まれている。そして、
台座22は接着等にて流路部材20に固定されている。
また、フローセンサ30は回路モジュール10内の上記
回路とボンディングワイヤ等を介して電気的に接続され
ている。
【0072】また、図1(b)に示すように、バイパス
流路21内においてフローセンサ30の周囲には、バイ
パス流路21よりも流路面積の小さいセンサ流路24が
形成されており、フローセンサ30はこのセンサ流路2
4内に収納された形となっている。
【0073】センサ流路24は、バイパス流路21を流
れてくる空気を導入する入口開口部24aと、当該空気
が出ていく出口開口部24bと、空気の流れを速くし且
つ安定化させるための絞り部24cとを備えている。
【0074】それによって、フローセンサ30の周囲に
おいては、センサ流路24を流れる測定流とセンサ流路
24以外のバイパス流路21を流れる非測定流との二つ
の流路に区画される。そして、センサ流路24を流れる
測定流がフローセンサ30によって流量が測定される流
れとなる。
【0075】具体的には、測定流にさらされたフローセ
ンサ30において、発熱抵抗体や感温抵抗体の信号を、
回路モジュール10の上記回路等によって空気流量に応
じた信号に変換し、変換された信号をコネクタ11から
上記エンジン制御装置へ送信するようになっている。
【0076】このようなセンシング部としてのフローセ
ンサ30と、フローセンサ30を収納するとともに被測
定気体としての空気を導入する入口開口部24aを有す
るセンサ流路24とを少なくとも備える流量測定装置S
1において、本実施形態では、図1に示すように、セン
サ流路24の入口開口部24aの上流側に障害部材50
が備えられている。
【0077】障害部材50は、本例では断面円形の円筒
部材もしくは円柱部材であり、流路部材20に対して一
体成形または接着等により固定されている。この障害部
材50は、図1(b)に示すように、径方向の幅がセン
サ流路24の入口開口部24aの面積以上に大きくなっ
ている。
【0078】また、図1(b)の一点鎖線に示すよう
に、バイパス流路21内における空気の流れ方向におい
て、センサ流路24の入口開口部24aの中心と障害部
材50の中心とが一致しており、障害部材50をその上
流側から見たとき、障害部材50によってセンサ流路2
4の開口部24aが隠れるように配置されている。
【0079】この障害部材50の作用について、図3を
参照して説明する。図3は、上記図1(b)に対応した
断面にて、空気の流れやダストの様子を模式的に示した
ものである。
【0080】図3において、障害部材50の径方向の幅
W1は、センサ流路24の入口開口部24aの幅W2よ
りも大きい。そして、空気の流れ方向において障害部材
50をその上流側から見たとき、障害部材50によって
センサ流路24の開口部24aが完全に隠れ、当該開口
部24aが全く見えないようになっている。
【0081】そして、バイパス流路21を流れてくる空
気中のダスト60は、障害部材50に当たって反射した
り、空気の流れ方向において障害部材50の外側にはね
飛ばされる。そのため、障害部材50の下流側におい
て、障害部材50の真後ろの領域では、ダスト60を含
まない流れとなり、それ以外の領域すなわち障害部材5
0から外れた領域では、ダスト60を含む流れとなる。
【0082】ここで、本例では、バイパス流路21を、
被測定気体としての空気が流れる流体通路として、セン
サ流路24の入口開口部24aおよび障害部材50は、
バイパス流路21の中心部に位置している。それによ
り、バイパス流路(流体通路)21内において、ダスト
60を含まない流れをバイパス流路21の中心部寄りに
形成し、ダスト60を含む流れをバイパス流路21の周
辺部寄りに形成したものになる。
【0083】そして、本実施形態では、センサ流路24
の入口開口部24aは障害部材50の真後ろに配置され
た形となる。そのため、センサ流路24にはダスト60
を含まない流れのみが導入され、ダスト60を含む流れ
はセンサ流路24以外のバイパス流路21を流れること
になる。
【0084】このように、本実施形態によれば、センサ
流路24内のセンシング部としてのフローセンサ30に
ダスト60が衝突するのを防止することができるため、
空気中のダスト衝突によるフローセンサ30の破損を防
止することができる。
【0085】なお、上記流量測定装置S1では、バイパ
ス流路21を設け、このバイパス流路21内にセンサ流
路24を設けていたが、流量測定装置S1における流路
部材20の形状を変えて、センサ流路24が直接、上記
したエンジン系統の吸気管100内に配置されるように
しても良い。
【0086】つまり、上記図1(b)または図3におい
て、バイパス流路21として示す部材が吸気管100と
して構成されるようにしても良い。この場合、障害部材
50は、例えば、センサ流路24の外壁に支持されて延
設されたものにすれば良い。
【0087】この場合、吸気管100が、被測定気体と
しての空気が流れる流体通路として構成されており、セ
ンサ流路24の入口開口部24aおよび障害部材50
は、吸気管100の中心部に位置している。それによ
り、吸気管(流体通路)100内において、ダスト60
を含まない流れを吸気管100の中心部寄りに形成し、
ダスト60を含む流れを吸気管100の周辺部寄りに形
成したものになる。
【0088】なお、本実施形態において、センサ流路2
4の入口開口部24aおよび障害部材50を、流体通路
としてのバイパス流路21や吸気管100の周辺部に設
け、ダスト60を含まない流れを流体通路21、100
の周辺部寄りに形成し、ダスト60を含む流れを流体通
路21、100の中心部寄りに形成しても良い。
【0089】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態に係る流量測定装置S2の要部の概略断面構成を
示す図である。本第2実施形態は、上記第1実施形態に
おけるバイパス流路21に逃し穴21aを設けたことが
変形された部分であり、第1実施形態との相違点につい
て主として説明することとする。
【0090】バイパス流路21は、上述したように、流
体通路としての吸気管100(上記図2参照)から被測
定気体としての空気をバイパスさせてセンサ流路24の
