JP5894000B2 - 包装用箱及び段ボールシート - Google Patents

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Description

本発明は、段ボールシートを折り曲げて略直方体状に成型した包装用箱及びこの包装用箱を成型する段ボールシートに関する。
一般に、ビールなどの缶飲料を包装するために、段ボールシートを折り曲げて直方体状に成型した包装用箱が用いられている。ところが、このような包装用箱は、積み上げると上下間の隙間が無くなるため、持ち上げ難いという問題があった。
そこで、近年、底面部及び天面部と側面部との境界に形成される角部に面取り部を形成したものが開発された(特許文献1参照)。このように角部に面取り部を形成すると、積み上げられた包装用箱の間に手を入れることができるため、包装用箱を持ち上げ易くなる。更に、作業者が包装用箱を持ち上げた際に作業者の体に当たる部分が面取り部となるため、作業者に対して優しい形状になる。しかも、側方からの視認領域が増えるため、面取り部にキャッチコピーなどを付すことで、デザインのバリエーションや宣伝効果も期待することができる。
意匠登録第1428532号公報
ところで、包装用箱は、折り畳んでコンパクトにした状態で廃棄される。しかしながら、角部に面取り部が形成された包装用箱を折り畳むと、面取り部が天面部、底面部及び側面部に対して垂直に立ち上がるため、嵩張ってしまう。面取り部を折り曲げることは不可能ではないが、かなり大きな力を加えないと面取り部を折り曲げることができない。
そこで、本発明は、面取り部を容易に折り曲げることができる包装用箱及びこの包装用箱を成型する段ボールシートを提供することを目的とする。
本発明に係る包装用箱は、段ボールシートを折り曲げて略直方体状に成型した包装用箱であって、隣接する一対の平面部の境界に形成される少なくとも一つの角部に、角部の延在方向に沿って直線状に延びる直線状折線と、直線状折線から二分岐して一対の平面部に対して傾斜する面取り部を形成する分岐折線と、が形成されており、面取り部に、直線状折線の延長線上に延びる折曲用切込みが形成されている。
本発明に係る包装用箱によれば、面取り部に、直線状折線の延長線上に延びる折曲用切込みが形成されているため、直線状折線を折り曲げる力によって、面取り部を直線状折線の延長線上で折り曲げることができる。これにより、面取り部を容易に折り曲げることができる。
また、本発明に係る包装用箱は、折曲用切込みが、破線状に形成されているものとすることができる。このように、折曲用切込みを破線状に形成することで、面取り部の折り曲げ容易性を確保しつつ、折曲用切込みの破断強度を確保することができる。これにより、包装用箱の成型時および包装用箱の使用時に面取り部が折れ曲がるのを防止することができる。
また、本発明に係る包装用箱は、折曲用切込みの長さが、面取り部の全長に対する30%以上であるものとすることができる。このように、折曲用切込みの長さを面取り部の全長に対する30%以上とすることで、面取り部の折り曲げ容易性を確保することができる。
また、本発明に係る包装用箱は、折曲用切込みが、直線状折線に対して離間しているものとすることができる。このように、折曲用切込みを直線状折線に対して離間させることで、面取り部の折り曲げ容易性を確保しつつ、折曲用切込みの破断強度を確保することができる。
また、本発明に係る包装用箱は、段ボールシートが、包装用箱の表面側に配置される表ライナーと、包装用箱の裏面側に配置される裏ライナーと、表ライナーと裏ライナーとの間に挟み込まれた中芯と、を備えており、折曲用切込みが、表ライナーを貫通することなく裏ライナーを貫通しているものとすることができる。このように、表ライナーに折曲用切込みを貫通させないことで、包装用箱の外側から折曲用切込みを隠すことができるため、面取り部におけるデザイン性が低下するのを防止することができる。
また、本発明に係る包装用箱は、面取り部が、一つの角部に複数箇所形成されているものとすることができる。このように、複数の面取り部を角部に形成することで、包装用箱の剛性を高めつつ、デザインの自由度を広げることができる。