入口開口部24aへ導くためのものであり、バイパス流
路21内に障害部材50が設置されている。
【0091】本実施形態では、障害部材50の周囲に位
置するバイパス流路21の内壁に逃し穴21aを形成
し、空気が障害部材50に当たったときに飛ばされる空
気中のダスト60が、この逃し穴21aを介して排出さ
れるようになっている。
【0092】それにより、障害部材50に当たってはね
飛ばされたダスト60が、バイパス流路21の内壁に当
たって跳ね返り、障害部材50の下流側にて再びダスト
60を含まない流れに進入するのを防止することができ
る。
【0093】また、図4に示すように、バイパス流路2
1の外壁には、逃し穴21aを覆うように蓋21bが形
成されており、バイパス流路21内へ外部からダスト6
0が侵入するのを防止している。
【0094】(第3実施形態)ところで、上記第1実施
形態では、上記図1(b)や上記図3に示したように、
バイパス流路21内における空気の流れ方向において、
センサ流路24の入口開口部24aの中心と障害部材5
0の中心とが一致していた。
【0095】その場合、上記図3に示すように、障害部
材50の後ろでは空気の流れが剥離して、非定常流とな
るため、センサ流路24の入口開口部24aを障害部材
50から十分に離し、再び流れ方向が均一な定常流とな
るところに、当該入口開口部24aを位置させる必要が
ある。
【0096】本発明の第3実施形態は、上記入口開口部
24aと障害部材50との距離をより近づけるために、
上記第1実施形態に対して、障害部材50に対するセン
サ流路24の入口開口部24aの位置関係を変えたもの
である。図5は、本第3実施形態に係る流量測定装置S
3の要部の概略断面構成を示す図であり、図5に基づ
き、第1実施形態との相違点について主として説明する
こととする。
【0097】図5に示すように、本実施形態では、バイ
パス流路21内の空気の流れ方向において障害部材50
をその上流側から見たとき、センサ流路24の入口開口
部24aの中心を、障害部材50の中心からずれた位置
にしている。なお、センサ流路24および障害部材が直
接、吸気管100内に配置された場合も、同様な位置関
係を実現できる。
【0098】図5に示すように、障害部材50の真後ろ
の領域全体において空気の流れが定常流になる前、つま
り障害部材50の流体通路21、100の流路断面全域
において定常流になる前であっても、障害部材50の真
後ろの領域のうち障害部材50の中心からずれた領域に
おいて部分的に定常流となる。
【0099】そして、上流側から障害部材50を見たと
き、センサ流路24の開口部24aの中心を、障害部材
50の中心からずれた位置とすることにより、非定常流
の影響を避け、上記した部分的な定常流をセンサ流路2
4に導入させることができる。
【0100】そのため、本実施形態によれば、上記第1
実施形態に比べて、障害部材50とセンサ流路24との
距離を近くすることができ、バイパス流路21や吸気管
100といった流体通路自体の設計自由度を大きくする
ことができる。
【0101】なお、障害部材50の径方向の幅W1がセ
ンサ流路24の入口開口部24aの幅W2よりも大きい
こと、および、空気の流れ方向において障害部材50を
その上流側から見たとき、障害部材50によってセンサ
流路24の開口部24aが完全に隠れ、当該開口部24
aが全く見えないようになっていることは、上記第1実
施形態と同様である。
【0102】(第4実施形態)図6は、本発明の第4実
施形態に係る流量測定装置S4を、流体通路としての吸
気管100に取り付けた状態にて示す構成図であり、
(a)は概略断面図、(b)は(a)中の下方から見た
ときの流量測定装置S4を概略的に示す一部断面図であ
る。
【0103】本実施形態の流量測定装置S4は、基本的
には、上記図1に示すものと同様である。すなわち、回
路モジュール10、流路部材20およびセンシング部と
してのフローセンサ30を備え、流路部材20には、吸
気管100をバイパスするバイパス流路21が備えられ
ており、フローセンサ30はバイパス流路21内に設置
されている。
【0104】ここで、本実施形態では、バイパス流路2
1内に上記したセンサ流路24が設けられていても、設
けられていなくても良い。つまり、フローセンサ30
は、センサ流路24内に収納されていても良いが、バイ
パス流路21内に直接設けられていても良い。いずれに
せよ、フローセンサ30はバイパス流路21内を流れて
くる空気流量を測定する。
【0105】そして、本実施形態の流量測定装置S4に
おいては、吸気管100におけるバイパス流路21の開
口部21cの上流側に、障害部材55が備えられてい
る。障害部材55は、図6に示す例では、断面円形の円
筒部材もしくは円柱部材であり、図6(b)に示すよう
に、障害部材55は、流路部材20の外壁から延びる支
持梁55aによって支持されている。これら障害部材5
5や支持梁55aは、流路部材20に対して一体成形や
接着等により固定支持されている。
【0106】本例の障害部材55は、図6(a)に示す
ように、その径方向の幅がバイパス流路21の開口部2
1cの面積以上に大きくなっている。そして、図6
(a)中の一点鎖線に示すように、吸気管100内にお
ける空気の流れ方向において、バイパス流路21の開口
部21cの中心と障害部材55の中心とが一致してお
り、障害部材55をその上流側から見たとき、障害部材
55によってバイパス流路21の開口部21cが隠れる
ように配置されている。
【0107】本実施形態における障害部材55の作用に
ついて、図7を参照して説明する。図7は、上記図6
(a)に対応した断面にて、空気の流れやダストの様子
を模式的に示したものである。
【0108】図7において、障害部材55の径方向の幅
W3は、バイパス流路21の開口部21cの幅W4より
も大きい。そして、空気の流れ方向において障害部材5
5をその上流側から見たとき、障害部材55によってバ
イパス流路21の開口部21cが完全に隠れ、当該開口
部21cが全く見えないようになっている。
【0109】そして、吸気管100を流れてくる空気中
のダスト60は、障害部材55に当たって反射したり、
空気の流れ方向において障害部材55の外側にはね飛ば
される。そのため、障害部材55の下流側において、障
害部材55の真後ろの領域では、ダスト60を含まない