また、本発明に係る包装用箱は、長方形の対向する天面部及び底面部と、天面部及び底面部の長辺部に隣接される長手側面部と、天面部及び底面部の短辺部に隣接される短手側面部と、を備えており、面取り部が、天面部及び底面部と長手側面部及び短手側面部とにより形成される少なくとも一つの角部に形成されているものとすることができる。このように、天面部及び底面部と長手側面部及び短手側面部とにより形成される少なくとも一つの角部に面取り部を形成することで、平積みした包装用箱の持ち上げ容易性を向上させることができる。
本発明に係る段ボールシートは、折り曲げて略直方体状の包装用箱を成型するための段ボールシートであって、包装用箱を成型した際に隣接する一対の平面部の境界に、境界の延在方向に沿って直線状に延びる直線状罫線と、直線状罫線から二分岐して一対の平面部に対して傾斜する面取り部を形成するための分岐罫線と、が形成されており、面取り部に、直線状罫線の延長線上に延びる折曲用切込みが形成されている。
本発明に係る段ボールシートによれば、折り曲げて略直方体状の包装用箱を成型することで、直線状罫線から分岐された分岐罫線により、一対の平面部に対して傾斜する面取り部を形成することができる。そして、この面取り部に、直線状罫線の延長線上に延びる折曲用切込みが形成されているため、直線状罫線を折り曲げる力によって、面取り部を直線状罫線の延長線上で折り曲げることができる。これにより、包装用箱を成型した後に、面取り部を容易に折り曲げることができる。
本発明によれば、面取り部を容易に折り曲げることができる包装用箱を提供することできる。
包装用箱を前側上方から見た斜視図である。 包装用箱を後側下方から見た斜視図である。 包装用箱の表面側を示す一部拡大図である。 包装用箱の表面側を示す一部拡大図である。 包装用箱の表面側を示す一部拡大図である。 図5に示すVI−VI線における断面拡大図である。 段ボールシートの表面側を示す展開図である。 段ボールシートの裏面側を示す展開図である。 段ボールシートの表面側を示す一部拡大図である。 段ボールシートの表面側を示す一部拡大図である。 段ボールシートの裏面側を示す一部拡大図である。 分岐折線の他の例を示す一部拡大図である。 分岐折線の他の例を示す一部拡大図である。 面取り部の他の例を示す一部拡大図である。 実施例における角部の構成を示す図である。 実施例における実験結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る包装用箱及びこの包装用箱を成型する段ボールシートの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、包装用箱を前側上方から見た斜視図である。図2は、包装用箱を後側下方から見た斜視図である。図1及び図2に示すように、実施形態に係る包装用箱1は、缶ビールなどの缶飲料を例えば24本の詰める箱であり、段ボールシートを折り曲げて略直方体状に成型されている。
包装用箱1は、形成されて互いに対向する長方形の天面部A1及び底面部A2と、天面部A1及び底面部A2の長辺部に隣接されて互いに対向する長方形の長手側面部A3及び長手側面部A4と、天面部A1及び底面部A2の短辺部に隣接されて互いに対向する長方形の短手側面部A5及び短手側面部A6と、の6枚の平面部を備えている。なお、以下の説明において、特に言及して区別する場合を除き、天面部A1、底面部A2、長手側面部A3、長手側面部A4、短手側面部A5及び短手側面部A5を単に平面部Aと表記する。
この包装用箱1には、隣接する3枚の平面部Aにより、8個の頂部B1〜B8が形成されている。すなわち、頂部B1は、天面部A1、長手側面部A3及び短手側面部A5により形成されている。頂部B2は、天面部A1、長手側面部A3及び短手側面部A6により形成されている。頂部B3は、天面部A1、長手側面部A4及び短手側面部A6により形成されている。頂部B4は、天面部A1、長手側面部A4及び短手側面部A5により形成されている。頂部B5は、底面部A2、長手側面部A3及び短手側面部A5により形成されている。頂部B6は、底面部A2、長手側面部A3及び短手側面部A6により形成されている。頂部B7は、底面部A2、長手側面部A4及び短手側面部A6により形成されている。頂部B8は、底面部A2、長手側面部A4及び短手側面部A5により形成されている。なお、以下の説明において、特に言及して区別する場合を除き、頂部B1〜B8を単に頂部Bと表記する。