流れとなり、それ以外の領域すなわち障害部材55から
外れた領域では、ダスト60を含む流れとなる。
【0110】ここで、本例では、吸気管100が、被測
定気体としての空気が流れる流体通路として構成されて
おり、バイパス流路21の開口部21cおよび障害部材
55は、吸気管100の中心部に位置している。それに
より、吸気管(流体通路)100内において、ダスト6
0を含まない流れを吸気管100の中心部寄りに形成
し、ダスト60を含む流れを吸気管100の周辺部寄り
に形成したものになる。
【0111】そして、本実施形態では、バイパス流路2
1の開口部21cは障害部材55の真後ろに配置された
形となる。そのため、バイパス流路21にはダスト60
を含まない流れのみが導入され、ダスト60を含む流れ
はバイパス流路21以外の吸気管100を流れることに
なる。
【0112】このように、本実施形態によれば、バイパ
ス流路21内にダスト60が進入するのを防止し、バイ
パス流路21内のセンシング部としてのフローセンサ3
0にダスト60が衝突するのを防止することができる。
そのため、空気中のダスト衝突によるフローセンサ30
の破損を防止することができる。
【0113】ここで、本実施形態においては、バイパス
流路21の開口部21cの中心と障害部材55の中心と
が一致している。そのため、上記第1実施形態と同様
に、障害部材55の後ろに形成される非定常流の影響を
避けるために、バイパス流路21の開口部21cを障害
部材55から十分に離し、再び流れ方向が均一な定常流
となるところに、当該開口部21cを位置させるように
すればよい。
【0114】なお、本実施形態において、バイパス流路
21の開口部21cおよび障害部材55を、流体通路と
しての吸気管100の周辺部に設け、ダスト60を含ま
ない流れを吸気管100の周辺部寄りに形成し、ダスト
60を含む流れを吸気管100の中心部寄りに形成して
も良い。
【0115】また、本実施形態において流量測定装置S
4のバイパス流路21内に、上記図1(b)に示したよ
うなフローセンサ30を収納するセンサ流路24を形成
した場合、本実施形態のバイパス流路21内におけるセ
ンサ流路24の上流に、上記第1実施形態と同様の障害
部材50を設けても良い。
【0116】それによれば、バイパス流路21内の障害
部材50を第1の障害部材とし、吸気管100内の障害
部材55を第2の障害部材として、第1および本第4実
施形態を組み合わせた効果が得られ、より高いレベルに
てセンシング部の破損防止を実現できる。
【0117】(第5実施形態)ところで、上記第4実施
形態では、上記図6(a)や図7に示したように、吸気
管100内における空気の流れ方向において、バイパス
流路21の開口部21cの中心と障害部材55の中心と
が一致していた。
【0118】その場合、上記第3実施形態にて述べたの
と同様の理由から、バイパス流路21の開口部21cを
障害部材55から十分に離し、再び流れ方向が均一な定
常流となるところに、当該開口部21cを位置させる必
要がある。
【0119】本発明の第5実施形態は、バイパス流路2
1の開口部21cと障害部材55との距離をより近づけ
るために、上記第4実施形態に対して、障害部材55に
対するバイパス流路21の開口部21cの位置関係を変
えたものである。図8は、本第5実施形態に係る流量測
定装置S5の要部の概略断面構成を示す図であり、図8
に基づき、第4実施形態との相違点について主として説
明することとする。
【0120】図8に示すように、本実施形態では、流体
通路としての吸気管100内の空気の流れ方向において
障害部材55をその上流側から見たとき、バイパス流路
21の開口部21cの中心を、障害部材55の中心から
ずれた位置にしている。
【0121】図8に示すように、障害部材55の真後ろ
の領域全体において空気の流れが定常流になる前、つま
り障害部材55の吸気管100の流路断面全域において
定常流になる前であっても、障害部材55の真後ろの領
域のうち障害部材55の中心からずれた領域において部
分的に定常流となる。
【0122】そして、上流側から障害部材55を見たと
き、バイパス流路21の開口部21cの中心を、障害部
材55の中心からずれた位置とすることにより、非定常
流の影響を避け、上記した部分的な定常流をバイパス流
路21に導入させることができる。
【0123】そのため、本実施形態によれば、上記第4
実施形態に比べて、障害部材55とバイパス流路21と
の距離を近くすることができ、設計自由度を大きくする
ことができる。
【0124】なお、障害部材55の径方向の幅W3がバ
イパス流路21の開口部21cの幅W4よりも大きいこ
と、および、空気の流れ方向において障害部材55をそ
の上流側から見たとき、障害部材55によってバイパス
流路21の開口部21cが完全に隠れ、当該開口部21
cが全く見えないようになっていることは、上記第4実
施形態と同様である。
【0125】(第6実施形態)図9は、本発明の第6実
施形態に係る流量測定装置S6の要部を示す概略断面図
である。本実施形態は、上記第1実施形態にて上記図3
に示した構成において、フローセンサ30の周囲にセン
サ流路24が無いものであり、他は、上記第1実施形態
と同様である。
【0126】この場合も、フローセンサ30が配置され
る流路は、バイパス流路21でも吸気管100でも良
い。これらバイパス流路21または吸気管100は、被
測定気体としての空気をフローセンサ30へ導く導入通
路として構成される。
【0127】ここで、導入通路がバイパス流路21の場
合は、障害部材50の支持構造は上記第1実施形態と同
様に行うことができる。一方、導入通路が吸気管100
の場合は、流量測定装置S6の本体の適所から障害部材
50を延設することで、障害部材50を支持し吸気管1
00内に設置することが可能である。
【0128】そして、本実施形態は、センシング部とし
てのフローセンサ30と、被測定気体をフローセンサ3
0へ導く導入通路21、100とを備える流量測定装置
S6において、障害部材50は、その径方向の幅W1が
フローセンサ30の厚さよりも大きくなっており、流体
通路21、100中の空気の流れ方向において障害部材
50をその上流側から見たとき、障害部材50によって
フローセンサ30が隠れている。