また、包装用箱1には、隣接する一対の平面部Aの境界に、隣接する一対の頂部Bの間に延在する12本の角部C1〜12が形成されている。すなわち、角部C1は、天面部A1と長手側面部A3との境界に形成されており、頂部B1と頂部B2との間に延在している。角部C2は、天面部A1と短手側面部A6との境界に形成されており、頂部B2と頂部B3との間に延在している。角部C3は、天面部A1と長手側面部A4との境界に形成されており、頂部B3と頂部B4との間に延在している。角部C4は、天面部A1と短手側面部A5との境界に形成されており、頂部B4と頂部B1との間に延在している。角部C5は、底面部A2と長手側面部A3との境界に形成されており、頂部B5と頂部B6との間に延在している。角部C6は、底面部A2と短手側面部A6とにより形成されており、頂部B6と頂部B7との間に延在している。角部C7は、底面部A2と長手側面部A4との境界に形成されており、頂部B7と頂部B8との間に延びている。角部C8は、底面部A2と短手側面部A5との境界に形成されており、頂部B8と頂部B5との間に延在している。角部C9は、短手側面部A5と長手側面部A3との境界に形成されており、頂部B1と頂部B5との間に延在している。角部C10は、長手側面部A3と短手側面部A6との境界に形成されており、頂部B2と頂部B6との間に延在している。角部C11は、短手側面部A6と長手側面部A4との境界に形成されており、頂部B3と頂部B7との間に延在している。角部C12は、長手側面部A4と短手側面部A5との境界に形成されており、頂部B4と頂部B8との間に延在している。なお、以下の説明において、特に言及して区別する場合を除き、角部C1〜C12を単に角部Cと表記する。
図3及び図4は、包装用箱の表面側を示す一部拡大図である。図3及び図4に示すように、角部C1〜C12は、隣接する一対の平面部Aの境界に形成されており、隣接する頂部Bの間に延在している。そして、図3に示すように、角部C9〜C12には、隣接する頂部Bの間を直線状に延びる1本の直線状折線21のみが形成されている。一方、図4に示すように、角部C1〜C8には、隣接する頂部Bの間を直線状に延びる直線状折線31と、直線状折線31から二分岐して隣接する一対の平面部Aに対して傾斜する面取り部33を形成する分岐折線32と、が形成されている。
直線状折線31は、間欠的に複数本形成されており、分岐折線32は、間欠的に形成された直線状折線31の間に形成されている。分岐折線32は、直線状折線31から分岐する2本の折線で形成されている。分岐折線32の両側の端部は、両隣の直線状折線31から互いに離間する方向に向けて二分岐しており、分岐折線32の中央部は、互いに平行に延びている。面取り部33は、直線状折線31に対して包装用箱1の内側に窪んでおり、隣接される一対の平面部Aに対して約45度傾斜した傾斜面となっている。なお、分岐折線32の端部と中央部との間には、角部Cの延在方向と直交する方向に延びる折線が形成されている。
図5は、包装用箱の表面側を示す一部拡大図である。図5に示すように、角部C1,C3に形成される面取り部33には、包装用箱1の裏面側に、直線状折線31の延長線上に延びる折曲用切込み34が形成されている。折曲用切込み34は、面取り部33を直線状折線31の延長線上で折り曲げるためのものである。
折曲用切込み34の線形状は、特に限定されるものではないが、折曲用切込み34の破断強度を確保する観点から、ミシン目のように直線状折線31の延長線に沿って断続的に延びる破線状に形成されていることが好ましい。
折曲用切込み34の長さは、特に限定されるものではないが、面取り部33の折り曲げ容易性を確保する観点から、直線状折線31と平行な方向における面取り部33の全長に対する30%以上であることが好ましく、40%以上であることが更に好ましく、50%以上であることが更に好ましい。
また、折曲用切込み34は、両隣の直線状折線31と接続されていてもよいが、折曲用切込み34の破断強度を確保する観点から、両隣の直線状折線31に対して離間していることが好ましい。折曲用切込み34と両隣の直線状折線31との離間距離は、10mm以上であることが好ましく、20mm以上であることが更に好ましく、30mm以上であることが更に好ましい。また、折曲用切込み34と両隣の直線状折線31との離間距離は、110mm以下であることが好ましく、100mm以下であることが更に好ましく、90mm以下であることが更に好ましい。
図6は、図5に示すVI−VI線における断面拡大図である。図6に示すように、包装用箱1を形成する段ボールシート101は、包装用箱1の表面側に配置される表ライナー101aと、包装用箱1の裏面側に配置される裏ライナー101bと、表ライナー101aと裏ライナー101bとの間に挟み込まれて波状に湾曲された中芯101cと、を備えている。そして、折曲用切込み34は、表ライナー101aを貫通することなく、裏ライナー101bのみ、又は、裏ライナー101b及び中芯101cのみを貫通している。この場合、折曲用切込み34は、表ライナー101aを貫通しない程度に表ライナー101aの裏面側に切込みを入れたものであってもよい。
次に、このような包装用箱1を成型するための段ボールシートについて説明する。
図7は、段ボールシートの表面側を示す展開図である。図8は、段ボールシートの裏面側を示す展開図である。図6及び図7に示すように、段ボールシート101は、包装用の板紙であり、上述したように、表面側に配置される表ライナー101aと、裏面側に配置される裏ライナー101bと、表ライナー101aと裏ライナー101bとの間に挟み込まれて波状に湾曲された中芯101cと、を備えている(図6参照)。
段ボールシート101は、包装用箱1の天面部A1となる天面部D1と、包装用箱1の底面部A2となる天面部D2と、包装用箱1の長手側面部A3となる長手側面部D3と、包装用箱1の長手側面部A4となる長手側面部D4と、包装用箱1の短手側面部A5となる短手側面部フラップD5a、短手側面部フラップD5b、短手側面部フラップD5c及び短手側面部フラップD5dと、包装用箱1の短手側面部A6となる短手側面部フラップD6a、短手側面部フラップD6b、短手側面部フラップD6c及び短手側面部フラップD6dと、長手側面部D4と底面部D2とを接合する接合部D7と、を備えている。なお、以下の説明において、特に言及して区別する場合を除き、天面部D1、底面部D2、長手側面部D3、長手側面部D4、短手側面部フラップD5a〜D5d、短手側面部フラップD6a〜D6d及び接合部D7を単に平面部Dと表記する。
また、段ボールシート101は、天面部D1の両側の長辺部に長手側面部D3及び長手側面部D4が接続されており、長手側面部D3の天面部D1とは逆の長辺部に底面部D2が接続されており、長手側面部D4の天面部D1とは逆の長辺部に接合部D7が接続されており、天面部D1の両側の短辺部に短手側面部フラップD5a及び短手側面部フラップD6aが接続されており、底面部D2の両側の短辺部に短手側面部フラップD5b及び短手側面部フラップD6bが接続されており、長手側面部D3の両側の短辺部に短手側面部フラップD5c及び短手側面部フラップD6cが接続されており、長手側面部D4の両側の短辺部に短手側面部フラップD5d及び短手側面部フラップD6dが接続されている。
このように構成される段ボールシート101には、段ボールシート101を折り曲げて略直方体状に成型し易くするための罫線E1〜E12が形成されている。罫線E1は、包装用箱1の角部C1を形成するための罫線であり、天面部D1と長手側面部D3との境界に形成されている。罫線E2は、包装用箱1の角部C2を形成するための罫線であり、角部C1を形成するための罫線であり、天面部D1と短手側面部フラップD6aとの境界に形成されている。罫線E3は、包装用箱1の角部C3を形成するための罫線であり、天面部D1と長手側面部D4との境界に形成されている。罫線E4は、包装用箱1の角部C4を形成するための罫線であり、天面部D1と短手側面部フラップD5aとの境界に形成されている。罫線E5は、包装用箱1の角部C5を形成するための罫線であり、底面部D2と長手側面部D3との境界に形成されている。罫線E6は、包装用箱1の角部C6を形成するための罫線であり、底面部D2と短手側面部フラップD6bとの境界に形成されている。罫線E7は、包装用箱1の角部C7を形成するための罫線であり、接合部D7と長手側面部D4との境界に形成されている。罫線E8は、包装用箱1の角部C8を形成するための罫線であり、底面部D2と短手側面部フラップD5bとの境界に形成されている。罫線E9は、包装用箱1の角部C9を形成するための罫線であり、長手側面部D3と短手側面部フラップD5cとの境界に形成されている。罫線E10は、包装用箱1の角部C10を形成するための罫線であり、長手側面部D3と短手側面部フラップD6cとの境界に形成されている。罫線E11は、包装用箱1の角部C11を形成するための罫線であり、長手側面部D4と短手側面部フラップD6dとの境界に形成されている。罫線E12は、包装用箱1の角部C12を形成するための罫線であり、長手側面部D4と短手側面部フラップD5dとの境界に形成されている。なお、以下の説明において、特に言及して区別する場合を除き、罫線E1〜E12を単に罫線Eと表記する。