【0129】本実施形態によっても、上記第1実施形態
と同様、障害部材50の下流側において、障害部材50
の真後ろの領域では、ダスト60を含まない流れとな
り、それ以外の領域すなわち障害部材50から外れた領
域では、ダスト60を含む流れとなる。
【0130】本例では、フローセンサ30および障害部
材50は、導入通路21、100の中心部に位置してい
るため、ダスト60を含まない流れを導入通路21、1
00の中心部寄りに形成し、ダスト60を含む流れを導
入通路21、100の周辺部寄りに形成したものにな
る。
【0131】そして、本実施形態では、フローセンサ3
0の上流側に、障害部材50を、フローセンサ30が隠
れるように配置しているから、フローセンサ30は障害
部材50の真後ろに配置された形となる。そのため、フ
ローセンサ30はダスト60を含まない流れのみにさら
され、ダスト60を含む流れにはさらされない。
【0132】よって、本実施形態によれば、センシング
部としてのフローセンサ30へダスト60が衝突するの
を防止することができるため、被測定気体中のダスト衝
突によるセンシング部の破損を防止することができる。
【0133】なお、本第6実施形態においても、被測定
気体である空気の流れ方向において障害部材50をその
上流側から見たとき、フローセンサ30の中心が、障害
部材50の中心からずれた位置にあるようにしても良
い。それによって、上記第3、第5実施形態と同様の理
由から、障害部材50とセンシング部であるフローセン
サ30との距離を近くすることができる。
【0134】(第7実施形態)図10は、本発明の第7
実施形態に係る流量測定装置S7の要部を示す概略断面
図である。本実施形態は、上記図9に示す第6実施形態
にて、フローセンサ30が配置される導入通路をバイパ
ス流路21とした場合に、上記第2実施形態(図4参
照)と同様に、バイパス流路21に逃し穴21aを設け
たものである。この逃し穴21a以外は、上記第6実施
形態と同様である。
【0135】図10に示すように、障害部材50の周囲
に位置する導入通路としてのバイパス流路21の内壁に
は、空気(被測定気体)が障害部材50に当たったとき
に飛ばされる空気中のダスト60が排出される逃し穴2
1aが形成されている。
【0136】それにより、上記第2実施形態にて述べた
のと同様に、障害部材50に当たってはね飛ばされたダ
スト60が、バイパス流路21の内壁に当たって跳ね返
り、障害部材50の下流側にて再びダスト60を含まな
い流れに進入するのを防止することができる。
【0137】(第8実施形態)図11は、本発明の第8
実施形態に係る流量測定装置S8の要部を示す概略断面
図である。上記各実施形態では、障害部材50、55
は、被測定気体の流れに沿った断面の形状が円形である
ものにしていたが、当該断面形状は特に限定されるもの
ではない。
【0138】ここで、図11に示す本実施形態の流量測
定装置S8では、上記第1実施形態に示した流量測定装
置(図3参照)において、障害部材50を、空気(被測
定気体)の流れに沿った断面の形状が流線形であるもの
にしたことが相違点である。
【0139】この流線形断面を有する障害部材50によ
れば、障害部材50に衝突した空気の流れが、障害部材
50の直後において非定常流になりにくくなるか、ある
いは非定常流にならずすぐに定常流となる。そのため、
障害部材50とセンサ流路24との距離を、円形断面の
障害部材の場合よりも近くすることができ、バイパス流
路21自体の設計自由度を大きくできる。
【0140】なお、障害部材50の径方向の幅W1がセ
ンサ流路24の入口開口部24aの幅W2よりも大きい
こと、および、空気の流れ方向において障害部材50を
その上流側から見たとき、障害部材50によってセンサ
流路24の開口部24aが完全に隠れ、当該開口部24
aが全く見えないようになっていることは、上記第1実
施形態と同様である。
【0141】(第9実施形態)図12は、本発明の第9
実施形態に係る流量測定装置S9の要部を示す概略断面
図である。図12に示す本実施形態の流量測定装置S9
では、上記第4実施形態に示した流量測定装置(図7参
照)において、障害部材50を、空気(被測定気体)の
流れに沿った断面の形状が流線形であるものにしたこと
が相違点である。
【0142】それによれば、上記第8実施形態と同様の
理由から、障害部材50とバイパス流路21との距離を
近くすることができ、設計自由度を大きくできる。
【0143】(第10実施形態)図13は、本発明の第
10実施形態に係る流量測定装置S10の要部を示す概
略断面図である。この流量測定装置S10は、上記第1
実施形態に示した流量測定装置(図3参照)において、
バイパス流路21内に障害部材50を設けず、代わりに
空気中のダストをイオン化して捕獲する手段70、80
を設けたところが第1実施形態と相違するものである。
【0144】本実施形態は、フローセンサ30と、被測
定気体である空気をフローセンサ30へ導く導入通路2
1、100とを備え、導入通路21、100におけるフ
ローセンサ30の上流側に、空気中のダスト60をイオ
ン化するイオン化部70と、イオン化されたダスト60
aを捕獲する捕獲部80とが備えられていることを特徴
とする。
【0145】イオン化部70は、バイパス流路21内に
対向して設けられた電極71、72と、両電極71、7
2間に電界を発生させるための電源73とを備え、両電
極71、72間に発生する電界によってこの電界に入っ
てくるダスト60をイオン化し、イオン化されたダスト
60aとする。
【0146】捕獲部80は、バイパス流路21の外壁に
対向して設けられた磁石81、82と、各磁石81、8
2に対応したバイパス流路21の内壁に設けられた集塵
紙83とを備える。両磁石81、82によって発生する
磁場Hによって、イオン化されたダスト60aはらせん
状に動き、最終的には集塵紙83に吸い付いて捕獲され
る。
【0147】このように、本実施形態によれば、イオン
化されたダスト60aがセンシング部であるフローセン
サ30の上流にて捕獲されて除去されるため、下流のフ
ローセンサ30にはダスト60を含まない空気の流れが
来る。よって、本実施形態によっても、被測定気体中の
ダスト衝突によるセンシング部の破損を防止することが
できる。