図9及び図10は、段ボールシートの表面側を示す一部拡大図である。図9に示すように、罫線E9〜E12には、包装用箱1の角部C9〜C12に形成された直線状折線21に対応して直線状に延びる1本の直線状罫線121のみが形成されている。一方、図10に示すように、罫線E1〜8には、包装用箱1の角部C1〜C8に形成された直線状折線31及び分岐折線32に対応して、直線状に延びる直線状罫線131と、直線状罫線131から二分岐する分岐罫線132と、が形成されており、分岐罫線132により、包装用箱1の面取り部33となる面取り部形成領域133が画成されている。
図11は、段ボールシートの裏面側を示す一部拡大図である。図11に示すように、罫線E1、E3に形成される面取り部形成領域133には、段ボールシート101の裏側に、直線状罫線131の延長線上に延びる折曲用切込み34が形成されている。なお、この折曲用切込み34は、包装用箱1に形成される折曲用切込み34と同一である。
次に、包装用箱1の成型方法を説明する。
まず、段ボールシート101を各罫線Eに沿って折り曲げる。次に、底面部D2の表面に接合部D7を接合して、包装用箱1の天面部A1、底面部A2、長手側面部A3及び長手側面部A4を形成する。また、短手側面部フラップD5c,D5dの表面に短手側面部フラップD5a,D5bを接合して、包装用箱1の短手側面部A5を形成する。
そして、内部に缶飲料を詰めた後、短手側面部フラップD6c,D6dの表面に短手側面部フラップD6a,D6bを接合して、包装用箱1の短手側面部A6を形成する。これにより、包装用箱1の成型が終了する。
次に、包装用箱1の折り畳み方法を説明する。
まず、包装用箱1を展開する。このとき、包装用箱1の成型時に接合した部分を引き剥がすことで包装用箱1を展開してもよく、包装用箱1に展開用切込み(不図示)が形成されている場合は、この展開用切込みを破断することで包装用箱1を展開してもよい。
そして、展開された包装用箱1を、折曲用切込み34が形成されている角部C1又は角部C3を折り曲げる。すると、角部C1又は角部C3は、直線状折線31及び分岐折線32に沿って折れ曲がる。このとき、面取り部33に直線状折線31の延長線上に延びる折曲用切込み34が形成されているため、直線状折線31を折り曲げる力によって、面取り部33も折曲用切込み34に沿って折れ曲がる。
このように、本実施形態によれば、面取り部33に折曲用切込み34を形成することで、面取り部33も平面部Aと同様に容易に折り曲げることができるため、包装用箱1を嵩張らせることなくコンパクトに折り畳むことができる。
また、折曲用切込み34を破線状に形成することで、面取り部33の折り曲げ容易性を確保しつつ、折曲用切込み34の破断強度を確保することができる。これにより、包装用箱1の成型時および包装用箱1の使用時に面取り部33が折れ曲がるのを防止することができる。
また、折曲用切込み34の長さを面取り部33の全長に対する30%以上とすることで、面取り部の折り曲げ容易性を確保することができる。
また、折曲用切込み34を直線状折線31に対して離間させることで、面取り部33の折り曲げ容易性を確保しつつ、折曲用切込み34の破断強度を確保することができる。
また、表ライナー101aに折曲用切込み34を貫通させないことで、包装用箱1の外側から折曲用切込み34を隠すことができるため、面取り部33におけるデザイン性が低下するのを防止することができる。
また、角部C1〜C8に面取り部を形成することで、平積みした包装用箱の持ち上げ容易性を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、屈曲用切込み34は、表ライナー101aを貫通しないものとして説明したが、屈曲用切込み34は、表ライナー101aを貫通してもよく、また、表ライナー101aを貫通しない程度に表ライナー101aの裏面側に切込みを入れたものとしてもよい。
また、上記実施形態において、分岐折線32の中央部は、互いに平行に延びるものとして説明したが、分岐折線32の中央部は、必ずしも平行に延びる必要はない。例えば、図12に示すように、分岐折線32aを円弧状に湾曲させてもよく、図13に示すように、分岐折線32bを三角形状に屈曲させてもよい。
また、上記実施形態において、一つの角部Cに形成される面取り部33の数は特に言及しなかったが、面取り部33は、一つの角部Cに一箇所のみ形成されてもよく、図14に示すように、一つの角部Cに複数箇所(図14では3箇所)形成されてもよい。
また、上記実施形態において、折曲用切込み34が形成されるのは角部C1,C2のみであるものとして説明したが、全ての角部Cのうち任意の一部の角部Cにのみ折曲用切込み34を形成してもよく、全ての角部Cに折曲用切込み34を形成してもよい。
次に、図15を参照して、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(比較例1)
比較例1として、段ボールシートを5枚用意した。各段ボールシートには、直列的に離間した直線状罫線と、各直線状罫線から二分岐して面取り部形成領域を画成する分岐罫線を形成した。分岐罫線は、各直線状罫線に連結されて、各直線状罫線から互いに離間する方向に向けて直線状に分岐する一対の端部と、この一対の端部に連結されて互いに平行に直線状に延びる中央部と、を有する形状とした。直線状罫線の全長を45mmとし、分岐罫線の全長を309mmとし、各端部の長さを25mmとし、中央部の長さを259mmとした。面取り部形成領域には折曲用切込みを入れなかった。比較例1の罫線の状態を図15の(a)に示す。
比較例1のサンプルを罫線に沿って折り曲げることで包装用箱に成型する成型工程を行い、成型工程における折曲用切込みの折れ曲がり状態を観察した。折曲用切込みの折れ曲がりが確認されなかったものを○とし、折曲用切込みの折れ曲がりが確認されたものを×とした。実験結果を図16に示す。
その後、包装用箱を展開して角部を折り曲げる折畳工程を行い、折畳工程における面取り部の折れ曲がり状況を観察した。容易に面取り部を折り畳むことができたものを○とし、容易ではないが面取り部を折り畳むことができたものを△とし、面取り部を折り畳むことができなかったものを×とした。実験結果を図16に示す。
(実施例1)
実施例1として、段ボールシートを5枚用意し、各段ボールシートに比較例1と同じ直線状罫線及び分岐罫線を形成し、面取り部形成領域に折曲用切込みを入れた。折曲用切込みは、破線状とした。直線状罫線と折曲用切込みとの離間距離を端部の長さと同じ25mmとし、中央部の全長に渡って折曲用切込みを入れた。分岐罫線(分岐折線)の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は84%であり、中央部の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は100%であった。実施例1の罫線の状態を図15の(b)に示す。
その後、比較例1と同様の実験を行った。実験結果を図16に示す。
(実施例2)
実施例2として、段ボールシートを5枚用意し、各段ボールシートに比較例1と同じ直線状罫線及び分岐罫線を形成し、面取り部形成領域に折曲用切込みを入れた。折曲用切込みは、破線状とした。直線状罫線と折曲用切込みとの離間距離を50mmとし、端部と折曲用切込みとの離間距離を25mmとした。分岐罫線(分岐折線)の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は68%であり、中央部の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は81%であった。実施例2の罫線の状態を図15の(c)に示す。
その後、比較例1と同様の実験を行った。実験結果を図16に示す。
(実施例3)
実施例3として、段ボールシートを5枚用意し、各段ボールシートに比較例1と同じ直線状罫線及び分岐罫線を形成し、面取り部形成領域に折曲用切込みを入れた。折曲用切込みは、破線状とした。直線状罫線と折曲用切込みとの離間距離を75mmとし、端部と折曲用切込みとの離間距離を50mmとした。分岐罫線(分岐折線)の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は51%であり、中央部の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は61%であった。実施例3の罫線の状態を図15の(d)に示す。
その後、比較例1と同様の実験を行った。実験結果を図16に示す。
(実施例4)