【0148】(第11実施形態)図14は、本発明の第
11実施形態に係る流量測定装置S11の要部を示す概
略断面図である。この流量測定装置S11は、フローセ
ンサ30をバイパス流路21または吸気管100からな
る導入通路21、100内に配置している。
【0149】そして、本実施形態では、導入通路21、
100における障害部材50の上流側に、空気(被測定
気体)の流れ方向に略平行な少なくとも2つの面を有す
る整流板90が備えられている。
【0150】それによれば、図14に示すように、空気
流れに沿わず斜めに飛んでくるダスト60があっても、
整流板90を通過することで障害部材50の前において
空気ひいてはダストの流れをそろえることができる。も
し、整流板90が無い場合、斜めに飛ぶダスト60が障
害部材50を回り込んでフローセンサ30に衝突する可
能性がある。
【0151】その点、本実施形態では整流板90の作用
によって、障害部材50にダスト60が当たりやすくな
り、結果、センシング部であるフローセンサ30へのダ
スト衝突をより確実に防止することができ、好ましい。
【0152】(第12実施形態)図15は、本発明の第
12実施形態に係る流量測定装置S12の要部を示す概
略断面図である。この流量測定装置S12も、フローセ
ンサ30をバイパス流路21または吸気管100からな
る導入通路21、100内に配置している。
【0153】そして、本実施形態では、導入通路21、
100は、障害部材50の上流側からセンシング部であ
るフローセンサ30までに対応する部位が絞り形状とな
っている。すなわち、導入通路21、100には、障害
部材50の上流側からフローセンサ30までに対応する
部位に絞り部95が形成されている。
【0154】導入通路21、100を絞ると流速が増加
する等の利点がある。特にバイパス流路21を用いた場
合、バイパス流路21内の流速が吸気管100内の流速
よりも遅くなることがある。このことは感度の低下につ
ながるので、センサ30付近に絞りを形成することで流
速を上げる。
【0155】しかし、この絞りを設ける場合、仮に、障
害部材50の下流側にて絞りを設けると、障害部材50
に当たったダスト60がその下流の絞り部にて再び方向
が変わりフローセンサ30に衝突しやすくなる恐れがあ
る。その点、本実施形態では、障害部材50の上流にて
絞り部95を形成した形となるので、そのような問題は
回避される。
【0156】(第13実施形態)図16は、本発明の第
13実施形態に係る流量測定装置S13の要部を示す概
略断面図である。この流量測定装置S13は、上記第1
1実施形態と第12実施形態とを組み合わせたものであ
る。
【0157】すなわち、図16に示すように、導入通路
21、100における障害部材50の上流側には整流板
90が備えられており、導入通路21、100は、整流
板90の上流側からフローセンサ30までに対応する部
位が絞り形状となっていることを特徴とする。
【0158】もし、整流板の下流に絞りがあると整流板
にて整えられたダストの流れが、絞り部にて方向が変わ
りやすくなるが、本実施形態では、整流板90および障
害部材50の上流にて絞り部95を形成した形となるの
で、整流板90の整流作用および障害部材50によるダ
スト除去の効果が適切に発揮され、好ましい。
【0159】(第14実施形態)図17は、本発明の第
14実施形態に係る流量測定装置S14の要部を示す概
略断面図である。この流量測定装置S14も、フローセ
ンサ30をバイパス流路21または吸気管100からな
る導入通路21、100内に配置している。
【0160】図17に示すように、本流量測定装置S1
4においては、導入通路21、100におけるフローセ
ンサ30の上流側には第1の障害部材50が備えられ、
フローセンサ30の下流側には第2の障害部材51が備
えられており、空気の流れ方向において障害部材をその
上流側から見たとき、第1の障害部材によってフローセ
ンサ30が隠れており、第2の障害部材51をその下流
側から見たとき、第2の障害部材51によってフローセ
ンサ30が隠れている。
【0161】本実施形態よれば、まず、フローセンサ3
0の上流側に第1の障害部材50を配置し、フローセン
サ30を隠しているため、順流時においてフローセンサ
30は第1の障害部材50の真後ろに配置された形とな
り、ダスト60を含む流れにはさらされない。
【0162】また、例えばバイパス流路21や吸気管1
00に流量測定装置を設置して使用する場合、導入通路
21、100内にて逆流が生じるときがある。その場
合、図17に示すように、フローセンサ30の下流側か
らもダスト60が飛来してくることがある。
【0163】ここで本実施形態では、フローセンサ30
の下流側に第2の障害部材51を配置し、フローセンサ
30が隠されているため、導入通路21、100内にて
空気が逆流してもフローセンサ30は第2の障害部材5
1の真後ろに配置された形となり、ダスト60を含む流
れにはさらされない。
【0164】このように、本実施形態の流量測定装置S
14によれば、導入通路21、100内の流れが順流か
逆流かに関係なく、フローセンサ30へダスト60が衝
突するのを防止することができるため、空気中のダスト
衝突によるフローセンサ30の破損を防止することがで
きる。
【0165】さらに、フローセンサ30が順流と逆流と
の流れを測定するものである場合、障害部材がフローセ
ンサ30の上流側のみにしか無い場合には、順流時と逆
流時とで気体の流れ方が大きく異なるという問題があ
る。このような場合には、フローセンサ30のセンサ特
性が順流時と逆流時とで大きく異なるので、検出回路が
複雑になる等の問題にもつながる。
【0166】その点、本実施形態では、フローセンサ3
0の上流側と下流側との両方に障害部材50、51を存
在させているので、順流時と逆流時とで気体の流れ方を
近いものにすることができるという利点もある。
【0167】さらに、図示しないが、本実施形態におい
ても、導入通路21、100における第1障害部材50
の上流側および第2の障害部材51の下流側に、上記図
14や図16に示したような整流板90を配置したもの
としても良い。それによれば、本実施形態の流量測定装
置S14において、上記した整流板90による効果を得
ることができる。
【0168】なお、本実施形態の流量測定装置S14に