実施例4として、段ボールシートを5枚用意し、各段ボールシートに比較例1と同じ直線状罫線及び分岐罫線を形成し、面取り部形成領域に折曲用切込みを入れた。折曲用切込みは、破線状とした。直線状罫線と折曲用切込みとの離間距離を100mmとし、端部と折曲用切込みとの離間距離を75mmとした。分岐罫線(分岐折線)の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は35%であり、中央部の全長に対する折曲用切込みの長さの割合は42%であった。実施例4の罫線の状態を図15の(e)に示す。
その後、比較例1と同様の実験を行った。実験結果を図16に示す。
成型工程の実験結果を見ると、実施例1〜4の全てにおいて折曲用切込みが折れ曲がらないことが確認された。折畳工程の実験結果を見ると、比較例1は面取り部を折り畳むことができなかったが、実施例1〜4は面取り部を折り畳むことができた。この結果から、面取り部に折曲用切込みを入れることで、容易に面取り部を折り畳むことができることが分かった。また、実施例1〜3は、実施例4よりも容易に面取り部を折り畳むことができることが分かった。
1…包装用箱、21…直線状折線、31…直線状折線、32…分岐折線、33…面取り部、34…折曲用切込み、A…平面部、A1…天面部、A2…底面部、A3…長手側面部、A4…長手側面部、A5…短手側面部、A6…短手側面部、B…頂部、B1〜B8…頂部、C…角部、C1〜C12…角部、101…段ボールシート、101a…表ライナー、101b…裏ライナー、101c…中芯、121…直線状罫線、131…直線状罫線、132…分岐罫線、133…面取り部形成領域、D…平面部、D1…天面部、D2…底面部、D2…天面部、D3…長手側面部、D4…長手側面部、D5a〜D5d…短手側面部フラップ、D6a〜D6d…短手側面部フラップ、D7…接合部、E…罫線、E1〜E12…罫線。

Claims (8)

  1. 段ボールシートを折り曲げて略直方体状に成型した包装用箱であって、
    隣接する一対の平面部の境界に形成される少なくとも一つの角部に、前記角部の延在方向に沿って直線状に延びる直線状折線と、前記直線状折線から二分岐して前記一対の平面部に対して傾斜する面取り部を形成する分岐折線と、が形成されており、
    前記面取り部に、前記直線状折線の延長線上に延びる折曲用切込みが形成されている、
    包装用箱。
  2. 前記折曲用切込みが、破線状に形成されている、
    請求項1に記載の包装用箱。
  3. 前記折曲用切込みの長さが、前記面取り部の全長に対する30%以上である、
    請求項1又は2に記載の包装用箱。
  4. 前記折曲用切込みが、前記直線状折線に対して離間している、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の包装用箱。
  5. 前記段ボールシートが、前記包装用箱の表面側に配置される表ライナーと、前記包装用箱の裏面側に配置される裏ライナーと、前記表ライナーと前記裏ライナーとの間に挟み込まれた中芯と、を備えており、
    前記折曲用切込みが、前記表ライナーを貫通することなく前記裏ライナーを貫通している、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の包装用箱。
  6. 前記面取り部が、一つの前記角部に複数箇所形成されている、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の包装用箱。
  7. 長方形の対向する天面部及び底面部と、前記天面部及び前記底面部の長辺部に隣接される長手側面部と、前記天面部及び前記底面部の短辺部に隣接される短手側面部と、を備えており、
    前記面取り部が、前記天面部及び前記底面部と前記長手側面部及び前記短手側面部とにより形成される少なくとも一つの角部に形成されている、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の包装用箱。
  8. 折り曲げて略直方体状の包装用箱を成型するための段ボールシートであって、
    前記包装用箱を成型した際に隣接する一対の平面部の境界に、前記境界の延在方向に沿って直線状に延びる直線状罫線と、前記直線状罫線から二分岐して前記一対の平面部に対して傾斜する面取り部を形成するための分岐罫線と、が形成されており、
    前記面取り部に、前記直線状罫線の延長線上に延びる折曲用切込みが形成されている、
    段ボールシート。
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