おいて、図18の変形例に示すように、導入通路21、
100に絞り部95を設け、フローセンサ30付近の流
速を増加させてセンサ感度を向上させても良い。
【0169】(第15実施形態)図19は、本発明の第
15実施形態に係る流量測定装置S15の要部を示す概
略断面図である。本実施形態の流量測定装置S15は、
上記図18に示した第14実施形態の流量測定装置にお
いて、障害部材50、51の構成を変形したものであ
る。
【0170】本実施形態の流量測定装置S15における
障害部材50、51は、フローセンサ30を包み込む樹
脂をフローセンサ30の上流側および下流側へ延長し、
その延長した部分を障害部材50、51として構成した
ものである。この場合も、上記した障害部材と同様の効
果を発揮することができる。
【0171】(第16実施形態)図20は、本発明の第
16実施形態に係る流量測定装置S16の要部を示す概
略断面図である。この流量測定装置S16も、フローセ
ンサ30をバイパス流路21または吸気管100からな
る導入通路21、100内に配置している。
【0172】そして、本実施形態でも、導入通路21、
100におけるフローセンサ30の上流側には、障害部
材50が備えられており、空気の流れ方向において障害
部材50をその上流側から見たとき、障害部材50によ
ってフローセンサ30が隠れている。
【0173】ここにおいて、本実施形態では、図20に
示すように、障害部材50の外面とフローセンサ30の
表面とを結ぶ線L1とフローセンサ30の表面とのなす
角度のうち最大の角度θが5°以上であることを特徴と
する。
【0174】この角度θを5°以上とすることは、本発
明者らの検討の結果、実験的に好ましい値として見出さ
れたものである。図21に示すように、当該角度θと耐
ダスト強度との関係を調べた結果、当該角度θが5°以
上であれば、急激に耐ダスト強度が向上し十分な耐ダス
ト強度が得られることを実験的に見出した。
【0175】よって、本実施形態によれば、被測定気体
中のダスト衝突によるフローセンサ30の破損を防止す
るという効果をより確実に高いレベルにて実現すること
ができる。
【0176】なお、この角度θを5°以上とすること
は、上記第14実施形態の流量測定装置のように、フロ
ーセンサ30の上流および下流にそれぞれ障害部材5
0、51を設けたものにおいても、同様に適用すれば、
同様の効果があることは明らかである。
【0177】(他の実施形態)なお、センシング部とし
ては、薄膜式のフローセンサ30に限定されるものでは
ない。また、本発明の用途も、吸気流量測定に限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る流量測定装置の構
成図であり、(a)は概略断面図、(b)は(a)中の
A−A線に沿った概略断面拡大図である。
【図2】図1に示す流量測定装置を吸気管に取り付けた
状態を示す断面図である。
【図3】上記第1実施形態における障害部材の作用説明
図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る流量測定装置の要
部を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る流量測定装置の要
部を示す概略断面図である。
【図6】(a)は、本発明の第4実施形態に係る流量測
定装置を吸気管に取り付けた状態にて示す概略断面図で
あり、(b)は(a)の下方から見た一部断面図であ
る。
【図7】上記第4実施形態における障害部材の作用説明
図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係る流量測定装置の要
部を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第6実施形態に係る流量測定装置の要
部を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第7実施形態に係る流量測定装置の
要部を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第8実施形態に係る流量測定装置の
要部を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第9実施形態に係る流量測定装置の
要部を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第10実施形態に係る流量測定装置
の要部を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第11実施形態に係る流量測定装置
の要部を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第12実施形態に係る流量測定装置
の要部を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第13実施形態に係る流量測定装置
の要部を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第14実施形態に係る流量測定装置
の要部を示す概略断面図である。
【図18】上記第14実施形態の変形例としての流量測
定装置の要部を示す概略断面図である。
【図19】本発明の第15実施形態に係る流量測定装置
の要部を示す概略断面図である。
【図20】本発明の第16実施形態に係る流量測定装置
の要部を示す概略断面図である。
【図21】上記第16実施形態にいて角度θと耐ダスト
強度との関係を調べた結果を示す図である。
【符号の説明】
21…バイパス流路、21a…逃し穴、21c…バイパ
ス流路の開口部、24…センサ流路、24a…センサ流
路の入口開口部、30…フローセンサ、50、51、5
5…障害部材、70…イオン化部、80…捕獲部、90
…整流板、100…吸気管、θ…障害部材の外面とフロ
ーセンサの表面とを結ぶ線とフローセンサの表面とのな
す角度のうち最大の角度。
フロントページの続き (72)発明者 河野 泰 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F030 CC14 CF01 CF02 CF09 2F035 AA02 EA03

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定気体の流量測定を行うセンシング
    部(30)と、前記被測定気体を導入する開口部(24
    a)を有するとともに前記センシング部が収納されてい
    るセンサ流路(24)とを備える流量測定装置におい
    て、 前記センサ流路の前記開口部の上流側には、前記開口部
    の面積以上の大きさを有し、前記被測定気体の流れ方向
    に滑らかな断面形状を持った障害部材(50)が備えら
    れており、 前記被測定気体の流れ方向において前記障害部材をその
    上流側から見たとき、前記障害部材によって前記センサ
    流路の前記開口部が隠れていることを特徴とする流量測
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記被測定気体が流れる流体通路(10
    0)から前記被測定気体をバイパスさせて前記センサ流
    路(24)の前記開口部(24a)へ導くためのバイパ
    ス流路(21)が備えられており、 前記バイパス流路内に前記障害部材(50)が設置され
    ており、 前記障害部材の周囲に位置する前記バイパス流路の内壁
    には、前記被測定気体が前記障害部材に当たったときに
    飛ばされる前記被測定気体中のダストを排出するための
    逃し穴(21a)が形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の流量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記センサ流路(24)の前記開口部
    (24a)は、前記被測定気体が流れる流体通路(2
    1、100)に開口しており、この開口部および前記障
    害部材(50)は、前記流体通路の中心部に位置するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の流量測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記被測定気体の流れ方向において前記
    障害部材(50)をその上流側から見たとき、前記セン
    サ流路(24)の前記開口部(24a)の中心は、前記
    障害部材の中心からずれた位置にあることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか一つに記載の流量測定装
    置。
  5. 【請求項5】 被測定流体が所定方向へ流れる流体通路
    (100)に取り付けられる装置であって、この流体通
    路を流れる前記被測定気体の流量測定を行うセンシング
    部(30)を有する流量測定装置において、 前記流体通路をバイパスするバイパス流路(21)が備
    えられており、 前記センシング部は前記バイパス流路内に設置されてお
    り、 前記流体通路における前記バイパス流路の開口部(21
    c)の上流側には、当該開口部の面積以上の大きさを有
    し、前記被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持
    った障害部材(55)が備えられており、 前記被測定気体の流れ方向において前記障害部材をその
    上流側から見たとき、前記障害部材によって前記バイパ
    ス流路の前記開口部が隠れていることを特徴とする流量
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記バイパス流路(21)の前記開口部
    (21c)および前記障害部材(55)は、前記流体通
    路(100)の中心部に位置することを特徴とする請求
    項5に記載の流量測定装置。
  7. 【請求項7】 前記被測定気体の流れ方向において前記
    障害部材(55)をその上流側から見たとき、前記バイ
    パス流路(21)の前記開口部(21c)の中心は、前
    記障害部材の中心からずれた位置にあることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の流量測定装置。
  8. 【請求項8】 前記流体通路(100)における前記バ
    イパス流路(21)の前記開口部(21c)の上流側に
    備えられた前記障害部材(55)を第1の障害部材と
    し、 前記バイパス流路(21)内には、前記バイパス流路を
    流れる前記被測定気体を導入する開口部(24a)を有
    するセンサ流路(24)が備えられており、 前記センサ流路内に前記センシング部(30)が収納さ
    れており、 前記バイパス流路内にて前記センサ流路の前記開口部の
    上流側には、前記開口部の面積以上の大きさを有し、前
    記被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持った第
    2の障害部材(50)が備えられており、 前記バイパス流路内における前記被測定気体の流れ方向
    において前記第2の障害部材をその上流側から見たと
    き、前記第2の障害部材によって前記センサ流路の前記
    開口部が隠れていることを特徴とする請求項5ないし7
    のいずれか一つに記載の流量測定装置。
  9. 【請求項9】 被測定気体の流量測定を行うセンシング
    部(30)と、前記被測定気体を前記センシング部へ導
    く導入通路(21、100)とを備える流量測定装置に
    おいて、 前記導入通路における前記センシング部の上流側には、
    前記被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持った
    障害部材(50)が備えられており、 前記被測定気体の流れ方向において前記障害部材をその
    上流側から見たとき、前記障害部材によって前記センシ
    ング部が隠れていることを特徴とする流量測定装置。
  10. 【請求項10】 前記障害部材(50)の周囲に位置す
    る前記導入通路(21)の内壁には、前記被測定気体が
    前記障害部材に当たったときに飛ばされる前記被測定気
    体中のダストを排出するための逃し穴(21a)が形成
    されていることを特徴とする請求項9に記載の流量測定
    装置。
  11. 【請求項11】 前記センシング部(30)および前記
    障害部材(50)は、前記導入通路(21、100)の
    中心部に位置することを特徴とする請求項9または10
    に記載の流量測定装置。
  12. 【請求項12】 前記被測定気体の流れ方向において前
    記障害部材(50)をその上流側から見たとき、前記セ
    ンシング部(30)の中心は、前記障害部材の中心から
    ずれた位置にあることを特徴とする請求項9ないし11
    のいずれか一つに記載の流量測定装置。
  13. 【請求項13】 前記障害部材(50、55)は、前記
    被測定気体の流れに沿った断面の形状が円形であること
    を特徴とする請求項1ないし12のいずれか一つに記載
    の流量測定装置。
  14. 【請求項14】 前記障害部材(50、55)は、前記
    被測定気体の流れに沿った断面の形状が流線形であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一つに記
    載の流量測定装置。
  15. 【請求項15】 被測定気体の流量測定を行うセンシン
    グ部(30)と、前記被測定気体を前記センシング部へ
    導く導入通路(21)とを備える流量測定装置におい
    て、 前記導入通路における前記センシング部の上流側には、
    前記被測定気体中のダストをイオン化するイオン化部
    (70)と、イオン化されたダストを捕獲する捕獲部
    (80)とが備えられていることを特徴とする流量測定
    装置。
  16. 【請求項16】 前記導入通路(21、100)におけ
    る前記障害部材(50)の上流側には、前記被測定気体
    の流れ方向に略平行な少なくとも2つの面を有する整流
    板(90)が備えられていることを特徴とする請求項9
    に記載の流量測定装置。
  17. 【請求項17】 前記導入通路(21、100)は、前
    記障害部材(50)の上流側から前記センシング部(3
    0)までに対応する部位が絞り形状となっていることを
    特徴とする請求項9に記載の流量測定装置。
  18. 【請求項18】 前記導入通路(21、100)は、前
    記整流板(90)の上流側から前記センシング部(3
    0)までに対応する部位が絞り形状となっていることを
    特徴とする請求項16に記載の流量測定装置。
  19. 【請求項19】 被測定気体の流量測定を行うセンシン
    グ部(30)と、前記被測定気体を前記センシング部へ
    導く導入通路(21、100)とを備える流量測定装置
    において、 前記導入通路における前記センシング部の上流側には、
    前記被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持った
    第1の障害部材(50)が備えられ、前記センシング部
    の下流側には、前記被測定気体の流れ方向に滑らかな断
    面形状を持った第2の障害部材(51)が備えられてお
    り、 前記被測定気体の流れ方向において前記第1の障害部材
    をその上流側から見たとき、前記第1の障害部材によっ
    て前記センシング部が隠れており、前記第2の障害部材
    をその下流側から見たとき、前記第2の障害部材によっ
    て前記センシング部が隠れていることを特徴とする流量
    測定装置。
  20. 【請求項20】 前記導入通路(21、100)におけ
    る前記第1障害部材(50)の上流側および前記第2の
    障害部材(51)の下流側には、前記被測定気体の流れ
    方向に略平行な少なくとも2つの面を有する整流板(9
    0)が備えられていることを特徴とする請求項19に記
    載の流量測定装置。
  21. 【請求項21】 被測定気体の流量測定を行うセンシン
    グ部(30)と、前記被測定気体を前記センシング部へ
    導く導入通路(21、100)とを備える流量測定装置
    において、 前記導入通路における前記センシング部の上流側には、
    前記被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持った
    障害部材(50)が備えられており、 前記被測定気体の流れ方向において前記障害部材をその
    上流側から見たとき、前記障害部材によって前記センシ
    ング部が隠れており、 前記障害部材の外面と前記センシング部の表面とを結ぶ
    線と前記センシング部の表面とのなす角度のうち最大の
    角度(θ)が5°以上であることを特徴とする流量測定
    装置。
  22. 【請求項22】 被測定気体の流量測定を行うセンシン
    グ部(30)と、前記被測定気体を前記センシング部へ
    導く導入通路(21、100)とを備える流量測定装置
    において、 前記導入通路における前記センシング部の上流側には、
    前記被測定気体の流れ方向に滑らかな断面形状を持った
    第1の障害部材(50)が備えられ、前記センシング部
    の下流側には、前記被測定気体の流れ方向に滑らかな断
    面形状を持った第2の障害部材(51)が備えられてお
    り、 前記被測定気体の流れ方向において前記第1の障害部材
    をその上流側から見たとき、前記第1の障害部材によっ
    て前記センシング部が隠れており、前記第2の障害部材
    をその下流側から見たとき、前記第2の障害部材によっ
    て前記センシング部が隠れており、 前記第1および第2の障害部材において、当該障害部材
    の外面と前記センシング部の表面とを結ぶ線と前記セン
    シング部の表面とのなす角度のうち最大の角度(θ)が
    5°以上であることを特徴とする流量測定装置。
JP2002275680A 2001-11-19 2002-09-20 流量測定装置 Pending JP2003214915A (ja)

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